JP3948310B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
上記のような画像形成装置として、マルチジョブ機能を有するものが知られている。このマルチジョブ機能とは、原稿データ入力手段により入力されたジョブの原稿データを出力手段で出力中に、別の新たなジョブの原稿データを入力できる機能であり、入力手段による原稿データの入力動作と出力手段による出力動作とが、非同期に行われるものである。
【0003】
ところが、そのようなマルチジョブ機能を有する画像形成装置において、出力待ちのジョブが既に存在しているような場合には、その後に入力された原稿データがすぐに出力されないため、入力された原稿データに対して、設定されているモードが適正か否かを即座に判断することができなかった。例えば、原稿データが入力された結果、その原稿データがモノクロ原稿のデータであるにもかかわらず、モードが「カラーモード」に設定されていたような場合、ユーザは「カラーモード」設定になっていることを即座には判断できなかった。
【0004】
また、入力された原稿データが紙幣や有価証券のようなコピーが禁止されている原稿のデータであることを検出した場合であっても、誰がそのコピーを指示したのかがわかりにくく、その不正コピー者を迅速に特定することが困難であるという問題があった。例えば、先にコピーを指示したユーザが不正コピーを行った状態で次のユーザが原稿データの入力動作を開始させた場合、次のユーザが不正コピー者と誤解されてしまう可能性があるし、その逆の場合もある。また、正当なユーザが不正コピーを行ったという疑いをかけられたとしても、自分の出力がなかなか行われないとすると、その疑いを迅速に晴らすことができなかった。
【0005】
なお、このような問題点は、マルチジョブ機能ではなく、原稿データの入力動作と出力動作とが同期して行われるシングルジョブモードで動作する画像形成装置においても、同様に生じるものであった。例えば、多数の原稿に混在させて紙幣等を不正コピーしたような場合には、入力された原稿データが紙幣等のデータであることを検出したとしても、それが出力されるまでに時間がかかり、不正コピーの事実を迅速に把握することができなかった。
【0006】
この発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、入力された原稿データに対して、設定されているモードが適正であるか否かを迅速に判断することができるとともに、不正コピー等の不正な画像形成の指示が行われた場合にその事実や不正者を迅速に把握特定することができる画像形成装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するために、原稿データを入力する入力手段と、入力された原稿データを複数記憶する記憶手段と、該記憶手段に記憶された原稿データを順次出力する出力手段と、原稿データに対して設定されているモードが適正であるか否かを判定し、または、原稿データが複写が禁止されている原稿のデータあるいは特定原稿のデータに該当するか否かにより原稿データの内容が適正であるか否かを判定する判定手段と、前記入力手段により入力された原稿データのうちの少なくとも1つについて、前記判定手段により適正でないと判定された場合には、その原稿データまたはその原稿データを少なくとも含む複数の原稿データが出力待ちの原稿データまたはジョブよりも優先的に出力されるように、前記出力手段を制御する優先出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
この画像形成装置では、入力手段により入力された原稿データのうちの少なくとも1つについて、設定されているモードまたは原稿データの内容が適正でないと判定された場合に、その原稿データまたはその原稿データを少なくとも含む複数の原稿データが出力待ちの原稿データまたはジョブよりも優先的に出力されるので、ユーザは、入力された原稿データに対して、設定モードが適正か否かを迅速に判断することができ、または不正コピー等が行われた場合にその事実や不正者を迅速に把握特定することができる。
【0009】
前記画像形成装置において、前記判定手段により適正でないと判定された場合、前記優先出力制御手段は、その原稿データに所定の加工を施した状態で、その原稿データまたはその原稿データを少なくとも含む複数の原稿データを前記出力手段に出力させる構成としても良い。
【0010】
これによれば、設定モードや原稿データの内容が適正でないと判定された場合、その原稿データに対して所定の加工を施した状態で優先的に出力するので、設定モードが適正か否かの判断や不正者の特定等をより簡単かつ迅速に行うことができる。
【0011】
また、前記出力手段による出力動作が行われている状態で、前記判定手段により適正でないと判定された場合には、前記優先出力制御手段は、前記出力手段の出力動作を停止させて、前記原稿データを優先的に出力させる構成としても良い。
【0012】
これによれば、適正でないと判定された原稿データを出力するにあたって、出力手段による既に行われている出力動作を停止させて、対応原稿データを優先的に出力させるので、ユーザは前記原稿データの出力物をより迅速に入手でき、モードの適正判断や不正者の特定等をさらに迅速に行うことができる。
【0013】
また、前記判定手段により適正でないと判定された場合、その旨を警告する警告手段を有する構成としても良い。
【0014】
これによれば、判定手段により適正でないと判定されると、原稿データの優先出力とともに、警告もなされることから、ユーザは、モードの適正判断や不正者の特定等をより確実に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
次にこの発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複写機について、図面を参照しつつ説明する。
<複写機全体構成>
図1は、複写機の全体構成を示す図である。
【0016】
この複写機は、原稿を読み取る読み取り手段としてのイメージリーダ部100と、該イメージリーダ部100で読み取られた原稿データに基づいて、用紙上に画像を出力するプリンタ部200と、各種操作を行うための操作パネル部40とを備えてなる。前記イメージリーダ部100がデータ入力手段として機能する。また、この複写機は、イメージリーダ部100による読み取り動作とプリンタ部200による出力動作とが同期して行われるシングルジョブモードで動作するのはもとより、イメージリーダ部100による読み取り動作とプリンタ部200による出力動作とが非同期に行われ機能、つまりイメージリーダ部100で読み取ったあるジョブの原稿データをプリンタ部200で出力中に、別の新たなジョブの原稿をイメージリーダ部100で読み取ることができるマルチジョブ機能をも備えている。
【0017】
なお、原稿データはイメージリーダ部100で読み取られたものに限定されることはなく、複写機をネットワークを介してパーソナルコンピュータと通信可能に接続し、パーソナルコンピュータから送られてきた原稿データを、複写機内の入力手段により入力する構成であっても良い。
【0018】
前記イメージリーダ部100において、上部に設けられた自動原稿搬送装置1は、原稿トレイ1aに載置された原稿を順に原稿台ガラス2上に搬送する。この自動原稿搬送装置1は、原稿トレイ1a上に載置されている原稿の有無を検出するセンサ1bと、自動原稿搬送装置1の開閉を検出するセンサ(図示略)とを備える。なお、原稿は、自動原稿搬送装置1を持ち上げて原稿台ガラス2上に直接載置されてもよい。
【0019】
前記自動原稿搬送装置1により原稿台ガラス2上に搬送された原稿は、スキャナ10が備えるランプ3により照射される。原稿面からの反射光は、ミラー4、5及び6を介してレンズ7により3ラインのフルカラーCCDセンサ8上に像を結ぶ。フルカラーCCDセンサ8は、原稿からの反射光をR、G、Bの電気信号に変換して信号処理部11に出力する。前記スキャナー10は、一定の速度Vで副走査方向(図1の矢印方向)に移動して原稿全体を走査し、そのスキャナー10の移動に伴い、ミラー5、6が格納されたミラーボックス9がV/2の速度で副走査方向に移動する。前記信号処理部11は、フルカラーCCDセンサ8から入力されるR、G、Bの画像データをシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色成分に変換し、変換した各色成分のデータを画像メモリ304(図3参照)を介して、一複写ごとに順にレーザ制御部12に出力する。
【0020】
また、前記イメージリーダ部100は、読み取った原稿が複写が禁止されている紙幣や有価証券等(以下、特定原稿という)であることを検出するできるようになっている。この点については後述する。
【0021】
前記プリンタ部200において、前記レーザ制御部12は、入力されるデータに応じてレーザダイオード駆動信号を生成し、そのレーザダイオード駆動信号によりレーザダイオード12aを発光させる。レーザダイオード12aの発光したレーザ光は、ポリゴンミラー13、f−θレンズ14、折り返しミラー15、16を介して感光体ドラム17の表面を走査する。
【0022】
前記感光体ドラム17の表面は、一複写ごとに露光を受ける前にイレーサランプ23で照射され、帯電チャージャ22により一様に帯電されている。この状態で露光を受けると、前記感光体ドラム17の表面には原稿データの静電潜像が形成される。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのそれぞれの色のトナー現像器18〜21のうち、まず、シアンのトナー現像器18が選択され、感光体ドラム17上の静電潜像を現像する。
【0023】
そして、給紙カセット30〜32から適当な用紙が搬送され、搬送ローラ28に対向して設けられている静電吸着チャージャ27により転写ドラム24に吸着される。感光体ドラム17上に現像されたシアンのトナー像は、転写チャージャ26により転写ドラム24上に巻き付けられた複写紙に転写される。
【0024】
そして、シアンに続いて、マゼンタ、イエロー、ブラックのトナー現像器が順に選択され、感光体ドラム17の帯電、露光、およびトナー現像が行われる。感光体ドラム17上に現像された各色のトナー像は、前記転写ドラム24に巻き付けられた複写紙上に順に重ねて転写される。4色分のトナー像が転写された複写紙は、転写ドラム24の表面が分離除電チャージャ25により除電されることにより表面から分離し、定着装置29を通って定着された後にトレイ33から排出される。
【0025】
また、前記プリンタ部200は、前記イメージリーダ部100において前記特定原稿であることが検出された場合に、特定原稿の原稿データに対してブラックアウト処理(原稿全面を灰色に塗りつぶす処理)を行い、そのブラックアウト処理された原稿データを優先的に出力するようになっている。この点についても後述する。
【0026】
図2は、操作パネル部40の正面図である。
【0027】
この操作パネル部40は、動作モード、紙詰まりや用紙切れのメッセージを表示したり、メッセージに応じて動作モードを設定するためのタッチキーを表示する液晶タッチパネル(以下、LCDという)41と、コピー枚数を設定するテンキー42と、コピー枚数を1にリセットするクリアキー43と、コピーを開始するスターキー44と、コピー動作を停止するストップキー45と、濃度やコピー倍率等のコピー条件を標準値に戻すパネルリセットキー46とを備える。
【0028】
この実施形態では、前記イメージリーダ部100により、読み取った原稿が前記特定原稿であると判定された場合に、前記LCD41には図4に示すような警告画面が表示されるようになっている。
<制御ブロック>
図3は、複写機の制御ユニットを示す図である。
【0029】
300は、中央演算処理装置(以下、CPUという)であり、このCPU300は、各部を統括的に制御するとともに、所定の原稿データをプリンタ部200に優先的に出力させる優先出力制御手段、及び原稿データの内容が適正であるか否かを判定する判定手段として機能する。CPU300は、操作パネル部40、イメージリーダ部100、プリンタ部200、制御プログラムを格納しているROM301、操作パネル部40により設定されたコピー枚数や、コピーモード等のコピー条件のデータや、ジョブ管理テーブルを記憶するRAM302、バックアップ用の不揮発性メモリ303、イメージリーダ部100で読み取られた原稿データを一時的に記憶する画像メモリ304、電源ユニット305、ハイパーネーション機能やオートパワーオフ機能を働かすタイミングを計測するタイマー306、ネットワークに接続され、ネットワークとの間の通信制御や、ネットワークとのデータ送受信管理・解析処理や、電子メールの送受信制御・解析処理を行うネットワークインターフェース(IF)処理部308、およびその他の制御部307に接続される。
【0030】
前記CPU300は、機能的には、ジョブを管理するジョブ管理部300a、操作パネル部40を制御するパネル制御処理部300b、イメージリーダ部100を制御する読み取り制御処理部300c、プリンタ部200を制御するプリント制御処理部300dをそれぞれ有している。前記各処理部の機能については、フローチャートを用いて後述する。
【0031】
前記操作パネル部40、イメージリーダ部100、およびプリンタ部200は、それぞれ制御手段としてのCPU40a、100a、200aを備え、独立に動作するもので、それぞれCPU300のジョブ管理部300a、パネル制御処理部300b、読み取り制御処理部300c、プリント制御処理部300dと通信ドライバを介してシリアル通信を行い、データやコマンドのやりとりを行う。前記イメージリーダ部100により読み取られた原稿データ/またはネットワークIF処理部308から入力された原稿データは、一旦画像メモリ304に記憶され、必要に応じてプリンタ部200に出力される。なお、パーソナルコンピュータからネットワークを介して送られてきた原稿データを処理する場合には、前記ネットワークIF処理部308が原稿データの入力手段として機能する。
【0032】
前記イメージリーダ部100は、前述したように、読み取った原稿が特定原稿である(原稿が適正でない)ことを検出する特定原稿検出部101を有している。この特定原稿の検出は、例えば、特定原稿の特徴的ないつくかの部分の画像パターンをメモリ(図示せず)に記憶させておき、読み取った原稿データとメモリに記憶されている画像パターンとを比較することによって行うことができる。その原稿が特定原稿であることを検出した場合、CPU100aは、前記CPU300の読み取り制御処理部300cにその旨の特定原稿検出情報を通知する。
【0033】
前記RAM302に記憶されているジョブ管理テーブルは、マルチジョブ機能を実現するためのジョブ管理に用いられるテーブルである。このジョブ管理テーブルは、図5に示すように、ジョブNo.、ジョブの種類(アプリケーション情報)、読み取りジョブの状態を示す読み取りジョブ状態情報、プリントジョブの状態を示すプリントジョブ状態情報、さらに特定原稿検出時にセットされるブラック(BK)マーク有無情報等の項目から構成される。これらの項目については、後述する処理により各内容が書き込まれ、あるいは書き込まれた内容が参照される。なお、ジョブとは、ユーザによる1回の要求で行われる作業をいい、例えばコピージョブは読み取りジョブとプリントジョブとからなり、ネットワークを介してパーソナルコンピュータ(以下、PCという)から指示されたプリントジョブ(PCプリントジョブ)については、読み取りジョブは存在せずプリントジョブのみからなる。
【0034】
前記画像メモリ304は、十分な容量を有し、複数枚の原稿データを記憶することができる。また、CPU300は、電源を切る際に、RAM302に記憶されているジョブ管理テーブルや各ジョブのモード、さらには画像メモリ304に記憶されている原稿データ等の画像形成に関するデータ等をバックアップ用の不揮発性メモリ303に転送して記憶せしめる。そして、CPU300は、次の電源投入時において、必要に応じて不揮発性メモリ303に記憶されている画像形成に関するデータに基づいて、電源が切れる直前の状態を再現する。
【0035】
次に前記複写機の動作について説明する。なお、以下の説明および図面において「ステップ」を「S」と略記する
<全体制御処理>
図6は、前記CPU300による複写機の全体制御処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【0036】
まず、S001において、前記CPU300は、電源が投入されたあと、RAM302やタイマー306を初期化し、S002に進む。
【0037】
S002では、前記CPU300は、1ルーチンの長さを規定する内部タイマー(図示略)のセットを行い、S003に進む。
【0038】
S003では、前記CPU300は、ネットワークに関する処理を行い、S004に進む。
【0039】
S004では、前記CPU300は、前記ジョブ管理テーブルを用いて読み取りジョブやプリントジョブのジョブ管理に関する処理(ジョブ管理処理)を行い、S005に進む。
【0040】
S005では、前記CPU300は、操作パネル部40の表示や入力に関する処理(パネル表示/入力処理)を行い、S006に進む。
【0041】
S006では、前記CPU300は、ジョブ管理テーブルに基づいて読み取り制御に関する処理(読み取り制御処理)を行い、S007に進む。
【0042】
S007では、前記CPU300は、ジョブ管理テーブルに基づいてプリント制御に関する処理(プリント制御処理)を行い、S008に進む。
【0043】
S008では、前記CPU300は、その他の処理を行い、S009に進む。
【0044】
S009では、前記CPU300は、内部タイマーが終了したか否か、即ち内部タイマーが前記S002の処理でセットした時間を経過したか否かを判定し、内部タイマーが終了したと判定した場合は(S009でYES)、前記S001の処理に戻る。一方、内部タイマーが終了していないと判定した場合は(S009でNO)、この判定処理を繰り返す。
【0045】
こうして、初期化、内部タイマーセット、ネットワーク処理、ジョブ管理処理、パネル表示/入力処理、読み取り制御処理、プリント制御処理などの一連の処理が順に行われる。
<ジョブ管理処理>
図7は、前記CPU300のジョブ管理部300aによるジョブ管理処理(図7のS004)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0046】
S101において、前記ジョブ管理部300aは、ジョブ管理テーブルの変更要求が存在するか否かを判定し、ジョブ管理テーブルの変更要求が存在すると判定した場合は(S101でYES)、S102に進み、ジョブ管理テーブルを変更したあと、S103に進む。一方、ジョブ管理テーブルの変更要求が存在しないと判定した場合は(S101でNO)、そのままS103に進む。
【0047】
このジョブ管理テーブルの変更要求とは、操作パネル部40やネットワークIF処理部308からの新規ジョブ登録要求、ジョブ停止要求あるいはジョブ破棄(キャンセル)要求等のジョブ管理テーブルの内容変更を求めることをいう。例えば、操作パネル部40やネットワークIF処理部308から新規ジョブ登録要求が存在する場合、前記ジョブ管理部300aは、ジョブ管理テーブルに新たにジョブ管理情報を登録する(図7ではジョブNo.3)。
【0048】
この新規ジョブが登録されると、読み取りジョブ状態情報とプリントジョブ状態情報は共に「待ち状態」となり、後述する処理によりジョブが実行を開始されることで別の状態、例えば、読み取り中、読み取り終了、読み取りエラー発生、プリント中、プリント停止中、プリントエラー停止中などの状態に移行する。また、ジョブNo.については一義的に連続番号が付加されるものとする。なお、以下の記載あるいは図面においては、「読み取り」を「スキャン」ともいう。
【0049】
S103では、前記ジョブ管理部300aは、読み取りジョブの状態をチェックするために、イメージリーダ部100による読み取りジョブの実行中であるか否かを判定する。
【0050】
読み取りジョブの実行中である場合は(S103でYES)、S104で、前記ジョブ管理部300aは、読み取り実行中のジョブについて、ジョブ管理テーブルの読み取りジョブ状態情報を「スキャン中」に更新し、S107に進む。このとき、読み取り実行中のジョブについて、特定原稿の検出等によりスキャンエラーが発生している(以下、読み取りNGともいう)場合は、前記特定原稿検出部101からの特定原稿検出情報に基づいて、その読み取りジョブにおいてどの原稿がスキャンエラーの対象になっているかをジョブ管理テーブルに書き込む。たとえば、図5のジョブNo.3のブラックマーク(BKマーク)列欄に「原稿3枚目」と書き込まれ、3枚目の原稿が特定原稿であったことがわかるようになっている。
【0051】
一方、S103の処理において、読み取りジョブの実行中でない場合は(S103でNO)、S105に進む。
【0052】
S105では、前記ジョブ管理部300aは、ジョブ管理テーブルを参照して、読み取り待ちのジョブが存在する否かを判定する。読み取り待ちのジョブが存在すると判定した場合は(S105でYES)、S106で、読み取り待ちのジョブについての読み取りのスタート要求を読み取り制御処理部300cに送出したのち、S107に進む。一方、読み取り待ちのジョブが存在しないと判定した場合は(S105でNO)、そのままS107に進む。
【0053】
S107では、前記ジョブ管理部300aは、ジョブ管理テーブルを参照して、読み取りNGのジョブが有るか否かを判定し、読み取りNGのジョブが有ると判定した場合は(S107でYES)、S108で、後述する「読み取りNGジョブ発生時のプリントジョブ管理処理」を行ったのち、リターンする。
【0054】
一方、前記S107の処理において、読み取りNGのジョブが無いと判定した場合は(S107でNO)、S109で、前記ジョブ管理部300aは、プリンタ部200によるプリントジョブの実行中であるか否かを判定する。プリントジョブの実行中であると判定した場合は(S109でYES)、そのプリントジョブについてのジョブ管理テーブルのプリントジョブ状態情報を、「プリント中」に更新した後、リターンする。一方、プリントジョブの実行中でないと判定した場合は(S109でNO)、S111で、ジョブ管理テーブルを参照して、プリント待ちのジョブが存在するか否かを判定する。
【0055】
プリント待ちのジョブが存在すると判定した場合は(S111でYES)、S112で、プリント待ちのジョブについてプリントのスタート要求をプリント制御処理部300dに送出したのち、リターンする。一方、プリント待ちのジョブが存在しないと判定した場合は(S111でNO)、そのままリターンする。
<読み取りNGジョブ発生時のプリントジョブ管理処理>
図8は、前記CPU300のジョブ管理部300aによる読み取りNGジョブ発生時のプリントジョブ管理処理(図7のS108)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0056】
本処理はステート(State)にて管理されており、ステートに沿って分割処理を行う。
【0057】
S401において、前記ジョブ管理部300aは、ステートが0、1、あるいは2のいずれかを判定し、ステートが0である場合は、S402に進む。
【0058】
S402では、前記ジョブ管理部300aは、現在動作中のプリントジョブ(以下、カレントプリントジョブという)に対する停止要求をプリンタ制御処理部300dに送出し、S403に進む。この処理によれば、特定原稿の検出による読み取りNGジョブが存在する場合に、プリンタ部200における現在のプリント動作を速やかに停止させることができる。
【0059】
S403では、前記ジョブ管理部300aは、ステートを1にセットし、リターンする。
【0060】
また、前記S401の判定処理においてステートが1の場合、S404で前記ジョブ管理部300aは、前記カレントプリントジョブの停止が実行されたか否かを判定し、カレントプリントジョブの停止が実行されたと判定した場合は(S404でYES)、S405に進む。一方、停止が実行されていないと判定した場合はそのままリターンする。
【0061】
S405では、前記ジョブ管理部300aは、読み取りNGジョブがカレントプリントジョブと同一であるか否かを判定する。同一であると判定した場合は(S405でYES)、読み取りとプリントが同期しているシングルジョブモードと認識し、S406で、カレントプリントジョブがそのままプリントされるように、プリントスタート要求をプリント制御処理部300dに送出し(再起動)、S408に進む。なお、このとき、読み取りNGジョブのうち、検出された特定原稿の原稿データを含む読み取り済みの複数の原稿データを全てプリントさせるものとしても良いし、あるいは検出された特定原稿の原稿データのみを一つのジョブとして新規登録し直すことにより、特定原稿の原稿データのみのプリントを可能としてもよい。この場合、他の原稿データは破棄すればよい。
【0062】
一方、S405において、読み取りNGジョブがカレントプリントジョブと同一でないと判定した場合(S405でNO)、マルチジョブモードと認識する。そして、S407で、前記ジョブ管理部300aは、読み取りNGジョブを最優先出力順位に設定した上で、プリントスタート要求をプリント制御処理部300dに送出する(再起動)。例えば、図5のジョブ管理テーブルにおいて、ジョブNo.3について特定原稿を検出した場合は、このジョブNo.3を現在プリント中のジョブNo.1の直前に出力優先順位を設定し直す(図5のNo.3’及びNo.1’参照)。そして、S408に進む。これにより読み取りNGジョブが最も優先度の高いジョブに設定され、プリンタ部200から優先的に出力させることができる。なお、この場合においても、読み取りNGジョブのうち、検出された特定原稿の原稿データを含む読み取り済みの複数の原稿データを全てプリントさせるものとしても良いし、あるいは検出された特定原稿の原稿データのみを一つのジョブとして新規登録し直すことにより、特定原稿の原稿データのみをプリントさせるものとしてもよい。
【0063】
S408では、前記ジョブ管理部300aは、別の排紙部が存在しているか否かを判定する。別の排紙部が存在していると判定した場合は(S408でYES)、S409で、先のカレントプリントジョブと異なる排紙先を設定したあと、S410に進む。このように、複数の排紙部が存在している場合には、検出された特定原稿の原稿データあるいはこれを含む複数の原稿データの出力物を、直前に実行されていたジョブの排紙部とは異なる排紙部に排出することにより、ジョブ同士の出力物の紛れ込みを防止することができる。一方、別の排紙部が設けられていないと判定した場合は(S408でNO)、そのままS410に進む。
【0064】
S410では、前記ジョブ管理部300aは、ステートを2にセットし、リターンする。
【0065】
また、上記S401の判定処理において、ステートが2の場合は、S411に進む。
【0066】
S411では、前記ジョブ管理部300aは、読み取りNGジョブのプリントジョブ状態情報が、プリントエラーによりプリント停止中であるか否かを判定する。プリントエラー停止中であると判定した場合は(S411でYES)、S412で、プリントエラーの要因が、読み取りNGジョブについて現在モード設定されている出力用紙サイズに対応するサイズの出力用紙が存在しないことによるもの、即ちペーパエンプティによるものか否かを判定し、ペーパエンプティによるものであると判定した場合は(S412でYES)、S413に進む。一方、ペーパエンプティーによるものでないと判定した場合は(S412でNO)、そのままリターンする。
【0067】
S413では、前記ジョブ管理部300aは、読み取りNGジョブの出力用紙サイズに関するモードを変更し、次いでS414で、プリントエラー停止中であるプリントジョブ状態情報を解除し、リターンする。このS412〜S414の処理により、読み取りNGジョブについて現在の設定モードに対応する出力用紙が給紙カセット30〜32にセットされていない状態であっても、出力用紙サイズに関する設定モードを取り消し、出力可能な新たな用紙サイズモードに変更することで、特定原稿の原稿データをプリンタ部200から強制的に出力させることができる。
【0068】
なお、用紙サイズに関するモードに起因して読み取りNGジョブの出力ができなくなっている場合だけでなく、その他のモードに起因して読み取りNGジョブの出力ができなくなっている場合であっても、現在のそのモードの一部または全部を取り消して新たなモードに変更することでプリントが可能となる場合は、ジョブ管理部300aはそのモードに変更すればよい。従って、この実施形態では、ジョブ管理部300aは、読み取りNGジョブのモードを解析するモード解析手段としても機能する。
【0069】
また、前記S411の判定処理において、前記ジョブ管理部300aが、読み取りNGジョブがプリントエラー停止中でないと判定した場合は(S411でNO)、S415で、特定原稿の原稿データを含むジョブの出力が完了したか否かを判定する。特定原稿の原稿データを含むジョブの出力が完了したと判定した場合は(S415でYES)、S416に進む。一方、出力が完了していないと判定した場合は(S415でNO)、そのままリターンする。
【0070】
S416では、読み取りNGジョブに対してプリント停止及びジョブ廃棄要求の扱いとし、プリンタ制御処理部300d等にその旨を通知したのち、S417で、ステートを元に戻してリターンする。これによれば、特定原稿を含む読み取りNGジョブを速やかにプリント停止および廃棄することができるとともに、その後のジョブを自動的に再開することができる。
<パネル表示/入力処理>
図9は、前記CPU300のパネル制御処理部300bによるパネル表示/入力処理(図6のS005)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0071】
S501において、前記パネル制御処理部300bは、ジョブ管理テーブルを常時参照しており、S502で、ジョブ管理テーブル内の読み取りジョブ状態情報およびプリントジョブ状態情報が更新されたか否かを判定する。それらが更新されたと判定した場合は(S502でYES)、S503で、更新された読み取りジョブ状態情報およびプリントジョブ状態情報に基づいて操作パネル部40のLCD41の表示を更新する。このとき、ジョブ管理テーブルにおいて、特定原稿の検出による読み取りNGジョブが存在する場合は、前記操作パネル部40のLCD41に図4に示すような、特定原稿を検出した旨及びプリントを確認する旨の警告を表示する。なお、この警告は、通常、パネルリセットにより解除されるが、読み取りNGジョブが破棄されるまで警告を解除できないように制御を行うものとしてもよい。また、この警告は、図6に示すものに限定されるものでなく、その他の表示により行っても良いで。また、音声による警告であっても良いし、パネル表示による警告と音声警告を併せて行っても良い。この警告により、読み取った原稿が特定原稿であることが簡単かつ確実に認識され、不正コピー者をより迅速に特定することができる。表示の更新後、S504に進む。
【0072】
一方、S502において、前記ジョブ状態情報が更新されていないと判定した場合は(S503でNO)、そのままS504に進む。
【0073】
S504では、前記パネル制御処理部300bは、操作パネル部40においてキー入力操作がなされたか否かを判定し、キー入力操作がなされと判定した場合は(S504でYES)、S505で、キー入力操作の情報をジョブ管理部300aに通知したのち、リターンする。これにより新たなジョブ等の設定や起動掛けが行われる。一方、キー入力操作がなされていないと判定した場合は(S504でNO)、そのままリターンする。
<読み取り制御処理>
図10は、前記CPU300の読み取り制御処理部300cによる読み取り制御処理(図6のS006)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0074】
S201では、前記読み取り制御処理部300cは、読み取り継続中のジョブの有無を判定し、継続中のジョブが無いと判定した場合は(S201でYES)、S202に進む。
【0075】
S202では、前記読み取り制御処理部300cは、ジョブ管理部300aから読み取りスタート要求があったか否かを判定し、読み取りスタート要求があったと判定した場合は(S202でYES)、S203に進む。一方、読み取りスタート要求がないと判定した場合は(S202でNO)、そのままリターンする。
【0076】
S203では、前記読み取り制御処理部300cは、イメージリーダ部100のCPU100aにスキャン要求を送出し、S204に進む。これにより、読み取りスタート要求があった読み取り待ちのジョブに対してイメージリーダ部100による読み取りが開始される。
【0077】
S204では、前記読み取り制御処理部300cは、スキャン要求を送出したジョブについて、ジョブ管理部300aに対して読み取り状態情報として「スキャン中」を通知し、リターンする。
【0078】
一方、前記S201の判定処理において、前記読み取り制御処理部300cが、読み取り継続中のジョブが有ると判定した場合は(S210でNO)、次いでS205で、プリンタ部100の読み取り動作が終了したか否かを判定し、プリンタ部100の読み取り動作が終了したと判定した場合は(S205でYES)、S206に進む。一方、プリンタ部100の読み取り動作が終了していないと判定した場合は(S205でNO)、そのままリターンする。
【0079】
S206では、前記読み取り制御処理部300cは、イメージリーダ部100から通知される読み取り結果を参照することにより読み取り結果がOKであるか否かを判定し、読み取り結果がOKであると判定した場合は(S206でYES)、S207に進む。
【0080】
S207では、前記読み取り制御処理部300cは、次の原稿が有るか否かを判定し、次の原稿が有ると判定した場合は(S207でYES)、前記処理S203に進み、その原稿についてイメージリーダ部100のCPU100aに読み取り要求を送出して、次の原稿の読み取りを開始させる。一方、次の原稿が無いと判定した場合は(S207でNO)、S208に進む。これにより、1つのジョブに含まれている複数枚の原稿を順次読み取ることができる。
【0081】
S208では、前記読み取り制御処理部300cは、読み取り終了と判断し、その読み取りを終了したジョブについて、ジョブ管理部300aに対して読み取りジョブ状態情報として「スキャン終了」を通知し、リターンする。
【0082】
前記S206の判定処理において、前記読み取り制御処理部300cが読み取り結果がOKでないと判定した場合は(S206でNO)、S209で、読み取り結果NGの詳細理由が特定原稿検出によるものであるか否かを判定する。この判定は、前記特定原稿検出部101からの特定原稿検出情報に基づいて行われる。特定原稿検出によるのであると判定した場合は(S209でYES)、S210で、ジョブの中のどの原稿が特定原稿であるかを把握し、その内容をジョブ管理部300aに通知したのち、S211に進む。この通知に基づいて、前述したジョブ管理処理において、ジョブ管理部300aは、図5の管理テーブルのブラックマークの項目に、どの原稿が特定原稿であるかを書き込む。一方、特定原稿検出によるものでないと判定した場合は(S209でNO)、そのままS211に進む。
【0083】
S211では、前記読み取り制御処理部300cは、読み取り動作の停止要求をイメージリーダ部100のCPU100aに送出し、S212に進む。これにより、特定原稿の検出等により読み取りNGとなったジョブの読み取りを速やかに停止させることができる。
【0084】
S212では、前記読み取り制御処理部300cは、ジョブ管理部300aに対して読み取り状態情報として「スキャンエラー停止中」を通知し、リターンする。
<プリント制御処理>
図11は、前記CPU300のプリント制御処理部300dによるプリント制御処理(図6のS007)のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0085】
S301において、前記プリント制御処理部300dは、プリント継続中のジョブの有無を判定する。継続中のジョブが無いと判定した場合は(S301でYES)、S302で、ジョブ管理部300aからプリントスタート要求があったか否かを判定し、プリントスタート要求があったと判定した場合は(S302でYES)、S303に進む。一方、プリントスタート要求がなかったと判定した場合は(S302でNO)、そのままリターンする。
【0086】
S303では、前記プリント制御処理部300dは、プリンタ部200に対して次のプリント要求を行える状態、即ちプリント可能な状態にあるか否かを判定し、プリント可能状態であると判定した場合は(S303でYES)、S304に進む。
【0087】
S304では、プリントすべき原稿データがブラックマーク付きであるか否かを判定し、ブラックマーク付きであると判定した場合は(S304でYES)、S305に進み、ブラックマークプリント要求をプリンタ部200のCPU200aに送出したのち、S307に進む。これにより、プリンタ部200において特定原稿の原稿データをブラックアウトさせた状態で出力させることができる。一方、原稿データがブラックマーク付きでないと判定した場合は(S304でNO)、S306で、通常のプリント要求をプリンタ部200のCPU200aに送出したのち、S307に進む。
【0088】
S307では、前記プリント制御処理部300dは、ジョブ管理部300aに対して、対応するジョブについてのプリント状態情報として「プリント中」を通知し、リターンする。
【0089】
また、前記S303の処理において、前記プリント制御処理部300dが、プリント可能状態でないと判定した場合は(S303でNO)、S308で、プリンタ部200のプリント動作が停止状態であるか否かを判定する。プリント動作が停止状態であると判定した場合は(S308でYES)、S309に進む。一方、プリント動作が停止状態でないと判定した場合は(S308でNO)、そのままリターンする。
【0090】
S309では、前記プリント制御処理部300dは、プリンタ部200が何らかの理由によりプリント実行できない状態と判断し、そのプリント実行できないジョブについて、前記ジョブ管理部300aに対してプリント状態情報として「プリントエラー停止中」を通知し、リターンする。
【0091】
一方、前記S301の処理において、前記プリント制御処理部300dがプリント継続中のジョブが有ると判定した場合は(S301でNO)、S310で、ジョブ管理部300aからの停止要求の有無を判定し、停止要求が無いと判定した場合は(S310でYES)、S311に進む。
【0092】
S311では、前記プリント制御処理部300dは、そのジョブの中の次の原稿データが存在するか否かを判定し、次の原稿データが存在すると判定した場合は(S311でYES)、前記S303の処理に進む。一方、次の原稿データが存在しないと判定した場合は(S311でNO)、S312に進む。
【0093】
S312では、前記プリント制御処理部300dは、ジョブのプリントが終了したものと判断し、そのジョブについてジョブ管理部300aに対してプリント状態情報として「プリント終了」を通知し、リターンする。
【0094】
また、前記S310の処理において、前記プリント制御処理部300dが、ジョブ管理部から停止要求があると判定した場合は(S310でNO)、S313で、プリンタ部200のCPU200aにプリント停止要求を送出し、S314に進む。このプリント停止要求により、プリンタ200はプリント動作を停止する。
【0095】
S314では、前記プリント制御処理部300dは、プリント動作が停止しているか否かを判定し、プリント動作が停止していると判定した場合は(S314でYES)、S315に進む。一方、プリント動作が停止していないと判定した場合は(S314でNO)、そのままリターンし、停止するのを待つ。
【0096】
S315では、前記プリント制御処理部300dは、ジョブのプリントが完了しているか否かを判定し、ジョブのプリントが完了していると判定した場合は(S315でYES)、前記処理S312に進む。一方、ジョブのプリントが完了していないと判定した場合は(S315でNO)、S316で、ジョブ管理部300aに対してそのジョブについてのプリント状態情報として「プリント停止中」を通知し、リターンする。
【0097】
読み取りNGジョブが発生すると、ジョブ管理部300aは、図8に示した読み取りNGジョブ発生時のプリントジョブ管理処理におけるS402の処理により、プリント停止要求を送出する。これを受けて、プリント制御処理部300dは、S313でプリント停止要求を送出し、プリンタ部200によるプリント動作を停止させる。
【0098】
また、同じく図8に示した読み取りNGジョブ発生時のプリントジョブ管理処理におけるS406、S407の処理により、読み取りNGジョブが発生すると、このジョブが、シングルジョブモードの時はそのまま再起動され、マルチジョブモードの時は最優先のプリント待ちジョブとして再起動されるから、このジョブに含まれる原稿データが、S301〜S307、S310およびS311の処理によりプリンタ部200から優先的に出力されるとともに、特定原稿の原稿データがブラックアウトされた状態で出力される。従って、不正コピーが行われた場合に不正コピーの事実を迅速に把握できると共に、不正コピー者を迅速に特定することができる。また、画像形成装置メーカにとって必要不可欠なブラックアウト等された出力物の回収を速やかに実現することができる。さらに、不正コピーを行っていない者は、不正コピーをしていないことを速やかに証明することができる。
【0099】
さらに、この実施形態では、図9のパネル表示/入力処理におけるS503の表示更新処理により、読み取りNGジョブが発生するとLCD41に警告がなされるので、不正コピーの事実の把握、不正コピー者の特定をより確実に行うことができる。
【0100】
また、図10の読み取り制御処理におけるS209の処理により、特定原稿であると判定されると、同図S211の処理により、読み取り停止要求が送出されてイメージリーダ部100による読み取り動作が停止される。従って、特定原稿の次の原稿の読み取りは行われていないから、プリント時において、この特定原稿の原稿データのプリントが終了すると、読み取りNGジョブについてのプリントは速やかに停止されることになる。そして、図11のS301、S302の処理により、プリントが中断されていた直前のジョブのプリントが自動再開されるから、このジョブのユーザが、そのジョブの出力物の入手を長く待たされることもない。
【0101】
以上この発明の一実施形態を説明したが、この発明はこの実施形態に限定されるものではない。例えば、特定原稿であると判定された場合に、特定原稿の原稿データに対してブラックアウト処理を行ってプリンタ部200から出力させるものとしたが、特定原稿の原稿データに対して実施する加工はこれに限定されることはなく、他の色で塗りつぶして出力したり、特定のマークを付加して出力したり、画像を縮小して出力したり、あるいは解像度を変更して出力するものであってもよい。
【0102】
また、特定原稿が、紙幣や有価証券等のコピー禁止原稿である場合を示したが、特定原稿を何にするかは適宜設定すれば良く、読み取った原稿の内容が設定した特定原稿に該当するか否かを検出することにより、原稿内容の適否を判定すれば良い。
【0103】
また、原稿データの内容について適正か否かを判定するのではなく、原稿データに対して、設定されているモードが適正であるか否かを判定し、設定されているモードが適正でない場合は、その原稿データを優先的に出力するものとしてもよい。例えば、原稿を読み取った結果、その原稿データがモノクロ原稿のデータであるにもかかわらず、モードが「カラーモード」に設定されていたような場合には、この原稿データを優先的に出力させることにより、ユーザは「カラーモード」設定になっていることを即座に判断することができる。なお、この場合、モードが適正でないと判断された前記原稿データに対しモードが適正でないことを示す加工を施した状態で出力させても良いし、加工を施すことなく、そのまま出力させても良い。
【0104】
また、読み取りNGジョブが発生したときに、プリンタ部200がプリント動作中であれば、そのプリント動作を停止させて、読み取りNGジョブに係る原稿データを優先的に出力させるものとしたが、継続中のプリント動作の終了後に出力させるものとしても良い。
【0105】
また、シングルジョブモード及びマルチジョブモードの両方で動作可能な複写機で説明したが、シングルジョブモードのみで動作可能な複写機であっても良い。
【0106】
また、画像形成装置が複写機である場合を示したが、パーソナルコンピュータ等から送られてきた原稿データを入力手段を介して入力可能なプリンタ装置等、その他の画像形成装置に適用してもよい。
【0107】
また、特定原稿検出部101をイメージリーダ部100に設けたが、CPU300で特定原稿の検出を行うものとしても良い。
【0108】
【発明の効果】
この発明によれば、設定されているモードや原稿データの内容が適正でないと判定された場合に、その原稿データまたはその原稿データを少なくとも含む複数の原稿データが出力待ちの原稿データまたはジョブよりも優先的に出力されるので、ユーザは、入力された原稿データに対して、設定モードが適正か否かを迅速に判断することができる。また、不正コピー等が行われた場合にその事実や不正者を迅速に把握特定することができる。
【0109】
請求項4に係る発明によれば、設定モードや原稿データの内容が適正でないと判定された場合、その原稿データに対して所定の加工を施した状態で優先的に出力するので、設定モードが適正か否かの判断や不正者の特定等をより簡単かつ迅速に行うことができる。
【0110】
請求項5に係る発明によれば、適正でないと判定された原稿データを出力するにあたって、出力手段による既に行われている出力動作を停止させて、対応原稿データを優先的に出力させるので、ユーザは前記原稿データの出力物をより迅速に入手でき、モードの適正判断や不正者の特定をさらに迅速に行うことができる。
【0111】
請求項6に係る発明によれば、判定手段により適正でないと判定されると、原稿データの優先出力とともに、警告もなされることから、ユーザは、モードの適正判断や不正者の特定をより確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る複写機の全体構成図である。
【図2】図1の複写機の操作パネル部の正面図である。
【図3】図1の複写機の制御ユニットを示すブロック図である。
【図4】操作パネル部のLCDにおける警告画面を示す図である。
【図5】ジョブ管理テーブルを示す図である。
【図6】複写機の全体制御処理のメインルーチンを示すフローチャートである。
【図7】ジョブ管理処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】図7のジョブ管理処理における読み取りNGジョブ発生時のプリントジョブ管理処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】パネル表示/入力処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】読み取り制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図11】プリント制御処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
40・・・・・・操作パネル部
100・・・・・イメージリーダ部(入力手段)
308・・・・・ネットワークIF処理部(入力手段)
101・・・・・特定原稿検出部
200・・・・・プリンタ部(出力手段)
300・・・・・CPU(判定手段、優先出力制御手段)
300a・・・・ジョブ管理部
300b・・・・パネル制御処理部
300c・・・・読み取り制御処理部
300d・・・・プリント制御処理部

Claims (6)

  1. 原稿データを入力する入力手段と、
    入力された原稿データを複数記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された原稿データを順次出力する出力手段と、
    原稿データが複写が禁止されている原稿のデータあるいは特定原稿のデータに該当するか否かにより原稿データの内容が適正であるか否かを判定する判定手段と、
    前記入力手段により入力された原稿データのうちの少なくとも1つについて、前記判定手段により適正でないと判定された場合には、その原稿データまたはその原稿データを少なくとも含む複数の原稿データが出力待ちの原稿データまたはジョブよりも優先的に出力されるように、前記出力手段を制御する優先出力制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 原稿データを入力する入力手段と、
    入力された原稿データを複数記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶された原稿データを順次出力する出力手段と、
    原稿データに対して設定されているモードが適正であるか否かを判定する判定手段と、
    前記入力手段により入力された原稿データのうちの少なくとも1つについて、前記判定手段により適正でないと判定された場合には、その原稿データまたはその原稿データを少なくとも含む複数の原稿データが出力待ちの原稿データまたはジョブよりも優先的に出力されるように、前記出力手段を制御する優先出力制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記判定手段は、原稿データがモノクロ原稿であり設定されているモードがカラーモードであるとき適正でないと判定する請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記判定手段により適正でないと判定された場合、前記優先出力制御手段は、その原稿データに所定の加工を施した状態で、その原稿データまたはその原稿データを少なくとも含む複数の原稿データを前記出力手段に出力させる請求項1ないし3の何れかに記載の画像形成装置。
  5. 前記出力手段による出力動作が行われている状態で、前記判定手段により適正でないと判定された場合には、前記優先出力制御手段は、前記出力手段の出力動作を停止させて、前記原稿データを優先的に出力させる請求項1ないし4の何れかに記載の画像形成装置。
  6. 前記判定手段により適正でないと判定された場合、その旨を警告する警告手段を有する請求項1ないし5の何れかに記載の画像形成装置。
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