JP3947091B2 - 長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置 - Google Patents

長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば鉄鋼分野における長尺材を一方向に連続的に送出しながら移動速度を制御して、長尺材に所定量の伸びを施すようにした長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置に関し、特に送出方向に沿った2点でのパルスキャンセル機能を用いた場合のパルス列信号の入力状態を目視可能にした長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置は、H/W処理により、マスターロールおよびスレーブロールの回転速度に対応した2つのパルス列信号を取り込み、H/W内で伸び率(elongation)を計算している。
すなわち、2つのパルス列入力の周波数偏差を制御することにより、パルスキャンセル機能を用いて、長尺材送出用の駆動機構の回転速度を制御して、長尺材の移動速度を制御している(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−332521号公報、図1
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置は以上のように、H/Wにより処理されているので、マスターロールおよびスレーブロールのパルス列信号の入力状態を目視することができず、速度調整に時間がかかるという問題点があった。
【0005】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたもので、S/W(ソフトウェア)で入力信号を処理することにより、パルス列信号の入力状態を目視可能とし、信号極性およびパルス値整合性などを容易に把握することができ、伸び率制御精度を向上させた長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置は、長尺材に所定量の伸びを施す長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置であって、長尺材を一方向に連続的に送出するための駆動機構と、駆動機構を制御して長尺材の移動速度を制御するための制御回路と、駆動機構の速度情報を2つのパルス列信号として検出して制御回路にフィードバック入力するセンサ手段とを備え、制御回路は、パルスキャンセル機能を含み、2つのパルス列信号の周波数偏差に基づいて長尺材の移動速度を制御するように構成された長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置において、少なくとも2つのパルス列信号の入力状態を表示するための表示手段を設け、制御回路は、2つのパルス列信号のパルスカウント値の一方に基づいて、パルスカウント値の他方の比較基準値を演算する基準値演算部と、比較基準値と2つのパルス列信号のパルスカウント値の他方とを比較して、周波数偏差に対応したカウント偏差を生成するカウント偏差生成手段と、少なくとも2つのパルス列信号の入力状態を表示手段に出力するための出力手段とを含むものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、図1〜図3を参照しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の形態1が適用される一般的な長尺材連続処理ラインのプラント例を示す構成図である。
図1において、処理ラインの上流側から、スレーブロール10、マスターロール11およびスレーブロール12が順次に配列されており、各ロール10〜12の上面には、鉄鋼などの長尺材13が配置されている。
【0008】
長尺材13は、各ロール10〜12に沿って矢印方向に送出されるようになっている。
上流側のスレーブロール10とマスターロール11との間には、長尺材13を圧延するためのミル14が設けられている。ミル14は、長尺材13を上下から挟み込む一対のロールにより構成されている。
また、マスターロール11と下流側のスレーブロール12との間には、長尺材13の張力を調整するためのテンションレベラ15が設けられている。テンションレベラ15は、長尺材13の上限に交互的に配設された複数のロールにより構成されている。
【0009】
各ロール10〜12、14および15は、長尺材13の移動速度(ロールの回転速度)などを調整する駆動機構(図示せず)を有しており、各駆動機構は、各種演算処理機能を有する制御回路(後述する)により制御される。これにより、処理ライン上の各部における長尺材13の伸び率ε1、ε2(破線矢印参照)が制御されるようになっている。
スレーブロール10、12およびマスターロール11には、パルスジェネレータからなる回転センサ16〜18が個別に設けられており、各回転センサ16〜18は、各ロール10〜12の回転速度に対応したパルス列信号(パルスカウント値)C〜Cを生成し、制御回路(後述する)に入力する。
【0010】
図2はこの発明の実施の形態1を説明するために簡略化して示した構成図であり、マスターロール11およびスレーブロール12のみに注目して他の構成要素を省略した状態を示している。
図3はこの発明の実施の形態1による制御回路2を具体的に示すブロック構成図である。
図3において、制御回路2は、基準カウント値演算手段20と、減算器21と、論理和ゲート22と、相補スイッチ23と、積算カウンタ24と、乗算器25と、加算器26と、出力回路27とを備えている。
出力回路27には、たとえばCRTやLCDからなる表示装置28が接続されている。
【0011】
制御回路2内の基準カウント値演算手段20は、マスターロール11からのパルス列信号Cを取り込み、伸び率を用いた演算処理(後述する)により、他方(スレーブロール12)のパルス列信号Cに対する基準カウント値C2refを生成する。
減算器21は、基準カウント値C2refと、スレーブロール12からのパルス列信号(パルスカウント値)Cとの減算処理を実行し、カウント偏差ΔC(=C2ref−C)を生成して積算カウンタ24に入力する。
【0012】
論理和ゲート22は、外部入力(カウント停止信号STCまたはリセット信号RESET)に応答して論理レベル「1」を出力し、相補スイッチ23の出力値を「0」に固定し、積算カウンタ24にカウント偏差ΔCが入力されるのを禁止する。
また、論理和ゲート22は、外部入力が発生していない場合には、論理レベル「0」を出力し、相補スイッチ23から出力値「0」の出力を禁止し、カウント偏差ΔCの積算カウンタ24への入力を可能にする。
【0013】
外部入力となるカウント停止信号STCおよびリセット信号RESETは、必要時にオペレータの指示により生成される。
カウント停止信号STCは、積算カウンタ24によるカウント処理を停止させて、長尺材13を低速制御するか、または、伸び率の制御を停止させる場合に生成される。
また、リセット信号RESETは、積算カウンタ24を0クリア(リセット)して処理ラインを停止させる場合に生成される。
【0014】
相補スイッチ23は、相補的にオンオフ動作する並列開閉器からなり、減算器21と積算カウンタ24との間に挿入されている。
積算カウンタ24のカウント値は、リセット信号RESETの生成時にリセットされる。
乗算器25は、積算カウンタ24からのカウント値に所定のゲインGainを乗算する。また、加算器26は、乗算器25の出力値にスレーブロール基準速度Vsrefを加算して、スレーブロール制御速度Vsを出力する。
スレーブロール制御速度Vsは、スレーブロール12の駆動機構(モータ)に対する制御量となり、長尺材13の伸び率の制御に寄与する。
出力回路27は、パルス列信号C、Cの入力状態を含む各種の処理情報を、必要に応じて表示装置28に表示させる。
【0015】
次に、図1〜図3を参照しながら、この発明の実施の形態1による具体的な演算処理動作について説明する。
まず、図2において、各ロール11、12および回転センサ17、18に関する定数を、それぞれ、
マスターロール11の直径:D[mm]、
スレーブロール12の直径:D[mm]、
マスターロール11の駆動機構のギヤ比:Gr
スレーブロール12のギヤ比:Gr
マスターロール11の1回転当たりのパルス数:P[pls/rev]、
スレーブロール12の1回転当たりのパルス数:P[pls/rev]、
パルス列信号Cのカウント値:C
パルス列信号Cのカウント値:C
パルス列信号Cの1パルスでマスターロール11が移動する距離(パルスインクリメント):Pinc[mm/pls]、
パルス列信号Cの1パルスでスレーブロール12が移動する距離(パルスインクリメント):Pinc[mm/pls]、
で表すものとする。
このとき、以下の式(1)、(2)が成り立つ。
【0016】
【数1】
Figure 0003947091
【0017】
また、伸び率ε2を、総称的に「ε」で表すと、伸び率εは、以下の式(3)により表される。
【0018】
【数2】
Figure 0003947091
【0019】
また、マスターロール11の回転速度に相当するパルス列信号Cから、スレーブロール12の基準カウント値C2refを求めると、上記式(3)より、以下の式(4)が成り立つ。
【0020】
【数3】
Figure 0003947091
【0021】
したがって、図3に示すように、制御回路2において、スレーブロール12の基準カウント値(速度基準)C2refに対する補正機能が構成されている。
このとき、出力回路27を介して、パルス列信号C、Cの入力状態が表示装置28に表示されるので、オペレータがパルス列入力状態を目視して信号極性およびパルス値整合性などを容易に把握することができ、伸び率制御精度を向上させることができる。
【0022】
また、スレーブロール12側の速度基準演算部となる基準カウント値演算手段20においては、伸び率εの急変防止のために、基準カウント値C2refの設定値に傾斜を入れて、基準カウント値C2refの変化率を抑制するようになっている。
また、基準カウント値演算手段20においては、制御系を安定化するために、マスターロール11の回転速度に相当するパルス列信号Cとして、速度基準値を使用するようになっている。
【0023】
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1では、下流側のマスターロール11およびスレーブロール12に注目して、スレーブロール12に関する基準カウント値C2refを算出したが、上流側のスレーブロール10およびマスターロール11に注目して、マスターロール11に関する基準カウント値Crefを算出してもよい。
以下、図4および図5を参照しながら、マスターロール11に関する基準カウント値Crefを算出するようにしたこの発明の実施の形態2について説明する。
【0024】
図4はこの発明の実施の形態2による制御回路を示すブロック構成図であり、図4において、前述(図1参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、スレーブロール10の設計値として、直径D、パルスインクリメントPincが与えられており、回転センサ16(図1参照)からパルス列信号Cが生成されている。
ただし、以下の数式において、前述の各式内の符号と対応付るために、スレーブロール10の直径DをDで表し、パルスインクリメントPincをPincで表すものとする。また、伸び率ε1は、総称的に「ε」で表す。
【0025】
図5において、各構成要素3、30〜38は、それぞれ、前述(図3参照)の各構成要素2、20〜28に対応している。
この場合、制御回路内の基準カウント値演算手段30は、スレーブロール10からのパルス列信号Cを取り込み、前述と同様の伸び率を用いた演算処理により、マスターロール11のパルス列信号Cに対する基準カウント値Crefを生成する。
【0026】
続いて、減算器31は、基準カウント値Crefと、マスターロール11からのパルス列信号Cとの減算を行い、カウント偏差ΔC(=Cref−C)を生成して積算カウンタ34に入力する。以下、前述と同様に、積算カウンタ34、乗算器35および加算器36を介して、スレーブロール10に対する制御速度Vsを出力する。
また、出力回路37は、パルス列信号C、Cの入力状態を含む各種の処理情報を、必要に応じて表示装置38に表示させる。
【0027】
次に、数式を参照しながら、この発明の実施の形態2による演算処理動作について説明する。
まず、伸び率εを求める上記式(3)は、以下の式(5)で表すことができる。
【0028】
【数4】
Figure 0003947091
【0029】
ただし、式(5)において、伸び率εは、ミル14(図1参照)を通過する前(圧延前)の長尺材13の長さが基準となっている。
ここで、マスターロール11を基準として、スレーブロール10のパルス列信号C(便宜的にC)からマスターロール11の基準カウント値Crefを求めると、前述の式(3)に対応させた場合、以下の式(6)のように表される。
【0030】
【数5】
Figure 0003947091
【0031】
また、前述と同様に、基準カウント値演算手段30内のスレーブロール10側の速度基準演算部において、スレーブロール10の速度基準の補正回路は、伸び率εの急変防止のために、スレーブロール10に対する基準速度(基準カウント値)の設定値に傾斜を設ける。
また、スレーブロール10側の速度基準演算部において、制御系の安定化のために、演算用のマスターロール11の速度(パルス列信号C)として、速度基準値を用いることもできる。
【0032】
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1では、パルス列信号C、Cの入力状態を表示させたが、伸び率εを表示させてもよい。
以下、図6のブロック構成図を参照しながら、伸び率εを表示させるようにしたこの発明の実施の形態3について説明する。
図6において、平均伸び率演算回路40は、前述(図3参照)の基準カウント値演算手段20に含まれているものとする。
【0033】
平均伸び率演算回路40は、積算回路41、42と、インクリメント比演算部43と、減算器44と、除算器45と、バッファリング回路46と、加算器47−1〜47−nと、除算器48とを備えている。
平均伸び率演算回路40において、積算回路41、42、インクリメント比演算部43、減算器44および除算器45は、伸び率εを算出するための伸び率演算部を構成している。
また、バッファリング回路46、加算器47−1〜47−nおよび除算器48は、平均伸び率εaveを算出するための平均化回路を構成しており、平均化回路内の除算器48から出力される平均伸び率εaveは、出力回路49に入力されている。
【0034】
積算回路41、42は、各パルス列信号C1、C2を個別に積算カウントし、パルスカウント値ΣC、ΣCを生成する。
インクリメント比演算部43は、各パルスカウント値ΣC、ΣCに基づいて、各パルスインクリメントPinc、Pincにパルスカウント値ΣCを乗算した値(=ΣC・Pinc/Pinc)をインクリメント比として演算する。
【0035】
減算器44は、インクリメント比からパルスカウント値ΣCを減算した値(=ΣC・Pinc/Pinc−ΣC)を、除算器45に入力する。
除算器45は、減算器44の出力値をパルスカウント値ΣCで除算した値(=(ΣC・Pinc/Pinc−ΣC)/ΣCを伸び率εとして演算し、演算毎に、バッファリング回路46の格納部Buff−1〜Buff−nに順次入力する。
上記伸び率演算部による演算処理は、前述の式(3)に対応する。ただし、図6内のパルスカウント値ΣC、ΣCは、それぞれ、前述のパルス列信号(パルスカウント値)C、Cに相当する。
【0036】
直列配置されたn個の加算器47−1〜47−nは、バッファリング回路46の格納部Buff−1〜Buff−nからの出力値を順次に加算する。
除算器48は、加算器47−1〜47−nによる全ての加算値を加算数nで除算して平均伸び率εaveを生成し、平均伸び率εaveを出力回路49に出力する。これにより、平均伸び率εaveは、表示装置28(図3参照)に表示される。
【0037】
図6において、平均伸び率演算回路40内の伸び率演算部は、マスターロール11からのパルス列信号Cのパルス数をカウント比較基準値CNだけカウントしたときのスレーブロール12のパルス列信号Cのカウント値を読み込み、計測することにより伸び率εを求める。
したがって、伸び率εを求める式は、以下の式(7)で表される。
【0038】
【数6】
Figure 0003947091
【0039】
続いて、平均伸び率演算回路40内の平均化回路は、伸び率εの表示バラツキを防止するために、n個の格納部が並設されたバッファリング回路と、n個分の加算器47−1〜47−nおよび除算器48とを備えている。
このように、平均伸び率εaveを算出することにより、伸び率εの表示バラツキを防止することができる。
【0040】
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3では、カウント比較基準値CNの具体例について言及しなかったが、以下の値を、カウント比較基準値CNの具体例としてもよい。
たとえば、平均伸び率εaveの最小表示単位が「0.01%」の場合には、カウント比較基準値CNは、「10000カウント」以上に設定される必要がある。
【0041】
この場合、平均伸び率演算回路40(図6参照)内の伸び率演算部は、マスターロール11がパルス比較基準値CN(=10000)だけカウントされたときのスレーブロール12のカウント値を読み込み計測することにより、伸び率εを算出する。なお、パルス比較基準値CNは、「10000カウント」に限らず、伸び率εの制御要求精度に応じて、任意に可変設定される。
【0042】
このように、伸び率εの制御要求精度に応じてパルスカウント比較値CNを可変設定することにより、たとえが、伸び率εの最小表示単位が「0.01%」の場合に、上記式(7)が成り立つとともに、伸び率εの表示バラツキを防止することができる。
【0043】
実施の形態5.
なお、上記実施の形態1〜4では、制御回路をH/W回路により図示したが、S/W回路により実現可能なことは言うまでもない。
このように、S/Wにて製作することにより、H/W回路製作が不要になり、さらに安価にシステムを構成することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、長尺材に所定量の伸びを施す長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置であって、長尺材を一方向に連続的に送出するための駆動機構と、駆動機構を制御して長尺材の移動速度を制御するための制御回路と、駆動機構の速度情報を2つのパルス列信号として検出して制御回路にフィードバック入力するセンサ手段とを備え、制御回路は、パルスキャンセル機能を含み、2つのパルス列信号の周波数偏差に基づいて長尺材の移動速度を制御するように構成された長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置において、少なくとも2つのパルス列信号の入力状態を表示するための表示手段を設け、制御回路は、2つのパルス列信号のパルスカウント値の一方に基づいて、パルスカウント値の他方の比較基準値を演算する基準値演算部と、比較基準値と2つのパルス列信号のパルスカウント値の他方とを比較して、周波数偏差に対応したカウント偏差を生成するカウント偏差生成手段と、少なくとも2つのパルス列信号の入力状態を表示手段に出力するための出力手段とを含み、S/Wで入力信号を処理してパルス列信号の入力状態を目視可能としたので、信号極性およびパルス値整合性などを容易に把握することができ、伸び率制御精度を向上させた長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1が適用される長尺材連続処理ラインのプラントを示す構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による適用対象を概略的に示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による制御回路を示すブロック構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態2による適用対象を概略的に示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による制御回路を示すブロック構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による制御回路を示すブロック構成図である。
【符号の説明】
2、3 制御回路、10、12 スレーブロール、11 マスターロール、13 長尺材、14 ミル、15 テンションレベラ、16〜18 回転センサ、20、30 基準カウント値演算手段、27、37、49 出力回路、28、38 表示装置、C〜C パルス列信号(パルスカウント値)、Cref、C2ref 基準カウント値、ΔC、ΔC カウント偏差、D〜D 直径、Pinc〜Pinc パルスインクリメント、RESET リセット信号、STC カウント停止信号、Vsref スレーブロール基準速度、Vs スレーブロール制御速度、ε、ε1、ε2 伸び率、εave 平均伸び率。

Claims (9)

  1. 長尺材に所定量の伸びを施す長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置であって、
    前記長尺材を一方向に連続的に送出するための駆動機構と、
    前記駆動機構を制御して前記長尺材の移動速度を制御するための制御回路と、
    前記駆動機構の速度情報を2つのパルス列信号として検出して前記制御回路にフィードバック入力するセンサ手段とを備え、
    前記制御回路は、パルスキャンセル機能を含み、前記2つのパルス列信号の周波数偏差に基づいて前記長尺材の移動速度を制御するように構成された長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置において、
    少なくとも前記2つのパルス列信号の入力状態を表示するための表示手段を設け、
    前記制御回路は、
    前記2つのパルス列信号のパルスカウント値の一方に基づいて、前記パルスカウント値の他方の比較基準値を演算する基準値演算部と、
    前記比較基準値と前記2つのパルス列信号のパルスカウント値の他方とを比較して、前記周波数偏差に対応したカウント偏差を生成するカウント偏差生成手段と、
    少なくとも前記2つのパルス列信号の入力状態を前記表示手段に出力するための出力手段と
    を含むことを特徴とする長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
  2. 前記駆動機構は、前記長尺材の送出方向に対して順次的に配列された第1および第2のロールを含み、
    前記基準値演算部は、前記長尺材の送出方向に対して下流側に位置する第2のロールの速度基準値を前記比較基準値として設定する速度基準演算部を含み、
    前記カウント偏差生成手段は、前記第2のロールに対応したパルスカウント値と前記比較基準値とを比較して前記カウント偏差を生成することを特徴とする請求項1に記載の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
  3. 前記第1および第2のロールは、それぞれ、マスターロールおよびスレーブロールからなり、
    前記マスターロールと前記スレーブロールとの間には、前記長尺材の張力を調整するためのテンションレベラが設けられ、
    前記速度基準演算部は、前記スレーブロールの速度基準値の変化率を所定値以下に抑制して設定することを特徴とする請求項2に記載の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
  4. 前記第1および第2のロールは、それぞれ、スレーブロールおよびマスターロールからなり、
    前記スレーブロールと前記マスターロールとの間には、前記長尺材を圧延するためのミルが設けられ、
    前記速度基準演算部は、前記マスターロールの速度基準値の変化率を所定値以下に抑制して設定することを特徴とする請求項2に記載の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
  5. 前記制御回路は、前記マスターロールの速度基準値を用いて前記駆動機構を制御することを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか1項に記載の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
  6. 前記基準値演算部は、平均伸び率演算回路を含み、
    前記平均伸び率演算回路は、
    前記長尺材の伸び率を時系列的に格納する複数個のバッファリング回路と、
    前記複数個のバッファリング回路の各出力値を平均化処理して平均伸び率を生成する平均化回路と含み、
    前記表示手段は、前記平均伸び率を表示することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
  7. 前記平均伸び率演算回路は、
    前記2つのパルス列信号をそれぞれ積算して第1および第2のパルスカウント値を生成する第1および第2の積算回路と、
    前記第1および第2のパルスカウント値に基づいてインクリメント比を演算するインクリメント比演算部と、
    前記インクリメント比から前記第1のパルスカウント値を減算する減算器と、
    前記減算器の出力値を前記第1のパルスカウント値で除算する乗算器と
    を含み、前記乗算器の出力値を前記バッファリング回路に入力することを特徴とする請求項6に記載の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
  8. 前記制御回路は、前記2つのパルス列信号の各パルスカウント値の比較基準値を、前記長尺材の伸び率に要求される制御精度に応じて可変設定することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
  9. 前記制御回路は、ソフトウェアにより構成されたことを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の長尺材連続処理ラインにおける伸び率制御装置。
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