JP3952340B2 - 伸縮テープ用フィーダー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ゴムテープ、レースゴム、レース地などの伸縮テープを、これに所定の張力を与えた状態でミシンへ送給するための伸縮テープ用フィーダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のテープフィーダーとして、アタッチメント化されたテープ送り機構をミシンに対して一体的に組み込む形態(特開昭62−213789号公報)と、ミシンとは別の独立した装置として、ミシンの背面上方等に設置して使用する形態(特開平9−56945号公報)とがある。
【0003】
前者形態のテープ送り機構には、水平軸回りに回転する送りローラユニットをミシンテーブルの前面下部、あるいはミシンアームの前面下部に配置する縦送り方式と、垂直軸回りに回転する送りローラユニットをミシンテーブルの前面右側に配置する横送り方式とがある。後者形態のテープフィーダーは基本的に縦送り方式を採るが、ミシンの右側に全体装置を配置したうえで、テープガイドでテープ姿勢を90度変向することにより、横送り方式のフィーダーとして使用することもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
アタッチメント型のテープ送り機構は、送りローラが生地送り動作と連動して作動するようにミシンと一体化してあるので、適用できるミシンの機種が特定メーカーの特定機種に限られ、汎用性および共用性に欠ける。そのため、アタッチメントと共にミシン本体をも同時に導入しなければならずコストが高く付く。また、テープ送り機構の配置位置が異なるごとに、各アタッチメントの駆動構造が違うので、個々のアタッチメントのコストが高く付く。
【0005】
後者形態のフィーダーは、テープの張力制御を自己完結的に行うので、メーカーの別や機種の別を問わずあらゆるミシンに適用でき、その導入コストも少なくて済む。しかし、この種のフィーダーはアタッチメント型のテープ送り機構に比べて、装置全体が大型になるため、設置可能な場所がミシンの外辺部に限られ、送りローラ機構を縫着位置の近傍に設置できない不利がある。送りローラ機構と縫着位置とが遠く離れていると、その間にテープガイドや変向ガイドを設ける必要があり、これらの案内具の抵抗分だけテープ張力が変化する。さらに、案内具が邪魔になって、送りローラ機構による調整動作が縫着位置まで伝わりにくい不利もある。
【0006】
因みに、後者形態のテープフィーダーにおいて、テープフィーダーを制御部と駆動部との二つのユニットに分けて構成したものがある(USP4590874)。このようなセパレート型のテープフィーダーによれば、駆動部を制御部から離して縫着位置の近傍に設置できるので、距離差によるテープ張力の変動やばらつきを抑止できる。しかし、そこではテープ張力の変動を検知ローラに外接する感圧センサー(ストレンゲージ)で検知している。そのため、駆動部ユニットをミシンのテーブルやボディに装着した場合に、感圧センサーがミシンの機械的振動に感応するのを避けられず、テープ張力を正確に制御することが難しい。
【0007】
この発明の目的は、縫着部の近傍でテープ張力を正確に制御でき、しも縦送り方式と横送り方式のいずれの使用形態にも共通して適用できる、制御ユニットと駆動部ユニットとを備えたセパレート型の伸縮テープ用フィーダーを提供することにある。この発明の他の目的は、ミシンの機械的振動の影響を受けることなくテープ張力を検知でき、従って伸縮テープの張力制御が正確に行える伸縮テープ用フィーダーを提供することにある。
【0008】
この発明の他の目的は、以下の各事項を満足できる伸縮テープ用フィーダーを得ることにある。試し縫いによって得られた目標張力値を予め入力するだけで、テープ張力を目標張力値と一致する状態に制御でき、従って多品種の少量生産時にも支障なく対応できるようにすること。複数の目標張力値を予め入力しておくことにより、加工対象の縫着部位が異なるごとに、テープ張力を適値に変更設定でき、同一製品に異なるテープ張力のテープを縫着するのに好適な伸縮テープ用フィーダーを得ること。テープ張力の小さな変化を確実に検出でき、従って張力が小さなテープでも、送給時のテープ張力を目標値に正しく一致させることができて、分解能が高くしかも再現性に優れたものを得ること。テープを無負荷状態(張力がゼロの状態)で送給でき、その分だけテープの縫着状態を多様に選択できるようにすること。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明のフィーダーは、図1に示すごとく駆動部ユニットDと、制御ユニットCとでセパレート型に構成してある。駆動部ユニットDは、ケース1の一側に、モータ7で正逆双方向へ回転駆動される駆動ローラ2と、駆動ローラ2に外接する押えローラ3とが設けられている。駆動ローラ2よりテープ送り方向下手側のテープ送給経路には、上下に揺動変位可能に支持した検知アーム5と、検知アーム5で遊転自在に支持した検知ローラ6にテープTを巻き掛け案内するガイドローラ4とを配置する。ケース1の内部には、検知アーム5をテープ張り方向へ揺動付勢するばね21と、検知アーム5の揺動角度を検出する角度検出機構とを設ける。角度検出機構は、検知アーム5と同行回動するアーム軸15の角度変化を検知する回転角度センサー25と、アーム軸15と回転角度センサー25との間に設けられて、アーム軸15の角度変化を増幅して回転角度センサー25へ伝えるギヤ機構26とを含む。
【0010】
テープTを無負荷状態でミシンへ送給する場合には、検知アーム5および検知ローラ6の重力と、無負荷状態のテープTの重みとを受けて検知アーム5が傾斜した状態を無負荷送給の基準とする。これにより、テープTに張力が発生した場合と、テープTにたるみを生じた場合とのいずれでも、検知アーム5が上下いずれかに揺動して、テープ送給状態の変動を角度検出機構で検出できる。
【0011】
制御ユニットCは、図2および図5に示すごとく、ケース29と、ケース29の正面に配置されてテープTの目標張力値を入力するための複数個の入力器31と、各入力器31の出力信号を順に切り換える切換えスイッチ45と、ケース29の内部に収められた制御回路30とを含む。制御回路30は、入力器31で設定された目標張力信号と、回転角度センサー25で検出されたテープ張力信号とを受けて、モータ7の回転方向および回転量を制御するように構成する。さらにケース29には、テープ張力を無負荷状態に維持するスイッチ46と、テープTを無負荷状態で供給するときの初期テープたるみ量を調整する操作つまみ35とを設ける。スイッチ46がオン状態に切り換えられている場合には、切換えスイッチ45がオン操作されることで、テープ張力がゼロとなり、操作つまみ35で設定した量だけテープTが繰り出される。
【0012】
【作用】
フィーダーが駆動部ユニットDと制御ユニットCとに分かれているので、駆動部ユニットDを小さくでき、アタッチメント型のテープ送り機構と同様に、駆動部ユニットDを縫着部の近傍に配置して、テープTの張力制御をより正確に行うことができる。ケース1の設置姿勢を縦横に変更して、各ローラの回転中心軸を水平あるいは垂直にすることにより、テープ送り形態を縦送り方式と横送り方式のいずれにでも設置できる。
【0013】
検知アーム5をばね21でテープ張り方向へ揺動付勢しておき、テープ張力の変動に伴う検知アーム5の揺動角度の変化をギヤ機構26で増幅した後、回転角度センサー25に伝えてテープ張力を検知するので、ミシンの機械的振動を受けて検知アーム5が振動したとしても、その営農の度合を小さくして、検知信号のばらつきの幅を小さくでき、従ってより正確な張力制御を行える。
【0014】
張力制御用のパラメータとしては、実際に使用する生地およびテープを試し縫いして得られた目標張力値を、入力器31によって予め入力しておくだけでよく、従って準備作業の手間を軽減でき、多品種の製品を少量ずつ縫製する場合にも、速やかに対応できる。検知アーム5の角度変化をギヤ機構26で増幅して回転角度センサー25へ伝えるので、角度検出機構の分解能と再現性を十分に高めることができる。とくに、テープ張力が小さい場合にも、ミシンへ送給されるテープTの張力変動を十分に抑止できる。ばね21は、検知アーム5の角度変化をテープ張力の変化に比例させるために設けてある。
【0015】
複数の入力器31を設けてあると、複数種の目標張力値を入力設定できるので、切換えスイッチ45を切り換え操作するだけでテープ張力を変更して送給できる。つまり、一台のフィーダーのみで張力が異なる状態のテープTをミシンに送給できる。
【0016】
無負荷位置における検知アーム5を斜め上向きの傾動姿勢にし、検知アーム5および検知ローラ6の重力によるモーメントと、ばね21のばね力とを平衡させるようにしたフィーダーによれば、無負荷状態のテープTの張力変動を増減いずれの側にも検出することができるので、テープTを張力ゼロの状態でミシンへ送給でき、その分だけテープTの縫着状態を多様化できる。
【0017】
【実施例】
図1ないし図5はこの発明に係る伸縮テープ用フィーダーの実施例を示す。図2においてフィーダーは、駆動部ユニットDと制御ユニットCとで構成する。図3において駆動部ユニットDは、角箱状のケース1の一側に、駆動ローラ2と押えローラ3とを配置し、両ローラ2・3よりテープ送り方向下手側のテープ送給経路に、ガイドローラ4と検知アーム5とを配置する。テープTは図外の円筒状テープロールから繰り出されて、駆動ローラ2と押えローラ3との間に導入され、下方のガイドローラ4で斜め上向きに変向案内されたのち、検知アーム5の傾斜上端に設けた検知ローラ6に巻き掛けられる。検知ローラ6を通過したテープTはミシンに送給されて、生地押えで加工生地と共に押圧保持される。
【0018】
図3において駆動ローラ2は、プラスチック製のローラからなり、ケース1内に配置したモータ7の出力軸7aに外嵌固定されて、正転方向(テープ送出方向)と逆転方向とに所定角度ずつ回転駆動できる。モータ7はステッピングモータからなる。押えローラ3は駆動ローラ2に上方から外接する状態で配置する。詳しくは、図3で左側に位置する軸9を中心にして上下揺動できるローラアーム10の揺動先端にローラ軸11を固定してあり、このローラ軸11に押えローラ3をベアリング12を介して遊転自在に軸支する。軸9は駆動ローラ2より後方に配置する。押えローラ3は、ローラアーム10を下向きに揺動付勢するばね20で、駆動ローラ2の上周面に圧接する。押えローラ3の幅方向両端には、テープTの幅方向遊動を阻止するフランジが張り出し形成してある。
【0019】
ガイドローラ4は、図3に示すごとく押えローラ3と同形同大のプラスチック製ローラからなり、ローラ軸13でベアリング14を介して遊転自在に軸支する。ガイドローラ4は、駆動ローラ2と検知ローラ6との間にあり、かつローラ2・6より低い位置にあって、テープTを逆三角形状に移行案内する。
【0020】
ガイドローラ4の近傍上方に配置したアーム軸15に検知アーム5の一端を固定してあり、検知アーム5はアーム軸15を中心にして斜め上向きの傾斜姿勢と、斜め下向きの傾斜姿勢との間を上下揺動できる。アーム軸15の揺動先端にローラ軸16を固定してあり、この軸16で検知ローラ6がベアリング17を介して遊転自在に軸支されている。図3においてアーム軸15は、ケース1内に設けたフレーム18にベアリングを介して回転自在に軸支する。
【0021】
検知ローラ6に作用するテープ張力を検知するために、アーム軸15を捻りコイル形のばね21で反時計回り方向へ揺動付勢し、さらに検知アーム5の揺動角度を角度検出機構で検出する。ばね21の一方のばね腕は、図4に示すように、フレーム18に固定したビス22で受け止め、他方のばね腕はアーム軸15に固定したボス23に掛け止めてある。テープ張力が検知ローラ6に作用していないとき、検知アーム5は斜め上向きに傾斜している。この状態のばね21は、自由状態から僅かに巻き締められて、アーム軸15に作用する傾動モーメントと平衡している。この傾動モーメントは、検知アーム5および検知ローラ6の重みによって発生する。
【0022】
図4において角度検出機構は、フレーム18に固定のブラケット24で支持した回転角度センサー25と、アーム軸15の角度変化を回転角度センサー25に増幅して伝えるギヤ機構26とからなる。回転角度センサー25としては、回転型のポテンショメータ、光電式回転角センサー、レゾルバ等を適用できるが、ここでは回転型のポテンショメータを回転角度センサー25として用いた。ギヤ機構26は、アーム軸15に固定した大径の駆動ギヤ27と、回転角度センサー25の入力軸に固定した小径の従動ギヤ28とで構成し、両ギヤ27・28のギヤ比は既ね4対1とした。回転角度センサー25は、従動ギヤ28の回転量に比例する電気信号をモータ7の制御回路30へ出力する。
【0023】
図1および図2において制御ユニットCは、ケース29と、ケース29の正面に配置した4個の入力器31と、ケース29の内部に配置した制御回路30などで構成する。入力器31はミシンに送給されるテープTの目標張力を入力するために設けてあり、各入力器31の上下にパイロットランプ32と、入力器31の信号出力をオン・オフ操作するスイッチ33とをそれぞれ配置する。符号34は電源スイッチ、35はテープTを無負荷状態で供給するときの、初期テープたるみ量を調整する操作つまみである。
【0024】
入力器31は、0から99までの2桁の数字を表示する表示部36を備えていて、表示部36で表示された数字に対応する信号を制御回路30へ出力する。表示部36とスイッチ33との間には、増数ボタン37と減数ボタン38とが設けてあり、これらのボタン37・38を操作することによって、表示部36の表示を0〜99の任意の整数値に設定できる。符号48はモード切換えスイッチであって、例えば左右対称の股ぐり部にテープTを縫着するような場合に、左右の股ぐり部ごとにモードを切り換えて使用する。
【0025】
図5において制御回路30は、モータドライブ回路40、入出力ポート41、A/D変換回路42、CPU43、ROMユニット44などで構成し、変圧器などの他の電気部品と共に器箱内に配置する。符号45は各入力器31の出力信号を順に切り換える切換えスイッチであり、例えばフットスイッチからなる。
【0026】
以上のように構成したフィーダーは、図6に示すように駆動部ユニットDをミシンテーブルの上面上方に配置して使用する。テープロール47から繰り出したテープTは、これに適当なテープ張力を与えた状態でミシンへ送給する。制御ユニットCは使用者の邪魔にならないミシンテーブルの下面右側に吊り下げ支持してある。両ユニットD・Cはケーブルで接続する。場合によっては、無負荷状態でテープ送給を行うこともある。使用時には、試し縫いによって得られたテープTの目標張力値を入力器31で入力する。同じテープTを複数の縫着個所に異なるテープ張力で縫着する場合には、同様にして他の入力器31に目標張力値を入力しておく。
【0027】
テープTを所定のテープ経路に沿って通し、ミシンの生地押えで仮り止めした後、縫製に必要なスイッチ33をオン操作した後、切換えスイッチ45をオン操作すると、モータ7が逆転駆動されてテープTに張力を発生させる。テープ張力の増加に伴って、検知アーム5は前記ばね21の付勢力に抗しながら下方揺動する。この揺動変位はギヤ機構26を介して回転角度センサー25に伝わり、検知アーム5の揺動量に見合った信号が回転角度センサー25から制御回路30へと出力される。制御回路30では、予め設定された目標張力値と、回転角度センサー25から取り込んだ実際値との差を演算し、演算結果がゼロとなる側へ向かってモータ7を駆動する。
【0028】
上記の状態でミシンを稼働すると、テープTを所定のテープ張力状態で加工生地に縫着できる。テープ送給に伴ってテープ張力が変動した場合には、検知アーム5の傾斜角が変わるので、変動値は回転角度センサー25を介して即座に制御回路30に取り込まれ、変動を修正する側へモータ7が駆動される。従って、テープTの張力値を一定に維持できる。異なる張力の縫製部位に達した場合は、切換えスイッチ45をオン操作して決められた順番で張力を切り換える。
【0029】
全ての縫製部位へのテープ縫着が終了した後、テープTを切断すると、テープ張力が急激に減少するので、モータ7はテープ張力を増加する側へ逆転駆動される。その結果、テープTはテープロール側へ逆送され、連続してテープ縫着を行えなくなる。こうした作業の中断を防ぐために、ケース前壁の右端に、テープ張力を無負荷状態に維持するスイッチ46を設けている。このスイッチ46をオン状態に切り換えておき、全てのテープ縫着が終了した後、切換えスイッチ45をオン操作すると、操作つまみ35で設定した量だけテープTを繰り出して、テープ張力をゼロにできる。従って、縫着部側でテープを切断しても、テープTがフィーダー側へ収縮し、あるいは逆送されることはない。
【0030】
テープTを無負荷状態でミシンへ送給する場合には、テープTを所定の経路に沿って通した後、任意の入力器31の目標張力値を0として、その切換えスイッチ33をオン操作する。このときの検知アーム5は、アーム自身と検知ローラ6の重み、さらにテープTの重みを受けて、斜め上向きに傾斜しており、この傾斜角に見合う分だけ回転角度センサー25も回転変位して、正の値の信号を出力している。当然にテープTの幅や厚みが異なると、検知アーム5の傾斜角が変動する。この状態を無負荷送給の基準とすることにより、テープTに張力が発生した場合と、テープTにたるみを生じた場合とのいずれでも、検知アーム5が上下いずれかに揺動して、テープ送給状態の変動を回転角度センサー25で検出できる。従って、テープTに伸び変形を与えずに縫着する際にも、支障なくテープ送給を行える。
【0031】
フィーダーは、図7(a)に示すように各ローラ軸が垂直になる状態で駆動部ユニットDを配置して、横送り方式のフィーダーとして使用することができる。また、図7(b)に示すように、駆動部ユニットDをミシンテーブルの下面前部に配置して縦送り方式のフィーダーしとて使用することができる。
【0032】
上記の実施例では入力器31として、いわゆるデジスイッチを用いたがその必要はなく、テンキー入力器と液晶ディスプレイとで入力器31を構成することができる。ポテンショメータは、ギヤ機構26のギヤ比に応じて単回転型と多回転型のいずれでも適用できる。
【0033】
【発明の効果】
この発明の伸縮テープ用フィーダーによれば、制御ユニットCと駆動部ユニットDとの二つのユニットでフィーダーを構成するので、駆動部ユニットDの大きさを小さくでき、従って駆動部ユニットDをミシンの縫着部の近傍に配置して、テープ張力を正確に制御できる。縦送り方式と横送り方式のいずれの使用形態にも駆動部ユニットDを共用できるので、従来のミシンと一体化されたフィーダーに比べて、導入コストが大幅に減少する。使用時には、試し縫いで得られた目標張力値を入力器31で予め入力するだけでよく、準備作業に要する手間が軽減し、多品種の少量生産時にもテープ付け作業を能率良く行える。
【0034】
複数個の入力器31を設けておくことによって、同一テープTを異なるテープ張力でミシンに送給できるので、例えば下着や水着等において縫着部位が異なるごとにテープ張力を変更して縫着する場合に、切換えスイッチ45を切り換えるだけの簡単な操作で能率良く縫製処理を行える。
【0035】
テープ張力の変化を上下方向の広い範囲にわたって揺動する検知アーム5の傾斜度合の変化に変換したうえで、これをギヤ機構26を介して回転角度センサー25に増幅して伝えるので、ミシンの機械的振動の影響を受けることなくテープ張力を的確に検知できるうえ、回転角度センサー25によるテープ張力の検出分解能と応答度を十分に向上できる。テープ張力の小さな変動も確実に検出して、テープ送給時の張力を目標値に正しく一致させることができる。再現性も同時に向上できる。テープTに付与する張力を広い範囲にわたって変更できるうえ、テープTを無負荷状態でも適切に送給できるので、伸縮テープの縫着状態を多様に選択できる点で使い勝手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィーダーの原理説明図である。
【図2】フィーダーの斜視図である。
【図3】駆動部ユニットの側面図である。
【図4】ケース内部の横断平面図である。
【図5】制御回路のブロック図である。
【図6】フィーダーの使用例を示す正面図である。
【図7】フィーダーの別の使用例をそれぞれ示す正面図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 駆動ローラ
3 押えローラ
4 ガイドローラ
5 検知アーム
6 検知ローラ
7 モータ
15 アーム軸
25 回転角度センサー
26 ギヤ機構
30 制御回路
31 入力器
45 切換えスイッチ
C 制御ユニット
D 駆動部ユニット
T テープ
Claims (1)
- 駆動部ユニット(D)と、制御ユニット(C)とで構成してあるセパレート型の伸縮テープ用フィーダーであって、
駆動部ユニット(D)には、ケース(1)の一側に、モータ(7)で正逆双方向へ回転駆動される駆動ローラ(2)と、駆動ローラ(2)に外接する押えローラ(3)とが設けられており、
駆動ローラ(2)よりテープ送り方向下手側のテープ送給経路に、上下に揺動変位可能に支持した検知アーム(5)と、検知アーム(5)で遊転自在に支持した検知ローラ(6)にテープ(T)を巻き掛け案内するガイドローラ(4)とがそれぞれ配置されており、
ケース(1)の内部に、検知アーム(5)をテープ張り方向へ揺動付勢するばね(21)と、検知アーム(5)の揺動角度を検出する角度検出機構とが設けられており、
角度検出機構は、検知アーム(5)と同行回動するアーム軸(15)の角度変化を検知する回転角度センサー(25)と、アーム軸(15)と回転角度センサー(25)との間に設けられてアーム軸(15)の角度変化を増幅して回転角度センサー(25)へ伝えるギヤ機構(26)とを含み、
テープ(T)を無負荷状態でミシンへ送給する場合には、検知アーム(5)および検知ローラ(6)の重力と、無負荷状態のテープ(T)の重みとを受けて検知アーム(5)が傾斜した状態を無負荷送給の基準とすることにより、テープ(T)に張力が発生した場合と、テープ(T)にたるみを生じた場合とのいずれでも、検知アーム(5)が上下いずれかに揺動して、テープ送給状態の変動を角度検出機構で検出できるようになっており、
制御ユニット(C)は、ケース(29)と、ケース(29)の正面に配置されてテープ(T)の目標張力値を入力するための複数個の入力器(31)と、各入力器(31)の出力信号を順に切り換える切換えスイッチ(45)と、ケース(29)の内部に収められた制御回路(30)とを含み、
制御回路(30)は、入力器(31)で設定された目標張力信号と、回転角度センサー(25)で検出されたテープ張力信号とを受けて、モータ(7)の回転方向および回転量を制御するように構成されており、
ケース(29)には、テープ張力を無負荷状態に維持するスイッチ(46)と、テープ(T)を無負荷状態で供給するときの初期テープたるみ量を調整する操作つまみ(35)とを設けてあり、
スイッチ(46)がオン状態に切り換えられている場合には、切換えスイッチ(45)がオン操作されることで、テープ張力がゼロとなり、操作つまみ(35)で設定した量だけテープ(T)が繰り出されることを特徴とする伸縮テープ用フィーダー。
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