JP3952808B2 - 飲料パックホルダー及びホルダー付き飲料セット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば紙製の飲料等のパックを保持するための飲料パックホルダーと、飲料パックホルダーと飲料パックに収容された飲料とのセットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は、現在、広く使用されている飲料パックの一例を示す概略斜視図である。
図において、飲料パック1は、少なくとも内面を防水処理した紙製の容器2を備えており、容器2には、お茶やジュース、牛乳等の液体飲料が収容されている。
このような容器2には、予め簡易に開くように設けた小さな開口が備えられており、この小さな開口にストロー3を挿通することにより、容器2を手で保持して、ストロー3を口に含み、容器2の内部に収容された飲料を摂取することができるようにされている。
【0003】
このような飲料パック1は軽量で持ち運びに便利であり、廃棄の問題も少ないので、広く使用されている。また、図6とは形状が異なるが、例えば、筒状もしくは袋状に形成された柔軟なアルミ製の飲料パック等も使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような、飲料パック1等は、容器2が紙製等であるため、ある程度、可撓性を有している。このような飲料パック1から、飲料を飲む場合に、大人は容器2を掴む力が強くなりすぎないように、気をつけて掴むことができるので、問題が発生しにくい。
しかし、年寄りや、乳幼児等の子供は、容器2を掴む力の加減をコントロールすることが難しく、しばしば強過ぎる力で容器2を掴むと、容器2が変形してつぶれ、内部に収容されている飲料がストロー3の上端から噴出して、周囲を汚してしまうという問題があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、収容した飲料を噴出させることなく、飲料パックを保持することができ、特に、簡単な構造ながら、異なる大きさの飲料パックに適合できる飲料パックホルダーと、飲料パックに収容した飲料と、飲料パックホルダーをセットした飲料セットを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明によれば、開口を備えた内部空間に飲料パックを挿入して保持する乳幼児用飲料パックホルダーであって、シート状基材を重ねて、両側縁部が接着され、両側縁部以外の一辺を前記飲料パックの挿入用の前記開口とすると共に、他の一辺に底部が形成されており、かつ、前記両側部に、前記飲料パックが挿入保持される内部空間の厚み方向の大きさを調整するまち部が設けられていて、前記両側部の各側縁に、それぞれ前記各まち部と結合されたハンドル部が形成され、前記内部空間に前記飲料パックを収容し、前記各ハンドル部が両手でそれぞれ掴まれて互いに離間することで、向かい合う前記シート状基材の間に飲料パックを挟み込むように、前記まち部が前記内部空間の厚み方向の大きさを小さく変形する構成とした、乳幼児用飲料パックホルダーにより、達成される。
【0007】
本発明に使用されるシート状基材は、例えば、ある程度の厚みのある一枚の紙製であったり、薄い紙等を二枚以上重ねてシート状としたものでもよい。また、シート状の基材は、紙でなくても、ある程度の変形が可能なものであれば、利用できる。
そして、一枚もしくは二枚以上のシート状基材が重ねられて、両側縁部が接着されると、筒状となる。この状態で、両側縁部以外の一辺は閉じられること無く挿入用開口とされ、残る辺に底として機能する底部を形成して、開口を備えた内部空間を形成する。
【0008】
また、接着された両側縁部には、内部空間の厚み方向の大きさを調整するまち部を設けて、このまち部に、前記ハンドル部を結合しているので、前記内部空間に飲料パックを収容し、これら各ハンドル部が、使用者の両手でそれぞれ掴まれて、例えば離間されると、前記まち部はつぶれるように変形して、二枚のシート状基材の間に飲料パックを挟み込む。これにより飲料パックが脱落しないように保持される。また、飲料パックの厚み方向の大きさが大きい場合は、その大きさに合わせて、前記まち部が変形されるので、異なる大きさの飲料パックに対応させることができる。
特に、飲料パックを使用して、飲むことを始める生後9か月程度の乳幼児は、対象物である飲料パックを把持して、ストローを口唇まで運ぶことはできるものの、手で掴んで保持する場合の握る力の調整はできないため、ハンドル部を使用させる利点は高い。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記基材が、1枚または単一のシート状基材であり、その中央部を曲折して折り重ねることで、この曲折部が底部とされていると共に、前記両側縁部は、折り重ねた対向面が接着されていることを特徴とする。
請求項2の構成によれば、1枚の基材により、全体を形成できるので、製造が容易である。また、前記両側縁部は、折り重ねた対向面が接着される構造とすることで、ここにハンドル部を設けると、強度が向上し、使用者が掴む上で、必要な剛性が得られる。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1または2のいずれかの構成において、折り畳みの際に、前記底部の中心に沿った曲折線が内側に入り込むことを特徴とする。
請求項3の構成によれば、これにより、携帯や収納時に、底部が内側に入り込む分全体の大きさを小さくすることができる。
また、底部が内側に入り込む機能を利用すると、例えば、高さの低い飲料パックをホルダーに収容して飲用する場合に、底部が飲料パックの高さを補完するように働き、飲料パックがホルダー内にもぐり込むことが防止できる。
【0011】
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの構成において、前記各ハンドル部が、使用者の手の一部を差し入れる開口を有しており、この開口の内周の一部が、前記まち部に入り込むように形成されていることを特徴とする。
請求項4の構成によれば、前記まち部は、上述したように、変形可能な箇所であることから、前記両側縁部の接着部から除外された領域である。ハンドル部の開口が、このまち部に入り込むようにされていることで、使用者は、厚み方向に広がるまち部に手を添えて保持することができるので、保持状態が安定する。
【0014】
また、上記目的は、請求項5の発明によれば、開口を備えた内部空間に飲料パックを挿入して保持する乳幼児用飲料パックホルダーと、内部に飲料を収容し前記飲料パックホルダーにより保持されるようにした飲料パックとを含む飲料セットであって、前記乳幼児用飲料パックホルダーが、シート状基材を重ねて、両側縁部が接着され、両側縁部以外の一辺を前記飲料パックの挿入用の前記開口とすると共に、他の一辺に底部が形成されており、かつ、前記両側部に、前記飲料パックが挿入保持される内部空間の厚み方向の大きさを調整するまち部が設けられていて、前記両側部の各側縁に、それぞれ前記各まち部と結合されたハンドル部が形成され、前記内部空間に前記飲料パックを収容し、前記各ハンドル部が両手でそれぞれ掴まれて互いに離間することで、向かい合う前記シート状基材の間に前記飲料パックを挟み込むように、前記まち部が前記内部空間の厚み方向の大きさを小さく変形する構成とした、飲料セットにより、達成される。
【0015】
請求項5の発明によれば、飲料ホルダーは、請求項1における作用を発揮するため、飲料パック入り飲料を購入した場合に、これと共に、本発明の飲料ホルダーが提供されるから、子供等の年齢条件等を問わずに、販売された飲料の飲用が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る飲料パックのホルダーを示す概略斜視図であり、図2は、その底面図、図3は、その構造を説明するための展開図である。
図において、飲料パックのホルダー(以下、「ホルダー」という)10は、上端に挿入用の開口15を備え、この開口15から図6で説明したような飲料パック(紙製以外のものも含む)を本体11の内部空間S内に挿入して保持するものである。
【0018】
このホルダー10は、飲料パックを前面側で保持するための保持壁13と、飲料パックを後面側で保持するための保持壁14を有する本体11を備えている。この保持壁13と保持壁14との間には、上述した内部空間Sが形成されており、これら保持壁13と保持壁14の両側には、それぞれまち部12,12が形成されており、各まち部12,12のそれぞれの外側,すなわちホルダー10の両側縁部が接着されている。
【0019】
また、図2に示されているように、ホルダー10の底には、底部17が形成されており、内部空間Sに収容した飲料パックが内部空間Sから下に脱落しないように支持するようになっている。
また、ホルダー10の上述した接着された両側縁部には、それぞれ、使用者が手により把持するためのハンドル部16,16が形成されている。各ハンドル部16,16は種々の形態が考えられるが、図示の場合には、外側が曲線状にされており、内部にリング状の開口21,22がそれぞれ形成されていることで、ホルダー10の両側に突出するつかみやすい把手とされている。
【0020】
図3は、この実施形態のホルダー10を一枚または単一のシート状基材20により形成する場合を示す展開図である。
図において、シート状基材20は1枚の材料で形成されていてもよく、複数の枚数の同形のものとを積層して、図示するように単一のシート状基材20としたものを使用してもよい。
【0021】
ここで、シート状基材20として適しているのは、比較的薄肉で、ある程度可撓性があり、例えば、後述するように、曲折部もしくは曲折線である折り線を設けて曲折できるものである。具体的には、比較的厚い紙製のシート材や、後述する不織布等の布製シート材、あるいは、ポリプロピレンやPET(ポリエチレンテレフタレート等のプラスチック製シート、あるいはシリコンゴムやエラストマー等の弾性体によるシート等を単層で、もしくは積層して、あるいは、必要によりこれらを組み合わせて積層して使用することができる。
【0022】
図3において、この実施形態では、シート状基材20の外形を、例えば、図示のように形成する。この場合では、保護壁13,14となる部分が中央に比較的広い領域を占めるように設けられている。保護壁14の両側には、折り線L4,L4を境界として、まち部半体12a,12aが設けられている。各まち部半体12a,12aの外側には、折り線L5,L5を境界として、ハンドル部半体16a,16aが形成されている。
同様にして、保護壁13の両側には、折り線L6,L6を境界として、まち部半体12b,12bが設けられている。各まち部半体12b,12bの外側には、折り線L7,L7を境界として、ハンドル部半体16b,16bが形成されている。
【0023】
上述した一方のハンドル部半体16aとハンドル部16bは、後述するように重ね合わされる部分であり、この領域A1とA2に接着剤が適用されて接着される接着領域または固定領域である。
同様にして、他方のハンドル部半体16aとハンドル部16bは、後述するように重ね合わされる部分であり、この領域A3とA4に接着剤が適用されて接着される接着領域または固定領域である。
【0024】
これに対して、各まち部半体12a,12a,12b,12bは接着されないで、図1及び図2に示すように、ホルダー10の平面視または底面視において、三角形の2辺を形成するような外観となる。
ここで、領域A1とA2を固定するのに、接着剤を利用せずに、面ファスナーを用いたり、凸部と受容孔でなる凹凸構造等による着脱式の固定手段を設けてもよい。これにより、挿入用開口を大きく開いて、内部空間S内に後述する飲料パックを挿入しやすくすることができる。
【0025】
図2に示すように、両ハンドル部16,16を後述するように、使用者が把持して、例えば矢印A,Aに示すように離間されると、各まち部半体12a,12a,12b,12bが互いになす角度θ,θが小さくなるように、まち部12,12はつぶれて変形し、向かい合う二枚のシート状基材である保持壁13と保持壁14の間に、後述ように飲料パックを挟み込む。これにより飲料パックが脱落しないように保持される。また、図2で示す方向Dと一致する飲料パックの厚み方向の大きさが大きい場合は、その大きさに合わせて、まち部12,12における角度θ,θが、大きくなるように変形されるので、図1の内部空間Sの厚み方向のサイズが変更される。これにより、異なる大きさの飲料パックに対して、自在に対応させることができる。
【0026】
また、ハンドル部16,16には、使用者の手の一部を差し入れる開口21,22が形成されており(図1参照)、これと対応するように、図3の各ハンドル部半体には、輪状のリング半体が形成されている。この構造は、全てのハンドル部半体で同じであるから、図3のハンドル部半体16aについて説明すると、この実施形態では、ハンドル部半体16aには、縦方向に沿って長いリング半体22aが設けられている。このリング半体22aの一部として、例えば内周のほぼ半分が、まち部半体12aに入り込むように、まち部側リング半体22cが形成されている。
【0027】
さらに、図3において、保護壁13と保護壁14の間には、中央部がやや縮幅した形態で底部17が形成されており、この中央部の最も幅の狭い部分に折り線L3が設定されている。この折り線L3は、ホルダー10を折り畳む時に、折り線L3の箇所が図3の手前側に突出するように、折られることで、重なった保護壁13と保護壁14の間に、底部17が入り込むことで、全体の大きさを小さくすることができるようになっている。
また、折り畳み状態で、保護壁13と保護壁14の間に、底部17が入り込む性質を付与すると、後述するように、ホルダー10に飲料パックを収容させた時には、飲料パックが載った底部17が、保護壁13と保護壁14の間で水平な底面を形成し易くなり、使用時に、ホルダー10を載置しやすくなる。
【0028】
また、保護壁13の内面には、仮接着部18が形成されている。つまり、仮接着部18は、このように、図1の内部空間Sに面した箇所に適宜形成される。この仮接着部18は、内部空間Sに、後述するように収容された飲料パックと接触する箇所に設けられる。仮接着部18は、これが設けられる領域に、接着力の弱い接着剤、例えば、広く使用されているアクリル系接着剤や、ホットメルト等の接着力の弱いものを塗布すること等により形成される。これにより、収容された飲料パックの表面に対して、仮に接着されて、図1のホルダー10の開口15が下を向いた場合等に、飲料パックが脱落しないように、仮止めするものである。このため、仮接着部18は、内部空間Sから飲料パックを掴んで取り出す際には、あまり大きな力を必要とせず、飲料パックの表面の印刷や紙材を剥がさない程度の接着力となるように設けられる。
【0029】
特に、図3に示すように、仮接着部18を一箇所に形成した場合には、容易に設けることができる。
また、仮接着部18は、ホルダー10に飲料パックを保持した使用時だけでなく、携行時等においてホルダー10を折り畳んだ場合には、仮接着部18が対向する内部空間Sの内面に仮接着される。これにより、ホルダー10を他端だ状態で保持することができ、かばん等の収容箇所において、不用意に開いて破損することを防止できる。また、仮接着部18は、内部空間Sの内面で、保持壁13,14と対向しない箇所、例えばまち部12の内面等に設けてもよい。
さらに、また、仮接着部18のように接着剤等を使用せずに、これを設けるべき箇所の表面に凹凸や滑り止め加工等の摩擦力を高める加工を行うことで、仮固定部として機能させ、ホルダー10に収容した飲料パックの脱落を防止するようにしてもよい。
【0030】
このように、ホルダー10は、一枚のシート基材20を用いることで、これを図3のような形状に切断もしくは裁断する構成とすれば、製造が容易で、材料費も多く必要とせず、安価に製造できる。
尚、図3のような構造に限らず、例えば、保持壁13と保持壁14を分離された別々のシート基材で形成し、別体に形成したり、もしくは保持壁の13,14の一方に一体の底部17で接続するような構成としてもよい。
【0031】
ホルダー10は、図3の状態から、折り線L1,L2をそれぞれ保持壁13,14が接近する方向に約90度折り曲げることで、保持壁13,14が対向して、あるいは重なる位置に平行に立つようにされる。
次に保持壁13の両側の折り線L6,L6と、保持壁14の両側の折り線L4,L4をそれぞれ内方に折り曲げ、さらに、これらの外側の折り線L7,L7と、L5,L5を外方に折り曲げることで、各まち部12,12を形成する。そして、領域A1とA2が重ねられ、領域A3とA4が重ねられて接着されることで、図1のように組立られる。
【0032】
また、ホルダー10を折り畳む場合の第1の方法としては、図1の状態から、底部17(図2及び図3参照)の折り線L3が内部空間S側に凸となるように折り畳まれ、各まち部12,12が図2の角度θ,θの角度をできる限り小さくするように変形されることで、厚み方向Dのサイズがきわめて小さくなり、携帯等に便利な大きさにされる。
また、ホルダー10を折り畳む場合の第1の方法もしくは構成として、底部17(図2及び図3参照)の折り線L3が内部空間S側ではなく、外部に向かって凸となるように折り畳まれるクセを予めつけておき、一方、各まち部12,12が保持壁13と14の間に入りこむようにしてもよい。
【0033】
ここで、ホルダー10は、例えば、本実施形態では、保持壁13と14の両側部にそれぞれまち部12,12が形成されており、各まち部は、保持壁13と14に接続する箇所に曲折部としての折り線L4とL6を有し、まち部12の中間の各ハンドル部16,16が結合される箇所にも、曲折部としての折り線L5,L7を有している。
第2の方法では、図2において、各折り線L4とL6が曲折される内側の角度を90度よりも小さくし、各折り線L5,L7が曲折される内側の角度θを180度よりも大きくする。これにより、ハンドル部16,16が互いに接近するように、各矢印A,Aとは反対の方向に移動されて、ハンドル部16,16の基端側の一部がそれぞれ保持壁13と14の間に納まるようにする。この結果、ホルダー10の幅方向が著しく小さくされるので、このようにしても、携帯や持ち運びに便利である。
【0034】
図4は、ホルダー10に飲料パック1を収容して、ホルダー10を使用している状態を示す概略斜視図である。
図示されているように、挿入用の開口15に飲料パック1を挿入して、使用者が両手H,Hによって、各ハンドル部16,16を持つことで、飲料パック1を直接手に持った場合のように、飲料パック1を潰してしまうことなく、ストロー3を口に含んで、飲用することができる。
この時、図2で説明したように、使用者が両手H,Hを互いに離間させる方向に引くだけで、まち部12,12が変形し、内部空間Sの厚み方向Dの大きさを小さくするので、保持壁13と14は飲料パック1を挟みこんで、脱落しないように力を加えつつ保持することができる。
【0035】
これに加えて、ホルダー10の内側(内部空間S内)では、仮接着部18が、飲料パック1の外面に仮止めされて、万一、乳幼児等の使用者が、ホルダー10を逆さになる方向に傾けても、飲料パック1が脱落することが有効に防止される。
【0036】
これに加えて、ホルダー10の各ハンドル部16,16が、図3における領域A1とA2が重ねられ、領域A3とA4が重ねられて接着されて構成されているので、各ハンドル部16,16は少なくとも2枚のシート基材を重ねた構造とすることができるので、保持により力が加わる部分の強度が向上し、使用者が掴む上で、必要とされる好適な剛性が得られる。
【0037】
また、各ハンドル部16,16が、図1に示すような使用者の手の一部を差し入れる開口21,22を有しており、図3で説明したように、この開口の内周の一部が、各まち部12,12に入り込むように形成されている。
このため、図4における使用者の手H,Hの内側は、図2において、厚み方向Dに開くように広がるまち部12,12にも手を添えて保持することができるので、各まち部12,12の三角形状となった部分により支持されることから、薄肉状のシート基材が手に食い込むことがなくて、保持しやすく、バランス的にもホルダー10の保持状態を安定させることができる。
【0038】
さらに、ホルダー10を形成するためのシート状基材20が紙により形成されている場合には、好ましくは、その外面、すなわち、図3の紙面の裏側に相当する面が撥水処理されている。この撥水処理は、例えば、シート状基材20に、ポリプロピレン等をコーティングしたり、シート状基材20が紙の場合に、紙にニスビキコーティング等を施すことにより実現される。
これにより、ホルダー10の外面に、のみこぼし等により、飲料がこぼれた場合にも、破れたりして損傷されることが防止される。また、シート状基材20の両面に、撥水処理をおこなえば、丈夫になり、折れたりして破損しにくい。
【0039】
さらに、この飲料ホルダー10は、上述のような作用を発揮するため、飲料パック入り飲料を販売する場合に、この飲料ホルダー10を同時にセットとして販売するようにしてもよい。
つまり、例えば、飲料パック1を複数個まとめ、これに飲料ホルダー10を無料で提供するようにした飲料セットを形成して販売してもよい。
これにより、飲料パック1を購入した場合に、これと共に、本実施形態の飲料ホルダー10が提供されるから、年寄りや子供等の年齢条件等を問わずに、販売された飲料の飲用が可能となる。
この場合、飲料パック1に収容される飲料の種類は、特別のものに限られない。少なくとも、従来、この形式の飲料パック1に収容して販売されているお茶や、牛乳、ジュースや飲用水等を広く含むものである。
【0040】
図5は、本発明の第2の実施形態にかかるホルダー30を示す概略斜視図である。
図5において、第1の実施形態と同じ符号を付した箇所は、共通の構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
【0041】
このホルダー30は、全体として、シート基材が第1の実施形態のホルダー10よりもやや柔らかい材料で形成されており、例えば、不織布製の布製シート等が使用されている。
このため、その材料の性質に基づいて、ホルダー10のような明瞭な折り線は表れていないが、それ以外の点では、第1の実施形態と同じであり、共通した作用効果を発揮する。
【0042】
また、特に、図5の領域A5で示すように、ホルダー30の挿入用開口15の外周部に補強構造を施すようにしてもよい。補強構造としては、この部分のみシート状基材を複数枚重ねた構造としたり、布材料の場合には、接着剤等を含浸させたり、補強テープを施すことで実現される。
これにより、柔らかい材料でホルダー30を形成した場合に、挿入開口15の周囲の剛性が高まり、飲料パック1の出し入れをしやすくなり、また、出し入れに伴う損傷を生じにくい。
そして、図1のホルダー10においても、A5の領域に、同様の補強構造を施すようにしてもよい。
【0043】
ところで本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
ハンドル部の形状や、ホルダー全体のプローポーションは、適宜種々の形態が採用できる。
上述の各実施形態の個別の構成は、必要により省略したり、説明しない他の構成と組み合わせてもよい。
例えば、ハンドル部16,16は、図3の折り線L5,L7等に沿って、容易に破断するミシン目等で構造的に弱い部分をつくり、ホルダー10から突出した構造が、使用中や携帯中に人に当たった場合に、容易に破断するようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、収容した飲料を噴出させることなく、飲料パックを保持することができ、特に、簡単な構造ながら、異なる大きさの飲料パックに適合できる飲料パックホルダーと、飲料パックに収容した飲料と、飲料パックホルダーをセットした飲料セットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の飲料パックホルダーの第1の実施形態に係る概略斜視図。
【図2】図1の飲料パックホルダーの概略底面図。
【図3】図1の飲料パックホルダーの展開図。
【図4】図1の飲料パックホルダーの使用状態を示す概略斜視図。
【図5】本発明の飲料パックホルダーの第2の実施形態に係る概略斜視図。
【図6】飲料パックの一例を示す概略斜視図。
【符号の説明】
10,30・・・飲料パックホルダー、11・・・本体、12,12・・・まち部、16,16・・・ハンドル部、17・・・底部。
Claims (5)
- 開口を備えた内部空間に飲料パックを挿入して保持する乳幼児用飲料パックホルダーであって、
シート状基材を重ねて、両側縁部が接着され、両側縁部以外の一辺を前記飲料パックの挿入用の前記開口とすると共に、他の一辺に底部が形成されており、
かつ、前記両側部に、前記飲料パックが挿入保持される内部空間の厚み方向の大きさを調整するまち部が設けられていて、
前記両側部の各側縁に、それぞれ前記各まち部と結合されたハンドル部が形成され、前記内部空間に前記飲料パックを収容し、前記各ハンドル部が両手でそれぞれ掴まれて互いに離間することで、向かい合う前記シート状基材の間に前記飲料パックを挟み込むように、前記まち部が前記内部空間の厚み方向の大きさを小さく変形する構成とした
ことを特徴とする、乳幼児用飲料パックホルダー。 - 前記基材が、1枚または単一のシート状基材であり、その中央部を曲折して折り重ねることで、この曲折部が底部とされていると共に、前記両側縁部は、折り重ねた対向面が接着されていることを特徴とする、請求項1に記載の乳幼児用飲料パックホルダー。
- 折り畳みの際に、前記底部の中心に沿った曲折線が内側に入り込むことを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の乳幼児用飲料パックホルダー。
- 前記各ハンドル部が、使用者の手の一部を差し入れる開口を有しており、この開口の内周の一部が、前記まち部に入り込むように形成されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の乳幼児用飲料パックホルダー。
- 開口を備えた内部空間に飲料パックを挿入して保持する乳幼児用飲料パックホルダーと、内部に飲料を収容し前記飲料パックホルダーにより保持されるようにした飲料パックとを含む飲料セットであって、
前記乳幼児用飲料パックホルダーが、
シート状基材を重ねて、両側縁部が接着され、両側縁部以外の一辺を前記飲料パックの挿入用の前記開口とすると共に、他の一辺に底部が形成されており、
かつ、前記両側部に、前記飲料パックが挿入保持される内部空間の厚み方向の大きさを調整するまち部が設けられていて、
前記両側部の各側縁に、それぞれ前記各まち部と結合されたハンドル部が形成され、前記内部空間に前記飲料パックを収容し、前記各ハンドル部が両手でそれぞれ掴まれて互いに離間することで、向かい合う前記シート状基材の間に前記飲料パックを挟み込むように、前記まち部が前記内部空間の厚み方向の大きさを小さく変形する構成とした
ことを特徴とする、飲料セット。
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