JP3955845B2 - 冷蔵庫の外装部材 - Google Patents

Description

本発明は、冷蔵庫に関するもので、より詳細には前記冷蔵庫のドアの外部に附着する装飾部材に関するものである。

一般的に冷蔵庫は、内部に設置された冷凍システムを利用して冷気を生成させ、この冷気を冷蔵室及び冷凍室の内部に供給することで貯蔵された食品を長期間新鮮に保管する装置である。このような冷蔵庫の一般的な構成について図１に示し、これを参照して簡単に説明すると次の通りである。

図示したように、冷蔵庫本体１の内部には冷蔵室２とフリーザー（図示せず）が形成される。前記冷蔵室２は、冷気によって低温保管用食品を収納する空間であり、その内部には前記食品が置かれる棚３が前記冷蔵室２の壁面の間に横に多数設置されている。そして前記フリーザーは、冷凍保管用食品を収納し、前記冷蔵室２とバリア（図示せず）によって互いに分離可能である。前記冷蔵及びフリーザーはそれぞれ本体１上下に位置することができ、また図示したように左右に位置することもできる。

このような冷蔵室２及びフリーザーを開閉するように前記本体１にはドア５、５`が設けられる。前記ドア５、５`は外装を形成するスチール材のアウトケース５ａと、前記アウトケース５ａとの間に所定の空間が形成されるように設けられる合成樹脂のインナーケース５ｂからなる。前記アウトケース５ａの表面には、ペイント等の塗料が塗装され、前記アウトケース５ａの表面が外部に露出されることを防止する。また前記アウトケース５ａとインナーケース５ｂとの間の空間内部には前記冷蔵室２が外部と断熱するように断熱材（図示せず）が充填される。そして、前記アウトケース５ａの表面には前記ドア５、５`を容易に開閉するために取っ手５ｃが備えられている。

しかしながら、前記のように構成された従来技術による冷蔵庫のドアは次のような問題点を有している。
前記ドア５、５`が前記冷蔵室２とフリーザーの前面に設置されれば、前記ドア５、５`が閉まった状態で前記アウトケース５ａが正面から見えるようになる。即ち、実質的に、前記アウトケース５ａの表面に塗装されたペイント面が見える。しかし、ペイントによる塗装面を有する前記ドア５、５`は単純な色合いしか現わすことができないのでユーザーの多様な欲求を満足させることができないという問題点がある。

本発明は、上述した問題点を解決するために案出されたもので、本発明の目的はより多様で高級な外形を有する冷蔵庫を提供するものである。

前記目的を達成するための本発明は、所定の大きさの硝子部材と、前記硝子部材上に形成されて前記硝子部材を通過した光を反射する反射材料を含む第１塗料層と、前記第１塗料層上に形成されて所定の色彩を有する第２塗料層からなる冷蔵庫ドアの外装部材を提供する。
ここで前記硝子部材は、前記ドアの前面に付設された板ガラスであり、前記ドアの前面に相当する大きさを有する。また前記硝子部材は、熱によって硬化され比較的高い強度を有する強化ガラスであることが望ましい。

前記第１塗料層は、５−２０ミクロンの厚さを有することが望ましく、更に望ましくは１０−１５ミクロンの厚さを有する。そして前記第１塗料層の反射材料としては、無機顔料及び/又は金属粒子が用いられる。また前記第１塗料層は、前記第２塗料層の形成前に常温で自然乾燥される。

そして前記第２塗料層は、５−３５ミクロンの厚さを有することが望ましく、更に望ましくは１０−３０ミクロンの厚さを有する。そして前記第２塗料層は、熱によって強制乾燥される。
一方、前記第１塗料層及び第２塗料層は、二つとも耐熱セラミックス塗料からなることが望ましく、前記外装部材は、前記第２塗料層が、前記ドアの前面と触れ合うように装着される。

上述した本発明によれば、冷蔵庫ドアの表面に多様な色合い、特に反射材含有塗料が塗装された硝子部材が附着されているので、既存の単純な色合いの冷蔵庫ドアに比べて消費者の多様な欲求を満足させることは勿論であり、ひいては冷蔵庫の商品価値が上昇するようになる。

図２は、本発明による外装部材が装着された冷蔵庫を示した斜視図である。図３は本発明の外装部材を示す部分斜視図であり、図４は、Ｉ―Ｉ線に沿って得られた本発明の外装部材が設置されたドアを示す断面図である。
図２に示したように、冷蔵庫本体１０の冷蔵室１２冷凍室にはドア１５、１５`が設置される。そしてそれぞれのドア１５、１５`は、上述した一般的なドア５、５`と等しくアウトケース１５ａ及びインナーケース１５ｂとからなり、前記ドア１５、１５`の外部表面、即ち使用者に見えるアウトケース１５ａの前面には本発明による外装部材２０が装着される。

このような外装部材２０、は図３及び図４に示したように、所定の大きさの硝子部材２２、前記硝子部材２２の表面に形成される第１塗料層２４及び前記第１塗料層２４上に形成される第２塗料層２６からなる。
前記外装部材２０の製造工程を示したように、図４を参照して前記外装部材２０を更に詳細に説明すれば次の通りである。

先に前記硝子部材２２は、実質的に冷蔵庫ドア１５、１５`の前面に設置される板ガラスであり、自体の透明な特性によって前記第１塗料層２４と第２塗料層２６が前記硝子部材２２の外部に現われるようにする。 そして前記硝子部材２２は、前記ドア１５、１５`の前面全体を飾るように前記ドア１５、１５`の全面に相当する大きさを有することが望ましい。また前記硝子部材２２は、外部衝撃に耐えられるように熱によって硬化された比較的高い強度を有する強化ガラスであることが望ましい。

このような硝子部材２２上に、所定の反射材料を含む塗料を塗布して前記第１塗料層２４が形成される(Ｓ１０)。ここで前記第１塗料層２４が均一に形成されるように前記反射材料含有塗料は、噴射銃を利用して前記硝子部材２２上に噴射する。そしてそれ以後に塗布される第２塗料層２６が前記第１塗料層２４を通して現われるように、前記第１塗料層２４は比較的薄く、即ち、厚さ５−２０ミクロンの範囲で塗布され、更に望ましくは １０〜１５ミクロンの厚さで塗布される。また、前記第１塗料層２４内の反射材料としては、光を反射する役目をして、実際的に無機顔料及び/又は金属粒子を用いることができる。 従って、このような反射材料は、前記硝子部材２２を介して第１塗料層２４に光が入射されればこの光を反射するようになる。

前記第１塗料層２４が1次塗布された後、一定時間の間前記第１塗料層２４は、常温で自然乾燥させる(Ｓ２０)。
前記乾燥段階(Ｓ２０) 以後に、前記第１塗料層２４上には所定の色を有する塗料を 2次的に塗布して第２塗料層２６が形成され(Ｓ３０)、前記第１塗料層の形成段階(Ｓ１０)と同じく、前記塗料は噴射銃を利用して第１塗料層２４上に噴射する。 ここで、前記第２塗料層２６は、最終塗料層であるため、前記第２塗料層２６は剥離されないように前記第１塗料層より相対的に厚い５−３５ミクロンの厚さを有し、望ましくは１０−３０ミクロンの厚さを有する。そして前記第２塗料層２６は、デザインによって任意の色合いを有することができる。

前記第２塗料層２６の形成が完了したら、前記第２塗料層２６を所定時間の間乾燥させる(Ｓ４０)。前記第１塗料層２４と異なり、前記第２塗料層２６は熱によって強制的に乾燥される。これは前記第１塗料層２４も塗布される第２塗布層２６と類似した一種の塗料層であって、前記第２塗料層２６を前記第１塗料層２４上に固着することが容易ではないためである。このような乾燥段階(Ｓ４０)において、乾燥温度は２００℃、乾燥時間は 10分程度が適当である。また、熱乾燥時、炭化されたり色合いが変形しないように前記第１及び第２塗料層２４、２６は、耐熱性セラミック塗料を利用して形成されることが望ましい。

前記したように、硝子部材２２に第１塗料層２４と第２塗料層２６が順次に塗布されれば、前記第１塗料層２４の反射材料とその上に塗布された第２塗料層２６の色合いが同時に外部に現われる。従って、より多様な色合い及び光の反射効果によってドア１５、１５`だけでなく冷蔵庫全体が単色の外装から脱して更に高級化する。

一方、完成された外装部材２０の第２塗料層２６上には、保護用フィルム（図示せず）を附着することが望ましい(Ｓ５０)。前記外装部材２０は、冷蔵庫ドア１５に設置されるためには必要に応じて、運送されることもでき、このような運送途中に比較的弱い第２塗料層２６が剥がれるおそれがある。従って、前記第２塗料層２６を保護するために前記外装部材２０は、保護用フィルムを附着した状態で運送してから、冷蔵庫ドアに設置する直前に保護用フィルムを除去することが望ましい。

最終的に、前記外装部材２０は、前記ドア１５、１５`に設置される工程が遂行される(Ｓ６０)。前記外装部材２０は、前記第２塗料層２６が外部に現われるように装着されることもできるが、望ましくは、前記第２塗料層２６がドア１５、１５`の前面、即ちアウトケース１５ａの表面と触れ合うように設ける。これは前記第２塗料層２６が外部に露出することで引っ掻かれたり、はがれることを防止するためである。また、前記外装材２０の装着は多様な方法によって可能である。例えば、前記外装部材２０は、両面テープ又は接着剤によって、ドア１５に装着することができる。また前記ドア１５に所定の結合構造を追加して、これを利用して前記外装部材２６を設置することもできる。

このように装着された外装部材２０は、前記強化された硝子部材２２によって自主的に高い強度を有して、前記ドア１５、１５`を保護する役割も付加的にするようになる。
以上本発明の好適な一実施態様について説明したが、前記実施態様に限定されず、本発明の技術思想に基づいて種々の変形が可能である。

上述した本発明によって次のような效果を期待することができる。
先に、本発明の外装部材は冷蔵庫の商品価値を高めることができる。本発明の外装部材が冷蔵庫ドアに附着されれば、冷蔵庫ドアの全面で第１及び第２塗料層が硝子部材を通じて同時に露出するようになる。従って、前記第１及び第２塗料層によって実現される輝き効果と、多様な色合いは高級な冷蔵庫の外観を更に高級化させる。結果的に、本発明は使用者の多様な要求を満足させることで冷蔵庫商品価値の向上と同時に冷蔵庫の需要を増加させる。
又、本発明の外装部材は、それ自体でも高強度を有することによって冷蔵庫ドアを保護する。即ち、前記外装部材は、強化された硝子部材からなっているため、外部の衝撃によって容易には破損しない。又、ドアの表面に強度に優れた硝子部材が装着されることでドアの表面が損傷されることが一次的に防止される。

一般的な冷蔵庫の構成を示した斜視図である。 本発明による外装部材が装着された冷蔵庫を示した斜視図である。 本発明の外装部材を現わす部分斜視図である。 I-I線に沿って得られた本発明の外装部材が設置されたドアを表す断面図である。 本発明の外装部材を製造する方法を現わす手順図である。

Claims (13)

1. 所定の大きさの硝子部材と、
   前記硝子部材上に形成されて前記硝子部材を通過した光を反射する反射材料を含む第１塗料層と、
   前記第１塗料層上に形成されて所定の色を有する第２塗料層と、
   からなることを特徴とする冷蔵庫ドアの外装部材。
2. 前記硝子部材は、前記ドアの前面に付設された板ガラスであることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
3. 前記硝子部材は、前記ドアの前面に相当する大きさを有することを特徴とする請求項２に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
4. 前記硝子部材は、熱によって硬化する比較的高い強度を有する強化ガラスであることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
5. 前記第１塗料層は、５−２０ミクロンの厚さを有することを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
6. 前記第１塗料層は、１０−１５ミクロンの厚さを有することを特徴とする請求項５に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
7. 前記第１塗料層の反射材料は、無機顔料及び/又は金属粒子であることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
8. 前記第１塗料層は、前記第２塗料層の形成前に常温で自然乾燥されていることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
9. 前記第２塗料層は、５-３５ミクロンの厚さを有することを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
10. 前記第２塗料層は、１０−３０ミクロンの厚さを有することを特徴とする請求項９に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
11. 前記第２塗料層は、熱によって強制乾燥されていることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
12. 前記第１塗料層及び第２塗料層は、耐熱セラミックス塗料からなることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。
13. 前記外装部材は、前記第２塗料層が前記ドアの前面と触れ合うように装着されていることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫ドアの外装部材。

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