JP3952788B2 - 重曹を用いた除草方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は雑草に重曹を粉体又は水性分散液又は水溶液の状態で散布することにより根を残して枯死させるとともに、次世代の雑草を矮化させる除草方法に関し、特に河川、道路、鉄道線路、空港、公園、農園、ゴルフ場等の雑草を、環境に悪影響を与えることなく除草する方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
現在環境への影響を配慮して除草剤の使用を控える傾向にあり、草刈機を使用して人力により除草を行っている。ところが広大な面積を有する河川、道路、鉄道線路、空港、公園緑地、農園、ゴルフ場等では、草刈機による除草には多大のコストがかかるという問題がある。例えば羽田空港程度の規模の空港でも、除草費用は年間1億円以上にも達する。このため、低コストで環境汚染を起こすことなく除草できる方法が求められている。
【0003】
草刈機による除草方法以外に除草剤を用いない除草方法としては、海水を散布して除草する方法や砂を散布する方法等が知られている。しかし除草剤の代わりに海水を散布する方法は、塩害等の問題がある。また砂を散布する方法は、除草後散布した砂が堆積するので、何度も繰り返して除草できないという問題がある。
【0004】
空港では砂塵等の飛散を防止する必要があるため、完全に除草せずに草丈が10cm程度の雑草を残すことが求められている。そのため草刈機によりある程度草丈を残したまま除草するが、広大な面積の草刈作業及び刈込んだ草の処理に莫大な費用がかかる。
【0005】
また道路ののり面では草刈機を用いる作業は非常に危険を伴い、また鉄道線路では石を跳ねる危険があるために草刈機自体が使えない。さらにこれらの道路や線路ののり面の雑草は、地盤を補強するとともに雨水を地盤に浸透させずに下方に流す役目を担っているので、完全に枯らすわけにはいかない。よってのり面では雑草を矮化させるのが好ましい。
【0006】
従って本発明の目的は、環境を汚染することなく効率良く除草する方法を提供することであり、特に雑草の根を生かしたまま次世代の雑草を矮化させる除草方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は、重曹粉体及び/又は重曹の水性分散液又は水溶液を雑草に散布することにより、低コストで環境に悪影響を与えることなく雑草を枯らすことができるとともに、次世代の雑草を矮化できることを見出し、本発明に想到した。
【0008】
すなわち本発明の除草方法は、重曹粉体及び/又は重曹の水性分散液又は水溶液を雑草に散布することを特徴とする。
【0009】
重曹は低コストであるだけでなく水溶性であり、また飽和水溶液でもほぼpH8.2と中性に近いので、土質に影響を及ぼすことが殆んどない。また除草後は雨とともにほとんど流れ去る。このように人畜無害で低コストの重曹を用いると、雑草は土中の根を残こして除草される。雑草は再び成長するが、重曹の作用により未処理の雑草に比べて草丈が低くなり、結果的に草刈の回数を減らすことができる。
【0012】
本発明の第一の除草方法は、重曹の濃度が5〜 15 重量%になるように水性分散液又は水溶液を予め調製し、それを高圧湿式ブラスト装置のブラストノズルより100〜2,500 kgf/cm2の吐出圧力(ゲージ圧)で雑草にブラストすることを特徴とする。
【0013】
本発明の第二の除草方法は、圧送ポンプ及びブラストノズルを具備する高圧湿式ブラスト装置を使用し、水を前記圧送ポンプで前記ブラストノズルに輸送し、水1リットル当たりの重曹粉体の混入量が 100 500 gになるように前記ブラストノズルで高圧水に重曹粉体を混入し、100〜2,500 kgf/cm2の吐出圧力(ゲージ圧)で雑草にブラストすることを特徴とする。前記重曹粉体の平均粒径は200μm以上であるのが好ましい。
【0014】
本発明の第三の除草方法は、50〜150℃に加熱した濃度 50 150 g/リットルの重曹の水性分散液又は水溶液を高圧湿式ブラスト装置のブラストノズルより50〜500 kgf/cm2の吐出圧力(ゲージ圧)で雑草にブラストすることを特徴とする。前記重曹の水性分散液又は水溶液の濃度は100 150 g/リットルであるのが好ましい
【0015】
本発明の第四の除草方法は、圧送ポンプ及びブラストノズルを具備する高圧湿式ブラスト装置を使用し、50〜150℃の加熱水を前記圧送ポンプで前記ブラストノズルに輸送し、水1リットル当たりの重曹粉体の混入量が 100 500 gになるように前記ブラストノズルで加熱高圧水に重曹粉体を混入し、50〜500 kgf/cm2の吐出圧力(ゲージ圧)で雑草にブラストすることを特徴とする。前記重曹粉体の平均粒径は200μm以上であるのが好ましい。
【0016】
上記いずれの方法においても、重曹粉体及び/又は重曹の水性分散液又は水溶液の散布量は散布方法にもよるが、一般に雑草が生えた試験地の単位面積当たり乾燥重量で0.00001〜3.5 kg/m2であるのが好ましい。また草丈の高い雑草をあらかじめ刈り込んだ後に、重曹粉体及び/又は重曹の水性分散液又は水溶液の散布を行うのが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の除草方法は、雑草に対して重曹粉体及び/又は重曹の水性分散液又は水溶液を、高圧ブラスト装置により散布する方法である
【0018】
[A] 重曹粉体
本発明に使用する重曹は純粋な炭酸水素ナトリウムに限らず、環境に悪影響を与えない不純物を含有するものも含まれる。重曹粉体は市販されており、例えば下記の市販品(商品名「ARMEX」、Church & Dwight Co., Inc.)を使用することができる。
【0019】
【表1】
Figure 0003952788
【0024】
[B] 除草方法
(1) 粉体
重曹粉体を使用するブラスト法は、高圧乾式ブラスト装置を使用し、そのブラストノズルから圧搾空気とともに重曹粉体を雑草に吹き付けることにより除草する。重曹粉体は雑草の葉や茎に衝突してそれらの組織を傷めるので、重曹による葉の気孔の開放作用とあいまって、雑草を効果的に枯らすことができる。粉体ブラスト法により、吹付けた翌日には処理した雑草が黄変又は黒変して枯れる。
【0025】
重曹粉体は、ブラストノズルから適度の速度で噴射し得る粒径を有するとともに、雑草の葉や茎を傷つけ得る硬さを有する必要がある。
【0026】
重曹粉体の噴射速度に影響を与える重曹粉体の平均粒径は10〜500μmであるのが好ましい。重曹粉体の平均粒径が10μm未満では軽すぎて、圧搾空気で重曹粉体を噴射しても十分な速度で雑草に衝突しないのみならず、雑草に衝突する前に飛散してしまう割合も多くなる。一方重曹粉体の平均粒径を500μmより大きくしても、重曹粉体の使用量が多くなるだけで、それに見合った雑草損傷効果の向上が得られず、経済的でない。重曹粉体の平均粒径は特に100〜300μmであるのが好ましい。なお雑草との衝突エネルギーを均一化するために、粒径分布の狭い重曹粉体を使用するのが好ましい。
【0027】
重曹粉体の粒径は、雑草の種類に応じて適宜選定するのが好ましい。例えば粒径100μm以下の重曹粉体は、葉の柔らかい雑草や草丈の低い雑草を除去するのに好適である。特に草丈の低い雑草を枯らす場合、吹付け圧力が高すぎると土を巻き上げてしまうので、粒径100μm以下の重曹粉体を比較的低い圧力でブラストするのが好ましい。また粒径100〜200μmの重曹粉体は、葉の気孔を開放させて枯らす重曹固有の効果の他に、雑草の葉や茎を傷つける効果を有し、草丈の低い雑草から草丈40 cm前後の雑草までブラスト除草できる。粒径200〜300μm級の重曹粉体は、草丈の低い雑草から草丈60 cm前後の雑草に好適である。
【0028】
雑草の葉や茎を傷つけ得る硬さを有するために、重曹粉体は顆粒状であるのが好ましい。顆粒は重曹の微粉を凝集させてなる比較的大きな粒子で、雑草への衝突時に部分的に破砕し得る。顆粒状の重曹粒子の硬さは、モース硬度で約2.0以上であるのが好ましい。モース硬度が2.0未満では、衝突と同時に破砕してしまうため、雑草の葉や茎を傷つける効果が小さい。重曹粉体の特に好ましいモース硬度は2.5以上である。
【0029】
除草効果を高めるため、重曹粉体に砂を混入しても良い。砂の平均粒径は100〜500μmが好ましい。また砂の混入割合は重曹粉体100重量部に対して30重量部以下、好ましくは15重量部以下である。特に草丈60 cm以上の比較的茎の太い雑草を除草する場合、重曹粉体に砂を混入すると効果的である。
【0030】
粉体ブラスト法に用いる圧搾空気のブラスト圧力(ノズルから吐出するときの圧力、ゲージ圧)は1〜10 kgf/cm2、特に3〜6kgf/cm2とするのが好ましい。また粉体ブラスト法に用いる空気の流量はブラストノズルの大きさにより決まるが、一般に0.5〜20 m3/分、特に1〜15 m3/分とするのが好ましい。また重曹粉体の吐出量は、0.1〜5kg/分、特に0.5〜2.3 kg/分が好ましい。吐出時間はブラスト条件で異なるが、20〜180秒/m2とするのが好ましい。
【0032】
(2) 液体ブラスト法
(a) 常温高水圧ブラスト法
常温高水圧ブラスト法は、水の衝撃力、脈動圧、楔効果、キャビテーション現象等による破壊力を利用して、雑草の葉や茎を傷つけたり、切り裂いたりする除草方法である。常温高水圧ブラスト法により、吹付けた翌日には処理した雑草は黄変又は黒変して枯れる。また重曹には次世代の雑草の矮化作用があるので、重曹の水性分散液又は水溶液を年3〜5回雑草にブラストすることにより、雑草の草丈を低く維持することができる。
【0033】
常温高水圧ブラスト法には、(i) 重曹の水性分散液又は水溶液を予め調製し、それを高圧湿式ブラスト装置のブラストノズルより噴射する方法と、(ii) 水を圧送ポンプでブラストノズルに輸送し、ブラストノズルで高圧水に重曹粉体を混入し、重曹粉体と水の混合物を噴射する方法がある。
【0034】
(i) の方法
予め調製する重曹の水性分散液又は水溶液の濃度は5〜15重量%とするのが好ましく、6〜9重量%とするのがより好ましく、7〜8.5重量%とするのが特に好ましい。5重量%未満だと雑草の矮化作用が不十分であり、また15重量%超にしてもそれに応じた効果の向上が得られない。
【0035】
上記濃度の水性分散液又は水溶液を100〜2,500 kgf/cm2の吐出圧力(ゲージ圧)で雑草にブラストすることにより、雑草の葉や茎を傷めたり切り裂くことができる。吐出圧力が100 kgf/cm2未満だと除草効果が小さすぎ、また2500 kgf/cm2超だとブラスト装置への負荷が大き過ぎる。特に好ましい吐出圧力(ゲージ圧)は200〜1,500 kgf/cm2である。なおノズルから吐出された水性分散液又は水溶液が雑草に衝突する時の圧力は著しく低下しているので、地面自体に損傷を与えることはない。
【0036】
重曹の水性分散液又は水溶液の吐出量は5〜1000リットル/分とするのが好ましく、15〜500リットル/分とするのがより好ましい。吐出時間は条件によるが、一般に5〜20秒/m2とするのが好ましい。
【0037】
除草効率を高めるため、ブラストノズルとして回転式ノズルを使用するのが好ましい。回転式ノズルとしては、例えば2つのオリフィスを有する回転式ノズルや、多数の小口径ノズルチップを具備する偏心回転式ノズルが挙げられる。
【0038】
(ii)の方法
この方法は、圧送ポンプ及びブラストノズルを具備する高圧湿式ブラスト装置を使用し、水を圧送ポンプでブラストノズルに輸送し、ブラストノズルで重曹粉体を高圧水に混入しながら、噴射する方法である。噴射する重曹粉体/水の混合物の圧力、吐出量等の条件は上述の(i)の方法と同じであるため、ここでは説明を省略する。
【0039】
ブラストノズルで添加する重曹粉体は限定的ではないが、特に顆粒状の重曹粉体が好ましい。特に平均粒径が200μm以上の重曹粉体を用いると、ブラストノズルで添加した重曹粉体は水に完全には溶解せず、一部固体状態のまま雑草に衝突するので、除草効率が高い。
【0040】
重曹粉体の添加量は、水1リットルに対して100〜500gとするのが好ましい。重曹粉体の添加量が100g/L未満だと除草効果や次世代の雑草の矮化が不十分である。また500g/L超だと土壌がアルカリ性になりすぎ、雑草の根まで枯死させるおそれがある。より好ましい重曹粉体の添加量は、水1リットル当たり200〜300gである。
【0041】
(b) スチームブラスト法
スチームブラスト法は、重曹による除草作用の他に、加熱水による破壊力(衝撃力、脈動圧、楔効果、キャビテーション現象等)を利用して、雑草の葉や茎を傷めたり切り裂いたりする方法である。また水性分散液又は水溶液の温度を50〜150℃にすることにより重曹の水性分散液又は水溶液の濃度を高めることができるので、常温高水圧ブラスト法に比べて雑草を枯らす効果が大きい。スチームブラスト法で処理した翌日には、雑草は黄変又は黒変して枯れる。
【0042】
スチームブラスト法には、(i) 50〜150℃に加熱した重曹の水性分散液又は水溶液を調製し、それを噴射する方法と、(ii) 50〜150℃の加熱水を圧送ポンプでブラストノズルに輸送し、ブラストノズルで加熱高圧水に重曹粉体を混入し、得られた混合物を噴射する方法がある。ブラストノズルとしては上記と同じものを使用することができる。
【0043】
(i) の方法
重曹の水性分散液又は水溶液の温度は50〜150℃とする。50〜150℃に加熱することにより雑草の葉や茎を傷める効果が向上する。また重曹水溶液の場合、加熱により重曹の溶解度が高くなるため濃度を高くすることができ、雑草の矮化作用も向上する。特に水性分散液又は水溶液の温度を65℃以上とするのが好ましい。
【0044】
重曹の水性分散液又は水溶液の濃度は50〜150 g/Lとするのが好ましく、100〜150 g/Lとするのがより好ましい。濃度が50 g/L未満だと、雑草の矮化作用が不十分であり、また150 g/Lを超えてもそれに見合う除草作用の向上が得られない。
【0045】
上記濃度の50〜150℃の重曹の水性分散液又は水溶液を50〜500 kgf/cm2の吐出圧力(ゲージ圧)で雑草に吹き付ける。重曹の水性分散液又は水溶液の吐出圧力が50 kgf/cm2未満だと、雑草の葉や茎を傷める効果が不十分である。また500 kgf/cm2超にしてもそれに見合う除草作用の向上が得られない。好ましい吐出圧力は100〜300 kgf/cm2であり、特に好ましくは150〜300 kgf/cm2である。
【0046】
重曹の水性分散液又は水溶液の吐出量は10〜100リットル/分とするのが好ましく、30〜70リットル/分とするのがより好ましい。重曹の水性分散液又は水溶液の吐出時間はブラスト条件で異なるが、一般に5〜20秒/m2とするのが好ましい。
【0047】
(ii) の方法
この方法は、加圧水として50〜150℃に加熱した水を使用し、吐出圧力(ゲージ圧)を50〜500 kgf/cm2とする以外、常温の水を使用する常温高水圧ブラスト法と同じである。加圧水の加圧効果及び吐出圧力の意義については上記の通りである。
【0048】
なお各種のブラスト法を組合せて使用するといっそう優れた除草効果が得られる。例えば、まず粉体ブラスト法により雑草を枯らすとともにある程度矮化させたところで、常温高水圧ブラスト法及びスチームブラスト法を年に数回行って雑草の矮化を維持する。
【0049】
[C] 散布量
一度に散布する重曹粉体及び/又は重曹の水性分散液又は水溶液の量は、重曹の乾燥重量で0.00001〜3.5 kg/m2であるのが好ましく、0.2〜3.5 kg/m2であるのがより好ましい。この範囲内の量の重曹により適度な除草効果が得られる。重曹散布の頻度は、一度に散布する重曹の量及び除草すべき雑草の種類の他、気温、日照、湿度等の気候条件等により異なるが、夏では1〜2ヶ月に一度、それ以外の季節では2〜4ヶ月に一度程度でよい。また2年目以降は雑草の矮化が固定化するので、年に2〜3回程度散布すれば良い。
【0050】
重曹散布により、雑草は黄変又は黒変して枯れる。例えばトクサ科雑草、豆科雑草及び広葉雑草の場合は、散布してから夏は1〜2日、秋は4〜5日で枯れ始める。芝を除くイネ科雑草に対しては週一回の散布を2〜3週続けると、枯れ始める。
【0051】
[D] 除草可能な雑草
本発明の方法により除草可能な雑草としては、例えばタンポポ、シロザ、アオビユ、イヌビユ、スベリヒユ、ハコベ、ギシギシ、イヌタデ、ナズナ、エビスグサ等の広葉雑草、スギナ等のトクサ科雑草、チガヤ、カヤ、ジュズダマ、ノビエ、エノコログサ、メヒシバ、オヒシバ、ススキ等のイネ科雑草、ハマスゲ、カヤツリグサ、ヌマガヤツリ等のカヤツリグサ科雑草等が挙げられる。
【0052】
【実施例】
本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0053】
参考例1
神奈川県横浜市においてそれぞれ0.5 m2の面積の試験地に生育するスギナとタンポポの混生(平均草丈約20 cm)、及びシバ(平均草丈約10 cm)に対して、10月下旬に以下の野外除草試験を行った。本実施例では、市販の重曹粉体[コンポジットフォーミュラ(粒径100 μm)、Church & Dwight Co., Inc.製]を、底壁に直径1mmの小孔を1つ設けた容器(容積200 cm3)に充填し、小孔より自然落下させる方式により散布した。
【0054】
まずスギナとタンポポの混生及びシバに散水した後、それぞれ10 mg/m2、20 mg/m2、30 mg/m2及び40 mg/m2の量の重曹粉体を均一に散布した。散布日の2〜3日後からスギナとタンポポの混生の一部が黒変して、またシバの一部が黄変して枯れ始めた。散布から9日後に雑草の枯れ具合を目視により測定し、それぞれスギナとタンポポの混生及びシバが全て枯れた場合を100%として、雑草の枯死率を求めた。結果を表2に示す。
【0055】
【表2】
Figure 0003952788
【0056】
表2に示すように、雑草の枯死率は重曹粉体の散布量が多くなるにつれて増大し、特に30 mg/m2以上では除草効果が顕著になった。
【0057】
参考例2
神奈川県横浜市においてそれぞれ0.5 m2の面積の試験地に生育するスギナとタンポポの混生(平均草丈約20 cm)、及びシバ(平均草丈約10 cm)に対して、10月下旬に重曹水溶液をじょうろにより散布する野外除草試験を行った。
【0058】
それぞれ2.5重量%、5.0重量%、8.0重量%及び10.0重量%の濃度の重曹水溶液を、400 mL/m2ずつスギナとタンポポの混生及びシバに対して均一に散布した。散布から2〜3日後にスギナとタンポポの混生の一部が黒変して、またシバの一部が黄変して枯れはじめた。散布から9日後の雑草の枯死率を目視により判定し、完全に枯れた場合を100%として百分率で表した。結果を表3に示す。
【0059】
【表3】
Figure 0003952788
【0060】
表3から明らかなように、雑草の枯死率は重曹水溶液の濃度が高くなるにつれて増大し、特に8.0重量%以上では除草効果が顕著になった。
【0061】
参考例3
神奈川県横浜市においてそれぞれ0.5 m2の面積の試験地に生育するスギナとタンポポの混生(平均草丈約5cm)、及びチガヤ(平均草丈約5cm)に対して、7月下旬から11月上旬まで以下の野外除草試験を行った。スギナとタンポポの混生及びチガヤが試験地を覆う面積率は表4に示す通りであった。なお雑草面積率は、地肌が見えない程度に雑草が茂った状態を100%とした。各試験地に飽和重曹水溶液をじょうろで400 ml/m2散布し、次いで7日後、14日後及び21日後にも同様に散布した。散布開始から26日後に目視により雑草面積率及び平均草丈を測定した。散布開始から54日後に全面的に草刈を行った後、重曹水溶液の散布を行わずに雑草を放置した。散布開始からそれぞれ64日後、67日後、73日後、78日後、86日後、91日後及び95日後に、目視により雑草面積率及び平均草丈を測定した。比較のために、重曹水溶液を散布しなかったスギナとタンポポの混生及びチガヤについてもそれぞれ同様に雑草面積率及び平均草丈を測定した。結果を表4に示す。
【0062】
【表4】
Figure 0003952788
【0063】
表4から、重曹水溶液を散布することにより発生した雑草を除去できるだけでなく、次世代の雑草について出芽を抑制できるとともに矮化できることが分かる。
【0064】
参考例4
重曹粉体[コンポジットフォーミュラ(粒径100 μm)、Church & Dwight Co.,Inc.製]を使用し、底壁に直径1mmの小孔を設けた容器(容積200 cm3)に充填して、小孔より自然落下させる方式を採用し、一回の散布量を33 mg/m2とした以外は実施例3と同様に野外除草試験を行った。結果を表5に示す。
【0065】
【表5】
Figure 0003952788
【0066】
表5から明らかなように、重曹粉体を散布することにより、雑草を除去できるだけでなく、次世代の雑草について出芽を抑制できるとともに矮化できることが分かる。
【0067】
参考例5
神奈川県横浜市において道路脇に生育する平均草丈約20 cmの雑草(主としてシバ・ヨモギ・スギナからなる)に対して7月26日に、ブラスト装置(「アキュストリップシステム11sx」、Church & Dwight Co., Inc.)を用いて表6に示す条件で、1つの噴射ノズルから重曹粉体を噴出するドライ式の粉体ブラスト法により、野外除草試験を行った。
【0068】
【表6】
Figure 0003952788
注:*ノズルから吐出するときの圧力。
【0069】
処理した翌日に処理した部分のシバが黄変して、またヨモギ及びスギナが黒変して枯れた。
【0070】
参考例6
神奈川県横浜市において道路脇に生育する平均草丈約40 cmの雑草(主としてヨモギ・カヤ・セイタカアワダチソウからなる)に対して7月13日に、ブラスト装置(「アキュストリップシステム11sx」、Church & Dwight Co., Inc.)を用いて表7に示す条件で、1つの噴射ノズルから重曹粉体を噴出するとともに他のノズルから水を噴霧するウェット式の粉体ブラスト法により、野外除草試験を行った。
【0071】
【表7】
Figure 0003952788
注:*ノズルから吐出するときの圧力。
【0072】
処理した翌日に処理した部分のカヤが黄変して、またヨモギ及びセイタカアワダチソウが黒変して枯れた。
【0073】
参考例7
神奈川県横浜市において道路脇に生育する平均草丈約60 cmの雑草(主としてカヤ・ジュズダマ・セイタカアワダチソウからなる)に対して7月26日に、ブラスト装置(「アキュストリップシステム11sx」、Church & Dwight Co., Inc.)を用いて表8に示す条件で、1つの噴射ノズルから重曹粉体を噴出するとともに他のノズルから水を噴霧するウェット式の粉体ブラスト法により、野外除草試験を行った。
【0074】
【表8】
Figure 0003952788
注:*ノズルから吐出するときの圧力。
【0075】
処理した翌日に処理した部分のカヤ及びジュズダマが黄変して、またセイタカアワダチソウが黒変して枯れた。
【0076】
参考例8
神奈川県横浜市において道路脇に生育する平均草丈約100 cmの雑草(主としてジュズダマ・クズ・カヤ・セイタカアワダチソウからなる)を7月1日に平均草丈約60 cmに刈った後すぐに、ブラスト装置(「アキュストリップシステム12sx」、Church & Dwight Co., Inc.製)を用いて表9に示す条件で、1つの噴射ノズルから重曹粉体を噴出するとともに他のノズルから水を噴霧するウェット式の粉体ブラスト法により、野外除草試験を行った。
【0077】
【表9】
Figure 0003952788
注:*ノズルから吐出するときの圧力。
【0078】
処理した翌日に処理した部分のジュズダマ及びカヤが黄変して、またクズ及びセイタカアワダチソウが黒変して枯れた。
【0079】
実施例1
神奈川県横浜市において道路脇に生育する平均草丈約60 cmの雑草(主としてカヤ・ジュズダマ・クズ・セイタカアワダチソウからなる)に対して7月1日に、ブラスト装置(「ジェットマンFCPS-1030」、蔵王産業(株)を用いて、表10に示す条件で常温高水圧ブラスト法による野外除草試験を行った。
【0080】
【表10】
Figure 0003952788
注:*ノズルから吐出するときの圧力。
【0081】
処理した翌日に処理した部分のジュズダマ及びカヤが黄変して、またクズ及びセイタカアワダチソウが黒変して枯れた。
【0082】
実施例2
神奈川県横浜市において道路脇に生育する平均草丈約60 cmの雑草(主としてクズ・ヤブカラシ・カヤ・ジュズダマからなる)に対して7月1日に、ブラスト装置(「ジェットマンFCPS-1030」、蔵王産業(株))を用いて表11に示す条件で、ブラストノズルで高圧水に重曹粉体を混入する常温高水圧ブラスト法により、野外除草試験を行った。
【0083】
【表11】
Figure 0003952788
【0084】
処理した翌日に処理した部分のジュズダマ及びカヤが黄変して、またクズ及びヤブカラシが黒変して枯れた。
【0085】
実施例3
神奈川県横浜市において道路脇に生育する平均草丈約60 cmの雑草(主としてクズ・ヤブカラシ・セイタカアワダチソウからなる)に対して7月1日に、ブラスト装置(「ジェットマンFCPS-1030」(ホットボックス付)、蔵王産業(株))を用いて、表12に示す条件でスチームブラスト法による野外除草試験を行った。
【0086】
【表12】
Figure 0003952788
【0087】
処理した翌日に処理した部分の雑草が黒変して枯れた。
【0088】
実施例4
神奈川県横浜市において道路脇に生育する平均草丈約60 cmの雑草(主としてクズ・ヤブカラシ・セイタカアワダチソウからなる)に対して7月1日に、ブラスト装置(「ジェットマンFCPS-1030」(ホットボックス付)、蔵王産業(株))を用いて、表13に示す条件でブラストノズルで加熱高圧水に重曹粉体を混入するスチームブラスト法により、野外除草試験を行った。
【0089】
【表13】
Figure 0003952788
【0090】
処理した翌日に処理した部分の雑草が黒変して枯れた。
【0091】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の除草方法は、重曹粉体及び/又は重曹の水性分散液又は水溶液を雑草に散布することにより、雑草を枯らし、次世代の雑草を矮化させることができる。特にブラスト除草方法を採用することにより、早くかつ強力に除草することができる。また重曹は低コストで、水溶性であるとともに、環境に対して極めて影響が少ないので、本発明の除草方法は、河川、道路、鉄道線路、空港、公園、農園、ゴルフ場等の雑草の処理に対して好適である。特に、本発明の除草方法によれば、ある程度草丈を残したまま除草することが可能であるため、空港等の高刈り除草作業に好適である。

Claims (3)

  1. 重曹の水溶液を雑草に撒布する除草方法において、重曹の濃度が5〜15重量%になるように水溶液を予め調製し、それを高圧湿式ブラスト装置のブラストノズルにより、重曹の水溶液を除草地の単位面積当たりの重曹の乾燥重量で0.00001〜3.5kg/m 2 の量、及び100〜2,500kgf/cm2の吐出圧力(ゲージ圧)で雑草にブラストすることを特徴とする除草方法。
  2. 請求項1に記載の除草方法において、前記重曹の水溶液の濃度が5〜9重量%であることを特徴とする除草方法。
  3. 重曹の水溶液を雑草に撒布する除草方法において、50〜150℃に加熱した濃度50〜150g/リットルの重曹の水溶液を高圧湿式ブラスト装置のブラストノズルより、重曹の水溶液を除草地の単位面積当たりの重曹の乾燥重量で0.00001〜3.5kg/m 2 の量、及び50〜500kgf/cm2の吐出圧力(ゲージ圧)で雑草にブラストすることを特徴とする除草方法。
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