JP3957007B2 - 新規芳香族カーバーメート化合物 - Google Patents
新規芳香族カーバーメート化合物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3957007B2 JP3957007B2 JP02634896A JP2634896A JP3957007B2 JP 3957007 B2 JP3957007 B2 JP 3957007B2 JP 02634896 A JP02634896 A JP 02634896A JP 2634896 A JP2634896 A JP 2634896A JP 3957007 B2 JP3957007 B2 JP 3957007B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- absorption spectrum
- infrared absorption
- diphenylamine
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Indole Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規な芳香族カーバメート化合物に関する。または、それを用いた感熱剤、感熱記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
イソシアナート化合物は、従来より着色顔料、ポリウレタン樹脂、ポリ尿素樹脂の原料として用いられ、発泡体、弾性体、合成皮革、塗料、接着剤、感熱剤として利用されてきた。しかし、イソシアネート基は反応性が高く、空気中の水分やその他の活性水素基を持った化合物と容易に反応してしまうため、安定性に問題があった。
【0003】
この欠点を改善するため、活性なイソシアナート基のすべてを活性水素を含有する化合物(以下、ブロック剤と略す。)で封鎖したブロック化イソシアナート化合物が提案された。このブロック化イソシアナート化合物は、常温ではイソシアナート基が封鎖されているので化学的に安定であるが、加熱によってブロック剤は解離してイソシアナート基が再生され、反応を起こすというものである。
【0004】
しかし、公知のブロック化イソシアナート化合物は、反応に必要な温度が高く、しかも長い加熱時間が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、常温では耐水性・耐薬品性に優れ、一方加熱時には、低い温度で速く反応するブロック化イソシアナート化合物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、常温での耐水性・耐薬品性に優れ、一方加熱時には、比較的低い温度で速く反応するブロック化イソシアナート化合物を得るため鋭意研究を行った。その結果、特定の構造をもつ芳香族イソシアナート化合物のイソシアナート基にフェノール類を付加させた、ブロック化イソシアナート化合物の一種である芳香族カーバメート化合物の形にすれば、加熱時のブロック剤の解離速度や解離温度が格段に
改善されることを見いだし、本発明を完成した。特に、感熱剤として利用すれば、従来のブロック化イソシアナート化合物の場合よりも、発色特性が格段に改善される。
【0007】
すなわち、本発明は以下の通りである。
1.下記式(6a)で示される芳香族カーバメート化合物。
【0008】
【化7】
【0009】
(式中、Rは、2−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、または4−ニトロフェニル基を表す。)
2.下記式(9)で示される芳香族カーバメート化合物。
【0010】
【化8】
【0011】
(式中、Rは、フェニル基、2−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、または4−ニトロフェニル基を表す。)
3.下記式(10)で示される芳香族カーバメート化合物。
【0012】
【化9】
【0013】
(式中、Rは、フェニル基、2−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、または4−ニトロフェニル基を表す。)
4.下記式(6b)、(9)、または(10)で示される芳香族カーバメート化合物を含む感熱剤。
【化10】
【化11】
【化12】
(式中、Rは、フェニル基、2−クロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、または4−ニトロフェニル基を表す。)
5.上記式(6b)、(9)、または(10)で示される芳香族カーバメート化合物を含む感熱記録層を支持体に上に設けた感熱記録材料。
【0014】
式(6b)で表される芳香族カーバメートを製造するには、4−アミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸フェニル、または4−アミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸2−クロロフェニル、または4−アミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸2,4−ジクロロフェニル、または4−アミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸4−ニトロフェニルとを反応させる方法によって製造される。
【0015】
例えば、4−アミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸フェニルとを反応させて4−フェニルオキシカルバモイルジフェニルアミンを製造する場合、不活性反応溶媒中に4−アミノジフェニルアミンを溶解させ、この溶液をクロロ蟻酸フェニルを溶かした不活性反応溶媒中へ滴下し、両者を反応させて製造することができる。反応温度は約10℃〜90℃が好ましい。反応温度が低すぎると、反応が遅くなり、反応の完結に長時間を要する。一方、反応温度が高すぎると、生成物が熱で分解してしまう可能性が高くなり、目的の芳香族カーバメート化合物の収量が低下してしまう。
【0016】
本発明に用いられる不活性溶媒としては、通常の有機反応に用いられる炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、エステル類、窒素化合物などが挙げられる。特に、トルエン、ジエチルエーテル、アセトニトリル、N,N−ジメチルアセトアミドなどが好ましい。また必要に応じ、触媒や、反応時に生成する塩酸を中和する目的でピリジンなどを添加してもよい。
【0017】
反応終了後、反応液をシクロヘキサンなどの貧溶媒へ滴下し、析出してくる結晶を濾別・洗浄することにより、4−フェニルオキシカルバモイルジフェニルアミンを単離することができる。
【0018】
同様に、式(9)で表される芳香族カーバメートを製造するには、N−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸フェニル、またはN−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸2−クロロフェニル、またはN−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸2,4−ジクロロフェニル、またはN−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミンとクロロ蟻酸4−ニトロフェニルとを反応させる方法によって製造される。
【0019】
同様に、式(10)で表される芳香族カーバメートを製造するには、4,4′−ジアミノトリフェニルアミンとクロロ蟻酸フェニル、または4,4′−ジアミノトリフェニルアミンとクロロ蟻酸2−クロロフェニル、または4,4′−ジアミノトリフェニルアミンとクロロ蟻酸2,4−ジクロロフェニル、または4,4′−ジアミノトリフェニルアミンとクロロ蟻酸4−ニトロフェニルとを反応させる方法によって製造される。
【0020】
本発明の芳香族カーバメート化合物は、新規な構造のカーバメートであり、熱を加えるとウレタン結合の部分がすばやく解離して、イソシアナート化合物とフェノール類とになるという特徴を持っている。一方常温では、反応性の高いイソシアナート基がブロックされた形になっているので、溶剤や水、薬品に対して優れた耐久性を持っている。そのため、例えば本発明の芳香族カーバメート化合物とイミノ化合物とを含有する感熱剤を分散塗工することにより、加熱時の発色特性に優れるうえ、印字部の退色がなく、かつ、地肌の可塑剤や薬品による被りも少ないという、優れた特性を持つ感熱記録材料が得られる。
【0021】
その他、ポリウレタン樹脂やポリ尿素樹脂、塗料や接着剤、弾性体、発泡体などにも使用できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下実施例によって本発明を更に詳しく説明する。なお、各種物性の評価は、以下の方法によった。
(1)融点
融点測定器(商品名:YAZAWA TYPE BY−2、矢沢科学製)を使用し、顕微鏡下で観察しながら約1℃/分の速度で昇温し、融解し始めた温度を目視で判断した。
(2)分子量
質量分光分析計(商品名:JMS−DX303、日本電子製)を使用し、イオン化法に高速原子衝撃法を用いて測定した。
(3)赤外吸収スペクトル
赤外分光光度計(商品名:IR−810、日本分光製)を用いて測定した。
(4)感度
印字試験機(商品名:TH−RMD、大倉電機製)で、サーマルヘッド(商品名:KJT−256−8MGF1、京セラ製)を用いて印可電圧24Vパルス幅1.5msecでの発色濃度を測定した。
(5)耐ラップ被り性
感熱記録材料を塩化ビニルラップにはさみ、上から300g/cm2 の荷重をかけ、40℃に24時間放置して地肌の変色濃度を測定した。
(6)画像保存性
感熱記録材料を印可重圧24Vパルス幅1.5msecで印字した試料を100%エタノール溶液に24時間浸せきし、印字部の変化を目視判定した。
【0023】
【実施例1】
4−アミノジフェニルアミン3.7gをトルエン200mlに溶かし、トルエン300mlにクロロ蟻酸フェニル6.3gとを溶かした溶液へ、常温で2時間かけて滴下した。滴下を開始してまもなく不溶分が生成し始めた。滴下終了後も撹拌をさらに2時間続けて両者を反応させた。生成した不溶分を濾別し、濾液を500mlのシクロヘキサンに滴下し、析出してきた白色結晶を洗浄・真空乾燥し、本発明の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンを2.5g得た。
【0024】
この4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの融点と各分光スペクトルを測定した。融点は130℃、分子量は304で、赤外吸収スペクトルを図1に示す。
【0025】
【実施例2】
4−アミノジフェニルアミン2.1gとピリジン0.8gとをトルエン150mlに溶かし、トルエン150mlにクロロ蟻酸2−クロロフェニル2.2gとを溶かした溶液へ、常温で2時間かけて滴下した。滴下終了後も撹拌をさらに2時間続けて両者を反応させた。生成した不溶分を濾別し、濾液を濃縮・乾固し、本発明の4−(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミンの粗製物を得た。この粗製物を50mlのトルエンに溶解し、このトルエン溶液を100mlのヘキサンへ滴下し、析出してきた白色結晶を洗浄・真空乾燥して、本発明の4−(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミン1.8gを得た。
【0026】
この4−(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点108℃、分子量338で、赤外吸収スペクトルを図2に示す。
【0027】
【実施例3】
4−アミノジフェニルアミン3.7gとピリジン1.6gとをトルエン150mlに溶かし、トルエン150mlにクロロ蟻酸4−ニトロフェニル8.0gとを溶かした溶液へ、常温で2時間かけて滴下した。滴下終了後も撹拌をさらに2時間続けて両者を反応させた。生成した析出物を濾別し、水洗した後、粗製物を100mlのトルエンに
加熱溶解し、再結晶を行い、本発明の4−(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミン1.8gを得た。
【0028】
この4−(2−ニトロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点114℃、分子量349で、赤外吸収スペクトルを図3に示す。
【0029】
【参考例1】
トルエン50mlに、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン4.1gを溶かした溶液を、トルエン100mlにクロロ蟻酸フェニル9.2gを溶かした溶液へ、3時間かけて滴下し、滴下終了後も1時間撹拌を継続して両者を反応させた。析出してきた結晶を濾取し、トルエン洗浄・真空乾燥した後、アセトニトリル/水=95g/5gの混合溶媒を用いて再結晶を行い、4−フェニルオキシカルバモイルフェニル−N,N−ジメチルアミン7.3gを得た。
【0030】
この4−フェニルオキシカルバモイルフェニル−N,N−ジメチルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点202℃、分子量256で、赤外吸収スペクトルを図4に示す。
【0031】
【参考例2】
トルエン40mlに、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン2.7gを溶かした溶液を、トルエン80mlにクロロ蟻酸フェニル8.0gを溶かした溶液へ、3時間かけて滴下し、滴下終了後も1時間撹拌を継続して両者を反応させた。析出してきた結晶を濾取し、トルエン洗浄・真空乾燥した後、アセトニトリル/水=95g/5gの混合溶媒を用いて再結晶を行い、4−(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)フェニル−N,N−ジメチルアミン4.3gを得た。
【0032】
この4−(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)フェニル−N,N−ジメチルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点182℃、分子量301で、赤外吸収スペクトルを図5に示す。
【0033】
【参考例3】
1000mlの容器にN−エチル−3,6−ジアミノカルバゾールを30.5g、ジメチルアセトアミド300mlを仕込んだ。この溶液を、撹拌下のクロロ蟻酸フェニル84.9gへ20℃以下で滴下した。滴下終了後、4時間反応を続けた。この反応液に水1500mlと酢酸エチル1500mlを加え、撹拌した後分液した。水層を酢酸エチルで3回抽出した。有機層を合わせて1000mlの水で3回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水した後、減圧濃縮した。これを300mlの酢酸エチルで洗浄し、乾燥した後、酢酸エチルに溶解させ、活性炭6.1gを加えて15分間撹拌の後、活性炭を濾過し、取り除いた。この液を減圧濃縮し、析出した結晶を濾過、乾燥してN−エチル−3,6−ジ(フェニルオキシカルバモイル)カルバゾールを21.6g得た。
【0034】
このN−エチル−3,6−ジ(フェニルオキシカルバモイル)カルバゾールの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点160℃、分子量465で、赤外吸収スペクトルを図6に示す。
【0035】
【参考例4】
N−エチル−3,6−ジアミノカルバゾールを4.5g、ピリジン3.2gを、トルエン400mlとアセトニトリル200mlとの混合溶媒に溶かした。この溶液を、クロロ蟻酸4−ニトロフェニル12.5gをトルエン400mlに溶かしたトルエン溶液へ、20℃以下で2時間かけて滴下した。滴下終了後、2時間反応を続けた。この反応液から不溶分を濾別後、濾液に水1000mlを加え、撹拌した後分液した。これに活性炭1.5gを加えて30分間撹拌の後、活性炭を濾過し、取り除いた。この液を、シクロヘキサン1000mlへ滴下し、析出した結晶を濾過、乾燥してN−エチル−3,6−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)カルバゾールを3.2g得た。
【0036】
このN−エチル−3,6−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)カルバゾールの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点184℃、分子量555で、赤外吸収スペクトルを図7に示す。
【0037】
【実施例4】
1000mlの容器に1−クロロ−4−ニトロベンセン69.0g、p−ニトロアニリン118.2g、水酸化カリウム(85%)67.2g、ヂメチルアセトアミド400mlを仕込み、130℃でトルエン脱水しながら4時間加熱撹拌した。室温まで冷却した後、濾過して結晶を除き、濾液を水2000mlに注入した。析出した結晶を濾過し、水洗、メタノール洗浄した後、乾燥して96.3gの4,4′−ジニトロジフェニルアミンを得た。次に1000mlの容器に4,4′−ジニトロジフェニルアミン93.4g、ジメチルアセトアミド470mlを仕込み、室温にて水素化ナトリウム(60%oilsuspension)15.9gを20分かけて添加した。30分撹拌した後、ヨウ化メチル76.8gを同温にて30分かけて滴下した。滴下後、2.5時間室温にて反応させた。反応混合物をメタノール2000mlに注入し、析出した結晶を濾取し、メタノール洗浄後、乾燥して80.8gのN−メチル−4,4′−ジニトロジフェニルアミンを得た。
【0038】
2000mlの常圧水添装置にN−メチル−4,4′−ジニトロジフェニルアミン58.0g、エタノール870ml、5%パラジウム/カーボン5.8gを仕込み、17時間かけて理論量まで水素を吸収させた。反応液を濾過して触媒を取り除き、濾液を溶媒留去した。残さをメタノール洗浄して、29.6gのN−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミンを得た。
【0039】
1000mlの容器にN−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミン29.8g、ジメチルアセトアミド300mlを仕込み、室温にてクロロ蟻酸フェニル87.5gへ50分かけて滴下した。滴下後、同温にて3時間撹拌を続けた。この反応混合物をメタノール3700mlに注入し、析出した結晶を濾取し、メタノール洗浄後、アセトンに溶解して活性炭処理して39.7gのN−メチル−4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンの白色結晶を得た。
【0040】
このN−メチル−4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点186℃、分子量453で、赤外吸収スペクトルを図8に示す。
【0041】
【実施例5】
実施例4と同様にして、N−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミンを合成した。このN−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミン6.4gとピリジン4.8gとをアセトニトリル600mlに溶かした溶液を、クロロ蟻酸2−クロロフェニル12.6gを溶かした600mlのアセトニトリル溶液へ、常温で2時間かけて滴下し、滴下後もそのまま2時間撹拌を続けた。反応終了後、析出してきた不溶分を濾別し、濾液に活性炭1.5gを加えて30分間撹拌の後、活性炭を濾過し、取り除いた。この濾液をエバポレーターで濃縮・乾固後、水洗・真空乾燥して15.5gのN−メチル−4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンを得た。
【0042】
このN−メチル−4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点171℃、分子量521で、赤外吸収スペクトルを図9に示す。
【0043】
【実施例6】
実施例4と同様にして、N−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミンを合成した。このN−メチル−4,4′−ジアミノジフェニルアミン8.5gとピリジン6.4gとをアセトニトリル600mlに溶かした溶液を、クロロ蟻酸4−ニトロフェニル25.0gを溶かした500mlのアセトニトリル溶液へ、常温で2時間かけて滴下し、滴下後もそのまま2時間撹拌を続けた。滴下直後から灰白色の結晶が析出してきた。反応終了後、析出してきた結晶を濾取し、アセトニトリルや水で洗浄後、真空乾燥して15.5gのN−メチル−4,4′−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンを得た。
【0044】
このN−メチル−4,4′−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点182℃、分子量543で、赤外吸収スペクトルを図10に示す。
【0045】
【実施例7】
1000mlの容器に4,4′−ジアミノトリフェニルアミン32.0g、ジメチルアセトアミド320mlを仕込み、この溶液を室温にてクロロ蟻酸フェニル72.6gへ30分かけて滴下した。滴下後、同温にて3時間撹拌を続けた。この反応混合物を水2800mlに投入し、析出した結晶を濾取し、水洗した。得られた結晶を酢酸エチル3000mlに溶解し、水1500mlと飽和食塩水1500mlで洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、得られた粗製物をカラムクロマト(シリカゲル1kg、展開溶媒:酢酸エチル)に通し、58gのカラム精製品を得た。これを酢酸エチル/メタノールで再結晶、活性炭処理を4回行い、25.1gの4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンを得た。
【0046】
この4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点163℃、分子量515で、赤外吸収スペクトルを図11に示す。
【0047】
【実施例8】
4,4′−ジアミノトリフェニルアミン6.9gとピリジン4.0gとをトルエン500mlとアセトニトリル250mlとの混合溶媒に溶かした溶液を、クロロ蟻酸2−クロロフェニル10.5gを溶かした750mlのトルエン溶液へ、常温で2時間かけて滴下し、滴下後もそのまま2時間撹拌を続けた。滴下直後から黒色の不溶分が析出してきた。反応終了後、不溶分を濾別し、残った濾液に1.8gの活性炭を加え、活性炭処理を行った。活性炭を濾別し、濾液をシクロヘキサン1500mlへ滴下して、析出した結晶を濾取し、本発明の4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミン7.4gを得た。
【0048】
この4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点183℃、分子量583で、赤外吸収スペクトルを図12に示す。
【0049】
【実施例9】
4,4′−ジアミノトリフェニルアミン5.5gとピリジン3.2gとを、トルエン400mlとアセトニトリル200mlとの混合溶媒に溶かした溶液を、クロロ蟻酸4−ニトロフェニル12.5gを溶かした400mlのトルエン溶液へ、常温で2時間かけて滴下し、滴下後もそのまま2時間撹拌を続けた。滴下直後から黒色の不溶分が析出してきた。反応終了後、不溶分を濾別し、残った濾液に1.5gの活性炭を加え、活性炭処理を行った。活性炭を濾別し、濾液をシクロヘキサン1500mlへ滴下して、析出した結晶を濾取し、本発明の4,4′−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミン10.1gを得た。
【0050】
この4,4′−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンの融点、分子量、赤外吸収スペクトルを実施例1と同様にして測定した。融点114℃、分子量605で、赤外吸収スペクトルを図13に示す。
【0051】
【実施例10】
実施例1で合成した4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンを使用し、公知の方法を用いて感熱記録材料を作製し、評価した。4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミン2gを、2.5重量%ポリビニルアルコール水溶液8gに添加してペイントシェーカーで45分間分散した後、さらにバインダーとして用いるポリビニルアルコール15重量%水溶液2.5gを加えてペイントシェーカーで15分間分散した。分散液の粒子径は1.3μmであった。
【0052】
この分散液とは別に、イミノ化合物である1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン2gを2.5重量%ポリビニルアルコール水溶液8gと共にペイントシェーカーで4時間粉砕、分散した後、さらにバインダーとして15重量%ポリビニルアルコール2.5gを加えペイントシェーカーで15分間分散し分散液を得た。
【0053】
また、メタターフェニル2gを2.5重量%ポリビニルアルコール水溶液8gと共にペイントシェーカーで4時間粉砕、分散した後、さらにバインダーとして15重量%ポリビニルアルコール2.5gを加えペイントシェーカーで15分間分散し、分散液を得た。また、炭酸カルシウム2gを2.5重量%ポリビニルアルコール水溶液8gと共にペイントシェーカーで4時間粉砕、分散した後、さらにバインダーとして15重量%ポリビニルアルコール2.5gを加えペイントシェーカーで15分間分散し、分散液を得た。
【0054】
これらの分散液を、4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミン分散液20重量部、1,3−ジイミノ−4,5,6,7−テトラクロロイソインドリン分散液15重量部、メタターフェニル分散液20重量部、炭酸カルシウム分散液50重量部、さらに固形分濃度16重量%のステアリン酸亜鉛分散液15重量部の割合で撹拌混合して塗液を得た。
【0055】
この塗液を合成紙(商品名:ユポ FPG−80、王子油化合成紙製)上にバーコーターのロッド番号16番で塗布し、乾燥後スーパーカレンダーで処理して感熱記録材料を得た。感度の評価結果は光学濃度0.51と比較的良好であった。耐ラップ被り性のは光学濃度0.10と良好であった。画像保存性は、変色が少なく良好であった。まとめて表1に示す。
【0056】
【実施例11】
実施例2で合成した4−(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミンを使用して感熱記録材料を作製し、評価した。実施例10の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの代わりに4−(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミンを用いた以外は実施例10と同様にして感熱記録材料を作製し、特性を評価した。結果を表1に示す。
【0057】
【参考例5】
参考例1で合成した4−フェニルオキシカルバモイルフェニル−N,N−ジメチルアミンを使用して感熱記録材料を作製し、評価した。実施例10の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの代わりに4−フェニルオキシカルバモイルフェニル−N,N−ジメチルアミンを用いた以外は実施例10と同様にして感熱記録材料を作製し、特性を評価した。結果を表1に示す。
【0058】
【実施例12】
実施例4で合成したN−メチル−4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンを使用した感熱記録材料を作製し、評価した。実施例10の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの代わりにN−メチル−4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンを用いた以外は実施例10と同様にして感熱記録材料を作製し、特性を評価した。結果を表1に示す。
【0059】
【実施例13】
実施例5で合成したN−メチル−4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンを使用した感熱記録材料を作製し、評価した。実施例14の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの代わりにN−メチル−4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンを用いた以外は実施例10と同様にして感熱記録材料を作製し、特性を評価した。結果を表1に示す。
【0060】
【実施例14】
実施例7で合成した4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンを使用した感熱記録材料を作製し、評価した。実施例14の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの代わりに4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンを用いた以外は実施例10と同様にして感熱記録材料を作製し、特性を評価した。結果を表1に示す。
【0061】
【実施例15】
実施例8で合成した4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンを使用した感熱記録材料を作製し、評価した。実施例14の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの代わりに4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンを用いた以外は実施例10と同様にして感熱記録材料を作製し、特性を評価した。結果を表1に示す。
【0062】
【比較例1】
実施例10の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの代わりに、3,3′−ジメチル−4,4′−ジフェニルジイソシアナート−MEKオキシムブロック体を用いた以外は実施例10と同様にして感熱記録材料を作製し、感度の評価を行った。しかし結果は、ほとんど発色しなかった。温度210℃の熱板に5秒間おしつけてやっと赤色に着色しただけだった。
【0063】
【表1】
【0064】
【発明の効果】
本発明の芳香族カーバメート化合物は、常温では耐水性・耐薬品性に優れ、一方加熱時には、公知のブロック化イソシアナート化合物より低い温度で速く反応する。例えば、水中に分散しておいても長期間にわたって安定に存在しているし、紫外線硬化性樹脂などのモノマーや有機溶剤中にも安定に分散できる。そして、熱を加えれば、フェノール類はすばやく解離してイソシアナート基となるので、イソシアナート化合物の一種として使用できる。例えば、本発明の芳香族カーバメート化合物とイミノ化合物を含む感熱記録層を支持体上に設けた感熱記録材料は、発色特性に優れるうえ、可塑剤などの薬品による印字部の退色が小さく、かつ、地肌の被りも小さいという、画像保存性にも優れた感熱記録材料にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に記載の4−フェニルオキシカルバモイル−ジフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図2】実施例2に記載の4−(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図3】実施例3に記載の4−(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)−ジフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図4】参考例1に記載の4−フェニルオキシカルバモイルフェニル−N,Nジメチルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図5】参考例2に記載の4−(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)フェニル−N,Nジメチルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図6】参考例3に記載のN−エチル−3,6−ジ(フェニルオキシカルバモイル)カルバゾールの赤外吸収スペクトル。
【図7】参考例4に記載のN−エチル−3,6−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)カルバゾールの赤外吸収スペクトル。
【図8】実施例4に記載のN−メチル−4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図9】実施例5に記載のN−メチル−4,4′−ジ(2ークロロフェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図10】実施例6に記載のN−メチル−4,4′−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)ジフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図11】実施例7に記載の4,4′−ジ(フェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図12】実施例8に記載の4,4′−ジ(2−クロロフェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
【図13】実施例9に記載の4,4′−ジ(4−ニトロフェニルオキシカルバモイル)トリフェニルアミンの赤外吸収スペクトル。
Claims (5)
- 上記式(1b)、(4)、または(5)で示される芳香族カーバメート化合物を含む感熱記録層を支持体上に設けた感熱記録材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02634896A JP3957007B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 新規芳香族カーバーメート化合物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02634896A JP3957007B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 新規芳香族カーバーメート化合物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09221464A JPH09221464A (ja) | 1997-08-26 |
JP3957007B2 true JP3957007B2 (ja) | 2007-08-08 |
Family
ID=12190960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02634896A Expired - Fee Related JP3957007B2 (ja) | 1996-02-14 | 1996-02-14 | 新規芳香族カーバーメート化合物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3957007B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
BR9501795A (pt) * | 1994-04-27 | 1995-12-12 | Schatz Thermo System Gmbh | Método e conjunto para operação de amazenadores de calor sensível |
US6294502B1 (en) * | 1998-05-22 | 2001-09-25 | Bayer Aktiengesellschaft | Thermally-responsive record material |
-
1996
- 1996-02-14 JP JP02634896A patent/JP3957007B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09221464A (ja) | 1997-08-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Buechi et al. | Nitro olefination of indoles and some substituted benzenes with 1-dimethylamino-2-nitroethylene | |
CA1111451A (en) | Process for the preparation of diaminotoluenes | |
JP3957007B2 (ja) | 新規芳香族カーバーメート化合物 | |
JP2997596B2 (ja) | ジフエニルアミン類の製造方法 | |
JP3205648B2 (ja) | 2−クロロ−5−アミノメチルピリジンの製造法 | |
WO2007106818A1 (en) | Synthesis of pentafluorosulfanyl (sf5)-substituted heterocycles and alkynes | |
JP2806714B2 (ja) | フルオラン化合物及びその製造方法 | |
EP0000805A1 (en) | Catalytic hydrogenation process for the manufacture of chlorinated aromatic amines | |
JPS61186353A (ja) | ケトンの製造方法 | |
Illuminati | 3-Nitrodurene | |
JP3366723B2 (ja) | 脱保護法 | |
EP0593456B1 (en) | Manufacture of aromatic amines | |
US5886189A (en) | Manufacture of aromatic amines | |
JPS6388184A (ja) | α―N―〔(ハイポキサンチン―9―イル)―ペンチルオキシカルボニル〕―アルギニンの製造方法 | |
Fu | NEW CONCEPTS OF ISOCYANATE CHEMISTRY. | |
JPH0680082B2 (ja) | 多糖の芳香族カルバメ−ト誘導体 | |
JPH06239787A (ja) | 高純度ベンジル−β−ナフチルエーテルの製造方法 | |
Goeckner et al. | Reaction of cyanide ion with carbonyl compounds in dipolar aprotic solvents | |
JP3701690B2 (ja) | 3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸の製造方法 | |
FR2471374A1 (fr) | Nouveau procede pour la preparation du 1-(4-hydroxyphenyl)-2-(4-benzylpiperidino)-propanol et de ses sels d'addition d'acides | |
JPS5965072A (ja) | インドリンまたはインドリン誘導体の製造方法 | |
JPS598262B2 (ja) | P−フエニレンジアミンの製造方法 | |
US4558136A (en) | Preparation of 2-benzoxazolinones | |
JP2728950B2 (ja) | 3,5―ジベンジルサリチル酸誘導体の製造方法 | |
JP2686947B2 (ja) | 2−(フェニルウレイド)アミノフェノール類の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060323 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061017 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061213 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20061213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070501 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070501 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518 Year of fee payment: 5 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |