JP3945574B2 - 玉ねぎの自動皮むき機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は玉ねぎの自動皮むき機に関するものである。
【0002】
図12に示すように、玉ねぎ1は表面が薄膜状の表皮3で覆われ、該表皮3の内側に厚さ1〜2mm程度の内皮5があり、該内皮5の内側が食用部7となっている。これら各部のうち、表皮3が食用に供し得ないことはいうまでもないが、内皮5も色合い、傷み、変質等のために食用には適さない。そこで、玉ねぎ1を調理する際には、まず玉ねぎ1の表皮3と内皮5とを除去しなければならないのであるが、本発明は、玉ねぎ1からその表皮3と内皮5とを自動的に除去するための玉ねぎの自動皮むき機に係るものである。
【0003】
【従来の技術】
玉ねぎの自動皮むき機として、本出願人は特許文献1に示すもの(以下この玉ねぎの自動皮むき機を「従来の玉ねぎの自動皮むき機」という。)を既に提供している。
【0004】
【特許文献1】
特公昭61−13794号公報(第1−3頁、第1図、第2図)
【0005】
この従来の玉ねぎの自動皮むき機は、コンベヤ上を送られる玉ねぎ1の両端部(不要部)1a、1b(図11における切断線A、B参照)を切除すると共にコンベヤの側方からエアシリンダによりコンベヤ上に直線的に且つ迅速に突出する直線状の切込刃により玉ねぎ1の内皮5に達する切込みを与えた後、玉ねぎ1を同一方向に回転する一対の回転ローラー上に落下させて該回転ローラー上にて玉ねぎ1を回転させつつ該玉ねぎ1に圧縮空気を吹き付けることにより玉ねぎ1の表皮3と内皮5とを除去し、当該一対の回転ローラー間の間隔を広げることにより玉ねぎ1を該回転ローラーより下方に落下させるようにしたものである。
【0006】
従来の玉ねぎの自動皮むき機においては、切込刃はコンベヤ上の玉ねぎが所定の位置に達した時に、エアシリンダにより迅速にコンベヤ上に突出して該玉ねぎに切込みを与えた後、再び元の位置に戻り、次の玉ねぎが当該所定の位置に達するまで待機する。
従来の玉ねぎの自動皮むき機においては、玉ねぎが一対の回転ローラー上にあるときにのみ圧縮空気が該玉ねぎに吹き付けられる。即ち、圧縮空気はオン・オフを繰り返す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記従来の玉ねぎの自動皮むき機においては、次のような問題がある。
【0008】
(イ)コンベヤ上を連続的に送られる玉ねぎが所定の位置に達した時に、コンベヤの側方からエアシリンダによりコンベヤ上に直線的に且つ迅速に突出する直線状の切込刃により玉ねぎに切込みを与えるようにしているため、玉ねぎには図13における符号Cに示す如き直線的な切込みが形成される。即ち、このような直線的な切込みが形成されたときには、切込みの中央部(符号C1)付近においては切込みが深すぎ、切込みの両端部(符号C2)においては切込みが浅すぎるという問題が生ずる。
【0009】
(ロ)コンベヤ上を連続的に送られる玉ねぎが所定の位置に達した時に、切込刃はコンベヤの側方からエアシリンダによりコンベヤ上に突出して玉ねぎに切込みを与えた後、再び元の位置に戻り、次の玉ねぎが当該所定の位置に達するまで待機するようにしたため、エアシリンダ機構、制御機構等が複雑になり、コストアップをもたらすことになる。
【0010】
(ハ)一対の回転ローラー間の間隔を広げることにより玉ねぎを該回転ローラーより下方に落下させるようにしているため、回転ローラー間の間隔が開いているときには次の玉ねぎを該回転ローラー上に落下させることができない。換言すれば、回転ローラーの開閉に伴う時間のロスが生ずる。
【0011】
(ニ)前記回転ローラーを開閉するための機構が必要であり、このこともコストアップの要因となる。
【0012】
(ホ)圧縮空気はオン・オフを繰り返すため、圧縮空気の制御機構が複雑になり、更なるコストアップがもたらされる。
【0013】
本発明は上記従来の玉ねぎの自動皮むき機における上述の如き問題を解決しようとしてなされたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は下記の玉ねぎの自動皮むき機を提供するものである。
【0015】
(1)フレーム上にコンベヤを配設し、該コンベヤには複数の玉ねぎ保持手段を適宜の間隔をおいて固定し、フレーム上におけるコンベヤの側傍には玉ねぎに切込みを形成するための一対の切込み形成手段を配設し、
各切込み形成手段は、回動アームの一端をフレーム上におけるコンベヤの側傍に該回動アームがコンベヤの上面と略平行の方向に回動自在になるように取り付け、該回動アームの他端付近には玉ねぎに切込みを入れるための切込刃を突設し、該回動アームとフレームとの間には該回動アームをコンベヤの送り方向と反対の方向に戻すための戻しばねを配設してなり、
コンベヤ上を送られる玉ねぎが前記一対の切込み形成手段における回動アームを戻しばねの力に抗して押し広げながら進む際に各切込み形成手段における切込刃により該切込刃の突出部に対応する切込み深さで玉ねぎに切込みが形成されるようになし、
コンベヤの端部下方には同一方向に回転する一対の回転ローラーを相互に接近させた状態で進退不能に配設し、
コンベヤの端部より該回転ローラー上に落下した玉ねぎに圧縮空気を吹き付ける圧縮空気吹付け手段を配設し、
該回転ローラーの上方には所定の方向に回転する回転杆を配設し、該回転杆により該回転ローラー上の玉ねぎを該回転ローラー上より落下させるようにしたことを特徴とする玉ねぎの自動皮むき機(請求項1)。
【0016】
(2)前記コンベヤの近傍には前記一対の切込み形成手段により玉ねぎに切込みが形成される際に該玉ねぎをコンベヤ上に押える玉ねぎ押え手段を配設し、
該玉ねぎ押え手段は、支持杆の基端をコンベヤの近傍に該支持杆がコンベヤに接離する方向に回動自在になるように取り付け、該支持杆の先端には玉ねぎを押える押えローラーを回転自在に取り付け、更に該支持杆には該支持杆をコンベヤ方向に回動させるばねを備えさせてなる(請求項2)。
【0017】
(3)前記各玉ねぎ保持手段は左右一対の突片よりなり、各突片は突部を備え、該玉ねぎ保持手段が玉ねぎを保持していないときに該突部を前記各切込み形成手段における回動アームに当接させることにより該突片が各切込み形成手段における切込刃に当接することを防止する(請求項3)。
【0018】
(4)前記回転杆の回転軸は前記一対の回転ローラー間の直上に各回転ローラーの回転軸と平行に配設され、該回転杆は回転方向に対し前傾させた状態で取付部材を介して回転軸に取り付けられる(請求項4)。
【0019】
(5)前記各回転ローラーは前記回転杆の先端を通過させるための細径部を備えている(請求項5)。
【0020】
(6)前記コンベヤの端部と前記回転ローラーとの間には傾斜通路を配設し、コンベヤの端部より該傾斜通路上に落下した玉ねぎが前記回転杆の後縁に当接し、該回転杆により減速された状態で該回転ローラー上に落下する(請求項6)。
【0021】
(7)前記圧縮空気吹付け手段は圧縮空気を連続的に吹き付ける(請求項7)。
【0022】
【作用】
[請求項1の玉ねぎの自動皮むき機]
玉ねぎの自動皮むき機により玉ねぎの皮むき作業を行う際には、回転するコンベヤの各玉ねぎ保持手段に玉ねぎを保持させればよい。玉ねぎは、予め両端(1a、1b)を切除したものであってもよいが、両端を切除してないものであっても差し支えない。
【0023】
しかるときは、玉ねぎは一対の切込み形成手段の回動アームに当接し、該回動アームを戻しばねの力に抗して押し広げながら進む。図5参照。その際、各切込み形成手段における切込刃により該切込刃の突出部に対応する切込み深さで玉ねぎに切込みが形成される。即ち、玉ねぎには切込刃の突出部に対応する一定の深さの切込みが形成される。図13における符号D参照。このように、切込み形成手段の回動アームは玉ねぎにより押し広げられ、玉ねぎが該切込み形成手段を通過した時には戻しばねの力により元の位置に戻る。
【0024】
続いて、玉ねぎはコンベヤの端部より同一方向に回転する一対の回転ローラー上に落下し、該回転ローラー上にて回転する。該回転ローラー上にて回転する玉ねぎに対し圧縮空気吹付け手段により圧縮空気が吹き付けられる。玉ねぎには切込みが形成されているため、該玉ねぎが回転しつつ圧縮空気の吹付けを受けることにより、該玉ねぎからその表皮と内皮とが効率良く除去される。
【0025】
表皮と内皮とが除去された玉ねぎは回転杆により回転ローラー上より落下し、次の工程に進む。
【0026】
[請求項2の玉ねぎの自動皮むき機]
一対の切込み形成手段により玉ねぎに切込みが形成される際に、玉ねぎは玉ねぎ押え手段によりコンベヤ上に押えられるため、玉ねぎには該切込み形成手段により切込みが確実に形成される。即ち、玉ねぎ押え手段における支持杆はばねの力によりコンベヤ方向に回動する傾向があり、該支持杆の先端に回転自在に取り付けられた押えローラーが玉ねぎをコンベヤ上に押え付けるのである。
【0027】
[請求項3の玉ねぎの自動皮むき機]
各玉ねぎ保持手段は左右一対の突片よりなり、玉ねぎはこれらの突片により保持される。これらの突片に玉ねぎが保持されていないときには、該突片の突部が切込み形成手段における回動アームに当接し、これを押し開くことにより該突片が各切込み形成手段における切込刃に当接することを防止する。
【0028】
[請求項4の玉ねぎの自動皮むき機]
回転杆の回転軸は前記一対の回転ローラー間の直上に各回転ローラーの回転軸と平行に配設され、該回転杆は回転方向に対し前傾させた状態で取付部材を介して回転軸に取り付けられているため、回転杆が回転ローラー上の玉ねぎに当接する時に回転杆が玉ねぎを回転ローラーに押し付けることはない(図9参照)。即ち、玉ねぎが回転杆と回転ローラーとの間に挟まって強い力を受けるおそれはない。従って、玉ねぎは回転杆により回転ローラーから円滑に除去される。
【0029】
因みに、図10に示すように、回転杆(39‘)が回転軸から半径方向に取り付けられている場合には、回転杆が回転ローラー上の玉ねぎに当接する時に回転杆が玉ねぎを一方の回転ローラーに押し付け、玉ねぎが回転杆と回転ローラーとの間に挟まって強い力を受けるおそれがある。
【0030】
[請求項5の玉ねぎの自動皮むき機]
各回転ローラーの細径部内を回転杆の先端が通過する。従って、玉ねぎは回転杆により回転ローラーからより円滑に除去される。
【0031】
[請求項6の玉ねぎの自動皮むき機]
コンベヤの端部より傾斜通路上に落下した玉ねぎが前記回転杆の後縁に当接し、該回転杆により減速された状態で該回転ローラー上に落下するため、玉ねぎの損傷が防止される。図1参照。
【0032】
[請求項7の玉ねぎの自動皮むき機]
圧縮空気吹付け手段は圧縮空気を連続的に吹き付けるものであり、オン・オフさせる必要がないため、圧縮空気吹付け手段の構造は簡単になる。
【0033】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
符号11に示すものは玉ねぎの自動皮むき機のフレーム、符号13に示すものはホッパーである。
【0034】
フレーム11上にチェーンコンベヤ等のコンベヤ15を配設し、該コンベヤ15には複数の玉ねぎ保持手段17、17・・・を適宜の間隔をおいて固定する。
【0035】
フレーム11上におけるコンベヤ15の側傍には玉ねぎ1に切込みを形成するための一対の切込み形成手段19、19を配設する。一対の切込み形成手段19、19は左右対称である。
【0036】
各切込み形成手段19は、回動アーム21の一端21aをフレーム11上におけるコンベヤ15の側傍に該回動アーム21がコンベヤ15の上面と略平行の方向に回動自在になるように取り付け、該回動アーム21の他端21b付近には玉ねぎ1に切込みを入れるための切込刃23を突設し、該回動アーム21とフレーム11との間には該回動アーム21をコンベヤ15の送り方向(図2における上方)と反対の方向に戻すための戻しばね25を配設してなる。符合27に示すものは回動アーム21の回動軸である。
【0037】
切込み形成手段19の一例を示す図3においては、回動アーム21の他端21b付近には切込刃23を二個突設している。符号29に示すものは切込刃23用の座金、符号31に示すものは切込刃23の固定ねじである。符号33に示すものは戻しばね25の一端を支持するばね支持部、符号35に示すものはストッパーである。
【0038】
コンベヤ15上を送られる玉ねぎ1が一対の切込み形成手段19、19における回動アーム21を戻しばね25の力に抗して押し広げながら進む際に各切込み形成手段19における切込刃23により該切込刃23の突出部23aに対応する切込み深さで玉ねぎ1に切込みが形成されるようになす。即ち、突出部23aの突出寸法23b(図3参照)が切込み深さに等しく、突出部23aの突出寸法23bに対応する深さで玉ねぎ1に切込みが形成される。
【0039】
コンベヤ15の端部15a下方には同一方向に回転する一対の回転ローラー37、37を相互に接近させた状態で進退不能に配設する。即ち、一対の回転ローラー37、37は相互間の間隔を変化させる方向には移動しない。
【0040】
コンベヤ15の端部15aより回転ローラー37、37上に落下した玉ねぎ1に圧縮空気を吹き付ける圧縮空気吹付け手段38を配設する。圧縮空気吹付け手段38は玉ねぎ1の両側に配設し、玉ねぎ1の両側より圧縮空気を玉ねぎ1に吹き付けることが望ましい。図8参照。
【0041】
回転ローラー37、37の上方には所定の方向に回転する回転杆39、39・・・を配設し、該回転杆39、39・・・により回転ローラー37、37上の玉ねぎ1を該回転ローラー37、37上より落下させる。図示の事例においては、回転杆39は合計6本使用されているが、回転杆39の数は随意である。
【0042】
コンベヤ15の近傍には前記一対の切込み形成手段19、19により玉ねぎ1に切込みが形成される際に該玉ねぎ1をコンベヤ15上に押える玉ねぎ押え手段41を配設する。
【0043】
玉ねぎ押え手段41は、支持杆43の基端43aをコンベヤ15の近傍に該支持杆43がコンベヤ15に接離する方向に回動自在になるように取り付け、該支持杆43の先端43bには玉ねぎ1を押える押えローラー45を回転自在に取り付け、更に該支持杆43には該支持杆43をコンベヤ15方向に回動させるばね47を備えさせてなるものである。
【0044】
図2、図6に示す事例においては、玉ねぎ押え手段41における支持杆43の基端43aは、コンベヤ15を跨いでフレーム11上に取り付けられた支持枠49に回動軸51を介して回動自在に取り付けられている。ばね47は支持杆43と支持枠49との間に取り付けられている。
【0045】
各玉ねぎ保持手段17は、図示の事例においては、左右一対の突片53、53よりなり、各突片53は突部53aを備えている。玉ねぎ保持手段17が玉ねぎ1を保持していないときに該突部53aを前記各切込み形成手段19における回動アーム21に当接させることにより該突片53が各切込み形成手段19における切込刃23に当接することを防止する。即ち、玉ねぎ保持手段17が玉ねぎ1を保持していないときに該突部53aは回動アーム21における受け部55(図3参照)に当接する。
【0046】
前記回転杆39の回転軸57は前記一対の回転ローラー37、37間の直上に各回転ローラー37の回転軸59と平行に配設され、該回転杆39は回転方向に対し前傾させた状態で取付部材61を介して回転軸57に取り付けられる。即ち、取付部材61は断面長方形状をなし、該取付部材61と回転杆39との間の角度62は90度よりも小である。図9参照。
【0047】
前記各回転ローラー37は回転杆39の先端39aを通過させるための細径部37aを備えている。
【0048】
コンベヤ15の端部15aと前記回転ローラー37、37との間には傾斜通路63を配設し、コンベヤ15の端部15aより該傾斜通路63上に落下した玉ねぎ1が前記回転杆39の後縁に当接し、該回転杆39により減速された状態で該回転ローラー37、37上に落下するようにすることが望ましい。図1参照。
【0049】
前記圧縮空気吹付け手段38は圧縮空気を好ましくは連続的に吹き付ける。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は下記の如き優れた効果を発揮する
【0051】
[請求項1の発明]
コンベヤ上を送られる玉ねぎは一対の切込み形成手段の回動アームに当接し、該回動アームを戻しばねの力に抗して押し広げながら進む際に、各切込み形成手段における切込刃により該切込刃の突出部に対応する切込み深さで玉ねぎに切込みが形成される。即ち、玉ねぎには切込刃の突出部に対応する一定の深さの切込みが確実に形成される。
【0052】
切込み形成手段の回動アームは玉ねぎにより押し広げられ、玉ねぎが該切込み形成手段を通過した時には戻しばねの力により元の位置に戻るようにしたため、切込み形成手段はエアシリンダ等の駆動手段、制御手段等を必要としない。換言すれば、切込み形成手段の構造は極めて簡単であり、安価に製造することができる。
【0053】
一対の回転ローラーは進退不能であり、相互間の間隔を変化させる方向には移動しない。即ち、回転ローラーの開閉に伴う時間のロスが生じない。
【0054】
従って、回転ローラーを開閉するための機構は不要であり、コストダウンを図ることができる。
【0055】
[請求項2の発明]
一対の切込み形成手段により玉ねぎに切込みが形成される際に、玉ねぎは玉ねぎ押え手段によりコンベヤ上に押えられるため、玉ねぎには該切込み形成手段により切込みが確実に形成される。
【0056】
[請求項3の発明]
各玉ねぎ保持手段における突片に玉ねぎが保持されていないときには、該突片の突部が切込み形成手段における回動アームに当接し、これを押し開くことにより該突片が各切込み形成手段における切込刃に当接することを防止し、切込刃を損傷から保護する。
【0057】
[請求項4の発明]
回転杆の回転軸は前記一対の回転ローラー間の直上に各回転ローラーの回転軸と平行に配設され、該回転杆は回転方向に対し前傾させた状態で取付部材を介して回転軸に取り付けられているため、回転杆が回転ローラー上の玉ねぎに当接する時に回転杆が玉ねぎを回転ローラーに押し付けることはない。即ち、玉ねぎが回転杆と回転ローラーとの間に挟まって強い力を受けるおそれはない。従って、玉ねぎは損傷することなく回転杆により回転ローラーから円滑に除去される。
【0058】
[請求項5の発明]
各回転ローラーの細径部内を回転杆の先端が通過する。従って、玉ねぎは回転杆により回転ローラーからより円滑に除去される。
【0059】
[請求項6の発明]
コンベヤの端部より傾斜通路上に落下した玉ねぎが前記回転杆の後縁に当接し、該回転杆により減速された状態で該回転ローラー上に落下するため、玉ねぎの損傷が防止される。
【0060】
[請求項7の発明]
圧縮空気吹付け手段は圧縮空気を連続的に吹き付けるものであり、オン・オフさせる必要がないため、圧縮空気吹付け手段の構造は簡単になる。従って、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による玉ねぎの自動皮むき機の一例を概略的に示す側面図である。
【図2】切込み形成手段、玉ねぎ押え手段等を示す斜視図である。
【図3】切込み形成手段の一例を示す斜視図である。
【図4】切込み形成手段、玉ねぎ押え手段等を示す平面図である。
【図5】玉ねぎに切込み形成手段により切込みが形成されている状態を示す平面図である。
【図6】玉ねぎ押え手段等を示す側面図である。
【図7】回転杆、回転ローラ等を示す斜視図である。
【図8】回転杆、回転ローラ等を示す正面図である。
【図9】回転杆、回転ローラ等を示す側面図である。
【図10】回転杆が回転軸から半径方向に取り付けらている状態を示す側面図である。
【図11】玉ねぎの正面図である。
【図12】図11のXII−XII線における断面図である。
【図13】玉ねぎに対する切込みの状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 玉ねぎ
1a 端部
1b 端部
3 表皮
5 内皮
7 食用部
11 フレーム
13 ホッパー
15 コンベヤ
15a 端部
17 玉ねぎ保持手段
19 切込み形成手段
21 回動アーム
21a 一端
21b 他端
23 切込刃
23a 突出部
23b 突出寸法
25 戻しばね
27 回動軸
29 座金
31 固定ねじ
33 ばね支持部
35 ストッパー
37 回転ローラー
37a 細径部
38 圧縮空気吹付け手段
39 回転杆
39a 先端
41 玉ねぎ押え手段
43 支持杆
43a 基端
43b 先端
45 押えローラー
47 ばね
49 支持枠
51 回動軸
53 突片
53a 突部
55 受け部
57 回転軸
59 回転軸
61 取付部材
62 角度
63 傾斜通路

Claims (7)

  1. フレーム上にコンベヤを配設し、該コンベヤには複数の玉ねぎ保持手段を適宜の間隔をおいて固定し、フレーム上におけるコンベヤの側傍には玉ねぎに切込みを形成するための一対の切込み形成手段を配設し、
    各切込み形成手段は、回動アームの一端をフレーム上におけるコンベヤの側傍に該回動アームがコンベヤの上面と略平行の方向に回動自在になるように取り付け、該回動アームの他端付近には玉ねぎに切込みを入れるための切込刃を突設し、該回動アームとフレームとの間には該回動アームをコンベヤの送り方向と反対の方向に戻すための戻しばねを配設してなり、
    コンベヤ上を送られる玉ねぎが前記一対の切込み形成手段における回動アームを戻しばねの力に抗して押し広げながら進む際に各切込み形成手段における切込刃により該切込刃の突出部に対応する切込み深さで玉ねぎに切込みが形成されるようになし、
    コンベヤの端部下方には同一方向に回転する一対の回転ローラーを相互に接近させた状態で進退不能に配設し、
    コンベヤの端部より該回転ローラー上に落下した玉ねぎに圧縮空気を吹き付ける圧縮空気吹付け手段を配設し、
    該回転ローラーの上方には所定の方向に回転する回転杆を配設し、該回転杆により該回転ローラー上の玉ねぎを該回転ローラー上より落下させるようにしたことを特徴とする玉ねぎの自動皮むき機。
  2. 前記コンベヤの近傍には前記一対の切込み形成手段により玉ねぎに切込みが形成される際に該玉ねぎをコンベヤ上に押える玉ねぎ押え手段を配設し、
    該玉ねぎ押え手段は、支持杆の基端をコンベヤの近傍に該支持杆がコンベヤに接離する方向に回動自在になるように取り付け、該支持杆の先端には玉ねぎを押える押えローラーを回転自在に取り付け、更に該支持杆には該支持杆をコンベヤ方向に回動させるばねを備えさせてなることを特徴とする請求項1の玉ねぎの自動皮むき機。
  3. 前記各玉ねぎ保持手段は左右一対の突片よりなり、各突片は突部を備え、該玉ねぎ保持手段が玉ねぎを保持していないときに該突部を前記各切込み形成手段における回動アームに当接させることにより該突片が各切込み形成手段における切込刃に当接することを防止するようにしたことを特徴とする請求項1又は2の玉ねぎの自動皮むき機。
  4. 前記回転杆の回転軸は前記一対の回転ローラー間の直上に各回転ローラーの回転軸と平行に配設され、該回転杆は回転方向に対し前傾させた状態で取付部材を介して回転軸に取り付けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかの玉ねぎの自動皮むき機。
  5. 前記各回転ローラーは前記回転杆の先端を通過させるための細径部を備えていることを特徴とする請求項4の玉ねぎの自動皮むき機。
  6. 前記コンベヤの端部と前記回転ローラーとの間には傾斜通路を配設し、コンベヤの端部より該傾斜通路上に落下した玉ねぎが前記回転杆の後縁に当接し、該回転杆により減速された状態で該回転ローラー上に落下するようにしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの玉ねぎの自動皮むき機。
  7. 前記圧縮空気吹付け手段は圧縮空気を連続的に吹き付けるようにしたことを特徴とする請求項1〜6のいずれかの玉ねぎの自動皮むき機。
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