JP3946126B2 - 光学ヘッドのレーザー出力制御方法 - Google Patents

光学ヘッドのレーザー出力制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学ヘッドのレーザー光源から出射されるレーザー出力を監視するフロントモニタ用光検出器から出力されるフロントモニタ出力を用いてAPC回路により前記レーザー光源からのレーザー出力を一定光量に制御する光学ヘッドのレーザー出力制御方法に関し、特に、レーザー光源からのレーザービームを信号記録媒体及びフロントモニタ用光検出器の各方向に分離するミラー面を有する光学ミラーが備えられた光学ヘッドに用いて好適な光学ヘッドのレーザー出力制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光学ヘッドからの光ビームを用いてディスクにデジタルの記録信号を記録する光ディスク記録装置としては、CD(Compact Disc)規格のCD−R(Recordable)及びCD−RW(ReWritable)記録方式と、DVD(Digital Versatile Disc)規格のRやRW、あるいはRAM等の記録方式とが良く知られている。
【0003】
このような光ディスク記録装置に用いられる光学ヘッドにおいては、通常、レーザー光源からディスク側に出射されるレーザービームを直接監視するべくフロントモニタ用光検出器が備えられており、このフロントモニタ用光検出器の受光出力(フロントモニタ出力)を用いてAPC(Auto Power Control)回路によりレーザー光源のレーザー出力を一定光量にするべく制御し、これにより光学ヘッドからディスクに照射されるレーザービームの光量がディスクへの記録及び再生に適切に設定されるようになっており、特に、記録時の記録速度の変化やディスクごとの記録特性の変化に合わせて設定されるようになっている。
【0004】
その為、光ディスク記録装置に用いられる光学ヘッドには、フロントモニタ用光検出器が必要不可欠となっている。
【0005】
ところで、フロントモニタ用光検出器を備える光学ヘッドは、フロントモニタ用光検出器がレーザー光源のディスク側の前方に配置する関係から、ビームスプリッタによりレーザー光源から出射されるレーザービームの光路を分離し、対物レンズに導く光路から分岐してフロントモニタ用光検出器に導く光路を形成する光学配置が採用される場合が多い(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
また、CD及びDVDの両方に対応させた光学ヘッドにおいては、CD用レーザー光源とDVD用レーザー光源とをビームスプリッタにより別光路に配置し、このビームスプリッタによりCD用レーザー光源及びDVD用レーザー光源からそれぞれ出射される各レーザービームを同一の光路である共通光路に導き、その後は対物レンズまで共通光路がCD用及びDVD用の各レーザービームで共用される構成とし、使用する光学素子の抑制を図ると共に、小型化を図る場合がある(例えば、特許文献2参照)。
【0007】
この場合、フロントモニタ用光検出器をCD用及びDVD用の各レーザービームで共用するように、共通光路に配置されるビームスプリッタにより対物レンズに導く光路から分岐して共通光路の延長線上にフロントモニタ用光検出器が配置される。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−249233号公報
【特許文献2】
特開2002−230818号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した光学ヘッドにおいては、フロントモニタ用光検出器に導く光路を形成するためのビームスプリッタが偏光ビームスプリッタであり、レーザビームの偏光方向により偏光フィルタ面を透過する光量がレーザービームの周縁部の偏光フィルタ面との角度が大きいところで少し得られ、レーザービームの中心部では偏光フィルタ面を透過する光量が1%程度とほとんどなく、フロントモニタ用光検出器に受光させるレーザービームの光量が不足する問題があった。
【0010】
その為、偏光ビームスプリッタではなく、ハーフミラーや透過漏れを有するリケージミラーを用いる場合が想定される。この分離光学素子の選定はディスクに照射されるレーザービームの光量との兼ね合いで行われることになる。
【0011】
また、前述した光学ヘッドにおいては、光学レイアウトの関係からフロントモニタ用光検出器に導く光路を形成するための偏光ビームスプリッタが使用されているが、光学レイアウトによっては必ずしも偏光ビームスプリッタに限定されず効率化を図った光学レイアウトとすると、ハーフミラーや透過漏れを有するリケージミラーが利用されることがある。
【0012】
ところで、フロントモニタ用光検出器に導く光路を形成するためにハーフミラーやリケージミラーを用いた場合、光路分離機能がミラー面により形成されており、このミラー面は波長に対して透過率が変化するミラー特性を有している。
【0013】
光学ヘッドにおけるレーザー光源は一般にレーザーダイオードにより構成され、このレーザーダイオードは温度変化によって出射するレーザービームの波長が変動する。
【0014】
その為、使用環境の気温や使用時間による温度上昇によってレーザー光源から出射されるレーザービームの波長が変動すると、レーザー光源から出射されるレーザー光量が一定であってもフロントモニタ用光検出器に導かれるレーザー光量が変動し、これに対応してAPC回路が動作し、レーザー光源から出射されるレーザー光量がAPC回路によりディスクの記録再生に適切な所定量からずれて制御される問題が生じた。
【0015】
本発明は、前述の問題点に鑑み、フロントモニタ用光検出器に導く光路を形成するための光路分離機能がミラー面により構成される光学ミラーにより構成される光学ヘッドにおいて、レーザー光源から出射されるレーザービームの波長が変動することによりフロントモニタ用光検出器に導かれるレーザー光量が変動してもAPC回路による制御によりレーザー光源から出射されるレーザー光量が変動されるのを防止することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明請求項1によれば、フロントモニタ出力を用いて第1レーザー光源及び第2レーザー光源の所定のレーザー光源からのレーザー出力を一定光量にするべく制御するAPC回路により制御されるレーザー光源を駆動する駆動信号を、前記所定のレーザー光源から後方に出射されるレーザービームを受光するバックモニタ用光検出器から出力されるバックモニタ出力に応じて前記APC回路によりレーザービームの波長変動に対応する光学ミラーのミラー面の透過率の変化により変動するフロントモニタ出力を補償するように補正する
【0018】
【実施例】
図1は本発明に係る光学ヘッドのレーザー出力制御方法に用いられる光学ヘッドの光学系の一例を示す光学配置図であり、図1の(イ)と(ロ)とは互いに90度相違する面方向から光学系が示されている。
【0019】
図1に示す光学ヘッドは、CDの記録再生に対応すると共に、DVDの記録再生に対応する構成となっている。
【0020】
1はCDの記録再生に適した波長775〜795nm、例えば780nmのレーザービームを発光する第1半導体レーザー、2はDVDの記録再生に適した波長650〜665nm、例えば660nmのレーザービームを発光する第2半導体レーザーである。
【0021】
第1半導体レーザー1及び第2半導体レーザー2には、それぞれのパッケージ内にそれぞれ発光素子のレーザーダイオードとバックモニタ用光検出器とが組み入れられている。
【0022】
第1半導体レーザー1から出射されるレーザービームは、このレーザービームのレーザー波長に対して有効な回折作用を有する回折格子3とレーザービームの偏光方向を設定する波長板4とからなる複合光学素子5を介した後にカップリングレンズ6により広がり角が調整された後、第1偏光ビームスプリッタ7の偏光面により光軸が折曲され、平行平板型の立上げミラー8に導かれる。
【0023】
レーザービームは立上げミラー8により第1半導体レーザー1と立上げミラー8とを結ぶ光路が形成させる面に対して垂直の方向に折曲される。
【0024】
その後、レーザービームはコリメータレンズ9により平行光に成された後、1/4波長板10を介して対物レンズ11に入射され、該対物レンズ11により収束されてCDの信号面S1に照射される。
【0025】
一方、第2半導体レーザー2から出射されるレーザービームは、このレーザービームのレーザー波長に対して有効な回折作用を有する回折格子12を介してカップリングレンズ13により広がり角が調整された後、第2偏光ビームスプリッタ14の偏光面により反射されて光軸が折曲されて第1偏光ビームスプリッタ7に導かれる。
【0026】
その後、レーザービームは、第1偏光ビームスプリッタ7の偏光面を透過して立上げミラー8により光軸が折曲され、更にコリメータレンズ9により平行光に成された後、1/4波長板10を介して対物レンズ11に入射され、該対物レンズ11により収束されてDVDの信号面S2に照射される。
【0027】
CD及びDVDの信号面により変調されて反射されたレーザービームは、それぞれ対物レンズ11に戻り、1/4波長板10及びコリメータレンズ9を介して立上げミラー8に戻り、この立上げミラー8により光軸が折曲されて第1偏光ビームスプリッタ7に戻る。
【0028】
第1偏光ビームスプリッタ7に戻されるレーザービームは、ディスクへの往路と復路で1/4波長板10を2度通過するので、第1偏光ビームスプリッタ7に戻されたレーザービームは偏光方向が1/2波長回転されている。その為、第1偏光ビームスプリッタ7の偏光面を透過し、更に第2偏光ビームスプリッタ14の偏光面を透過し、焦点調整レンズ15に導かれる。
【0029】
レーザービームは焦点調整レンズ15により光検出器16の受光面に焦点が合わせられて前記光検出器16により受光される。
【0030】
光検出器16には、DVDの記録再生に用いられるDVD受光部とCDの記録再生に用いられるCD受光部とが同一半導体基板上に並べて形成されており、光検出器16はDVDの記録再生に用いられる各種受光出力を導出すると共に、CDの記録再生に用いられる各種受光出力を導出する。
【0031】
尚、対物レンズ10は2焦点レンズにより構成されており、DVD及びCDの両方に適合されている。
【0032】
ところで、立上げミラー8のミラー特性を図2に示すとおりとなっており、立上げミラー8は第1半導体レーザー1及び第2半導体レーザー2からの各レーザービームに対して透過漏れを有するリケージミラーにより構成されている。この立上げミラー8は白板ガラスにイオンアシスト方式によるアルミニウムコートによりミラー面を蒸着して構成される。
【0033】
第1半導体レーザー1が発光するレーザービームは波長の標準が780nmであるので、立上げミラー8は第1半導体レーザー1からのレーザービームに対して約6%の透過特性を有するように設計されており、第2半導体レーザー2が発光するレーザービームは波長の標準が660nmであるので、立上げミラー8は第2半導体レーザー2からのレーザービームに対して約5%の透過特性を有するように設計されている。
【0034】
その為、立上げミラー8により対物レンズ11側の光路にはCDの場合、約94%、DVDの場合、約95%のレーザービームが反射され、立上げミラー8を透過することによるレーザー光量の損失は少なく抑えられている。
【0035】
ところで、立上げミラー8の第1偏光ビームスプリッタ7とは逆側の立上げミラー8の背面には、第1偏光ビームスプリッタ7と立上げミラー8との間における第1半導体レーザー1及び第2半導体レーザー2からの各レーザービームにより共用される共通光路17の延長線上にフロントモニタ用光検出器18が配置されている。
【0036】
前述したとおり、立上げミラー8は第1半導体レーザー1及び第2半導体レーザー2からの各レーザービームの1部を透過するので、フロントモニタ用光検出器18は第1半導体レーザー1及び第2半導体レーザー2からの各レーザービームに対して共用されると共に、フロントモニタ用光検出器18に受光されるレーザー光量は不足なく確保されている。
【0037】
図3は本発明に係る光学ヘッドのレーザー出力制御方法を説明する回路ブロック図である。
【0038】
図3において、半導体レーザー、フロントモニタ用光検出器及びバックモニタ用光検出器は、CD用あるいはDVD用の一方のみ示しているが、この図3に示す構成の回路がCD用及びDVD用の両方に用意されることにより第1半導体レーザー1及び第2半導体レーザー2からそれぞれ出射される各レーザービームの発光出力が制御される。
【0039】
フロントモニタ用光検出器のフロントモニタダイオード20は受光されるレーザービームの光量に応じて受光電流が流れ、この受光電流は電流−電圧変換回路21により電圧信号の受光電圧に変換された後、第1差動増幅器22に入力され、この第1差動増幅器22により前記受光電圧と基準電圧設定回路23から発生される基準電圧との差に応じた差分電圧が発生される。
【0040】
この差分電圧がレーザー制御回路24に供給され、レーザー制御回路24は前記差動電圧に対応してレーザー駆動回路25を制御する。これによりレーザー駆動回路25からレーザーダイオード26のレーザー出力を一定光量に制御するべくレーザーダイオード26を駆動する駆動信号が出力される。
【0041】
第1差動増幅器22、基準電圧設定回路23及びレーザー制御回路24はフロントモニタ出力に応じてレーザーダイオード26を駆動する駆動信号を制御するAPC回路27を構成している。
【0042】
ここで、基準電圧設定回路23から発生される基準電圧は、ディスクの記録時にはその記録条件に適合し、ディスクの再生時にはその再生条件に適合して各条件ごとにあらかじめ適切に設定される各デフォルト値が基となっている。
【0043】
その為、基準電圧設定回路23から発生される基準電圧が補正されていない状態において、各条件ごとに各デフォルト値とフロントモニタ電圧との差動出力に応じてレーザーダイオード26が駆動されることになる。
【0044】
ところで、基準電圧設定回路23から発生される基準電圧は、バックモニタ光検出器のバックモニタダイオード28に受光されるレーザービームの光量に応じて設定される値が調整される。
【0045】
レーザーダイオード26が発光されることによりこのレーザーダイオード26を収納する半導体レーザーの同一パッケージ内に設置されたバックモニタ用光検出器のバックモニタダイオード28にレーザービームが受光され、このバックモニタダイオード28の受光量に応じた受光電流が流れると、この受光電流は電流−電圧変換回路29により電圧信号の受光電圧に変換された後、レベル調整回路30により電圧レベルが適切に調整されてバックモニタ受光電圧として第2差動増幅器31の反転入力端子に入力される。
【0046】
第2差動増幅器31の非反転入力端子には、フロントモニタ用光検出器のフロントモニタダイオード20の受光電流を電圧信号に変換したフロントモニタ受光電圧が入力されるので、第2差動増幅器31はフロントモニタ受光電圧とバックモニタ受光電圧との差分に対応した差分電圧を発生する。
【0047】
ここで、レベル調整回路30は第2差動増幅器31により比較されるフロントモニタ受光電圧とバックモニタ受光電圧との電圧レベルを適切に調整するべくバックモニタ受光電圧のレベル調整を行う。
【0048】
前記第2差動増幅器31により発生される差分電圧は、基準電圧設定回路23に印加され、この基準電圧設定回路23により設定される基準電圧を調整する。
【0049】
前記第2差動増幅器31からの差分電圧で基準電圧設定回路23により第1差動増幅器22に設定される基準電圧が調整されることにより該第1差動増幅器22から出力される差分電圧が調整可能である。
【0050】
尚、レベル調整回路30及び第2差動増幅器31はAPC回路27によるレーザー駆動回路25を制御する制御信号を補正する補正制御回路部32を構成している。
【0051】
ところで、半導体レーザーは温度変化によって出射するレーザービームの波長が変動する。その為、図1に示す光学ヘッドにおいて、立上げミラー8は図2に示すミラー特性を有しており、波長によって透過率が変化するので、温度変化により第1半導体レーザー1あるいは第2半導体レーザー2が発光するレーザービームの波長が変動すると、第1半導体レーザー1あるいは第2半導体レーザー2が出射するレーザービームの発光量が変化しなくてもフロントモニタ用光検出器18に受光されるレーザー光量が変動してしまう。
【0052】
特に、第1半導体レーザー1の場合は標準波長の780nmが得られる標準温度の範囲より高温になると、半導体レーザーには個体ごとのばらつきもあることから立上げミラー8の透過率が急激に上昇する。
【0053】
また、第2半導体レーザー2の場合は標準波長の660nmが得られる標準温度の範囲より低温の場合、すなわち電源投入直後に、半導体レーザーには個体ごとのばらつきもあることから立上げミラー8の透過率が急激に上昇する。
【0054】
これらの立上げミラー8の透過率が急激に上昇することによりフロントモニタ用光検出器18に受光される受光量の変化が第1半導体レーザー1及び第2半導体レーザー2からのレーザービームの出射パワーの要望される許容範囲を逸脱する事態が生じる。
【0055】
このようにフロントモニタ用光検出器18に受光される受光量が変動すると、この受光量の変動に応じて従来のAPC回路であれば、半導体レーザーにより発光されるレーザービームの発光量を低減するように動作する。
【0056】
ところで、図3の回路の場合、温度変化が発生し、レーザーダイオード26から出射されるレーザービームの波長が変動すると、フロントモニタダイオード20に受光される受光量が変化し、第1差動増幅器22の反転入力端子に入力されるフロントモニタ電圧が変動する。
【0057】
しかしながら、レーザーダイオード26から出射されるレーザービームの波長が変動しても発光量が変化しなければ、バックモニタダイオード28に受光される受光量は変化せずバックモニタ電圧が変化しないので、第2差動増幅器31から出力される差動電圧が変化する。
【0058】
レーザービームが標準波長、すなわちCDの場合は780nm、DVDの場合は660nmで発光される状態において、第2差動増幅器31から出力される差動電圧は、レベル調整回路30により初期電圧、この場合「0」となるように設定されている。
【0059】
その為、バックモニタ電圧が変化しない状態で、フロントモニタ電圧が変化すると、このフロントモニタ電圧の変化に対応して第2差動増幅器31から出力される差動電圧が変化し、フロントモニタ電圧が増加すると、第2差動増幅器31から出力される差動電圧がフロントモニタ電圧とバックモニタ電圧との差分に応じた電圧値分、初期電圧「0」より高い電圧値となる。
【0060】
基準電圧設定回路23は、第2差動増幅器31から出力される差動電圧が初期電圧「0」のときに、デフォルトの基準電圧を発生するようになっており、フロントモニタ電圧の増加により第2差動増幅器31から出力される差動電圧が初期電圧「0」より高い電圧値となると、この差動電圧が高くなった分、基準電圧設定回路23により設定される基準電圧が高くなるように変化する。
【0061】
一方、温度が標準温度に達しておらず、フロントモニタ電圧が標準より低い場合、この場合もレーザーダイオード26から出射されるレーザービームの発光量が変化しなければ、バックモニタ電圧が変化しないので、第2差動増幅器31から出力される差動電圧がフロントモニタ電圧とバックモニタ電圧との差分に応じた電圧値分、初期電圧「0」より低い電圧値となる。
【0062】
その為、、フロントモニタ電圧の増加により第2差動増幅器31から出力される差動電圧が初期電圧「0」より低い電圧値となった分、基準電圧設定回路23により設定される基準電圧が低くなるように変化する。
【0063】
そして、基準電圧設定回路23から発生される基準電圧の変化は、温度変化により生じる第1差動増幅器22の反転入力端子に入力されるフロントモニタ電圧の変動に対応するようになっており、その為、フロントモニタ電圧の変動が発生しても第1差動増幅器22から発生される差動電圧は変化しない。
【0064】
したがって、レーザーダイオード26により発光されるレーザービームの発光量は、温度変化により生じるフロントモニタ電圧の変動を補償するようにAPC回路27により補正されて一定に保持される。
【0065】
ところで、温度変化ではなく、レーザーダイオード26により発光されるレーザービームの発光量自体が変化し、フロントモニタ電圧の変動があった場合は、レーザーダイオード26の発光量に対応してバックモニタダイオード28に受光される受光量も変化し、バックモニタ電圧が変化するので、第2差動増幅器31から出力される差動電圧は初期電圧「0」を保持し、基準電圧設定回路23から発生される基準電圧が変化しない。
【0066】
その為、フロントモニタ電圧の変動に対応して第1差動増幅器22から発生される差動電圧が変化し、レーザー制御回路24がその差動電圧に対応してフロントモニタ電圧を一定に保持するべくレーザーダイオード26により発光されるレーザービームの発光量を変化させる。
【0067】
したがって、レーザーダイオード26により発光されるレーザービームの発光量は、フロントモニタ電圧を一定にするようにAPC回路27により制御されて一定に保持される。
【0068】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、対物レンズに向けて第1レーザー光源及び第2レーザー光源からの各レーザービームの光軸を折曲する光学ミラーのミラー面の波長に対するミラー特性により各レーザービームをそれぞれ一部を透過させてフロントモニタ用光検出器に受光させ、第1レーザー光源及び第2レーザー光源の所定のレーザー光源から後方に出射されるレーザービームをバックモニタ用光検出器に受光させ、レーザービームの波長変動に対応する前記ミラー面の透過率の変化により変動するフロントモニタ出力を補償するように前記バックモニタ用光検出器からのバックモニタ出力に応じてAPC回路により前記所定のレーザー光源の駆動信号補正するので、光学ミラーにより第1レーザー光源及び第2レーザー光源からの異なるレーザー波長の各レーザービームを反射させるようにし各レーザービームに対してフロントモニタ用光検出器を共用する構成した場合において、光学ミラーのミラー面のミラー特性の影響で温度変化によってレーザー光源から出射されるレーザービームの波長変動によりフロントモニタ出力が変動してもレーザー光源からのレーザー光量を一定に保持することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光学ヘッドのレーザー出力制御方法に用いられる光学ヘッドの光学系の一例を示す光学配置図である。
【図2】立上げミラー8のミラー特性を示す特性図である。
【図3】本発明に係る光学ヘッドのレーザー出力制御方法を説明する回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 第1半導体レーザー
2 第2半導体レーザー
7 第1偏光ビームスプリッタ(ビームスプリッタ)
8 立上げミラー(光学ミラー)
11 対物レンズ
18 フロントモニタ用光検出器
20 フロントモニタダイオード
22 第1差動増幅器
23 基準電圧設定回路
24 レーザー制御回路
25 レーザー駆動回路
26 レーザーダイオード
27 APC回路
28 バックモニタダイオード
30 レベル調整回路
31 第2差動増幅器
32 補正制御回路部

Claims (1)

  1. 光学ヘッドのレーザー波長の異なる第1レーザー光源及び第2レーザー光源から信号記録媒体側の前方にそれぞれ出射されるレーザービームのレーザー出力を監視するべく前記各レーザービームの共通光路の延長線上に設けられたフロントモニタ用光検出器から出力されるフロントモニタ出力を用いてAPC回路により前記第1レーザー光源及び第2レーザー光源の各レーザー出力を一定光量にするべく制御する光学ヘッドのレーザー出力制御方法であって、対物レンズに向けて各レーザービームの光軸を折曲するミラー面を有する光学ミラーが前記共通光路上に設置され、このミラー面の波長に対するミラー特性により各レーザービームをそれぞれ一部を透過させてフロントモニタ用光検出器により受光させ、第1レーザー光源及び第2レーザー光源の所定のレーザー光源から後方に出射されるレーザービームをバックモニタ用光検出器に受光させ、レーザービームの波長変動に対応する前記ミラー面の透過率の変化により変動するフロントモニタ出力を補償するように前記バックモニタ用光検出器から出力されるバックモニタ出力に応じて前記APC回路により前記所定のレーザー光源の駆動信号を補正することを特徴とする光学ヘッドのレーザー出力制御方法。
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