JP3954427B2 - 新聞紙面の制作システムおよび制作方法、ならびに編集権譲渡プログラム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に新聞社や印刷会社において使用される新聞紙面の制作システムおよび制作方法、ならびに編集権譲渡プログラムに係り、さらに詳しくは、新聞紙面の編集を許可する編集権を操作端末に付与するとともに、編集権を付与された操作端末が、この編集権を他の操作端末へ譲渡する機能を備えた新聞紙面の制作システムおよび制作方法、ならびに編集権譲渡プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、新聞紙面の制作は、図29に示すようなシステム構成の新聞紙面制作システムを用いてなされている。このような新聞紙面制作システムは、記事入力/校正端末1と、記事サーバ2と、画像入力/加工端末3と、画像サーバ4と、組版端末5と、組版編集サーバ6と、紙面データ格納部7と、出力サーバ8と、プリンタ/プロッタ9とによって構成されている。
【0003】
記事入力/校正端末1は、記事の入力および校正を行うための端末であり、オペレータによって記事情報が入力されると、入力された記事情報は、この記事入力/校正端末1によって記事サーバ2に出力される。また、この記事入力/校正端末1によって、記事サーバ2に蓄積されている記事情報が取得される。この取得された記事情報は、記事入力/校正端末1を介してなされるオペレータ操作によって校正がなされ、更に校正された記事情報は、記事入力/校正端末1から記事サーバ2に再び出力される。
【0004】
記事サーバ2では、このようにして記事入力/校正端末1から入力された記事情報の他に、図示しない通信回線を経由して通信社などから入力された記事情報も送信される。この送信された記事情報もまた記事サーバ2に蓄積される。更に、記事入力/校正端末1からの校正要求に基づいて、蓄積している記事情報の中から、要求のあった記事情報は、記事サーバ2から記事入力/校正端末1へと出力される。更に、記事サーバ2に蓄積されている記事情報は、オペレータ指示に基づいて組版編集サーバ6に出力される。
【0005】
スキャナやディスプレイ等が備えられている画像入力/加工端末3では、画像データの入力および画像データの加工が行われる。入力された画像データは、画像入力/加工端末3から画像サーバ4へと出力される。また、オペレータから入力された画像データの加工操作入力に基づいて画像データの加工が行われ、加工された画像データは、この画像入力/加工端末3から画像サーバ4へと出力される。
【0006】
画像入力/加工端末3から出力された画像データは、画像サーバ4に蓄積される。また、画像サーバ4に蓄積されている画像データは、画像入力/加工端末3から要求があると、画像入力/加工端末3に出力される。また、オペレータから指示があった場合には、組版編集サーバ6に出力される。
【0007】
組版端末5は、オペレータが、記事、画像、および見出しのレイアウト編集を行うための操作入力を行う端末であり、各オペレータに対して1台ずつ備えられている。各オペレータは、自己が操作担当する組版端末5を操作することによってレイアウト編集作業を行っている。図29では、代表的に2台の組版端末5、すなわち組版端末5(#a)と、組版端末5(#b)のみを示しているが、勿論2台に限るものではない。組版端末5に操作入力されて作成された操作情報は、組版編集サーバ6に出力される。
【0008】
組版編集サーバ6では、組版端末5から出力された操作情報に基づいて、紙面データ71の編集作業が行われる。そして、このように組版編集サーバ6で編集作業がなされた紙面データ71は、紙面データ格納部7に格納される。また、一旦格納された紙面データ71が再び組版編集サーバ6へと読み出され、再び編集作業が行われた後に紙面データ格納部7に格納されることも可能である。
【0009】
図30から図40はこのような紙面S(1)の紙面データ71(1)の一例を示すデータ構成図である。
【0010】
すなわち、紙面データ71(1)は、図30に示すような管理情報と、図31から図39に示すような各素材情報と、図40に示すような実データとからなっている。
【0011】
管理情報は、図30に示すように、掲載年月日71KN(1)、面名71MN(1)、版名71HN(1)、印刷ページ番号71PG(1)、体裁情報(組方向、段数、字詰、文字サイズ、段間、行間など)71TS(1)、紙面X方向寸法71PX(1)、紙面Y方向寸法71PY(1)の各データからなっている。
【0012】
素材情報は、紙面への配置が検討されている全ての素材毎に存在するものである。したがって、例えば、記事a、記事b、記事c、画像d、画像e、小組g、記事h、記事i、画像jの各素材情報の配置が検討されている紙面S(1)の場合においては、図31から図39に示すように、これら各素材毎に素材情報が存在する。
【0013】
このような素材情報のデータ構成は、記事の場合、#1素材情報(記事a)を対象とした図31に示すように、素材種別71SB(1#1)、素材ID番号71ID(1#1)、配置情報71LT(1#1)、仮見出71KM(1#1)、記事のテキスト格納情報71AD(1#1)、記事のレイアウト済テキスト格納情報71BD(1#1)を持つ。
【0014】
一方、画像の場合、#4素材情報(画像d)を対象とした図34に示すように、記事のテキスト格納情報71ADに代えて画像の表示画の格納情報71AD(1#4)を、記事のレイアウト済テキスト格納情報71BDに代えて画像の実画像の格納情報71BD(1#4)を持つ。
【0015】
実データは、図40に示すように、#n素材情報毎の記事のテキスト71TX(1#n)、レイアウト済テキスト71LX(1#n)、画像の表示画データ71HI(1#n)、画像の実画像データ71RI(1#n)からなっている。
【0016】
出力サーバ8では、組版端末5からの大刷/版下出力指示にしたがって、組版編集サーバ6から出力された紙面データ71がドットデータに展開される。このように展開されたドットデータに基づいて、プリンタ/プロッタ9から大刷や版下が出力される。
【0017】
そして、上述したように、紙面のレイアウトの編集は、オペレータが組版端末5を操作することによってなされている。このようにして各紙面のレイアウトの編集がなされる場合、通常、各紙面はそれぞれ1人のオペレータによってなされている。したがって、各組版端末5(#a,#b,・・・)は、それぞれ別の紙面のレイアウトの編集作業を担当していることになり、2つ以上の組版端末5が同一紙面のレイアウトの編集作業を行うような場合は希である。
【0018】
しかしながら、見開きページに該当する紙面や、あるいは締め切り時間が厳しい状態にある紙面については、2人以上のオペレータで共同して1つの紙面の編集作業を行わねばならない。この場合、2人以上のオペレータの操作する組版端末5は、同時に同一紙面のレイアウトの編集作業を行うことになる。図29を例に説明すると、組版端末5(#a)と、組版端末5(#b)とが同一紙面のレイアウト編集作業を行う場合があるということになる。
【0019】
このような場合、従来の新聞紙面制作システムでは、各組版端末5は、自己が編集する紙面領域および素材を宣言し、紙面領域および素材毎に編集可能な組版端末5を定義した宣言テーブルを組版編集サーバ6に登録することによって編集権を得、複数の組版端末5による同一紙面のレイアウト作業がなされている。
【0020】
このように、紙面領域あるいは素材に関する編集権を、宣言テーブルによって定義された組版端末5に付与し、編集可能とすることによって、他の組版端末5によって編集されている紙面領域や素材を、誤って編集したりするような誤操作が阻止されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の新聞紙面制作システムには、以下のような問題がある。
【0022】
すなわち、上述したような見開きページに該当する紙面や、締め切り時間が厳しい状態にある紙面については、担当するオペレータ、すなわち編集操作する組版端末5を頻繁に変更する場合が多い。また、複数のオペレータによってなされていた編集作業の最終段階において、1人のオペレータが全体のバランスや見栄えを考慮して最終編集を行う場合もある。
【0023】
上述したように、紙面領域や素材を組版端末5が編集するためには、宣言テーブルを組版編集サーバ6に登録し、編集権を取得しなければならない。しかしながら、編集しようとしている紙面領域や素材が、既に他の組版端末5によって登録された宣言テーブルに定義されたままである場合、他の組版端末5は、この紙面領域や素材の編集権を取得することはできない。
【0024】
そのため、各オペレータは、これまで編集していた紙面領域や素材を、他の組版端末5を操作する別のオペレータに引き渡す場合には、組版編集サーバ6に登録してあった宣言テーブルの内容をクリアし、編集権をいったん放棄しなくてはならない。
【0025】
しかしながら、同一紙面を複数オペレータによって編集すること自体が通常のルーチンではないために、このような編集権の放棄手続は、しばしば忘れられてしまう。このため、紙面領域や素材の編集作業を引き継ぐオペレータは、この紙面領域や素材の編集権が、前任オペレータによって依然として取得された状態となっているために、編集権を取得することができず、編集作業に着手することさえできないという問題がある。
【0026】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、紙面のレイアウト編集作業が複数の組版端末によって共同してなされている場合、各組版端末は、自己が取得していた編集権を他の組版端末に譲渡できるようにし、もって、編集を担当する組版端末が変更になる場合であっても、スムーズに編集作業を行うことを可能とする新聞紙面の制作システムおよび制作方法、ならびに編集権譲渡プログラムを提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、以下のような手段を講じる。
【0029】
すなわち、請求項の発明は、新聞紙面に掲載する少なくとも記事、画像、写真からなる複数の素材を各紙面に割り当て、割り当てられた素材を、操作端末を操作することによって紙面を構成している複数の紙面領域のうちの何れかに配置して紙面データを編集し、編集が完了した紙面データを降版することによって新聞紙面を制作する新聞紙面の制作システムにおいて、各紙面領域および各素材のそれぞれについて、編集可能な操作端末を定義する定義手段と、定義手段によって定義された操作端末を、対応する紙面領域および素材を編集可能なように設定することによって、対応する紙面領域および素材に関する編集権をこの操作端末に付与する編集権付与手段と、編集権付与手段によって編集権を付与された操作端末が、別の操作端末にこの編集権を譲渡し、譲渡先の操作端末を、対応する紙面領域および素材を編集可能なように設定する編集権譲渡手段とを備えている。
【0031】
請求項2の発明は、サーバと、サーバに接続された複数の操作端末と、サーバに接続された記憶装置とからなり、新聞紙面を電子的に制作する新聞紙面制作システムに適用される新聞紙面の制作方法であって、サーバは、操作端末からの操作入力に応じて、新聞紙面に掲載する少なくとも記事、画像、写真からなる各素材、及び紙面領域のそれぞれについて、編集可能な操作端末を設定することによって、対応する素材及び紙面領域に関する編集権をこの操作端末に付与するとともに、編集権を付与された操作端末が、別の操作端末にこの編集権を譲渡する場合には、譲渡先の操作端末を、対応する素材及び紙面領域を編集可能なように設定し、編集権を付与された操作端末からの操作入力に従って、紙面領域へ素材を配置して紙面データを編集し、記憶装置は、前記サーバによって編集された紙面データを格納し、サーバは、編集が完了した紙面データを記憶装置から降版することによって新聞紙面を制作する。
【0033】
請求項の発明は、少なくとも記事、画像、写真からなる複数の素材を新聞紙面上に配置することによってなされる新聞紙面の編集を許可する編集権を操作端末に付与するとともに、編集権を付与された操作端末が、この編集権を他の操作端末へ譲渡するための処理を行うコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、新聞紙面を構成している複数の紙面領域および素材のそれぞれについて、編集可能な操作端末を定義した定義情報を受け付ける受付機能、定義情報で定義された操作端末を、対応する紙面領域および素材を編集可能なように設定することによって、対応する紙面領域および素材に関する編集権をこの操作端末に付与する編集権付与機能、編集権を付与された操作端末が、別の操作端末にこの編集権を譲渡し、譲渡先の操作端末を、対応する紙面領域および素材を編集可能なように設定する編集権譲渡機能をコンピュータに実現させるための新聞紙面の編集権譲渡プログラムである。
【0034】
従って、請求項1乃至の発明では、以上のような手段を講じることにより、紙面のレイアウト編集作業が複数の操作端末によって共同してなされている場合、各操作端末は、自己が取得していた編集権を他の操作端末に譲渡することができる。
【0035】
その結果、編集を担当する操作端末が頻繁に変更になるような場合であっても、スムーズに編集作業を行うことが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0037】
なお、以下の本発明の実施の形態の説明に用いる図中の符号は、図29から図40と同一部分については同一符号を付す。
【0038】
本発明の実施の形態を図1から図28を用いて説明する。
【0039】
図1は、本発明の実施の形態に係る新聞紙面の制作方法を適用した新聞紙面制作システムの構成例を示す機能ブロック図である。
【0040】
すなわち、本発明の実施の形態に係る新聞紙面の制作方法を適用した新聞紙面制作システムは、例えば磁気ディスク等の記憶媒体に記憶された編集権譲渡プログラムを読み込み、この編集権譲渡プログラムによって動作が制御されるコンピュータによって実現されるものであって、図29に示す従来技術の新聞紙面制作システムと同様、記事入力/校正端末1と、記事サーバ2と、画像入力/加工端末3と、画像サーバ4と、組版端末5と、組版編集サーバ6と、紙面データ格納部7と、出力サーバ8と、プリンタ/プロッタ9とを備えているが、組版端末5が作業用紙面データ51を保持し、レイアウト処理部50を付加した構成としている。また、組版編集サーバ6が、素材編集権登録テーブル61と紙面領域編集権登録テーブル62とを保持する構成としている。したがって、ここでは、図29と同一部分については同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
【0041】
組版端末5に備えられたレイアウト処理部50は、図2から図5のフローチャートに示すように動作し、紙面データ71に基づく素材編集権登録テーブル61の作成、紙面データ71に基づく紙面領域編集権登録テーブル62の作成、紙面データ71の更新、紙面領域編集権登録テーブル62に基づく紙面レイアウト状況の表示、紙面領域編集権登録テーブル62に基づく紙面レイアウト状況の定期表示を行う。
【0042】
組版編集サーバ6に保持される素材編集権登録テーブル61は、図6に示すように、各紙面S(m)毎に配置される素材情報(#n)毎に、この素材情報(#n)の「編集権を持つ組版端末5の端末ID番号」61RVが書き込まれたデータテーブルである。図6は、紙面S(1)についての素材編集権登録テーブル61(1)の一例であり、各素材情報(#n)毎の素材種別61SB(1#n)、素材ID番号61ID(1#n)、「編集権を持つ組版端末の端末ID番号」61RV(1#n)から構成している。
【0043】
また、組版編集サーバ6に保持される紙面領域編集権登録テーブル62は、図7に示すように、各紙面S(m)毎の紙面領域(#p)毎に、この紙面領域(#p)の「編集権を持つ組版端末5の端末ID番号」62RVが書き込まれたデータテーブルである。図7は、紙面S(1)についての紙面領域編集権登録テーブル62(1)の一例であり、各紙面領域(#p)毎の領域対角線始点X座標62SX(1#p)、領域対角線始点Y座標62SY(1#p)、領域対角線終点X座標62EX(1#p)、領域対角線終点Y座標62EY(1#p)、「編集権を持つ組版端末の端末ID番号」62RV(1#p)から構成している。
【0044】
また、レイアウト処理部50は、図8から図14のフローチャートに示すように動作することによって、素材編集権登録テーブル61および紙面領域編集権登録テーブル62に一旦登録された編集権を、他の組版端末5に譲渡する処理を行う。
【0045】
次に、以上のように構成した本発明の実施の形態に係る新聞紙面の制作方法を適用した新聞紙面制作システムの動作について、図2から図5、および図8から図14に示すフローチャートを用いて説明する。
【0046】
まず、図2に示すフローチャートを用いて、レイアウト処理部50によってなされる素材編集権登録テーブル61の作成時における動作について説明する。
【0047】
素材編集権登録テーブル61が作成される場合には、組版端末5に備えられたレイアウト処理部50によって、紙面データ格納部7に格納されている紙面データ71が読み込まれる(S1)。そして、この読み込まれた紙面データ71に含まれる素材情報(#n)のうち、素材編集権登録テーブル61に未だ登録されていない素材情報(#n)のみが組版端末5の画面上に表示される(S2)。
【0048】
そして、オペレータによって、この画面表示された素材情報(#n)のうちの何れかが、このオペレータの操作する組版端末5がその編集権を有する組版端末として指定された場合(S3:Yes)には、この素材情報(#n)の「編集権をもつ組版端末の端末ID番号」61RV(1#n)の、素材編集権登録テーブル61への登録操作がなされる(S4)。
【0049】
このようにして素材編集権登録テーブル61への「編集権をもつ組版端末の端末ID番号」61RV(1#n)の登録がなされる(S5:Yes)と、紙面領域編集権登録テーブル62の作成を完了する。登録指定した素材情報(#n)が既に他の組版端末5によって編集権登録がなされている場合(S5:No)には、登録はなされずエラーメッセージによってその旨が分かるように表示される(S6)。
【0050】
次に、図3に示すフローチャートを用いて、レイアウト処理部50によってなされる紙面領域編集権登録テーブル62の作成時における動作について説明する。
【0051】
紙面領域編集権登録テーブル62が作成される場合には、組版端末5に備えられたレイアウト処理部50によって、紙面データ格納部7に格納されている紙面データ71が読み込まれる(S11)。次に、組版編集サーバ6に保持されている紙面領域編集権登録テーブル62がレイアウト処理部50に読み込まれる。なお、紙面領域編集権登録テーブル62が組版編集サーバ6に保持されていない場合には、紙面領域編集権登録テーブル62が初期化され、作成される(S12)。
【0052】
そして、ステップS12で読み込まれた、あるいは初期化された紙面領域編集権登録テーブル62がレイアウト処理部50から表示されることによって、紙面領域における編集権の設定状況がオペレータによって認識される(S13)。オペレータが紙面領域の指定を行う場合(S14:Yes)には、ステップS13において表示された内容に基づいて、所望する紙面領域の端末ID番号62RVに、自己の組版端末5の端末ID番号を入力することによって紙面領域の指定を行う(S15)。
【0053】
そして、ステップS15で指定された紙面領域が、既に他の組版端末5によって編集権登録がなされている紙面領域と重なる場合(S16:Yes)には、登録はなされずエラーメッセージによってその旨が分かるように表示される(S17)。一方、ステップS15で指定された紙面領域が、未だに何れの組版端末5からも編集権登録がなされていない場合(S16:No)には、ステップS15で入力された端末ID番号が、紙面領域編集権登録テーブル62の該当する紙面領域(#r)の「編集権を持つ端末の端末ID番号」62RV(#r)として登録される(S18)。
【0054】
次に、図4に示すフローチャートを用いて、レイアウト処理部50によってなされる素材情報の紙面への配置作業時における動作について説明する。
【0055】
オペレータがレイアウト処理部50を操作することによって行う素材の紙面上への配置操作は、先ず、オペレータがレイアウト処理部50に配置コマンドを入力する(S21:Yes)ことによって操作可能な状態となる。このようにしてレイアウト処理部50に配置コマンドが入力されると、素材編集権登録テーブル61および紙面領域編集権登録テーブル62が参照され、オペレータは、自己の組版端末5を介して、このレイアウト処理部50が属する組版端末5の端末ID番号62RVによって編集権が指定された紙面領域(#r)に、素材編集権登録テーブル61において編集権が指定されている素材を配置することが可能となる。オペレータが、自己の組版端末5を操作することによって、編集権が指定された紙面領域(#r)に、編集権が指定されている素材を配置することによって紙面のレイアウト作業を行う(S22)と、対応する紙面S(m)の紙面データ71(m)の内容が更新され(S23)、更に、当該組版端末5によって素材が配置された内容に基づいて紙面レイアウト状況が表示される(S24)。
【0056】
更に、図5に示すフローチャートを用いて、複数の組版端末5によってレイアウト処理がなされた紙面のレイアウト表示時における動作について説明する。
【0057】
複数の組版端末5によってレイアウトがなされた紙面のレイアウト表示を行う場合には、レイアウト処理部50によって、紙面データ格納部7から対応紙面の紙面データ71が(S31)、更に組版編集サーバ6から紙面領域編集権登録テーブル62が(S32)それぞれ読み込まれる。
【0058】
そして、要求元の組版端末5上からは、ステップS31において読み込まれた紙面データ71に基づいて、対応紙面のレイアウト状態が図15にその一例を示すようにして表示される(S33)。例えば、要求元の組版端末が組版端末5(#a)である場合には、紙面領域編集権登録テーブル62で指定された使用領域に基づいて、自己の組版端末5(#a)が編集権を有する紙面領域と、他の組版端末(例えば、組版端末5(#b))が編集権を有する紙面領域とが区別可能なように表示される。図15に示す例では、図中太線枠で囲まれた領域が自己の組版端末5(#a)が編集権を有する紙面領域であり、図中点線枠で囲まれた領域が他の組版端末5(#b)が編集権を有する紙面領域である。
【0059】
このようにして、複数の組版端末5によってレイアウト処理された紙面のレイアウト状態を自己の組版端末5(#a)上から表示することができるが、他の組版端末5(#b)によって編集された紙面領域については、編集権を有していないために編集操作をすることができない。
【0060】
なお、図5のフローチャートに示すような動作を、予め定めた所定周期毎にレイアウト処理部50に実行させることによって、複数の組版端末5によってレイアウト処理がなされている紙面のレイアウトは、組版端末5の表示画面から定期的に表示される。
【0061】
次に、図8から図14のフローチャートを用いて、レイアウト処理部50によってなされる編集権の譲渡時における動作について説明する。
【0062】
まず、図8のフローチャートを用いて、素材情報に関するデータの作業用紙面データ51への書き込み時における動作について説明する。
【0063】
オペレータがレイアウト処理部50を操作することによって行う素材情報に関するデータの作業用紙面データ51への書き込み操作は、先ず、オペレータがレイアウト処理部50に編集権宣言コマンドを入力する(S41:Yes)ことによってなされる。このようにしてレイアウト処理部50に編集権宣言コマンドが入力されると、組版編集サーバ6に保持されている素材編集権登録テーブル61がコマンド入力元の組版端末5に読み込まれる(S42)。
【0064】
そして、対象とする素材情報が素材編集権登録テーブル61に既に登録済である場合(S43:Yes)には、この対象素材情報が既に登録済である旨のメッセージが組版端末5に表示される(S44)。一方、未登録である場合(S43:No)には、素材編集権登録テーブル61内の対象素材情報の「編集権を持つ組版端末の端末ID番号」61RVに、コマンド入力元の組版端末5の端末ID番号が書き込まれる(S45)。そして、この素材情報の紙面データ71が、コマンド入力元の組版端末5の作業用紙面データ51に書き込まれる(S46)。
【0065】
作業用紙面データ51のデータ構成は、紙面データ71のデータ構成と同様であり、管理情報と、各素材情報と、実データとからなっている。仮に、組版端末5(#a)が、記事a、記事b、画像d、画像eについて編集権宣言をした場合、組版端末5(#a)には、図16に示す管理情報、図17から図20に示す各素材情報(記事a、記事b、画像d、画像e)、図21に示す実データからなる作業用紙面データ51(#a)が作成される。また、仮に、組版端末5(#b)が、記事c、小組g、記事h、記事i、画像jについて編集権宣言をした場合、組版端末5(#b)には、図22に示す管理情報、図23から図27に示す各素材情報(記事c、小組g、記事h、記事i、画像j)、図28に示す実データからなる作業用紙面データ51(#b)が作成される。
【0066】
一方、ステップS41で入力されたコマンドが素材情報の編集権宣言コマンドではなく(S41:No)、編集権開放宣言コマンドであった場合(S51:Yes)には、図9のフローチャートに示すように、素材情報の編集権開放処理がなされる。
【0067】
この場合、まず、素材編集権登録テーブル61内の対象素材情報の「編集権を持つ組版端末5の端末ID番号」61RVの端末ID番号と一致する素材情報が探索される(S52)。次に、素材編集権登録テーブル61内の対象素材情報の「編集権を持つ組版端末の端末ID番号」61RVがクリアされ(S53)、作業用紙面データ51の対象素材情報のデータが紙面データ71に書き込まれる(S54)。そして、作業用紙面データ51内の対象素材情報のデータがクリアされ、素材情報の編集権が開放される(S55)。
【0068】
一方、ステップS41で入力されたコマンドが、素材情報の編集権宣言コマンドでも編集権開放宣言コマンドでもなく(S41:No)(S51:No)、編集権譲渡コマンドである場合(S61:Yes)には、図10のフローチャートに示すように、素材情報の編集権譲渡処理がなされる。
【0069】
この場合、まず、素材編集権登録テーブル61内の対象素材情報の素材ID番号61IDと一致する素材情報が探索される(S62)。次に、素材編集権登録テーブル61内の対象素材情報の「編集権を持つ組版端末の端末ID番号」61RVが、譲渡先の組版端末5の端末ID番号に変更される(S63)。そして、作業用紙面データ51の対象素材情報のデータが紙面データ71に書き込まれ(S64)、作業用紙面データ51内の対象素材情報のデータがクリアされ(S65)、しかる後に譲渡先の組版端末5に対して素材編集権譲渡の通知がなされることによって素材情報の編集権譲渡処理がなされる(S66)。
【0070】
一方、ステップS41で入力されたコマンドが、素材情報の編集権宣言コマンドでも、編集権開放宣言コマンドでも、編集権譲渡コマンドでもなく(S41:No)(S51:No)(S61:No)、紙面領域の編集権宣言コマンドである場合(S71:Yes)には、図11のフローチャートに示すように、紙面領域の編集権の取得処理がなされる。
【0071】
この場合、まず、指定された紙面領域が紙面領域編集権登録テーブル62の紙面領域と重なるかが調べられる(S72)。そして、指定された紙面領域が紙面領域編集権登録テーブル62の紙面領域と重なる場合(S73:Yes)には、指定された紙面領域を占有することができない旨の警告メッセージが組版端末5に表示されることによってこの組版端末5を操作するオペレータに通知される(S74)。
【0072】
また、指定された紙面領域が紙面領域編集権登録テーブル62の紙面領域と重ならない場合(S73:No)には、紙面領域編集権登録テーブル62に、指定紙面領域の対角線座標(領域対角線始点X座標62SX、領域対角線始点Y座標62SY、領域対角線終点X座標62EX、領域対角線終点Y座標62EY)、および「編集権を持つ組版端末5の端末ID番号」62RVが登録されることによって紙面領域の編集権の取得処理がなされる(S75)。
【0073】
一方、ステップS41で入力されたコマンドが、素材情報の編集権宣言コマンドでも、編集権開放宣言コマンドでも、編集権譲渡コマンドでも、紙面領域の編集権宣言コマンドでもなく(S41:No)(S51:No)(S61:No)(S71:No)、紙面領域の編集権開放宣言コマンドである場合(S81:Yes)には、図12のフローチャートに示すように、紙面領域の編集権の開放処理がなされる。
【0074】
この場合、まず、紙面領域編集権登録テーブル62内の対象紙面領域の「編集権を持つ組版端末5の端末ID番号」62RVの端末ID番号と一致する素材情報が探索される(S82)。次に、紙面領域編集権登録テーブル62内の対象紙面領域の「編集権を持つ組版端末の端末ID番号」62RVがクリアされ(S83)、作業用紙面データ51の対象素材情報のデータが紙面データ71に書き込まれる(S84)。そして、作業用紙面データ51内の対象素材情報のデータがクリアされ、素材情報の編集権が開放される(S55)。
【0075】
一方、ステップS41で入力されたコマンドが、素材情報の編集権宣言コマンドでも、編集権開放宣言コマンドでも、編集権譲渡コマンドでも、紙面領域の編集権宣言コマンドでも、紙面領域の編集権開放宣言コマンドでもなく(S41:No)(S51:No)(S61:No)(S71:No)(S81:No)、紙面領域の編集権譲渡コマンドである場合(S91:Yes)には、図13のフローチャートに示すように、紙面領域の編集権の譲渡処理がなされる。
【0076】
この場合、まず、紙面領域編集権登録テーブル62内の対象紙面領域の「編集権を持つ組版端末5の端末ID番号」62RVが、譲渡先の端末ID番号に変更される(S92)。次に、譲渡先の組版端末5に対して紙面領域の譲渡がなされた旨の通知がなされることによって、紙面領域の編集権の譲渡処理が完了する(S93)。
【0077】
一方、ステップS41で入力されたコマンドが、素材情報の編集権宣言コマンドでも、編集権開放宣言コマンドでも、編集権譲渡コマンドでも、紙面領域の編集権宣言コマンドでも、紙面領域の編集権開放宣言コマンドでも、紙面領域の編集権譲渡コマンドでもなく(S41:No)(S51:No)(S61:No)(S71:No)(S81:No)(S91:No)、レイアウト処理コマンドである場合(S101:Yes)には、図14に示すように、組版編集サーバ6に保持されている紙面領域編集権登録テーブル62がコマンド入力元の組版端末5に読み込まれる(S102)。
【0078】
次に、紙面領域編集権登録テーブル62に登録された紙面領域が、非レイアウト紙面領域として追加された(S103)後に、紙面Sのレイアウト処理が実行される(S104)。また、ステップS101において、レイアウト処理コマンドでない場合(S101:No)には、コマンドに対応したレイアウト処理が実行される(S105)。
【0079】
このようにして、紙面Sを構成している各紙面領域は、それぞれ編集権登録をしている組版端末5によってレイアウト処理がなされる。
【0080】
なお、本発明の実施の形態に係る新聞紙面の制作方法を適用した新聞紙面制作システムは、記憶媒体に格納した編集権譲渡プログラムをコンピュータに読み込ませることで実現させることができる。
【0081】
ここで本発明における記憶媒体としては、磁気ディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
【0082】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされた編集権譲渡プログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本発明の実施の形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0083】
さらに、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送された編集権譲渡プログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0084】
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本発明の実施の形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何らの構成であってもよい。
【0085】
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶された編集権譲渡プログラムに基づき、本発明の実施の形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
【0086】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0087】
上述したように、本発明の実施の形態に係る新聞紙面の制作方法を適用した新聞紙面制作システムにおいては、紙面領域編集権登録テーブル62に、編集権を有する組版端末5を紙面領域毎に登録しておき、この紙面領域編集権登録テーブル62と紙面データ71とに基づくことによって、同一紙面が例えば組版端末5(#a)と組版端末5(#b)とのように複数の組版端末5で共同して編集することができる。この場合、組版端末5(#a)から表示した例である図15に示すように、自己の組版端末5(#a)が編集権を有する紙面領域と、他の組版端末5(#b)が編集権を有する紙面領域とを識別可能なように表示することができる。
【0088】
したがって、オペレータは、図15に示すような表示画面を参照することによって、図中太枠で示すように自己の組版端末5(#a)によって編集されたレイアウト処理のみならず、図中点線枠で示すように他の組版端末5(#b)によってなされたレイアウト処理をも合わせて、この紙面の全体レイアウト状況を容易に把握することが可能となる。
【0089】
この場合、他の組版端末5(#b)によって編集された紙面領域は、紙面領域編集権登録テーブル62において使用可能な組版端末として組版端末5(#b)が登録され、他の組版端末5(#a)からの操作要求は受け付けないようになっているので、組版端末5(#a)からの編集処理はできず、誤って組版端末5(#b)によって編集処理された内容を書き換えるようなことは無い。
【0090】
更に、ある組版端末5から、別の組版端末5へと編集権を直接譲渡することができる。これによって、紙面Sのレイアウト編集作業が複数の組版端末5によって共同してなされている場合に、編集を担当する組版端末5が変更になるような場合であっても、スムーズに編集作業を行うことが可能となる。
【0091】
以上、本発明の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、紙面のレイアウト編集作業が複数の組版端末によって共同してなされている場合、各組版端末は、自己が取得していた編集権を他の組版端末に譲渡することができる。
【0093】
以上により、編集を担当する組版端末が変更になる場合であっても、スムーズに編集作業を行うことが可能な新聞紙面の制作システムおよび制作方法、ならびに編集権譲渡プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る新聞紙面の制作方法を適用した新聞紙面制作システムの構成例を示す機能ブロック図
【図2】素材編集権登録テーブルの作成時における動作を示すフローチャート
【図3】紙面領域編集権登録テーブルの作成時における動作を示すフローチャート
【図4】素材情報の紙面への配置作業時における動作を示すフローチャート
【図5】複数の組版端末によってレイアウト処理がなされた紙面のレイアウト表示時における動作を示すフローチャート
【図6】素材編集権登録テーブルの一例を示すデータ構成図
【図7】紙面領域編集権登録テーブルの一例を示すデータ構成図
【図8】素材情報に関するデータの作業用紙面データへの書き込み時における動作を示すフローチャート
【図9】素材情報の編集権開放処理時における動作を示すフローチャート
【図10】素材情報の編集権譲渡処理時における動作を示すフローチャート
【図11】紙面領域の編集権取得処理時における動作を示すフローチャート
【図12】紙面領域の編集権開放処理時における動作を示すフローチャート
【図13】紙面領域の編集権譲渡処理時における動作を示すフローチャート
【図14】紙面領域のレイアウト処理時における動作を示すフローチャート
【図15】組版端末から表示される紙面のレイアウト状態の一例を示す模式図
【図16】作業用紙面データの管理情報の一例を示すデータ構成図(組版端末51(#a))
【図17】作業用紙面データの#1素材情報(記事aの場合)の一例を示すデータ構成図(組版端末51(#a))
【図18】作業用紙面データの#2素材情報(記事bの場合)の一例を示すデータ構成図(組版端末51(#a))
【図19】作業用紙面データの#3素材情報(画像dの場合)の一例を示すデータ構成図(組版端末51(#a))
【図20】作業用紙面データの#4素材情報(画像eの場合)の一例を示すデータ構成図(組版端末51(#a))
【図21】作業用紙面データの実データの一例を示すデータ構成図(組版端末51(#a))
【図22】作業用紙面データの管理情報の一例を示すデータ構成図(組版端末51(#b))
【図23】作業用紙面データの#1素材情報(記事cの場合)の一例を示すデータ構成図組版端末51(#b))
【図24】作業用紙面データの#2素材情報(小組gの場合)の一例を示すデータ構成図組版端末51(#b))
【図25】作業用紙面データの#3素材情報(記事hの場合)の一例を示すデータ構成図組版端末51(#b))
【図26】作業用紙面データの#4素材情報(記事iの場合)の一例を示すデータ構成図組版端末51(#b))
【図27】作業用紙面データの#5素材情報(画像jの場合)の一例を示すデータ構成図組版端末51(#b))
【図28】作業用紙面データの実データの一例を示すデータ構成図
【図29】従来技術による新聞紙面制作システムを示す機能構成図
【図30】紙面データの管理情報の一例を示すデータ構成図
【図31】紙面データの#1素材情報(記事aの場合)の一例を示すデータ構成図
【図32】紙面データの#2素材情報(記事bの場合)の一例を示すデータ構成図
【図33】紙面データの#3素材情報(記事cの場合)の一例を示すデータ構成図
【図34】紙面データの#4素材情報(画像dの場合)の一例を示すデータ構成図
【図35】紙面データの#5素材情報(画像eの場合)の一例を示すデータ構成図
【図36】紙面データの#6素材情報(小組gの場合)の一例を示すデータ構成図
【図37】紙面データの#7素材情報(記事hの場合)の一例を示すデータ構成図
【図38】紙面データの#8素材情報(記事iの場合)の一例を示すデータ構成図
【図39】紙面データの#9素材情報(画像jの場合)の一例を示すデータ構成図
【図40】紙面データの実データの一例を示すデータ構成図
【符号の説明】
1…記事入力/校正端末
2…記事サーバ
3…画像入力/加工端末
4…画像サーバ
5…組版端末
6…組版編集サーバ
7…紙面データ格納部
8…出力サーバ
9…プリンタ/プロッタ
50…レイアウト処理部
51…作業用紙面データ
61…素材編集権登録テーブル
62…紙面領域編集権登録テーブル
71…紙面データ

Claims (3)

  1. 新聞紙面に掲載する少なくとも記事、画像、写真からなる複数の素材を各紙面に割り当て、前記割り当てられた素材を、操作端末を操作することによって前記紙面を構成している複数の紙面領域のうちの何れかに配置して紙面データを編集し、編集が完了した紙面データを降版することによって新聞紙面を制作する新聞紙面の制作システムにおいて、
    前記各紙面領域および前記各素材のそれぞれについて、編集可能な前記操作端末を定義する定義手段と、
    前記定義手段によって定義された操作端末を、対応する紙面領域および素材を編集可能なように設定することによって、前記対応する紙面領域および素材に関する編集権をこの操作端末に付与する編集権付与手段と、
    前記編集権付与手段によって編集権を付与された操作端末が、別の操作端末にこの編集権を譲渡し、譲渡先の操作端末を、前記対応する紙面領域および素材を編集可能なように設定する編集権譲渡手段と
    を備えた新聞紙面の制作システム。
  2. サーバと、前記サーバに接続された複数の操作端末と、前記サーバに接続された記憶装置とからなり、新聞紙面を電子的に制作する新聞紙面制作システムに適用される新聞紙面の制作方法であって、
    前記サーバは、前記操作端末からの操作入力に応じて、前記新聞紙面に掲載する少なくとも記事、画像、写真からなる各素材、及び紙面領域のそれぞれについて、編集可能な前記操作端末を設定することによって、対応する素材及び紙面領域に関する編集権をこの操作端末に付与するとともに、前記編集権を付与された操作端末が、別の操作端末にこの編集権を譲渡する場合には、譲渡先の操作端末を、前記対応する素材及び紙面領域を編集可能なように設定し、前記編集権を付与された操作端末からの操作入力に従って、紙面領域へ素材を配置して紙面データを編集し、
    前記記憶装置は、前記サーバによって編集された紙面データを格納し、
    前記サーバは、編集が完了した紙面データを前記記憶装置から降版することによって新聞紙面を制作する新聞紙面の制作方法。
  3. 少なくとも記事、画像、写真からなる複数の素材を新聞紙面上に配置することによってなされる新聞紙面の編集を許可する編集権を操作端末に付与するとともに、前記編集権を付与された操作端末が、この編集権を他の操作端末へ譲渡するための処理を行うコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、
    前記新聞紙面を構成している複数の紙面領域および素材のそれぞれについて、編集可能な前記操作端末を定義した定義情報を受け付ける受付機能、
    前記定義情報で定義された操作端末を、対応する紙面領域および素材を編集可能なように設定することによって、前記対応する紙面領域および素材に関する編集権をこの操作端末に付与する編集権付与機能、
    前記編集権を付与された操作端末が、別の操作端末にこの編集権を譲渡し、譲渡先の操作端末を、前記対応する紙面領域および素材を編集可能なように設定する編集権譲渡機能をコンピュータに実現させるための新聞紙面の編集権譲渡プログラム。
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