JP3945458B2 - 液晶組成物および液晶表示素子 - Google Patents
液晶組成物および液晶表示素子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3945458B2 JP3945458B2 JP2003207403A JP2003207403A JP3945458B2 JP 3945458 B2 JP3945458 B2 JP 3945458B2 JP 2003207403 A JP2003207403 A JP 2003207403A JP 2003207403 A JP2003207403 A JP 2003207403A JP 3945458 B2 JP3945458 B2 JP 3945458B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- crystal composition
- less
- compound
- fff
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【産業上の利用分野】
本発明は、透明電極を有する2枚の基板で形成される密閉セル中に設けられた、少なくとも1種のカイラル添加物を含むネマチック液晶組成物およびその液晶組成物を用いた液晶表示素子に関する。
さらに詳しくはアクティブマトリックスLCD用の液晶組成物およびその組成物を用いた液晶表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示素子(LCD)は、CRT(ブラウン管方式ディスプレイ)に比べて、低消費電力、小型化、軽量化が可能であるために、ツイストネマチック(TN)方式、スーパーツイストネマチック(STN)方式、薄膜トランジスター(TFT)方式等の種々のLCDが実用化されてきた。その中で薄膜トランジスター(TFT)等のアクティブマトリックスLCD(AM−LCD)カラー化、高精細化が進みフラットディスプレイの本命として注目をあびている。
【0003】
このAM−LCD用液晶組成物に求められている特性として、
1)LCDの高コントラストを維持するために、電圧保持率(V.H.R)が高いこと。
2)使用環境に応じて、ネマチック液晶相範囲が大きいこと。
3)セル厚に応じて、適当な屈折率異方性(Δn)を取り得ること。
4)駆動回路に応じて、適当なしきい値電圧を取り得ること。
を挙げることができる。
【0004】
AM−LCDの動作方式としては上下基盤における液晶分子の配向を90゜にツイストさせたTN表示方式を採用している。このTN表示方式においては、電圧を印加しない時の液晶セルの干渉による着色を防ぎ、最適なコントラストを得る為に、屈折率異方性(Δn)とセル厚(d)μmの積Δn・dをある一定の値(例えばΔn・d〜0.5μm等)に設定する必要がある。このような制限のもとで現在実用化されているTFT用液晶組成物のΔnは1st.Min.系で0.07〜0.11程度、とりわけ0.08〜0.10が主体となっている。
【0005】
また、近年、小型軽量で携帯できることを特徴としたノート型パーソナルコンピュ−タ等が開発され、LCDの用途が広がってきた。携帯用を目的としたLCDは、駆動電源によって特性の制約を受ける。長時間使用するためには消費電力を小さくする必要があるので、しきい値電圧の小さい液晶組成物が要求されるようになった。また、さらに駆動電源を軽量化、低コスト化するためにも、しきい値電圧の小さい液晶が要求されるようになった。
【0006】
また、携帯化に伴って、屋外での使用を目的とした開発も検討されるようになってきた。屋外での使用に耐え得るには、使用環境の温度範囲を超えた領域にわたってネマチック相を呈することが要求される。このような観点から現在実用化されているTFT用液晶組成物のネマチックーアイソトロピック相転移温度(透明点:TNI)が60℃以上、スメクチック−ネマチック相転移温度(TSN)が−20℃以下が主体である。
【0007】
このような背景に伴って、特開平2−233626号公報には、誘電率異方性(Δε)の比較的大きいトリフルオロ化合物が開示されている。例えば応用例2には、トリフルオロ化合物15重量%とジフルオロ化合物85重量%との組成物例が開示されているが、しきい値電圧が大きく、また特に低温における相溶性が悪くネマチック相範囲が小さいために実用性に欠けているという欠点を有している。
【0008】
WO9403558号公報には、トリフルオロ化合物とジフルオロ化合物との組成物例が開示されている。しかしながら、実施例1および2で開示されている組成物は、透明点が50℃以下と低く、またΔnが0.06以下であり実用性に欠けているし、また、実施例4以降で開示されている組成物はしきい値電圧が高いという欠点を有している。
このように液晶組成物は種々の目的に応じて鋭意検討されてはいるものの、常に新規な改良を要求されているのが現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記AM−LCD用液晶組成物に求められる種々の特性を満たしながら、特に、しきい値電圧の小さい、且つ低温相溶性に優れネマチック相範囲の大きい液晶組成物を提供することにある。本発明者らは、これらの課題を解決すべく種々の液晶化合物を用いた組成物を鋭意検討した結果、本発明の液晶組成物をAM−LCDに使用する場合に、この目的を達成できることを見いだした。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
本発明の第1は、一般式(I−1)〜(I−7)で表される各化合物のうち、少なくとも4つの化合物群から選択される各々1種類以上の化合物、および一般式(II)で表される化合物のみからなる液晶組成物に関する。ただし、該液晶組成物はカイラル剤や二色性色素などの添加剤をさらに含有してもよい。
(式中、nは1〜10の整数を示す)
【0012】
本発明の第2は、一般式(I−1)〜(I−5)で表される各化合物のうち、少なくとも4つの化合物群から選択される各々1種類以上の化合物、および一般式(II)で表される化合物のみからなる液晶組成物に関する。ただし、該液晶組成物はカイラル剤や二色性色素などの添加剤をさらに含有してもよい。
(式中、nは1〜10の整数を示す)
【0013】
本発明の第3は、液晶組成物の全重量に対して、一般式(I−1)〜(I−7)で表される各化合物群から選択される化合物の割合が各々25重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、60重量%以下、40重量%以下、25重量%以下、15重量%以下、そして一般式(II)で表される化合物群から選択される化合物の割合が20重量%以下であることを特徴とする、第1に記載の液晶組成物に関する。
【0014】
本発明の第4は、液晶組成物の全重量に対して、一般式(I−1)〜(I−5)で表される各化合物群から選択される化合物の割合が各々25重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、60重量%以下、40重量%以下、そして一般式(II)で表される化合物群から選択される化合物の割合が20重量%以下であることを特徴とする、第2に記載の液晶組成物に関する。
【0015】
本発明の第5は、請求項1〜4のいずれかに記載の液晶組成物に加えて、一般式(III−1)および/または一般式(III−2)で表される化合物のみからなる液晶組成物に関する。ただし、該液晶組成物はカイラル剤や二色性色素などの添加剤をさらに含有してもよい。
(式中、nは1〜10の整数を示す)
【0016】
本発明の第6は、一般式(I−1)〜(I−7)で表される各化合物のうち、少なくとも4つの化合物群から選択される各々1種類以上の化合物、および一般式(III−1)および/または一般式(III−2)で表される化合物のみからなる液晶組成物に関する。ただし、該液晶組成物はカイラル剤や二色性色素などの添加剤をさらに含有してもよい。
(式中、nは1〜10の整数を示す)
【0017】
本発明の第7は、一般式(I−1)〜(I−5)で表される各化合物のうち、少なくとも4つの化合物群から選択される各々1種類以上の化合物、および一般式(III−1)および/または一般式(III−2)で表される化合物のみからなる液晶組成物に関する。ただし、該液晶組成物はカイラル剤や二色性色素などの添加剤をさらに含有してもよい。
(式中、nは1〜10の整数を示す)
【0018】
本発明の第8は、液晶組成物の全重量に対して、一般式(I−1)〜(I−7)で表される各化合物群から選択される化合物の割合が各々25重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、60重量%以下、40重量%以下、25重量%以下、15重量%以下、そして一般式(III−1)および/または一般式(III−2)で表される化合物群から選択される化合物の割合が20重量%以下であることを特徴とする、第6に記載の液晶組成物に関する。
【0019】
本発明の第9は、液晶組成物の全重量に対して、一般式(I−1)〜(I−5)で表される各化合物群から選択される化合物の割合が各々25重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、60重量%以下、40重量%以下、そして一般式(III−1)および/または一般式(III−2)で表される化合物群から選択される化合物の割合が20重量%以下であることを特徴とする、第7に記載の液晶組成物に関する。
【0020】
本発明の第10は、第1〜第9のいずれかに記載の液晶組成物を用いた液晶表示素子に関する。
【0021】
本発明の液晶組成物に用いられるトリフルオロ化合物は、特開平2−233626号公報によって開示されているように、誘電率異方性(Δε)が大きく、化学的安定性の高い液晶化合物である。特開平2−233626号公報によって開示されている多数の化合物から、Δn、Δε、液晶レンジ等の基本特性の優れている化合物群を選択し、その使用方法を鋭意検討した結果、本願発明が可能となった。
【0022】
本発明の特徴は、下記の一般式(I−1)〜(I−7)で表される各化合物群のうち、少なくとも4つの3環化合物群から選択される各々1種以上のトリフルオロ化合物のみからなる液晶組成物である。Δn、Δε、液晶レンジ等の基本特性の優れた骨格の異なる3環トリフルオロ化合物を4種以上使用することによって、低温相溶性が大幅に改善された液晶組成物が得られる。また、トリフルオロ化合物のみからなる液晶組成物を調整することによって、しきい値電圧を効果的に小さくすることが可能となる。
【0023】
一般式(I−1)〜(I−7)で表される化合物群の混合割合は各々25重量%以下、30重量%以下、30重量%以下、60重量%以下、40重量%以下、25重量%以下、15重量%以下が好ましい。この混合割合を超えると、低温相溶性が悪くなることがあり好ましくない。
【0024】
本発明の一般式(II)の化合物は、2環のトリフルオロ化合物である。この化合物はさらにしきい値電圧を下げる役割を持つが、2環化合物であるために多量に使用すると液晶組成物の透明点を下げてしまう。一般式(II)の化合物の使用量は20重量%以下が好ましい。
【0025】
本発明の一般式(III−1)、(III−2)の化合物は、4環のトリフルオロ化合物である。これらの化合物は液晶組成物の透明点を上げる役割を持つが、4環化合物であるために多量に使用すると液晶組成物のしきい値電圧が大きくなる場合もあり、また低温相溶性が悪くなることがあり好ましくない。一般式(III−1)、(III−2)の化合物の使用量は20重量%以下が好ましい。
【0026】
本発明に従い使用される液晶組成物は、それ自体慣用な方法で調整される。一般には、種々の成分を高い温度で互いに溶解させる方法がとられている。また、本発明の液晶材料は、適当な添加物によって意図する用途に応じた改良がなされ、最適化される。このような添加物は当業者によくしられており、文献等に詳細に記載されている。通常、液晶のらせん構造を誘起して必要なねじれ角を調整し、逆ねじれ(reverse twist)を防ぐためキラルドープ剤(chiral dopant)などを添加する。
【0027】
また、本発明に従い使用される液晶組成物は、メロシアニン系、スチリル系、アゾ系、アゾメチン系、アゾキシ系、キノフタロン系、アントラキノン系およびテトラジン系等の二色性色素を添加してゲストホスト(GH)モード用の液晶組成物としても使用できる。あるいは、ネマチック液晶をマイクロカプセル化して作製したNCAPや液晶中に三次元網目状高分子を作製したポリマーネットワーク液晶表示素子(PNLCD)に代表されるポリマー分散型液晶表示素子(PDLCD)用の液晶組成物としても使用できる。その他、複屈折制御(ECB)モードや動的散乱(DS)モード用の液晶組成物としても使用できる。
【0028】
【実施例】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、比較例、実施例の組成比は全て重量%で示される。電圧保持率の測定値を記載しているが、この測定は特開平5−331464号公報に記載されている方法(面積法)に基づいて実施した。また、TSN点は、0℃、−10℃、−20℃、−30℃の各々のフリーザー中に30日間放置した後の液晶相で判断した。
【0029】
また、比較例および実施例の中で用いられている化合物の記号を以下のように定義する。
【0030】
比較例1
特開平2−233626号公報の応用例2で開示されている、以下の組成物を調整した。
3−HHB−FFF 15.0%
2−HHB−FF 28.4%
3−HHB−FF 28.3%
5−HHB−FF 28.3%
この液晶組成物の透明点はTNI=110.7(℃)、TSN<0℃、20℃における粘度はη20=25.0(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.077、20℃におけるしきい値電圧はVth=2.32(V)、V.H.R(25℃)=98.8%であった。
この液晶組成物は、しきい値電圧が大きく、また、低温相溶性が良くなかった(TSNが高い)。
【0031】
比較例2
WO9403558号公報の実施例1で開示されている、以下の組成物を調整した。
7−HB−FFF 10.0%
2−HHB−FFF 25.0%
3−HHB−FFF 35.0%
5−HHB−FFF 18.0%
7−HB−FF 12.0%
この液晶組成物の透明点はTNI=42.9(℃)、TSN<0℃、20℃における粘度はη20=22.2(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.059、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.07(V)、V.H.R(25℃)=98.7%であった。
この液晶組成物は、しきい値電圧は小さいが、透明点が小さく、また低温相溶性が良くなかった。また、Δnが小さく実用性に欠けていた。
【0032】
比較例3
WO9403558号公報の実施例2で開示されている、以下の組成物を調整した。
2−HHB−FFF 26.0%
3−HHB−FFF 26.0%
5−HHB−FFF 26.0%
7−HB−FF 12.0%
5−H2B−FF 10.0%
この液晶組成物の透明点はTNI=46.0(℃)、TSN<0℃、20℃における粘度はη20=21.6(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.058、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.17(V)、V.H.R(25℃)=98.5%であった。
この液晶組成物は、しきい値電圧は小さいが、透明点が小さく、また低温相溶性が良くなかった。また、Δnが小さく実用性に欠けていた。
【0033】
比較例4
WO9403558号公報の実施例4で開示されている、以下の組成物を調整した。
2−HHB−FFF 10.0%
3−HHB−FFF 10.0%
5−HHB−FFF 10.0%
5−H2B−FF 10.0%
5−HEB−F 7.5%
7−HEB−F 7.5%
2−HHB−FF 11.7%
3−HHB−FF 11.7%
5−HHB−FF 11.6%
3−HHB−F 5.0%
5−HHEB−F 2.5%
7−HHEB−F 2.5%
この液晶組成物の透明点はTNI=71.3(℃)、TSN<ー20℃、20℃における粘度はη20=19.2(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.070、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.77(V)、V.H.R(25℃)=98.2%であった。
この液晶組成物は、透明点が約70℃という割にはしきい値電圧が大きかった。Δnがやや小さかった。
【0034】
比較例5
一般式(I−1)〜(I−7)表される化合物群から選択した2式から選択した組成物例として以下の組成物を調整した。
3−HHB−FFF 25.0%
5−HHB−FFF 15.0%
3−HBB−FFF 20.0%
5−HBB−FFF 40.0%
この液晶組成物の透明点はTNI=64.2(℃)、TSN<0℃、20℃における粘度はη20=28.3(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.103、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.38(V)、V.H.R(25℃)=98.4%であった。
この液晶組成物は、しきい値電圧は小さいものの、低温相溶性が悪く、実用性に欠けていた。
【0035】
実施例1
7−HB−FFF 2.0%
3−HHB−FFF 10.0%
4−HHB−FFF 5.0%
3−H2HB−FFF 10.0%
5−H2HB−FFF 12.0%
3−HH2B−FFF 12.0%
5−HH2B−FFF 7.0%
3−HBB−FFF 12.0%
5−HBB−FFF 12.0%
3−H2BB−FFF 9.0%
5−H2BB−FFF 9.0%
からなる液晶組成物を調整した。この液晶組成物の透明点はTNI=70.1(℃)、TSN<−40℃、20℃における粘度はη20=25.8(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.094、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.26(V)、V.H.R(25℃)=98.5%であった。
この液晶組成物は、低温相溶性に優れネマチック相範囲が大きく、しきい値電圧が小さく、実用性に富んでいた。
【0036】
実施例2
7−HB−FFF 7.0%
3−HHB−FFF 7.0%
3−H2HB−FFF 3.0%
3−HH2B−FFF 7.0%
5−HH2B−FFF 5.0%
3−HBB−FFF 21.0%
5−HBB−FFF 21.0%
2−HBEB−FFF 3.0%
3−HBEB−FFF 5.0%
5−HBEB−FFF 3.0%
3−HHEB−FFF 10.0%
4−HHEB−FFF 3.0%
5−HHEB−FFF 5.0%
からなる液晶組成物を調整した。この液晶組成物の透明点はTNI=61.4(℃)、TSN<−30℃、20℃における粘度はη20=30.7(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.094、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.05(V)、V.H.R(25℃)=98.3%であった。
この液晶組成物は、低温相溶性に優れネマチック相範囲が大きく、しきい値電圧が小さく、実用性に富んでいた。
【0037】
実施例3
7−HB−FFF 3.0%
3−HHB−FFF 10.0%
4−HHB−FFF 4.0%
3−H2HB−FFF 12.0%
4−H2HB−FFF 10.0%
5−H2HB−FFF 10.0%
3−HH2B−FFF 15.0%
5−HH2B−FFF 13.0%
3−HBB−FFF 13.0%
5−HBB−FFF 10.0%
からなる液晶組成物を調整した。この液晶組成物の透明点はTNI=75.6(℃)、TSN<−30℃、20℃における粘度はη20=27.0(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.085、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.41(V)、V.H.R(25℃)=98.6%であった。
この液晶組成物は、低温相溶性に優れネマチック相範囲が大きく、しきい値電圧が小さく、実用性に富んでいた。
【0038】
実施例4
7−HB−FFF 6.0%
3−HHB−FFF 6.0%
4−HHB−FFF 5.0%
3−H2HB−FFF 9.0%
4−H2HB−FFF 8.0%
5−H2HB−FFF 8.0%
3−HH2B−FFF 10.0%
5−HH2B−FFF 5.0%
3−HBB−FFF 9.0%
5−HBB−FFF 9.0%
2−HBEB−FFF 3.0%
3−HBEB−FFF 3.0%
5−HBEB−FFF 3.0%
3−HHEB−FFF 10.0%
4−HHEB−FFF 3.0%
5−HHEB−FFF 3.0%
からなる液晶組成物を調整した。この液晶組成物の透明点はTNI=72.1(℃)、TSN<−30℃、20℃における粘度はη20=29.1(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.084、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.21(V)、V.H.R(25℃)=98.3%であった。
この液晶組成物は、低温相溶性に優れネマチック相範囲が大きく、しきい値電圧が小さく、実用性に富んでいた。
【0039】
実施例5
7−HB−FFF 4.0%
3−HHB−FFF 10.0%
4−HHB−FFF 5.0%
3−H2HB−FFF 10.0%
4−H2HB−FFF 10.0%
5−H2HB−FFF 10.0%
3−HH2B−FFF 10.0%
5−HH2B−FFF 5.0%
3−HBB−FFF 10.0%
5−HBB−FFF 10.0%
3−HHEB−FFF 10.0%
4−HHEB−FFF 3.0%
5−HHEB−FFF 3.0%
からなる液晶組成物を調整した。この液晶組成物の透明点はTNI=77.2(℃)、TSN<−30℃、20℃における粘度はη20=27.4(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.083、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.35(V)、V.H.R(25℃)=98.5%であった。
この液晶組成物は、低温相溶性に優れネマチック相範囲が大きく、しきい値電圧が小さく、実用性に富んでいた。
【0040】
実施例6
3−HHB−FFF 9.0%
4−HHB−FFF 4.0%
3−H2HB−FFF 10.0%
5−H2HB−FFF 10.0%
3−HH2B−FFF 10.0%
5−HH2B−FFF 7.0%
3−HBB−FFF 11.0%
5−HBB−FFF 11.0%
3−H2BB−FFF 9.0%
5−H2BB−FFF 9.0%
2−HHBB−FFF 3.0%
3−HHBB−FFF 3.0%
3−HH2BB−FFF 4.0%
からなる液晶組成物を調整した。この液晶組成物の透明点はTNI=87.8(℃)、TSN<−30℃、20℃における粘度はη20=28.2(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.102、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.51(V)、V.H.R(25℃)=98.7%であった。
この液晶組成物は、低温相溶性に優れネマチック相範囲が大きく、しきい値電圧が小さく、実用性に富んでいた。
【0041】
実施例7
7−HB−FFF 9.0%
3−HHB−FFF 10.0%
3−HH2B−FFF 7.0%
5−HH2B−FFF 5.0%
3−HBB−FFF 18.0%
5−HBB−FFF 18.0%
3−HBEB−FFF 5.0%
5−HBEB−FFF 3.0%
3−HHEB−FFF 8.0%
5−HHEB−FFF 5.0%
2−HHBB−FFF 4.0%
3−HHBB−FFF 4.0%
5−HH2BB−FFF 4.0%
からなる液晶組成物を調整した。この液晶組成物の透明点はTNI=78.3(℃)、TSN<−30℃、20℃における粘度はη20=30.2(mPa・s)、25℃における屈折率異方性はΔn=0.103、20℃におけるしきい値電圧はVth=1.21(V)、V.H.R(25℃)=98.4%であった。
この液晶組成物は、低温相溶性に優れネマチック相範囲が大きく、しきい値電圧が小さく、実用性に富んでいた。
【0042】
【発明の効果】
比較例および実施例の液晶組成物の特性を表1に示す。表1から明かなように本発明によって、AM−LCD用液晶組成物に求められる種々の特性を満たしながら、特に、しきい値電圧の小さい、且つ低温相溶性に優れネマチック相範囲の大きい液晶組成物を提供できる。
【0043】
Claims (10)
- 一般式(I−1)〜(I−7)で表される各化合物群のうち、少なくとも4つの化合物群から選択される各々1種類以上の化合物、および一般式( II )で表される化合物のみからなり、液晶組成物の全重量に対して、一般式(I−1)〜(I−7)で表される各化合物群から選択される化合物の割合が各々25重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、60重量%以下、40重量%以下、25重量%以下、15重量%以下、そして一般式(II)で表される化合物群から選択される化合物の割合が20重量%以下であることを特徴とする液晶組成物。ただし、該液晶組成物はカイラル剤や二色性色素などの添加剤をさらに含有してもよい。
(式中、nは1〜10の整数を示す) - 液晶組成物の全重量に対して、一般式(I−1)〜(I−7)で表される各化合物群から選択される化合物の割合が各々25重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、60重量%以下、40重量%以下、25重量%以下、15重量%以下、そして一般式(III−1)および/または一般式(III−2)で表される化合物群から選択される化合物の割合が20重量%以下であることを特徴とする請求項6に記載の液晶組成物。
- 液晶組成物の全重量に対して、一般式(I−1)〜(I−5)で表される各化合物群から選択される化合物の割合が各々25重量%以下、40重量%以下、30重量%以下、60重量%以下、40重量%以下、そして一般式(III−1)および/または一般式(III−2)で表される化合物群から選択される化合物の割合が20重量%以下であることを特徴とする請求項7に記載の液晶組成物。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の液晶組成物を用いた液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207403A JP3945458B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 液晶組成物および液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003207403A JP3945458B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 液晶組成物および液晶表示素子 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20782295A Division JP3531696B2 (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 液晶組成物および液晶表示素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004068009A JP2004068009A (ja) | 2004-03-04 |
JP3945458B2 true JP3945458B2 (ja) | 2007-07-18 |
Family
ID=32025723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003207403A Expired - Lifetime JP3945458B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 液晶組成物および液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3945458B2 (ja) |
-
2003
- 2003-08-12 JP JP2003207403A patent/JP3945458B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004068009A (ja) | 2004-03-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101195623B1 (ko) | 액정 조성물 | |
CN108659858B (zh) | 具有正介电各向异性的液晶组合物及其显示器件 | |
JP5459967B2 (ja) | 液晶媒体 | |
JP3579727B2 (ja) | 液晶組成物 | |
JPS63215790A (ja) | 液晶組成物 | |
JP4655319B2 (ja) | 液晶媒体及び該液晶媒体を含有する液晶表示素子 | |
CN102140350B (zh) | 一种向列相液晶组合物 | |
JP2004307810A (ja) | 超高速応答特性を有する液晶組成物及びこれを利用した液晶表示装置 | |
JP3579728B2 (ja) | 液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP2001011459A (ja) | 液晶媒体及び該液晶媒体を含有する液晶表示素子 | |
JP2005506440A (ja) | ネマチック液晶化合物及びこれを含む高速高温のネマチック液晶組成物 | |
JP3531696B2 (ja) | 液晶組成物および液晶表示素子 | |
CN109370613A (zh) | 液晶组合物及其应用 | |
JPH08239665A (ja) | 液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP3945458B2 (ja) | 液晶組成物および液晶表示素子 | |
JP4984342B2 (ja) | 液晶組成物 | |
JPH07300585A (ja) | 液晶組成物 | |
JP4306190B2 (ja) | 液晶組成物 | |
JP3864435B2 (ja) | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 | |
JP4934899B2 (ja) | 液晶組成物及び液晶表示素子 | |
JP4792623B2 (ja) | 液晶組成物 | |
JP4092596B2 (ja) | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 | |
CN108239550B (zh) | 液晶组合物及其应用 | |
JP4099843B2 (ja) | ネマチック液晶組成物及びこれを用いた液晶表示装置 | |
TWI761716B (zh) | 液晶組合物及其顯示器件 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060912 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061113 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061226 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070226 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070320 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070402 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110420 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120420 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130420 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140420 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |