JP3954358B2 - 共有空間構造体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフィスルームやパピリヨン等の比較的広い空間体において、人と人とが自由にふれ合うことのできるオープンな空間部を有する構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィス等のオープン化を図り、コミュニケーションを活発化させるということが唱えられ初められているが、オフィスルームやパピリヨン等の比較的広い空間体を仕切って多目的のスペース、即ち来客とビジネストークするレセプションスペース、意見等を出し合うコラボレーションスペース、簡単な会合をするミーティングスペース、気分転換のためのリラックススペース或いは本や雑誌等が閲覧できるライブラリースペース等を構築する場合は、一般に、天井から床まで柱を立てて、柱の間を壁で覆うようにして部屋を造るようにしたもの、或いはパーティションにより空間を間仕切り所要のスペースを得るようにしたもの等が従来知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したいずれのものも、壁やパーティションにより所要空間を画定するようになっているために、所要目的のために構築した空間構造体がそれ以外の外部空間と部分的にしか開放されていないような関係で連接するものであるから、オフィス等のオープン化によるコミュニケーションの活発化という目的を達成するための完全に解放された空間構造体とはなっていなかった。その上、柱と壁により部屋を造るようにした前者のスペース構築手段は、堅固なスペースはできるが、床や天井が取付けのために部分的に損傷する恐れがあった。また、パーティションにより間仕切りする後者のスペース構築手段は、平面的な仕切を垂直に立てただけであるから外力に対し極めて不安定であり、スペースの外郭をしっかりと保持することができない欠点を有していた。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、オフィス等のオープン化を図るために、所要目的のために構築した空間構造体が、それ以外の外部空間と充分開放された関係で連接している構造体(以下このような空間構造体を「共有空間構造体」と定義する。)であって、ポールとフレーム部材の組み合わせにより種々の形を取りうる堅牢で、かつ部屋のどこにも損傷を与えない共有空間構造体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の共有空間構造体は、床の所定位置に設置したベース部材と、前記ベース部材から上方に延びるポールと、前記ポールの上端側に係合することでほぼ水平状態に支持されるフレーム部材との組み合わせから成る共有空間構造体であって、前記フレーム部材は直線フレーム部材と円弧フレーム部材から成り、前記直線フレーム部材は、一端が円形の中心に配置されている連結部材に接続され、他端が前記ポールに接続された放射方向に延在する複数の同一長さのフレーム部材で構成され、前記円弧フレーム部材は、前記ポール上端間を円弧状に連結するものとし、前記連結部材と前記ポール上端部近傍との双方に、前記直線フレーム部材の端部が取り付けられる等間隔の複数の上下溝が設けられるとともに、該両者の上下溝が共通形状をなし、頭部が前記ポールおよび連結部材のそれぞれの上端部と係合するまで前記上下溝の一つに挿入される受け部材と、前記フレーム部材の両端部に取り付けられた止着部材とが、ボルトのネジ作用により近接するようにして上下溝を形成している係止片を挟持することで、前記直線フレーム部材を連結部材を介してポール間に取り付けたことを特徴としている。
この特徴によれば、ポールとフレーム部材を組み合わせるだけで、天井や壁等を傷つけることなく共有空間構造体が構築でき、ポールの上部はフレーム部材でしっかり枠組みされているから、構造体自体が移動したり変形したりするようなことがなく堅牢であり、しかも円弧の中心部にはポールのない利用空間の富んだ共有空間構造体を提供できる。そしてポールとフレームの組み付けにおいて特殊なコネクタを幾つも用意する必要はなく、しかも連結部材とポール上端部近傍との双方に、共通形状をなす等間隔の複数の上下溝が設けられていることで、フレーム部材の組み付けが容易で、種々の形を採り得る共有空間構造体の構築に際しても手際よく組み付けることが可能である。更に頭部が前記ポールおよび連結部材のそれぞれの上端部と係合するまで前記上下溝の一つに挿入される受け部材と、前記フレーム部材の両端部に取り付けられた止着部材とが、ボルトのネジ作用により近接するようにして上下溝を形成している係止片を挟持しているので、たとえポールの上部面積が限られていても、フレーム部材に掛かる荷重はポールに設けた上下溝で受けることが可能で、しかも直線フレーム部材が上下溝の数だけポールに確実に連結固定できる。
【0006】
本発明の共有空間構造体は、前記円弧フレーム部材は、前記直線フレーム部材と係合している前記ポールと、該ポール以外の補助ポールとによって支持されていることが好ましい。
このようにすれば、補助ポールの存在により、堅牢で安定した共有空間構造体を得ることができる。
【0007】
本発明の共有空間構造体は、任意の隣り合う前記ポールと補助ポール間に閉塞体が配設されていることが好ましい。
このようにすれば、共有空間構造体の利用目的に合わせて、一部閉じられたオフィス空間を構築できる。
【0008】
本発明の共有空間構造体は、前記円弧フレーム部材が、連繋部材により接続されていることが好ましい。
このようにすれば、円弧フレーム部材を分割ユニット体として構築できるので、製造が簡略化されコストが抑えられるばかりでなく、保管も楽である。
【0009】
本発明の共有空間構造体は、複数の前記円弧フレーム部材を連接することにより、上面視半円形または3/4円形または円形となるようにすることが好ましい。
このようにすれば、部屋の雰囲気に合わせてバライテーに富んだ円形状の共有空間構造体が得られる。
【0010】
本発明の共有空間構造体は、相互に離れた前記共有空間構造体がポールを共用してまたは連結フレーム部材によって、あるいはその両者によって連接していることが好ましい。
この特徴によれば、広がりのある使い勝手の良い共有空間構造体を構築できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1にはワークスペースとして構築した共有空間構造体1の全体図が示されており、この共有空間構造体1は、ベース部材2と、ポール3と、フレーム部材4を組み合わせて構築されている。
【0012】
フレーム部材4は、直線フレーム部材5(この実施例では3本示されており、それぞれ5a,5b,5cとする)と円弧フレーム部材6(この実施例では2本示されており、それぞれ6a,6bとする)から成り、ポール3の上端に係合してほぼ水平状態に支持されている。
【0013】
一点鎖線で示した円(半円のみ示す)pの中心に連結部材7が配置され、3本の直線フレーム部材5a、5b、5cの一端がそれぞれこの連結部材7に接続されている。ポール3の上端部には各直線フレーム部材の他端が係合していると共に、2本のポール間には円弧フレーム部材6a、6bが配置されている。直線フレーム部材5a、5b、5cは長さが等しくしかも円pの中心にある連結部材7に一端を接続することで、円弧フレーム6aと6bは直線フレーム部材を曲率半径とする円pの一部である円弧形状になっている。
【0014】
次に、本実施例で使用されている共有空間構造体1の具体的な構造について説明すると、図2は、ベース部材2とポール3とフレーム部材4及びトップキャップ8の組立分解図であり、ベース部材2は空間構造体の外郭を画定する床9の所定位置に設置され、その底部に設けられた数個のアジャスタ10の位置調整により床面が多少変形或いは傾斜していてもベース部材2が常に水平状態を維持できるように構成されている。
【0015】
ポール3の基端は、ベース部材2の床9側からポール3側に差し込んだねじ部材2aによりポール3と着脱自在に固定されるようになっている。ポール3とベース部材2との結合方法は、これに限定されるものでなく、一般的な、棒材とそれを支える基台との従来公知の結合手段を採用すればよい。ポール3の上端は、フレーム部材4(図1における直線フレーム部材5b)と着脱自在に固定されている。トップキャップ8はその底部中央に螺合雄ねじ8Xを有し、ポール3の上部中央に形成されている雌ねじ部3Xとネジ結合することにより、ポール3に形成されている溝部11を覆うようにしてポール3に固定される。
【0016】
図3はポール3の上面図であって、本実施例では円周に外側部が若干拡がった略U字状の8つの溝部11が上下方向に延びており、各溝部11の外方を向く開口11aの左右両側に、遊端が互いに向き合って離間する左右の係止片12により溝部11の一部が覆われている。
【0017】
本実施例において溝部11は円柱状のポールに45°の等間隔で8個形成してあるものを使用しているが、溝の数やその方向はフレーム部材4の取付け可能な数量とその取付け方向と関連するので、共有空間構造体の設計者は、構築しようとする共有空間構造体の全体の形状から適宜選定する。また、ポール形状は円柱状と限らず、例えば四角柱状のもので4つの溝部を形成するようにしたものであってもよい。
【0018】
図4は前記溝部11の一つと上方から下方に向けて摺動係合できる受け部材13を示したものであって、図4(a)はその側面図であり、図4(b)は受け部材13の上面図であって頭部13aの形状が示されており、図4(c)は図4(a)のA−A’断面図である。
【0019】
受け部材13をポール3に形成した溝部11の上方より挿入すると、図4(c)で示した受け部材13の断面略台形状の係合凸部13bがポール3に形成した略U字状の溝部11と摺動係合し、図3の仮装線で示したように、溝部11よりも大きい係止頭部13aがポール3の上端部と係合した時点で受け部材13の下方向への移動が停止する。
【0020】
また、図4(a)に示されているように、この受け部材13には雌ねじ部13cと嵌合穴13dがいずれも2箇所づつ形成されていて、雌ねじ部13cに螺合するボルト14(図5参照)によって受け部材13が係止片12と係合できるように直線フレーム部材5aの両端に取り付けた止着部材15に向かって移動する。
【0021】
図5は止着部材15の側面図であり、この止着部材15の一側面側には受け部材13の嵌合穴13dと嵌合する嵌合突起15dが2箇所に設けられていると共に、受け部材13の雌ねじ部13cと螺合できるボルト14を受け入れる貫通孔15cとボルト14の頭部14aの座部15c’が形成されている。
【0022】
一方、止着部材15の嵌合突起15dが形成された側と対向する反対面側には直線フレーム部材5aと嵌合する柱状突起15aが上下2箇所に設けられ、図2に示した直線フレーム部材5aを構成するアッパービーム5a’とローワビーム5a”の中空部に差し込んで嵌合係止させ、この嵌合結合を更に確実なものとするために、ボルト16により止着部材15に設けた貫通孔15bを介して両ビーム5a’,5a”の中実部に螺合させている。また、両ビーム5a’と5a”は補強のため図2に示す中間材5wで溶接されている。
【0023】
図6はポール3に直線フレーム部材5aが連結固定された図で、図6(a)が側面図、図6(b)は図6(a)のA−A’断面図である。連結固定方法は、先ず、止着部材15を両ビーム5a’,5a”の両端にボルト16(図5)により取り付け、受け部材13の嵌合穴13dを止着部材15の嵌合突起15dにはめ込んで一体化し、位置設定されているポール3の上方からフレーム部材5aの端部に取り付けられている受け部材13を溝部11に沿って下方に移動し、受け部材13の係止頭部13aがポール3の上端部に係合するまで挿入する。
【0024】
次に、ボルト14を止着部材15の貫通孔15cに挿入し、ボルト14の先端部を受け部材13の雌ねじ部13cに螺合させ、その状態からボルト14をねじ込んでいけば、受け部材13は溝部11内でその回動が阻止されているから、ネジ作用により受け部材13は図6(b)において図中向かって右方向に、止着部材15は左方向に移動し、最終的にはポール3の溝部11に形成した係止片12を受け部材13と止着部材15とで挟持することで、直線フレーム部材5aがポール3に確実に連結固定されることになる。
【0025】
今まで、ポール3と直線フレーム部材5aとの連結固定について述べてきたが、ポール3と円弧フレーム部材6a、あるいは円弧フレーム部材6bの連結固定も同じ様な手法により連結固定することができる。
【0026】
次に、直線フレーム部材5a〜5cを係合支持している連結部材7の構造について図7により説明すると、図7(a)は図1に示されている直線フレーム部材5aと5bとの結合状態を示した側面図であり、図7(b)は図7(a)のA−A’断面図である。
【0027】
構造的にはポール3とフレーム5a、5bとの結合と同じで、連結部材7は外周にポールと同じように溝21が8つ形成され、その溝の2カ所に受け部材22が挿入され、ボルト23により直線フレーム部材5aと5bに取り付けられている止着部材24と受け部材22で係止片25を挟持するように構成されている。そして、連結部材7の上下端には螺合部材等を用いてキャップ26をかぶせる。
【0028】
この連結部材7は円弧フレーム部材6aや6bを分割構成して繋ぐ連繋部材7’としても使用される。この連繋部材7’は円弧フレーム部材のみを繋ぐので溝21は2つあればよく連結部材7と共用にせず専用のものを製作しても良い。
このような連繋部材7’を用いることにより、円弧フレーム部材6a,6bを分割ユニット体として構築できるので、製造が簡略化され保管も楽である。
【0029】
図1に示す本発明の共有空間構造体1の構築のための施工方法について説明すると、先ず最初に、共有空間構造体1の外郭を画定する床9の所定位置に3個のベース部材2を、床が多少変形或いは傾斜していても水平度が保てるように図2に示すアジャスタ10を調節しながら設置する。
【0030】
次に、3本のポール3の基端を、ベース部材2の床9側からポール3側に差し込んだねじ部材2aによりベース部材2に固定して、3本のポール3を垂直状態に自立させる。なお、ベース部材2とポール3とが予め一体化したものを使用して、垂直状態に自立するようにしてもよい。中央のベース2は他のベース部材より大きいが、これはテーブル20を支持するために大型となっているだけで、構造的には他の2つのベース部材2と何等変わるのもではない。
【0031】
3本のポール3が垂直に自立した後は、両端に受け部材13を取り付けた円弧フレーム部材6aを、位置設定されている2つのポール3の上方から、受け部材13をポール3に形成した溝部11と係合させながら、溝部11よりも大きい係止頭部13aがそれぞれのポール3の上端部と当接するまで挿入し、2本のボルト14を止着部材15の貫通孔15cに挿入し、ボルト14の先端部を受け部材13の雌ねじ部13cに螺合させてねじ込んでいけば、係止片12が受け部材13と円弧フレーム部材6aの端部に形成されている止着部材15とで挟持され、円弧フレーム部材6aがポール3間に確実に連結固定されることになる。
【0032】
同様にもう一つの円弧フレーム部材6bについてもポール3,3の上端間に支持させる。このように、3本のポール3と2個の円弧フレーム部材6a、6bを組付けた後、連結部材7に係合した直線フレーム部材5a〜5cを各ポール3に支持させる。
【0033】
最後に、トップキャップ8を、その底部中央に設けられている螺合雄ねじ8Xを、ポール3の上部中央に形成されている雌ねじ部3Xとネジ結合させて、ポール3頂部に固定する。このトップキャップ8は溝部11を上から覆うようになっているから、ポール3とフレーム部材4との連結がゆるんできても、受け部材13の係止頭部13aがトップキャップ8によりおさえられ、フレーム部材4の上方への抜け出しが阻止できる。
【0034】
その後は、共有空間構造体の使用目的に応じて、ポール3とフレーム部材4を適宜追加して3/4円形、円形等の所望の形の共有空間構造体を構築していく。図8はポールとフレーム部材を追加使用して構築した共有空間構造体の組み合わせを示したもので、図8(a)は円形の共有空間構造体の斜視図であり、図8(b)は隣り合う2つの半円形共有空間構造体XとX’がポールを共用した共有空間構造体の斜視図である。このように共有空間構造体を様々の形で組み合わせることで、部屋の形や広さに対応させて使いやすい共有空間空間構造体を得ることができる。
【0035】
図8(a)の円形の共有空間構造体は4つの円弧フレーム部材6a〜6dが4つのポール3に組付けられて上面視が円形となるように形づくられている。各円弧フレーム部材6a〜6dのほぼ中間部には補助支柱6a’、6b’、6c’、6d’が床面9より支持されている。これら補助支柱は円弧フレーム部材の支持と、閉塞部材30の支持とを兼ねている。
【0036】
閉塞部材30は補助支柱6a’とポール3と円弧フレーム部材6aとで形成する空間部を閉塞するためのもので、取付方法は任意の周知の方法による。取付箇所も使用目的に応じて選定すればよく図8(a)に示すように4カ所必ず設ける必要はない。また、閉塞部材30に限らず補助支柱6a’にあるいは補助支柱6a’とポール3を利用してパネル等を支持させても良い。
【0037】
図8(b)は半円形共有空間構造体Xと半円形共有空間構造体X’とをポール3を共用して連接したもので、半円形共有空間構造体Xは4つの閉塞部材30を設け、もう一つの半円形共有空間構造X’は出入り空間Aを除いて3つの閉塞部材30が設けられている。このように共有空間構造体と閉塞体とをアレンジしながら構築していくことにより部屋の雰囲気にあった使い勝手の良い共有空間構造体が得られる。
【0038】
図9は共有空間構造体が連結フレーム部材4Yによって連接された例を模式的に示す上面図で、例えば(a)〜(d)に示すような各種の組み合わせが考えられる(〇がポールを、太線がフレーム部材を示す)。
【0039】
図9(a)は2つの半円形共有空間構造体Xを連結フレーム部材4Yで繋いだもの、図9(b)は半円形共有空間構造体Xと3/4円形共有空間構造体Yとを連結フレーム部材4Yで繋いだもの、図9(c)は円形共有空間構造体Zと半円形共有空間構造体Xとを連結フレーム部材4Yで繋いだもの、図(d)は2つの半円形共有空間構造体Xを連結フレーム部材4Yで繋ぎ、かつ2つの半円形共有空間構造体XとX’をポール3で共用したもので、連結フレーム部材4Yを組み合わせることで、部屋の形や広さに対応させて使いやすい共有空間空間構造体を得ることができる。
【0040】
本発明の共有空間空間構造体は、特に、ポール3に形成されているフレーム部材を支持するための溝部11が上端から下方に向かって形成されているから、フレーム部材4をポール3の上端から素早く係合或いは或いは上端に向かって離脱させることができ、複雑な形状の共有空間空間構造体の組み合わせであっても、構築、分解に手間取らない。また、ポール3とフレーム部材4の連結は部屋のどこも利用しないので、構築に際し、部屋の一部を損傷したりする恐れはなく、ポール3の上部はフレーム部材4でしっかり枠組みされているから、構造体自体が移動したり変形したりするようなこともない。しかも円形共有空間空間構造体にあっては、中央にポールがないので、広い空間を確保することができる。
【0041】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、例えば、フレーム部材に照明具等を取り付けたり、ポール3にテーブル等を取付て共有空間構造体内をより使いやすくすることも本発明の変形例として含まれる。
【0042】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0043】
(a)請求項1項の発明によれば、ポールとフレーム部材を組み合わせるだけで、天井や壁等を傷つけることなく共有空間構造体が構築でき、ポールの上部はフレーム部材でしっかり枠組みされているから、構造体自体が移動したり変形したりするようなことがなく堅牢であり、しかも円弧の中心部にはポールのない利用空間の富んだ共有空間構造体を提供できる。そしてポールとフレームの組み付けにおいて特殊なコネクタを幾つも用意する必要はなく、しかも連結部材とポール上端部近傍との双方に、共通形状をなす等間隔の複数の上下溝が設けられていることで、フレーム部材の組み付けが容易で、種々の形を採り得る共有空間構造体の構築に際しても手際よく組み付けることが可能である。更に頭部が前記ポールおよび連結部材のそれぞれの上端部と係合するまで前記上下溝の一つに挿入される受け部材と、前記フレーム部材の両端部に取り付けられた止着部材とが、ボルトのネジ作用により近接するようにして上下溝を形成している係止片を挟持しているので、たとえポールの上部面積が限られていても、フレーム部材に掛かる荷重はポールに設けた上下溝で受けることが可能で、しかも直線フレーム部材が上下溝の数だけポールに確実に連結固定できる。
【0044】
(b)請求項2項の発明によれば、補助ポールの存在により、堅牢で安定した共有空間構造体を得ることができる。
【0045】
(c)請求項3項の発明によれば、共有空間構造体の利用目的に合わせて、一部閉じられたオフィス空間を構築できる。
【0046】
(d)請求項4項の発明によれば、円弧フレーム部材を分割ユニット体として構築できるので、製造が簡略化されコストが抑えられるばかりでなく、保管も楽である。
【0047】
(e)請求項5項の発明によれば、部屋の雰囲気に合わせてバライテーに富んだ円形状の共有空間構造体が得られる。
【0048】
(f)請求項6項の発明によれば、広がりのある使い勝手の良い共有空間構造体を構築できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としての共有空間構造体の全体斜視図である。
【図2】ベース部材とポールとフレーム部材とトップキャップの組立分解図である。
【図3】ポールの上面図である。
【図4】(a)は受け部材の側面図であり、(b)は受け部材の上面図であり、(c)は
(a)のA−A’断面図である。
【図5】止着部材の側面図である。
【図6】ポールに直線フレーム部材が連結固定された図で、(a)が側面図、(b)が(a)のA−A’断面図である。
【図7】(a)は連結部材と直線フレーム部材との結合状態を示した側面図であり、図7(b)は図7(a)のA−A’断面図である。
【図8】(a)円形の共有空間構造体の斜視図であり、(b)は隣り合う2つの半円形共有空間構造体がポールを共用した共有空間構造体の斜視図である。
【図9】共有空間構造体が連結フレーム部材4Yによって連接された例を模式的に示す上面図である。
【符号の説明】
1 共有空間構造体
2 ベース部材
2a ねじ部材
3 ポール
3X 雌ねじ部
4 フレーム部材
5(5a,5b,5c) 直線フレーム部材
5a’ アッパービーム
5a” ローワビーム
5w 中間材
6(6a〜6d) 円弧フレーム部材
6a’〜6d’ 補助支柱
7 連結部材
7’ 連繋部材
8 トップキャップ
8X 螺合雄ねじ
9 床
10 アジャスタ
10 係止片
11 溝部
11a 開口
12 係止片
13 受け部材
13a 係止頭部
13b 断面略台形状の係合凸部
13c 雌ねじ部
13d 嵌合穴
14 ボルト
15 止着部材
15a 柱状突起
15b 貫通孔
15c 貫通孔
15c’ 座部
15d 嵌合突起
16 ボルト
20 テーブル
21 溝
22 受け部材
23 ボルト
24 止着部材
25 係止片
26 キャップ
30 閉塞部材

Claims (6)

  1. 床の所定位置に設置したベース部材と、前記ベース部材から上方に延びるポールと、前記ポールの上端側に係合することでほぼ水平状態に支持されるフレーム部材との組み合わせから成る共有空間構造体であって、前記フレーム部材は直線フレーム部材と円弧フレーム部材から成り、前記直線フレーム部材は、一端が円形の中心に配置されている連結部材に接続され、他端が前記ポールに接続された放射方向に延在する複数の同一長さのフレーム部材で構成され、前記円弧フレーム部材は、前記ポール上端間を円弧状に連結するものとし、前記連結部材と前記ポール上端部近傍との双方に、前記直線フレーム部材の端部が取り付けられる等間隔の複数の上下溝が設けられるとともに、該両者の上下溝が共通形状をなし、頭部が前記ポールおよび連結部材のそれぞれの上端部と係合するまで前記上下溝の一つに挿入される受け部材と、前記フレーム部材の両端部に取り付けられた止着部材とが、ボルトのネジ作用により近接するようにして上下溝を形成している係止片を挟持することで、前記直線フレーム部材を連結部材を介してポール間に取り付けたことを特徴とする共有空間構造体。
  2. 前記円弧フレーム部材は、前記直線フレーム部材と係合している前記ポールと、該ポール以外の補助ポールとによって支持されている請求項1に記載の共有空間構造体。
  3. 任意の隣り合う前記ポールと補助ポール間に閉塞体が配設されている請求項2に記載の共有空間構造体。
  4. 前記円弧フレーム部材は、連繋部材により接続されている請求項1ないし3の何れかに記載の共有空間構造体。
  5. 複数の前記円弧フレーム部材を連接することにより、上面視半円形または3/4円形または円形となるようにした請求項1ないし4の何れかに記載の共有空間構造体。
  6. 相互に離れた前記共有空間構造体がポールを共用してまたは連結フレーム部材によって、あるいはその両者によって連接している請求項1ないし5の何れかに記載の共有空間構造体。
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