JP3956592B2 - 共役ジエン類の分離精製方法および分離精製装置 - Google Patents

共役ジエン類の分離精製方法および分離精製装置 Download PDF

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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油留分から高純度のイソプレン、ブタジエンなどの共役ジエン類を分離精製する際に、精製装置内部におけるゴム状物質の発生を効率的に抑制できる共役ジエン類の分離精製方法および分離精製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
不飽和炭化水素としての1,3−ブタジエン、イソプレン、クロロプレンなどの共役ジエンは、蒸留、抽出蒸留、抽出、水素処理、水素化精製、熱処理などの工程や、貯蔵、搬送、加工などの際に、単独重合あるいは他の共重合可能な不飽和化合物と共重合を起こしやすい。
【0003】
共役ジエンは、熱分解炉により排出される分解ガスや製油所ガスからメタン、水素、窒素などを取り除いた後のC2以上の炭化水素混合物;エチレンを低温分留法などの方法で分離精製した後のC3以上の炭化水素混合物;C4炭化水素留分;C5炭化水素留分;C4炭化水素留分およびC5炭化水素留分を取り除いた後のC6以上の炭化水素混合物;などに含まれている。
【0004】
これら炭化水素留分や炭化水素混合物を分離精製する装置では、装置内に、共役ジエンが重合または共重合したと考えられるゴム状物質が付着し、詰まりを生じ、特に炭化水素混合物が高温にさらされる蒸発缶や、蒸留塔底部に発生しやすいため、定期的にあるいは不定期に装置を停止し、内部を清掃して詰まりを取り除かねばならなかった。
【0005】
このため、共役ジエンを含有する炭化水素混合物の分離精製装置内での共役ジエンの重合または共重合を防止し、詰まりを生じにくくする方法が望まれている。
【0006】
分離精製装置内における共役ジエンの重合を防止する方法としては、種々の提案がなされている。
【0007】
たとえば、特開昭50−112304号公報では、ジ低級アルキルヒドロキシルアミンの存在下にC5炭化水素を蒸留する方法が開示してある。
【0008】
また、特開昭56−81526号公報または特公昭43−20281号公報では、フルフラールおよびフルフラール縮合体を抽出溶媒中に存在させて抽出蒸留する方法が開示してある。
【0009】
さらに、特公昭47−41323号公報または特公昭45−19682号公報では、抽出溶媒に重合防止剤あるいは重合連鎖移動剤を添加して共役ジエン炭化水素を抽出蒸留する方法が開示してある。
【0010】
さらにまた、特公昭49−6886号公報または特公昭49−7126号公報では、有機リン酸エステル化合物を添加して共役ジエン炭化水素の重合を防止する方法が開示してある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの公報記載の方法では、装置内におけるゴム状物質の生成を抑制するために必要量以上の重合防止剤を添加することがあり、その結果、分離精製コストが高くなる傾向があった。
【0012】
本発明の目的は、装置内におけるゴム状物質の生成を効率よく、安定的に抑制でき、しかも過剰の重合禁止剤が共役ジエン類に残存しないようにできる共役ジエン類の分離精製方法および分離精製装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、第1の観点に係る共役ジエン類の分離精製方法は、共役ジエンを含有する炭化水素混合物を、抽出蒸留塔にて、亜硝酸塩およびジ低級アルキルヒドロキシルアミンのいずれかを少なくとも含有する重合禁止剤が存在する環境下で抽出蒸留して第1缶出分を得る工程と、
前記第1缶出分を放散塔にて蒸留して第2缶出分を得る工程と、
前記第2缶出分を回収して前記抽出蒸留塔に供給する工程と、
前記第2缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を測定する工程と、
前記測定された重合禁止剤の濃度に応じて前記抽出蒸留塔に対する重合禁止剤の供給量を変化させて、前記第2缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を制御する制御工程とを有する。
【0014】
第1の観点に係る発明において、以下に示す第2の観点に係る発明が好ましい。
【0015】
第2の観点に係る共役ジエン類の分離精製方法は、共役ジエンを含有する炭化水素混合物を、第1抽出蒸留塔にて、亜硝酸塩およびジ低級アルキルヒドロキシルアミンのいずれかを少なくとも含有する重合禁止剤が存在する環境下で抽出蒸留して第1缶出分を得る工程と、
前記第1缶出分を、第1放散塔にて蒸留して第2缶出分および留出分を得る工程と、
前記留出分を、第2抽出蒸留塔にて、前記重合禁止剤が存在する環境下で抽出蒸留して第3缶出分を得る工程と、
前記第3缶出分を、第2放散塔にて蒸留して第4缶出分を得る工程と、
前記第2缶出分および第4缶出分を回収して前記第1抽出蒸留塔および/または第2抽出蒸留塔に供給する工程と、
前記第2缶出分および/または第4缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を測定する工程と、
前記測定された重合禁止剤の濃度に応じて前記第1抽出蒸留塔および/または第2抽出蒸留塔に対する重合禁止剤の供給量を変化させて、前記第2缶出分および/または第4缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を制御する制御工程とを有する。
【0016】
(2)上記目的を達成するために、第1の観点に係る共役ジエン類の分離精製装置は、共役ジエンを含有する炭化水素混合物を、亜硝酸塩およびジ低級アルキルヒドロキシルアミンのいずれかを少なくとも含有する重合禁止剤が存在する環境下で抽出蒸留して第1缶出分を得る抽出蒸留塔と、
前記第1缶出分を蒸留して第2缶出分を得る放散塔と、
前記第2缶出分を回収して前記抽出蒸留塔に供給する第1の供給系と、
前記第2缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を測定する測定手段と、
前記重合禁止剤を新たに前記抽出蒸留塔に供給する第2の供給系と、
前記測定された重合禁止剤の濃度に応じて前記抽出蒸留塔に対する重合禁止剤の供給量を変化させて、前記第2缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を制御する制御手段とを有する。
【0017】
第1の観点に係る発明において、以下に示す第2の観点に係る発明が好ましい。
【0018】
第2の観点に係る共役ジエン類の分離精製装置は、共役ジエンを含有する炭化水素混合物を、亜硝酸塩およびジ低級アルキルヒドロキシルアミンのいずれかを少なくとも含有する重合禁止剤が存在する環境下で抽出蒸留して第1缶出分を得る第1抽出蒸留塔と、
前記第1缶出分を、蒸留して第2缶出分と留出分を得る第1放散塔と、
前記留出分を、前記重合禁止剤が存在する環境下で抽出蒸留して第3缶出分を得る第2抽出蒸留塔と、
前記第3缶出分を、蒸留して第4缶出分を得る第2放散塔と、
前記第2缶出分および第4缶出分を回収して前記第1抽出蒸留塔および/または第2抽出蒸留塔に供給する第1の供給系と、
前記第2缶出分および/または第4缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を測定する測定手段と、
前記重合禁止剤を新たに前記第1抽出蒸留塔および/または第2抽出蒸留塔に供給する第2の供給系と、
前記測定された重合禁止剤の濃度に応じて前記第1抽出蒸留塔および/または第2抽出蒸留塔に対する重合禁止剤の供給量を変化させて、前記第2缶出分および/または第4缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を制御する制御手段とを有する。
【0019】
(3)本発明において、重合禁止剤の濃度を測定するには、イオンクロマトグラフ、液体クロマトグラフ、ガスクロマトグラフなどの分析装置を用いることが好ましく、より好ましくは液体クロマトグラフ分析装置を用いる。
【0020】
本発明において、抽出蒸留塔に対する重合禁止剤の供給量を変化させる方法としては、たとえば前記測定された重合禁止剤の濃度が基準範囲の上限値を超えた場合には、前記抽出蒸留塔に対する前記重合禁止剤の供給量を減少させ、前記測定された重合禁止剤の濃度が基準範囲の下限値を下回った場合には、前記抽出蒸留塔に対する前記重合禁止剤の供給量を増加させるようにすればよい。
【0021】
本発明において、抽出蒸留塔に対する重合禁止剤の供給量を変化させる手段は、手動制御であってもよく、あるいは自動制御であってもよい。
【0022】
(4)本発明に適用可能な共役ジエンを含有する炭化水素混合物は、特に限定されないが、通常、ナフサをクラッキングし、エチレンやプロピレンなどのC2およびC3炭化水素を分離して得られるC4以上の炭化水素混合物であり、好ましくはC4炭化水素留分またはC5炭化水素留分、より好ましくはブタジエンを含有するC4炭化水素留分またはイソプレンを含有するC5炭化水素留分である。
【0023】
(5)本発明に使用可能な重合禁止剤は、装置内におけるゴム状物質の生成を抑制するために用いられるものであり、(a)亜硝酸塩および/または(b)ジ低級アルキルヒドロキシルアミンを含有し、さらに(c)リン含有化合物を含有していてもよい。
【0024】
(a)亜硝酸塩としては、亜硝酸ナトリウムや亜硝酸カリウムなどが挙げられる。
【0025】
(b)ジ低級アルキルヒドロキシルアミンとしては、たとえば、ジエチルヒドロキシルアミン、ジメチルヒドロキシルアミン、メチルエチルヒドロキシルアミン、ジプロピルヒドロキシルアミン、ジブチルヒドロキシルアミン、ジペンチルヒドロキシルアミンのごとき下記式1で表されるものが挙げられる。
【0026】
【化1】
Figure 0003956592
(ただし、化1中のRおよびRは、それぞれ独立に、炭素原子数1〜10、好ましくは1〜6の直鎖状、分岐状または環状アルキル基である。アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、シクロヘキシル基などが挙げられる)。
【0027】
(c)リン含有化合物としては、たとえば、リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、ジホスホン酸、二リン酸、トリポリリン酸、およびメタリン酸から選ばれるリン酸化合物;化2で示されるリン酸二水素アルキルエステル、化3で示されるリン酸水素ジアルキルエステル、化4で示されるリン酸トリアルキルエステル、
【0028】
【化2】
Figure 0003956592
【0029】
【化3】
Figure 0003956592
【0030】
【化4】
Figure 0003956592
(ただし、化2〜化4中のRには、アルキル基、フェニル基、アルキルフェニル基などの炭化水素基、アルキルフェニル基、ポリエチレンオキシド基、アルキルフェニルポリエチレンオキシド基などの疎水性基が含まれる。)、化5で示されるトリフェニルホスフェート、化6で示されるトリス(ノニルフェニル)ホスファイト、ホスホン酸ジメチル、ホスホン酸ジエチル、ホスホン酸トリイソプロピル、ホスホン酸トリフェニル、メタリン酸エステル、化7、化8、化9や化10で示されるリン酸エステル系界面活性剤や、化11で示される化合物の混合物などのリン酸化合物のエステル化物;
【0031】
【化5】
Figure 0003956592
【0032】
【化6】
Figure 0003956592
【0033】
【化7】
Figure 0003956592
【0034】
【化8】
Figure 0003956592
(化7及び化8中、Rは、炭素原子数が、通常7〜18個、多くの場合8〜9個であるアルキル基、nは平均付加モル数であり、通常1〜18、多くの場合2〜8である。)
【0035】
【化9】
Figure 0003956592
(化9中、Rは、炭素原子数が、通常7〜18個、多くの場合8〜9個であるアルキル基、nは平均付加モル数であり、通常1〜18、多くの場合2〜8、mは、1〜3の整数である。)
【0036】
【化10】
Figure 0003956592
【0037】
【化11】
Figure 0003956592
リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素アンモニウムなどのリン酸第一塩;リン酸水素ナトリウム、リン酸水素カリウム、リン酸水素アンモニウムなどのリン酸第二塩;リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸アンモニウムなどのリン酸第三塩;ヘキサメタリン酸ナトリウム、ペンタメタリン酸などのポリメタリン酸塩;トリポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、ピロリン酸ナトリウム、トリポリリン酸カリウム;
ピロリン酸カリウム2−エチルヘキシルエステル、ピロリン酸ナトリウム2−エチルヘキシルエステルなどのジアルキルリン酸塩;モノアルキルリン酸第二塩;トリフェニルホスフィンなどのホスフィン化合物;などが挙げられる。
【0038】
これらリン含有化合物(c)の中でも、リン酸エステル系界面活性剤(通常、防錆剤として使用されているもの)、リン酸化合物およびリン酸化合物のアルカリ金属塩が好ましく、より好ましくはリン酸二水素アルカリ金属塩である。
【0039】
化合物(a)および(b)の少なくとも一つと、化合物(c)との使用割合は、重量比で、通常1:10〜100:1、好ましくは1:5〜80:1、より好ましくは1:2〜70:1である。
【0040】
化合物(a)および/または(b)と、化合物(c)との合計の量は、共役ジエン類を含有する単量体混合物の重量を基準にして、通常0.1〜2000ppmである。
【0041】
本発明における重合禁止剤の使用方法は、特に限定されず、共役ジエン、あるいは共役ジエンを含有する炭化水素混合物と、該重合禁止剤とが接触するようにすればよい。
【0042】
(6)本発明に使用可能な抽出溶媒は、共役ジエン類を溶解抽出できるものであれば特に限定されず、たとえば、水、アセトン、メチルエチルケトン、ジオキサン、イソプレンサイクリックサルホン、アセトニトリル、アルコール、グリコール、N−メチルロールダミン、N−エチルコハク酸イミド、N−メチルピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、ヒドロキシルエチルピロリドン、N−メチル−5−メチルピロリドン、フルフラール、2−ヘプテノン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトン酢酸アミド、モルホリン、N−ホルミルモルホリン、N−メチルモルホリン−3−オン、スルホラン、メチルカルビトール、テトラヒドロフラン、アニリン、N−メチルオキサゾリドン、N−メチルイミダゾール、N,N’−ジメチルイミダゾリン−2−オン、1−オキソ−1−メチルフォスホリン、メチルシアノアセテート、エチルアセトアセテート、エチルアセテート、マロン酸ジメチルエステル、プロピレンカーボネート、メチルカービトール、トリエチルホスフェート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジメチルスルホキシド、γ−ブチロラクトンなどが挙げられるが、好ましくはアミド化合物であり、より好ましくはジメチルホルムアミド(DMF)である。これらの抽出溶媒は、それぞれ単独で、または2つ以上を組み合わせて使用できる。
【0043】
本発明で用いる抽出溶媒の量は、共役ジエンを含有する炭化水素混合物100重量部に対して、通常100〜1000重量部、好ましくは200〜800重量部である。抽出溶媒は、共役ジエンを含有する炭化水素混合物を供給する段(石油留分供給段)よりも、上段の位置に設けられた抽出溶媒供給段から抽出蒸留塔に供給することが好ましい。
【0044】
本発明においては、抽出蒸留塔の汚れを防止するために(重合体の生起をさらに防止するために)、抽出溶媒中に、複素環式アルデヒド、芳香族ニトロ化合物または芳香族アルデヒドが添加してあることが好ましい。
【0045】
複素環式アルデヒドとは、複素環を持つアルデヒドのことであり、たとえば、フルフラール、5−メチルフルフラール、5−(ヒドロキシメチル)フルフラール;チオフェンカルバルデヒド;ニコチンアルデヒド、ピリドキサール、などが挙げられるが、好ましくはフルフラールである。
【0046】
芳香族ニトロ化合物とは、芳香環を持つニトロのことであり、たとえば、ニトロベンゼン、ニトロトルエン、α−ニトロトルエン、ニトロキシレン、ニトロメシチレン、ジニトロベンゼン、ジニトロトルエン、ジニトロキシレン、トリニトロベンゼン、トリニトロキシレンなどが挙げられるが、好ましくはニトロベンゼンである。
【0047】
芳香族アルデヒドとは、芳香環を持つアルデヒドのことであり、たとえば、ベンズアルデヒド、トルアルデヒド、クミンアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、ジンナムアルデヒド、フタルアルデヒド、イソフタルアルデヒド、テレフタルアルデヒドなどが挙げられるが、好ましくはベンズアルデヒドである。
【0048】
これら複素環式アルデヒド、芳香族ニトロ化合物または芳香族アルデヒドの濃度は、抽出溶媒供給段における抽出溶媒に対して、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%である。
【0049】
このように、抽出溶媒中に、複素環式アルデヒド、芳香族ニトロ化合物または芳香族アルデヒドが添加してある場合において、重合体の生起をさらに防止するために、抽出溶媒中に、複素環式アルデヒドまたは芳香族アルデヒドの重縮合体などのタールを含有していることがより好ましい。これら重縮合体の濃度は、抽出溶媒供給段における抽出溶媒に対して、通常0.5〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。重縮合体の濃度が高くなりすぎると抽出効率が低下傾向になり、低くなりすぎるとジメチルホルムアミド中の複素環式アルデヒドまたは芳香族アルデヒドが多量に消費され不経済である。
【0050】
【作用】
本発明に係る分離精製装置を用いた共役ジエン類の分離精製方法では、特定の重合禁止剤を用い、しかも抽出蒸留後に回収して循環使用される抽出溶媒中の前記重合禁止剤の濃度を測定し、これに基づいて抽出蒸留塔に供給される重合禁止剤の量を変化させることとしてある。このため、装置内におけるゴム状物質の生成を抑制するために必要な重合禁止剤を過不足なく供給でき、ゴム状物質の生成を効率よく、安定的に抑制できる。その結果、従来に比べて共役ジエン類の分離精製コストを低減でき、しかも精製共役ジエン中の重合禁止剤濃度を低く抑えることができる。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る共役ジエン類の分離精製方法および分離精製装置を、図面に示す実施形態に基づき詳細に説明する。
【0052】
本実施形態では、共役ジエン類の分離精製装置の一例として、C4炭化水素留分から、C4の炭化水素化合物を分離し、ブタジエンを精製するために用いる分離精製装置を例に採り、説明する。
【0053】
図1は本発明に係る分離精製装置を用いた分離精製システムの一例を示すブロック図である。
【0054】
分離精製システム2
図1に示されるように、本実施形態に係る分離精製システム2は、第1抽出蒸留塔4と、第1放散塔6と、第2抽出蒸留塔8と、第2放散塔9とを有する。
【0055】
第1抽出蒸留塔4は、C4炭化水素留分の第1段目の抽出蒸留を行い、第1留出分および第1缶出分を取り出すための塔であり、後述する第1放散塔6とライン6aにより接続している。第1抽出蒸留塔4の上段近傍には、ライン4cを通じた重合禁止剤を供給すべきライン4bが接続してある。ライン4c上には、重合禁止剤の供給量を調整するための供給量調整バルブ4dが設けてあり、制御装置10から送出される出力信号に基づき、重合禁止剤の供給量を調整可能としてある。
【0056】
第1抽出蒸留塔4は、一般的には、塔本体と、この塔本体の塔頂から排出される蒸気を冷却して液化する凝縮器と、この凝縮器により液化された留分を貯留する還流ドラムと、還流ドラムに貯留された前記留分の一部を前記塔本体の塔頂近傍に再供給する還流ラインと、前記塔本体の塔底に配置される再沸器(リボイラー)とを有するが、本実施形態ではこれらを図示省略する。蒸留塔の形態としては、たとえば塔本体内を多くの水平段板で区切り、液と蒸気との接触が段階的に行われるようにした棚段塔、または異相間の物質移動を能率良く行うために塔内に充填物を詰めた充填塔などの何れの形態であってもよい。棚段塔を用いる場合の棚段数は、通常100〜300段、好ましくは150〜200段である。蒸留の精度(沸点の近いものを分別する能力)は、棚段数が大きい程優れているが、あまり大きなものはコストが増大するので、能力とコストのバランスを考えて選択される。なお、図1中の符号「6b」は、還流ドラム(図示省略)から、第1留出分が抜き出されるラインである。
【0057】
第1放散塔6は、ライン6aを通じて供給される第1缶出分の蒸留を行い、第2留出分および第2缶出分を取り出すための塔であり、後述する第2抽出蒸留塔8とライン8aにより接続している。なお、本実施形態では、ライン8a上にはコンプレッサー8bが設けてある。第1放散塔6の塔底近傍には、第2缶出分を回収可能なライン8cが接続してあり、このライン8cは、循環可能なライン9a,9bに接続してある。ライン9a上には、ここを流れる第2缶出分および後述する第4缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を測定する液体クロマトグラフ分析装置(測定装置)12が設けてあり、測定された重合禁止剤の濃度は、所定の出力信号として制御装置(制御手段)10に送出される。
【0058】
第1放散塔6は、一般的には、塔本体と、この塔本体の塔頂から排出される蒸気を冷却して液化する凝縮器と、この凝縮器により液化された留分を貯留する還流ドラムと、還流ドラムに貯留された前記留分の一部を前記塔本体の塔頂近傍に再供給する還流ラインと、前記塔本体の塔底に配置される再沸器(リボイラー)とを有するが、本実施形態では、第1抽出蒸留塔4の場合と同様、これらを図示省略する。第1放散塔6の形態としては、棚段塔であっても、充填塔であってもよい。
【0059】
第2抽出蒸留塔8は、ライン8aを通じて供給される第2留出分の第2段目の抽出蒸留を行い、第3留出分および第3缶出分を取り出すための塔であり、後述する第2放散塔9とライン8dにより接続している。第2抽出蒸留塔8の上段近傍には、ライン8fを通じた重合禁止剤を供給すべきライン9bが接続してある。ライン8f上には、重合禁止剤の供給量を調整するための供給量調整バルブ8gが設けてあり、制御装置10から送出される出力信号に基づき、重合禁止剤の供給量を調整可能としてある。第2抽出蒸留塔8は、本実施形態では、上述した第1抽出蒸留塔4と同様の構成を採用してあるが、本発明では特に限定されない。なお、図1中の符号「8e」は、還流ドラム(図示省略)から、第3留出分が抜き出されるラインである。
【0060】
第2放散塔9は、ライン8dを通じて供給される第3缶出分の蒸留を行い、第4留出分および第4缶出分を取り出すための塔である。第2放散塔9の塔底近傍には、第4缶出分を回収可能なライン9cが接続してあり、このライン9cは、循環可能なライン9a,9bに接続してある。第2放散塔9は、本実施形態では、上述した第1放散塔6と同様の構成を採用してあるが、本発明では特に限定されない。なお、図1中の符号「9d」は、還流ドラム(図示省略)から、第4留出分が抜き出されるラインである。
【0061】
作用
本実施形態に係る分離精製システム2は、以下の作用を奏する。
【0062】
第1抽出蒸留塔4には、ライン4aを通じてC4炭化水素留分が供給される。第1抽出蒸留塔4に対するC4炭化水素留分の供給位置は、特に限定されず、通常、略中間段である。C4炭化水素留分の供給とともに、ライン4bから抽出溶媒を供給し、ここにライン4cを通じて重合禁止剤を供給し、ライン4bの途中で、重合禁止剤を抽出溶媒と混合させた後、第1抽出蒸留塔4に供給させる。これらの供給とともに、第1抽出蒸留塔4の塔底に配置してある再沸器(図示省略)で加熱して第1段目の抽出蒸留を行う。第1抽出蒸留塔4内の圧力は、特に限定されないが、通常1〜10気圧であり、塔底温度は、好ましくは100〜160℃である。蒸留塔4の塔頂近傍からは、ブタンやブテンなどを多く含む留分が取り出され、この留分は凝縮器(図示省略)にて凝縮され、その一部は還流され、塔頂へ戻されるとともに、その残部は第1留出分としてライン6bを通じて取り出される。その一方、蒸留塔4の塔底からは、高級アセチレンおよびアレン系炭化水素を多く含むブタジエン留分が第1缶出分として取り出され、この第1缶出分はライン6aを通じて第1放散塔6へ供給される。
【0063】
第1放散塔6に対する第1缶出分の供給位置は、特に限定されず、通常、略中間段である。第1缶出分の供給ともに、第1放散塔6の塔底に配置してある再沸器(図示省略)で加熱して蒸留を行う。第1放散塔6内の圧力は、通常1〜2気圧であり、塔底温度はその圧力における沸点である。放散塔6の塔底からは、重合禁止剤および抽出溶媒を含む混合溶媒(以下、単に、「混合溶媒」という場合がある)が第2缶出分として取り出され、この第2缶出分はライン8c,9a,4bを通じて第1抽出蒸留塔4へ、あるいはライン8c,9a,9bを通じて第2抽出蒸留塔8へそれぞれ循環され、再使用に供される。その一方、放散塔6の塔頂からは、ブタジエン、高級アセチレンおよびアレン系炭化水素を多く含む留分が取り出され、この留分は凝縮器(図示省略)にて凝縮され、その一部は還流され、塔頂へ戻されるとともに、その残部は第2留出分として取り出され、この第2留出分はライン8aを通じて第2抽出蒸留塔8へ供給される。
【0064】
第2抽出蒸留塔8に対する第2留出分の供給位置は、特に限定されず、通常、下段近傍である。第2留出分の供給とともに、ライン8fを通じてライン9bに重合禁止剤を供給し、ライン9bの途中で、重合禁止剤を混合溶媒と混合させた後、第2抽出蒸留塔8に供給させる。これらの供給とともに、第2抽出蒸留塔8の塔底に配置してある再沸器(図示省略)で加熱して第2段目の抽出蒸留を行う。第2抽出蒸留塔8内の圧力は、特に限定されないが、通常1〜10気圧であり、塔底温度は、好ましくは100〜160℃である。蒸留塔8の塔頂からは、ブタジエンを多く含む留分が取り出され、この留分は凝縮器(図示省略)にて凝縮され、その一部は還流され、塔頂へ戻されるとともに、その残部は第3留出分としてライン8eを通じて取り出される。ライン8eから取り出された第3留出分は、その後、蒸留塔(図示省略)に供給され、ここでさらなる蒸留処理が施され、ブタジエンが高度に濃縮された形で取り出され、最終的には、高純度のブタジエンとしてポリブタジエンなどの原料に供される。その一方、蒸留塔8の塔底からは、混合溶媒を多く含む留分が第3缶出分として取り出され、この第3缶出分はライン8dを通じて第2放散塔9へ供給される。なお、図示省略してあるラインを通じて、第2抽出蒸留塔8の塔頂近傍からジエチルヒドロキシルアミン(DEHA)などの重合禁止剤を所定量添加することとしてもよい。これにより、第2抽出蒸留塔8内におけるポップコーンポリマーの発生を効果的に防止できる。
【0065】
第2放散塔9に対する第3缶出分の供給位置は、特に限定されず、通常、略中間段である。第3缶出分の供給ともに、第2放散塔9の塔底に配置してある再沸器(図示省略)で加熱して蒸留を行う。第2放散塔9内の圧力は、通常1〜2気圧であり、塔底温度はその圧力における沸点である。所定時間経過後に、放散塔9の塔頂からは、廃棄物を多く含む留分が第4留出分として取り出される。その一方、放散塔9の塔底からは、前述した第1放散塔6と同様、重合禁止剤および抽出溶媒を含む混合溶媒が第4缶出分として取り出され、この第4缶出分は前記第2缶出分と混合され、ライン9c,9a,4bを通じて第1抽出蒸留塔4へ、あるいはライン9c,9a,9bを通じて第2抽出蒸留塔8へそれぞれ循環され、再使用に供される。
【0066】
本実施形態では、ライン9a上には、ライン9aを流れる混合溶媒(第2缶出分および第4缶出分)に含まれる重合禁止剤の濃度を測定するための液体クロマトグラフ分析装置(測定装置)12が設けてある。測定された重合禁止剤の濃度は、出力信号(濃度値)として制御装置10に送出され、ここで、この濃度値と基準範囲(所定範囲内の濃度)とが比較される。ここで基準範囲の濃度は、好ましくは0.1〜20ppm、より好ましくは0.5〜10ppmである。その結果、実測された濃度値が基準範囲との比較で高すぎると判断される場合には、制御装置10は、第1抽出蒸留塔4および第2抽出蒸留塔8に対する前記重合禁止剤の供給量を減少させるような信号をバルブ4d,8gに対して送出する。逆に、ライン9aを流れている混合溶媒に含まれる重合禁止剤の濃度が基準範囲との比較で低すぎると判断される場合には、制御装置10は、第1抽出蒸留塔4および第2抽出蒸留塔8に対する前記重合禁止剤の供給量を増加させるような信号をバルブ4d,8gに対して送出する。本実施形態では、以上のようにして、ライン9aを流れる混合溶媒に含まれる重合禁止剤の濃度を基準範囲内におさめるようにオンオフ制御しているが、他の制御アルゴリズム、たとえば比例制御、比例積分制御、比例積分微分制御、ファジー制御、適応制御などによって制御してもよい。なお、分析装置(測定装置)12はライン上にある必要はなく、ラインから混合溶媒を少量抜きだし、この抜き出しサンプルをオフラインで測定し、その測定結果を制御装置10に入力して制御してもよい。
【0067】
本実施形態に係る分離精製システム2によれば、ゴム状物質の生成を抑制するために必要な重合禁止剤を過不足なく供給でき、ゴム状物質の生成を効率よく、安定的に抑制できる。また、C4留分の供給量が増減しても、それに対応して重合禁止剤量がコントロールされるので、システムの操業条件変化があっても安定して操業できる。その結果、ライン9dを通じて分離されたブタジエンをより多く含む留分を用いて、さらなる蒸留処理を施すことにより、従来より低いコストで高純度のブタジエンを分離精製できる。
【0068】
また、本実施形態では、ライン9aを流れる混合溶媒に含まれる重合禁止剤の濃度測定を液体クロマトグラフ分析装置12を用いて行うことにより、簡易かつ効率的に重合禁止剤の濃度測定を行うことができる。
【0069】
なお、本実施形態では、制御装置10に対して分析装置12からの出力信号が連続的に送出されるようにしているので、制御装置10内での上記動作も連続して行われている。しかし、経済性と測定の煩雑さを低減するために、測定間隔を数時間〜数日、好ましくは8時間〜10日にして、デジタル制御を行う方が好ましい。
【0070】
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0071】
たとえば、上述した実施形態では、C4炭化水素留分からC4の炭化水素化合物を分離しブタジエンを精製することとしているが、C5炭化水素留分からC5の炭化水素化合物を分離しイソプレンを精製することとしてもよい。
【0072】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、装置内におけるゴム状物質の生成を効率よく、安定的に抑制でき、しかも過剰の重合禁止剤が共役ジエン類に残存しないようにできる共役ジエン類の分離精製方法および分離精製装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明に係る分離精製装置を用いた分離精製システムの一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2… 分離精製システム
4… 第1抽出蒸留塔
4a〜4c… ライン
4d… 供給量調整バルブ
6… 第1放散塔
6a〜6b… ライン
8… 第2抽出蒸留塔
8a、8c〜8f… ライン
8b… コンプレッサー
8g… 供給量調整バルブ
9… 第2放散塔
9a〜9d… ライン
10… 制御装置(制御手段)
12… 液体クロマトグラフ分析装置(測定装置)

Claims (2)

  1. 共役ジエンを含有する炭化水素混合物を、抽出蒸留塔にて、亜硝酸塩およびジ低級アルキルヒドロキシルアミンのいずれかを少なくとも含有する重合禁止剤が存在する環境下で抽出蒸留して第1缶出分を得る工程と、
    前記第1缶出分を放散塔にて蒸留して第2缶出分を得る工程と、
    前記第2缶出分を回収して前記抽出蒸留塔に供給する工程と、
    前記第2缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を測定する工程と、
    前記測定された重合禁止剤の濃度に応じて前記抽出蒸留塔に対する重合禁止剤の供給量を変化させて、前記第2缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を制御する制御工程とを有する
    共役ジエン類の分離精製方法。
  2. 共役ジエンを含有する炭化水素混合物を、亜硝酸塩およびジ低級アルキルヒドロキシルアミンのいずれかを少なくとも含有する重合禁止剤が存在する環境下で抽出蒸留して第1缶出分を得る抽出蒸留塔と、
    前記第1缶出分を蒸留して第2缶出分を得る放散塔と、
    前記第2缶出分を回収して前記抽出蒸留塔に供給する第1の供給系と、
    前記第2缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を測定する測定手段と、
    前記重合禁止剤を新たに前記抽出蒸留塔に供給する第2の供給系と、
    前記測定された重合禁止剤の濃度に応じて前記抽出蒸留塔に対する重合禁止剤の供給量を変化させて、前記第2缶出分に含まれる重合禁止剤の濃度を制御する制御手段とを有する
    共役ジエン類の分離精製装置。
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