JP3951797B2 - 携帯電話装置を利用した気象情報収集システム - Google Patents

携帯電話装置を利用した気象情報収集システム Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、定位置に固定された定点観測装置と各地に点在する携帯電話装置との双方から気象情報を収集する気象情報収集システム及び気象情報収集方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の気象情報収集システムの一例を図10に示す。
【0003】
従来の気象情報収集システムにおいては、気象情報収集の対象となる領域を複数の小領域600(例えば、図10においては、a−1、a−2、a−3、a−4、b−1、b−2、b−3、b−4の8個の小領域)に分割し、そのうちの一部または全部の小領域600に気象情報観測用のセンサー610を固定的に配置し、気象情報収集センター620において、各センサー610からの気象情報を受信し、この気象情報に基づいて気象観測を行っていた。
【0004】
図10に示した気象情報収集システムと同様の原理の環境情報監視システムが特開平11−149595号公報に記載されている。
【0005】
この環境情報監視システムにおいては、監視対象の建築物ごとに温度や湿度などの環境情報を連続的に監視する観測装置が設置され、観測データは一定時間毎にネットワークを介して中央監視装置に送信されている。
【0006】
しかしながら、図10に示した気象情報収集システム及び特開平11−149595号公報に記載されている環境情報監視システムには、所望の数のセンサーまたは観測装置を配置することが困難であるという問題点があった。
【0007】
すなわち、センサーまたは観測装置の設置は、スペースの確保及び設置費用などの問題があるため、理想どおりにセンサーまたは観測装置を配することは極めて困難であった。
【0008】
このため、センサーまたは観測装置が存在しない領域の気象情報または環境情報は、隣接するセンサーまたは観測装置からの気象情報または環境情報に基づいて、予測することにより、センサーまたは観測装置の数の不足を補っていた。
【0009】
このような問題を解決するため、携帯電話機その他の移動通信端末装置を用いた気象情報収集システムが提案されている。
【0010】
例えば、特開2001−136568号公報が提案する気象情報収集システムにおいては、携帯電話機は、GPS衛星から送信されたGPS衛星信号に基づいて、自装置の位置を示す位置データ、時刻データ及び周囲の気圧を示す気圧データを生成し、中央処理センターに送信する。中央処理センターは、複数の携帯電話機から送信されたそれらのデータを解析して、気象予報を行う。
【0011】
また、特開2002−44289号公報が提案する気象情報収集システムにおいては、気象情報観測用のセンサーを備えた複数の移動体が気象情報を生成し、その気象情報をネットワークを介してサーバに送信する。利用者が自己の端末装置を用いてネットワークを介してサーバに対して気象情報の配信を要求すると、サーバは、要求された気象情報を利用者の端末装置に送信する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上記の二つの公報において提案されている気象情報収集システムによれば、携帯電話機または移動体が図10に示したセンサー610の補完的な役割を果たすため、気象情報を収集することができる領域を大幅に拡大することが可能である。
【0013】
しかしながら、携帯電話機または移動体から送信されてくる気象情報は全てが有効なものであるとは限らない。例えば、携帯電話機または移動体が屋内にある場合や高速で移動している場合に送信してきた気象情報はその携帯電話機または移動体の周辺の気象状況を正確に表すものではない。
【0014】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、定点観測装置の他に、移動性の補完的な観測装置を用いて気象情報の収集を行う気象情報収集システム及び気象情報収集方法において、移動性の観測装置から送られてくる気象情報のうち、気象観測には有用ではない気象情報を排除し、気象観測に有用な気象情報のみを選択する気象情報収集システム及び気象情報収集方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの定点観測装置と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの携帯電話装置と、前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信し、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センターと、からなり、前記携帯電話装置は自装置の位置を検出する位置センサーを備え、前記位置センサーにより検出した自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信し、前記気象情報収集センターは、前記位置信号に基づいて、前記気象情報が前記携帯電話装置が屋内にあるときに発信されたものであると判定した場合には、当該気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集システムを提供する。
【0018】
前記気象情報収集センターは地図データベースを備えており、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記位置信号を受信したときに、前記位置信号により示される前記携帯電話装置の位置を前記地図データベースと照合することにより、前記携帯電話装置が屋内に位置しているか否かを判定するが好ましい。
【0019】
また、本発明は、予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの定点観測装置と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの携帯電話装置と、前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信し、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センターと、からなり、前記携帯電話装置は自装置の位置を検出する位置センサーを備え、前記位置センサーにより検出した自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信し、前記気象情報収集センターは、前記位置信号により、前記携帯電話装置が移動していると判定される場合には、前記位置信号に基づいて前記携帯電話装置の移動手段を特定し、特定した移動手段が徒歩よりも移動速度が速い移動手段である場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集システムを提供する。本発明においては、前記気象情報収集センターは、前記移動手段が乗用車又は電車であると特定した場合に、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することが好ましい。
【0020】
また、本発明は、予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの定点観測装置と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの携帯電話装置と、前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信し、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センターと、からなり、前記携帯電話装置は自装置の位置を検出する位置センサーを備え、前記位置センサーにより検出した自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信し、前記気象情報収集センターは、前記位置信号により、前記携帯電話装置が移動していると判定される場合には、前記位置信号に基づいて前記携帯電話装置の移動速度を算出し、当該移動速度が予め定めた所定値を超える場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集システムを提供する。
【0021】
また、本発明は、予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの定点観測装置と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの携帯電話装置と、前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信し、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センターと、からなり、前記携帯電話装置は自装置の位置を検出する位置センサーを備え、前記位置センサーにより検出した自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信し、前記気象情報収集センターは地図データベースを備えており、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記位置信号を受信したときに、前記位置信号により示される前記携帯電話装置の位置を前記地図データベースと照合し、前記携帯電話装置が住宅密集地域に位置している場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集システムを提供する。
【0022】
記気象情報収集センターは、前記位置信号に基づいて、前記携帯電話装置が前記定点観測装置から予め定めた所定の距離内に位置していると判定した場合には、当該携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することが好ましい。
【0023】
前記携帯電話装置は自装置の周囲の光量を検出する光量センサーを備え、前記光量センサーにより検出した光量を示す光量信号を前記気象情報収集センターに送信し、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記気象情報を受信したときに、前記光量信号が示す光量と、前記気象情報を受信した時刻における屋外での平均的光量とを比較し、双方の差が予め定めた所定値以上である場合には、当該携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することが好ましい。
【0024】
前記光量センサーは、例えば、前記携帯電話装置に取り付けられたディジタルカメラからなるものとすることができる。
【0025】
前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を、当該携帯電話装置の周辺に位置する前記定点観測装置から受信した気象情報及び当該携帯電話装置の周辺に位置する他の携帯電話装置から受信した気象情報の少なくとも何れか一方と比較し、双方の格差が予め定めた所定値を超える場合には、当該気象情報を削除することが好ましい。
【0026】
前記気象情報収集センターは、気象情報の観測が必要な地域に位置している携帯電話装置からのみ前記気象情報を受信することが可能である。
【0027】
例えば、前記気象情報収集センターは、気象情報の観測が必要な地域を指定するエリア情報を前記携帯電話装置に送信し、前記エリア情報を受信した前記携帯電話装置のうち、前記エリア情報により指定された地域に位置している携帯電話装置のみが前記気象情報を前記気象情報収集センターに送信するようにすることができる。
【0028】
前記携帯電話装置は、回線接続時及び回線切断時の少なくとも何れか一方の時に、前記気象情報及び前記位置信号の少なくとも何れか一方を前記気象情報収集センターに送信するように構成することができる。
【0029】
前記携帯電話装置は回線接続時及び回線切断時の双方において前記気象情報を前記気象情報収集センターに送信するように構成することができる。この場合、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置の回線接続時及び回線切断時の双方において、前記携帯電話装置から送信された前記気象情報が無効であるか否かを判定し、前記携帯電話装置の回線接続時及び回線切断時の双方において無効であると判定された前記気象情報を削除するものとすることができる。
【0030】
さらに、本発明は、予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測する少なくとも一つの定点観測装置が観測した気象情報を発信する第一の過程と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備えた少なくとも一つの携帯電話装置が前記センサーにより観測した気象情報を発信する第二の過程と、気象情報収集センターが前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信する第三の過程と、前記気象情報収集センターが、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する第四の過程と、前記携帯電話装置が自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信する過程と、を備え、前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記位置信号に基づいて、前記気象情報が前記携帯電話装置が屋内にあるときに発信されたものであるか否かを判定し、前記気象情報が前記携帯電話装置が屋内にあるときに発信されたものであると判定した場合には、当該気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集方法を提供する。
【0033】
あるいは、前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記位置信号を受信したときに、前記位置信号により示される前記携帯電話装置の位置を前記気象情報収集センターが備えている地図データベースと照合することにより、前記携帯電話装置が屋内に位置しているか否かを判定するようにすることができる。
【0034】
また、本発明は、予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測する少なくとも一つの定点観測装置が観測した気象情報を発信する第一の過程と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備えた少なくとも一つの携帯電話装置が前記センサーにより観測した気象情報を発信する第二の過程と、気象情報収集センターが前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信する第三の過程と、前記気象情報収集センターが、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する第四の過程と、前記携帯電話装置が自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信する過程と、を備え、前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記位置信号により、前記携帯電話装置が移動している否かを判定し、前記携帯電話装置が移動していると判定される場合には、前記位置信号に基づいて、前記携帯電話装置の移動手段を特定し、特定した移動手段が徒歩よりも移動速度が速い移動手段である場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集方法を提供する。前記気象情報収集センターは、前記移動手段が乗用車又は電車であると特定した場合に、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することが好ましい。
【0035】
また、本発明は、予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測する少なくとも一つの定点観測装置が観測した気象情報を発信する第一の過程と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備えた少なくとも一つの携帯電話装置が前記センサーにより観測した気象情報を発信する第二の過程と、気象情報収集センターが前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信する第三の過程と、前記気象情報収集センターが、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する第四の過程と、前記携帯電話装置が自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信する過程と、を備え、前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記位置信号により、前記携帯電話装置が移動している否かを判定し、前記携帯電話装置が移動していると判定される場合には、前記位置信号に基づいて、前記携帯電話装置の移動速度を算出し、当該移動速度が予め定めた所定値を超える場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集方法を提供する。
【0036】
また、本発明は、予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測する少なくとも一つの定点観測装置が観測した気象情報を発信する第一の過程と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備えた少なくとも一つの携帯電話装置が前記センサーにより観測した気象情報を発信する第二の過程と、気象情報収集センターが前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信する第三の過程と、前記気象情報収集センターが、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する第四の過程と、前記携帯電話装置が自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信する過程と、を備え、前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記位置信号を受信したときに、前記位置信号により示される前記携帯電話装置の位置を前記気象情報収集センターが備える前記地図データベースと照合し、前記携帯電話装置が住宅密集地域に位置している場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集方法を提供する。
【0037】
本方法は、前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記位置信号に基づいて、前記携帯電話装置が前記定点観測装置から予め定めた所定の距離内に位置しているか否かを判定し、前記携帯電話装置が前記定点観測装置から予め定めた所定の距離内に位置していると判定した場合には、当該携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することが好ましい。
【0038】
本方法は、前記携帯電話装置が自装置の周囲の光量を示す光量信号を前記気象情報収集センターに送信する過程をさらに備えていることが好ましい。この場合、前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記気象情報を受信したときに、前記光量信号が示す光量と、前記気象情報を受信した時刻における屋外での平均的光量とを比較し、双方の差が予め定めた所定値以上である場合には、当該携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することが好ましい。
【0039】
前記光量信号は、例えば、前記携帯電話装置に取り付けられたディジタルカメラから発せられる。
【0040】
本方法は、前記気象情報収集センターが、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を、当該携帯電話装置の周辺に位置する前記定点観測装置から受信した気象情報及び当該携帯電話装置の周辺に位置する他の携帯電話装置から受信した気象情報の少なくとも何れか一方と比較する過程と、双方の格差が予め定めた所定値を超える場合には、前記気象情報収集センターが当該気象情報を削除する過程と、をさらに備えることが好ましい。
【0041】
また、本方法は、前記気象情報収集センターが、気象情報の観測が必要な地域に位置している携帯電話装置を選択し、当該携帯電話装置からのみ前記気象情報を受信する過程をさらに備えることが好ましい。この場合、この過程において、前記気象情報収集センターは、気象情報の観測が必要な地域を指定するエリア情報を前記携帯電話装置に送信し、前記エリア情報を受信した前記携帯電話装置のうち、前記エリア情報により指定された地域に位置している携帯電話装置からのみ前記気象情報を受信することが好ましい。
【0042】
本方法は、前記携帯電話装置が、回線接続時及び回線切断時の少なくとも何れか一方の時に、前記気象情報及び前記位置信号の少なくとも何れか一方を前記気象情報収集センターに送信する過程を備えることが好ましい。
【0043】
また、本方法は、前記携帯電話装置が回線接続時及び回線切断時の双方において前記気象情報を前記気象情報収集センターに送信する過程と、前記気象情報収集センターが、前記携帯電話装置の回線接続時及び回線切断時の双方において、前記携帯電話装置から送信された前記気象情報が無効であるか否かを判定し、前記携帯電話装置の回線接続時及び回線切断時の双方において無効であると判定された前記気象情報を削除する過程を備えることが好ましい。
【0044】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第一の実施形態に係る気象情報収集システムのブロック図である。
【0045】
本実施形態に係る気象情報収集システムにおいては、気象情報収集の対象となる領域を8個の小領域100(a−1、a−2、a−3、a−4、b−1、b−2、b−3、b−4)に分割しているものとする。
【0046】
本実施形態に係る気象情報収集システムは、予め定められた小領域100(本実施形態においては、a−2、a−4、b−1、b−3及びb−4の5個)に固定的に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、このセンサーにより観測した気象情報を発信する定点観測装置110と、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、このセンサーにより観測した気象情報を発信する複数個の携帯電話装置120と、定点観測装置110及び携帯電話装置120から気象情報を受信し、受信した気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センター130と、から構成されている。
【0047】
定点観測装置110は、例えば、温度、湿度、気圧、降水量、日照量その他の気象状況を検出するセンサーを備えており、各センサーから得られる気象状況に関するデータ(以下、「気象状況データ」と呼ぶ)を定点観測装置110に内蔵されているメモリに記録し、一定時間毎に、あるいは、連続的に、有線又は無線回線を介して、気象情報収集センター130に気象状況データを送信する。
【0048】
図2は、本実施形態における携帯電話装置120を示す斜視図である。
【0049】
携帯電話装置120は、外側を向く表面に温度センサー210、気圧センサー220、湿度センサー230及びディジタルカメラ240が取りつけられている。各センサー210、220、230及びディジタルカメラ240の取り付け位置は任意である。ディジタルカメラ240は、通常の撮像装置として使用される他に、携帯電話装置120の周囲の明るさまたは光量を測定する装置として使用される。
【0050】
なお、携帯電話装置120は、上記の各センサー210、220、230の他に、降水量、日照量その他の気象状況を検出するセンサーを備えることも可能である。
【0051】
これらの各センサー210、220、230から得られる気象状況データ及びディジタルカメラ240が測定した周囲の光量を示すデータは携帯電話装置120に内蔵されているメモリ(図示せず)に記録される。
【0052】
携帯電話装置120は、さらに、自装置の位置を検出する位置センサー(図示せず)を備えている。この位置センサーにより検出した自装置の位置を示す位置データは気象状況データとともにメモリに記録される。
【0053】
図3は携帯電話装置120の位置センサーの例を示す概略図である。
【0054】
例えば、図3(A)に示すように、3つの基地局320A、320B、320Cが携帯電話装置120から送信されてくる電波の強度をそれぞれ計測し、各電波強度を3つの基地局320A、320B、320Cから携帯電話装置120の位置センサーに送信し、位置センサーは三角測量法に従って自装置の位置を求めることが可能である。
【0055】
あるいは、携帯電話装置120の位置センサーはGPS衛星340から自装置の位置を示す信号を受信することにより、自装置の位置を高精度に求めることも可能である。
【0056】
これらの位置データ及び気象状況データは、携帯電話装置120の使用者が音声通信やデータ通信を行う際に回線を接続したり、あるいは、回線を切断したりするときに、気象情報収集センター130に送信される。
【0057】
なお、データ送信に際しては、携帯電話装置120による通信が中断することのないように、上記のデータは、SMSや制御情報として、携帯電話装置120の動作を妨げることなく、携帯電話装置120による通信の動作とは別個に送信される。
【0058】
気象情報収集センター130はメモリ131と気象用データベース132と地図データベース133とを備えている。
【0059】
気象情報収集センター130は、定点観測装置110から得られた気象状況データと、携帯電話装置120から送られてきた気象状況データ及び位置データとを気象情報収集センター130に内蔵されているメモリ131に格納する。
【0060】
ただし、携帯電話装置120から送られてきた気象状況データは屋外で取得されたデータであるとは限らず、屋内で取得されたデータである可能性もある。屋内で取得されたデータは気象状況を正確に反映しているデータではないので、屋内で取得されたデータは気象の解析用データからは排除する必要がある。
【0061】
このため、後述するように、気象情報収集センター130は、携帯電話装置120から気象状況データとともに送られてきた位置データに基づいて、気象状況データを有効なデータと無効なデータとに分類し、有効なデータのみをメモリ131に格納している。
【0062】
図4は本実施形態に係る気象情報収集システムの動作の第一の例を示すフローチャートである。以下、図4を参照して、本実施形態に係る気象情報収集システムの動作の第一の例を説明する。
【0063】
先ず、携帯電話装置120の使用者が、音声通話またはデータ通信をしようとして回線を接続する(ステップA1)。
【0064】
その際、携帯電話装置120に設けられている各センサー210、220、230は周囲の気象状況を観測し、得られた気象状況データ(以下、回線接続時に得られた気象状況データを「回線接続時気象状況データ」と呼ぶ)を携帯電話装置120に内蔵されているメモリに記憶する(ステップA2)。
【0065】
さらに、携帯電話装置120の位置センサーは回線接続時における自装置の位置を求め、開始位置データとして携帯電話装置120に内蔵されているメモリに記憶する(ステップA3)。
【0066】
続いて、使用者が回線を切断する際、携帯電話装置120に設けられている各センサー210、220、230は周囲の気象状況を観測し、得られた気象状況データ(以下、回線切断時に得られた気象状況データを「回線切断時気象状況データ」と呼ぶ)を携帯電話装置120に内蔵されているメモリに記憶する(ステップA4)。
【0067】
さらに、携帯電話装置120の位置センサーは回線切断時における自装置の位置を求め、終了位置データとして携帯電話装置120に内蔵されているメモリに記憶する(ステップA5)。
【0068】
次いで、携帯電話装置120は、回線接続時気象状況データ及び開始位置データ並びに回線切断時気象状況データ及び終了位置データをSMSまたは制御情報として、基地局(図示せず)を経由して、気象情報収集センター130に送信する(ステップA6)。
【0069】
携帯電話装置120は、その後、回線を切断する(ステップA7)。
【0070】
なお、携帯電話装置120は回線切断時に上記のデータをまとめて気象情報収集センター130に送信しているが、回線接続時に回線接続時気象状況データ及び開始位置データを送信し、回線切断時に回線切断時気象状況データ及び終了位置データをそれぞれ送信するようにすることも可能である。
【0071】
気象情報収集センター130は、携帯電話装置120からの上記のデータを受け取った後(ステップB1)、それらのデータをメモリ131に記憶する。
【0072】
次いで、気象情報収集センター130は、屋内で観測された気象状況データを排除するため、先ず、開始位置データを地図データベース133と比較して、回線接続時に携帯電話装置120が屋外にあったか否かの判定、すなわち、回線接続時気象状況データが屋外で観測されたデータであるか否かの判定を行う(ステップB2)。
【0073】
回線接続時気象状況データが屋外で観測されたデータであった場合には(ステップB2のYES)、続いて、同様に、終了位置データを地図データベース133と比較して、回線切断時に携帯電話装置120が屋外にあったか否かの判定、すなわち、回線切断時気象状況データが屋外で観測されたデータであるか否かの判定を行う(ステップB3)。
【0074】
回線接続時気象状況データ及び回線切断時気象状況データがともに屋外で観測されたデータである場合には(ステップB3のYES)、続いて、携帯電話装置120の移動状況の確認を行う。すなわち、携帯電話装置120の使用者が回線切断時と回線接続時の間において静止していたか、または、徒歩で移動していたか否かを判定する(ステップB4)。
【0075】
携帯電話装置120の移動状況は、開始位置データ及び終了位置データの双方を地図データベース133と照合することにより、確認する。
【0076】
第一の確認事項は、携帯電話装置120が何に沿って移動しているか、である。例えば、携帯電話装置120が地図データベース133上の国道などの車道に沿って移動している場合には、携帯電話装置120の使用者は乗用車に乗って移動中であることが推定できる。あるいは、携帯電話装置120が線路に沿って移動している場合には、携帯電話装置120の使用者は電車に乗って移動中であることが推定できる。
【0077】
第二の確認事項は移動速度である。すなわち、携帯電話装置120がどの程度の距離をどの程度の時間で移動しているかを確認する。これにより、携帯電話装置120の使用者が徒歩で移動しているのか、あるいは、乗用車や電車などの交通機関により移動しているのかを推定することができる。例えば、人間の徒歩の速度は最高でも時速4乃至5kmである。従って、携帯電話装置120がその程度の時速で移動している場合には、携帯電話装置120の使用者が徒歩で移動していると推定することができる。また、携帯電話装置120が時速20乃至30kmの時速で移動している場合には、携帯電話装置120の使用者は乗用車または電車で移動していると推定することができる。
【0078】
開始位置データ及び終了位置データの双方を地図データベース133と照合することにより、気象情報収集センター130が携帯電話装置120の使用者は静止している、あるいは、徒歩で移動していると判断した場合には(ステップB4のYES)、気象情報収集センター130は回線接続時気象状況データ及び回線切断時気象状況データの双方を気象用データベース133に登録する(ステップB5)。
【0079】
携帯電話装置120の使用者は静止もせず、かつ、徒歩で移動していない場合には(ステップB4のNO)、気象情報収集センター130は回線接続時気象状況データ及び回線切断時気象状況データの双方を無効データと判定し、気象用データベース133に登録することなく、削除する(ステップB6)。
【0080】
回線切断時に携帯電話装置120が屋内にあった場合、すなわち、回線切断時気象状況データが屋内で観測されたデータである場合(ステップB3のNO)、気象情報収集センター130は携帯電話装置120の使用者が回線切断時と回線接続時の間において静止していたか、または、徒歩で移動していたか否かを判定する(ステップB7)。
【0081】
開始位置データ及び終了位置データの双方を地図データベース133と照合することにより、気象情報収集センター130が携帯電話装置120の使用者は静止している、あるいは、徒歩で移動していると判断した場合には(ステップB7のYES)、気象情報収集センター130は回線接続時気象状況データのみを気象用データベース133に登録する(ステップB8)。
【0082】
携帯電話装置120の使用者は静止もせず、かつ、徒歩で移動していない場合には(ステップB7のNO)、気象情報収集センター130は回線接続時気象状況データ及び回線切断時気象状況データの双方を無効データと判定し、気象用データベース133に登録することなく、削除する(ステップB6)。
【0083】
回線接続時気象状況データが屋内で観測されたデータであった場合には(ステップB2のNO)、続いて、同様に、終了位置データを地図データベース133と比較して、回線切断時に携帯電話装置120が屋外にあったか否かの判定、すなわち、回線切断時気象状況データが屋外で観測されたデータであるか否かの判定を行う(ステップB9)。
【0084】
回線切断時気象状況データが屋外で観測されたデータである場合には(ステップB9のYES)、気象情報収集センター130は、携帯電話装置120の使用者が回線切断時と回線接続時の間において静止していたか、または、徒歩で移動していたか否かを判定する(ステップB10)。
【0085】
開始位置データ及び終了位置データの双方を地図データベース133と照合することにより、気象情報収集センター130が携帯電話装置120の使用者は静止している、あるいは、徒歩で移動していると判断した場合には(ステップB10のYES)、気象情報収集センター130は回線切断時気象状況データのみを気象用データベース133に登録する(ステップB11)。
【0086】
携帯電話装置120の使用者は静止もせず、かつ、徒歩で移動していない場合には(ステップB10のNO)、気象情報収集センター130は回線接続時気象状況データ及び回線切断時気象状況データの双方を無効データと判定し、気象用データベース133に登録することなく、削除する(ステップB6)。
【0087】
また、回線切断時気象状況データが屋内で観測されたデータである場合には(ステップB9のNO)、回線接続時気象状況データ及び回線切断時気象状況データは双方ともに屋内で観測されたデータであることになるので、気象情報収集センター130は双方の気象状況データを無効と判定し、気象用データベース133に登録することなく、削除する(ステップB6)。
【0088】
以上のように、本発明の第一の実施形態に係る気象情報収集システムにおいては、携帯電話装置120が回線接続時及び回線切断時の双方においてともに屋内にあったと判断された場合の気象状況データ、携帯電話装置120が電車やバス、自動車などで移動した際に観測したと予想される気象状況データ、その他人工的な要因が影響している環境の下で観測したと考えられる気象状況データは全て排除され、有効な気象状況データのみが気象用データベースすなわちメモリ131に登録される。
【0089】
本実施形態に係る気象情報収集システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
【0090】
第1の効果は、より高精度に確実な気象情報の提供を行うことができることである。
【0091】
従来、定点観測装置がないエリアの気象状況データは、周辺の定点観測装置から得られた気象状況データから予測するしか方法がなかったが、本実施形態に係る気象情報収集システムによれば、そのエリアにある携帯電話装置120のセンサー210、220、230が観測した気象状況データを利用することが可能になったため、より高精度な気象情報を提供することが可能である。
【0092】
第2の効果は、低コストで緻密な気象情報観測網を構築できることである。
【0093】
携帯電話装置は今では一般に広く使われているため、携帯電話装置に気象状況観測用のセンサーを取り付けることにより、容易に観測対象地域のほぼ全域をカバーすることが可能である。
【0094】
第3の効果は、より細かな情報を要求される地域(人が集中する繁華街や観光地など)に対して、より緻密な情報提供を行うことができることである。
【0095】
人が集中する地域はより高精度な気象情報が要求されるが、人が集中する地域にはその分多くの携帯電話装置が集中するため、より多くの情報を収集することが可能であり、より多くの気象状況データを収集することができる。
【0096】
図5は本実施形態に係る気象情報収集システムの動作の第二の例を示すフローチャートである。以下、図5を参照して、本実施形態に係る気象情報収集システムの動作の第二の例を説明する。
【0097】
図4に示した本実施形態に係る気象情報収集システムの動作の例においては、エリアに関係なく、各地に点在している携帯電話装置120から気象状況データが気象情報収集センター130に集まってくるが、場合によっては、ネットワークのトラフィックを無用に上げる結果となり、本来の携帯電話装置としての機能に影響を与える可能性がある。そこで、あらかじめ気象状況データを必要とするエリアを指定しておくことにより、不用な気象状況データをネットワークに流さないように抑制することが可能である。以下に述べる第二の例においては、予めエリアが指定され、指定されたエリアに位置する携帯電話装置120のみから気象状況データが送信されるようになっている。
【0098】
図5に示すように、先ず、気象情報収集センター130が観測を必要としているエリアを示すエリア指定情報を基地局520に送信する(ステップD0)。
【0099】
次に、基地局520は回線を接続しようとする携帯電話装置120に対して、気象情報収集センター130から要求されたエリア内に位置する携帯電話装置120にのみエリア指定情報を送信する(ステップE1)。
【0100】
回線を接続した携帯電話装置120は(ステップA1)、先ず、基地局520からエリア指定情報が送信されてきているか否かを判定する(ステップC1)。
【0101】
基地局520からエリア指定情報が送信されてきていない場合には(ステップC1のNO)、上述の第一の例と同様にステップA2乃至A6を実行した後、回線を切断する(ステップA7)。
【0102】
基地局520からエリア指定情報が送信されてきている場合には(ステップC1のYES)、携帯電話装置120は自装置がそのエリア指定情報で指定されているエリア内に位置しているか否かを判定する(ステップC2)。
【0103】
エリア指定情報で指定されているエリア内に位置していない場合には(ステップC2のNO)、携帯電話装置120は気象状況データの収集及び送信を行うことなく、回線を切断する(ステップA7)。
【0104】
これに対して、携帯電話装置120がエリア指定情報で指定されているエリア内に位置している場合には(ステップC2のYES)、上述の第一の例と同様にステップA2乃至A6を実行した後、回線を切断する(ステップA7)。
【0105】
気象情報収集センター130は、携帯電話装置120から各データを受信した後(ステップB1)、それらのデータをメモリ131に記憶する。
【0106】
次いで、第一の例と同様に、ステップB2乃至ステップB11を実行する。
【0107】
上述した第二の例によれば、情報収集センター130が気象観測を必要とするエリアを予め指定し、気象情報収集センター130は指定されたエリア内に位置している携帯電話装置120のみから気象状況データを受信する。このため、ネットワークのトラフィックを無用に上げることを防止することができる。
【0108】
本実施形態に係る気象情報収集システムによる気象観測の精度を上げるため、上述の第一及び第二の動作例の他に、追加的に以下のような動作を行うことも可能である。
【0109】
図6は気象観測の精度を上げるための第一の追加例のフローチャートである。
【0110】
気象情報収集センター130は携帯電話装置120から回線接続時気象状況データ及び回線切断時気象状況データを受信した後、当該携帯電話装置120に近接している定点観測装置110または当該携帯電話装置120に近接している他の携帯電話装置から気象状況データ(以下、「周辺データ」と呼ぶ)を受信する(ステップF1)。
【0111】
次いで、携帯電話装置120から受信した回線接続時気象状況データ及び回線切断時気象状況データと周辺データとを比較し、双方のデータの差を求める(ステップF2)。
【0112】
次いで、双方のデータの差が予め定められている閾値よりも小さいか否かを判定する(ステップF3)。
【0113】
気象状況データと周辺データとの差が予め定められている閾値よりも小さい場合には(ステップF3のNO)、気象情報収集センター130はその気象状況データを有効なデータと判定し、気象用データベース133に登録する(ステップF4)。
【0114】
気象状況データと周辺データとの差が予め定められている閾値よりも大きい場合には(ステップF3のYES)、携帯電話装置120から送信されてきた気象状況データは、渋滞の車の中や、アーケードの中など何らかの人的要因を受けた気象状況データであると考えられるので、気象情報収集センター130はその気象状況データは無効なデータと判定し、気象用データベース133に登録することなく、削除する(ステップF5)。
【0115】
例えば、気象状況データが示す温度が24度であり、複数の周辺データが示す温度が30度である場合、携帯電話装置120の使用者は冷房装置が作動している室内にいると推定することが可能である。このため、このような気象状況データを削除することにより、気象観測の精度をさらに上げることができる。
【0116】
なお、携帯電話装置120に近接している定点観測装置110または他の携帯電話装置とは、例えば、携帯電話装置120を中心として半径1km以内に存在する定点観測装置110または他の携帯電話装置である。近接しているか否かの判断基準となる距離は気象情報収集センター130が任意に設定することが可能である。
【0117】
図7は気象観測の精度を上げるための第二の追加例のフローチャートである。
【0118】
気象情報収集センター130は携帯電話装置120から位置データを受信した後(ステップG1)、地図データベース133を参照し(ステップG2)、当該携帯電話装置120が住宅密集地域に位置しているか否かを判定する(ステップG3)。
【0119】
当該携帯電話装置120が住宅密集地域に位置している場合には(ステップG3のYES)、当該携帯電話装置120から送信されてくる気象状況データは人工的な要素による影響を受けている可能性が大きいため、気象情報収集センター130はその気象状況データは無効なデータと判定し、気象用データベース133に登録することなく、削除する(ステップG4)。
【0120】
当該携帯電話装置120が住宅密集地域に位置していない場合には(ステップG3のNO)、当該携帯電話装置120から送信されてくる気象状況データは人工的な要素による影響を受けている可能性が低いので、気象情報収集センター130はその気象状況データを有効なデータと判定し、気象用データベース133に登録する(ステップG5)。
【0121】
なお、住宅密集地域であるか否かの判断基準は気象情報収集センター130が任意に設定し得る。例えば、ある地域の任意の1平方キロメートル内に600平方メートル以上の家屋がある場合には、その地域は住宅密集地域であると認定することができる。
【0122】
図8は気象観測の精度を上げるための第三の追加例のフローチャートである。
【0123】
気象情報収集センター130は、気象状況データを、携帯電話装置120に設けられているディジタルカメラが測定した周囲の光量を示す光量データとともに取得する(ステップH1)。
【0124】
気象情報収集センター130は、図9に示すように、0時から24時までの各時刻とその時刻における平均光量との関係を示すデータテーブルを内蔵しており、携帯電話装置120から光量データを受信すると、携帯電話装置120が光量データを発信した時刻における平均光量を検出し(ステップH2)、その平均光量と光量データに示される光量とを比較する(ステップH3)。
【0125】
双方の差の絶対値が予め定められている閾値よりも小さい場合には(ステップH4のYES)、気象情報収集センター130はその気象状況データを有効なデータと判定し、気象用データベース133に登録する(ステップH4)。
【0126】
双方の差の絶対値が予め定められている閾値よりも大きい場合には(ステップH4のNO)、気象情報収集センター130はその気象状況データは無効なデータと判定し、気象用データベース133に登録することなく、削除する(ステップH5)。
【0127】
例えば、夜間であるにもかかわらず、光量データに示される光量が平均光量よりも高いような場合には、照明設備のある建物の中にいる可能性が高い。逆に、日中であるにもかかわらず、光量データに示される光量が平均光量よりも低いような場合には、地下街や建物の内部にいる可能性が高い。
【0128】
このため、携帯電話装置120から送られてくる光量データに示される光量と平均光量とを比較することにより、携帯電話装置120の使用者が屋内または屋外の何れにいるかを推定することができる。
【0129】
なお、光量は季節により変化するため、図9に示したようなデータテーブルは必要に応じて変更することが可能である。
【0130】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る気象情報収集システム及び気象情報収集方法によれば、次のような効果を得ることができる。
【0131】
第1の効果は、気象情報の精度を上げることができることである。
【0132】
本発明によれば、定点観測装置がないエリアに関しては、そのエリアにある携帯電話装置が観測した気象状況データを利用することが可能になったため、気象情報の精度を大幅に上げることが可能である。
【0133】
第2の効果は、高精度の気象情報観測網を特別な装置を用いることなく構築できることである。
【0134】
携帯電話装置は今では一般に広く使われており、携帯電話装置の使用者は至る所に散在している。このため、携帯電話装置に気象状況観測用のセンサーを取り付けることにより、容易に高精度の気象情報観測網を構築することが可能である。
【0135】
第3の効果は、より正確な情報を要求される地域(人が集中する繁華街や観光地など)に対して、より正確な情報提供を行うことができることである。
【0136】
人が集中する地域はより正確な気象情報が要求されるが、人が集中する地域にはその分多くの携帯電話装置が集中するため、より多くの情報を収集することが可能であり、より多くの気象状況データを収集することができる。このため、より正確な気象情報を提供することが可能である。
【0137】
第4の効果は、ネットワークのトラフィックを無用に使用することを防止することができることである。
【0138】
気象情報収集センターは、気象観測を必要とするエリアを予め指定することにより、その指定されたエリア内に位置している携帯電話装置のみから気象状況データを受信することができるため、ネットワークのトラフィックを不必要に上げることなく、気象観測の精度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係るに係る気象情報収集システムのブロック図である。
【図2】本発明の第一の実施形態に係るに係る気象情報収集システムに使用される携帯電話装置の斜視図である。
【図3】図2に示した携帯電話装置の位置センサーの例を示す概念図である。
【図4】本発明の第一の実施形態に係るに係る気象情報収集システムの動作の第一の例のフローチャートである。
【図5】本発明の第一の実施形態に係るに係る気象情報収集システムの動作の第二の例のフローチャートである。
【図6】本発明の第一の実施形態に係るに係る気象情報収集システムの動作の第一の追加例のフローチャートである。
【図7】本発明の第一の実施形態に係るに係る気象情報収集システムの動作の第二の追加例のフローチャートである。
【図8】本発明の第一の実施形態に係るに係る気象情報収集システムの動作の第三の追加例のフローチャートである。
【図9】各時刻における平均光量を示すグラフである。
【図10】従来の気象情報収集システムのブロック図である。
【符号の説明】
100 小領域
110 定点観測装置
120 携帯電話装置
130 気象情報収集センター
131 メモリ
132 気象用データベース
133 地図データベース
210 温度センサー
220 気圧センサー
230 湿度センサー
240 ディジタルカメラ
320A、320B、320C 基地局
340 GPS衛星

Claims (28)

  1. 予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの定点観測装置と、
    各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの携帯電話装置と、
    前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信し、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センターと、
    からなり、
    前記携帯電話装置は自装置の位置を検出する位置センサーを備え、前記位置センサーにより検出した自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信し、
    前記気象情報収集センターは、前記位置信号に基づいて、前記気象情報が前記携帯電話装置が屋内にあるときに発信されたものであると判定した場合には、当該気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集システム。
  2. 前記気象情報収集センターは地図データベースを備えており、
    前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記位置信号を受信したときに、前記位置信号により示される前記携帯電話装置の位置を前記地図データベースと照合することにより、前記携帯電話装置が屋内に位置しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の気象情報収集システム。
  3. 予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの定点観測装置と、
    各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの携帯電話装置と、
    前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信し、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センターと、
    からなり、
    前記携帯電話装置は自装置の位置を検出する位置センサーを備え、前記位置センサーにより検出した自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信し、
    前記気象情報収集センターは、前記位置信号により、前記携帯電話装置が移動していると判定される場合には、前記位置信号に基づいて前記携帯電話装置の移動手段を特定し、特定した移動手段が徒歩よりも移動速度が速い移動手段である場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集システム。
  4. 前記気象情報収集センターは、前記移動手段が乗用車又は電車であると特定した場合に、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする請求項3に記載の気象情報収集システム。
  5. 予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの定点観測装置と、
    各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの携帯電話装置と、
    前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信し、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センターと、
    からなり、
    前記携帯電話装置は自装置の位置を検出する位置センサーを備え、前記位置センサーに より検出した自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信し、
    前記気象情報収集センターは、前記位置信号により、前記携帯電話装置が移動していると判定される場合には、前記位置信号に基づいて前記携帯電話装置の移動速度を算出し、当該移動速度が予め定めた所定値を超える場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集システム。
  6. 予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの定点観測装置と、
    各種気象情報を観測するためのセンサーを備え、前記センサーにより観測した気象情報を発信する少なくとも一つの携帯電話装置と、
    前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信し、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する気象情報収集センターと、
    からなり、
    前記携帯電話装置は自装置の位置を検出する位置センサーを備え、前記位置センサーにより検出した自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信し、
    前記気象情報収集センターは地図データベースを備えており、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記位置信号を受信したときに、前記位置信号により示される前記携帯電話装置の位置を前記地図データベースと照合し、前記携帯電話装置が住宅密集地域に位置している場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集システム。
  7. 前記気象情報収集センターは、前記位置信号に基づいて、前記携帯電話装置が前記定点観測装置から予め定めた所定の距離内に位置していると判定した場合には、当該携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする請求項1に記載の気象情報収集システム。
  8. 前記携帯電話装置は自装置の周囲の光量を検出する光量センサーを備え、前記光量センサーにより検出した光量を示す光量信号を前記気象情報収集センターに送信し、
    前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記気象情報を受信したときに、前記光量信号が示す光量と、前記気象情報を受信した時刻における屋外での平均的光量とを比較し、双方の差が予め定めた所定値以上である場合には、当該携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする請求項1に記載の気象情報収集システム。
  9. 前記光量センサーは、前記携帯電話装置に取り付けられたディジタルカメラからなるものであることを特徴とする請求項8に記載の気象情報収集システム。
  10. 前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を、当該携帯電話装置の周辺に位置する前記定点観測装置から受信した気象情報及び当該携帯電話装置の周辺に位置する他の携帯電話装置から受信した気象情報の少なくとも何れか一方と比較し、双方の格差が予め定めた所定値を超える場合には、当該気象情報を削除することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の気象情報収集システム。
  11. 前記気象情報収集センターは、気象情報の観測が必要な地域に位置している携帯電話装置からのみ前記気象情報を受信することを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の気象情報収集システム。
  12. 前記気象情報収集センターは、気象情報の観測が必要な地域を指定するエリア情報を前記携帯電話装置に送信し、前記エリア情報を受信した前記携帯電話装置のうち、前記エリア情報により指定された地域に位置している携帯電話装置のみが前記気象情報を前記気象 情報収集センターに送信することを特徴とする請求項11に記載の気象情報収集システム。
  13. 前記携帯電話装置は、回線接続時及び回線切断時の少なくとも何れか一方の時に、前記気象情報及び前記位置信号の少なくとも何れか一方を前記気象情報収集センターに送信するものであることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の気象情報収集システム。
  14. 前記携帯電話装置は回線接続時及び回線切断時の双方において前記気象情報を前記気象情報収集センターに送信し、
    前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置の回線接続時及び回線切断時の双方において、前記携帯電話装置から送信された前記気象情報が無効であるか否かを判定し、前記携帯電話装置の回線接続時及び回線切断時の双方において無効であると判定された前記気象情報を削除することを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の気象情報収集システム。
  15. 予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測する少なくとも一つの定点観測装置が観測した気象情報を発信する第一の過程と、
    各種気象情報を観測するためのセンサーを備えた少なくとも一つの携帯電話装置が前記センサーにより観測した気象情報を発信する第二の過程と、
    気象情報収集センターが前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信する第三の過程と、
    前記気象情報収集センターが、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する第四の過程と、
    前記携帯電話装置が自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信する過程と、
    を備え、
    前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記位置信号に基づいて、前記気象情報が前記携帯電話装置が屋内にあるときに発信されたものであるか否かを判定し、前記気象情報が前記携帯電話装置が屋内にあるときに発信されたものであると判定した場合には、当該気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集方法。
  16. 前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記位置信号を受信したときに、前記位置信号により示される前記携帯電話装置の位置を前記気象情報収集センターが備えている地図データベースと照合することにより、前記携帯電話装置が屋内に位置しているか否かを判定することを特徴とする請求項15に記載の気象情報収集方法。
  17. 予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測する少なくとも一つの定点観測装置が観測した気象情報を発信する第一の過程と、
    各種気象情報を観測するためのセンサーを備えた少なくとも一つの携帯電話装置が前記センサーにより観測した気象情報を発信する第二の過程と、
    気象情報収集センターが前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信する第三の過程と、
    前記気象情報収集センターが、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する第四の過程と、
    前記携帯電話装置が自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信する過程と、
    を備え、
    前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記位置信号により、前記携 帯電話装置が移動している否かを判定し、前記携帯電話装置が移動していると判定される場合には、前記位置信号に基づいて、前記携帯電話装置の移動手段を特定し、特定した移動手段が徒歩よりも移動速度が速い移動手段である場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集方法。
  18. 前記気象情報収集センターは、前記移動手段が乗用車又は電車であると特定した場合に、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする請求項17に記載の気象情報収集方法。
  19. 予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測する少なくとも一つの定点観測装置が観測した気象情報を発信する第一の過程と、
    各種気象情報を観測するためのセンサーを備えた少なくとも一つの携帯電話装置が前記センサーにより観測した気象情報を発信する第二の過程と、
    気象情報収集センターが前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信する第三の過程と、
    前記気象情報収集センターが、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する第四の過程と、
    前記携帯電話装置が自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信する過程と、
    を備え、
    前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記位置信号により、前記携帯電話装置が移動している否かを判定し、前記携帯電話装置が移動していると判定される場合には、前記位置信号に基づいて、前記携帯電話装置の移動速度を算出し、当該移動速度が予め定めた所定値を超える場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集方法。
  20. 予め定められた地点に設置され、各種気象情報を観測する少なくとも一つの定点観測装置が観測した気象情報を発信する第一の過程と、
    各種気象情報を観測するためのセンサーを備えた少なくとも一つの携帯電話装置が前記センサーにより観測した気象情報を発信する第二の過程と、
    気象情報収集センターが前記定点観測装置及び前記携帯電話装置から前記気象情報を受信する第三の過程と、
    前記気象情報収集センターが、受信した前記気象情報のうち、気象の解析に有効ではない気象情報は削除し、気象の解析に有効である気象情報のみを格納する第四の過程と、
    前記携帯電話装置が自装置の位置を示す位置信号を前記気象情報収集センターに送信する過程と、
    を備え、
    前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記位置信号を受信したときに、前記位置信号により示される前記携帯電話装置の位置を前記気象情報収集センターが備える前記地図データベースと照合し、前記携帯電話装置が住宅密集地域に位置している場合には、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする気象情報収集方法。
  21. 前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記位置信号に基づいて、前記携帯電話装置が前記定点観測装置から予め定めた所定の距離内に位置しているか否かを判定し、前記携帯電話装置が前記定点観測装置から予め定めた所定の距離内に位置していると判定した場合には、当該携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする請求項15に記載の気象情報収集方法。
  22. 前記携帯電話装置が自装置の周囲の光量を示す光量信号を前記気象情報収集センターに 送信する過程をさらに備え、
    前記第四の過程において、前記気象情報収集センターは、前記携帯電話装置から前記気象情報を受信したときに、前記光量信号が示す光量と、前記気象情報を受信した時刻における屋外での平均的光量とを比較し、双方の差が予め定めた所定値以上である場合には、当該携帯電話装置から受信した前記気象情報を削除することを特徴とする請求項15に記載の気象情報収集方法。
  23. 前記光量信号は、前記携帯電話装置に取り付けられたディジタルカメラから発せられるものであることを特徴とする請求項22に記載の気象情報収集方法。
  24. 前記気象情報収集センターが、前記携帯電話装置から受信した前記気象情報を、当該携帯電話装置の周辺に位置する前記定点観測装置から受信した気象情報及び当該携帯電話装置の周辺に位置する他の携帯電話装置から受信した気象情報の少なくとも何れか一方と比較する過程と、
    双方の格差が予め定めた所定値を超える場合には、前記気象情報収集センターが当該気象情報を削除する過程と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項15乃至23の何れか一項に記載の気象情報収集方法。
  25. 前記気象情報収集センターが、気象情報の観測が必要な地域に位置している携帯電話装置を選択し、当該携帯電話装置からのみ前記気象情報を受信する過程をさらに備えることを特徴とする請求項15乃至24の何れか一項に記載の気象情報収集方法。
  26. 前記過程において、前記気象情報収集センターは、気象情報の観測が必要な地域を指定するエリア情報を前記携帯電話装置に送信し、前記エリア情報を受信した前記携帯電話装置のうち、前記エリア情報により指定された地域に位置している携帯電話装置からのみ前記気象情報を受信することを特徴とする請求項25に記載の気象情報収集方法。
  27. 前記携帯電話装置が、回線接続時及び回線切断時の少なくとも何れか一方の時に、前記気象情報及び前記位置信号の少なくとも何れか一方を前記気象情報収集センターに送信する過程を備えるものであることを特徴とする請求項15乃至26の何れか一項に記載の気象情報収集方法。
  28. 前記携帯電話装置が回線接続時及び回線切断時の双方において前記気象情報を前記気象情報収集センターに送信する過程と、
    前記気象情報収集センターが、前記携帯電話装置の回線接続時及び回線切断時の双方において、前記携帯電話装置から送信された前記気象情報が無効であるか否かを判定し、前記携帯電話装置の回線接続時及び回線切断時の双方において無効であると判定された前記気象情報を削除する過程と、
    を備えることを特徴とする請求項15乃至27の何れか一項に記載の気象情報収集方法。
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