JP4262129B2 - 気象予測システム - Google Patents

気象予測システム Download PDF

Info

Publication number
JP4262129B2
JP4262129B2 JP2004112165A JP2004112165A JP4262129B2 JP 4262129 B2 JP4262129 B2 JP 4262129B2 JP 2004112165 A JP2004112165 A JP 2004112165A JP 2004112165 A JP2004112165 A JP 2004112165A JP 4262129 B2 JP4262129 B2 JP 4262129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
weather
portable terminal
prediction
mobile portable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004112165A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005300176A (ja
Inventor
剛宜 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2004112165A priority Critical patent/JP4262129B2/ja
Priority to US11/096,249 priority patent/US7171307B2/en
Publication of JP2005300176A publication Critical patent/JP2005300176A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4262129B2 publication Critical patent/JP4262129B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01WMETEOROLOGY
    • G01W1/00Meteorology
    • G01W1/10Devices for predicting weather conditions

Landscapes

  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、気象予測システムに関し、特に気象予測を実現することができる移動携帯端末、この移動携帯端末における気象予測を実現させるための通信ホスト装置及び移動携帯端末、通信ホスト装置のそれぞれを含む気象予測システムに関する。
下記特許文献1〜特許文献5には、移動携帯端末を用いて気象予測を実現することができる発明が提案されている。特許文献1においては、複数種類の気象衛星から得た測定情報から天候を予測し、全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)搭載の移動携帯端末に対してGPSを利用して移動携帯端末の位置を特定し、狭い地域の短時間後の天候を予測し移動携帯端末に配信する手法が提案されている。
特許文献2においては、PHS回線の基地局に気象センサを搭載し、利用者が固定電話から気象情報センタに問合せを行い、気象情報センタが基地局に搭載された気象センサを使用して現地の天候を収集し、この情報を利用者に提供する手法が提案されている。
特許文献3〜特許文献5においては、移動体通信網を利用し、各移動携帯端末に気象センサを搭載し、この気象センサにより得られる情報を収集し気象予測に利用する手法が提案されている。
なお、取得した気象情報(気温、湿度、気圧、日照、降水量、雲の形、風圧、風向)に基づき気象予測を行う手法については、非特許文献1に詳細に記載されている。
移動体通信網を利用し、各移動携帯端末に気象センサを搭載し、気象センサで得られた情報を収集、利用して気象予測を行うことは、数時間以内の短時間の気象予報(以下、単に「短時間予報」という。)を行う上で有効な手法である。例えば、露店商、野外イベント企画会社等の職種を営む者にとって突然の雨は営業上切実な問題であり、又突然の集中豪雨は多大な被害を生じるおそれがあり、正確な短時間予報は重要である。しかしながら、正確な短時間予報の実現は以下のように困難な場合が多い。
現在、気象庁において行われている短時間予報は1時間から6時間程度先までの範囲内である。例えば、現在の降水に対する短時間予報は、1時間毎の降水量を6時間先まで予測した予報である。短時間予報は、数値予報モデルと実況補外予測との2つの手法について、それぞれの重みを決めて結合する手法が使用されている。
数値予報モデルには、水平スケールが数10kmから数100km程度の範囲内において数時間のメソスケール現象の予報を行なうメソ数値予報モデルが使用されている。メソ数値予報モデルは、具体的には約20km四方に1か所設置されている地域気象観測システム(以下、通称「アメダス」と言われている。)において自動観測された気象情報を利用している。実況補外予測はレーダアメダス解析雨量から求められた2.5km四方の地域の雨量から数時間後の雨量を予測する。
数値予報モデルに利用されるアメダスの情報は20km四方に1か所であり、これよりも狭い地域の情報を観測することができない。また、実況補外予測に用いるレーダーアメダス解析雨量は2.5km四方の雨量を求めているが、実測した数値は地形等の影響を受けるので精度は、アメダス雨量より正確性が劣る。
そこで、実際には、レーダアメダス解析雨量とアメダス雨量とを比較し補正しながら数値予報モデルに使用されている。また、時間経過後の予測は推定値を外挿により求めることができるが、初期時刻以後に発生する降水量は予測することができない。
短時間予報においては、時間、空間スケールが小さく、気象現象が激しく変化する場合も多く、アメダスよりも狭い範囲の気象情報を正確に観測することができないことから、気象予報を正確に行うことができない場合が多い。特に、これらの理由から、非常に短時間の、例えば1時間以内の気象予報を行うことは現状では困難である。
無線移動体通信システムにおいて、基地局のセル半径は数100mから数kmの範囲内であり、数kmのセル半径の場合には1つのセルを複数のセクタに分割している場合が多い。つまり、無線移動体通信システムは、アメダスの設置区間よりも狭い地域の気象情報を収集することができる。
今後ますます普及すると考えられるGPSを移動携帯端末に搭載すれば、更に詳細な位置決めが可能となる。つまり、各移動携帯端末に気象センサを搭載し、移動体通信網を利用し、気象センサの情報を収集すれば、アメダスと比べ非常に狭い範囲の気象情報を短時間の間隔において収集することができ、短時間予報を正確に行うことが可能である。
特開2000−155178号公報 特許第3366275号公報 特開2001−136568号公報 特開2002−044289号公報 特開2002−148061号公報 NHK放送文化研究所、「NHK気象ハンドブック改訂版」、1996年10月、日本放送出版協会
しかしながら、前述の特許文献1〜特許文献5において開示された発明は、気象情報を収集して短時間予報を行なう具現化された内容は実質的に記載されておらず、現在実用化されていない。気象情報を収集して短時間予報を実現するには、以下のような課題を解決する必要がある。
まず第1の課題は、移動携帯端末において気象情報を収集する場合、取得できる気象情報の種類が少なくなることである。通常、気象予報に利用される気象情報には気圧、気温、風向、風速、降水量、湿度、日照時間、日射量、雲の形等が必要であり、これらの気象情報は測定器において自動的に観測するようになっている。これに対して、小型化、低価格化等を勘案すると、移動携帯端末に搭載可能な気象センサは、現実的には気温、湿度、気圧、日照について測定することができる気象センサであると考えられ、このような気象センサにおいては、当然のことながら、気温、湿度、気圧及び日照以外の気象情報である風向、風速、降水量、雲の形を測定することができない。
第2の課題は、移動携帯端末に搭載された気象センサにより観測された気象情報の信頼性が、アメダスにおいて観測された気象情報に比べて低くなることである。移動携帯端末においては、小型化、低価格化が要求され、高精度、高価格な気象センサを搭載することが難しい。更に、移動携帯端末が鞄やバックの中にある場合、移動携帯端末が空調の効いた室内に置かれてある場合、移動携帯端末を身に付け体温の影響がある場合等、気象センサによる観測条件が様々に異なる。高精度、高価格な気象センサを移動携帯端末に搭載することが今後も難しいと考えられ、気象センサにより収集された気象情報をいかに高い精度にするか、つまり収集された気象情報のうち、気象予報に不必要な気象情報をいかに効率的に除去するかが重要である。
第3の課題は、移動携帯端末において、観測した気象情報のデータ通信量を多く送信することが難しいことである。通常の移動体通信システムにおいて、非音声の通信にはパケット通信が使用されており、送受信した情報量に応じて課金される料金システムである。通信料の低減、通信トラフィックの低減等を考えると、観測した気象情報の通信データ量はできる限り少ない方が好ましい。
ここで、移動携帯端末の通信頻度を少なくし、通信時間間隔を長くすれば、通信料を低減することができ、又通信トラフィックを低減することができる。アメダスにおいては、10分に1度の気象観測が行われている。しかしながら、移動体通信においては、10分に1度の気象観測を行い、その都度、定期的に気象情報を送信することは、送信頻度としては比較的多い方である。また、前述のように、狭い地域の短時間間隔の気象予報を正確に行なうという点では、短時間間隔で定期的に気象情報を送信することが必要になる。
第4の課題は、移動携帯端末において、気象情報に基づいた複雑な演算処理や大量の情報処理をすることが難しいことである。移動携帯端末の高機能化、高処理能力化は格段に進歩しているものの、移動携帯端末の軽量化、低消費電力化の要望が強い。移動携帯端末においては、気象情報に基づいた簡単な演算処理や少量の情報処理を実行することが好ましい。
第5の課題は、移動体通信特有の課題であり、移動携帯端末の位置が頻繁に変化することである。例えば、移動携帯端末の利用者が高速移動時に移動携帯端末において気象情報を受け取る場合を想定すると、利用者が存在する地域に正確に気象情報を提供することができるように考慮する必要がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、移動携帯端末、ホストコンピュータを備えた通信ホスト装置のそれぞれの機能分担を適切に割り振り、気象予報を正確に行い、通信トラフィックを低減することができ、かつ移動携帯端末における複雑な処理を減少することができ、利用者に利便性の高い気象予報サービスを提供することができる気象予測システムを提供することを目的とする。
本発明は、移動携帯端末と通信ホスト装置とから構成された気象予測システムであって、前記移動携帯端末は、気象情報を測定するセンサ部と、前記通信ホスト装置から閾値情報を受信する通信手段と、前記通信手段により受信された閾値情報に基づき前記センサ部で測定された気象情報を破棄し、破棄されなかった気象情報を前記通信手段により前記通信ホスト装置へ送信させる情報制御部とを備え、前記通信ホスト装置は、前記センサ部で測定される気象情報以外の端末外気象情報、季節情報及び地図情報の少なくとも1つの情報を蓄積する端末外気象情報データベース部と、前記端末外気象情報データベース部に蓄積された情報に基づいて演算された前記センサ部で測定された気象情報を取捨するための閾値情報を蓄積する閾値情報蓄積部と、前記閾値情報蓄積部に蓄積された閾値情報を前記移動携帯端末へ送信し、前記通信手段により送信された気象情報を受信するネットワークインターフェイスと、を備える構成を採る。
この構成によれば、センサ部により気象情報を測定し、この気象情報に基づき第1の気象予測部において第1の気象予測を行なうことができる。更に、第1の閾値情報蓄積部に蓄積された閾値情報に基づき不必要な気象情報を破棄し、必要な少量の気象情報に基づき第1の気象予測を行い、気象予測出力手段に第1の気象予測を出力することができるので、第1の気象予測に必要な演算処理能力を軽減し、第1の気象予測を自信で行なうことができる移動携帯端末の小型化、低消費電力化を実現することができる。更に、センサ部においては、最小限の気象情報を測定しているので、通信手段により送信する気象情報量を減少することができる。
本発明の移動携帯端末は、前記気象予測出力手段は、前記第1の気象予測を視覚情報として利用者に出力する表示部、前記第1の気象予測を聴覚触覚情報として前記利用者に出力する音源部、のいずれか一方又は双方である構成を採る。
本発明の移動携帯端末は、前記気象情報の気温、湿度、気圧、日照の各気象因子に重み付けをするための予測係数を蓄積する第1の予測係数蓄積部を更に備え、前記予測係数を使用して前記第1の気象予測を行なう構成を採る。
この構成によれば、第1の予測係数蓄積部に蓄積された予測係数に基づき第1の気象予測を行なうことができるので、第1の気象予測を行なう演算処理量を軽減することができる。従って、移動携帯端末の小型化、低消費電力化を実現することができる。
本発明の移動携帯端末は、前記予測係数を使用した前記第1の気象予測の正誤の的中情報を送信する的中情報送信手段を更に備えた構成を採る。
この構成によれば、的中情報に基づき予測係数の精度を高め、第1の気象予測の精度を向上することができる。
本発明の移動携帯端末は、前記気象情報の送信若しくは前記閾値情報の受信において、セキュリティ上の認証情報を蓄積する第1の認証情報蓄積部を更に備えた構成を採る。
この構成によれば、移動携帯端末の情報の送受信において、セキュリティを向上することができる。
本発明の移動携帯端末は、通信ホスト装置において生成された第2の気象予測の情報を蓄積する第1のホスト予測蓄積部と、前記第2の気象予測を前記気象予測出力手段において出力させる予測表示命令の情報を蓄積する第1の予測表示命令蓄積部とを更に備えた構成を採る。
この構成によれば、移動携帯端末において第1の気象予測が困難な場合に、第1のホスト予測蓄積部に蓄積された第2の気象予測を第1の予測表示命令蓄積部に蓄積された予測表示命令に基づき出力することができる。
更に、本発明の通信ホスト装置は、情報蓄積装置と、ホストコンピュータと、ネットワークインターフェイスとを備え、前記情報蓄積装置は、移動携帯端末から送信される気象情報を蓄積する第2の気象情報蓄積部と、前記気象情報を取捨する閾値情報を蓄積する第2の閾値情報蓄積部と、前記気象情報以外の端末外気象情報を蓄積する端末外気象情報データベース部と、前記移動携帯端末の少なくとも位置情報を蓄積する端末情報蓄積部とを備え、前記ホストコンピュータは、前記気象情報及び端末外気象情報に基づき前記閾値情報を演算する第2の情報演算部と、前記第2の気象情報蓄積部、前記第2の閾値情報蓄積部、前記端末外気象情報データベース部、前記端末情報蓄積部、第2の情報演算部及びネットワークインターフェイスを制御する第2の情報制御部とを備え、前記ネットワークインターフェイスは、少なくとも前記気象情報を受信し、前記閾値情報を送信する送受信機能を備えた構成を採る。
この構成によれば、第2の気象情報蓄積部に蓄積された、移動携帯端末から送信される気象情報と端末外気象情報データベース部に蓄積された端末外気象情報との膨大な情報量に基づき第2の情報演算部において閾値情報を生成することができ、大半の重い演算処理をこの第2の情報演算部において処理することができる。従って、前述の移動携帯端末における第1の気象予測に必要な演算処理量を軽減することができる。更に、端末外気象情報データベース部には、例えばアメダスの端末から取得した端末外気象情報を蓄積し、この端末外気象情報を補助的に使用して閾値情報を生成することができるので、閾値情報の精度を高め、結果的に移動携帯端末における第1の気象予測の精度を向上することができる。更に、端末外気象情報を利用することができるので、移動携帯端末には高精度かつ高価な気象情報の気象センサを搭載する必要がなくなり、移動携帯端末の小型化、低価格化を実現することができる。
本発明の通信ホスト装置は、前記気象情報の気温、湿度、気圧、日照の各気象因子に重み付けをするための予測係数を生成する前記第2の情報演算部と、前記予測係数を蓄積する第2の予測係数蓄積部と、を更に備えた構成を採る。
この構成によれば、予測係数を第2の情報演算部において生成することができるので、移動携帯端末の演算処理量を軽減することができる。
本発明の通信ホスト装置は、前記気象情報の受信若しくは前記閾値情報の送信において、セキュリティ上の認証情報を蓄積する第2の認証情報蓄積部を更に備えた構成を採る。
この構成によれば、通信ホスト装置の情報の送受信において、セキュリティを向上することができる。
本発明の通信ホスト装置は、前記移動携帯端末から送信される前記第1の気象予測の正誤の的中情報を蓄積する的中情報蓄積部を更に備えた構成を採る。
この構成によれば、的中情報蓄積部に蓄積された第1の気象予測の的中情報に基づき予測係数の精度を高め、第1の気象予測の精度を向上することができる。
本発明の通信ホスト装置は、前記第2の気象情報蓄積部に蓄積された気象情報と前記端末外気象情報データベース部に蓄積された端末外気象情報とに基づき第2の気象予測を行なう第2の気象予測部と、前記第2の気象予測を蓄積する第2のホスト予測蓄積部と、前記第2の気象予測を前記移動携帯端末において出力させる予測表示命令の情報を蓄積する第2の予測表示命令蓄積部とを更に備えた構成を採る。
この構成によれば、第2の予測表示命令蓄積部に蓄積された予測表示命令と第2の気象予測部に蓄積された第2の気象予測とに基づき、移動携帯端末において第1の気象予測が困難な場合に第2の気象予測を出力させることができる。
そして、本発明の気象予測システムは、前述の移動携帯端末と、通信ホスト装置とを備えた構成を採る。
この構成によれば、前述の効果を得ることができる気象予測システムを提供することができる。
本発明によれば、移動携帯端末、通信ホスト装置のそれぞれの機能分担を適切に割り振り、気象予報を正確に行い、通信トラフィックを低減することができ、かつ移動携帯端末における複雑な処理を減少することができ、利用者に利便性の高い気象予報サービスを提供することができる気象予測システムを提供することができる。
本発明の骨子は、気象予測システムにおいて、気象予測に必要な機能を主に移動携帯端末に搭載し、気象予測に必要な閾値、係数等の生成に必要な複雑な演算機能を通信ホスト装置に搭載するようにしたことである。
本発明の実施の形態に係る気象予測システムにおいて、移動携帯端末における気象予測は、現行のアメダスの気象情報を収集する地域に比べて、非常に狭い地域において収集した気象情報に基づき実行することができる特徴がある。更に、気象予測システムにおいては、移動携帯端末と通信ホスト装置との間においてインタラクティブつまり双方向に気象情報等の情報を送受信することができる特徴がある。
移動携帯端末と通信ホスト装置との間においてインタラクティブに情報の送受信が可能であると、気象予測に必要な役割分担を移動携帯端末、通信ホスト装置のそれぞれに適切に配分することができる。具体的には、移動携帯端末においてその移動性を利用して気象情報を収集し、この気象情報を通信ホスト装置に送信する。通信ホスト装置においては、複数の移動携帯端末からの気象情報を収集し、これらの気象情報を気象予測に必要な演算を行い、これらの演算結果を移動携帯端末に送信する。移動携帯端末においては、通信ホスト装置から送信される演算結果に基づき気象予測を行なう。
このような適切な機能分担により、気象情報などの膨大な情報を蓄積する機能及び複雑なかつ重い演算処理を行なう機能を通信ホスト装置において実行することにより、移動携帯端末においては、少ない情報量の蓄積と簡単な演算処理とにより、気象予測を行なうことができる。更に、インタラクティブであることにより、通信ホスト装置から移動携帯端末に、すなわち管理者から利用者に天気予報の配信サービス、気象情報の取得配信サービス、天気予報の的中率向上サービス等を提供することができる。また、情報送受信の際のセキュリティ性を向上する認証サービスを提供することができる。
以下、本発明の最良の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
[気象予測システムの構成]
気象予報の業務は、法律上、気象予報が与える社会的影響を鑑み、例えば気象庁の職員、気象予報士等の特定の者しか行なうことができない。このような制約の範疇において、気象予報の提供サービスを実現する、本発明の実施の形態1に係る気象予測システム1は、図2に示すように、ホストコンピュータ21及び情報蓄積装置22を有する通信ホスト装置2と、通信ホスト装置2のホストコンピュータ21に回線(ネットワーク)3を通して接続される利用者端末4(4A〜4C)と、回線3に接続される基地局制御装置5(5A、5B)と、基地局制御装置に接続される移動体無線基地局6と、移動体無線基地局6との間で通信の送受信を行なう移動携帯端末7とを備えて構築されている。回線3は実施の形態1において主に有線回線である。ここで、有線回線とは、マイクロ波による中継、衛星による中継等の中継システムが組み込まれた有線回線を含む意味で使用される。移動体無線基地局6において、基地局6Aを中心として取り囲む破線はセル範囲6xであり、同様に基地局6Bを中心として取り囲む破線はセル範囲6yである。
ここで、利用者端末4の取り扱いは特定の者に限定される。この特定の者とは、前述のように、気象庁の職員、気象予報士等の気象予報に対して専門的知識を有する利用者である。この利用者は、利用者端末4から回線3を通じて通信ホスト装置2にアクセスし、後述するが、例えば気象予測の演算方法、具体的には通信ホスト装置2における予測係数の演算方法等を変更することができる。このような演算方法の変更は気象予測の精度を向上する上で重要である。また、利用者は、利用者端末4を利用し、回線3を通じて通信ホスト装置2から気象予測に関する様々な情報を取得することができる。利用者においては、この取得した気象情報等に基づき独自の気象予測を行い、気象予測の提供サービスを行なうことができる。利用者端末4は例えばパーソナルコンピュータである。
移動携帯端末7は、前述の特定の者以外の一般の者において取り扱うことができる携帯電話機、無線通信機、パーソナルコンピュータ(特に、携帯可能なノート型パーソナルコンピュータ)、携帯型情報端末(PDA)等である。
なお、実施の形態1においては、利用者端末4(4A〜4C)、基地局制御装置5(5A、5B)、移動体無線基地局6の基地局6A、6B、移動携帯端末7のそれぞれは図2に示される数に限定されるものではない。
[移動携帯端末の構成]
次に、実施の形態1に係る図2に示す移動携帯端末7の構成を説明する。実施の形態1に係る移動携帯端末7は、まず通信を実現する基本的な構成として、図1に示すように、アンテナ部701と、送受信部702と、変復調部703と、通信制御部704と、第1の情報制御部705とを備えている。
アンテナ部701は無線信号の送受信を行なう。送受信部702は無線帯域の無線信号の受信及び送信を行なう。変復調部703は送受信信号の変調若しくは復調を行なう。通信制御部704は、無線通信を正確に行なう誤り検出、誤り訂正、送受信のタイミング、移動体無線基地局6に対する電波の強度の把握等の無線通信を実現する制御を行なう。第1の情報制御部705は、無線通信以外のアプリケーションソフトウェアやハードウェアの制御を主体的に行なう。
通信制御部704、第1の情報制御部705は、いずれも、例えば1つ又は複数のCPU(中央演算処理ユニット)若しくはDSP(デジタル信号プロセッサ)、又はCPUとDSPとを組合せて構築されている。第1の情報制御部705には、オペレーティングシステム(OS)、アプリケーションソフトウェアが格納された内部メモリ720及び各種ハードウェアが接続されている。
内部メモリ720は、通信制御部704及び第1の情報制御部705の双方に接続されメモリ機能を共用する構成を採用しているが、通信制御部704、第1の情報制御部705のそれぞれに独立した構成を採用してもよい。内部メモリ720は、情報の書き込み速度、読み出し速度、記憶容量等に応じて、1つ又は複数のメモリデバイスにより構築されている。なお、内部メモリ720の詳細なブロック構成は後述する。
第1の情報制御部705に接続される各種ハードウェアには、音源部706と、電源部707と、可換メモリ(揮発性メモリ)部708と、赤外線通信部709と、タイマ部710と、キー(入力)部711と、カメラ部712と、表示部713とが含まれている。表示部713は文字、図形、記号等の視覚情報を出力し、利用者はこの視覚情報を知ることができる。音源部706は例えばアラーム、音楽、音声、振動等の聴覚触覚情報を出力し、利用者はこの聴覚触覚情報を知ることができる。
そして、実施の形態1に係る移動携帯端末7は、気象予測に必要な、センサ部730と、第1の演算結果蓄積部721と、第1の閾値情報蓄積部722と、第1の気象情報蓄積部723と、第1の情報演算部750と、第1の気象予測部760とを更に備えている。
センサ部730は、基本的には気象情報を測定する機能を備え、日照を測定する日照計731と、湿度を測定する湿度計733と、気温を測定する温度計733と、気圧を測定する気圧計734とを備えている。センサ部730の各センサ(気象センサ)は、気象予測を実現する上で最小限必要な気象情報を収集することができる。これらのセンサに限定することで、移動携帯端末7は小型化が可能でかつ低消費電力化が可能である。実施の形態1に係るセンサ部730は、前述のように4つのセンサ(731〜734)を備えているが、必ずしもすべてのセンサを備える必要はなく、1つのセンサ、2つのセンサ又は3つのセンサを備えていればよい。ここで、日照計731には、単に日照量のみを測定する気象センサだけに限定されるものではなく、日照量の測定を一定期間測定し日照時間の算出が実行できる気象センサが含まれる。
第1の演算結果蓄積部721、第1の閾値情報蓄積部722及び第1の気象情報蓄積部723は、実施の形態1において内部メモリ720に構築されている。第1の気象情報蓄積部723は、センサ部730において測定された気象情報を一定時間間隔で、かつ一定時間期間分蓄積することができる。第1の閾値情報蓄積部722は、センサ部730において測定された気象情報のうち、必要な気象情報と不必要な気象情報との取捨を行なう閾値の情報を蓄積することができる。第1の演算結果蓄積部721は、演算の結果抽出された必要な気象情報を蓄積することができる。
第1の情報演算部750は、各種ハードウェアの情報の演算、特に第1の気象情報蓄積部723に蓄積された気象情報と第1の閾値情報蓄積部722に蓄積された閾値情報とに基づき必要な気象情報を抽出(取拾)する演算を少なくとも実行することができる。第1の気象予測部760は、第1の演算結果蓄積部721に蓄積された気象情報に基づき、気象予測を行なうことができる。
第1の情報制御部705は、各種ハードウェアを制御することは勿論のこと、特に通信ホスト装置2のホストコンピュータ21との間において、気象予測に関する通信信号(気象予測情報)の送受信制御を行なうことができる。
移動携帯端末7は、センサ部730を備え、このセンサ部730による気象情報の収集を主要な機能として付加されている。この気象情報の収集自体は、気象予測に伴う演算処理に比べて非常に小さな情報処理能力において実行することができる。更に、移動携帯端末7は、第1の情報演算部750及び第1の気象予測部760を備え、この第1の情報演算部750及び第1の気象予測部760により通信ホスト装置2の情報処理能力に対してあまり情報処理能力を要求しない範囲で気象予測を行なうようになっている。
[通信ホスト装置の構成]
次に、実施の形態1に係る図2に示す通信ホスト装置2の構成を説明する。実施の形態1に係る通信ホスト装置2は、図3に示すように、前述したホストコンピュータ21及び情報蓄積装置22に加えて、更にネットワークインターフェイス250を備えている。ネットワークインターフェイス250は図2に示す回線3とこの通信ホスト装置2との間を接続するインターフェイスである。
ホストコンピュータ21は、第2の情報制御部211と、第2の情報演算部212と、第2の気象予測部213とを備えている。
情報蓄積装置22は、ユーザ送信情報蓄積部220と、端末外気象情報データベース部225と、ユーザ情報蓄積部230と、ワークメモリ部240とを備えて構築されている。ユーザ送信情報蓄積部220は、第2の予測表示命令蓄積部221と、第2の予測係数蓄積部222と、第2のホスト予測蓄積部223とを備えている。端末外気象情報データベース部225は、端末外気象情報蓄積部226と、季節情報蓄積部227と、地図情報蓄積部228とを備えている。ユーザ情報蓄積部230は、第2の気象情報蓄積部231と、端末情報蓄積部232と、的中情報蓄積部233と、第2の認証情報蓄積部234、第2の閾値情報蓄積部235とを備えている。ワークメモリ部240は第2の演算結果蓄積部241により構築されている。
通信ホスト装置2は、移動携帯端末7に対してはるかに高い情報処理能力を備えた固定設備として構築することができるので、第2の情報演算部212及び第2の気象予測部213は情報処理能力が要求される気象予測に必要な処理を行うことができる。
[気象予測システムの動作]
次に、移動携帯端末7の動作を図4を用いて説明し、通信ホスト装置2の動作を図5を用いて説明し、併せて気象予測システムの動作を説明する。
移動携帯端末7の動作
まず最初に、移動携帯端末7の動作を説明する。ステップS1に示すように、センサ部730を用いて気象情報を取得し、この取得された気象情報を内部メモリ720の第1の気象情報蓄積部723に蓄積する。気象予測には気象情報の経時的な要素が必要になるので、気象情報の蓄積は一定時間間隔でかつ一定時間期間行われる。
気象情報は、例えば移動携帯端末7が室内にある場合、室外にある場合、所持者の体温の影響を受ける場合等により変化するので、必要な気象情報と不必要な気象情報とを選別する必要がある。ステップS2に示すように、通信ホスト装置2から気象情報の取拾(選別)を行なう閾値情報が送信されている場合には、移動携帯端末7の第1の閾値情報蓄積部722において、閾値情報が蓄積される。
ステップS3に示すように、第1の情報制御部705は、第1の閾値情報蓄積部722に閾値情報が蓄積されているか否かを判定する。第1の閾値情報蓄積部722に閾値情報が蓄積されていない場合、又は閾値情報が蓄積されているものの現在の移動携帯端末7が存在する地域に適合する閾値情報でない場合、ステップS9に示すように、通信ホスト装置2に対して、閾値情報を送信する要求が行われる。この閾値情報の送信要求を実行した後、この処理は終了する。
ステップS3において、第1の閾値情報蓄積部722に閾値情報が蓄積されている場合、ステップS4に示すように、第1の情報演算部750において、第1の気象情報蓄積部723に蓄積された気象情報と第1の閾値情報蓄積部722に蓄積された閾値情報とが比較される。そして、ステップS5に示すように、第1の情報演算部750において、閾値を超えているか否かが判定される。閾値を超えている場合、実施の形態1においては不必要な気象情報であることを意味し、ステップS10に示すように、すべての気象情報が不必要な気象情報であるか否かが判定される。すべての気象情報が不必要な気象情報である場合、この処理は終了する。すべての気象情報が不必要な気象情報でない場合、ステップS11に示すように、一部の不必要な気象情報は破棄され、残りの必要な気象情報はこの後気象予測に使用される。ここで、閾値は、単なる数値範囲を使用してもよいし、又平均値等の基準値とこの基準値からのばらつき(偏差)の値とで設定してもよい。
ステップS5において、閾値を超えていない場合は必要な気象情報であることを意味し、ステップS6に示すように、この気象情報に基づき第1の気象予測部760において気象予測が行われる。また、ステップS11において、残りの必要な気象情報に基づき第1の気象予測部760において気象予測が行われる。この気象予測の結果は、ステップS7に示すように、移動携帯端末7の表示部713において、視覚情報として利用者に出力される。
そして、必要な気象情報又は破棄されずに残った必要な気象情報は、ステップS8に示すように、通信制御部704、変復調部703及び送受信部702を通してアンテナ701から通信ホスト装置2に送信される。この気象情報の送信後、この処理は終了する。
通信ホスト装置2の動作
次に、通信ホスト装置2の動作を説明する。まず最初に、通信ホスト装置2の情報蓄積装置22において、ステップS21に示すように、端末外気象情報データベース部225の端末外気象情報蓄積部226に蓄積されているアメダス等の気象情報、季節情報蓄積部227に蓄積されている季節情報、地図情報蓄積部228に蓄積されている地図情報を更新する必要がある場合には更新する。
ステップS22に示すように、移動携帯端末7の内部メモリ720の第1の気象情報蓄積部723に蓄積された気象情報と移動携帯端末7の情報とを取得する。この取得された気象情報はユーザ情報蓄積部230の第2の気象情報蓄積部231に蓄積される。移動携帯端末7の情報は端末情報蓄積部232に蓄積される。移動携帯端末7の情報とは、位置情報、気象情報の送信時刻情報等である。
前述の図2に示すように、移動携帯端末7と移動体無線基地局6との間において無線通信が実施されれば、移動携帯端末7が存在するセル範囲6x又は6yを特定することができるので、移動携帯端末7の位置情報を簡易にかつ安価に取得することができる。例えば、移動携帯端末7と基地局6Aとの間において無線通信が行われていれば、移動携帯端末7はセル範囲6x内に存在することを認識することができる。
GPSはセル範囲6x又は6yで特定される位置情報に対して高い精度の位置情報を得ることができる。しかしながら、気象予測においては、GPSで特定されるような高い精度の位置情報は要求されない。なお、移動携帯端末7には標準的にGPSを搭載した機種が製品化されているので、この場合にはGPSを有効に利用し気象予測に必要な位置情報を取得してもよい。
ステップS23に示すように、第2の気象情報蓄積部231に蓄積された気象情報に基づき、一定の地域単位において気象情報の統計処理を行う。この統計処理は第2の情報演算部212において行われる。ここで、一定の地域単位とは、通信ホスト装置2が決定する狭い地域であり、具体的には1つの基地局6Aのセル範囲6x若しくは基地局6Bのセル範囲6y、複数のセル範囲6x及び6y、市町村の範囲等であり、短時間予報の精度を著しく低下させない程度の単位の地域を意味する。
ステップS24に示すように、一定の地域単位において気象情報が予め設定された設定値Xの範囲内のばらつきか否かが判定される。設定値Xは、人体の体温の影響があるか否か、暖房機や冷房機等の空調がなされた部屋であるか否かなどの移動携帯端末7の周辺環境の影響による気温や湿度の気象情報のばらつきを、季節情報蓄積部227に蓄積された季節情報具体的には季節に適した気温や湿度を加味した上で、正確な気象情報であるか否かを見極めるための閾値である。気象情報が設定値Xの範囲外のばらつきである場合、ステップS28に示すように、不必要な気象情報として破棄される。判定並びに不必要な気象情報の破棄は第2の情報演算部212において行われる。
気象情報が設定値Xの範囲内のばらつきである場合、ステップS25に示すように、端末情報蓄積部232に蓄積された移動携帯端末7の位置情報と地図情報蓄積部228に蓄積された地図情報とに基づき、該当する地域の高度(標高)情報を算出する。通常、気圧は高度が高くなるにつれて低くなるので、該当する地域の標準的な気圧を算出することができる。
ステップS26に示すように、算出された高度情報と第2の気象情報蓄積部231に蓄積された気象情報の気圧情報とに基づき、この気象情報が予め設定された設定値Yの範囲内のばらつきか否かが判定される。気象情報が設定値Yの範囲外のばらつきである場合、すなわち気圧が該当地域の気圧に対して明らかに相違する値であれば、ステップS29に示すように、不必要な気象情報として破棄される。判定並びに不必要な気象情報の破棄は第2の情報演算部212において行われる。
同様に、季節情報蓄積部227に蓄積された季節情報と、端末情報蓄積部232に蓄積された気象情報を取得した日時情報と、第2の気象情報蓄積部231に蓄積された気象情報とに基づき、取得した日時の気象情報が季節情報に対して明らかに異なる値であれば、不必要な気象情報として破棄される。
前述の地図情報及び季節情報を加味する場合、端末外気象情報蓄積部226に蓄積されている、該当地域若しくはその近傍のアメダスの情報も併せて加味される。例えば、該当地域においては現在「雨」であった場合、単純に地図情報から求めた該当地域の気圧に比べて低い気圧を示す場合がある。このような場合、地図情報や季節情報により必要、不必要な気象情報を判別するのではなく、アメダスの情報に基づき大凡の気象状況を加味すれば、不必要な情報は高い精度で破棄することができ、必要な情報は高い精度で気象予測に使用することができる。
ここまでの処理によって、通信ホスト装置2においては、気象予測に必要な気象情報の各予測因子に対して、どの程度のばらつきの範囲内であれば正確な気象情報であるか否かの閾値情報を得ることができる。そして、ステップS27に示すように、前述の図4に示すステップS9において説明した閾値情報の送信要求が図1に示す移動携帯端末7から通信ホスト装置2にあるか否かが判定される。閾値情報の送信要求がない場合、この処理は終了する。閾値情報の送信要求がある場合、ステップS30に示すように、通信ホスト装置2は移動携帯端末7に閾値情報を送信する。この閾値情報の送信後、この処理は終了する。
このように、実施の形態1によれば、気象予測システム1は、移動携帯端末7、通信ホスト装置2の各々に気象予測に必要な機能を分割して分担させている。この結果、通信ホスト装置2は、1つの移動携帯端末7で所有することが困難な複数の移動携帯端末7で収集された気象情報を蓄積し、この気象情報に基づき統計処理を行い、この処理結果とアメダス等の端末外気象情報、季節情報及び地図情報とを利用してどの程度の範囲の気象情報が有効なものであるか否かを示す閾値情報を演算し、この閾値情報を移動携帯端末7に送信することができる。一方、移動携帯端末7は、センサ部730において気象情報を収集する簡易な処理を行い、更に通信ホスト装置2から送信される閾値情報に基づき収集された気象情報のうち不必要な気象情報を正確に破棄することができ、必要な気象情報に基づき正確な気象予測を行なうことができる。必要な気象情報は情報量としては少なく、従って情報処理量を少なくすることができ、しかも情報処理時間を短縮することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る移動携帯端末、通信ホスト装置及び気象予測システムは、予測係数を利用して気象予測を行なう例、気象予測の正誤の的中情報を利用して予測係数を補正し気象予測を行なう例を説明するものである。
[移動携帯端末の構成]
実施の形態2に係る移動携帯端末7は、基本的には実施の形態1に係る移動携帯端末7と同様の構成であるが、図6に示すように、内部メモリ720に更に第1の予測係数蓄積部724を備えている。
ここで、数値予報モデルの予測結果から気温や降水量等の気象の天気要素を求める方法には大別してMOS方式とPPM方式とがある。MOS方式は、過去の数値予報の予測値と観測値とから統計的関係式を作成し、数値予報の予測値から天気要素を予測する方式であり、線形重回帰式のカルマンフィルタや非線形関数を用いたニューラルネットワーク等の計算方法を使用する。PPM方式は、MOS方式における予測値の代わりに各天気要素の初期値とそれに対応する時刻の観測値との間で統計的関係式を作成する方式であり、線形重回帰式に分類されている。いずれの方式も予測値の取扱いに違いはあるが、予測値に対し何らかの係数を乗算する点は共通している。この係数の算出や比較には大きな演算量が必要とされる。
そこで、係数の算出や比較は通信ホスト装置2において演算し、この演算の結果得られた係数(予測係数)が移動携帯端末7の内部メモリ720に配設された第1の予測係数蓄積部724に蓄積される。移動携帯端末7においては、この第1の予測係数蓄積部724に蓄積された予測係数を利用して気象予測を行なうことができる。
更に、移動携帯端末7は、第1の気象予測部760に的中情報出力部761を備えている。この的中情報出力部761は、移動携帯端末7の利用者がキー部711の操作で任意に通信ホスト装置2に的中情報を送信することができる機能を有する。ここで、的中情報とは、移動携帯端末7における気象予測が的中したか若しくは的中しなかったかの正誤を示す情報であり、該当地域の気象予測の予測係数を補正する情報として使用される。
[通信ホスト装置の構成]
実施の形態2に係る通信ホスト装置2は、前述の実施の形態1に係る、図3に示す通信ホスト装置2と基本的には同様である。実施の形態2において、通信ホスト装置2は、ユーザ送信情報蓄積部220に配設された第2の予測表示命令蓄積部221、第2の予測係数蓄積部222及び第2のホスト予測蓄積部223を必要とする。
[気象予測システムの動作]
次に、移動携帯端末7の動作を図7を用いて説明し、通信ホスト装置2の動作を図8を用いて説明し、併せて気象予測システムの動作を説明する。
移動携帯端末7の動作
実施の形態2に係る移動携帯端末7の気象予測を実現するための動作は、前述の実施の形態1に係る移動携帯端末7の、図4に示すステップS6の気象予測を行なう段階を、図7に示す移動携帯端末7のフローチャートに置き換えたものである。
すなわち、まず最初に、ステップS41に示すように、通信ホスト装置2から予測係数が送信されている場合、移動携帯端末7は内部メモリ720の第1の予測係数蓄積部724に予測係数を蓄積する。
移動携帯端末7においては、ステップS42に示すように、第1の予測係数蓄積部724に予測係数が蓄積されているか否かを判定する。予測係数が蓄積されている場合、ステップS43に示すように、蓄積されている予測係数に基づき気象予測を行なう。気象予測の終了後、この処理は終了する。
一方、第1の予測係数蓄積部724に予測係数が蓄積されていない場合、ステップS44に示すように、通信ホスト装置2に対して予測係数の送信要求を行なう。この送信要求を行った後に、移動携帯端末7の第1の予測係数蓄積部724に予め蓄積された予測係数の初期値を用い、ステップS45に示すように、移動携帯端末7において気象予測を行なう。この気象予測の終了後、この処理は終了する。
なお、ステップS41に示す予測係数が蓄積されているか否かの判定において、移動携帯端末7が高速移動中、セル範囲間のハンドオーバ中、予測係数が現在の移動携帯端末7の存在する地域のものではないなどの場合、第1の予測係数蓄積部724に予測係数は蓄積されているものの、この蓄積された予測係数が気象予報に使用できないときには予測係数が蓄積されていないと判定され、ステップS44に示す予測係数の送信要求を行なう。
通信ホスト装置2の動作
実施の形態2に係る通信ホスト装置2は、ステップS51に示すように、常に移動携帯端末7から予測係数の送信要求があるか否かを監視する。予測係数の送信要求がある場合、ステップS52に示すように、通信ホスト装置2は移動携帯端末7に予測係数を送信する。予測係数の送信要求があるか否かを監視する動作は、消費電力を削減することを目的として、定常的に行なうことが好ましい。予測係数の送信後、この処理は終了する。一方、移動携帯端末7から予測係数の送信要求がない場合、この処理は終了する。
一方、ステップS53に示すように、移動携帯端末7から任意に的中情報が送信されていれば、通信ホスト装置2は的中情報蓄積部233に的中情報を蓄積する。的中情報は、移動携帯端末7が存在する地域及び的中情報を送信した時刻の識別ができる形式において蓄積される。
ステップS54に示すように、通信ホスト装置2においては、的中情報蓄積部233に的中情報が蓄積されているか否かを判定する。的中情報が蓄積されている場合、ステップS55に示すように、的中情報が発信された地域の、発信時刻の予測係数を補正し、第2の予測係数蓄積部222に補正された予測係数を蓄積する。補正された予測係数の蓄積後、この処理は終了する。的中情報が蓄積されていない場合、この処理は終了する。
通常の気象予報においても、気象予報の結果に対する予報精度の検証が行われ、予報精度を高めるためにフィードバックが行われている。同様の目的で、実施の形態2においては、予測係数を広い範囲で一律に求めると移動携帯端末7を利用して狭い地域の気象情報を収集する利点を生かすことができないので、予測係数はセル範囲6x若しくは6y、複数のセル範囲6x及び6y、市町村等により区分けされた一定の狭い地域毎に設定し蓄積し、移動携帯端末7においてこの予測係数を用いて気象予測を行い、移動携帯端末7から任意に送信される的中情報に基づき予測係数を補正するようにしたので、正確な気象予測を実現することができる。
更に、移動携帯端末7においては、通信ホスト装置2から送信される予測係数を内部メモリ720の第1の予測係数蓄積部724に蓄積し、この蓄積された予測係数に基づき簡易な処理で正確な気象予測を実現することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る移動携帯端末、通信ホスト装置及び気象予測システムは、移動携帯端末7において気象予測結果を利用者に通知する際の利便性を向上しつつ、セキュリティ機能を向上することができる例を説明するものである。
[移動携帯端末の構成]
実施の形態3に係る移動携帯端末7は、基本的には実施の形態2に係る移動携帯端末7と同様の構成であるが、図9に示すように、内部メモリ720に更に第1の認証情報蓄積部725を備えている。
通常、気象予測の結果は移動携帯端末7の表示部713に表示される。表示部713には、例えば液晶表示パネル若しくは有機エレクトロルミネッセンスパネルを実用的に使用することができる。気象予報の利用者は、常時、表示部713を見られる状態にあるとは限らない。一方、利用者が短時間予報を要望している場合には、気象予測の結果が出力された時点で、即座に、利用者は気象予測の結果を知りたい。
そこで、実施の形態3に係る移動携帯端末7においては、気象予測が行われると、一定の時間経過後に、気象予測として降水予測を聴覚情報として利用者に通知する機能を備えるようにしたものである。
[通信ホスト装置の構成]
実施の形態3に係る通信ホスト装置2は、前述の実施の形態1に係る、図3に示す通信ホスト装置2と基本的には同様である。実施の形態3において、通信ホスト装置2は、ユーザ情報蓄積部230に配設された第2の認証情報蓄積部234を必要とする。
[気象予測システムの動作]
次に、移動携帯端末7の動作を図10を用いて説明し、通信ホスト装置2の動作を図11を用いて説明し、併せて気象予測システムの動作を説明する。
移動携帯端末7の動作
実施の形態3に係る移動携帯端末7の動作は、まず最初に、利用者が移動携帯端末7のキー部711を操作し、移動携帯端末7の認証登録を行った場合、ステップS61に示すように、この認証情報は移動携帯端末7の内部メモリ720の第1の認証情報蓄積部725に蓄積される。
ステップS62に示すように、気象予測として例えば雨が降ることが近いか否かが判定される。移動携帯端末7の第1の気象予測部760において行われた気象予測の結果、雨が近いうちに降ると気象予測された場合、ステップS63に示すように、第1の情報制御部705は音源部706に雨が近いうちに降る旨の聴覚情報を出力する命令を出し、この命令に基づき音源部706はアラーム、音声等の聴覚情報を出力する。なお、移動携帯端末7は更にバイブレーション機能を備え、このバイブレーション機能を利用して雨が近いうちに降る旨の情報を単独で又はアラーム若しくは音声とともに出力するようにしてもよい。ここで、実施の形態3において、バイブレーション機能を利用した振動による利用者への通知は触覚情報に含まれる。雨が近いうちに降らないと気象予測がなされた場合、聴覚触覚情報の出力は行わない。
ステップS64に示すように、第1の認証情報蓄積部725に利用者が移動携帯端末7の認証登録を行っているか否かが判定される。ステップS65に示すように、認証登録を行っている場合、破棄されていない気象情報が通信ホスト装置2に送信される。この気象情報の送信後、この処理は終了する。一方、認証登録を行っていない場合、この処理は終了する。
通信ホスト装置2の動作
次に、移動携帯端末7と通信ホスト装置2との間の送受信を行なう際のセキュリティ機能の説明をしつつ、通信ホスト装置2の動作を説明する。前述の実施の形態1及び実施の形態2に係る気象予測システムの動作においては、移動携帯端末7から気象情報が通信ホスト装置2に自動的に送信されている。このような場合、移動携帯端末7の利用者に固有の情報が、利用者が意図しない方法により送信されることになるので、利用者に固有の情報の漏洩を防止することにより、利用者のプライバシーを保護する必要がある。また、気象予報サービスを提供する通信ホスト装置2の管理者においては、不特定多数の利用者に気象情報を提供することは、不特定多数の利用者に回収不可能な課金をすることであり、気象予報サービスの運用上好ましくない。そこで、移動携帯端末7と通信ホスト装置2との間の気象情報の送受信に際し、以下に説明するような認証機能を付加する。
まず最初に、移動携帯端末7の利用者は通信ホスト装置2の管理者との間で気象予測を行なう機能を利用する認証を行った場合、前述のように、認証登録を行った旨の情報が移動携帯端末7の第1の認証情報蓄積部725に蓄積される。この認証登録の蓄積がなされると、ステップS71に示すように、認証登録が蓄積された旨の情報が移動携帯端末7から通信ホスト装置2に送信され、通信ホスト装置2はユーザ情報蓄積部230の第2の認証情報蓄積部234にその旨の情報を蓄積する。ここで、利用者が気象予報のサービス提供を認証した場合、同時に、移動携帯端末7に蓄積された気象予測に必要な情報を通信ホスト装置2に自動送信することも認証されたものとする。なお、この認証された内容は利用者の移動携帯端末7に送信されるようになっている。
移動携帯端末7と通信ホスト装置2との間の認証が行われた以降は、前述の図10に示すステップS64の、利用者から移動携帯端末7の認証登録をしているか否かが判定され、ステップS65に示すように、認証登録をしている場合に限り移動携帯端末7の第1の気象情報蓄積部724に蓄積された気象情報が通信ホスト装置2に送信されるようになっている。
通信ホスト装置2においては、ステップS72に示すように、利用者の移動携帯端末7から通信ホスト装置2に蓄積された情報の送信要求があるか否かが判定される。ここで、通信ホスト装置2に蓄積された情報とは、アメダス等の気象予報情報、気象予測係数情報、閾値情報等の情報である。情報の送信要求がない場合、この処理は終了する。
情報の送信要求がある場合、通信ホスト装置2においては、ステップS73に示すように、利用者の認証登録が第1の認証情報蓄積部725に蓄積されているか否かが判定される。認証登録が蓄積されていない場合、この処理は終了する。
認証登録が蓄積されている場合、ステップS74に示すように、通信ホスト装置2に蓄積された気象予測に必要な情報が利用者の移動携帯端末7に送信される。気象予測に必要な情報が送信された後、この処理は終了する。
移動携帯端末7においては、この送信された気象予測に必要な情報に基づき気象予測がなされる。
なお、利用者の認証登録がなされず、通信ホスト装置2から気象予測に必要な情報が移動携帯端末7に送信されない場合には、移動携帯端末7に蓄積された初期値の情報に基づき気象予測が行われる。この初期値の情報に基づく気象予測は、通信ホスト装置2から送信された気象予測に必要な情報に基づきなされた気象予測に対して低い精度である。
このように、実施の形態3によれば、移動携帯端末7の内部メモリ720の第1の気象情報蓄積部723に蓄積された気象予測を聴覚情報として出力するようにしたので、利用者の利便性を向上することができる。更に、実施の形態3によれば、移動携帯端末7の内部メモリ720に第1の認証情報蓄積部725を備え、通信ホスト装置2のユーザ情報蓄積部230に第2の認証情報蓄積部233を備え、移動携帯端末7と通信ホスト装置2との間で相互の認証が行われない限り情報の送受信が行われないので、セキュリティ機能を向上することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る移動携帯端末、通信ホスト装置及び気象予測システムは、前述の実施の形態1〜実施の形態3に係る移動携帯端末7と同様に移動携帯端末7において気象予測を行いつつ、更に移動携帯端末7において気象予測が困難である場合に通信ホスト装置2において気象予測を行いこの気象予測を移動携帯端末7に出力させるようにした例を説明するものである。
[移動携帯端末の構成]
実施の形態4に係る移動携帯端末7は、基本的には実施の形態3に係る移動携帯端末7と同様の構成であるが、図12に示すように、内部メモリ720に、更に、第1の予測表示命令蓄積部726と、第1のホスト予測蓄積部727とを備えている。
[通信ホスト装置の構成]
実施の形態4に係る通信ホスト装置2は、前述の実施の形態1に係る、図3に示す通信ホスト装置2と基本的には同様である。実施の形態4において、通信ホスト装置2は、第2の気象予測部213と、ユーザ送信情報蓄積部220の第2の予測表示命令蓄積部221と、第2のホスト予測蓄積部223と、ユーザ情報蓄積部230の端末情報蓄積部232とを必要とする。
[気象予測システムの動作]
次に、移動携帯端末7の動作を図13を用いて説明し、通信ホスト装置2の動作を図14を用いて説明し、併せて気象予測システムの動作を説明する。ここで、前述の実施の形態1〜実施の形態3に係るそれぞれの気象予測システム1は、移動携帯端末7と通信ホスト装置2との間において、通信時間、通信頻度を極力減少するために、気象予報は原則として移動携帯端末7において行われている。移動携帯端末7が高速移動中で例えば複数のセル範囲6x、6yを短時間で移動する場合、移動携帯端末7のセンサ部730に故障が生じ正確な気象情報の測定ができない場合等においては、利用者に的確に気象予報を通知することができなくなる。また、通信ホスト装置2から送信されてきた閾値情報に基づき、移動携帯端末7において取得した気象情報を取拾した結果、すべての気象情報を破棄しなければならない場合、移動携帯端末7において気象予測を実行することが不可能になる。実施の形態4に係る気象予測システム1においては、移動携帯端末7において気象予測が実行できない場合に、通信ホスト装置2において気象予測が実行できるようにしたものである。
移動携帯端末7の動作
実施の形態2に係る移動携帯端末7の動作は、まず最初に、ステップS81に示すように、通信ホスト装置2から移動携帯端末7に、通信ホスト装置2のユーザ送信情報蓄積部220の第2のホスト予測蓄積部223に蓄積された気象予測が送信されている場合には、移動携帯端末7の内部メモリ720の第1のホスト予測蓄積部727にこの送信された気象予測を蓄積する。
引き続き、ステップS82に示すように、通信ホスト装置2から移動携帯端末7に、通信ホスト装置2のユーザ送信情報蓄積部220のホスト予測蓄積部223に蓄積された気象予測の表示命令が送信されている場合には、移動携帯端末7の内部メモリ720の第1のホスト予測蓄積部727にこの送信された表示命令を蓄積する。
ステップS83に示すように、移動携帯端末7において、第1の情報制御部705により移動携帯端末7自身の気象予測に問題があるか否か判定される。気象予測に問題がない場合、ステップS84に示すように、第1の気象予測部760において実行され、第1の気象情報蓄積部723に蓄積された気象予測を例えば表示部713に表示する。この気象予測の表示後、この処理は終了する。
気象予測に問題がある場合、ステップS85に示すように、第1の予測表示命令蓄積部726に通信ホスト装置2から送信された気象予測の表示命令が蓄積されているか否かが判定される。表示命令が蓄積されていない場合、ステップS84に示すように、第1の気象情報蓄積部723に蓄積された気象予測を例えば表示部713に表示する。この気象予測の表示後、この処理は終了する。
表示命令が蓄積されている場合、ステップS86に示すように、移動携帯端末7の内部メモリ720の第1のホスト予測蓄積部727に通信ホスト装置2から送信された気象予測が蓄積されているか否かが判定される。気象予測が蓄積されていない場合、ステップS88に示すように、移動携帯端末7から通信ホスト装置2に気象予測の送信要求を出力する。ここで、気象予測がされていない場合には、移動携帯端末7が存在する現在の地域の気象予測が蓄積されていない場合、気象予測の情報が古い場合等も含まれる。送信要求の出力後、この処理は終了する。
気象予測が蓄積されている場合、ステップS87に示すように、通信ホスト装置2から送信され、移動携帯端末7の内部メモリ720の第1のホスト予測蓄積部727に蓄積された気象予測が例えば表示部713に表示される。このように、移動携帯端末7において生成した気象予測ではなく、通信ホスト装置2において生成した気象予測を移動携帯端末7において表示する場合、通信のトラフィックを減少するために、移動携帯端末7から通信ホスト装置2への気象情報の送信は中断される。気象予測の表示後、この処理は終了する。
なお、移動携帯端末7においては、通信ホスト装置2から気象予測、気象予測の表示命令が送信されれば、常に、気象予測は内部メモリ720の第1のホスト予測蓄積部727に蓄積され、表示命令は第1の予測表示命令蓄積部726に蓄積される。
通信ホスト装置2の動作
通信ホスト装置2の動作は、まず最初に、ステップS91に示すように、通信ホスト装置2において常時蓄積される情報に基づき、第2の気象予測部213において実行した気象予測をユーザ情報蓄積部230の第2の気象情報蓄積部231に蓄積する。
ここで、通信ホスト装置2は、ユーザ情報蓄積部230の端末情報蓄積部232に蓄積された端末情報に基づき、ステップS92に示すように、高速移動中の移動携帯端末7を探索する。高速移動中の移動携帯端末7を発見した場合、通信ホスト装置2は、ステップS93に示すように、この高速移動中の移動携帯端末7に対して、気象予測及び気象予測の表示命令を送信する。この気象予測及び表示命令の送信後、この処理は終了する。
一方、高速移動中の移動携帯端末7でない場合においても、通信ホスト装置2は、ステップS94に示すように、移動携帯端末7から気象予測及び気象予測の表示命令を送信する送信要求があるか否かを判定する。送信要求がない場合、この処理は終了する。送信要求がある場合、ステップS95に示すように、通信ホスト装置2は移動携帯端末7に気象予測及び表示命令を送信する。この気象予測及び表示命令を送信後、この処理は終了する。
このように、実施の形態4によれば、通信ホスト装置2からの気象予測の表示命令に基づき、又は移動携帯端末7自身の判断に基づき、通信ホスト装置2の第2の気象予測部213において実行された気象予測を移動携帯端末7において表示することができる。従って、移動携帯端末7において気象予測を実行することができるとともに、移動携帯端末7において気象予測が困難な場合においても通信ホスト装置2から送信される気象予測を表示することができる。
本発明に係る気象予測システムは、移動携帯端末として携帯電話機に限定されるものではなく、無線通信機、携帯用ノート型パーソナルコンピュータ、携帯端末装置(PDA)等の移動携帯端末、この移動携帯端末との間で情報の送受信を行なう通信ホスト装置及び移動携帯端末と通信ホスト装置とを含む気象予測システムに有効である。
本発明の実施の形態1に係る気象予測システムの移動携帯端末の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1に係る気象予測システムの概略的な構成図 本発明の実施の形態1に係る通信ホスト装置の構成を示すブロック図 図1に示す移動携帯端末の動作を説明するフローチャート 図3に示す通信ホスト装置の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態2に係る気象予測システムの移動携帯端末の構成を示すブロック図 図6に示す移動携帯端末の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態2に係る気象予測システムの通信ホスト装置の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態3に係る気象予測システムの移動携帯端末の構成を示すブロック図 図9に示す移動携帯端末の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態3に係る気象予測システムの通信ホスト装置の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態4に係る気象予測システムの移動携帯端末の構成を示すブロック図 図12に示す移動携帯端末の動作を説明するフローチャート 本発明の実施の形態4に係る気象予測システムの通信ホスト装置の動作を説明するフローチャート
符号の説明
1 気象予測システム
2 通信ホスト装置
21 ホストコンピュータ
211 第2の情報制御部
212 第2の情報演算部
213 第2の気象予測部
22 情報蓄積装置
220 ユーザ送信情報蓄積部
221 第2の予測表示命令蓄積部
222 第2の予測係数蓄積部
223 第2のホスト予測蓄積部
225 端末外気象情報データベース部
226 端末外気象情報蓄積部
227 季節情報蓄積部
228 地図情報蓄積部
230 ユーザ情報蓄積部
231 第2の気象情報蓄積部
232 端末情報蓄積部
233 的中情報蓄積部
234 第2の認証情報蓄積部
235 第2の閾値情報蓄積部
240 ワークメモリ部
241 第2の演算結果蓄積部
250 ネットワークインターフェイス
3 回線
4、4A〜4C 利用者端末
5、5A、5B 基地局制御装置
6 移動体無線基地局
6A、6B 基地局
6x、6y セル範囲
7 移動携帯端末
701 アンテナ
702 送受信部
703 変復調部
704 通信制御部
705 第1の情報制御部
706 音源部
707 電源部
708 可換メモリ部
709 赤外線通信部
710 タイマ部
711 キー部
712 カメラ部
713 表示部
720 内部メモリ
721 第1の演算結果蓄積部
722 第1の閾値情報蓄積部
723 第1の気象情報蓄積部
724 第1の予測係数蓄積部
725 第1の認証情報蓄積部
726 第1の予測表示命令蓄積部
727 第1のホスト予測蓄積部
730 センサ部
731 日照計
732 湿度計
733 温度計
734 気圧計
750 第1の情報演算部
760 第1の気象予測部

Claims (1)

  1. 移動携帯端末と通信ホスト装置とから構成された気象予測システムであって、
    前記移動携帯端末は、気象情報を測定するセンサ部と、
    前記通信ホスト装置から閾値情報を受信する通信手段と、
    前記通信手段により受信された閾値情報に基づき前記センサ部で測定された気象情報を破棄し、破棄されなかった気象情報を前記通信手段により前記通信ホスト装置へ送信させる情報制御部とを備え、
    前記通信ホスト装置は、前記センサ部で測定される気象情報以外の端末外気象情報、季節情報及び地図情報の少なくとも1つの情報を蓄積する端末外気象情報データベース部と、
    前記端末外気象情報データベース部に蓄積された情報に基づいて演算された前記センサ部で測定された気象情報を取捨するための閾値情報を蓄積する閾値情報蓄積部と、
    前記閾値情報蓄積部に蓄積された閾値情報を前記移動携帯端末へ送信し、前記通信手段により送信された気象情報を受信するネットワークインターフェイスと、
    を備えることを特徴とする気象予測システム。
JP2004112165A 2004-04-06 2004-04-06 気象予測システム Expired - Fee Related JP4262129B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004112165A JP4262129B2 (ja) 2004-04-06 2004-04-06 気象予測システム
US11/096,249 US7171307B2 (en) 2004-04-06 2005-04-01 Mobile portable terminal, communication host apparatus, and weather forecasting system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004112165A JP4262129B2 (ja) 2004-04-06 2004-04-06 気象予測システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005300176A JP2005300176A (ja) 2005-10-27
JP4262129B2 true JP4262129B2 (ja) 2009-05-13

Family

ID=35055469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004112165A Expired - Fee Related JP4262129B2 (ja) 2004-04-06 2004-04-06 気象予測システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7171307B2 (ja)
JP (1) JP4262129B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11334166B2 (en) 2020-09-30 2022-05-17 International Business Machines Corporation Multi-sensory notifications

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL159838A0 (en) 2004-01-13 2004-06-20 Yehuda Binder Information device
US7358859B2 (en) * 2005-05-20 2008-04-15 Idt Technology Limited Weather station apparatus
GB0511942D0 (en) * 2005-06-13 2005-07-20 Nokia Corp Atmosphere model
US7949330B2 (en) * 2005-08-25 2011-05-24 Honda Motor Co., Ltd. System and method for providing weather warnings and alerts
JP4509947B2 (ja) * 2006-02-13 2010-07-21 株式会社東芝 気象予測システム及び気象予測方法
JP2008086109A (ja) * 2006-09-27 2008-04-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電源システム、ネットワークシステム、ネットワークシステムの制御方法、及びネットワークシステムの電源システム制御プログラム
JP2008136259A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd ネットワークシステム、ネットワークシステムの電源システム制御方法及びその制御プログラム
WO2008073074A1 (en) * 2006-12-12 2008-06-19 Dan Rittman Measuring and displaying current location weather conditions within wireless cellular phones
JP5118894B2 (ja) * 2007-06-05 2013-01-16 株式会社Kddi研究所 無線基地局
WO2008148649A1 (en) * 2007-06-07 2008-12-11 Qualcomm Incorporated Weather prediction system
US8918097B2 (en) * 2007-11-28 2014-12-23 Motorola Mobility Llc Managing service in an access network for wireless communication
JP2010060443A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Japan Weather Association 気象予測装置、方法及びプログラム
US20100102992A1 (en) * 2008-10-28 2010-04-29 Honeywell International Inc. Systems and methods for remote monitoring of weather
IT1399158B1 (it) * 2010-04-07 2013-04-11 Aquila D Sensore multiparametrico intelligente per applicazioni meteo-climatiche e agro-metereologiche
KR101194569B1 (ko) * 2010-10-08 2012-10-25 삼성중공업 주식회사 공기조화 시스템 및 방법
KR101185409B1 (ko) 2011-02-25 2012-09-24 삼성중공업 주식회사 이동체 센서를 이용한 기상 및 환경 정보 처리 장치 및 방법
JP6035995B2 (ja) * 2012-08-17 2016-11-30 大日本印刷株式会社 気象情報生成装置、プログラム及び通信システム
CN103177340A (zh) * 2013-03-28 2013-06-26 魏春秀 基于ipad的农村气象灾害防御指挥决策系统
US10203219B2 (en) 2013-04-04 2019-02-12 Sky Motion Research Ulc Method and system for displaying nowcasts along a route on a map
US20140372038A1 (en) * 2013-04-04 2014-12-18 Sky Motion Research, Ulc Method for generating and displaying a nowcast in selectable time increments
US10495785B2 (en) 2013-04-04 2019-12-03 Sky Motion Research, Ulc Method and system for refining weather forecasts using point observations
US10330827B2 (en) 2013-04-04 2019-06-25 Sky Motion Research, Ulc Method and system for displaying weather information on a timeline
US10324231B2 (en) 2013-04-04 2019-06-18 Sky Motion Research, Ulc Method and system for combining localized weather forecasting and itinerary planning
US9772428B2 (en) * 2013-06-18 2017-09-26 Google Technology Holdings LLC Determining micro-climates based on weather-related sensor data from mobile devices
TWI631361B (zh) 2013-06-26 2018-08-01 加拿大商天勢研究無限公司 用於在時間軸上顯示氣象資訊之方法及系統
CN103616735A (zh) * 2013-11-28 2014-03-05 北京奇虎科技有限公司 天气预报方法、装置和系统
US10094905B2 (en) * 2014-02-28 2018-10-09 Qualcomm Incorporated Opportunistic calibration of a barometer in a mobile device
US20160116639A1 (en) * 2014-10-24 2016-04-28 Alexander J. Engell Apparatus, system and method to mitigate risk of adverse operational environmental effects
US10088601B2 (en) * 2014-10-28 2018-10-02 Google Llc Weather forecasting using satellite data and mobile-sensor data from mobile devices
CN106569291A (zh) * 2016-10-14 2017-04-19 广州视源电子科技股份有限公司 穿戴设备的下雨预报方法、穿戴设备及系统
JP6973963B2 (ja) * 2016-12-27 2021-12-01 日本アンテナ株式会社 気象情報警告システム
CN107340549A (zh) * 2017-06-23 2017-11-10 中航(重庆)微电子有限公司 一种离线天气预报系统
CN110807136A (zh) * 2019-10-22 2020-02-18 拉扎斯网络科技(上海)有限公司 数据处理方法、数据处理装置、存储介质和电子设备
CN114563834B (zh) * 2022-04-27 2022-07-26 知一航宇(北京)科技有限公司 一种数值预报产品解释应用方法及系统

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4218755A (en) 1978-06-19 1980-08-19 Root Steven A Weather forecasting apparatus
US5978738A (en) * 1997-02-13 1999-11-02 Anthony Brown Severe weather detector and alarm
JP2000155178A (ja) 1998-11-19 2000-06-06 Nec Corp 気象衛星システム
JP3366275B2 (ja) 1999-03-02 2003-01-14 エヌイーシーアクセステクニカ株式会社 Phs回線を利用した気象状況検索システム
US6023223A (en) * 1999-03-18 2000-02-08 Baxter, Jr.; John Francis Early warning detection and notification network for environmental conditions
US6862528B2 (en) * 1999-04-27 2005-03-01 Usengineering Solutions Corporation Monitoring system and process for structural instabilities due to environmental processes
WO2001001366A2 (en) * 1999-06-25 2001-01-04 Telemonitor, Inc. Smart remote monitoring system and method
JP2001136568A (ja) 1999-11-10 2001-05-18 Denso Corp 移動通信機および通信システム
US6590529B2 (en) 2000-02-14 2003-07-08 Mysky Communications Individualized, location specific weather forecasting system
JP2002044289A (ja) 2000-07-19 2002-02-08 Nec Mobiling Ltd 気象情報収集配信方式
JP2002148061A (ja) 2000-08-31 2002-05-22 Casio Comput Co Ltd 情報端末、気象予測情報サービスシステム、気象予測情報サービス方法及び天気情報付きカーナビゲーションシステム
WO2002069300A1 (en) * 2001-02-22 2002-09-06 Koyo Musen America, Inc. Collecting, analyzing, consolidating, delivering and utilizing data relating to a current event
US20030004780A1 (en) * 2001-06-19 2003-01-02 Smith Michael R. Method and system for integrating weather information with enterprise planning systems

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11334166B2 (en) 2020-09-30 2022-05-17 International Business Machines Corporation Multi-sensory notifications

Also Published As

Publication number Publication date
US7171307B2 (en) 2007-01-30
US20050222771A1 (en) 2005-10-06
JP2005300176A (ja) 2005-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4262129B2 (ja) 気象予測システム
US9952352B2 (en) Device and system for generating a weather forecast for a selected zone
KR101992141B1 (ko) 단말기의 고도측정 장치 및 방법
CN106662669B (zh) 产生信息天气通知的方法和系统、以及计算机可读介质
US10296838B2 (en) Apparatus and method for changing alarm information in accordance with weather
KR102026821B1 (ko) 사면 원격 계측 관리 시스템
CN106030678A (zh) 预测交通流量的方法及装置
KR20150006893A (ko) 예상된 위치에 기초한 일기 예보
JP6035995B2 (ja) 気象情報生成装置、プログラム及び通信システム
JP2013054005A (ja) 気象変動情報提供システム、気象変動情報提供方法、気象変動情報提供プログラム及び記録媒体
CN104243580A (zh) 应用于水利施工现场的人员综合定位方法及系统
KR101430961B1 (ko) 옥외 사업장용 국지 기상 정보 제공 시스템 및 방법
JP2003180032A (ja) 電力需要予測システム及びその予測方法
JP2013054004A (ja) 気象計測装置の配置方法、気象変動予測情報提供システム、気象変動予測情報提供方法、気象変動予測情報提供プログラム及び記録媒体
JP6460573B2 (ja) 気象情報通知システム
US8552396B2 (en) Distributive, non-destructive real-time system and method for snowpack monitoring
KR20200077325A (ko) 간편 설치형 내수침수 감지시스템
JP3818931B2 (ja) 気象予報システム
JP2013054006A (ja) 気象変動予測情報提供システム、気象変動予測情報提供方法、気象変動予測情報提供プログラム及び記録媒体
JP2013054690A (ja) 配車管理システム、配車方法、車両運行支援システム、車両運行支援方法、プログラム及び記録媒体
Ahire et al. IoT based real-time monitoring of meteorological data: A review
CN110441830B (zh) 基于自动气象站的小区域天气预测方法及存储介质
Mangundu et al. A wireless sensor network for rainfall monitoring, using cellular network: A case for namibia
JP2010102557A (ja) 無線基地局、基地局制御装置、無線通信端末、天気予測システムおよび天気予測方法
US20190227112A1 (en) Device, system and method for indicating and predicting a status of an outdoor object

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081014

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090113

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090206

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees