JP3945941B2 - 安全在庫率による在庫補充方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、計算機を利用して行う在庫管理業務に係わり、特に在庫品の安全在庫率に基づいて在庫補充する品目を決定する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
代表的な在庫補充方式として定量発注方式と定期発注方式がある。定量発注方式は、需要によつて在庫が払い出されて在庫量が理論上の必要在庫量を下回った時点で補充要求する方式である。また定期発注方式は、補充間隔を一定にし、補充対象日に需要予測に基づく必要量を補充要求する方式である。
【0003】
なお複数の品目について在庫補充の優先順位を決定する技術として、例えば特開平7−98741号公報に開示される技術がある。この技術によれば、有効在庫量を需要速度で除して手持在庫日数を計算し、手持在庫日数から供給リードタイムを減じて余裕日数を求め、余裕日数の小さい順に品目を並べ替え、余裕日数の小さい品目から順に補充要求する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の定量発注方式によれば、多品目の製品を補充する場合に、品目によって補充タイミングがバラバラとなって補充総量が変動し、供給側の生産計画が立てにくいという問題がある。また定期発注方式によれば、多品目の製品を補充する場合に補充タイミングが全品目に亘って揃ってくるため、一時的に補充要求総量が供給能力を上回るという問題がある。
【0005】
また従来の在庫補充方式として、定量発注方式と定期発注方式が別々に存在しており、品目によって両方式を使い分けることが困難である。このため品目の在庫管理特性が変わったとき在庫補充方式を変えるのが難しい。
【0006】
本発明の目的は、補充総量を平準化し、供給能力を超える補充要求を取り除き、かつ有効在庫量を軽減することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、補充期間についての需要量に対して安全在庫量が占める比率を手持ち安全在庫率とするとき、複数の品目の各々について手持ち安全在庫率を計算し、手持ち安全在庫率の小さい順に品目を配列し、先頭の品目から順に補充要求量の累計が供給能力枠の範囲に入る品目について在庫補充するよう決定する在庫補充方法を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0009】
図1は、本実施形態の在庫補充の処理をする計算機の構成を示す図である。この計算機は生産部門と流通部門との間に配置され、倉庫などの在庫管理をする計算機である。計算機の処理装置1には、記憶装置2、表示装置3、入力装置4、プリンタ5及びネットワーク6を介して複数の計算機/端末7が接続される。記憶装置2はデータベースを構成する在庫テーブル31から補充情報伝達テーブル38までの各テーブルを格納する。表示装置3はデータ入力のための案内画面等を表示する装置である。入力装置4はテーブルに設定するデータを入力したり、プログラムを実行するときのパラメータを入力する装置である。プリンタ5は作成した補充情報伝達テーブル等を出力する装置である。計算機/端末7は倉庫、生産部門などに設置されるサーバ計算機又は端末装置であり、テーブルに設定するデータを入力する端末装置、補充情報伝達テーブルを受け取る計算機などである。
【0010】
処理装置1のメモリには、データ入力部11、在庫受払い計算部12、安全在庫率計算部13、補充品目決定部14、補充品目出力部15及びデータベースアクセス部16の各プログラムが格納され、処理装置1によって実行される。
【0011】
図2は、記憶装置2に格納されるデータベースの構成を示す図であり、在庫テーブル31から補充情報伝達テーブル38までの各テーブルの内容とテーブル間に張られたリンクを示す図である。在庫テーブル31は処理当日分の在庫情報であり、品目コードごとにテーブルをもつ。手持在庫量Aは現品の実際の在庫量である。発注残Bは供給元へ補充要求したが実際に納入されていない在庫品の数量である。手持在庫量Aと発注残Bの和を有効在庫量ABと呼ぶ。理論値安全在庫率Rh及び手持ち安全在庫率Rsは安全在庫率計算の結果である。安全在庫率とは、補充期間内に占める安全在庫量の比率を指し、安全在庫量が理論値に基づく場合を理論値安全在庫率Rhと呼び,手持在庫量に基づく場合を手持ち安全在庫率Rsと呼ぶ。
【0012】
出庫テーブル32は出庫情報であり、品目コードごと、需要日ごとにテーブルをもつ。需要量Outは在庫テーブル31の手持在庫量から払い出される量である。手持在庫量が需要量を下回り、払い出しできない状況を在庫切れ、または欠品と呼ぶ。入庫テーブル33は入庫情報であり、品目コードごと、供給日ごとにテーブルをもつ。供給量Inは在庫テーブル31の手持在庫量に加算する入庫量である。需要条件テーブル34は品目コードごとに設けられ、平均需要量Qd、平均需要量の標準偏差σ及び安全係数kを設定する。平均需要量は単位期間あたりの需要量である。安全係数kはサービス率を設定するための安全在庫係数で、一般値は1.0〜6.0を使用する。サービス率が95%の場合、k=1.96である。
【0013】
供給条件テーブル35は、品目コードごと、供給元ごとに設けられ、補充ロットサイズQs、供給リードタイムLs、間隔フラグ、定点フラグ及び補充間隔Tを設定する。補充ロットサイズQsは定量補充する場合の経済ロットサイズであり、1以上の値である。供給リードタイムLsは、当該品目を補充要求してから入庫テーブル33で供給量Inとして入庫されるまでの供給に必要な日数であり、1以上の値である。間隔フラグはその品目について特に定期発注方式の補充をする場合にオンにする。定点フラグはその品目について特に定量発注方式の補充をする場合にオンにする。補充間隔Tは間隔フラグがオンの場合に有効であり、補充間隔日数である。間隔フラグと定点フラグは両方オフまたはいずれか一方がオンに設定される。定期発注方式はあまり売れず、供給リードタイムの長い品目に向いている。定量発注方式はよく売れていて供給リードタイムの短い品目に向いている。供給元テーブル36は、供給元コードごとに供給能力枠Esと補充要求総量Qtを格納する。Es及びQtともに品目によらない供給能力量及び補充要求の総量を示す。
【0014】
補充品目決定テーブル37は、品目ごと、供給元ごとに設けられ、当該供給元から当該品目を補充するか否かを決定するテーブルである。理論値安全在庫率Rh及び手持ち安全在庫率Rsは該当する品目の在庫テーブル31から取得されたデータである。供給リードタイムLs、間隔フラグおよび定点フラグは、該当する品目及び供給元の供給条件テーブル35から取得されたデータである。補充要求量Qrは該当する供給条件テーブル35の間隔フラグ、定点フラグ及び補充間隔Tに基づいて計算された当該品目の補充要求量である。並び順Pは補充品目決定テーブル37を供給元ごとに手持ち安全在庫率Rsの小さい順に分類したときの同一供給元内の補充品目決定テーブル37の順番である。補充決定フラグはその品目を補充対象とする(オン)か、補充対象外とする(オフ)かを示すフラグである。
【0015】
補充情報伝達テーブル38は、補充決定された品目を供給元に伝達するためのテーブルであり、供給元コード、品目コード、供給日、補充要求量Qr及び並び順Pを設定する。補充要求量Qr及び並び順Pは該当する補充品目決定テーブル37に設定された値である。
【0016】
図3は、本実施形態の在庫補充処理の概略手順を示す図である。データベースアクセス部16は、記憶装置2から在庫テーブル31、出庫テーブル32、入庫テーブル33、需要条件テーブル34、供給条件テーブル35および供給元テーブル36を読み込む(ステップ41)。次にデータ入力部11は、入力装置4または計算機/端末7から入力されたデータを在庫テーブル31、需要条件テーブル34、供給条件テーブル35及び供給元テーブル36に格納する(ステップ42)。次にデータ入力部11は、在庫受払いに関する入力データを出庫テーブル32及び入庫テーブル33に格納する(ステップ43)。次に在庫受払い計算部12は、在庫テーブル31、出庫テーブル32及び入庫テーブル33のデータを用いて在庫受払い計算を行い、その結果を在庫テーブル31に格納する(ステップ44)。次に安全在庫率計算部13は、在庫テーブル31及び需要条件テーブル34を用いて安全在庫率を計算し、その結果を在庫テーブル31に格納する(ステップ45)。次に補充品目決定部14は、在庫テーブル31及び供給条件テーブル35から補充品目決定テーブル37を作成し、供給元テーブル36を用いて補充の対象とする品目を決定し、その結果を補充品目決定テーブル37に格納する(ステップ46)。次に補充品目出力部15は、補充対象とする補充品目決定テーブル37から補充情報伝達テーブル38を作成し、ネットワーク6を介して各供給元の計算機/端末7へ送信する(ステップ47)。最後にデータベースアクセス部16は、作成した在庫テーブル31から補充情報伝達テーブル38までのテーブルを記憶装置2に格納する(ステップ48)。
【0017】
図4は、ステップ42の詳細な処理の流れを示すPAD図である。データ入力部11は、入力装置4またはネットワーク6を介して計算機/端末7から入力された各在庫品目の品目コードを在庫テーブル31に格納する(ステップ51)。次に入力された各品目の需要条件を需要条件テーブル34に格納する(ステップ52)。次に入力された各品目の供給条件を供給条件テーブル35に格納する(ステップ53)。次に入力された供給元に関するデータを供給元テーブル36に格納する(ステップ54)。
【0018】
図5は、ステップ43の詳細な処理の流れを示すPAD図である。データ入力部11は、入力装置4又はネットワーク6を介して計算機/端末7から入力された各品目の入庫データを入庫テーブル33に格納する(ステップ61)。次に入力された各品目の出庫データを出庫テーブル32に格納する(ステップ62)。
【0019】
図6は、ステップ44の詳細な処理の流れを示すPAD図である。在庫受払い計算部12は、供給日が該当する入庫テーブル33の各品目コードのデータについて以下の処理を繰り返す(ステップ71)。まず供給量Inを同一品目コードに関する在庫テーブル31の手持在庫量Aに加算する(ステップ72)。次に同じ品目コードの在庫テーブル31の発注残Bから入庫テーブル33の同じ供給量Inを減算する(ステップ73)。入庫テーブル33の供給量についての処理が終了したとき、需要日が該当する出庫テーブル32の各品目コードのデータについて以下の処理を繰り返す(ステップ74)。まず同一品目コードに関する在庫テーブル31の手持在庫量Aが出庫テーブル32の需要量Outより小さいか否かを判定する(ステップ75)。手持在庫量が需要量より小さければ、ネットワーク6を介して需要元の計算機/端末7に在庫切れを伝達し、当該品目についての出庫処理をスキップする(ステップ76)。手持在庫量が需要量以上であれば、在庫テーブル31の手持在庫量Aから当該出庫テーブル32の需要量Outを減算する(ステップ77)。
【0020】
図7は、ステップ45の詳細な処理の流れを示すPAD図である。安全在庫率計算部13は、在庫テーブル31の各品目コードのデータについて以下の処理を繰り返す(ステップ81)。まず在庫データ31の同一品目コードをもつ需要条件テーブル34の平均需要量Qd、平均需要の標準偏差σ及び安全係数kを読む(ステップ82)。次に同一品目コードをもつ供給条件テーブル35の供給リードタイムLsを読む(ステップ83)。次に式1に従って理論値安全在庫率Rhを計算して当該在庫テーブル31に格納する(ステップ84)。
Rh=(k・sqrt(Ls)・σ)/(Qd・Ls) (式1)
次に式2に従って手持ち安全在庫率Rsを計算して当該在庫テーブル31に格納する(ステップ85)。
Rs=((A+B)−Qd・Ls)/(Qd・Ls) (式2)
ここでA+Bは有効在庫量ABであり、Qd・Lsは補充期間についての需要量であるから、(A+B)−Qd・Lsは安全在庫量であり、Rsはこの安全在庫量が補充期間内に必要な需要量に占める比率である。Rsが小さいほど在庫切れを起しやすいと言える。
【0021】
図8Aおよび図8Bは、ステップ46の詳細な処理の流れを示すPAD図である。補充品目決定部14は、在庫テーブル31の各品目コードのデータについて以下の処理を繰り返す(ステップ91)。すなわち各品目コードの在庫テーブル31に対応する供給条件テーブル35を参照して両テーブルから補充品目決定テーブル37を生成する(ステップ92)。補充品目決定テーブル37の供給元コードは供給条件テーブル35の供給元コードを転記する。理論値安全在庫率Rh及び手持ち安全在庫率Rsは在庫テーブル31の値を転記する。補充要求量Qrは供給条件テーブル35の補充ロットサイズQsを転記し、Qr=Qsとする。また供給リードタイムLs、間隔フラグ及び定点フラグは供給条件テーブル35の値をそれぞれ転記する。
【0022】
次に補充品目決定テーブル37の全体について供給元コードごとに分類し、同一供給元コードの補充品目決定テーブル37について手持ち安全在庫率Rsの小さい順に並べ替える(ステップ93)。次に補充品目決定テーブル37の供給元コードごとに以下の処理を繰り返す(ステップ94)。まず同一供給元コードに関する補充品目決定テーブル37の並び順番号1,2,・・・を同テーブルの並び順Pに設定する(ステップ95)。次に同一供給元コードの全品目について補充決定フラグをオンにする(ステップ96)。次に当該供給元コードに該当する供給元テーブル36の補充要求総量Qtをゼロクリアする(ステップ97)。
【0023】
次に図8Bに移り、補充品目決定テーブル37の供給元コードごと、品目コードごとに以下の処理を繰り返す(ステップ98)。まず当該補充品目決定テーブル37について間隔フラグがオンであれば(ステップ99YES)、当該品目コード及び供給元コードに該当する供給条件テーブル35を参照し、補充間隔Tによって処理当日が補充の対象日に該当するか否か判定する(ステップ100)。処理日を年間の通し日付で表現し、通し日付/Tの余りが0なら補充対象日、0でなければ対象日でない。補充の対象日に該当すれば、式3に従って補充要求量Qrを計算し、補充要求量Qrに設定する(ステップ101)。
Qr=(Qd・(Ls+T)+k・sqrt(Ls+T)・σ)−A (式3)
ここでQd、kおよびσは、当該品目コードに該当する需要条件テーブル34を参照する。Tは補充間隔日数である。また手持ち在庫量Aは当該品目コードに該当する在庫テーブル31を参照する。またQrは理論上の定期発注方式の必要在庫量と手持ち在庫量Aとの差分を示している。処理当日が補充の対象日に該当しなければ(ステップ100NO)、補充決定フラグをオフにする(ステップ102)。
【0024】
当該補充品目決定テーブル37について定点フラグがオンであれば(ステップ103YES)、手持ち安全在庫率Rsが理論値安全在庫率Rhより小さいか否か判定する(ステップ104)。Rsは現在在庫量に対応しRhは必要在庫量に対応する。Rs<Rhであれば、補充要求量Qrはすでに設定されたQsとなる。Rs≧Rhであれば、補充決定フラグをオフにする(ステップ105)。
【0025】
次に当該補充品目決定テーブル37について補充決定フラグがオンであれば(ステップ106YES)、当該供給元コードに該当する供給元テーブル36の補充要求総量Qtに補充要求量Qrを加算してQrの累計をする(ステップ107)。次にこの供給元テーブル36の補充要求総量Qtが供給能力枠Esを超えているか否か判定する(ステップ108)。Qt>Esであれば、当該補充品目決定テーブル37の補充決定フラグをオフにする(ステップ109)。
【0026】
以上述べた補充品目決定部14の処理によれば、同一供給元についての補充品目決定テーブル37は手持ち安全在庫率Rsの小さいものから順に並べられ、そのうち補充要求量Qrの集計値である補充要求総量Qtが供給能力枠Esを超えない範囲の上位の品目コードの補充品目決定テーブル37が補充決定され、残りの品目コードの補充品目決定テーブル37は補充却下されることになる。このとき間隔フラグがオンに設定されている品目については、補充対象日であれば定期発注方式に従って補充要求量Qrを計算し、補充対象日でなければ補充対象外とする。また定点フラグがオンに設定されている品目については、定量発注方式に従って補充要求量Qrを求めることとし、在庫切れを起す可能性が少ないとき(Rs≧Rh)には補充対象外とする。
【0027】
なお補充要求総量Qtは品目によらないが、品目ごとの異動は定期発注方式を加味する場合を除いて各品目の補充ロットサイズQsによって規格化されるものとする。また上記の補充品目決定部14の処理は1つの品目の在庫品が1つの供給元から補充を受けるものとしている。1種類の品目の在庫品を複数の供給元から補充可能の場合には、ステップ95で補充品目決定テーブル37の並び順Pを設定する前に重複する品目コードをもつ補充品目決定テーブル37について1つを残して他を除外するとよい。
【0028】
図9は、ステップ47の詳細な処理の流れを示すPAD図である。補充品目出力部15は、補充品目決定テーブル37の供給元コードごと、品目コードごとに以下の処理を繰り返す(ステップ121)。当該補充品目決定テーブル37の補充決定フラグがオンであれば(ステップ122YES)、補充情報伝達テーブル38を生成し、当該補充品目決定テーブル37の供給元コード、品目コード、補充要求量Qrおよび並び順Pを生成した補充情報伝達テーブル38に転記する(ステップ123)。次に補充情報伝達テーブル38の供給日を式4に従って計算し、補充情報伝達テーブル38に格納する(ステップ124)。
供給日=処理当日日付+Ls (式4)
次に補充情報伝達テーブル38の補充要求量Qrを当該品目の在庫テーブル31の発注残Bに加算する(ステップ125)。
【0029】
すべての補充品目決定テーブル37について以上の処理が済んだとき、補充情報伝達テーブル38の全体をプリンタ5上に出力する(ステップ126)。また補充情報伝達テーブル38を供給元ごとに各々の計算機/端末7へ送信する(ステップ127)。補充情報伝達テーブル38の並び順Pは補充の優先順位を示す情報である。
【0030】
供給能力枠Es、需要データ及び期間を設定し、本発明方式のシュミレーションによって補充総量及び有効在庫量ABの時系列変化を求めた。また供給能力枠の制限なしとして同じ需要データ及び期間について従来の定量発注方式および定期発注方式についてもシュミレーションを行い、本発明方式のシュミレーション結果と比較した。その結果として、本発明の方式は従来の定量発注方式および定期発注方式に比べて補充総量が平準化されていること、および有効在庫量ABがより削減されるというシュミレーション結果を得ている。手持ち安全在庫率の小さいものから順に補充対象の品目を選択するという本発明の方式が有効在庫量の軽減にも寄与しているものと考えられる。
【0031】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、多品目の在庫補充において品目を手持ち安全在庫率の小さいものから順に配列し、先頭の品目から順に補充要求量の累計が供給能力枠の範囲に入る品目を選択して在庫補充するようにしたので、補充総量を平準化し、供給能力を超える補充要求を取り除き、かつ有効在庫量を軽減することができる。また品目の在庫管理特性の変化に応じて定量発注方式又は定期発注方式の条件を加味することが容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の在庫補充処理をする計算機の構成図である。
【図2】実施形態のデータベースの構成を示す図である。
【図3】実施形態の在庫補充処理の概略手順を示す図である。
【図4】実施形態のデータ入力部11の処理の流れを示すPAD図である。
【図5】実施形態の在庫受払いデータ入力処理の流れを示すPAD図である。
【図6】実施形態の在庫受払い計算部12の処理の流れを示すPAD図である。
【図7】実施形態の安全在庫率計算部13の処理の流れを示すPAD図である。
【図8A】実施形態の補充品目決定部14の処理の流れを示すPAD図である。
【図8B】実施形態の補充品目決定部14の処理の流れを示すPAD図(続き)である。
【図9】実施形態の補充品目出力部15の処理の流れを示すPAD図である。
【符号の説明】
13:安全在庫率計算部、14:補充品目決定部、15:補充品目出力部、31:在庫テーブル、32:出庫テーブル、33:入庫テーブル、34:需要条件テーブル、35:供給条件テーブル、36:供給元テーブル、37:補充品目決定テーブル、38:補充情報伝達テーブル
Claims (3)
- 計算機のメモリに格納されたプログラムを実行することによって、記憶装置に格納されたデータベースにアクセスして在庫補充量を計算する方法において、
前記データベースから各品目についての手持在庫量、発注残、供給リードタイムおよび平均需要量についてのデータを読み込み、各品目について前記平均需要量に前記供給リードタイムを乗じて補充期間についての需要量を計算し、各品目について前記手持在庫量と前記発注残との和である有効在庫量から計算された前記需要量を差し引いて安全在庫量を計算し、前記需要量に対して前記安全在庫量が占める比率である手持ち安全在庫率を各品目について計算し、
前記手持ち安全在庫率の小さい順に品目を配列して、その配列結果を前記データベースに設定し、
前記データベースから各品目についての供給能力枠と補充要求量に関するデータを取得して、配列された品目の先頭の品目から順に補充要求量の累計が供給能力枠の範囲に入る品目について在庫補充するよう決定することを特徴とする安全在庫率による在庫補充方法。 - 前記データベースから理論値安全在庫率の計算のための格納データを読み込んで該理論値安全在庫率を計算し、
前記手持ち安全在庫率が計算された理論値安全在庫率より大きい品目を決定し、決定された品目を在庫補充する品目から除外されるように前記データベースに設定することを特徴とする請求項1記載の安全在庫率による在庫補充方法。 - 前記データベースから取得した品目ごとの補充間隔についての情報に基づいて、品目が所定の補充間隔をもち処理当日が補充対象日に該当するか否か判定し、
該当しないと判定された品目を在庫補充する品目から除外されるように前記データベースに設定することを特徴とする請求項1記載の安全在庫率による在庫補充方法。
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