JP3948407B2 - 電気機械変換器およびこれを用いた移動体装置 - Google Patents

電気機械変換器およびこれを用いた移動体装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は発電機とスピーカの両方の機能を有する電気機械変換器およびこれを用いた携帯電話、携帯パソコン、自動車等の移動体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術を図16、図17により説明する。 図16は従来の電気機械変換器の断面図、図17は従来の電気機械変換器の使用状態を示したモジュールのブロックダイヤグラム図である。
【0003】
図16によると、着磁されたマグネット1を上部プレート2およびヨーク3により挟み込んで内磁型の磁気回路4を構成している。この磁気回路4の磁気ギャップ5にはまり込むようにボイスコイル8を結合している。このボイスコイル8に振動板7を結合し、この振動板7の外周部にフレーム6を接着して構成している。
【0004】
図17において、図16に示した電気機械変換器と、この電気機械変換器を駆動するためのシステムが接続されている。このシステムは、蓄電池50の電力を電源部51に供給してプログラムソースを提供するプレーヤ部52や通信機能部53を駆動して、増幅部54によりスピーカ55を駆動できるレベルにまで増幅して、スピーカ55に供給している。
【0005】
一方、この蓄電池50の電力を確保する手段としては、携帯電話や携帯パソコンのような、小型の通信端末装置では、装置の内部に設けられた蓄電池に、外部の充電装置56に接続して充電することで電力を確保している。例えば、家庭用の一般交流電源コンセントからの電力によるものが多い。
【0006】
また、自動車用の音響装置であれば、自動車に取り付けられた蓄電池から電力を確保しており、この自動車用の蓄電池は、自動車が走行することにより発電されたエネルギーを充電することで、繰り返し電力を確保することができる。
【0007】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−101177号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述の電気機械変換器に関しては、そのセットである携帯電話や自動車用の音響装置に代表されるように多機能化や大出力化が要求されてきている。
【0010】
このため、携帯電話や自動車用の音響装置は、その消費電力が増大してきている。従来例からも理解できるように、これらの電気機械変換器については、蓄電池の電力を消費するのみで、何等蓄電に寄与する機能は有していない。
【0011】
携帯電話の場合、フル充電しても使用可能時間が短くなったり、頻繁に充電を繰り返さなければならなかったりと煩わしい状態になりつつある。
【0012】
また、自動車用の音響装置の場合、その消費電力が増大することにより自動車用の蓄電池に大きな負担がかかり、バッテリー上がりの一因になっていた。
【0013】
以上のように、従来では消費電力の増大または蓄電池からの頻繁な電力供給により、蓄電池寿命の短命化、およびバッテリー上がりの要因になるという課題を有していた。
【0014】
そこで本発明は、ボイスコイルに逆起電力を取り出すスイッチを設けることにより、スピーカ、発電機両方の働きをする電気機械変換器を提供することを目的とし、これによって装置のバッテリー上がりを軽減させることが可能となる。
【0015】
【課題を解決するための手段】
そしてこの目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、特に、磁気回路に設けた磁気ギャップ内に配設されたボイスコイルに、外部振動を付加したときに発生する逆起電力を取り出す第1モード位置と、オーディオ聴取時に前記第1モード位置を開放して前記ボイスコイルにオーディオ信号を供給する第2モード位置とを含むスイッチを備えるとともに、発生した逆起電力を蓄える蓄電池を備えた電気機械変換器であり、この構成により、電気機械変換器はスピーカとして電力を消費するだけでなく、発電機としての働きをすることができ、蓄電池によって逆起電力を蓄えることができるので、トータル的に電力消費を抑制し、バッテリー上がりを軽減することが可能となる。
【0016】
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、磁気回路に設けた磁気ギャップ内に配設されたボイスコイルに、当該ボイスコイルに作用する振動により発生する逆起電力を取り出す補助コイルを並設した電気機械変換器であり、補助コイルを並設することによって、電気機械変換器の発電の効果を高めることが可能となる。
【0017】
本発明の請求項に記載の発明は、特に、補助コイルには、当該補助コイルに作用する振動にて発生する逆起電力を取り出せるようにするとともに、オーディオ聴取時に前記補助コイルにオーディオ信号を供給するスイッチを備えた請求項2記載の電気機械変換器であり、この構成により、オーディオ聴取時に補助コイルもボイスコイルとしての働きをすることができるため、効率よくオーディオ信号を供給することが可能となる。
【0018】
本発明の請求項に記載の発明は、特に、スイッチは、通常逆起電力を取り出すモードに維持される、オーディオ聴取時に強制的にオーディオ信号を供給するモードに切り換え可能に構成した請求項3に記載の電気機械変換器であり、この構成により、オーディオ信号の供給をより安定したものにすることが可能となる。
【0019】
本発明の請求項に記載の発明は、特に、ボイスコイルにて発生した逆起電力を整流するための整流機能と蓄電池に充電するための充電機能とを付加した請求項1〜のいずれか一つに記載の電気機械変換器であり、この構成により、整流機能と充電機能とを備えているため、外部の電子回路を必要とせずに電気機械変換器に整流機能と充電機能とを一体化して電気機械変換器を形成することができる。
【0020】
本発明の請求項に記載の発明は、特に、ボイスコイルを含む振動系部品において、この振動系部品のうち少なくとも一部品の重量を重くした請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気機械変換器であり、この構成により、移動中の振動を重量の重い慣性モーメントで捉えることができるので、外部の振動エネルギーから電気エネルギーへの変換効率を向上させることができる。
【0021】
本発明の請求項に記載の発明は、特に、ボイスコイルを含む振動系部品にウエイトを設けた請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気機械変換器であり、この構成により、ウエイトによって移動中の振動を重量の重い慣性モーメントで捉えることができるので、外部の振動エネルギーから電気エネルギーへの変換効率を向上させることができる。
【0022】
本発明の請求項に記載の発明は、特に、振動系部品に設けられたウエイトは、前記振動系部品に設けられた支持体により移動可能になるように備え付けられた請求項に記載の電気機械変換器であり、この構成により、ウエイトの支持体による慣性モーメントにより、外部の振動エネルギーから電気エネルギーへの変換効率を向上させることができる。
【0023】
本発明の請求項に記載の発明は、特に、振動系部品に設けられたウエイトは、振動系部品に固定された固定フレーム部と、この固定フレーム部に対して移動可能になるように設けられた稼動部から構成した請求項に記載の電気機械変換器であり、この構成により、ウエイトの稼動部による慣性モーメントにより、外部の振動エネルギーからの電気エネルギーへの変換効率を向上させることができる。
【0024】
本発明の請求項10に記載の発明は、特に、稼動部の形状は、球体状である請求項記載の電気機械変換器であり、この構成により、球体状ウエイトのころがりによる慣性モーメント効果で、外部の振動エネルギーからの電気エネルギーへの変換効率を向上させることができる。
【0025】
本発明の請求項11に記載の発明は、特に、ウエイトとして、少なくとも蓄電池を使用して構成した請求項に記載の電気機械変換器であり、この構成により、重量のある蓄電池をウエイトとして共用するので、蓄電機能を有した電気機械変換器の軽量化を図ることができる。
【0026】
本発明の請求項12に記載の発明は、特に、ウエイトとして、蓄電機能、整流機能、または充電機能のいずれかを使用して構成した請求項に記載の電気機械変換器であり、この構成により、重量のある蓄電機能、整流機能、充電機能をウエイトとして共用するので、蓄電機能、整流機能、充電機能を有した電気機械変換器の軽量化を図ることができる。
【0027】
本発明の請求項14に記載の発明は、特に、請求項1〜のいずれか一つに記載の電気機械変換器が複数搭載され、各々の電気機械変換器における振動系部品の振動方向を少なくとも2つ以上に異ならしめた移動体装置であり、この構成により、さまざまな方向の振動を捉えやすくすることができるので、振動方向の影響を小さくし、振動エネルギーから電気エネルギーへの変換効率を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について、本発明の特に請求項1および請求項13に記載の発明について図面を参照しながら説明する。
【0029】
図1は、本発明の電気機械変換器の回路図である。
【0030】
図1において、電気機械変換器75はボイスコイル28にスイッチ50を備えてあり、このスイッチ50は外部振動を付加したとき、逆起電力を取り出す第1モード51に接続し(図1(a))、一方、オーディオ聴取時に、前記第1モード51を開放してオーディオ信号を供給する第2モード52に接続する構成(図1(b))となっている。すなわち、 図1(a)のときは発電機として機能し、図1(b)のときはスピーカとして機能する。この構成が、本実施の形態の特徴である。この構成により、電気機械変換器75はスピーカとして電力を消費するだけでなく、発電機としての働きをすることもできるので、トータル的に電力消費を抑制し、バッテリー上がりを軽減することが可能となる。
【0031】
図6は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器であるスピーカの断面図、図7はこの電気機械変換器の使用状態を示したブロックダイヤグラム図である。
【0032】
図6において、着磁されたマグネット21を上部プレート22およびヨーク23により挟み込んで内磁型の磁気回路24を構成している。この磁気回路24の磁気ギャップ25にはまり込むように結合されたボイスコイル28と、このボイスコイル28に結合された振動板27と、この振動板27の外周部を固定したフレーム26を備えてスピーカである電気機械変換器75を構成している。そして電気機械変換器75の磁気回路24の近傍に蓄電機能として蓄電池33を設置するとともに、この蓄電池33とボイスコイル28への電流を入出するためのターミナル30,31をフレーム26に結合している。
【0033】
また、図7において、電気機械変換器75と、この電気機械変換器75を駆動するため のシステムが接続されている。このシステムは、蓄電池33,70の電力を電源部71に供給してプログラムソースを提供するプレーヤ部72や通信機能部73を駆動して、増幅部74によりスピーカである電気機械変換器75を駆動できるレベルにまで増幅して、電気機械変換器75に供給している。
【0034】
一方、この蓄電池70の電力を確保する手段としては、携帯電話や携帯パソコンのような小型の装置では、装置の内部に設けられた蓄電池70に家庭用の一般交流電源コンセントからの電力により、外部の充電装置76に接続して充電することで電力を確保している。本発明は、この従来の充電方法以外に、充電装置76を使用せずに携帯して移動しているときには、移動中の振動により電気機械変換器75の振動系部品が振動して、この振動によりボイスコイル28に発生した電力を外部の整流機能77で整流して、充電機能78にて電気機械変換器75に接続された蓄電池33,70に供給して蓄電している。
【0035】
この構成とすることで、内部発電による電力のみで使用可能となり、外部電源での充電を不要とすることができる。
【0036】
また、自動車用の音響装置であれば、上記のような電気機械変換器75に結合された蓄電池33への蓄電以外に、自動車に取り付けられた蓄電池70との電力の受け渡しも可能となる。よって、スピーカを駆動していないときは、自動車走行時の振動により発電を実施して、電気機械変換器75に結合された蓄電池33への蓄電だけでなく、自動車に取り付けられた蓄電池70へも蓄電することで、自動車のバッテリー上がりを軽減することができる。
【0037】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について、本発明の特に請求項2に記載の発明について図面を参照しながら説明する。
【0038】
図2は、本発明の一実施の形態における電気機械変換器の回路図である。
【0039】
図2において、オーディオ信号を供給するボイスコイル28に加え、このボイスコイル28に作用する振動により発生する逆起電力を取り出す補助コイル28Aが並設されている。この補助コイル28Aは発電コイルとしての作用をすることができるので、電気機械変換器75の発電機としての効果を高めることができ、バッテリー上がりの軽減にさらなる効果を有する。
【0040】
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について、本発明の特に請求項3〜に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0041】
図3、図4、図5は、本発明の一実施の形態における電気機械変換器の回路図である。
【0042】
図3において、電気機械変換器75のスイッチ50は、逆起電力を取り出す第1モード51に接続されており、ボイスコイル28および補助コイル28Aに作用する外部振動にて発生する逆起電力を取り出す(図3(a))。また、このボイスコイル28は、スイッチ50を介してオーディオ信号を供給する第2モード52に接続され、オーディオ信号を取得することも可能である(図3(b))。通常オーディオを聴取しないとき、すなわちスピーカとしての電源がオフのときには、図3(a)のように、逆起電力を取り出す第1モード51にスイッチ50を接続すれば、ボイスコイル28と補助コイル28Aが発電コイルとしての作用をするため、電気機械変換器75の発電機としての効果をさらに高めることができる。
【0043】
一方、図4において、スイッチ50は、オーディオ聴取時には第2モード52に接続され、スピーカとしてオーディオ信号を供給している(図4(a))。また、補助コイル28Aはスイッチ50を介して第1モード51に接続され、逆起電力を取り出すことも可能である(図4(b))。オーディオ聴取時、すなわちスピーカ75の電源がオンのときには、 図4(a)のように、オーディオ信号を供給する第2モード52にスイッチ50を接続すれば、ボイスコイル28と補助コイル28Aがともにボイスコイルとしての作用をするため、電気機械変換器75であるスピーカからのオーディオ信号の供給をより安定したものにすることができる。
【0044】
また、図5において、通常はスイッチ50が第1モード51に接続されているが(図5(a))、オーディオ信号を検出するとボイスコイル28、補助コイル28Aともにスイッチ50が第2モード52に切り換えられる構造(図5(b))になっているので、スピーカの電源がオン、オフいずれの状態においても、ボイスコイル28と補助コイル28Aを効率よく使用することができ、電気機械変換器75をスピーカ、発電機の両方の機能を効率よく使い分けることができる。
【0045】
(実施の形態
以下、本発明の実施の形態について、本発明の特に請求項に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0046】
図8は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器の使用状態を示したブロックダイヤグラム図である。
【0047】
本実施の形態の特徴は、蓄電池33に加えて整流機能77と、充電機能78とを備えて構成したことである。
【0048】
この構成により蓄電池33に蓄電するための整流機能77と、充電機能78とを電気機械変換器75に備えているため、外部の電子回路を必要とせずに、電気機械変換器75を整流機能77と充電機能78とを一体化して形成することができる。
【0049】
(実施の形態
以下、本発明の実施の形態について、本発明の特に請求項に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0050】
図9は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器の断面図である。
【0051】
本実施の形態の特徴は、電気機械変換器を構成する振動系部品のうち、少なくともその一部品の重量を重くした点である。当実施の形態の場合、振動板27の重量を重くしている。
【0052】
この構成により、装置を使用せずに携帯して移動しているときには、移動中の振動により電気機械変換器75の振動系部品が振動して、この振動によりボイスコイル28に発生した電力を蓄電池33に供給して蓄電しているが、この振動板27の重量を重くすることで、移動中の振動を重量の重い大きな慣性モーメントで捉えることができるので、外部の振動エネルギーからの電気エネルギーへの変換効率を向上させることができ、電気機械変換器75の発電効率を向上させることができる。
【0053】
(実施の形態
以下、本発明の実施の形態について、本発明の特に請求項に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0054】
図10は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器の断面図である。
【0055】
本実施の形態の特徴は、振動系部品にウエイト29を設けた点である。この構成により、振動系部品にウエイト29を設けて、重量を重くすることで、移動中の振動を重量の重い大きな慣性モーメントで捉えることができるので、外部の振動エネルギーからの電気エネルギーへの変換効率を向上させることができ、電気機械変換器75の発電効率を向上させることができる。
【0056】
(実施の形態
以下、本発明の実施の形態について、本発明の特に請求項に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0057】
図11は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器の断面図である。
【0058】
本実施の形態の特徴は、振動系部品に設けられたウエイト29を、支持体34により移動可能になるように構成した点である。この構成により、ウエイト29の支持体34により、移動中の振動を捉えて慣性モーメントにより機械的に増幅することができるので、外部の振動エネルギーからの電気エネルギーへの変換効率を向上させることができ、電気機械変換器75の発電効率を向上させることができる。
【0059】
(実施の形態
以下、本発明の実施の形態について、本発明の特に請求項に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0060】
図12は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器の断面図である。
【0061】
本実施の形態の特徴は、振動系部品に設けられたウエイト29を、振動系部品に固定された固定フレーム部29aと、この固定フレーム部29aに対して移動可能になるように設けられた稼動部29bから構成された点である。この構成により、ウエイト29の稼動部29bにより、移動中の振動を捉えて慣性モーメントにより機械的に増幅することができるので、外部の振動エネルギーからの電気エネルギーへの変換効率を向上させることができ、電気機械変換器75の発電効率を向上させることができる。
【0062】
(実施の形態
以下、本発明の実施の形態について、本発明の特に請求項10に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0063】
図13は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器の断面図である。
【0064】
本実施の形態の特徴は、ウエイト29の稼動部29bの形状を、球体状としたことである。この構成により、球体状の稼動部29bのころがりにより、移動中の振動を捉えて慣性モーメントにより機械的に増幅して発電効率を向上させることができる。
【0065】
また、球体状の稼動部29bのころがりにより、移動中の振動が小さくても、電気機械変換器75の向きが変われば、球体状の稼動部29bがころがることができるので、外部の振動エネルギーからの電気エネルギーへの変換効率を向上させることができ、電気機械変換器75の発電効率を向上させることができる。
【0066】
(実施の形態10
以下、本発明の実施の形態10について、本発明の特に請求項11,12に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0067】
図14は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器の断面図である。
【0068】
本実施の形態の特徴は、ウエイトとして、蓄電池33かもしくは整流機能、または充電機能のいずれかを使用して構成したことである。
【0069】
この構成により、重量のある蓄電池33かもしくは、整流機能、充電機能のいずれかをウエイトとして共用することで、蓄電機能を有した電気機械変換器75の軽量化を図ることができる。
【0070】
(実施の形態11
以下、本発明の実施の形態11について、本発明の特に請求項14に記載の発明について、図面を参照しながら説明する。
【0071】
図15は、本発明の一実施の形態の電気機械変換器の断面図である。
【0072】
本実施の形態の特徴は、移動体装置に少なくとも2つ以上の振動方向が異なる電気機械変換器75を備えて構成したものである。この構成により、さまざまな方向の振動を捉えやすくできるので、振動方向の影響を小さくすることができ、振動エネルギーからの電気エネルギーへの変換効率を向上させることができ、電気機械変換器75の発電効率を向上させることができる。
【0073】
さらに、移動体装置に3つの振動方向が異なる電気機械変換器75を備えて構成すれば、振動方向を3次元方向で捉えることができ、発電効率をさらに向上させることができる。
【0074】
なお、移動体装置としては、携帯電話のみならず、自動車、自転車、単車、電車、船舶、航空機等の移動手段、さらには、工事用設備機器や生産設備、信頼性試験設備等の振動を有する装置に広く応用することも可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、ボイスコイルに逆起電力を取り出すスイッチを設けるとともに、発生した逆起電力を蓄える蓄電池を備えて電気機械変換器を構成したものである。この構成により電気機械変換器はスピーカとしての役目だけでなく、移動中の振動を利用して発電機の役目を果たすことができ、蓄電池によって逆起電力を蓄えることができる。よってスピーカとして電力消費を抑制するだけでなく、発電機として使用することもできるので、装置のバッテリー上がりを軽減させることができる。
【0076】
この発明によれば、携帯電話や自動車の省エネルギー化、良好な地球環境対応を実現できる優れた電気機械変換器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(b)はそれぞれ本発明の一実施の形態における電気機械変換器の回路図
【図2】 本発明の一実施の形態における電気機械変換器の回路図
【図3】 (a),(b)はそれぞれ本発明の一実施の形態における電気機械変換器の回路図
【図4】 (a),(b)はそれぞれ本発明の一実施の形態における電気機械変換器の回路図
【図5】 (a),(b)はそれぞれ本発明の一実施の形態における電気機械変換器の回路図
【図6】 本発明の一実施の形態における電気機械変換器の断面図
【図7】 本発明の一実施の形態におけるブロックダイヤグラム図
【図8】 本発明の別の実施の形態におけるブロックダイヤグラム図
【図9】 本発明の別の実施の形態における電気機械変換器の断面図
【図10】 本発明の別の実施の形態における電気機械変換器の断面図
【図11】 本発明の別の実施の形態における電気機械変換器の断面図
【図12】 本発明の別の実施の形態における電気機械変換器の断面図
【図13】 本発明の別の実施の形態における電気機械変換器の断面図
【図14】 本発明の別の実施の形態における電気機械変換器の断面図
【図15】 本発明の別の実施の形態における電気機械変換器の断面図
【図16】 従来の電気機械変換器の断面図
【図17】 従来の形態におけるブロックダイヤグラム図
【符号の説明】
28 ボイスコイル
50 スイッチ
51 第1モード
52 第2モード
75 電気機械変換器

Claims (14)

  1. 磁気回路に設けた磁気ギャップ内に配設されたボイスコイルに、外部振動を付加したときに発生する逆起電力を取り出す第1モード位置と、オーディオ聴取時に前記第1モード位置を開放して前記ボイスコイルにオーディオ信号を供給する第2モード位置とを含むスイッチを備えるとともに、発生した逆起電力を蓄える蓄電池を備えた電気機械変換器。
  2. 磁気回路に設けた磁気ギャップ内に配設されたボイスコイルに、当該ボイスコイルに作用する振動により発生する逆起電力を取り出す補助コイルを並設した請求項1記載の電気機械変換器。
  3. 補助コイルには、当該補助コイルに作用する振動にて発生する逆起電力を取り出せるようにするとともに、オーディオ聴取時に前記補助コイルにオーディオ信号を供給するスイッチを備えた請求項2記載の電気機械変換器。
  4. スイッチは、通常逆起電力を取り出すモードに維持される、オーディオ聴取時に強制的にオーディオ信号を供給するモードに切り換え可能に構成した請求項3に記載の電気機械変換器。
  5. ボイスコイルにて発生した逆起電力を整流するための整流機能と蓄電池に充電するための充電機能とを付加した請求項1〜のいずれか一つに記載の電気機械変換器。
  6. ボイスコイルを含む振動系部品において、この振動系部品のうち少なくとも一部品の重量を重くした請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気機械変換器。
  7. ボイスコイルを含む振動系部品にウエイトを設けた請求項1〜5のいずれか一つに記載の電気機械変換器。
  8. 振動系部品に設けられたウエイトは、前記振動系部品に設けられた支持体により移動可能になるように備え付けられた請求項に記載の電気機械変換器。
  9. 振動系部品に設けられたウエイトは、振動系部品に固定された固定フレーム部と、この固定フレーム部に対して移動可能になるように設けられた稼動部から構成した請求項に記載の電気機械変換器。
  10. 稼動部の形状は、球体状である請求項記載の電気機械変換器。
  11. ウエイトとして、少なくとも蓄電池を使用して構成した請求項に記載の電気機械変換器。
  12. ウエイトとして、蓄電機能、整流機能、または充電機能のいずれかを使用して構成した請求項に記載の電気機械変換器。
  13. 電気機械変換器は、スピーカである請求項1〜12のいずれか一つに記載の電気機械変換器。
  14. 請求項1〜のいずれか一つに記載の電気機械変換器が複数搭載され、各々の電気機械変換器における振動系部品の振動方向を少なくとも2つ以上に異ならしめた移動体装置。
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