JP3954359B2 - 共有空間構造体 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフィスルームやパビリオン等の比較的広い空間体において、人と人とが自由にふれ合うことのできるオープンな空間部を有する構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィス等のオープン化を図り、コミュニケーションを活発化させるということが唱えられ初められているが、オフィスルームやパビリオン等の比較的広い空間体を仕切って多目的のスペース、即ち来客とビジネストークするレセプションスペース、意見等を出し合うコラボレーションスペース、簡単な会合をするミーティングスペース、気分転換のためのリラックススペース或いは本や雑誌等が閲覧できるライブラリースペース等を構築する場合は、一般に、天井から床まで柱を立てて、柱の間を壁で覆うようにして部屋を造るようにしたもの、或いはパーティションにより空間を間仕切り所要のスペースを得るようにしたもの等が従来知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したいずれのものも、壁やパーティションにより所要空間を画定するようになっているために、所要目的のために構築した空間構造体がそれ以外の外部空間と部分的にしか開放されていないような関係で連接するものであるから、オフィス等のオープン化によるコミュニケーションの活発化という目的を達成するための完全に解放された空間構造体とはなっていなかった。その上、柱と壁により部屋を造るようにした前者のスペース構築手段は、堅固なスペースはできるが、床や天井が取付けのために部分的に損傷する恐れがあった。また、パーティションにより間仕切りする後者のスペース構築手段は、平面的な仕切を垂直に立てただけであるから外力に対し極めて不安定であり、スペースの外郭をしっかりと保持することができない欠点を有していた。
【0004】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、オフィス等のオープン化を図るために、所要目的のために構築した空間構造体が、それ以外の外部空間と充分開放された関係で連接している構造体(以下このような空間構造体を「共有空間構造体」と定義する。)であって、ポールとフレーム部材の組み合わせにより堅牢で、かつ部屋のどこにも損傷を与えない部屋の広さに対応できる使用しやすい形と大きさの共有空間構造体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の共有空間構造体は、床の所定位置に設置したベース部材と、前記ベース部材から上方に延びるポールと、2本の前記ポールの上端に係合することでほぼ水平状態に支持されるフレーム部材との組み合わせから成る共有空間構造体であって、
3本の前記ポールと、平面視直線状の2本のフレーム部材とで構成され、該両フレーム部材の作る内角を120度とした最小共有空間構造体を少なくとも1つ以上有するものとし、前記ポールに、上下方向に連続して外方に開口し、左右に係止片を有する略U字状の溝部を円周方向に60度間隔で設けるとともに、前記フレーム部材の端部に取り付けられた止着部材と、頭部が前記ポールの上端部と係合するまで前記溝部に挿入される受け部材とが、ボルトのネジ作用により該受け部材と止着部材が近接するようにして前記係止片を挟持することで、前記フレーム部材を前記ポールに取り付けたことを特徴としている。
この特徴によれば、3本のポールと2本のフレーム部材を使用するだけで、天井や壁等を傷つけることなく最小共有空間構造体が構築でき、ポールの上部はフレーム部材でしっかり枠組みされているから、構造体自体が移動したり変形したりするようなことがなく堅牢であり、両フレーム部材の作る内角を120度とした最小共有空間構造体を複数組み合わせることで、円状等を含む使用しやすい形と大きさの共有空間構造体を自由に得ることができる。また、一本のポールに対して複数のフレーム部材を係合できるので、最小共有空間構造体を連設するときや、ポールに什器等を取り付けるのに、新たに取付のための加工をポールに施す必要がない。しかもフレーム部材は、その端部に取り付けられた止着部材と、頭部が前記ポールの上端部と係合するまで前記溝部に挿入される受け部材とが、ボルトのネジ作用により該受け部材と止着部材が近接するようにして前記係止片を挟持させているので、簡素な構造でフレーム部材のポールに対する連結を確実に行うことが出来る。
【0006】
本発明の共有空間構造体は、隣り合う前記最小共有空間構造体が、前記ポール或いはポールとフレーム部材を共用しているものを含むことが好ましい。
このようにすれば、部屋の構造や、オフィスの雰囲気に合わせて変化に富んだ形の共有空間構造体を得ることができる。
【0007】
本発明の共有空間構造体は、中心のポールを共用して前記最小共有空間構造体を円周方向に3つ配置して円状の構造体を構築することが好ましい。
このようにすれば、最小共有空間構造体を円周方向に3つ配置するだけで、使いやすい円状の共有空間構造体を得ることができる。
【0008】
本発明の共有空間構造体は、前記最小共有空間構造体を一列に連続して並べて凹凸状の仕切構造体を構築することが好ましい。
このようにすれば、凹凸の空間部を机等を配設して作業スペースとすることで効率の良い空間利用が実現できる。
【0009】
本発明の共有空間構造体は、合い離れた前記共有空間構造体が、前記フレーム部材によって連設しているものを含むことが好ましい。
このようにすれば、広がりのある使い勝手の良い共有空間構造体を構築できる。
【0011】
本発明の共有空間構造体は、少なくとも一つの前記ポールにはオフィスワークに必要な設備が備わっていることが好ましい。
このようにすれば、ポールに対して電源設備や、あるいは机を支持することで、仕事のし易い作業場を共有空間構造体に備えることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、まず図1にはワークスペースとして構築した3つの最小共有空間構造体1a、1b、1cを組み合わせた共有空間構造体1の全体斜視図が、また図2には3つの最小共有空間構造体1a、1b、1cを組み合わせた共有空間構造体1の平面図が示されている。
【0013】
例えば最小共有空間構造体1aは、3本のポール3a、3b、3cと、中央に立設配置されるポール3bとその両側に立設配置される2本のポール3a、3bの上端に係合することで水平状態に支持されるフレーム部材4a、4bとで構築され、両フレーム部材4a、4bの作る内角は120度になっている。左右に立設配置される短尺のサイドポール3f、3gは補助的なポールであって、作業空間のパーティションとして、かつ天板28の支持のために設けられている。これらポール3a、3b、3cないしサイドポール3f、3gの下端にはベース部材2が取り付けられている。
【0014】
この共有空間構造体1とは、図1及び図2に従って説明すると、既に定義したように、最小共有空間構造体を組み合わせたもので、最小共有空間構造体1aは、それ以外の共有空間構造体1b、1cと連設され、各構造体は充分開放された空間を持っている。
【0015】
具体的には、3本のポール3a、3b、3cと2つのフレーム部材4a、4bとで構築される最小の共有空間構造体1aが、3本のポール3c、3d、3eと2つのフレーム部材4c、4dとで構築された別の最小共有空間構造体1bとポール3cを共用して連設されている。このような構造体を構築することにより、背面側に3本のポール3b、3c、3dと2つのフレーム部材4b、4cを共用した最小共有空間構造体1cが造られることになる。
【0016】
次に、本実施例で使用されている共有空間構造体1の具体的な構造について説明すると、図3は、ベース部材2とポール3とフレーム部材4及びトップキャップ15の組立分解図であり、ベース部材2は、空間構造体の外郭を画定する床7の所定位置に設置され、ポール3の下端にネジ8を介して連結具2aを締結すると共にこの連結具2a底部のボスに基台2bを調整可能に螺着し、この基台2bの位置調整により床面が多少変形或いは傾斜していてもベース部材2が常に水平状態を維持できるように構成されている。
【0017】
ポール3の上端は、フレーム部材4と着脱自在に固定されている。トップキャップ15はその底部中央に螺合雄ねじ15Xを有し、ポール3の上部中央に形成されている雌ねじ部3Xとネジ結合することにより、ポール3に形成されている溝部9を覆うようにしてポール3に固定される。
【0018】
図4はポール3の断面図であって、本実施例では円周に外側部が若干拡がった略U字状の6つの溝部9が上下方向に延びており、各溝部9の外方を向く開口9aの左右両側に、遊端が互いに向き合って離間する左右の係止片10により溝部9の一部が覆われている。
【0019】
本実施例において溝部9は、円柱状のポール外周に60°の等間隔で6個形成してあるものを使用しているが、溝の数やその方向はフレーム部材4の取付け可能な数量とその取付け方向と関連するので、共有空間構造体の設計者は、構築しようとする共有空間構造体の全体の形状や、ポールに什器等を取り付けることができるように適宜選定する。また、ポール形状は円柱状と限らず、例えば六角柱状のもので6つの溝部を形成するようにしたものであってもよい。
【0020】
図5は前記溝部9の一つと上方から下方に向けて摺動係合できる受け部材11を示したものであって、図5(a)は一部断面を示す側面図であり、図5(b)は受け部材11の上面図であって頭部11aの形状が示されており、図5(c)は図5(a)のA−A’断面図である。
【0021】
受け部材11を、図5(c)に示すポール3に断面略台形状に形成した溝部9の上方より挿入すると、受け部材11の係合凸部11bがポール3の溝部9と摺動係合し、図4の仮想線で示したように、溝部9よりも大きい係止頭部11aがポール3の上端部と係合した時点で受け部材11の下方向への移動が停止する。また、図5(a)に示されているように、この受け部材11には雌ねじ部11cと嵌合穴11dがいずれも上下に2箇所づつ形成されていて、雌ねじ部11cに螺合するボルト13(図6参照)によって受け部材11が係止片10と係合できるようにフレーム部材4の上下両端に突設した止着部材12に向かって移動する。
【0022】
図6は止着部材12の側面図であり、この止着部材12の一側面側には図5に示す受け部材11の嵌合穴11dと嵌合する嵌合突起12dが上下2箇所に設けられていると共に、受け部材11の雌ねじ部11cと螺合できるボルト13を受け入れる貫通孔12cと、ボルト13の頭部13aの座部12c’が形成されている。
【0023】
一方、止着部材12の嵌合突起12dが形成された側と対向する反対面側にはフレーム部材4の端部と嵌合する柱状突起12aが上下2箇所に設けられ、図3に示したフレーム部材4を構成するアッパービーム4Aとローワビーム4A’端部の中空部に差し込んで嵌合係止させ、この嵌合結合を更に確実なものとするために、ボルト14により止着部材12に設けた貫通孔12bを介して両ビーム4A,4A’の中実部に螺合させている。また、両ビーム4Aと4A’は補強のため図3に示す中間材4B(図3)が溶接されている。
【0024】
図7はポール3にフレーム部材4が連結固定された図で、図7(a)が側面図、図7(b)は図7(a)のA−A’断面図である。フレーム部材4をポール3に連結固定するに際し、図6に示すように、先ず両ビーム4A,4A’の両端にボルト14により止着部材12を取り付け、受け部材11の嵌合穴11dに止着部材12の嵌合突起12dを嵌合させて一体化し、位置設定されている2つのポール3の上方からフレーム部材4の端部に取り付けられている受け部材11を溝部9に沿って下方に移動し、受け部材11の係止頭部11aがポール3の上端部に係合するまで挿入する。
【0025】
この状態で作業者がフレーム部材4から手を離しても、フレーム部材4の下方への落下は係止頭部11aにより、また、フレーム部材4の水平方向の離動は2つのポール3によって阻止されているから、次の作業に移行するのが容易である。
【0026】
次に、ボルト13を止着部材12の貫通孔12cに挿入し、ボルト13の先端部を受け部材11の雌ねじ部11cに螺合させ、その状態からボルト13をねじ込んでいけば、受け部材11は溝部9内でその回動が阻止されているから、ネジ作用により図7の(b)に図示するように係止片10が、受け部材11とフレーム部材4端部の止着部材12で挟持され、フレーム部材4がポール3に確実に連結固定されることになる。
【0027】
一方、図1、図2に示すように、最小共有空間構造体1aを構成する3本のポール3a、3b、3cの下方及び短尺のサイドポール3f、3g間は、上下が連結部材20a、20b及び22a、22bで連結されており、3本のポール3a、3b、3c及びサイドポール3f、3gないし連結部材20a、20b及び22a、22bで区画される枠内に仕切り板24、26が取り付けられている。
【0028】
そして、3本のポール3a、3b、3c及びその両側に配置されるサイドポール3f、3g下方の側面には、最小共有空間側に向けて同一高さ位置から天板支持体25が突設し、これら天板支持体25にはテーブルの天板28が取り付けられている。尚、3本のポール3a、3b、3c及びサイドポール3f、3gと連結部材20a、20b及び22a、22bとの取付け構造は、重複するため説明はしないが、上述したフレーム部材4の止着部材12と受け部材11による取り付け構造と同様に構成することができる。
【0029】
尚、最小共有空間構造体1a、1b、1cの共有するポール3b、3c、3dには、図1に示すように所定高さ位置に例えば電源スイッチSやコンセント(不図示)が取り付けられ、ポール3b、3c、3dに対応して天井に取り付けられた照明器具Lに接続された電源コードを溝部9内に通して電源スイッチSまで配線し、または図3に示すように、床7の下面から取り出した電源コードCを溝部9内に通してコンセントまで配線することで、配線処理や電気器具の操作を容易に行うことができるだけでなく室内の美観が向上する。このように、ポールに対して電源設備や、あるいは机を支持することで、整った仕事のし易い作業場を共有空間構造体に備えることができる。
【0030】
次に、図1に示す本発明の共有空間構造体1を構築する施工手順について説明する。
【0031】
最初に、共有空間構造体1の外郭を画定する3本のポール3a、3b及び3cの内の平面視中間に位置するポール3bの上端側面に内角が120度となるように、前記した方法で2本のフレーム部材4a、4bを取り付け、両フレーム部材4a、4bの外方を向く他端にそれぞれポール3a、3bを取り付けて一体化させた状態で床面上に自立させる。3本のポール3a、3b、3cを垂直に自立させる際には、図3に示すベース部材2を、床が多少変形或いは傾斜していても水平度が保てるように調節しながら立設する。
【0032】
次いで、図3に示すように、トップキャップ15を、その底部中央に設けられている螺合雄ねじ15Xを、各ポール3a,b,cの上部中央に形成されている雌ねじ部3Xとネジ結合させて、ポール頂部に固定する。このトップキャップ15は溝部9を上から覆うようになっているから、ポールとフレーム部材との連結が緩んできても、受け部材11の係止頭部11aがトップキャップ15によりおさえられ、フレーム部材4a,4bの上方への抜け出しが阻止できる。
【0033】
最後に、立設した3本のポール3a、3b、3c間の上下に連結部材20a、20bを連結固定すると共に、ポール3a、3cの外側に連結部材22a、22bを介してそれぞれサイドポール3f、3gを床面上に立設し、3本のポール3a、3b、3c及びサイドポール3f、3gないし連結部材20a、20b及び22a、22bで区画される枠内に仕切り板24、26を取り付ける。
【0034】
3本のポール3a、3b、3c及びサイドポール3f、3g下方の側面には、同一高さ位置から最小共有空間側に向けて突設した天板支持体25にテーブルの天板28が水平に取り付けられる。
【0035】
従って、上記のように構成された共有空間構造体によれば、3本のポール3a、3b、3cと2本のフレーム部材4a、4bを使用するだけで、天井や壁等を傷つけることなく最小共有空間構造体1aが構築でき、各ポール3a、3b、3cの上部はフレーム部材4a、4bでしっかり枠組みされているから、構造体自体が移動したり変形したりするようなことがなく堅牢であり、最小共有空間構造体1a、1b及び1cを複数組み合わせることで、円状等を含む使用しやすい形と大きさの共有空間構造体を自由に得ることができる。
【0036】
また、各ポール3a、3b、3cの外周には、溝部9が6等配で配設されているので、少なくとも2本のフレーム部材4a、4bを60度単位で係合することができ、3本のフレーム部材を内角が120度になるように取付けて円状の共有空間構造体を造ることもできる。
【0037】
このように、その後は、共有空間構造体の使用目的に応じて、ポールとフレーム部材を適宜追加し、図1及び図2に示すような所望の形の共有空間構造体1b、を連設していく。このように最小共有空間構造体を一列に連続して並べて凹凸状の仕切構造体を構築していくと、凹凸の空間部に天板28等を配設でき、無駄のない作業スペースを得ることができる。
【0038】
図8は2組の最小共有空間構造体が、フレーム部材によって連結された各種連設形態を示す平面図であり、図8の(a)はその一つの連設形態を示している。この連設形態は、3本のポールP1、P2、P3と2本のフレーム部材F1、F2を使用して構築した2組の最小共有空間構造体X、Yを、それぞれの中間に配置されるポールP2間を連設フレーム部材FCにより連結したものである。
【0039】
また、図8の(b)に示す連設形態は、2組の最小共有空間構造体X、Yを、それぞれの端部に配置されるポールP3、P3間を連設フレーム部材FCにより連結したものである。
【0040】
更に、図8の(c)に示す連設形態は、最小共有空間構造体Xの端部に配置されるポールP3と最小共有空間構造体Yの中間に配置されるポールP2間を連設フレーム部材FCにより連結したものである。
【0041】
次に、図9及び図10は、最小共有空間構造体の別の連設形態を示すもので、隣り合う最小共有空間構造体が、ポールとフレーム部材を共用したものである。
【0042】
本実施形態に係る円形状の共有空間構造体は、3つの最小共有空間構造体29a、29b及び29cから成り、これら最小共有空間構造体29a〜29cは、中央に立設配置される共有のポール19dと、このポール19dの上端外周に120度間隔で均等に取り付けられた共有の3本のフレーム部材38a、38b、38cと、これら3本のフレーム部材38a、38b、38cの他端を上端に取付けた3本のポール19a、19b、19cと、これら3本のポール19a、19b、19cと共用ポール19dを自立支持するために、これらポール19a、19b、19cの直下に配置されるテーブル支柱30とで構成されている。
【0043】
更に具体的に説明すると、共用ポール19dの周囲並びに、該ポール19dを中心として3本のフレーム部材38a、38b、38cに連結されて3等配された各ポール19a、19b、19cの周囲には、外周が連続する円弧状の曲線で形成される天板で囲むように3枚の天板5a、5b及び5cが支持されており、3枚の天板5a、5b、5cの各端部が共用ポール19dの周囲で接合された状態で水平に支持されている。
【0044】
そして、テーブル支柱30は、円板状のベース32と、このベース32上に立設保持される図示しない4本の支柱と、これら支柱の上端に取付けられて各ポール19a、19b、19c及び19dを挿通すべく各天板5a、5b、5cに形成された挿通孔周囲の下面を支持する支持板(不図示)と、4本の支柱を囲繞するようにこれら支柱の外側に固定された支柱カバー34とで構成されている。
【0045】
また、図10に示すように各天板5a、5b、5cに形成された各挿通孔は、コンセント36が露呈するように周囲に配置されたトップカバー35により閉塞されており、コンセント36に接続された複数の電源コードCは、支柱カバー34の内部空間より下方のベース32を挿通して引き出され、例えば床下の主電源コードに接続されている。
【0046】
更に電源コードCは、各ポール19a、19b、19c及び19dの溝部内を通して隠蔽状態で上方に向けて延設することが可能であり、例えば天井に設けられた照明器具Lに接続することができる。
【0047】
次に、別の連設形態に係る共有空間構造体の変形例に付き、図11を参照して説明する。尚、上記の構成部材と同一構成部材については、同一符号を付し重複する説明を省略する。図11は別の連設形態に係る共有空間構造体の斜視図であり、共有空間構造体は、3つの最小共有空間構造体29′a、29′b及び29′cから成り、最小共有空間構造体29′aは、中央に立設配置される共有のポール19cと、このポール19cの上端外周に120度間隔で取り付けられた2本のフレーム部材38a、38bとで構成されている。
【0048】
また、最小共有空間構造体29′bは、中央に立設配置されるポール19eと、このポール19eの上端外周に120度間隔で取り付けられた2本のフレーム部材38c、38dとで構成されている。
【0049】
最小共有空間構造体29′cは、中間に位置するポール19cと、このポール19cの上端外周に120度間隔で取り付けられた2本のフレーム部材38d、38aと、これら2本のフレーム部材38d、38aの他端を上端に取付けた2本のポール19a、19eとから構成されている。
【0050】
そして、5本のポール19a〜19eには、これらポール19a〜19eの直下に配置されるテーブル支柱30と、これらテーブル支柱30の上端に支持されるテーブルの天板5′a、5′b、5′c及び5′dとを有している。そして、これら4枚の天板5′a、5′b、5′c、5′dが5本のポール19a、19b、19c、19d、19eの周囲を連続する円弧状の曲線で囲むようにテーブル支柱30の上端で支持されている。
【0051】
従って、上記のような連設形態で構成された共有空間構造体が、隣り合う最小共有空間構造体29′a、29′b及び29′cが、ポール19a、19b或いはポール19c、19eとフレーム部材38a、38b、38dを共用しているものを含むように構成することにより、部屋の構造や、オフィスの雰囲気に合わせて変化に富んだ形の共有空間構造体を得ることができる。
【0052】
特に、ポール3に形成されているフレーム部材を支持するための溝部が上端から下方に向かって形成されているから、フレーム部材4をポール3の上端から素早く係合或いは或いは上端に向かって離脱させることができる。また、ポール3とフレーム部材4の連結は部屋のどこも利用しないので、構築に際し、部屋の一部を損傷したりする恐れはなく、ポール3の上部はフレーム部材4でしっかり枠組みされているから、構造体自体が移動したり変形したりするようなこともない。
【0053】
尚、上記の実施形態では、ポール3の外周に上下方向に延びる6つの溝部9を60度毎に形成した構成としたが、ポール3の溝部の数は6個に限定するものではない。
【0054】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0055】
(a)請求項1項の発明によれば、3本のポールと2本のフレーム部材を使用するだけで、天井や壁等を傷つけることなく最小共有空間構造体が構築でき、ポールの上部はフレーム部材でしっかり枠組みされているから、構造体自体が移動したり変形したりするようなことがなく堅牢であり、両フレーム部材の作る内角を120度とした最小共有空間構造体を複数組み合わせることで、円状等を含む使用しやすい形と大きさの共有空間構造体を自由に得ることができる。また、一本のポールに対して複数のフレーム部材を係合できるので、最小共有空間構造体を連設するときや、ポールに什器等を取り付けるのに、新たに取付のための加工をポールに施す必要がない。しかもフレーム部材は、その端部に取り付けられた止着部材と、頭部が前記ポールの上端部と係合するまで前記溝部に挿入される受け部材とが、ボルトのネジ作用により該受け部材と止着部材が近接するようにして前記係止片を挟持させているので、簡素な構造でフレーム部材のポールに対する連結を確実に行うことが出来る。
【0056】
(b)請求項2項の発明によれば、部屋の構造や、オフィスの雰囲気に合わせて変化に富んだ形の共有空間構造体を得ることができる。
【0057】
(c)請求項3項の発明によれば、最小共有空間構造体を円周方向に3つ配置するだけで、使いやすい円状の共有空間構造体を得ることができる。
【0058】
(d)請求項4項の発明によれば、凹凸の空間部を机等を配設して作業スペースとすることで効率の良い空間利用が実現できる。
【0059】
(e)請求項5項の発明によれば、広がりのある使い勝手の良い共有空間構造体を構築できる。
【0061】
)請求項項の発明によれば、ポールに対して電源設備や、あるいは机を支持することで、仕事のし易い作業場を共有空間構造体に備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共有空間構造体の全体図斜視図である。
【図2】本発明の共有空間構造体の平面図である。
【図3】ポール及びその近傍の分解斜視図である。
【図4】ポールの断面図である。
【図5】(a)は受け部材の一部断面を示す側面図、(b)は受け部材の上面図であり、(c)は(a)のA−A’断面図である。
【図6】止着部材の側面図である。
【図7】ポールにフレーム部材が連結固定された図で、(a)が側面図、(b)が(a)のA−A’断面図である。
【図8】(a)〜(c)は、フレーム部材によって合い離れた2つの最小共有空間構造体が連設された各種連結形態を示す概念図である。
【図9】ポール或いはポールとフレーム部材を共用するように最小共有空間構造体が連設された共有空間構造体の全体斜視図である。
【図10】同様に図9に示す最小共有空間構造体の天板の一部と、この天板を支持するテーブル支柱の斜視図である。
【図11】連結形態の変形例であって、ポール或いはポールとフレーム部材を共用するように最小共有空間構造体を連設した共有空間構造体の全体斜視図である。
【符号の説明】
1 共有空間構造体
1a、1b、1c 最小共有空間構造体
2 ベース部材
2a 連結具
2b 基台
3、3a〜3e ポール
3f〜3j サイドポール
3X 雌ねじ部
4 フレーム部材
4a、4b、4c フレーム部材
4A アッパービーム
4A’ ローワビーム
4B 中間材
5a〜5c 天板
5′a〜5′d 天板
7 床
8 ネジ
9 溝部
9a 開口
10 係止片
11 受け部材
11a 係止頭部
11b 係合凸部
11c 雌ねじ部
11d 嵌合穴
12 止着部材
12a 柱状突起
12b、12c 貫通孔
12d 嵌合突起
12c’ 座部
13 ボルト
13a 頭部
14 ボルト
15 トップキャップ
15X 螺合雄ねじ
19a〜19e ポール
20a、20b 連結部材
22a、22b 連結部材
24 仕切り板
25 天板支持体
26 仕切り板
28 天板
29a、29b、29c 最小共有空間構造体
29′a、29′b 最小共有空間構造体
29′c 最小共有空間構造体
30 テーブル支柱
32 ベース
34 支柱カバー
35 トップカバー
36 コンセント
38a〜38d フレーム部材
C 電源コード
F1、F2 フレーム部材
FC 連設フレーム部材
L 照明器具
P1、P2、P3 ポール
S 電源スイッチ
X、Y 最小共有空間構造体

Claims (6)

  1. 床の所定位置に設置したベース部材と、前記ベース部材から上方に延びるポールと、2本の前記ポールの上端に係合することでほぼ水平状態に支持されるフレーム部材との組み合わせから成る共有空間構造体であって、
    3本の前記ポールと、平面視直線状の2本のフレーム部材とで構成され、該両フレーム部材の作る内角を120度とした最小共有空間構造体を少なくとも1つ以上有するものとし、前記ポールに、上下方向に連続して外方に開口し、左右に係止片を有する略U字状の溝部を円周方向に60度間隔で設けるとともに、前記フレーム部材の端部に取り付けられた止着部材と、頭部が前記ポールの上端部と係合するまで前記溝部に挿入される受け部材とが、ボルトのネジ作用により該受け部材と止着部材が近接するようにして前記係止片を挟持することで、前記フレーム部材を前記ポールに取り付けたことを特徴とする共有空間構造体。
  2. 隣り合う前記最小共有空間構造体が、前記ポール或いはポールとフレーム部材を共用しているものを含む請求項1に記載の共有空間構造体。
  3. 中心のポールを共用して前記最小共有空間構造体を円周方向に3つ配置して円状の空間構造体を構築した請求項2に記載の共有空間構造体。
  4. 前記最小共有空間構造体を一列に連続して並べて凹凸状の仕切構造体を構築した請求項2に記載の共有空間構造体。
  5. 合い離れた前記共有空間構造体が、前記フレーム部材によって連設しているものを含む請求項1ないし4の何れかに記載の共有空間構造体。
  6. 少なくとも一つの前記ポールにはオフィスワークに必要な設備が備わっている請求項1ないしの何れかに記載の共有空間構造体。
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