JP3954297B2 - 2重容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内容物を収納する容器本体を有する内容器とこの内容器にその口部及び底面を残して覆いかぶさる外容器を備えた2重容器に関し、とくに、内容物の充填工程やディスペンサーの取り付け工程、あるいは容器の運搬に際して生じがちな外容器の汚れや表面疵を極力回避して製品歩留りのより一層向上を図ろうとするものである。
【0002】
【従来の技術】
化粧料等を充填した容器においては、他の商品との差別化を図り、より商品価値を高めるため、その容器の外側に文字や図形、模様、色彩あるいはそれらの結合からなる装飾を施した容器を取り付けた、いわゆる2重構造の容器が使用されるようになってきている。
【0003】
この種の容器は、内容器と外容器を予め込み込んでおき、内容器に内容物を充填したのち、その口部にディスペンサーを取り付けて商品として出荷されるが、とくに内容物の充填工程では容器を挟持した状態で充填するのが普通であり、その際に外容器に表面疵がついたり汚れが付着するのが避けられない。また、容器の搬送過程では、容器同士がぶつかり合いそれによって外容器に疵がつくこもあり、その場合、商品として出荷することができない。
【0004】
このような従来の問題に対処するためには、内容器と外容器をそれぞれ別々にしておき、内容器に内容物を充填したのちに外容器を取り付けるのが最も望ましいが、その組み込み作業が煩雑になる不具合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、とくに外容器を装飾用として使用する2重容器において従来不可避であった上記のような問題を解決するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、内容物を収納する容器本体を有する内容器とこの内容器の底面及び口部を残して覆いかぶさる外容器とからなる2重容器であって、
前記外容器は、内容器を挿入する底面開口と、この底面開口から挿入した内容器をその口部において露出させる上部開口とを備え、
外容器の上部開口と内容器の口部の相互間に、それらを連結する連結部材を設け、該連結部は、外容器の上部開口または内容器の口部に形成された少なくとも一つの凸部と、もう一方において形成され、該凸部が乗り越えた時点において係合して外容器の内容器に対する取り付け位置をストッパーとの相互間において確定する嵌め殺し用の弾性舌片からなることを特徴とする2重容器である。
【0008】
外容器はその表面に文字、図形、模様、色彩あるいはそれらの結合からなる装飾を施したものがとくに望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
内容器と外容器をそれぞれ別々に用意しておき、内容器に内容物を充填してディスペンサーあるいはポンプ等を取り付けたのちに、外容器を内容器に取り付ける。
【0010】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1、2は本発明に従う2重容器の構成をその側面、平面で示したものである。
【0011】
図において1は内容物を収納する容器本体を有する内容器である。この内容器1はその口部1aにねじ止め形式にて固定保持することができる内容物排出用のディスペンサーSを取り付ける。
【0012】
また、2は外容器であり、この外容器2は内容器1を挿入するための底面開口2aと、この底面開口2aから挿入した内容器1の口部1aを露出させる上部開口2bを有する。
【0013】
3は外容器2の上部開口2bと内容器1の口部1aの相互間に配置される連結部材である。
【0014】
連結部材3は内容器1の口部1aに一体形成された例で示した凸部3aと外容器2の上部開口2bでそれと一体形成され該凸部3aと係合したのちにおいて外容器2の内容器1に対する取り付け位置を確定する嵌め殺し用の弾性舌片3bからなる。弾性舌片3bは上部開口2bの壁面に片持ち支持され、該壁面に向けて弾性変形することができるようになっている。
【0015】
また、4は凸部3aと弾性舌片3bの係合状態を保持するストッパー、5は内容器1の口部1aを外容器2の上部開口2bから露出させる際に凸部3aをガイドする溝部であり、この溝部5は外容器2に設けた例で示してあり凸部3aの数だけ設けられる。
【0016】
図3に、内容器1と外容器2の要部における外観を示す。内容器1を外容器2の底面開口2aから挿入し、凸部3aを溝部5に沿わせて内容器1の口部1aを凸部3aとともに外容器2の上部開口2bより露出させ、内容器1に対して外容器2をその周りに回動させるか、あるいは外容器2に対して内容器1をその周りに回動させる。そうすると凸部3aは弾性舌片3bを乗り上げていき(この時、弾性舌片3bは支持部を起点に壁面に向けて弾性変形していく。)、それを乗り越えた時点で弾性舌片3bと凸部3aが係合することとなり(この時、弾性舌片3bは初期姿勢に戻る。)、凸部3aは図2に示す如くストッパー4との相互間で嵌め殺し状態となって外容器2の内容器1に対する取り付け位置が確定する。
【0017】
図4は弾性舌片3bの変形例を示したものである。図4に示した弾性舌片3bの外観を図5に示す如く、その自由端は容器の上下方向に向けて弾性変形できるようになっており、上掲図3と同様の要領に従い回動させ凸部3aが弾性舌片3bを乗り越えた時点で弾性舌片3bと凸部3aが係合し、ストッパー4との相互間で凸部3aが嵌め殺し状態となって外容器2の内容器1に対する取り付け位置が確定する。図6に外容器2の内容器1に対する取り付け位置の確定状況をわかり易く図解して示す。
【0018】
図7、図8は本発明に従う2重容器の他の構成例を示したものである。この例は外容器2の上部開口2bの壁面に、斜め上方に向けて片持ち支持した弾性舌片3bを設ける一方、内容器1の口部1aには凸部3aとは別途に凸部3cを設けて、内容器1の口部1aを外容器2の上部開口2bから露出させる際に、凸部3cがこの弾性舌片3を乗り越えることによって嵌め殺し状態として内容器1に対する外容器2の取り付け位置を確定するようにしたものである。
【0019】
上掲図7、図8に示した容器の要部を図9に示すように、このタイプの2重容器は、内容器1の口部1aを外容器2の上部開口2bから露出させたのち、位置確定の状態でその何れか一方を回動させる必要はなく、図1に示したものに比較しより簡単に内容器1と外容器を連結することができる利点があり、ストッパー4を設ける必要がないので構造の簡素化を図れる利点がある。ただし、この例では、内容器1と外容器2の不用意な回転を防止するために、内容器1と外容器2が組み込まれた状態において凸部3aを溝部5に常に存在させておく必要がある。
【0020】
外容器2、内容器1は合成樹脂を適用することができるがその材質は本発明においてはとくに限定されない。連結部材3については内容器1、外容器2にそれぞれ一体成形した例で示したが、これは別体で構成することもできる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、外容器を内容器に簡単、かつ確実に取り付けることができるので、内容器に予め内容物を充填してディスペンサー等の排出手段を取り付けておき、表面疵がついたり、汚れが付着するおそれのない、出荷の直前で外容器を取り付けることが可能となり、良好な品質になる商品を安定供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う2重容器の構成説明図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1に示した容器の要部の外観を示した図である。
【図4】本発明に従う容器の変形例をその要部について示した図である。
【図5】図4の外観斜視図である。
【図6】外容器の内容器に対する取り付け位置の確定状態を示した図である。
【図7】本発明に従う2重容器の他の構成例を示した図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】図7に示した容器の要部の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 内容器
1a 口部
2 外容器
2a 底面開口
2b 上部開口
3 連結部材
3a 凸部
3b 弾性舌片
3c 凸部
4 ストッパー
5 溝部
Claims (2)
- 内容物を収納する容器本体を有する内容器とこの内容器の底面及び口部を残して覆いかぶさる外容器とからなる2重容器であって、
前記外容器は、内容器を挿入する底面開口とこの底面開口から挿入した内容器をその口部において露出させる上部開口とを備え、
外容器の上部開口と内容器の口部との相互間に、それらを連結する連結部材を設け、
前記連結部材は、外容器の上部開口または内容器の口部に形成された少なくとも一つの凸部と、もう一方において形成され、該凸部が乗り越えた時点において係合して外容器の内容器に対する取り付け位置をストッパーとの相互間において確定する嵌め殺し用の弾性舌片からなることを特徴とする2重容器。 - 外容器がその表面に図形、文字、模様、色彩あるいはそれらの結合からなる装飾を施したものである、請求項1記載の2重容器。
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