JP3948136B2 - 変速機のシフトユニット構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は変速機のシフトユニット構造に係り、特に同一車体に異なる仕様の変速機を搭載する場合に、シフトポジションを変更させる必要がないとともに、多数の各部材をそのまま使用することができ、部品の共通化を図り得る変速機のシフトユニット構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車においては、搭載した内燃機関からの駆動力を走行条件に応じて所望状態に変換して取り出す動力伝達機構として手動あるいは自動の変速機を備えている。このような変速機には、ギヤ式の変速機やベルト式の変速機等があり、動力の伝達損失の少ないギヤ式の変速機、つまり歯車変速機が多用されている。
【0003】
この歯車変速機は、一般にトランスミッションと称されるものであり、入力ギヤ列や1速ギヤ列〜5速ギヤ列、後退ギヤ列等の複数の変速ギヤ列からなり、所望の変速ギヤ列を噛合させることにより、入力軸を介して入力される内燃機関の駆動力を所定状態に変速している。そして、変速された駆動力により出力軸を介して車輪を駆動させている。
【0004】
前記変速機のシフトユニット構造としては、特開平9−236176号公報に開示されるものがある。この公報に開示される歯車変速機は、変速機ケース内に入力軸とカウンタ軸と出力軸とを軸支して設け、入力軸及び出力軸に対して平行にカウンタ軸を配設し、これら各軸間に1速ギヤ列から4速ギヤ列とを有する複数の変速ギヤ列を設け、1速ギヤ列と2速ギヤ列との間に1速ギヤ列と2速ギヤ列との噛合状態を選択的に切り換える1速・2速切換機構を設けるとともに3速ギヤ列と4速ギヤ列との噛合状態を選択的に切り換える3速・4速切換機構を設けた歯車変速機において、入力軸と出力軸とを同一回転中心を有すべく連絡して設け、入力軸と出力軸との直結状態を切り換える直結切換手段を設けるとともに1速・2速切換機構の1速ギヤ列への切換方向及び3速・4速切換機構の3速ギヤ列への切換方向に対して直結切換手段の直結状態への切換方向を同一とすべく構成し、機構を簡素化するとともに製作を容易としている。
【0005】
また、特開平5−209684号公報に開示されるものがある。この公報に開示される変速機の組立て方法及びその構造は、複数のギヤ列を有する第1、第2シャフトと、各ギヤ列に対して軸方向変位を与えるシフトフォークを有する複数のシフトロッドとを備えた変速機を組み立てる方法であって、複数のシフトロッドを指示部材で一定位置関係に結合することによりサブアセンブリとしてシフトロッドアセンブリを組立てる一方、第1、第2シャフトにギヤ列構成部材を組付けた後、各ギヤ列に対応するギヤを噛合わせた状態に第1、第2シャフトを結合してギヤアセンブリを組立てるとともに、シフトロッドアセンブリとギヤアセンブリとを、シフトフォークをギヤ列に係合させた状態に組付けている。そして、複数のギヤ列を有する第1、第2シャフトと、各ギヤ列に対して軸方向変位を与えるシフトフォークを有する複数のシフトロッドとを備えた変速機において、各シフトロッドを支持する支持部と化シフトロッドを一定位置関係とする位置決め部とを有して、サブアセンブリを形成する支持部材を設け、変速機の組立の自動化を可能としている。
【0006】
更に、特開平5−141506号公報に開示されるものがある。この公報に開示される変速機構造は、クラッチとトランスミッションとを収容する変速機ケースをフロントケースとリヤケースとからなる2分割構造とし、フロントケースとリヤケースとをつき合わせて結合した変速機構造であって、フロントケース前端部からリヤケース後端部までにわたるケース全体を、後方側ほど断面が小さくなる概略コーン形状に形成し、変速機ケースの剛性を向上させて振動による騒音を低減するとともに、トランスミッションに具備される各種機構をコンパクトに配置し、変速機全体の小型化を可能としている。
【0007】
更にまた、特開平7−301333号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるシフトパターン変更機構は、変速機ケース内にメインシャフトとカウンタシャフトとリバースアイドラシャフトとを略平行に配設し、シフトレバーの操作によってシフト時に回動されるとともにセレクト軸には軸方向に移動されるシフトアンドセレクトシャフトを設け、シフトアンドセレクトシャフトに誤動作防止用のインタロックプレートを設け、1速・2速シフトヨークを備えた1速・2速シフトシャフトを設けるとともに3速・4速シフトヨークを備えた3速・4速シフトシャフトを設け、5速・リバースシフトヨークを備えた5速・リバースシフトシャフトを設け、メインシャフトに対して1速・2速シフトシャフトと3速・4速シフトシャフトと5速・リバースシフトシャフトとを略平行且つシフトアンドセレクトシャフトの一端側から他端側に向かって順次配設した変速機において、1速・2速シフトシャフトよりもシフトアンドセレクトシャフトの一端側部位に1速・2速シフトシャフトに対して略平行にリバースシャフトを配設するとともにリバースシャフトにリバースシフトヨークを設け、リバースシャフトと5速・リバースシフトシャフトとを連絡するリンク機構を設け、シフトレバーによるリバースへのシフトパターンをセレクト方向において逆方向に変更する構成とし、リバースシフトヨークとリバースシャフトとリンク機構とを追加するのみで、シフトパターンの変更を可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の変速機のシフトユニット構造においては、図10に示す如く、手動式の変速機102に固定されるリヤマウントブラケットたる変速機側マウントブラケット116に、チェンジコントロールマウントたるマウント部材128を介して、ギヤシフトマウントブラケットたるシフトレバーケース側マウントブラケット126とシフトレバーケース112とが装着されている。
【0009】
このシフトレバーケース112には、シフトレバー114とエクステンションロッドたる支持ロッド118が設けられている。
【0010】
変速操作は、前記シフトレバー114によって行われるものであり、コントロールロッド110と軸継手108とを介して、ギヤシフトフロントケース132に連絡され、このギヤシフトフロントケース132内のギヤシフトフロントシャフト134を作動させる(図13、図15参照)。
【0011】
前記ギヤシフトフロントケース132は、図15及び図16に示す如く、ギヤシフトフロントシャフト134とアーム部142とによって構成されており、ギヤシフトフロントシャフト134及びアーム部142を作動させることにより、図13に開示するシフトヨーク、例えばHIGHヨーク136とHIGH用シフタシャフト154とを作動させ、変速操作を行っている。
【0012】
従来の変速機においては、ニュートラル(N)位置を明確にするために、図14に示す如き、LOW(ロー)側セレクトピン146と5速・リバース側セレクトピン144とLOW側セレクトリターンスプリング152と5速・リバース側セレクトリターンスプリング150とによって、図17(a)に開示するアーム部142のL字状アーム本体142−1の側面部位であるセレクトピン受け部156にて保持される。
【0013】
このとき、図17(b)に示す如く、アーム部142のシフトヨーク作動用レバー148の中心延長線L上にギヤシフトフロントシャフト134の回転中心Cがある。
【0014】
そして、LOW側セレクトピン146と5速・リバース側セレクトピン144との中心点P1は、図14に示す如く、HIGH(ハイ)ヨーク136の中心延長線LH上にある。
【0015】
また、LOWヨーク138と5速・リバースヨーク140とは、図18に示す如く、HIGH(ハイ)ヨーク136の中心延長線LHに対して略対称位置に配置されている。
【0016】
上述した位置関係によってニュートラル位置を決定している。
【0017】
しかし、同一車体に異なる変速機を搭載する場合に、上述した方策によってニュートラル位置を決定すると、リヤマウントブラケットたる変速機側マウントブラケットやギヤシフトフロントケース周辺部位を大幅に変更しなければならず、改善が望まれていた。
【0018】
【課題を解決するための手段】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、車両に搭載される変速機の変速機側マウントブラケットにマウント部材を介してシフトレバーケースのシフトレバーケース側マウントブラケットを固定し、前記変速機にシフトユニットを車両後方に指向すべく延設し、前記変速機側マウントブラケットとシフトユニットを支持する支持ロッドとシフトユニットのシフトレバーに連絡するコントロールロッドとにより弾性支持するとともに、前記コントロールロッドをギヤシフトフロントケース内のギヤシフトフロントシャフトに軸継手を介して連絡させた変速機のシフトユニット構造において、
前記ギヤシフトフロントシャフトの端部にシフトヨークに連絡するアーム部を設け、
前記アーム部にギヤシフトフロントシャフトを保持するシャフト固定部とこのシャフト固定部から前記シャフト固定部の中心から下方に延出するアーム本体とを設け、
該アーム本体を前記ギヤシフトフロントシャフトの軸方向へ延出させてこのアーム本体の両側にセレクトピン受け部を設け
前記シャフト固定部の中心を前記セレクトピン受け部の中心線上に配設し、
前記ギヤシフトフロントシャフトの非回動時に前記アーム部と連絡するシフトヨークの中心線が前記セレクトピン受け部の中心線から一方にオフセットするように前記シフトヨークを前記セレクトピン受け部の中心線から一方側にずらして配設し、
前記アーム本体の下部を一方側に膨出させるとともにこの膨出させた部分を下方に突出させて前記シフトヨークに係合するシフトヨーク作動用レバーを設け、
前記シフトヨークのオフセットに対応させて前記シフトヨーク作動用レバーを前記セレクトピンの中心線から一方側にオフセットさせて配設した
ことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
上述の如く発明したことにより、同一車体に異なる仕様の変速機を搭載する場合には、シフトポジションを変更させる必要がないとともに、多数の各部材をそのまま使用し、部品の共通化を図っている。
【0020】
【実施例】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【0021】
図1〜図6はこの発明の実施例を示すものである。図2〜図4において、2は図示しないエンジンに連設された手動式の変速機、4は変速機アッパケース4−1と変速機ロアケース4−2とからなる変速機ケース、6はシフトユニットである。
【0022】
前記変速機2は、変速機ケース4内に図示しない入力軸と、カウンタ軸と、出力軸とを夫々軸支している。
【0023】
そして、前記入力軸と出力軸とを同一回転中心を有すべく連絡して設け、入力軸及び出力軸に対して平行にカウンタ軸を配設する。これら各軸間には、図示しない複数の変速ギヤ列を設けている。
【0024】
前記変速機2の出力軸には、車両の後方に指向し、図示しない自在継手を介してプロペラ軸(図示せず)が接続して設けられている。
【0025】
また、変速機2には、プロペラ軸と略平行に、軸継手8を介してコントロールロッド10が連設されている。このコントロールロッド10の一端側が前記変速機ケース4に装着される後述するギヤシフトフロントケース32に連絡するとともに、他端側にはシフトレバーケース12に支持されるシフトレバー14が連結している。このシフトレバー14は、運転者が操作するものである。
【0026】
つまり、前記変速機2にシフトユニット6が車両後方に指向すべく延設される際に、リヤマウントブラケットたる変速機側マウントブラケット16と前記シフトユニット6を支持するエクステンションロッドたる支持ロッド18とシフトユニット6のシフトレバー14に連絡するコントロールロッド10とにより弾性支持される。
【0027】
そして、変速機2は、変速機側マウントブラケット16によって車体側に支持される。
【0028】
この変速機側マウントブラケット16は、図2に示す如く、車両の上下方向に指向する変速機側取付板20と、車両の左右で対峙し且つ車両の後ろ上方に延設した一対の支持腕22と、連結用板24で連結された変速機側マウント取付板(図示せず)とが一体的になって構成されている。
【0029】
変速機側取付板20には、図示しない変速機側取付ボルトを挿通する変速機側ボルト孔(図示せず)が形成されているとともに、プロペラ軸との干渉を回避させる変速機側プロペラ軸逃げ凹所(図示せず)が形成されている。
【0030】
一対の支持腕22は、変速機側マウント取付板に連設して車両の後方且つ斜め上方に延長され、車両の左右且つ所定の間隔で配設されている。
【0031】
前記シフトレバーケース12と変速機側マウントブラケット16の一対の支持腕22との間には、ギヤシフトマウントブラケットたるシフトレバーケース側マウントブラケット26とチェンジコントロールマウントたるマウント部材28とが介設される。
【0032】
また、変速機側マウントブラケット16には、補強リブ30が設けられている。
【0033】
そして、前記コントロールロッド10は、図2に示す如く、ギヤシフトフロントケース32内のギヤシフトフロントシャフト34(図1(b)参照)に軸継手8を介して連絡させて設け、前記ギヤシフトフロントシャフトの端部にシフトヨーク、例えばHIGHヨーク36とLOWヨーク38と5速・リバースヨーク40とに連絡するアーム部42を設ける。
【0034】
このとき、同一車体に仕様の異なる変速機を搭載する場合に、シフトポジションを変更させずに同様とするとともに、軸継手8やシフトレバーケース12、シフトレバー14、エクステンションロッドたる支持ロッド18、ギヤシフトマウントブラケットたるシフトレバーケース側マウントブラケット26、チェンジコントロールマウントたるマウント部材28、ギヤシフトフロントケース32の各部材をそのまま使用すると、図5に示す如く、LOW(ロー)側セレクトピン44と5速・リバース側セレクトピン46間の中心点P1とHIGHヨーク36の中心線LHとに距離Xのずれが生ずる。
【0035】
このため、前記アーム部42の各シフトヨーク36、38、40に係合するシフトヨーク作動用レバー48を前記ギヤシフトフロントシャフト34の中心位置、つまり中心延長線LS位置からオフセットさせて設けるとともに、前記シフトヨーク作動用レバー48の移動軌跡上に各シフトヨーク36、38、40を配設し、仕様の異なる変速機2を組み合わせ可能な構成とする。
【0036】
詳述すれば、前記アーム部42は、L字状のアーム本体42−1と、このアーム本体42−1の上部にてギヤシフトフロントシャフト34の端部に固着されるシャフト固定部42−2と、前記アーム本体42−1の下部から突出し且つギヤシフトフロントシャフト34の中心位置から距離Sだけオフセットさせたシフトヨーク作動用レバー48とからなる。
【0037】
また、前記アーム部42は、図1(c)に示す如く、水平面における前記アーム本体42−1の断面形状を断面L字状に形成される。
【0038】
更に、前記HIGHヨーク36とLOWヨーク38と5速・リバースヨーク40との配設位置は、図6に示す如く、ギヤシフトフロントシャフト34を中心として回転する前記シフトヨーク作動用レバー48の移動軌跡上に夫々配設されるものである。
【0039】
なお、符号50はLOW側セレクトリターンスプリング、52は5速・リバース側セレクトリターンスプリングである。
【0040】
次に、この実施例の作用を説明する。
【0041】
仕様の異なる変速機2とシフトユニット6とを組み合わせる際には、シフトポジションを変更させずに同様とするとともに、軸継手8やシフトレバーケース12、シフトレバー14、エクステンションロッドたる支持ロッド18、ギヤシフトマウントブラケットたるシフトレバーケース側マウントブラケット26、チェンジコントロールマウントたるマウント部材28、ギヤシフトフロントケース32の各部材をそのまま使用し、ギヤシフトフロントシャフト34の中心位置、つまり中心延長線LS位置からシフトヨーク作動用レバー48をオフセットさせたアーム部42を使用する。
【0042】
さすれば、前記シフトレバー14による変速操作時に、シフトヨーク作動用レバー48の移動軌跡上に夫々配設されるHIGHヨーク36とLOWヨーク38と5速・リバースヨーク40とにシフトヨーク作動用レバー48が選択的に係合し、変速操作に対応する変速ギヤ列の切換が行われる。
【0043】
これにより、同一車体に異なる仕様の変速機を搭載する場合に、シフトポジションを変更させる必要がないとともに、軸継手8やシフトレバーケース12、シフトレバー14、エクステンションロッドたる支持ロッド18、ギヤシフトマウントブラケットたるシフトレバーケース側マウントブラケット26、チェンジコントロールマウントたるマウント部材28、ギヤシフトフロントケース32の各部材をそのまま使用することができ、しかも前記アーム部42のシフトヨーク作動用レバー48をギヤシフトフロントシャフト34の中心位置、つまり中心延長線LS位置からオフセットさせることで対応でき、部品の共通化を図ることができ、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【0044】
また、前記アーム部42を、L字状のアーム本体42−1と、このアーム本体42−1の上部にてギヤシフトフロントシャフト34の端部に固着されるシャフト固定部42−2と、前記アーム本体42−1の下部から突出し且つギヤシフトフロントシャフト34の中心位置からオフセットさせたシフトヨーク作動用レバー48とにより形成するとともに、水平面における前記アーム本体42−1の断面形状を断面L字状に形成したことにより、前記アーム部42の構成が簡略であり、製作が容易で、コストが徒に大となる惧れがないとともに、仕様の異なる変速機におけるマウント部材部分の共通化が図れるものである。
【0045】
なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。
【0046】
例えば、この発明の実施例において、仕様の変更時に専用のアーム部を使用する構成としたが、数種類、例えば2種類の仕様の異なる変速機に使用できるアーム部を設ける構成(SG1)とすることも可能である。
【0047】
すなわち、前記アーム部62を、図7及び図8に示す如く、L字状のアーム本体62−1と、このアーム本体62−1の上部にてギヤシフトフロントシャフトの端部に固着されるシャフト固定部62−2と、前記アーム本体62−1の下部に突出から且つギヤシフトフロントシャフトの中心位置からオフセットさせたシフトヨーク作動用第1レバー64と、前記アーム本体62−1の下部且つギヤシフトフロントシャフトの中心位置に合致する位置に設けたシフトヨーク作動用第2レバー66とにより形成する。
【0048】
そして、変速機とシフトユニットとの組み合わせ時に、変速機の仕様に応じて、シフトヨーク作動用第1レバー64とシフトヨーク作動用第2レバー66との対応しないいずれか一方を切除し、切除によって専用アーム部62を形成するものである。
【0049】
さすれば、同一車体に異なる仕様の変速機を搭載する場合に、シフトポジションを変更させる必要がないとともに、軸継手やシフトレバーケース、シフトレバー、エクステンションロッドたる支持ロッド、ギヤシフトマウントブラケットたるシフトレバーケース側マウントブラケット、チェンジコントロールマウントたるマウント部材、ギヤシフトフロントケースの各部材をそのまま使用することができ、しかも前記アーム部62のシフトヨーク作動用第1レバー64とシフトヨーク作動用第2レバー66との対応しないいずれか一方を切除し、部品の共通化を図ることができ、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利であるとともに、アーム部62の構成が簡略であり、製作が容易で、コストが徒に大となる惧れがないものである。
【0050】
また、アーム部72のシフトヨーク作動用レバー74の形成位置を任意に設定可能な構成(SG2)とすることもできる。
【0051】
すなわち、前記アーム部72を、図9(a)〜図9(c)に示す如く、L字状のアーム本体72−1と、このアーム本体72−1の上部にてギヤシフトフロントシャフトの端部に固着されるシャフト固定部72−2と、前記アーム本体72−1の下部のギヤシフトフロントシャフトの中心位置及びこの中心位置からオフセットさせた位置に形成した複数個、例えば3個の第1〜第3係合孔部72a−3、72b−3、72c−3と、任意の係合孔部72−3に係合してアーム本体72−1の下部から突出するシフトヨーク作動用レバー74とからなる。
【0052】
そして、変速機とシフトユニットとの組み合わせ時に、変速機の仕様に応じて、3個の第1〜第3係合孔部72a−3、72b−3、72c−3の任意の箇所にシフトヨーク作動用レバー74を固着する。このとき、固着方策としては、単なる螺合方式とすることができるとともに、接着剤を使用した螺合方式や変形によって固着する方式、あるいはその他の方式を採用することができるものである。
【0053】
さすれば、同一車体に異なる仕様の変速機を搭載する場合に、シフトポジションを変更させる必要がないとともに、軸継手やシフトレバーケース、シフトレバー、エクステンションロッドたる支持ロッド、ギヤシフトマウントブラケットたるシフトレバーケース側マウントブラケット、チェンジコントロールマウントたるマウント部材、ギヤシフトフロントケースの各部材をそのまま使用することができ、しかも前記アーム部72の任意の箇所にシフトヨーク作動用レバー74を設けることができ、アーム部72の汎用性が大となり、部品の共通化を図ることができ、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利であるとともに、アーム部72の構成が簡略であり、製作が容易で、コストが徒に大となる惧れがないものである。
【0054】
【発明の効果】
以上詳細に説明した如くこの発明によれば、同一車体に異なる仕様の変速機を搭載する場合に、シフトポジションを変更させる必要がないとともに、軸継手やシフトレバーケース、シフトレバー、支持ロッド、シフトレバーケース側マウントブラケット、マウント部材、ギヤシフトフロントケースの各部材をそのまま使用することができ、しかも前記アーム部のシフトヨーク作動用レバーをギヤシフトフロントシャフトの中心位置からオフセットさせることで対応でき、部品の共通化を図ることができ、コストを低廉に維持し得て、経済的に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のアーム部を示し、(a)はアーム部の正面図、(b)はアーム部の右側面図、(c)はアーム部の底面図である。
【図2】変速機とシフトユニットとの正面図である。
【図3】変速機とシフトユニットとの平面図である。
【図4】変速機の右側面図である。
【図5】各ヨーク部分の概略平面図である。
【図6】アーム部の動作状態を示す概略図である。
【図7】この発明の他の第1の実施例を示すアーム部の右側面図である。
【図8】アーム部の底面図である。
【図9】この発明の他の第2の実施例のアーム部を示し、(a)はアーム部の右側面図、(b)はアーム部のアーム本体の底面図、(c)はアーム部のシフトヨーク作動用レバーの概略図である。
【図10】この発明の従来技術を示す変速機とシフトユニットとの正面図である。
【図11】変速機とシフトユニットとの平面図である。
【図12】変速機の右側面図である。
【図13】変速機の内部構造を示す概略断面図である。
【図14】各ヨーク部分の概略平面図である。
【図15】ギヤシフトフロントケースの拡大平面図である。
【図16】ギヤシフトフロントケースの概略拡大断面図である。
【図17】アーム部を示し、(a)はアーム部の正面図、(b)はアーム部の右側面図、(c)はアーム部の底面図である。
【図18】アーム部の動作状態を示す概略図である。
【符号の説明】
2 変速機
4 変速機ケース
6 シフトユニット
8 軸継手
10 コントロールロッド
12 シフトレバーケース
14 シフトレバー
16 変速機側マウントブラケット
18 支持ロッド
26 シフトレバーケース側マウントブラケット
28 マウント部材
32 ギヤシフトフロントケース
34 ギヤシフトフロントシャフト
36 HIGHヨーク
38 LOWヨーク
40 5速・リバースヨーク
42 アーム部
42−1 アーム本体
42−2 シャフト固定部
44 LOW(ロー)側セレクトピン
46 5速・リバース側セレクトピン
48 シフトヨーク作動用レバー
50 LOW側セレクトリターンスプリング
52 5速・リバース側セレクトリターンスプリング

Claims (4)

  1. 車両に搭載される変速機の変速機側マウントブラケットにマウント部材を介してシフトレバーケースのシフトレバーケース側マウントブラケットを固定し、前記変速機にシフトユニットを車両後方に指向すべく延設し、前記変速機側マウントブラケットとシフトユニットを支持する支持ロッドとシフトユニットのシフトレバーに連絡するコントロールロッドとにより弾性支持するとともに、前記コントロールロッドをギヤシフトフロントケース内のギヤシフトフロントシャフトに軸継手を介して連絡させた変速機のシフトユニット構造において、
    前記ギヤシフトフロントシャフトの端部にシフトヨークに連絡するアーム部を設け、
    前記アーム部にギヤシフトフロントシャフトを保持するシャフト固定部とこのシャフト固定部から前記シャフト固定部の中心から下方に延出するアーム本体とを設け、
    該アーム本体を前記ギヤシフトフロントシャフトの軸方向へ延出させてこのアーム本体の両側にセレクトピン受け部を設け
    前記シャフト固定部の中心を前記セレクトピン受け部の中心線上に配設し、
    前記ギヤシフトフロントシャフトの非回動時に前記アーム部と連絡するシフトヨークの中心線が前記セレクトピン受け部の中心線から一方にオフセットするように前記シフトヨークを前記セレクトピン受け部の中心線から一方側にずらして配設し、
    前記アーム本体の下部を一方側に膨出させるとともにこの膨出させた部分を下方に突出させて前記シフトヨークに係合するシフトヨーク作動用レバーを設け、
    前記シフトヨークのオフセットに対応させて前記シフトヨーク作動用レバーを前記セレクトピンの中心線から一方側にオフセットさせて配設した
    ことを特徴とする変速機のシフトユニット構造。
  2. 前記アーム部は、L字状の前記アーム本体と、このアーム本体の上部にてギヤシフトフロントシャフトの端部に固着される前記シャフト固定部と、前記アーム本体の下部から突出し且つギヤシフトフロントシャフトの中心位置からオフセットさせた前記シフトヨーク作動用レバーとからなるとともに、水平面における前記アーム本体の断面形状を断面L字状に形成した請求項1に記載の変速機のシフトユニット構造。
  3. 前記アーム部は、L字状のアーム本体と、このアーム本体の上部にてギヤシフトフロントシャフトの端部に固着されるシャフト固定部と、前記アーム本体の下部に突出且つギヤシフトフロントシャフトの中心位置からオフセットさせたシフトヨーク作動用第1レバーと、前記アーム本体の下部且つギヤシフトフロントシャフトの中心位置に合致する位置に設けたシフトヨーク作動用第2レバーとからなる請求項1に記載の変速機のシフトユニット構造。
  4. 前記アーム部は、L字状の前記アーム本体と、このアーム本体の上部にてギヤシフトフロントシャフトの端部に固着される前記シャフト固定部と、前記アーム本体の下部のギヤシフトフロントシャフトの中心位置及びこの中心位置からオフセットさせた位置に形成した複数個の係合孔部と、任意の係合孔部に係合してアーム本体の下部から突出するシフトヨーク作動用レバーとからなる請求項1に記載の変速機のシフトユニット構造。
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