JP3951489B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に装着される車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車室内の快適性を向上させるため、左右独立温度制御、左右独立風量制御、前後独立温度制御の要求がある。
そこで、助手席側空気吹出口に連通するフロント助手席側チャンバ、運転席側空気吹出口に連通するフロント運転席側チャンバ、およびリア側空気吹出口に連通するリアチャンバに区画したダクトと、ダクト内に各空気吹出口へ向かう空気流を発生させる送風機と、各チャンバを流れる空気流の冷却や加熱を行う空調手段と、リアチャンバの入口近傍の仕切壁に軸止される回動軸、および該回動軸に連結される回動板からなる配風ドアとを備え、該配風ドアの回動具合により、フロント助手席側チャンバとフロント運転席側チャンバへの配風割合を調整する車両用空調装置が従来より知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記車両用空調装置は、リアチャンバの入口近傍の仕切壁の存在によって、フロント助手席側チャンバ- フロント運転席側チャンバ間の空気の流通が阻止されるので左右独立した温度制御を容易に行える。しかし、フロント助手席側チャンバ内(又はフロント運転席側チャンバ)に流す風量が略全閉となる回動位置では、配風ドアの回動板の基部がリアチャンバの入口の略半分を塞ぐのでリア風量が半減する状態が生じる。この場合、リア側空調エリアにおいて空調能力が低下する。
【0004】
フロント運転席側チャンバおよびリアチャンバに、配風ドアを取り付ければ上記の不具合は起きないが、ダクトの幅が広くなってしまうとともに、二つの配風ドアを制御する必要がありコストがかかる。
本発明の目的は、配風ドアの回動位置に関わらず、リアチャンバ内に流れる風量を一定にできる車両用空調装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
ダクトは、仕切壁により、助手席側空気吹出口に連通するフロント助手席側チャンバ、運転席側空気吹出口に連通するフロント運転席側チャンバ、およびリア側空気吹出口に連通するリアチャンバに区画されている。
送風機が作動すると、内外気導入口から各空気吹出口へ向かう空気流がダクト内に発生する。
【0006】
空調手段は、各チャンバを流れる空気流の冷却や加熱を行う。
配風ドアは、リアチャンバの入口より奥の、リアチャンバのダクト壁に軸止される回動軸、および回動軸に連結される回動板からなり、駆動手段により回動させてフロント助手席側チャンバおよびフロント運転席側チャンバへの配風割合を操作する。
配風ドアが、フロント助手席側チャンバ内(又はフロント運転席側チャンバ内)に流す風量が全閉となる回動位置に回動すると、配風ドアの回動板の基部がリアチャンバの入口の略半分を塞ぐ。
しかし、配風ドアの回動板の基部に通気穴を設けているので、配風ドアの回動位置に関わらず、空気流が通気穴を通ってリアチャンバ内に入るので、リア風量の低下が防止できる。これにより、リア側空調エリアにおける空調能力の低下が起きない。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施例を図1〜図4に基づいて説明する。
車両用空調装置の空調ユニットAは、ダクト1と、ダクト1内に空気流を発生させる送風機2と、各チャンバを流れる空気流の冷却および加熱を行うエバポレータ3およびヒータコア4と、リアチャンバ13の入口近傍に配される配風ドア5とを備え、ダッシュボードの下方に組み付けられている。
【0008】
ダクト1は、仕切壁10により、フロント助手席側チャンバ11、フロント運転席側チャンバ12、およびリアチャンバ13に区画されている。
ダクト1の上流側には、内気を導入するための内気導入口、外気を導入するための外気導入口、内気と外気とを切り替える内外気切替ドア、および内外気切替ドアを駆動するサーボモータを有する内外気切替箱(何れも図示せず)が連結されている。
【0009】
フロント助手席側チャンバ11の下流側は、助手席側デフロスタ空気吹出口(助手席側空気吹出口)に連通するデフロスタダクトと、助手席側センターフェイス吹出口(助手席側空気吹出口)および手動で開閉可能な助手席側サイドフェイス吹出口(助手席側空気吹出口)に連通するフェイスダクトと、助手席側フット空気吹出口(助手席側空気吹出口)に連通するフットダクトとに分岐している。
そして、吹き出しモードを切り替えるためのモードフィルムドアが各ダクトの入口を跨いで配設されている。
【0010】
フロント運転席側チャンバ12の下流側は、運転席側デフロスタ空気吹出口(運転席側空気吹出口)に連通するデフロスタダクトと、運転席側サイドフェイス吹出口(運転席側空気吹出口)および運転席側センターフェイス吹出口(運転席側空気吹出口)に連通するフェイスダクトと、運転席側フット空気吹出口(運転席側空気吹出口)に連通するフットダクトとに分岐している。
そして、吹き出しモードを切り替えるためのモードフィルムドア120が各ダクトの入口を跨いで配設されている(図2参照)。
【0011】
リアチャンバ13の下流側は、後席側フット空気吹出口(リア側空気吹出口)に連通するリアフットダクトと、後席側フェイス空気吹出口(リア側空気吹出口)に連通するリアフェイスダクトとに分岐している。
そして、この分岐部には、各ダクトへの通路を開閉するためのリアモードドア(板状)が配設されている。
【0012】
送風機2は、遠心式ファンと遠心式ファンを駆動するブロワモータとを有し、内外気切替箱の出口に臨むダクト1の上流のブロワケース内に配設されている。この送風機2は、ブロワモータへの通電量に応じた回転数で遠心式ファンが回転する。
【0013】
エバポレータ3は、冷媒圧縮機、冷媒凝縮器、レシーバ、減圧器とともに配管接続してなる冷凍サイクルを構成する熱交換器であり、各チャンバを跨いでダクト1の略中央に配設されている。
冷媒圧縮機は、エンジンによって駆動され冷媒を圧縮する。
冷媒凝縮器は、冷媒圧縮機で圧縮された高温高圧の冷媒をクーリングファンの送風を受けて凝縮液化させる。
レシーバは、冷媒凝縮器で凝縮された冷媒を一時蓄えて液冷媒のみ流す。
減圧器は、レシーバにより導かれた液冷媒を減圧膨張させる。
エバポレータ3は、減圧器で減圧した低温低圧の冷媒を送風機2の送風を受けて蒸発させ、導入空気を冷却する。
【0014】
エバポレータ3の下流側に配設されるヒータコア4は、エンジン冷却水を熱源とする熱交換器であり、エバポレータ3を通過して冷却した空気を加熱する。そして、ヒータコア4を迂回する各チャンバ毎に三つのバイパス路が設けられている。
【0015】
そして、フロント助手席側チャンバ11のバイパス路の入口には、バイパス路とヒータコア4とを通る空調風の割合を操作するためのエアミックスフィルムドアと、MAX COOL時に全開するマックスクールドアとが配設されている。
また、フロント運転席側チャンバ12のバイパス路の入口には、バイパス路とヒータコア4とを通る空調風の割合を操作するためのエアミックスフィルムドア121と、MAX COOL時に全開するマックスクールドア122(板ドア)とが配設されている。
さらに、リアチャンバ13の入口には、バイパス路とヒータコア4とを通る空調風の割合を操作するためのエアミックスドア(板ドア)が配設されている。
【0016】
フロント助手席側チャンバ11とフロント運転席側チャンバ12とへの配風割合を調整するための配風ドア5は、図4に示す様に、回動軸51、およびこの回動軸51に連結される長方形の回動板52(60mm×215mm)からなる。
回動軸51は、リアチャンバの入口より奥の、リアチャンバのダクト壁に軸止され、駆動手段であるサーボモータ(図示せず)により回動する。
回動板52の基部中央には長方形(15mm×135mm)の通気穴520が設けられている。
【0017】
つぎに、車両用空調装置の作動を説明する。
車両用空調装置の制御装置は、後述する複数のセンサが出力する複数のセンサ信号と、各空調エリア(フロント助手席空調エリア、フロント運転席空調エリア、リア席空調エリア)の室温を設定する各車室温設定器で設定された各目標車室温度を各TAO演算式に代入して各吹出口の目標吹出温度TAOを算出する。
【0018】
内気温センサは、フロント助手席側およびフロント運転席側に配設され、フロント助手席空調エリアおよびフロント運転席空調エリアの車室温度を検出する。
外気温センサは、車室外に配設され外気温を検出する。
日射センサはリアトレイ上に配設され日射量を検出する。
エバ後センサは、エバポレータに配設され、エバポレータを通過直後の空気温度を検出する。
水温センサは、ラジエータ内に配設され、エンジン冷却水の温度を検出する。
【0019】
送風機2への通電量は、フロント助手席空調エリア、フロント運転席空調エリア、およびリア席空調エリアにおける各目標吹出温度TAOの中の最大のものを用い、目標吹出温度TAO- 通電量チャートに基づいて決定される。
【0020】
また、フロント助手席空調エリアおよびフロント運転席空調エリアへの吹出口モードは、フロント助手席空調エリアおよびフロント運転席空調エリアの各目標吹出温度TAOから決定される。
【0021】
また、各エアミックスダンパの目標開度および配風ドア5の開度は、各目標吹出温度TAO、エバ後温度、および冷却水温度を用い、目標開度算出式に基づいて算出される。なお、フロント助手席空調エリアまたはフロント運転席空調エリアの室温を設定する車室温設定器でMAX COOLが設定されるとその空調エリアのマックスクールドアを全開にする。
【0022】
従来の車両用空調装置では、例えば、冬季に、フロント助手席空調エリアの車室温を設定する車室温設定器で高い温度が設定されると、制御装置は、フロント運転席側チャンバ12内へ流す空気量を絞る様に配風ドア5を回動させる。
この結果、フロント運転席側チャンバ12の入口が配風ドア5の回動板52の先部で塞がれるとともに、リアチャンバ13の入口が配風ドア5の回動板52の基部で塞がれる状態となり、リアチャンバ13内へ流れる空気量が半減するのでリア席空調エリアの空調状態を充分コントロールできなくなる。
【0023】
しかし、本実施例の車両用空調装置の空調ユニットAでは、回動板52の基部中央に通気穴520を設けているので、通気穴520を通って空気が流れるので、リアチャンバ13内へ流れる空気量の低下が防止できる。このため、配風ドア5の回動位置に関わらずリア席空調エリアの空調状態を充分コントロールすることができる。
なお、回動板52の基部中央に通気穴520を開けるだけなので、コストの上昇は極僅かである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両用空調装置の空調ユニットの構造説明図である。
【図2】その空調ユニットのX- X’線断面図である。
【図3】その空調ユニットの配風ドアの説明図である。
【図4】その空調ユニットの配風ドアの配設状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 ダクト
2 送風機
3 エバポレータ(空調手段)
4 ヒータコア(空調手段)
5 配風ドア
10 仕切壁
11 フロント助手席側チャンバ
12 フロント運転席側チャンバ
13 リアチャンバ
51 回動軸
52 回動板
520 通気穴
Claims (1)
- 仕切壁により、助手席側空気吹出口に連通するフロント助手席側チャンバ、運転席側空気吹出口に連通するフロント運転席側チャンバ、およびリア側空気吹出口に連通するリアチャンバに区画したダクトと、
内外気導入口から各空気吹出口へ向かう空気流をダクト内に発生させる送風機と、
各チャンバを流れる空気流の冷却や加熱が可能な空調手段と、
前記リアチャンバの入口より奥の、リアチャンバのダクト壁に軸止される回動軸、および該回動軸に連結される回動板からなる配風ドアとを備え、該配風ドアを駆動手段により回動させて、前記フロント助手席側チャンバおよび前記フロント運転席側チャンバへの配風割合を操作する車両用空調装置において、
前記配風ドアの前記回動板の基部に通気穴を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
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