JP3946295B2 - 電気加熱触媒の通電制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する分野】
本発明は、エンジンの排気系に介装された電気加熱触媒の通電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジンの排気ガスを浄化する触媒を早期に活性化するため、触媒担体を導電体で形成してヒータとして加熱したり、触媒に電熱ヒータを取り付けて加熱するシステムがあり、この加熱システムには、エンジン始動前にヒータに通電し、触媒を加熱するプレヒート方式と、エンジン始動後にヒータに通電し、触媒を加熱するポストヒート方式とがある。
【0003】
ところで、上記触媒は、活性化温度に達していないときは排気ガスを浄化する能力が低い反面、高温になりすぎ、所定温度を超えると急激に劣化を開始してしまうという特性を有しており、そのため上記触媒は、活性化温度以上、且つ、劣化開始温度以下の温度範囲内に保つ必要がある。
【0004】
上記触媒温度を、活性化温度以上、且つ、劣化開始温度以下に制御するために、触媒内に温度センサを直付し、触媒が活性化温度範囲内に達したことを温度センサで検出した時点で、温度センサの出力に基づき上記ヒータへの通電を停止するようにした技術が、従来より知られている。
【0005】
しかしながら、上記温度センサは、きわめて高温な箇所に設けられているばかりでなく、常に排気ガスにさらされているため、故障する可能性が高い。
【0006】
これに対処するに、特開平4−279718号公報では、ヒータの温度検出用のセンサを用いて触媒温度を制御するとともに、機関冷却水温等から上記触媒が設定温度に達するであろう時間を算出し、ヒータ通電時間を設定する技術が開示されている。
【0007】
上記技術では、仮にヒータの温度検出用のセンサが故障した場合であっても、算出された所定の設定時間経過後にはヒータの通電はオフされるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記触媒の加熱温度は、外気温をはじめとする様々な変動要因に左右されるものであり、特にポストヒート方式においての温度制御は、例えば運転者がエンジンを空ぶかししただけであっても、排気ガス温度、排気ガス流量等の変動要因が加わる。このような状況下において、上記特開平4−279718号公報の技術で、例えばヒータの温度検出用のセンサが故障した場合であって、且つ、ヒータ通電中に運転者がエンジンを空ぶかしし、触媒温度が急激に上昇した場合等においても、上記設定時間内は、ヒータ加熱が続行されるため、触媒は劣化開始温度を越えてしまう虞がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ポストヒート方式の電気加熱触媒の通電制御装置において、故障する可能性の高い触媒内直付の温度検出センサを用いることなく、ヒータ通電中に運転者がエンジンを空ぶかしする等の変動要因にも対応し、触媒温度を活性化温度以上且つ劣化開始温度以下に加熱することのできる電気加熱触媒の通電制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による電気加熱触媒の通電制御装置は、 エンジンの排気系に介装された電気加熱触媒の通電制御装置において、エンジンが完爆状態、且つ、アイドル状態であるか否かを判定するアイドル状態判定手段と、エンジンが完爆状態となってからの経過時間が予め設定した所定時間内であるか否かを判定する経過時間判定手段と、エンジンが完爆状態且つアイドル状態となったときの冷却水温をサンプルホールドして当該冷却水温が予め設定した設定温度以下か否かを判定する水温判定手段と、トランスミッションのポジションが走行ポジション以外であるか否かを判定するトランスミッション判定手段と、エンジンが完爆状態且つアイドル状態であって、エンジンが完爆状態となってからの経過時間が上記設定した所定時間内であり、上記サンプルホールドした冷却水温が上記設定温度以下であり、上記トランスミッションのポジションが走行ポジション以外であるとき上記電気加熱触媒に通電させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2記載の本発明による電気加熱触媒の通電制御装置は請求項1記載の電気加熱触媒の通電制御装置において、上記経過時間判定手段は、エンジンが完爆状態ではなくなった後、再び完爆状態となったときには、それまでのカウンタをクリアして再び経過時間をカウントするものである。
【0012】
また、請求項3記載の本発明による電気加熱触媒の通電制御装置は請求項1または請求項2記載の電気加熱触媒の通電制御装置において、上記水温判定手段は、エンジンが完爆状態或いはアイドル状態ではなくなった後、再び完爆状態且つアイドル状態となったときには、冷却水温をサンプルホールドし直すものである。
【0013】
すなわち、請求項1記載の発明では、上記アイドル状態判定手段によりエンジンが完爆状態且つアイドル状態であるか否かを判定し、上記経過時間判定手段によりエンジンが完爆状態となってからの経過時間が予め設定した所定時間内であるか否かを判定し、上記水温判定手段によりエンジンが完爆状態且つアイドル状態となったときの冷却水温をサンプルホールドして当該冷却水温が予め設定した設定温度以下であるか否かを判定し、上記トランスミッション判定手段によりトランスミッションのポジションが走行ポジション以外であるか否かを判定する。そして、エンジンが完爆状態且つアイドル状態であって、エンジンが完爆状態となってからの経過時間が上記設定した所定時間内であって、上記サンプルホールドした冷却水温が上記設定温度以下であって、上記トランスミッションのポジションが走行ポジション以外であるとき上記電気加熱触媒に通電を行う。
【0014】
この場合、請求項2記載の発明では、上記経過時間判定手段は、エンジンが完爆状態ではなくなった後、再び完爆状態となったときには、それまでのカウンタをクリアして再び経過時間をカウントする。
また、請求項3記載の発明では、上記水温判定手段は、エンジンが完爆状態或いはアイドル状態ではなくなった後、再び完爆状態且つアイドル状態となったときには、冷却水温をサンプルホールドし直す。
【0015】
【発明の実施の形態】
発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0016】
図1〜図3は本発明の第1の実施の形態に係る。
【0017】
図2において、符号1は自動車等のエンジン(図示せず)の排気系に接続された電気加熱触媒(EHC)を表し、符号2はこの電気加熱触媒1の電源装置を表す。
【0018】
上記電気加熱触媒1は、例えば金属やセラミックス等の導電体によって形成された触媒担体1aと、この触媒担体1aの表面に担持された白金やアルミナ等の触媒とで主要に構成されている。
【0019】
上記触媒担体1aには、この触媒担体1aを触媒低温時に通電し触媒加熱用ヒータとして動作させるための電極が介装されており、この電極の一端は接地され、もう一端は上記電源装置2に電源の出力端として設けられたA端子に接続されている。
【0020】
上記電源装置2は、電源としてオルタネータ(ALT)3及び、バッテリ(BAT)4を有し、更に、トランジスタ15と、このトランジスタ15の動作制御を行う電子制御ユニット(ECU)6と、上記トランジスタ15が通電したとき閉じる(オンする)常開リレースイッチ(SW)5とを有している。
【0021】
上記リレースイッチ5は、常開リレー接点5aとコイル5bとで主要に構成され、上記コイル5bは、一端が上記バッテリ4の正極側と接続されているとともに、他端は上記トランジスタ15のコレクタ側に接続されている。
【0022】
上記トランジスタ15のエミッタ側は接地されており、また、ベース側は上記電子制御ユニット6のS端子に接続されている。
【0023】
上記バッテリ4から上記コイル5bへの通電は、上記トランジスタ15のオン、オフ動作、すなわち上記電子制御ユニット6の上記トランジスタ15に対するベース電流の制御によって行われ、上記コイル5bが通電されこのコイル5bが励磁されることによって上記リレー接点5aが閉じるようになっている。
【0024】
上記リレー接点5aの一端は、上記A端子に接続されており、他端は、上記オルタネータ3の出力側に接続されるとともに、上記バッテリ4の正極側に接続されている。そして、上記リレー接点が閉じたとき(オンされたとき)上記オルタネータ3と上記バッテリ4とのうち少なくともどちらか一方から上記電気加熱触媒1に電源が供給されるようになっている。
【0025】
上記電子制御ユニット6の回路構成を図1を参照にして説明する。
この電子制御ユニット6には、上記S端子の他に、B端子、C端子、D端子が設けられている。
【0026】
上記電子制御ユニット6のB端子には、例えば、クランク角ロータ(図示せず)等から検出されたパルス信号がエンジン回転数Nを表す信号として入力され、また、C端子には、温度センサ(図示せず)から検出されたアナログ電圧信号TMPがエンジン冷却水温を表す信号として入力されるようになっている。
【0027】
更に、上記電子制御ユニット6のD端子には、ニュートラル信号NSWが入力されるようになっている。このニュートラル信号NSWは、トランスミッション(図示せず)がニュートラルポジションにあるときハイレベルとなり、それ以外のポジションにあるときローレベルとなる電圧信号であり、ニュートラルスイッチによって制御されるものである。
【0028】
図中の符号11はタイマであり、このタイマ11は、トリガ入力端子11aと、出力端子11bとを有している。上記タイマ11は、上記トリガ入力端子11aからハイレベルの電圧信号が入力されたときトリガが立ち上げられオンされるとともに、予め設定された所定時間内上記出力端子11bからハイレベルの電圧信号を出力するタイマである。尚、上記タイマ11は、動作中(タイマ11がオンされているとき)に、トリガ入力端子11aからの入力電圧信号が一旦ローレベルとなった後、再びハイレベルとなったときは、それまでのカウントはクリアされ再び上記タイマ11がオンされるように設定されている。
【0029】
また、図中の符号12はサンプルホールド回路であり、このサンプルホールド回路12はトリガ入力端子12aと、入力端子12bと、出力端子12cとを有している。上記サンプルホールド回路12は、上記トリガ入力端子12aからハイレベルの電圧信号が入力されたときトリガが立ち上げられ、トリガが立ち上げられたときの上記入力端子12bからの入力電圧値をサンプルホールドし、このサンプルホールドした電圧を上記出力端子12cから出力し続ける回路である。尚、上記サンプルホールド回路12はトリガ入力端子12aからの入力電圧信号が一旦ローレベルとなった後、再びハイレベルとなったときは、上記入力端子12bからの入力電圧値をサンプルホールドし直すように設定されている。
【0030】
上記B端子は、F/Vコンバータ7を介して、コンパレータ8の非反転入力端子側に接続されているとともに、コンパレータ9の反転入力端子側に接続されている。
【0031】
一方、上記コンパレータ8の反転入力端子側には基準電圧として電圧V1が入力されるようになっており、また、上記コンパレータ9の非反転入力端子側には基準電圧として電圧V2が入力されるようになっている。
【0032】
上記コンパレータ8の出力端子側は、10a、10bの2つの入力端子を有するAND回路10の入力端子10a側に接続されるとともに上記タイマ11のトリガ入力端子11aに接続されている。
【0033】
上記タイマ11の出力端子11bは、14a、14b、14c、14dの4つの入力端子を有するAND回路14の入力端子14aに接続されている。
【0034】
上記コンパレータ9の出力端子側は、上記AND回路10の入力端子10bに接続されている。
【0035】
上記AND回路10の出力端子は、上記AND回路14の入力端子14bに接続されるとともに上記サンプルホールド回路12のトリガ入力端子12aに接続されている。
【0036】
上記C端子は上記サンプルホールド回路12の入力端子側12bに接続されており、また、上記上記サンプルホールド回路12の出力端子12cはコンパレータ13の反転入力端子側に接続されている。
【0037】
上記コンパレータ13の非反転入力端子側には、基準電圧としてV3が入力されるようになっており、また、上記コンパレータ13の出力端子側は上記AND回路14の入力端子14cに接続されている。
【0038】
上記D端子は、上記AND回路14の入力端子14dに接続されている。そして、このAND回路14の出力端子は、S端子に接続されてる。
【0039】
以上の構成により、上記電子制御ユニット6は以下に示す動作を行う。
B端子から入力されたエンジン回転数Nのパルス信号は、F/Vコンバータ7に入力され、上記パルス信号の周波数に比例した電圧VNに変換された後、コンパレータ8の非反転入力端子側とコンパレータ9の反転入力端子側とに出力される。
【0040】
上記コンパレータ8では、非反転入力端子に入力された上記電圧VNと、反転端子に入力された電圧V1とが比較され、V1<VNのときハイレベルの電圧信号が、V1>VNのときローレベルの電圧信号が上記コンパレータ8の出力端子から出力される。
【0041】
一方、上記コンパレータ9では、反転入力端子に入力された上記電圧VNと、非反転端子に入力された電圧V2とが比較され、V2>VNのときハイレベルの電圧信号が、V2<VNのときローレベルの電圧信号が上記コンパレータ9の出力端子から出力される。
【0042】
尚、上記電圧V1は、エンジンを始動させた後、エンジンが完爆状態に入ったと考えられるときのエンジンの最低回転数N1でのパルス信号を、上記F/Vコンバータ7によって変換されたときの電圧と等しい電圧であり、また、上記電圧V2は、エンジンがアイドリング状態であると考えられるときのエンジンの最高回転数N2でのパルス信号を上記F/Vコンバータ7によって変換されたときの電圧と等しい電圧である。
【0043】
上記コンパレータ8からの出力電圧信号は、タイマ11のトリガ入力端子11aに入力されるとともに、AND回路10の入力端子10aに入力される。
【0044】
上記トリガ入力端子11aに入力された、上記コンパレータ8からの出力電圧信号は、この電圧信号がハイレベルのとき、上記タイマ11のトリガを立ち上げるトリガ信号として働き、上記タイマ11を動作させる。
【0045】
上記タイマ11は、トリガが立ち上げられると(タイマ11がオンされると)、カウントを開始するとともに、予め設定された所定時間内はハイレベルの電圧信号をAND回路14の入力端子14aに出力し続ける。
【0046】
また上記コンパレータ9からの出力電圧信号は、上記AND回路10の入力端子10bに入力される。
【0047】
上記AND回路10では、上記コンパレータ8から上記入力端子10aに入力される電圧信号と、上記コンパレータ9から上記入力端子10bに入力される電圧信号とが共にハイレベルであるときだけ、このAND回路10の出力端子からハイレベルの電圧信号が出力される。
【0048】
すなわち、上記電圧VNが、V1<VN<V2のときだけ上記AND回路10の出力端子からハイレベルの電圧信号が出力されるようになっている。
【0049】
上記AND回路10から出力される電圧信号は、上記AND回路14の入力端子14bに入力されるとともに、サンプルホールド回路12のトリガ入力端子12aに入力される。
【0050】
上記サンプルホールド回路12には、更に、C端子から入力された冷却水温TMPのアナログ電圧信号が入力端子12bから入力される。
【0051】
上記AND回路10からの出力電圧信号は、上記サンプルホールド回路12に入力されると、上記サンプルホールド回路12のトリガを立ち上げるトリガ信号として動作する。
【0052】
上記サンプルホールド回路12では、トリガが立ち上がったときの上記アナログ電圧信号の電圧値をサンプルホールドし、このホールド電圧VTを出力端子12cからコンパレータ13の反転入力端子側に出力する。
【0053】
上記コンパレータ13では、反転入力端子に入力された電圧VTと、非反転入力端子に入力された基準電圧V3とが比較され、V3<VTのときハイレベルの電圧信号が、V3>VTのときローレベルの電圧信号が上記コンパレータ13の出力端子から出力される。
【0054】
尚、上記基準電圧V3の電圧値は、上記図示しない温度センサが、エンジンコールド時の所定の冷却水温を検出しアナログ電圧信号に変換したときの電圧値と等しい電圧値である。
【0055】
上記コンパレータ13の出力端子からの出力電圧信号は、上記AND回路14の入力端子14cに入力される。
【0056】
上記D端子からは、ニュートラルスイッチからのニュートラル信号NSWが、上記AND回路14の入力端子14dに入力される。
【0057】
上記AND回路14では、上記各入力端子14a〜14dに同時にハイレベルの電圧信号が入力されたときだけ、上記AND回路14の上記出力端子側から上記S端子に対し所定の電圧が出力され、一方、上記各入力端子14a〜14dに入力される入力電圧がどれか1つでも、ローレベルである場合は、上記AND回路14からの出力電圧はオフされる。
【0058】
以上のように、本発明の第1の実施の形態によれば、上記電子制御ユニット6は、エンジン回転数がN1以上且つ、N2以下であり、エンジンが完爆してからの経過時間が上記タイマ11が設定した時間内であり、サンプルホールドしたエンジン冷却水温が予め設定した設定温度以下で、更に、トランスミッションのポジションがニュートラルポジションあるという条件を満たしているときに限り、上記S端子から正電圧を出力するようになっている。
【0059】
すなわち、上記各条件を全て満たすときのみ、上記トランジスタ15にベース電圧が印加されて上記トランジスタ15がオンし、上記リレースイッチ5がオンし、上記オルタネータ3或いは上記バッテリ4の少なくともどちらか一方から上記電気加熱触媒1に電源供給が行われ、この電気加熱触媒1の電気加熱が行われる。
【0060】
このため、上記電気加熱触媒1に温度センサを直付けすることなく触媒温度を活性化温度以上に保ち、エンジンの空ぶかしと上記電気加熱触媒1の電気加熱とが同時に行われることによる触媒の異常加熱を防止して、劣化開始温度以下に保つことができる。
【0061】
また、上記電気加熱触媒1に温度センサを直付けしなくても済むため、コストの削減を図ることができる。
【0062】
尚、図2の電源装置2に組み込まれる電子制御ユニット6は、図1に示したような回路構成でなくてもよく、マイクロコンピュータからなる構成でもよい。この構成においても、上記電子制御ユニット6はエンジン回転数Nと、冷却水温のアナログ電圧信号TMPと、ニュートラル信号NSWとをパラメータとして動作する。
【0063】
以下、上記電子制御ユニット6をマイクロコンピュータで構成したときの動作について図3のフローチャートに従って説明する。尚、図3のフローチャート中の「SW ON」及び、「SW OFF」は、上記電子制御ユニット6のS端子から出力される正電圧のオン、オフを表す。
【0064】
ルーチンがスタートすると、ステップS1で、実測されたエンジン回転数Nが、エンジンが完爆状態に入ったと考えられるときの最低回転数N1よりも大きいか否かを判断する。
【0065】
上記回転数Nが、上記回転数N1よりも大きいと判断したときは、ステップS2に進み、一方上記回転数Nが、上記回転数N1よりも小さいと判断したときは、上記ステップS1の動作を繰り返す。
【0066】
上記ステップS2では、タイマを始動させた後、ステップS3に進む。尚、このタイマは、ハード的にマイクロコンピュータ内に組み込まれているものか或いは、ソフト的にマイクロコンピュータで制御するものかのいずれかによるものであり、タイマのカウント時間は予め設定されているものである。
【0067】
上記ステップS3では、C端子からアナログ電圧信号として入力されたエンジン冷却水水温をサンプルホールドした後、ステップS4に進む。
【0068】
上記ステップS4では、実測されたエンジン回転数Nが、エンジンがアイドリング状態であると考えられるときの最高回転数N2よりも小さいか否かを判断する。
【0069】
上記回転数Nが上記回転数N2よりも小さいと判断したときは、ステップS5に進み、上記回転数Nが上記回転数N2よりも大きいと判断したときは、ステップS12に進む。
【0070】
上記ステップS12では、上記S端子からの出力がオンされているときは、この出力をオフした後、ステップS13に進み、ステップS13では、上記回転数Nが上記回転数N2よりも小さいか否かを判断し、小さいと判断すればステップS14に進む。一方上記回転数Nが上記回転数N2よりも大きいと判断すれば上記ステップS13の動作を繰り返す。
【0071】
上記ステップS14では、これまでサンプルホールドされていた上記エンジン冷却水水温をクリアし、新たにサンプルホールドした後、上記ステップS4に戻る。
【0072】
また、上記ステップS5では、再び上記回転数Nと上記回転数N1とを比較し、上記回転数Nが上記回転数N1よりも大きいと判断したときはステップS6に進み、一方上記回転数Nが上記回転数N1よりも小さいと判断したときは、ステップS10に進む。
【0073】
上記ステップS10では、上記S端子からの出力がオンされているときは、この出力をオフした後、上記ステップS1に戻り、上記S端子からの出力がオフされているときはそのまま上記ステップS1に戻る。
【0074】
上記ステップS6では、動作中の上記タイマの経過時間がこのタイマに設定される設定時間以内か否かを判断し、上記設定時間以内であればステップS7に進み、一方上記設定時間を過ぎていればステップS11に進む。
【0075】
上記ステップS7では、上記ステップS3或いは上記ステップS14でサンプルホールドされたエンジンの冷却水温が設定温度以下であるか否かを判断し、上記サンプルホールドされたエンジン冷却水温が設定温度以下であると判断したときはステップS8に進み、一方、上記サンプルホールドされたエンジン冷却水温が設定温度より高いと判断したときは上記ステップS11に進む。
【0076】
上記ステップS8ではニュートラル信号NSWがオンされているか否か(ミッションがニュートラルポジションにあるか否か)を判断し、オンされていると判断したときはステップS9に進み、一方オフされていると判断したときは、上記ステップS11に進む。
【0077】
上記ステップS9では、上記S端子からの出力をオンした後、上記ステップS4に戻る。
【0078】
また、上記ステップS11では上記S端子からの出力がオンされているときは、この出力をオフした後上記ステップS4に戻り、上記S端子からの出力がオフされているときはそのまま上記ステップS4に戻る。
【0079】
以上のように、本発明の第1の実施の形態では、上記電子制御ユニット6は、図3のフローチャートに従って動作するマイクロコンピュータなどからなる構成であっても、エンジン回転数がN1以上且つ、N2以下であり、エンジンが完爆してからの経過時間がタイマが設定した時間内であり、サンプルホールドしたエンジン冷却水温が予め設定した設定温度以下で、更に、トランスミッションのポジションがニュートラルポジションであるという条件を全て満たしているときに限り、上記S端子から正電圧を出力するようになっている。
【0080】
すなわち、上記各条件を全て満たすときのみ、上記電気加熱触媒1に電源供給が行われ、この電気加熱触媒1の電気加熱が行われる。
【0081】
次に、発明の第2の実施の形態について図面を参照にして説明する。
図4〜図6は本発明の第2の実施の形態に関する。
【0082】
図5において、符号1は自動車等のエンジン(図示せず)の排気系に接続された電気加熱触媒(EHC)を表し、符号20はこの電気加熱触媒1の電源装置を表す。
【0083】
尚、上記第1の実施の形態の全体構成図である図2と、本第2の実施の形態の全体構成図である図5とにおいて、上記第1の実施の形態の電源装置2の構成要件である電子制御ユニット6と、本第2の実施の形態の電源装置20の構成要件である電子制御ユニット21とのみが異なり、その他の構成は略同様である。
【0084】
上記電子制御ユニット21の回路構成を図4を参照にして説明する。
この電子制御ユニット21には、S端子の他に、C端子、D端子、E端子、F端子が設けられている。
【0085】
上記C端子には、温度センサ(図示せず)から検出されたアナログ電圧信号TMPがエンジン冷却水温を表す信号として入力されるようになっている。
【0086】
上記D端子には、ニュートラル信号NSWが入力されるようになっている。このニュートラル信号NSWは、トランスミッション(図示せず)がニュートラルポジションにあるときハイレベルとなり、それ以外のポジションにあるときローレベルとなる電圧信号であり、ニュートラルスイッチによって制御されるものである。
【0087】
上記E端子には、完爆信号Kが入力されるようになっている。この完爆信号Kは、エンジンが完爆状態となり完爆フラグが立ったときハイレベルで出力され、それ以外のときはローレベルで出力される電圧信号である。
【0088】
上記F端子には、アイドル信号ISWが入力されるようになっている。このアイドル信号ISWは、エンジンがアイドル状態のときハイレベルで出力され、それ以外のときローレベルで出力される電圧信号であり、その制御はアイドルスイッチ(図示せず)によって行われる。
【0089】
尚、エンジンが完爆状態か否か、エンジンがアイドル状態か否か等の判断は図示しないエンジンコントロールユニット等によって行われる。
【0090】
図中の符号22はタイマであり、このタイマ22は、トリガ入力端子22aと、出力端子22bとを有している。上記タイマ22は、上記トリガ入力端子22aからハイレベルの電圧信号が入力されたときトリガが立ち上げられオンされるとともに、予め設定された所定時間内上記出力端子22bから所定の正電圧を出力するタイマである。尚、上記タイマ22は、動作中(タイマ22がオンされているとき)に、トリガ入力端子22aからの入力電圧信号が一旦ローレベルとなった後、再びハイレベルとなったときは、それまでのカウントはクリアされ再び上記タイマ22がオンされるように設定されている。
【0091】
また、図中の符号24はサンプルホールド回路であり、このサンプルホールド回路24はトリガ入力端子24aと、入力端子24bと、出力端子24cとを有している。上記サンプルホールド回路24は、上記トリガ入力端子24aからハイレベルの電圧信号が入力されたときトリガが立ち上げられ、トリガが立ち上げられたときの上記入力端子24bからの入力電圧値をサンプルホールドし、このサンプルホールドした電圧を上記出力端子24cから出力し続ける回路である。尚、上記サンプルホールド回路24はトリガ入力端子24aからの入力電圧信号が一旦ローレベルとなった後、再びハイレベルとなったときは、上記入力端子24bからの入力電圧値をサンプルホールドし直すように設定されている。
【0092】
上記E端子は、タイマ22のトリガ入力端子22aに接続されるとともに、23a、23bの2つの入力端子を有するAND回路23の入力端子23aに接続されている。
【0093】
上記F端子は、上記AND回路23の入力端子23bに接続されている。
【0094】
上記AND回路23の出力端子は、上記サンプルホールド回路24のトリガ入力端子24aに接続されているとともに、AND回路26の入力端子26bに接続されている。
【0095】
上記C端子は上記サンプルホールド回路24の入力端子24bに接続されており、また、サンプルホールド回路24の出力端子24cはコンパレータ25の反転入力端子側に接続されている。
【0096】
上記コンパレータ25の非反転入力端子側には、基準電圧としてV3が入力されるようになっており、また、上記コンパレータ25の出力端子側は上記AND回路26の入力端子26cに接続されている。
【0097】
上記D端子は、上記AND回路26の入力端子26dに接続されており、上記AND回路26の出力端子は、上記S端子に接続されている。
【0098】
以上の構成により上記電子制御ユニット20は、以下に示す動作を行う。
上記E端子から入力される完爆信号Kは、上記タイマ22のトリガ入力端子22aに入力されるとともに、上記AND回路23の入力端子23aに入力される。
【0099】
上記完爆信号Kはハイレベルで上記タイマ22に入力されると、このタイマ22のトリガを立ち上げるトリガ信号として働き、上記タイマ22を動作させる。
【0100】
上記タイマ22は、トリガが立ち上げられると(タイマ22がオンされると)、カウントを開始し、設定された所定時間内は所定の正電圧をAND回路26の入力端子26aに出力し続ける。
【0101】
上記F端子から入力されるアイドル信号ISWは、上記AND回路23の入力端子23bに入力される。
【0102】
上記AND回路23では、上記E端子から上記入力端子23aに入力される電圧信号と、上記F端子から上記入力端子23bに入力される電圧信号とが共にハイレベルであるときだけ、このAND回路23の出力端子からハイレベルの電圧信号が出力される。
【0103】
上記AND回路23の出力端子から出力されたハイレベルの電圧信号は、サンプルホールド回路24のトリガ入力端子24aに入力されるとともに、上記AND回路26の入力端子26bに入力される。
【0104】
上記AND回路23からの出力電圧信号は、上記サンプルホールド回路24に入力されると、この電圧信号がハイレベルのとき上記サンプルホールド回路24のトリガを立ち上げるトリガ信号として動作する。
【0105】
上記サンプルホールド回路24では、トリガが立ち上げられたとき、上記C端子から入力される上記アナログ電圧信号TMPの電圧値をVTとしてホールドし、このホールド電圧VTを、コンパレータ25の反転入力端子に出力し続ける。
【0106】
上記コンパレータ25では、非反転入力端子に入力された上記基準電圧V3と、反転入力端子に入力された上記ホールド電圧VTとが比較され、VT<V3のときハイレベルの電圧信号が、VT>V3のときローレベルの電圧信号が上記コンパレータ25の出力端子から出力される。
【0107】
尚、上記基準電圧V3の電圧値は、上記図示しない温度センサが、エンジンコールド時の所定の冷却水温を検出しアナログ電圧信号に変換したときの電圧値と等しい電圧値である。
【0108】
上記コンパレータ25の出力端子からの出力電圧信号は、上記AND回路26の入力端子26cに入力される。
【0109】
上記D端子からは、ニュートラルスイッチからのニュートラル信号NSWが、上記AND回路26の入力端子26dに入力される。
【0110】
上記AND回路26では、上記各入力端子26a〜26dに同時にハイレベルの電圧信号が入力されたときだけ、上記AND回路26の上記出力端子側からハイレベルの電圧信号が出力され、一方、上記各入力端子26a〜26dに入力される入力電圧がどれか1つでも、ローレベルである場合は、上記AND回路26からの出力電圧はオフされる。
【0111】
以上のように、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、エンジンが完爆し、且つアイドル状態であり、エンジンが完爆してからの経過時間が上記タイマ22が設定した時間内であり、サンプルホールドしたエンジン冷却水温が予め設定した設定温度以下で、更に、トランスミッションがニュートラルポジションであるという条件を満たしているときに限り、上記S端子から正電圧を出力するようになっている。
【0112】
すなわち、上記各条件を全て満たすときのみ、上記トランジスタ15にベース電流が印加され、上記リレースイッチ5がオンし、上記オルタネータ3或いは上記バッテリ4の少なくともどちらか一方から上記電気加熱触媒1に電源供給が行われ、この電気加熱触媒1の電気加熱が行われる。
【0113】
本第2の実施の形態では、上記第1の実施の形態で得られる効果に加え、回路規模を小型化する事ができるという効果が新たに生じる。
【0114】
尚、上記第1の実施の形態の電子制御ユニット6或いは、上記第2の実施の形態の電子制御ユニット21は、その構成の一部或いは全部をエンジンコントロールユニット等のその他のユニットに組み込むことが可能である。
【0115】
上記電子制御ユニット6或いは、上記電子制御ユニット21の構成の一部或いは全部をエンジンコントロールユニット等のその他のユニットに組み込むことによって、コストの低減を図ることができる。
【0116】
尚、図5の電源装置20に組み込まれる電子制御ユニット21は、図4に示したような回路構成でなくてもよく、マイクロコンピュータからなる構成でも良い。この構成においても上記電子制御ユニット21は完爆信号Kと、アイドル信号ISWと、冷却水温のアナログ電圧信号TMPと、ニュートラル信号NSWとをパラメータとして動作する。
【0117】
以下、上記電子制御ユニット21をマイクロコンピュータで構成したときの動作について、図6のフローチャートに従って説明する。尚、図6のフローチャート中の「SW ON」及び、「SW OFF」は、上記電子制御ユニット21のS端子から出力される正電圧のオン、オフを表す。
【0118】
ルーチンがスタートすると、ステップS21で、完爆信号Kがオンされているか否かを判断する。すなわち、エンジンが完爆状態に入ったか否かを判断する。
【0119】
上記完爆フラグKがオンされていると判断したときは、ステップS22に進み、一方上記完爆信号Kがオンされていないと判断したときは、上記ステップS21の動作を繰り返す。
【0120】
上記ステップS22では、タイマを始動させた後、ステップS23に進む。尚、上記タイマはハード的にマイクロコンピュータ内に組み込まれているものか或いは、ソフト的にマイクロコンピュータで制御するものかのいずれかによるものであり、タイマのカウント時間は予め設定されているものである。
【0121】
上記ステップS23では、C端子からアナログ電圧信号として入力されたエンジン冷却水水温をサンプルホールド回路24で電圧VTとしてサンプルホールドした後、ステップS24に進む。
【0122】
上記ステップS24では、アイドル信号がオンされているか否かを判断し、アイドル信号がオンされていると判断したときは、ステップS25に進み、アイドル信号がオフされていると判断したときは、ステップS32に進む。
【0123】
上記ステップS32では、上記S端子からの出力電圧がオンされているときは、この出力電圧をオフした後、ステップS33に進み、上記S端子からの出力電圧がオフされているときはそのままステップS33に進む。
【0124】
上記ステップS33では、上記アイドル信号がオンされているか否かを判断し、オンされていると判断すればステップS34に進み、一方オフされていると判断すれば上記ステップS33の動作を繰り返す。
【0125】
上記ステップS34では、電圧VTとしてこれまでサンプルホールドされていた上記エンジン冷却水温をクリアにし、新たにサンプルホールドした後、上記ステップS24に戻る。
【0126】
上記ステップS25では、再び完爆信号Kがオンされているか否かを判断し、完爆信号Kがオンされていると判断したときはステップS26に進み、完爆信号がオフされていると判断したときはステップS30に進む。
【0127】
上記ステップS30では、上記S端子からの出力電圧がオンされているときは、この出力電圧をオフした後、上記ステップS1に戻り、上記S端子からの出力電圧がオフされているときはそのまま上記ステップS1に戻る。
【0128】
上記ステップS26では、動作中の上記タイマの経過時間がこのタイマに設定される設定時間以内か否かを判断し、上記設定時間以内であればステップS27に進み、一方上記設定時間を過ぎていればステップS31に進む。
【0129】
上記ステップS27では、上記ステップS23或いは上記ステップS34でサンプルホールドされたエンジンの冷却水温が設定温度以下であるか否かを判断し、上記サンプルホールドされたエンジン冷却水温が設定温度以下であると判断したときはステップS28に進み、一方、上記サンプルホールドされたエンジン冷却水温が設定温度より高いと判断したときは上記ステップS31に進む。
【0130】
上記ステップS28ではニュートラルスイッチがオンされているか否か(ミッションがニュートラルポジションにあるか否か)を判断し、オンされていると判断したときはステップS29に進み、一方オフされていると判断したときは、上記ステップS31に進む。
【0131】
上記ステップS29では、上記S端子からの出力電圧をオンした後、上記ステップS24に戻る。
【0132】
また、上記ステップS31では上記S端子からの出力電圧がオンされているときは、この出力電圧をオフした後上記ステップS24に戻り、上記S端子からの出力電圧がオフされているときはそのまま上記ステップS24に戻る。
【0133】
以上のように、本発明の第2の実施の形態では、上記電子制御ユニット20は、図6のフローチャートに従って動作するマイクロコンピュータなどからなる構成であっても、アイドル信号がオンであり、エンジンが完爆してからの経過時間がタイマが設定した時間内であり、サンプルホールドしたエンジン冷却水温が予め設定した設定温度以下で、更に、ニュートラル信号NSWがオンであるという条件を満たしているときに限り、上記S端子から正電圧を出力するようになっている。
【0134】
すなわち、上記各条件を全て満たすときのみ、上記電気加熱触媒1に電源供給が行われ、この電気加熱触媒1の電気加熱が行われる。
【0135】
また、その他の実施の形態として、電気加熱触媒加熱用電源をオルタネータのみに求めたときの電気加熱触媒の電源装置の回路接続図を図7に示す。
【0136】
図中において、符号1は上記第1の実施の形態或いは上記第2の実施の形態で用いた電気加熱触媒であり、符号30はこの電気加熱触媒に電源を供給するための電源装置である。
【0137】
上記電気加熱触媒1の触媒担体1aの一端は接地され、他端は上記電源装置31に形成されたG端子に接続されている。
【0138】
上記電源装置30は、オルタネータ3、バッテリ4、トランジスタ15、リレースイッチ31、電子制御ユニット32とで主要に構成されている。
【0139】
上記リレースイッチ31は、共通接点31aと、接点31b、接点31cとを有するリレースイッチであり、通常上記共通接点31aと上記接点31bとが常閉している。
【0140】
上記リレースイッチ31は、さらにコイル31dも有しており、このコイル31dが通電され励磁されると、上記共通接点31aは、上記接点31b側から上記接点31c側に切り替えられるようになっている。
【0141】
上記リレースイッチ31の接点31bは上記G端子に接続されており、接点31cは上記バッテリ4の正極側に接続されている。
【0142】
また、上記リレースイッチ31の共通接点31aは上記オルタネータ3の出力端に接続されており、このオルタネータ3は、上記共通接点31aが上記接点31b側に接続されると上記電気加熱触媒1に、上記接点31c側に接続されると上記バッテリ4に給電するようになっている。
【0143】
上記リレースイッチ31のコイル31dの一端は、上記バッテリ4の正極側に接続されており、上記コイル31dの他端は、上記トランジスタ15のコレクタ側に接続されている。
【0144】
上記トランジスタ15のエミッタ側は接地されており、ベース側は、上記電子制御ユニット32に形成されたS端子に接続されている。
【0145】
尚、上記電源装置30には、上記電子制御ユニット32として、上記第1の実施の形態の電子制御ユニット6或いは、上記第2の実施の形態の電子制御ユニット21のうち、どちらか一方の電子制御ユニットが組み込まれる。
【0146】
上記電源装置30に、上記電子制御ユニット32として上記電子制御ユニット6が組み込まれたとき、この電子制御ユニット32には、エンジン回転数Nがパルス信号として、エンジン冷却水水温がアナログ電圧信号TMPとして、入力され、更にニュートラル信号NSWが入力される。
【0147】
一方、上記電源装置30に、上記電子制御ユニット32として上記電子制御ユニット21が組み込まれたとき、この電子制御ユニット32には、エンジンが完爆状態でオンされる完爆信号K、エンジンがアイドル状態でオンされるアイドル信号ISWが入力され、更にアナログ電圧信号TMP、ニュートラル信号NSWが入力される。
【0148】
以上の構成により上記電源装置30は、以下に示す動作を行う。
通常リレースイッチ31の共通接点31aは接点31b側に接続されており、オルタネータ3の発電電圧は、バッテリ4に供給され、上記バッテリ4は充電されている。
【0149】
電子制御ユニット32が、入力される各種信号によって、エンジンが完爆状態且つアイドル状態であり、エンジンが完爆状態となってからの経過時間が予め設定した時間内であり、サンプルホールドしたエンジン冷却水温が予め設定した設定温度以下で、更に、トランスミッションのポジションがニュートラルポジションであるという条件を満たしたと判断したとき、上記電子制御ユニット32のS端子から正電圧が出力される。
【0150】
上記S端子から正電圧が出力されると、トランジスタ15がオンされ、バッテリ4からコイル31dに電力が供給され、上記コイル31dが励磁される。
【0151】
上記コイル31dが励磁されると、共通接点31aが、接点31c側から接点31b側へと切り替えられ、オルタネータ3の発電電圧が電気加熱触媒1に供給され、上記電気加熱触媒1が加熱される。
【0152】
上記本実施の形態では、上記電気加熱触媒1の加熱は上記オルタネータ3からの給電のみで行い、上記電気加熱触媒1の加熱用電源を上記バッテリ4から供給することはない。そのため、上記電気加熱触媒1加熱中であっても上記バッテリ4からの出力電圧の電圧降下の心配がなく、例えば照明機器や計器類等のその他の電装品に上記バッテリ4から十分な給電が可能となり、これらを誤動作なく動作させることができるという効果が新たに生じる。
【0153】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、故障する可能性の高い触媒内直付の温度検出センサを用いることなく、ヒータ通電中に運転者がエンジンを空ぶかしする等の変動要因にも対応し、触媒温度を活性化温度以上且つ劣化開始温度以下に加熱することのできる電気加熱触媒の通電制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1〜図3は本発明の第1の実施の形態を示し、図1は電子制御ユニットの回路図
【図2】電源装置の回路接続図
【図3】マイクロコンピュータ構成による電子制御ユニットの動作ルーチンを示すフローチャート
【図4】図4〜図6は本発明の第2の実施の形態を示し、図4は電子制御ユニットの回路図
【図5】電源装置の回路接続図
【図6】マイクロコンピュータ構成による電子制御ユニットの動作ルーチンを示すフローチャート
【図7】電気加熱触媒加熱用電源をオルタネータのみに求める場合の電源装置の回路接続図
【符号の説明】
1 電気加熱触媒
5 リレースイッチ
6 電子制御ユニット
8 コンパレータ
9 コンパレータ
10 AND回路
11 タイマ
12 サンプルホールド回路
13 コンパレータ
14 AND回路
Claims (3)
- エンジンの排気系に介装された電気加熱触媒の通電制御装置において、
エンジンが完爆状態、且つ、アイドル状態であるか否かを判定するアイドル状態判定手段と、
エンジンが完爆状態となってからの経過時間が予め設定した所定時間内であるか否かを判定する経過時間判定手段と、
エンジンが完爆状態且つアイドル状態となったときの冷却水温をサンプルホールドして当該冷却水温が予め設定した設定温度以下か否かを判定する水温判定手段と、
トランスミッションのポジションが走行ポジション以外であるか否かを判定するトランスミッション判定手段と、
エンジンが完爆状態且つアイドル状態であって、エンジンが完爆状態となってからの経過時間が上記設定した所定時間内であり、上記サンプルホールドした冷却水温が上記設定温度以下であり、上記トランスミッションのポジションが走行ポジション以外であるとき上記電気加熱触媒に通電させる制御手段とを備えたことを特徴とする電気加熱触媒の通電制御装置。 - 上記経過時間判定手段は、エンジンが完爆状態ではなくなった後、再び完爆状態となったときには、それまでのカウンタをクリアして再び経過時間をカウントすることを特徴とする請求項1記載の電気加熱触媒の通電制御装置。
- 上記水温判定手段は、エンジンが完爆状態或いはアイドル状態ではなくなった後、再び完爆状態且つアイドル状態となったときには、冷却水温をサンプルホールドし直すことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気加熱触媒の通電制御装置。
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