JP3956745B2 - 情報提供システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は情報提供システムに係り、特に中央処理装置のサーバから通信により、情報通信端末に向けて現在位置に関係する情報を提供し、また中央処理装置のサーバからインターネットに接続されたユーザ端末にも情報を提供し、さらに情報通信端末の現在位置に関するデータを中央処理装置のサーバが入手してデータベース化する機能を有する情報提供システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車などの移動体の位置を、人工衛星からの情報に基づき測定する全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)が広く普及している。この全地球測位システムを携帯情報端末に組み込むか、付加することにより、携帯情報端末の現在位置を携帯情報端末自身で算出することができる。そして、その携帯情報端末の現在位置情報を通信によりホストコンピュータに送って、そのホストコンピュータから携帯情報端末の現在位置に関する情報を入手する情報提供システムが従来提案されている。
【0003】
例えば、特開平9−54895号公報(発明の名称「情報通知システム」)には、自己の現在位置検出手段を有する携帯端末が、現在位置検出手段により検出した現在位置を示す位置情報データを、通信ネットワークを介してホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータが、与えられた位置情報データに対応する位置に関連する情報の組をデータベースから検索し、前記情報の組を、通信ネットワークを介して携帯端末に送信するように構成されたことを特徴とする情報提供システムが開示されている。
【0004】
また、PHSを使用した携帯電話システムを利用して携帯端末の現在位置を算出する情報提供システムも実用化されている。例えば、NTTドコモの提供する「mopera位置情報サービス」や「いまどこサービス」がある。これらのサービスは、携帯端末と基地局の通信距離が百メートル程度と比較的短距離であること、及び基地局の位置情報が既知であることを利用して実現されている。
【0005】
また、現在位置に関連する情報の提供の方法として、古くから、適当な場所に情報提供手段を設置し、移動者に情報提供することは行われてきた。看板やスピ−カの設置は良く知られている。この方法は多くの同じ情報を提供する手段としては優れている。
【0006】
更に、特定の対象者に対する従来の情報提供システムとしては、視覚障害者用のものが提案されている。例えば、実開平6−37995号公報には、歩道に設けられたトランスミッタと、そのトランスミッタの設置地点における信号機の現示内容、又は道案内のデータを記憶する記憶部と、上記トランスミッタの通信エリアに入ったときに、上記記憶部に記憶されているデータの内容を音声に変換して出力する受信器とからなる誘導案内装置が開示されている。
【0007】
また、実開平6−51937号公報には、駅構内の分岐点等の主要箇所に設けられたトランスミッタと、そのトランスミッタの設置箇所における案内内容のデータを記憶した記憶部と、上記トランスミッタの通信エリアに入ったときに、上記記憶部に記憶されているデータを受信し、その受信したデータを音声に変換して出力する、非接触式定期券に設けられたスピーカとからなる駅構内案内装置が提案されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近は携帯電話を情報通信端末として使用するモバイルインターネットが急速に普及している。多くの国民が常時、携帯電話を携帯し、いつでもどこでも情報にアクセス可能な状況が整いつつある。誰もが気軽に有効な情報の入手を希望する世の中になっている。加えて、全地球測位システムを使用したカーナビゲーションの急速な普及は、移動する人々にとって現在位置情報取得の有効性を認識させることになった。
【0009】
現在では、移動者が自身の現在位置情報を公開してビジネスに役立てることも増加している。また、多くの市町村では市民や旅行者等の移動者への行政サービス向上対策として、このような携帯電話やカーナビゲーションを通じて移動者への情報提供サービスを実現しようとしている。このような状況下では、市中を移動する際に気軽に有効な情報の入手を希望する移動者が増え、かつ、希望する情報の種類が多様化することが十分考えられる。このようなニーズに対応できる情報提供システムの構築が求められる。そのためには以下の課題を解決する必要がある。
【0010】
一つ目の課題は、移動者が往来する建物内や地下街等では移動者の現在位置が取得できないことである。全地球測位システムやPHSを使用した携帯電話方式による情報提供システムでは、建物内や地下街等では使用に限界があるからである。
【0011】
すなわち、全地球測位システムやPHSを使用した携帯電話方式では、移動する携帯情報端末の現在位置をいかなる場所でも取得できるわけではない。全地球測位システムやPHSを使用した携帯電話方式では、建物内や地下街等の電波の届かない場所では、携帯情報端末の位置検出は不可能であり、たとえ到来電波があっても、例えば、同じ緯度、経度で1階と2階を区別して取得することは難しい。これは両方式とも高さ方向の位置精度を上げることが難しいことによる。一方、水平方向の測位精度は高さ方向よりは精度が良いものの、常に数メートル内の誤差に維持することは難しい。
【0012】
二つ目の課題は、情報通信端末が無線通信をする頻度と、その送信時間及び無線通信が行われる空間領域を極力少なくしなければならないことである。多数の情報通信端末が街に溢れ、それらが互いに独立した状態で頻繁に送信波を発射すれば、電波干渉によるシステム内での問題発生や、他のシステムへの妨害等の発生が十分に予想されるからである。
【0013】
三つ目の課題は、情報通信端末を携帯に便利な構成法で実現する必要があることである。小型、軽量、電池の長時間使用が可能であり、しかも、最も普及している携帯電話型情報通信端末を使用することが、システムの経済的構築の上でも、早期普及の上でも好ましい。
【0014】
四つ目の課題は、必要な場合には情報通信端末と情報提供場所の相対位置精度を数メートル以内に設定できないことである。情報通信端末の使用者には視力が不自由な人も存在する。このような使用者に対し、最適な場所から数メートル以上離れている場所で情報提供をしても、この使用者が正しく目的地へ向かうには困難を伴うことが多い。この精度を、既存の全地球測位システムやPHSを使用した携帯電話方式で実現することは難しい。
【0015】
五つ目の課題は、従来の情報提供システムでは、情報通信端末の多様化したニーズに対し適応可能な情報提供ができないことである。情報通信端末の使用者である移動者が旅行者の場合、必要な情報を事前に入手できて、その中から必要とする情報カテゴリーを自身で選択し、現地では必要な場所でその情報を入手できる仕組みが望まれる。しかし、旅行者が希望する情報カテゴリーを予め選択しておいて、旅行中にその情報提供を受けるとか、または情報提供システムが旅行者を検知した時に、旅行者に最適な情報を選択し、かつ、最適な場所で情報提供できるシステムやサービスは未だ実現していない。
【0016】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、本発明の第1の目的は、電波の到達しない建物内や地下街等でも情報通信端末の現在位置情報の取得を可能にすると共に、情報提供のための無線通信を必要最小限の情報のやり取りで実現し、周波数の有効利用も達成し、また、情報通信端末の現在位置と情報提供がなされるべき所定の位置との間の相対位置精度を従来の方式よりも改善し得る情報提供システムを提供することにある。
【0017】
本発明の第2の目的は、情報通信端末が無線通信する頻度とその送信時間及び無線通信が行われる空間領域を極力少なくすることにより、電波の有効活用と電波の発信に伴うシステム内やシステム間の電波干渉を最少化し得る情報提供システムを提供することにある。
【0018】
本発明の第3の目的は、移動者が普段携帯し、操作に慣れている個人所有の携帯電話型情報通信端末に対し、簡単なアタッチメント型デバイスを装着することにより、情報通信端末に携帯電話型情報通信端末が使用できるシステム構成を実現し、さらには、一部の回路を追加して機能を拡充した一体型の携帯電話型情報通信端末が使用できる情報提供システムを提供することにある。
【0019】
本発明の第4の目的は、予め情報撮供サービスにアクセスできる仕組みを備えた情報提供システムを提供することにある。この場合、インターネットに接続されたユーザ端末を使用して、移動者が情報提供システム利用の事前予約をし、情報カテゴリーを選択し、提供される情報の内容を事前に確認し、さらに移動者の情報通信端末に情報データの一部をダウンロードできる。
【0020】
本発明の第5の目的は、情報通信端末を使用する移動者(旅行者)が現地を旅行中には、ユーザ端末利用者が「移動者の現在位置や経路情報」を入手することを可能にでき、さらには、移動者が移動者の情報通信端末をインターネットに接続して、ユーザ端末を使用する場合と同様のサービスを入手可能とし得る情報提供システムを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、少なくとも情報通信端末と、物理的通路ネットワークのノードやターミナルポイント近傍に設置される複数の無線通信装置と、通信ネットワークと、通信ネットワークに接続するユーザ端末と、通信ネットワークに接続する中央処理装置と、中央処理装置と複数の無線通信装置とを接続する複数のデータ信号伝送路を備えた情報提供システムであって、
無線通信装置は、第1の固有符号を、双方向の無線通信回線を介して接続された情報通信端末へ送信すると共に、双方向の無線通信回線を介して接続された情報通信端末から送信された第2の固有符号を受信する第1の情報通信手段と、所定の時間周期毎にタイムアップ信号を出力して第1の情報通信手段を起動して、第1の固有符号の送信動作を行わせると共に、第1の固有符号と第1の情報通信手段により受信された第2の固有符号との対を、データ信号伝送路を経由して中央処理装置に送信する情報処理装置と、所定の条件下で信号を発生して情報処理装置に供給し、その情報処理装置により入力信号に対して所定の判断処理を行わせ、第1の情報通信手段を起動させる移動体検出装置とを備え、
情報通信端末は、無線通信装置から送信された第1の固有符号を、双方向の無線通信回線を介して受信したときは、第2の固有符号を双方向の無線通信回線を介して無線通信装置へ返送する第2の情報通信手段と、使用者が操作し確認するインタフェース部と、インタフェース部からの入力や第2の情報通信手段で受信された第1の固有符号を含む受信データを処理すると共に、第1の固有符号と無線通信装置の設置場所の位置情報データとの対照リストを予め記憶している情報処理回路とを備え、
中央処理装置は、無線通信装置の情報処理装置から送信された第1の固有符号と第2の固有符号の対を受信して所定の情報提供サービスを開始し、同時に第1の固有符号及び第2の固有符号の対をデータベースに蓄積するように構成したものである。
【0022】
本発明では、無線通信装置の第1の固有符号と情報通信端末の第2の固有符号の両固有符号の対が中央処理装置に伝送されることにより、中央処理装置において情報通信端末(及びその使用者である移動者)の現在位置情報及び移動者が希望するサービスのカテゴリーを認識することができる。さらに中央処理装置は、第1及び第2の固有符号の対にタイムスタンプしてデータベース化することにより、移動者以外の者がインターネット等の通信ネットワークに接続された端末を通して当該移動者の現在位置情報や経路情報を入手することができる。また、この発明では、移動体検出装置により、無線通信装置の情報通信手段が不必要に電波を発射する頻度を減少させることができる。
【0026】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、移動物体検出装置を、物理的通路ネットワークにおいて、リンク上の所定の場所に赤外線の光路を設定する、赤外線発光素子及び赤外線受光素子の組を有することを特徴とする。この発明では、太陽光の影響を軽減でき、また発光が目に見えないため周辺に及ぼす影響が無い。
【0027】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、上記の移動物体検出装置を、物理的通路ネットワークにおいて、リンクを挟んで一方側に単一の赤外線発光素子を配置し、そのリンクを挟んで他方側で、かつ、赤外線発光素子からの赤外線を受光できる位置に、第1及び第2の赤外線受光素子を互いに離間して配置した構成としたものである。
【0028】
この発明では、移動物体検出装置の第1及び第2の赤外線受光素子のどちらが先に遮光されたかにより移動物体の進行方向を検出できる。進行方向が検出できることにより、情報提供の必要性の有無を判断できる。すなわち、情報提供すべき場所から遠ざかって行く移動者には電波の発射を不要にできる。結果として、無線通信装置の第1の情報通信手段が不必要に電波を発射する頻度をさらに減少させる効果をもたらす。加えて、視覚障害の移動者が情報提供サービスを受ける際には進行方向が把握できることは効果が大である。その理由は、移動者の進行方向が明らかであるため、日常的に使用されている「右折して下さい」、「直進して下さい」といった聞き慣れた用語を使用できるからである。
【0029】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、移動物体検出装置を、第1の赤外線受光素子に流れる電流が設定値以上であるか否かにより第1の赤外線受光素子が赤外線を受光しているか否か判定して第1の判定信号を出力する第1の判定回路と、第2の赤外線受光素子に流れる電流が設定値以上であるか否かにより第2の赤外線受光素子が赤外線を受光しているか否か判定して第2の判定信号を出力する第2の判定回路と、第1及び第2の判定信号を論理演算して第1及び第2の赤外線受光素子の少なくともいずれか一方が赤外線を受光していないときに所定論理値の検出信号を出力する論理回路とからなる検出回路を有する構成としたことを特徴とする。
【0030】
また、本発明は上記の目的を達成するため、移動物体検出装置は、第1の赤外線受光素子に流れる電流が設定値以上であるか否かにより第1の赤外線受光素子が赤外線を受光しているか否か判定して第1の判定信号を出力する第1の判定回路と、第2の赤外線受光素子に流れる電流が設定値以上であるか否かにより第2の赤外線受光素子が赤外線を受光しているか否か判定して第2の判定信号を出力する第2の判定回路と、第1及び第2の判定信号を論理演算して第1及び第2の赤外線受光素子の少なくともいずれか一方が赤外線を受光していないときに所定論理値の信号を出力する第1の論理回路と、第1の判定信号及び第2の判定信号を入力として受け、第1の赤外線受光素子及び第2の赤外線受光素子のうち、先に赤外線が遮光された方の赤外線受光素子に応じて異なる論理変化をする信号を出力する変化検出回路と、第1の論理回路の出力信号と変化検出回路の出力信号とを入力として受け、検出する移動物体の移動方向に応じて状態変化する信号又は状態変化しない信号を検出信号として出力する第2の論理回路とからなる検出回路を有する構成としたことを特徴とする。
【0031】
この発明では、移動物体の移動方向を検出することができるため、情報通信端末の使用者である移動者が無線通信装置に近付いているのか、遠ざかっているのかを検出することができ、これにより、移動者の移動方向に応じた最適な無線通信装置の制御ができる。
【0032】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、情報通信端末は、携帯電話型情報通信端末とアタッチメント型デバイスとで構成され、アタッチメント型デバイスが第2の情報通信手段を構成することを特徴とする。
【0033】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、物理的通路ネットワークを点字ブロックの集合体で明示したことを特徴とする。この発明では視覚障害の移動者の通行において便利かつ確実である。この移動者の通路は点字ブロックの位置で決定されるから、この近傍で情報提供すると、移動者の位置と最適情報提供場所の相対位置精度を数メートル以内にすることは容易に実現可能である。
【0034】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、物理的通路ネットワークを、通路の地中または通路面に設置され、かつ、ループコイル駆動装置により駆動されるループコイルの集合体で明示されていることを特徴とする。この発明では、情報通信端末の使用者である移動者は、ループコイルから放射される電磁波を検出して通路ネットワークを認識する。この方法によると、点字ブロックの場合と異なり通路面状に凹凸を作ることがない。
【0035】
また、上記の目的を達成するため、本発明は、ループコイル駆動装置は、送信キャリアを発生する送信キャリア発生手段と、プリアンブル符号発生器とループコイル固有の固有符号発生器を有して両符号からなるメッセージデータを周期的かつ連続的に発生する変調信号発生手段と、メッセージデータで送信キャリアを変調して変調された送信キャリアをループコイルに供給し、ループコイルにより電磁波をループコイル近傍に放射させる変調部とを有し、移動者は電磁波を受信する受信機を所持することを特徴とする。
【0036】
ここで、上記の受信機は電磁波を受信する受信手段と、受信手段により得られた受信メッセージデータからループコイル固有の固有符号を復調する復調器と、復調器からのループコイル固有の固有符号を入力として受け、予め記憶しているループコイルの固有符号とループコイルの位置情報のデータの対照表の中から入力固有符号に対応するループコイルの位置情報を取得した後、その位置情報を音声合成回路により音声信号に変換して出力する信号処理回路と、信号処理回路からの音声信号を電気−音響変換して発音するスピーカとを有する構成である。この発明では、移動者が音声で位置情報を取得できるので、特に視覚障害の移動者にとって便益が大である。
【0037】
また、本発明は、上記の目的を達成するため、中央処理装置を、無線通信装置の情報処理装置からの第1の固有符号及び第2の固有符号の対を受信すると共に、位置情報提供に関する必要なデータの管理及び情報提供業務を担当するサーバと、予め蓄積されているデータの中からサーバにより必要とするデータが読み出されるデータベースと、通信ネットワークに接続するためのルータと、サーバ、ルータ及びデータ信号伝送路を接続する構内ネットワークとからなる構成とし、ユーザ端末を、通信ネットワークを介して中央処理装置のサーバにアクセスして、複数の情報サービスカテゴリーを含む情報サービスメニューを入手して任意の情報サービスカテゴリーを選択する手段と、選択した情報サービスカテゴリーに情報通信端末の使用者の氏名、情報通信端末の固有符号、及び必要な所定の情報を入力する入力手段と、情報通信端末に使用するために必要な情報をダウンロードする手段と、予め選択した情報サービスカテゴリーの内容を閲覧する閲覧手段とを有し、ユーザ端末が選択した情報サービスカテゴリーとして現在位置情報又は経路情報の要求を選択してサーバに送出したときは、サーバは入力手段により入力された所定の情報中の固有符号が示す情報通信端末により検索された、情報通信端末と無線通信回線を介して通信している無線通信装置の位置情報データとサーバに送出してきた発信時間とから現在位置情報又は経路情報を作成し、その作成した現在位置情報又は経路情報を要求元のユーザ端末に返送する構成としたものである。この発明では、検索した無線通信装置の設置場所の位置情報データに基づき、建物内や地下街等においても、移動者のユーザ端末の位置情報を取得でき、また同じ緯度、経度の1階と2階とを区別して位置情報を取得できる。
【0038】
更に、本発明は、上記の目的を達成するため、上記の情報サービスカテゴリーには、情報通信端末の使用者の経路履歴情報提供サービスが含まれ、ユーザ端末は使用者の氏名及び使用者の情報通信端末の固有符号を入力することにより、使用者の経路履歴情報を入手することを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる情報提供システムの第1の実施の形態のブロック図を示す。図1に示すように、この情報提供システムは、全般的には、インターネット1、M台(Mは任意の自然数)のユーザ端末2、N台(Nは任意の自然数)の無線通信装置5、P人(Pは任意の自然数)の移動者が各々保持する情報通信端末6、中央処理装置7、無線通信装置5と移動者の情報通信端末6の間に設定される双方向の無線通信回線4、及び、N台の無線通信装置5と中央処理装置7間に双方向通信回線を構成するN本のデータ信号伝送路3により構成される。無線通信回線4は、狭域専用通信回線を構成できる方式であれば独自の方式でも構わない。社団法人電波産業会の標準規格を採用する方法でもよい。
【0040】
移動者の情報通信端末6(P)は、液晶表示器やキーボードからなり、情報通信端末6(P)を携行する移動者が操作し確認するHMI(Human Machine Interface)部61と、HMI部61からの入力や受信データを処理し、必要なデータを記憶する情報処理回路62と、前述の無線通信装置5(N)と無線通信回線を設定するための情報通信手段63とを備えている。
【0041】
最も望ましい構成では、移動者の情報通信端末6(P)の主体となるのは、移動者の所有する携帯電話型情報通信端末であり、HMI部61、情報処理回路62及び情報通信手段63を内蔵している。この情報通信端末6(P)の場合は、1台で通信事業者の提供する電話や情報通信を扱うのみならず、本システムの端末としても機能する。一方、普段は携帯電話型情報通信端末であるが、必要な時に本システムの機能を追加する方法で実現される移動者情報通信端末も存在する。この場合は情報通信手段63を携帯電話型情報通信端末へのアタッチメント型デバイスとして構成する。このデバイスは携帯電話型情報通信端末の外部接続端子に接続される。
【0042】
無線通信装置5(N)は、情報通信手段51及び情報処理装置52を主構成要素としている。情報通信手段51は移動者の情報通信端末6(P)との間に双方向無線通信回線4を構成すること、及び無線通信装置5(N)の固有符号を発生することが主要な機能である。
【0043】
中央処理装置7は構内ネットワーク71、サーバ72、データベース73及びルータ74を主構成要素とする。構内ネットワーク71は、中央処理装置7を構成する要素を相互に接続する手段である。サーバ72は、中央処理装置7が担当する情報提供サービスに関する必要な業務を担当する。データベース73は、サーバ72が担当する業務の処理に必要なデータを蓄積する。ルータ74は、中央処理装置7をインターネット1に接続するためのルータである。
【0044】
図2は図1中の情報通信端末6(P)内の情報通信手段63の一例のブロック図を示す。図2に示すように、情報通信手段63は、送信信号入力端子601、固有符号発生器630、送信信号合成器631、変調器632、送信出力部633、アンテナ部634、増幅器635、復調器636、受信信号合成器637、及び受信信号出力端子602より構成される。
【0045】
図3は図1中の無線通信装置5(N)内の情報通信手段51の一例のブロック図を示す。図3に示すように、情報通信手段51は、送信信号入力端子501、固有符号発生器510、送信信号合成器511、変調器512、送信出力部513、アンテナ部514、増幅器515、復調器516、受信信号合成器517、受信信号出力端子502、制御器518、及び制御信号入力端子503より構成される。
【0046】
図4は図1中の無線通信装置5(N)内の情報処理装置52の一例のブロック図を示す。図4に示すように、情報処理装置52は、情報通信手段51との接続端子521、データ信号伝送路3(N)との接続端子522、情報通信手段51の制御器518との接続端子523、及び外部からの信号入力端子524、入出力(I/O)ユニット525、中央処理装置(CPU)526、リード・オンリ・メモリ(ROM)527及びランダム・アクセス・メモリ(RAM)528により構成される。
【0047】
図5は特定された地理的及び空間的エリア内の物理的通路ネットワークの一例を示す。この物理的通路ネットワークの近傍に前記無線通信装置5(N)が設置され、移動者はこの物理的ネットワーク上を移動している。従って、移動者の情報通信端末6(P)もこの通路ネットワーク上に存在している。実際には、これは歩道とか通路とか廊下とか呼ばれるような、移動者が往来するすべての領域を指す。
【0048】
しかし、発明の説明を分かり易くするために、この領域を幾つかの部分に区分し、それぞれの区分に機能に合わせた名前をつけている。それは、リンク10〜19、ノード20〜23、ターミナルポイント30〜37、ターミナルポイント間結合部40として図5に示されている。リンク10〜19、ノード20〜23、ターミナルポイント30〜37は、通路上では例えば、特定形状の点字ブロックの集合体で形成される。また、物理的通路ネットワークのノード20〜23とターミナルポイント30〜37は、無線通信アクセスを可能にする情報通信手段を具備しており、情報通信端末6(P)に位置情報を提供することが可能なようになされている。
【0049】
物理的通路ネットワークのノード20〜23、ターミナルポイント30〜37と、情報通信端末6(P)の各々は、それぞれ自己に割り当てられた固有符号を有していて、その固有符号に対応する個別信号が中央処理装置7に伝送され、かつ、適切に処理されて移動者の位置情報データベース73が作成され、その位置情報データベース73を活用した移動者の位置情報がインターネット1を介して、移動者又は第三者のユーザ端末2(M)に提供できる。
【0050】
図6は図3に示した情報通信手段51のアンテナ部514の一例のブロック図を示す。アンテナ部514は、送信波入力端子5141、受信波出力端子5142、アンテナ切替スイッチの切替信号入力端子5143、アンテナデュープレクサ5144、アンテナ切替スイッチ5145、A本(Aは2以上の整数)のアンテナ接続ケーブル5146(1)〜5146(A)、A個のアンテナ5147(1)〜5147(A)により構成される。そして、アンテナ5147(1)〜5147(A)は、図7に示すように、物理的通路ネットワークのノードに接続する複数のリンク上にそれぞれのリンクに対応して配置される。このように構成する理由は、各リンク上の移動者を識別する必要があるからである。加えて、各ノードにおける無線通信装置5(N)内の情報通信手段51の設置台数を削減して経済効果を上げようとする目的を持つ。
【0051】
アンテナ切替スイッチ5145は、所定の制御信号によってアンテナ5147(1)〜5147(A)を時分割切替する。アンテナデュープレクサ5144は、送信時は送信波入力端子5141をアンテナ切替スイッチ5145に接続し、受信時は受信波出力端子5142をアンテナ切替スイッチ5145に接続する。なお、ノード以外の場所ではアンテナは一つの設置で済むから、アンテナ切り替え機能を使用する必要はなく、アンテナ部514の機能及び構成も簡略化される。
【0052】
図7は図5の物理的通路ネットワークにおいて図6の情報通信手段51のアンテナ部514が設置された場合の、情報提供サービス可能なエリアを示す。情報通信手段51はノード20の近傍に設置されている。エリア(空間領域)201はアンテナ5147(1)、エリア(空間領域)202はアンテナ5147(2)、及びエリア(空間領域)203はアンテナ5147(3)により形成されている。エリア201〜203は、それぞれノード20を構成するリンク10〜12上に形成されている。また、ターミナルポイント30、31には、無線通信装置5(N)のアンテナ部514が設置されており、通信可能なエリア(空間領域)301、311が形成されている。
【0053】
次に、本実施の形態の移動者の現在位置の取得方法について説明する。
【0054】
図4の情報処理装置52において、CPU526がROM527に予め記憶されたプログラムに従って動作し、一定時間周期毎にI/Oユニット525を介して接続端子523から情報通信手段51の起動信号を出力する。この起動信号は、図3に示した情報通信手段51の制御信号入力端子503に送られ、制御器518に入力されて情報通信手段51を起動する。
【0055】
情報通信手段51が起動されることにより、固有符号発生器510で発生された固有符号は、送信信号合成器511に送られる。固有符号は2進法による特定の数値を選択する方法が採用されている。例えば、2進法で20桁の数字が選択できるようにすれば、百万以上の異なる固有符号を作ることができる。この固有符号を各無線通信装置5(N)と各移動者の情報通信端末6(P)に割り当てる。この方策により、一つの固有符号が特定の無線通信装置に対応することになり、結果として固有符号と位置情報のリンケージが得られる。同様に、移動者の携帯情報端末と移動者のリンケージも得られる。
【0056】
送信信号合成器511は入力端子501から入力される送信信号と、固有符号発生器510から入力される固有符号とを合成して、必要なメッセージフォーマットにしたがってメッセージセットを作成する。メッセージフォーマットは必要最小限の情報伝達量とされることで、周波数の有効活用に配慮している。それでも無線通信装置5(N)の近くに移動者の情報通信端末6(P)が存在するか否かを検出するためには、次の要素は送出される必要がある。
【0057】
すなわち、図8に示すように、送信信号705の他に、対向する移動者の情報通信手段63の同期確立のためのプリアンブル701が先頭に配置され、次にメッセージのタイプ702、続いて情報通信手段63の固有符号703がそれぞれ配置され、最後にパリティ704が配置される。このなかで、メッセージタイプ702がメッセージの種類を規定する。それ故、対向する受信機は復調されたメッセージタイプ702のデータを見て、必要な処理プログラムを選択する。
【0058】
図3において、送信信号合成器511で作られたメッセージセットは、変調器512に供給され、所定の変調方式で送信波を変調する。変調された送信波は、送信出力部513及びアンテナ部514を経由して、ある一定の空間領域(例えば、前述した図7のエリア201〜203、301、311等)に電波として放射される。その空間領域に移動者の情報通信端末6(P)が存在しない場合は、応答が返らない。この場合は、無線通信装置5(N)の情報通信手段51は受信波を復調できないので、動作を終了する。
【0059】
一方、丁度その空間領域に移動者の情報通信端末6(P)が存在する場合は、以下の動作が行われる。図2に示した情報通信手段63のアンテナ部634で捉えられた送信波は、増幅器635で増幅された後、復調器636に供給されて復調される。復調器636から出力された復調信号は、受信信号合成器637に供給され、ここで復調したプリアンブル回路のクロックの同期確立が行われる。同期確立したクロックは固有符号発生器630と送信信号合成器631にも供給される。同時に、受信信号合成器637は復調信号中の送られてきたメッセージセットを再生する。
【0060】
再生されたメッセージセットは、固有符号発生器630の固有符号を追加し、受信信号出力端子602を経由して、図1に示した同じ情報通信端末6内の情報処理回路62に供給される。これにより、情報処理回路62は、図9に示すフローチャートに従った動作を行う。すなわち、情報処理回路62は、情報通信手段63から再生されたメッセージセットが入力されると(ステップS1)、その情報通信端末6の使用者である移動者が自己の現在位置の情報の取得要求をしているかどうか確認する(ステップS2)。この自己の現在位置の情報の取得要求は、HMI部61を介して情報処理回路62に入力されている。
【0061】
情報処理回路62は、自己の現在位置の情報の取得要求が無い場合は、入力された再生メッセージセットデータを廃棄する(ステップS3)。一方、自己の現在位置の情報の取得要求がある場合は、情報通信手段63からの入力信号に必要な処理を実施することにより、入力信号中の無線通信装置5の固有符号を認識する(ステップS4)。
【0062】
続いて、その認識した無線通信装置5の固有符号を使用して無線通信装置5の設置場所の位置情報データを検索する(ステップS5)。この検索は情報処理回路62内のデータベースに記憶されている、固有符号と無線通信装置5(N)の位置情報データとの対照リストを参照することにより達成される。この対照リストのデータは、予めインターネット1に接続されたユーザ端末2を利用して入力されている。
【0063】
情報処理回路62は、検索した無線通信装置5の設置場所の位置情報データに必要な処理を行い、HMI部61に送出する(ステップS6)。これにより、情報通信端末6の使用者である移動者は、HMI部61から自分の現在位置情報を知ることができる。
【0064】
また、情報通信手段63内の固有符号発生器630で発生された固有符号は、送信信号合成器631にも送られる。そして、送信用メッセージセットにデータとして組み込まれる。送信用メッセージセットは図10に示した構成と同様の構成となる。すなわち、最初に対向する無線通信装置5(N)の情報通信手段51の同期確立のためのプリアンブル、続いてメッセージタイプの表示、次に情報通信手段63の固有符号、最後にパリティである。既に対向する無線通信装置5(N)の情報通信手段51と情報通信手段63のクロック同期が確立している方式においてはプリアンブルの送出が省略される場合もある。
【0065】
送信信号合成器631で作られたメッセージセットは、図2の変調器632に入力されて送信波を所定の変調方式で変調する。変調された送信波は送信出力部633及びアンテナ部634を経由して、先の空間領域に放射される。
【0066】
アンテナ部634からの送信波は、無線通信回線4を介して図3に示した情報通信手段51のアンテナ部514で捉えられ、増幅器515で増幅された後、復調器516で復調される。復調器516から出力された復調信号は、受信信号合成器517に供給されてメッセージセットが再生され、さらに固有符号発生器510の固有符号を追加し、受信信号出力端子502を経由して図4に示した情報処理装置52の接続端子521に入力される。
【0067】
接続端子521からの入力信号はI/Oユニット525を経由してCPU526に入力され、ここでROM527に設定されたプログラムにより処理され、再度所定のメッセージセットが作成される。これは一般的なインターネットプロトコルで規定されるメッセージセットが適用される。メッセージセット化された出力はl/Oユニット525を経由して接続端子522へ出力され、更に図1に示したデータ信号伝送路3(N)を経由して中央処理装置7のサーバ72に送られる。
【0068】
次に、移動者への情報提供について説明する。サーバ72は、到着したメッセージセットのデータから、移動者の情報通信端末6(P)の固有符号がどの無線通信装置5(N)の固有符号と対になっているかを認識する。また、サーバ72はデータベース73を参照して、移動者の情報通信端末6(P)の固有符号と移動者名の対比表から移動者を確定し、さらに無線通信装置5(N)の固有符号と無線通信装置の位置情報の対比表から移動者の現在位置を確定する。
【0069】
続いて、サーバ72は、移動者の名前または情報通信端末6(P)の固有符号を検索情報としてデータベース73を検索し、事前に移動者が登録した情報サービスカテゴリーを特定した後、特定した情報サービスカテゴリーのコンテンツデータを、固有符号が合致する無線通信装置5(N)に送出する。このときのメッセージセットは、インターネットプロトコルで規定されるものである。サービスカテゴリーを特定した場合、必要な場合は無線通信装置5(N)の送信出力を制御するための指示を出す場合もある。これは視覚障害者が物理的通路ネットワーク上を通過する場合等に適用されることがある。
【0070】
情報処理装置52は、サーバ72からのコンテンツデータを含むメッセージセットを受信する。受信完了後、情報処理装置52は、移動者の情報通信端末6(P)向けの信号送出に必要なメッセージセットに変換し、続いて情報通信手段51を起動する。続いて、情報処理装置52は情報通信手段51の起動を確認後、作成したメッセージセットを情報通信手段51に送出する。
【0071】
情報通信手段51は、情報処理装置52からのメッセージセットを入力として受けて送信波を変調し、電波として発信する。このとき、メッセージセットはコンテンツデータを含むため、メッセージタイプは移動者の情報通信端末検出時のものとは異なる。
【0072】
移動者の情報通信端末6(P)内の情報通信手段63は、前回と同様に無線通信回線4の電波を図2に示したアンテナ部634で受信し、増幅器635で増幅の後、復調器636で復調し、受信信号合成器637でコンテンツデータを含むメッセージセットを再生する。そして、前回と同様に固有符号発生器630からの固有符号を付加してから、受信信号出力端子602を経由して図1の情報処理回路62に送出する。情報処理回路62はメッセージセットを再生し、かつ、必要な信号処理を行い移動者の要求する出力形式に再構成した後、HMI部61に送出する。移動者はHMI部61を介して情報を入手する。
【0073】
なお、受信信号合成器637で再生されたメッセージセットのメッセージタイプは前回のものとは異なる。このメッセージタイプデータを検出した受信信号合成器637は、このメッセージタイプデータを、固有符号発生器630を通じて、送信信号合成器631に送る。このとき、送信信号合成器631は送信信号入力端子601からの入力の有無を確認し、入力が無い場合は送信出力部633の機能を停止する。また、送信信号入力端子601からの入力がある場合には、その入力データを組み込んだメッセージセットを送信出力部633から送出した後、送信出力部633の機能を停止する。これにより、移動者の情報通信端末の不要な電波発射を最少にできる。
【0074】
次に、ユーザ端末と中央処理装置のサーバとの情報交換について説明する。この場合、移動者はユーザ端末2(M)からインターネット1、ルータ74を経由して中央処理装置7のサーバ72にアクセスする。これは通常のインターネットプロトコル接続である。
【0075】
サーバ72はユーザ端末2(M)からの要求を受けて、所定のサービスメニューをユーザ端末2(M)に送出する。ユーザ端末2(M)の移動者は、サービスメニューに従い、サービスの事前予約、サービスの内容確認、一部データのダウンロード等を実行する。このとき移動者は、指定されたフォーマットに従い、移動者名や情報通信端末6(P)の固有符号をサーバ72に登録する。この手続きが行われることにより、移動者は、選択したサービスメニューを移動先で受けることが可能になる。
【0076】
更に、移動者が移動中またはそれ以後の時間においては以下のサービスが可能になる。サーバ72はユーザ端末2(M)からの要求を受けて、所定のサービスメニューをユーザ端末2(M)に送出する。ユーザ端末2(M)の使用者は、移動者名や移動者が所持する情報通信端末の固有符号を入力し、「移動者の現在位置情報または経路情報の要求」をサーバ72に送出する。
【0077】
サーバ72は、移動者の情報通信端末6(P)がサーバ72に送出してきた現在位置情報とその発信時間から「移動者の現在位置情報または経路情報」を作成し、ユーザ端末2(M)に返送する。この結果、ユーザ端末2(M)の使用者は、端末上で移動者の現在位置や経路情報を把握できる。
【0078】
このように、上記の第1の実施の形態では、無線通信装置5(N)と移動者の情報通信端末6(P)間を狭域通信方式として、物理的通路ネットワーク上の所望の場所で直接通信する構成とし、かつ、無線通信装置5(N)の固有符号と移動者の情報通信端末6(P)の固有符号の対を中央処理装置7のサーバ72で入手して移動者の現在位置情報を取得するようにしているため、検索した無線通信装置5の設置場所の位置情報データに基づき、建物内や地下街等においても移動者の位置情報の取得ができ、また、同じ緯度、経度の1階と2階を区別して位置情報を取得することができる。
【0079】
また、無線通信装置5(N)と移動者の情報通信端末6(P)の両固有符号の対を中央処理装置7のサーバ72が入手でき、中央処理装置7はその情報を利用して予め移動者が選択済みの情報カテゴリーを識別し、移動者が希望する情報を無線通信装置5(N)経由で移動者に提供できる。
【0080】
更に、移動者は予め移動先で希望する情報カテゴリーを選択、登録することができ、サービス内容の事前確認もできる。更に、移動者の情報通信端末6(P)に予め必要なデータを入力することができるため、移動先で移動者の情報通信端末6(N)の情報入力量を削減することができ、システムの効率的運用を可能にすることができる。
【0081】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図10は本発明になる情報提供システムの第2の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図1と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。図10に示す本発明の第2の実施の形態は、無線通信装置5’(N)の構成を除き、図1に示した第1の実施の形態のものと同様である。図10において、N台の無線通信装置5’は移動物体検出装置56を構成要素に加えている点に特徴がある。第1の実施の形態と異なる機能は、無線通信装置5’(N)の情報通信手段51の起動の方法にある。
【0082】
すなわち、図1に示した第1の実施の形態においては、情報処理装置52が所定の時間周期毎にタイムアップ信号を出力して情報通信手段51を起動する。従って、情報通信手段51の近傍に移動者の情報通信端末6(P)が存在しない場合でも、電波は周期的に発射されている。これは電波の有効利用や電波干渉の発生等の観点からは好ましい方法ではない。そこで、この第2の実施の形態では、移動者の情報通信端末6(P)が情報通信手段51の近傍に存在する確率が高いときに限定して電波を発射するようにしたものである。
【0083】
図10において、移動物体検出装置56は無線通信装置5’(N)の情報通信手段51が設置される物理的通路ネットワークのノードやターミナルポイントに接続するリンク上に設置される。その主たる役割はリンク上を通過する移動物体を検出することである。
【0084】
図11はリンク10上の所定の位置に設置されている移動物体検出装置56の一例のブロック図を示す。同図において、エリア(空間領域)201はリンク10上で情報提供サービスが可能なエリアを表している。また、移動物体検出装置56は赤外線放射デバイス561と、赤外線感応ダイオード564及び565と、検出回路566と、出力端子567から構成されている。
【0085】
赤外線感応ダイオード564及び565は、リンク10に対して同じ側に等距離で設置されると共に、互いの間の間隔は50cm程度で設置されている。一方、赤外線放射デバイス561は、リンク10を挟んで赤外線感応ダイオード564及び565と反対側に、かつ、赤外線感応ダイオード564及び565とそれぞれ等距離で対向する位置に設置されている。
【0086】
赤外線の利用は、太陽光の影響を軽減できること、及び発光が目に見えないため周辺に及ぼす影響が無いことの二つの理由による。また、受光素子である赤外線感応ダイオードを2個使用する理由は、リンク上の移動物体の移動方向を検出可能とするためである。
【0087】
次に、移動物体検出装置56の動作原理を説明する。検出回路566は、例えば図12のブロック図に示すように、赤外線感応ダイオード564及び565に対応して設けられた2つの判定回路5661及び5662と、それらの判定信号D1、D2が供給される2入力排他的論理和(EX−OR)回路5663とから構成されている。判定回路5661及び5662は、赤外線感応ダイオード564及び565に流れる電流の電流値が設定値以上にあるか否かを個別に判定する回路で、各ダイオード564及び565に流れる電流が設定値以上の状態(オン状態)で0、設定値未満の状態(オフ状態)で1の判定信号D1、D2を発生する。赤外線感応ダイオード564及び565は、赤外線放射デバイス561からの赤外線を受光するときには電流オン状態となり、判定回路5661及び5662の出力判定信号D1及びD2はそれぞれ0であり、赤外線を受光できないときには電流オフ状態となり、判定回路5661及び5662の出力判定信号D1及びD2はそれぞれ1である。
【0088】
次に、移動物体がリンク10上を移動して来た場合について説明する。リンク10上を移動している移動物体が、赤外線放射デバイス561から放射された赤外線が赤外線感応ダイオード564に到る第1の光路562、又は赤外線放射デバイス561から放射された赤外線が赤外線感応ダイオード565に到る第2の光路563上に位置すると、赤外線感応ダイオード564又は565により受光される赤外線が遮断される。
【0089】
前述したように、赤外線感応ダイオード564及び565は、赤外線放射デバイス561からの赤外線を受光できないときには電流オフ状態であり、赤外線感応ダイオード564及び565に対応して設けられた2つの判定回路5661及び5662の出力のうち、電流オフ状態にあるダイオードに対応した判定回路は赤外線の遮断時間中は1を出力する。
【0090】
そして、移動物体が上記の光路562又は563を通過した後は、再び赤外線感応ダイオード564及び565は、赤外線放射デバイス561からの赤外線を受光するため電流オン状態となり、赤外線感応ダイオード564及び565に対応して設けられた2つの判定回路5661及び5662の出力のうち、電流オン状態にあるダイオードに対応した判定回路から出力される判定信号は0に復帰する。検出回路566はこの二つの判定回路5661及び5662の出力判定信号を入力として受ける図12の排他的論理和(EX−OR)回路5663から検出信号を出力する。
【0091】
すなわち、図12において、赤外線感応ダイオード564の電流オン/オフ状態を判定する第1の判定回路5661の出力判定信号D1と、赤外線感応ダイオード565の電流オン/オフ状態を判定する第2の判定回路5662の出力判定信号D2とは、EX−OR回路5663に供給され、ここで排他的論理和演算されて検出信号Eとされて出力される。ここで、上記の出力判定信号D1、D2が図13(A)、(B)に示す波形であるときには、EX−OR回路5663で図13(D)に示す演算が行われ、その結果、図13(C)に示す論理値の検出信号Eが検出回路566から図11の出力端子567へ出力され、これより図10の情報処理装置52に入力される。
【0092】
次に、図10の情報通信手段51の起動について説明する。図10の情報処理装置52は、図4のブロック図に示した構成であり、図10及び図11に示した移動体物体検出装置56から出力された検出信号Eは、図4の信号入力端子524及びI/Oユニット525を経由してCPU526に供給され、ここで予めROM527に設定された所定のプログラムにより処理され、その処理結果が再度I/Oユニット525を経由して接続端子523に出力される。
【0093】
この接続端子523の出力は図10の情報通信手段51に入力される。図10の情報通信手段51は、図3のブロック図に示した構成であり、接続端子523の出力信号が制御信号入力端子503を介して制御器518に入力され、情報通信手段51を起動する。以上の処理の結果、情報通信手段51は移動体の通過を示す検出信号が移動物体検出装置56から出力されたときに限り、起動がかけられ、電波を発射する。
【0094】
次に、更に好ましい移動物体検出装置56の構成及び動作について説明する。この場合の移動物体検出装置56は、移動物体の進行方向を検出できる装置であり、検出回路566を図14の回路図に示す高度化した機能構成とすることで実現できる。図14中、図12と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0095】
図14に示す検出回路566は、図12に示したEX−OR回路5663に幾つかの回路が追加されている。図14において、前述した出力判定信号D1及びD2は、それぞれワンショット(単安定)マルチバイブレータ(MM)5664及び5665に供給され、それぞれ入力判定信号D1及びD2のパルスの立ち上がりが検出されて所定長さ(幅)のパルスに変換される。ここで、MM5664及び5665の各時定数は、出力するパルスの長さがD1の立ち上がり点からD2の立下り点までの時間を勘案して、それより若干長めに設定されている。
【0096】
MM5665の出力パルスは、インバータ(INV)5666により論理値が反転された後、AND回路5667に供給される。AND回路5667は、MM5664の出力パルスAとMM5665の出力パルスをインバータ5666により論理値が反転されたパルスBとを入力として受け、それらの論理積演算を行って得られた信号CをAND回路5668に供給する。AND回路5668は、AND回路5667の出力信号Cと、EX−OR回路5663の出力信号Eとを入力として受け、それらの論理積演算を行って得られた信号Fを検出信号として図11の出力端子567から出力し、図10の情報処理装置52の信号入力端子524に入力する。
【0097】
図15は、図14中の各部の信号の真理値を整理して示す。図15(1)は移動物体が図11に示したリンク10上を左から右に移動していく場合、図15(2)は反対に右から左に移動していく場合である。図15(1)及び(2)の左端部I、IVは移動物体が存在しない場合を示している。中央部の4つの状態変化II、VはD1及びD2が移動物体の通過に応じて変化し、もとの初期値に戻るまでを示す。また、図15の右端部の2つの状態変化III、VIは、それぞれのワンショットマルチバイブレータの出力A、Bが初期値に戻るまでを示している。
【0098】
ここで、図15(1)のIIに示すように、判定信号D1が1から0となり、その後判定信号D2が1となるときには、移動物体が図11の光路562を遮ってから光路563を遮っているので、移動物体が図11に示したリンク10上を左から右に移動していくことを示している。一方、図15(2)のVでは上記のIIと反対であることを示しているので、移動物体が図11に示したリンク10上を右から左に移動していくことを示している。
【0099】
ここで、検出信号Fに注目すると、図15(1)においては1回の状態変化を生じているのに対し、図15(2)では状態変化は生じない。この結果、この移動物体検出装置56は移動物体の移動方向を検出できることがわかる。これにより、移動物体がリンク上で情報通信手段51に接近しつつあるのか、遠ざかりつつあるのかを判定できる。
【0100】
この図14に示す構成の移動物体検出装置を使用した場合は、図12の構成の移動物体検出装置を使用した場合に比較して、情報通信手段51の起動回数は少なくとも半減できる。加えて、移動物体の方向検出ができることにより、視覚障害者の移動者へ経路誘導サービスが適切にできるようになる。即ち、サーバ72から無線通信装置5’(N)を介して視覚障害者の情報通信端末6(P)に対して、例えば図7に示したノード20の直前のエリア201において、方向を指示する言葉として通常聞きなれている「右折して下さい」や「直進して下さい」を含む音声情報を提供できる。
【0101】
次に、本発明になる情報提供システムの第3の実施の形態につき説明する。この第3の実施の形態は、前記の第1及び第2の実施の形態における物理的通路ネットワークの具体的な構成法に関する。
【0102】
歩行者のために通路が明示される手段としては、路上に設置される通路ネットワークを視覚障害者のための点字ブロックとして明示する物理的手段がある。触覚を活用するこの方法は、視覚障害者の判断を効果的に支援できる方法として、公共の施設等には広く普及しつつある。
【0103】
これに対して、この第3の実施の形態では、通路の地中または通路面に設置されるループコイルの集合体を構成要素としている。この方法も、点字ブロックの場合と同様に、視覚障害者にとって通過エリアを規制することになる。しかし、図1または図10の情報提供システムと組み合わせると、情報提供が確実にできる。すなわち、通路が限定されているから広い空間領域に電波を発射する必要が無く、送信出力を調整して最適な最小空間で通信すればよい。
【0104】
移動者が視覚障害者であり、精度の良い位置情報提供サービスを要求しているか否かについては、移動者の情報通信端末6(P)の固有符号を中央処理装置7のサーバ72が認識することにより判断できる。サーバ72は必要なときは無線通信装置送信出力制御の指示を出す。
【0105】
点字ブロック表面の凹凸の存在は視覚障害者以外の移動者にとって快適な歩行を阻害する。特に車椅子の利用者にとっては、障害物になると指摘がなされている。この不都合を回避するための発明が、第3の実施の形態における通路の地中または通路面に設置されるループコイルの集合体による方法である。
【0106】
図16は本発明の第3の実施の形態におけるループコイルの集合体を構成要素とする通路ネットワークの一例を示す。同図中、図5と同一構成部分には同一符号を付してある。図16において、ループコイル100、110、130及び140は通路に埋設されて設置される。ループコイル100は図5のリンク10に相当し、同様にループコイル110、130及び140はそれぞれ図5のリンク11、13及び14に相当する。ループコイル100及び140の組み合わせで構成されるリンク120は図5のノード20及び21の間のリンクを示す。このようなリンクの構成法も可能である。
【0107】
図17はループコイル及びループコイル駆動装置の構成例を示す。ループコイル100は図16に示すものと同一である。ケーブル101は外部雑音の重畳を防ぎ、また外部へ不要な信号発射を防止するために電磁シールドされたケーブルであり、ループコイル100とループコイル駆動装置160を接続する。コネクタ102はケーブル101をループコイル駆動装置160に接続している。ループコイル駆動装置160は、周波数発生部163、送信キャリア発生部164、変調部165、電力増幅部166、変調信号発生部167及び電源部168を主構成要素としている。
【0108】
ループコイルの集合体を構成要素とする通路ネットワークを用いる情報提供システムでは、移動者側には図18のブロック図に示すような受信機170が用いられる。図18において、受信機170は、ピックアップコイル171、帯域フィルタ(BPF)172、増幅器173、復調器174、信号処理回路175、スピーカ176、電源部177、制御部178及び出力端子179を主要構成要素としている。ピックアップコイル171は視覚障害者等が用いる白杖の先端部に設置されている。
【0109】
次に、図17を使用してループコイル駆動装置160の動作について説明する。ループコイル駆動装置160内では周波数発生部163で発生された周波数信号をもとに、送信キャリア発生部164で送信キャリアが作られる。この送信キャリアは変調部165に供給され、変調信号発生部167で作られた変調信号によって変調される。変調部165の出力、すなわち変調された送信キャリアは電力増幅部166に供給されて電力増幅される。電力増幅部166の出力信号はケーブル101を経由してループコイル100を駆動する。
【0110】
電源部168は、ループコイル駆動装置160内の電力を必要とする回路に電力を供給する機能を持つ。多くの場合、太陽電池や発電機と蓄電池を組み合わせたり、また商用電源と蓄電池を組み合わせたりして電源部168が構成される。
【0111】
ループコイル100は細長い矩形の形状をしている。短い一辺は1m程度であり、ほぼ通路の幅程度である。これは視覚障害者の白杖が到達する範囲内で決められている。長い一辺の長さはループコイル100の用途により決められるが最長の長さは送信キャリアの周波数によって制限を受けることになる。そしてループコイル100は、設置工事の容易さを考慮して、原則的には1ターンのループを構成する。ループコイル100以外の他のループコイルについても同様である。
【0112】
今、送信キャリア周波数が1MHzであり、また1kbpsの変調信号で変調されているとする。1kbpsの変調信号には個々のループコイルに割り当てられた固有符号が含まれている。この変調された送信キャリアがループコイル100を流れている。それ故このループコイル100は、線状アンテナの一つであるループアンテナを通路のほぼ表面で形成していることになる。このようなループアンテナは、ループの周囲長が波長の10分の1以下になると電界よりも磁界に感応しやすい性質を持っている。
【0113】
因みに、周波数1MHzの波長は300mであるから、周囲長が30m以下、すなわち、ループコイルの長辺が10数m以下のループであれば磁界結合を利用するアンテナとして機能する。これはループに送信キャリアが流れると導線の周囲に電流と直角方向に回転磁界が発生しているからである。そこで、この導線の近傍に二次コイルを近付けると、二次コイル側に磁気誘導により起電力を発生させることができる。
【0114】
この時、二次コイルに誘起される起電力の大きさは、変圧器の原理として良く知られているように、一次コイルと二次コイル間の相互インダクタンス(M12)によって決定される。その相互インダクタンス(M12)は、また一次コイルであるループコイル100の自己インダクタンス(L)、二次コイルの自己インダクタンス(L)及び結合係数(k)との間に、
(M12=kL
の関係があるから、起電力を大きくするには右辺の要素をそれぞれ大きくすればよい。
【0115】
しかし、実際には、前述のように一次コイルには長さの制限があるために、ループコイルの自己インダクタンス(L)には限界がある。二次コイルの自己インダクタンス(L)を大きくしたいが、これも移動者の負担を軽減するためには大きさに限界がある。従って、できるだけ結合係数(k)を大きくする工夫、即ち白杖の先端に二次コイルを装着したり、そのコイルの形状を工夫することが必要である。
【0116】
全長30mのループコイルから実効電力で3ワット相当の磁界エネルギーが発射されるとする。ループコイル1cm当たりのエネルギー密度は1mWになる。仮に、二次コイルの寸法が1cm程度の大きさであり、しかも伝送効率が1%程度に留まったとしても、二次コイルには10マイクロワット程度の起電力は期待できる。
【0117】
二次コイルがループコイルの近傍にあるときは、上記の説明が成り立つ。一方、遠方からこのループコイルを眺めると、丁度平行する2導線に電流が互いに反対方向に流れ、平衡電線を構成していることがわかる。従って、遠方では発生する磁界はキャンセルされてしまう。この現象は磁界が遠方に及ぼす影響を軽減できるので好都合である。
【0118】
次に、ループコイル駆動装置160内の変調信号発生部167について説明する。周波数発生部163の出力信号の一部が変調信号発生部167に入力され、1000分の1の分周器により1kbpsのクロックが生成される。一方、プリアンブル符号と固有符号は必要なビット数で構成されるレジスタで作られる。このレジスタを先の1kbpsのクロックで駆動することにより、プリアンブル符号と固有符号の組み合わせのメッセージデータが周期的に生成される。このメッセージデータは1kbpsのデータ速度を持っている。このメッセージデータは変調部165に供給され、送信キャリアの1MHzを変調する。
【0119】
送信キャリアを変調する理由は二つある。一つは、二次コイルでピックアップされた送信キャリアを移動者側の受信機170で復調して可聴音を発生させることである。これは、通路のループコイルの位置を音響の大小から判断できるようにして、点字ブロックに代わる経路案内機能(リンク機能)を実現するのに使われる。
【0120】
他の一つは、特定の個別信号を発生させるためである。個別信号は、ループコイル個々に設定される固有符号に対応して生成される。この手段により、ある特定の位置に設置されたループコイルからの個別信号を検出することで、位置情報を取得することが可能になる。この方法は、簡易な方法で、かつ、測位精度も設計時点で確定できるという効果がある。電波伝播条件を無視できることから、建物内や地下街等にも使用可能である。
【0121】
次に、移動者の受信機170について図18と共に説明する。ピックアップコイル171は二次コイルを構成して、一次コイルであるループコイルに結合して入力電圧を誘起する。誘起された電圧はBPF172により帯域外雑音成分や妨害波が除去される。その後増幅器173で増幅され、復調器174で復調される。
【0122】
ピックアップコイル171は白杖の先端についていて、白杖は常時左右に移動している関係で、受信波の強度は安定しない。しかし、復調波はプリアンブルと固有符号の組み合わせであり、しかも繰り返し送られている。それ故、復調器174は同期がとれて復調された複数のデータから多数決判定等の手法を用いて、受信メッセージデータ中の固有符号の復調ができる。復調器174で復調された固有符号は信号処理回路175に入力される。
【0123】
信号処理回路175はI/Oユニット、CPU、ROM及びRAMを構成要素に持つ。その構成は、図4に示した情報処理装置52の構成と同様の構成である。ROMにはあらかじめ各ループの固有符号と、そのループコイルが設置されている場所の位置情報との対照表を構成するデータが記録されている。それ故、信号処理回路175は入力された固有符号を検出すると、対照表を検索して位置情報データを見つけ出すことができる。この位置情報データは信号処理回路175内の音声合成回路を駆動し、得られた音声信号がスピーカ176に供給される。この結果、受信機170の使用者である移動者はスピーカ176から音声で位置情報を入手することかできる。
【0124】
このループコイルによる物理的通路ネットワークの明示法は、従来の点字ブロックとは様子が異なり、通路の両端部を認識させる方法となる。それ故視覚障害の移動者が通路の両端を逸脱してしまうという不都合は防止できる。このループコイルによる物理的通路ネットワークは、主として視覚障害者のために使用される。しかし、点字ブロックのような通路表面の凹凸が無いので、前述の如く視覚障害者以外の他の移動者の通行をも快適にする。
【0125】
このループコイルによる物理的通路ネットワークは、それ自身が位置情報の情報提供システムである。位置情報以外の情報提供が必要とされないエリアにこの方式を採用し、その他のエリアでは図1または図10に示す情報提供システムと併用する方法がある。それは視覚障害者のための通路ネットワークの整備を効率的かつ経済的に実現できるため、視覚障害の移動者の便益を大きくする。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような数々の優れた効果を奏するものである。
【0127】
(1)建物内や地下街等においても情報通信端末(及びその使用者である移動者)の位置情報の取得ができ、更に高さ方向の位置情報も正確に取得できる。その理由は、情報提供システムの無線通信装置と情報通信端末間を狭域通信方式として所望の場所で直接通信する構成とし、かつ、無線通信装置の第1の固有符号と情報通信端末の第2の固有符号の対を中央処理装置で入手して情報通信端末(及びその使用者である移動者)の現在位置情報を取得するようにしているためである。
【0128】
(2)情報通信端末の使用者である移動者に対して、最適な場所で最適な情報を提供できる。その理由は、無線通信装置と情報通信端末の両固有符号の対を中央処理装置が入手し、その情報を利用して移動者の現在位置情報及び予め移動者が希望するサービスのカテゴリーを認識し、移動者が希望する情報を移動者が希望する位置で無線通信装置経由で移動者に提供できるからである。
【0129】
(3)移動者は予め移動先で希望する情報カテゴリーを選択、登録することができ、サービス内容の事前確認ができる。さらに、移動者の情報通信端末に予め必要なデータを入力することができるため、移動先で移動者の情報通信端末の情報入力量を削減することができ、システムの効率的運用を可能にする。
【0130】
(4)移動先のサービスエリアを移動中の移動者の現在位置情報や経路情報をインターネットに接続されたユーザ端末から入手することができる。その理由は、情報提供システムが移動者の現在位置情報を時系列的かつ離散的に取得し、中央処理装置でデータベース化することにより、情報提供サービスに適用できるからである。
【0131】
(5)移動者以外の者がインターネット等の通信ネットワークに接続された端末を通して当該移動者の現在位置情報や経路情報を入手することができる。その理由は、中央処理装置が、第1及び第2の固有符号の対にタイムスタンプしてデータベース化するようにしたためである。
【0132】
(6)移動者の現在位置と情報提供がなされるべき所定の位置との相対位置精度を従来の方式よりも改善できる。これは無線通信装置がその送信出力を低減して最適な情報通信可能エリアを形成すること及び物理的経路ネットワークの明示手段との組み合わせにより達成される。すなわち、移動者が物理的経路ネットワークの明示手段にしたがって一定のルートを通過すること、及び、移動者の情報通信端末の固有符号から移動者の希望する情報提供サービスを中央処理装置が認識でき、その情報を無線通信装置に提供して送信出力を制御することにより達成できる。
【0133】
(7)無線通信装置に移動物体検出装置を設け、移動物体が検出された時にのみ無線通信装置の第1の情報通信手段を起動するようにし、移動物体の進行方向を検出し、遠ざかっていく移動者に対しては電波の発射を行わないようにしたため、メッセージデータの構成法、狭域通信方式の採用とも相まって、無線通信のための電波発射を必要最小限の回数、通信時間、空間に限定することができ、電波干渉等の問題発生を軽減できる。
【0134】
(8)情報通信端末の使用者である移動者は、ループコイルから放射される電磁波を検出して通路ネットワークを認識することにより、点字ブロックのような通路面状に凹凸を作ることがないようにしたため、車椅子の利用者が通路ネットワークを利用する際に使用上の障害を作ることがなく、また、全ての移動者が歩行し易くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる情報提供システムの第1の実施の形態のブロック図である。
【図2】 図1中の情報通信端末内の情報通信手段の一例のブロック図である。
【図3】 図1中の無線通信装置内の情報通信手段の一例のブロック図である。
【図4】 図1中の無線通信装置内の情報処理装置の一例のブロック図である。
【図5】 特定された地理的及び空間的エリア内の物理的通路ネットワークの一例を示す図である。
【図6】 図3に示した情報通信手段のアンテナ部の一例のブロック図である。
【図7】 物理的通路ネットワークと、そのネットワーク上の通信可能エリアを上部から見た図である。
【図8】 メッセージセットのフォーマット例を示す図である。
【図9】 情報通信端末内の情報処理回路の動作説明用フローチャートである。
【図10】 本発明になる情報提供システムの第2の実施の形態のブロック図である。
【図11】 リンク上の所定の位置に設置されている移動物体検出装置の一例のブロック図である。
【図12】 図11中の移動物体検出装置の検出回路の要部の一例の構成図である。
【図13】 図11中の移動物体検出装置の検出回路の入出力部の波形及び真理値表を示す図である。
【図14】 図11中の移動物体検出装置の検出回路の要部の他の構成図である。
【図15】 図14中の移動物体検出装置の検出回路の真理値表を示す図である。
【図16】 本発明の第3の実施の形態におけるループコイルの集合体を構成要素とする通路ネットワークの一例を示す図である。
【図17】 ループコイル及びループコイル駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図18】 移動者の受信機の一例のブロック図である。
【符号の説明】
1 インターネット
2 ユーザ端末
3 データ信号伝送路
4 無線通信回線
5、5’ 無線通信装置
6 移動者の情報通信端末
7 中央処理装置
10〜19、120 リンク
20〜23 ノード
30〜37 ターミナルポイント
40 ターミナルポイント間結合部
51、63 情報通信手段
52 情報処理装置
56 移動物体検出装置
61 HMI部
62 情報処理回路
71 構内ネットワーク
72 サーバ
73 データベース
74 ルータ
100、110、130、140 ループコイル
101 ケーブル
102 コネクタ
160 ループコイル駆動装置
170 受信機
171 ピックアップコイル
201〜203 エリア
501、601 送信信号入力端子
502、602 受信信号出力端子
503 制御信号入力端子
510、630 固有符号発生器
511、631 送信信号合成器
512、632 変調器
513、633 送信出力部
514、634 アンテナ部
516、636 復調器
517、637 受信信号合成器
525 I/Oユニット
526 CPU
527 ROM
528 RAM
561 赤外線放射デバイス
564、565 赤外線感応ダイオード
566 検出回路
567 出力端子
5661、5662 判定回路
5663 EX−OR回路
5664、5665 ワンショットマルチバイブレータ(MM)
5666 インバータ
5667、5668 AND回路

Claims (11)

  1. 少なくとも情報通信端末と、物理的通路ネットワークのノードやターミナルポイント近傍に設置される複数の無線通信装置と、通信ネットワークと、該通信ネットワークに接続するユーザ端末と、前記通信ネットワークに接続する中央処理装置と、該中央処理装置と前記複数の無線通信装置とを接続する複数のデータ信号伝送路を備えた情報提供システムであって、
    前記無線通信装置は、
    第1の固有符号を、双方向の無線通信回線を介して接続された前記情報通信端末へ送信すると共に、前記双方向の無線通信回線を介して接続された前記情報通信端末から送信された第2の固有符号を受信する第1の情報通信手段と、
    所定の時間周期毎にタイムアップ信号を出力して前記第1の情報通信手段を起動して、前記第1の固有符号の送信動作を行わせると共に、該第1の固有符号と前記第1の情報通信手段により受信された前記第2の固有符号との対を、前記データ信号伝送路を経由して前記中央処理装置に送信する情報処理装置と
    所定の条件下で信号を発生して前記情報処理装置に供給し、該情報処理装置によりその入力信号に対して所定の判断処理を行わせ、前記第1の情報通信手段を起動させる移動体検出装置とを備え、
    前記情報通信端末は、
    前記無線通信装置から送信された前記第1の固有符号を、前記双方向の無線通信回線を介して受信したときは、前記第2の固有符号を前記双方向の無線通信回線を介して前記無線通信装置へ返送する第2の情報通信手段と、
    使用者が操作し確認するインタフェース部と、
    前記インタフェース部からの入力や前記第2の情報通信手段で受信された前記第1の固有符号を含む受信データを処理すると共に、前記第1の固有符号と前記無線通信装置の設置場所の位置情報データとの対照リストを予め記憶している情報処理回路とを備え、
    前記中央処理装置は、前記無線通信装置の情報処理装置から送信された前記第1の固有符号と前記第2の固有符号の対を受信して所定の情報提供サービスを開始し、同時に前記第1の固有符号及び前記第2の固有符号の対をデータベースに蓄積するように構成されたことを特徴とする情報提供システム。
  2. 前記移動物体検出装置は、前記物理的通路ネットワークにおいて、前記リンク上の所定の場所に赤外線の光路を設定する、赤外線発光素子及び赤外線受光素子の組を有することを特徴とする請求項記載の情報提供システム。
  3. 前記移動物体検出装置は、前記物理的通路ネットワークにおいて、前記リンクを挟んで一方側に単一の赤外線発光素子が配置され、前記リンクを挟んで他方側で、かつ、前記赤外線発光素子からの赤外線を受光できる位置に、第1及び第2の赤外線受光素子が互いに離間して配置された構成を有することを特徴とする請求項1又は2記載の情報提供システム。
  4. 前記移動物体検出装置は、前記第1の赤外線受光素子に流れる電流が設定値以上であるか否かにより該第1の赤外線受光素子が赤外線を受光しているか否か判定して第1の判定信号を出力する第1の判定回路と、前記第2の赤外線受光素子に流れる電流が設定値以上であるか否かにより該第2の赤外線受光素子が赤外線を受光しているか否か判定して第2の判定信号を出力する第2の判定回路と、前記第1及び第2の判定信号を論理演算して前記第1及び第2の赤外線受光素子の少なくともいずれか一方が赤外線を受光していないときに所定論理値の検出信号を出力する論理回路とからなる検出回路を有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の情報提供システム。
  5. 前記移動物体検出装置は、前記第1の赤外線受光素子に流れる電流が設定値以上であるか否かにより該第1の赤外線受光素子が赤外線を受光しているか否か判定して第1の判定信号を出力する第1の判定回路と、前記第2の赤外線受光素子に流れる電流が設定値以上であるか否かにより該第2の赤外線受光素子が赤外線を受光しているか否か判定して第2の判定信号を出力する第2の判定回路と、前記第1及び第2の判定信号を論理演算して前記第1及び第2の赤外線受光素子の少なくともいずれか一方が赤外線を受光していないときに所定論理値の信号を出力する第1の論理回路と、前記第1の判定信号及び前記第2の判定信号を入力として受け、前記第1の赤外線受光素子及び前記第2の赤外線受光素子のうち、先に赤外線が遮光された方の赤外線受光素子に応じて異なる論理変化をする信号を出力する変化検出回路と、前記第1の論理回路の出力信号と前記変化検出回路の出力信号とを入力として受け、検出する移動物体の移動方向に応じて状態変化する信号又は状態変化しない信号を検出信号として出力する第2の論理回路とからなる検出回路を有することを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の情報提供システム。
  6. 前記情報通信端末は、携帯電話型情報通信端末とアタッチメント型デバイスとで構成され、該アタッチメント型デバイスが前記第2の情報通信手段を構成することを特徴とする請求頃1乃至5のうちいずれか一項記載の情報提供システム。
  7. 前記物理的通路ネットワークは、点字ブロックの集合体で明示されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の情報提供システム。
  8. 前記物理的通路ネットワークは、通路の地中または通路面に設置され、かつ、ループコイル駆動装置により駆動されるループコイルの集合体で明示されていることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の情報提供システム。
  9. 前記ループコイル駆動装置は、送信キャリアを発生する送信キャリア発生手段と、プリアンブル符号発生器とループコイル固有の固有符号発生器を有して両符号からなるメッセージデータを周期的かつ連続的に発生する変調信号発生手段と、前記メッセージデータで前記送信キャリアを変調して変調された送信キャリアを前記ループコイルに供給し、該ループコイルにより電磁波を該ループコイル近傍に放射させる変調部とを有し、
    移動者が所持する前記電磁波受信用の受信機は、前記電磁波を受信する受信手段と、前記受信手段により得られた受信メッセージデータから前記ループコイル固有の固有符号を復調する復調器と、該復調器からの前記ループコイル固有の固有符号を入力として受け、予め記憶している前記ループコイルの固有符号と該ループコイルの位置情報のデータの対照表の中から入力固有符号に対応するループコイルの位置情報を取得した後、その位置情報を音声合成回路により音声信号に変換して出力する信号処理回路と、該信号処理回路からの音声信号を電気−音響変換して発音するスピーカとを有することを特徴とする請求項記載の情報提供システム。
  10. 前記中央処理装置は、前記無線通信装置の情報処理装置からの前記第1の固有符号及び前記第2の固有符号の対を受信すると共に、位置情報提供に関する必要なデータの管理及び情報提供業務を担当するサーバと、予め蓄積されているデータの中から前記サーバにより必要とするデータが読み出されるデータベースと、通信ネットワークに接続するためのルータと、前記サーバ、ルータ及びデータ信号伝送路を接続する構内ネットワークとからなり、
    前記ユーザ端末は、前記通信ネットワークを介して前記中央処理装置の前記サーバにアクセスして、複数の情報サービスカテゴリーを含む情報サービスメニューを入手して任意の情報サービスカテゴリーを選択する手段と、選択した情報サービスカテゴリーに前記情報通信端末の使用者の氏名及び前記情報通信端末の固有符号を少なくとも含む所定の情報を入力する入力手段と、前記情報通信端末に使用するために必要な情報をダウンロードする手段と、予め選択した情報サービスカテゴリーの内容を閲覧する閲覧手段とを有し、
    前記ユーザ端末が前記選択した情報サービスカテゴリーとして現在位置情報又は経路情報の要求を選択して前記サーバに送出したときは、前記サーバは前記入力手段により入力された所定の情報中の固有符号が示す前記情報通信端末により検索された、該情報通信端末と前記無線通信回線を介して通信している前記無線通信装置の位置情報データと該サーバに送出してきた発信時間とから現在位置情報又は経路情報を作成し、その作成した現在位置情報又は経路情報を要求元の前記ユーザ端末に返送することを特徴とする請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の情報提供システム。
  11. 前記情報サービスカテゴリーには、前記情報通信端末の使用者の経路履歴情報提供サービスが含まれ、前記ユーザ端末は前記使用者の氏名及び前記使用者の情報通信端末の固有符号を入力することにより、前記使用者の経路履歴情報を入手することを特徴とする請求項10記載の情報提供システム。
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