JP3946356B2 - 車両用自動変速機制御装置 - Google Patents
車両用自動変速機制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3946356B2 JP3946356B2 JP21027498A JP21027498A JP3946356B2 JP 3946356 B2 JP3946356 B2 JP 3946356B2 JP 21027498 A JP21027498 A JP 21027498A JP 21027498 A JP21027498 A JP 21027498A JP 3946356 B2 JP3946356 B2 JP 3946356B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- engine speed
- boost pressure
- turbine
- speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用自動変速機制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
商業車において、省燃費志向として小排気量エンジンの過給機付化が進んでおり、また、この過給機付エンジンの発進性不良の改善とイージドライブとしてトルクコンバータとの組み合わせとが研究されている。従来、トルクコンバータのロックアップ領域ではエンジン回転数とアクセル開度の2次元マップにより決めていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記装置ではエンジン回転数とアクセル開度の2次元マップにより予めトルクコンバータのロックアップ領域を決めているため、過給機付エンジンが低回転、高負荷で運転される条件ではロックアップが解除されてしまい、エンジンが粘りながらもフルブーストトルクを発揮して自ら吹け上がっていく過給機特有の粘り感を発揮することができず、トルクコンバータの滑りにより悪戯に回転数を上昇させる状態になり燃費を悪化させる問題がある。
【0004】
本発明の目的は、過給機付エンジンの粘り感を生かし、ロックアップする状況を予見して過給機のブースト圧によりトルクコンバータのロックアップ制御を行うようにした車両用自動変速機制御装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明は、ロックアップクラッチが設けられているトルクコンバータを備えた過給機付エンジンにおいて、前記過給機のタービンを通過した排気ガスの排出通路にはエキゾーストブレーキ用のバタフライバルブが設けられており、前記過給機のコンプレッサ側の吸気通路にはブースト圧を検出するブースト圧センサを設け、ブースト圧とエンジンの回転上昇率を検出して、フルブースト状態でエンジン回転が上昇傾向においてエンジン回転数とタービン回転数との回転数差が大きい場合に前記バタフライバルブを作動してエキゾーストブレーキ制御を行うことによりエンジン回転数をタービン回転数に同期させた後に、前記トルクコンバータのロックアップクラッチをロックアップ制御するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1はエンジンであり、過給機2とトルクコンバータ6を備えている。前記過給機2はエンジン2の排気ガス圧により回転するタービン3と、このタービン3によって回転駆動され吸気管5を介して給気するコンプレッサ4とから構成されている。前記タービン3を通過した排気ガスの排出通路にはエキゾーストブレーキ用のバタフライバルブ14が設けられている。また、前記トルクコンバータ6には油圧によりタービンに張ってある摩擦クラッチ板で直結するロックアップクラッチ7を備えている。
【0007】
8はコントローラであり、このコントローラ8はエンジン回転数センサ11により検出したエンジン回転数信号を回路11aを介して入力し、トルクコンバータ回転数センサ12により検出したコンバータ回転数信号を回路12aを介して入力し、アクセル開度センサ16により検出したアクセル開度信号を入力する。また、前記バタフライバルブ14を回路15を介して制御する信号を出力し、前記ロックアップクラッチ7のロックアップ用油圧を回路13を介して制御する信号を出力するようになっている。
【0008】
そこで本発明は、前記ロックアップクラッチ7の制御条件として過給機2によるブースト圧を用いていることを特徴とするものである。その構成は図1で示すように、吸気管5内にブースト圧を検出するブースト圧センサ9を設け、このブースト圧センサ9で検出したブースト圧信号を回路10を介して前記コントローラ8に入力するようにしたものである。
【0009】
本発明は上記の通りの構造であるから、例えば、発進時はブースト圧が低いためにロックアップクラッチ7は解除状態にあり、トルクコンバータ6のストール比により発進トルクが確保される。ストールしながらエンジン回転が上昇するため、トルクコンバータ6のアウトプット側にはストール比分のトルクが増大したものが得られる。
【0010】
一方、エンジン回転数が増大するため、ブースト圧は急速に増加し、エンジン自体の低速トルクが増大し、さらに回転の上昇が続く。従来の制御では、定められたエンジン回転数を越えるとロックアップクラッチが作動して直結状態になるが、本発明では、この制御をブースト圧の状態とエンジン回転数の上昇率、アクセル開度による運転者の加速意志によりロックアップクラッチ7をロックアップ状態に制御するものである。
【0011】
すなわち、運転者のアクセルが踏み続き、ブースト圧がフルブースト状態となっており、エンジン回転が上昇傾向の場合は、ロックアップする状況を予見して、エンジン回転数に関係なく即座にロックアップさせる。
【0012】
尚、この際、エンジン回転とコンバータ回転数差が大きい場合は、ロックアップショックを生じるので、エンジン回転に合わせてバタフライバルブ14を制御してエキゾーストブレーキを作用し、瞬間のエンジン回転をトルコン回転数と同期させロックアップショックを緩和する。
【0013】
ロックアップ後は、その過給圧によるフルブーストトルクにより回転上昇を続け、万一、フルブーストトルクが車両の負荷トルクより不足し、エンジン回転が低下する場合は、再びロックアップクラッチ7を解除しトルコン状態に戻す。この場合は、従来の制御と同様に運転者のアクセル開度が減ずるまで、又はエンジン回転数が最大トルク点を越えるまでトルコン状態に保持されるものである。
【0014】
上記本発明の作用について図2によるフローチャートによって説明する。
アクセルの踏み込みによりアクセル開でステップ17により発進(ロックアップクラッチフリー)し、ステップ18でブースト圧Pを検出する。
【0015】
前記ステップ18で検出したブースト圧Pをステップ19で、ある定数a以上であるか否かを判断し、ある定数a以上でない場合はステップ17に戻され、再度ステップ18でブースト圧Pを検出し、ステップ19で所定のブースト圧Pを判断するまで繰り返される。ブースト圧Pがある定数a以上の場合はステップ20に進み、ここでエンジン回転上昇率(dωE/dt)を検出する。
【0016】
前記ステップ20で検出したエンジン回転上昇率がゼロより大であるか否かをステップ21で判断し、ゼロ以下の場合はステップ17に戻され、ゼロより大の場合はステップ22に進み、ここでエンジン−タービン回転差を検出する。
【0017】
前記ステップ22で検出したエンジン−タービン回転差(ωE−ωT)をステップ23である定数b以上であるか否かを判断し、エンジン−タービン回転差が定数b以上の場合はステップ24に進み、ここでバタフライバルブ14によりエキゾーストブレーキを制御してステップ23に戻し、エンジン−タービン回転差がある定数以下を判断するまで繰り返す。エンジン−タービン回転差がある定数以下の場合は、ステップ25に進み、ここでロックアップクラッチ7をロック作動する。
【0018】
このロックアップクラッチ7をロック作動後にステップ26でエンジン回転上昇率(dωE/dt)がゼロ以上か否かを測定し、ゼロ以上の場合は終了するが、ゼロ以下の場合は、ステップ27に進み、ここでアクセル開度Sを検出し、ステップ28でアクセル開度Sがある定数c以上であるか否かを判断し、アクセル開度Sがある定数c以下である場合はステップ17に戻され、アクセル開度Sがある定数c以上の場合は終了する。
【0019】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によると、ロックアップクラッチの制御条件として過給機によるブースト圧を用い、ブースト圧の状態とエンジン回転数の上昇率、アクセル開度による運転者の加速意志によりロックアップクラッチをロックアップ状態に制御するようにしたものであるから、過給機付エンンジンが低回転、高負荷で運転される条件ではロックアップが解除されることがなく、エンジンが粘りながらもフルブーストトルクを発揮して自ら吹け上がっていく過給機特有の粘り感を発揮することができ、低燃費のロックアップ制御を可能にした利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す構造図
【図2】本発明の作用を示すフローチャート
【符号の説明】
1 エンジン
2 過給機
3 タービン
4 コンプレッサ
5 吸気管
6 トルクコンバータ
7 ロックアップクラッチ
8 コントローラ
9 ブースト圧センサ
11 エンジン回転数センサ
12 コンバータ回転数センサ
16 アクセル開度センサ
Claims (1)
- ロックアップクラッチが設けられているトルクコンバータを備えた過給機付エンジンにおいて、前記過給機のタービンを通過した排気ガスの排出通路にはエキゾーストブレーキ用のバタフライバルブが設けられており、前記過給機のコンプレッサ側の吸気通路にはブースト圧を検出するブースト圧センサを設け、ブースト圧とエンジンの回転上昇率を検出して、フルブースト状態でエンジン回転が上昇傾向においてエンジン回転数とタービン回転数との回転数差が大きい場合に前記バタフライバルブを作動してエキゾーストブレーキ制御を行うことによりエンジン回転数をタービン回転数に同期させた後に、前記トルクコンバータのロックアップクラッチをロックアップ制御するようにしたことを特徴とする車両用自動変速機制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21027498A JP3946356B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 車両用自動変速機制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21027498A JP3946356B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 車両用自動変速機制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000027987A JP2000027987A (ja) | 2000-01-25 |
JP3946356B2 true JP3946356B2 (ja) | 2007-07-18 |
Family
ID=16586686
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21027498A Expired - Fee Related JP3946356B2 (ja) | 1998-07-10 | 1998-07-10 | 車両用自動変速機制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3946356B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6607467B2 (en) | 2000-07-11 | 2003-08-19 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Apparatus for controlling vehicle drive system including engine with turbocharger, and lock-up clutch |
JP3832474B2 (ja) * | 2004-03-18 | 2006-10-11 | いすゞ自動車株式会社 | 流体継手を用いた車両用動力伝達装置 |
JP4534588B2 (ja) * | 2004-05-14 | 2010-09-01 | いすゞ自動車株式会社 | 流体継手を用いた車両用動力伝達装置 |
JP5487684B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2014-05-07 | トヨタ自動車株式会社 | 過給機付きエンジン |
JP5218387B2 (ja) * | 2009-12-24 | 2013-06-26 | トヨタ自動車株式会社 | 流体伝達装置 |
-
1998
- 1998-07-10 JP JP21027498A patent/JP3946356B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000027987A (ja) | 2000-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7646289B2 (en) | Fuel economy indicator lamp control system | |
US7530413B2 (en) | Reducing torque disturbances and improving fuel economy in hybrid electric powertrains | |
CN107013318B (zh) | 混合增压系统及其控制方法、车辆 | |
JP2993264B2 (ja) | 自動変速機付車両用内燃機関の過給制御装置 | |
EP1830110A1 (en) | Speed change controller of vehicle performing motor-driven supercharge of engine | |
EP1279813A2 (en) | Control device for a vehicle and control method thereof | |
CN100427810C (zh) | 使用液力偶合器的车辆动力传动设备 | |
JP3946356B2 (ja) | 車両用自動変速機制御装置 | |
JP2014101997A (ja) | 自動変速機車両のダンパークラッチ制御装置及び方法 | |
JP2005534875A (ja) | ターボ過給機が給気する内燃エンジンの自動変速機を運転する方法 | |
JP3956936B2 (ja) | 電動過給機を備えたパワートレインの制御装置 | |
JPH0694122A (ja) | ロックアップクラッチのスリップ制御装置 | |
JP2014231894A (ja) | 車両用ロックアップクラッチの制御装置 | |
JP4586529B2 (ja) | パワートレインの制御装置 | |
KR20200129240A (ko) | 차량 변속기 제어 시스템 및 그 방법 | |
JP4427945B2 (ja) | 車両の制御装置および制御方法 | |
JP2560501B2 (ja) | 車両用排気ターボチャージャ付エンジンの過給圧制御装置 | |
KR102311671B1 (ko) | 차량용 발진 제어방법 | |
JPS6244092Y2 (ja) | ||
JPH0415952Y2 (ja) | ||
JP3533856B2 (ja) | 自動変速機の変速制御装置 | |
JP2006136067A (ja) | 車両の制御装置 | |
JPS6244093Y2 (ja) | ||
JPH0643470Y2 (ja) | 内燃機関の過給装置 | |
JP2778866B2 (ja) | 車載用ターボコンパウンドエンジン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050803 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050816 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20051012 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060912 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20061106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070109 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070209 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20070319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070410 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Effective date: 20070411 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |