JP3944755B2 - 回動軸の回動範囲規制機構および照明器具 - Google Patents

回動軸の回動範囲規制機構および照明器具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は回動軸の回動範囲規制機構およびこれを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図12は、従来の照明装置の取付装置を示す要部分解斜視図である。
【0003】
この従来の照明装置の取付装置は、実公平4−245665号公報に開示されているものである。
【0004】
図において、101はマウント、102は係止リング、103は回転軸、104はアームである。
【0005】
マウント101は、半割体101a、101bをねじなどにより結合したもので、その下部には仕切板101cが形成されていて、マウント101の下壁101dと仕切板101cとの間に収納室101eが形成されている。マウント101の下壁101dには図示しない位置決めリブが形成されている。
【0006】
係止リング102は、その周縁に一対の切欠102a、102aが形成され、内周には係止片102bが形成されている。そして、係止リング102は、一対の切欠102a、102aがマウント101の下壁101dの位置決めリブに係合するように収納室101eに収納される。101fは挿通孔である。
【0007】
回転軸103は、軸部103aの下端に鍔103bを有し、軸部103aの上部周面にねじ溝103cが形成され、さらに軸部103aの下部で鍔103bから離間した部位にはストッパ103dが形成されている。また、ストッパ103dが形成されている部位で軸部103aの周面には溝103eが形成されている。さらに、軸部103aは、断面形状がD形である。
【0008】
アーム104は、回転軸103の軸部103aの断面形状に合致する透孔104aが形成されている。
【0009】
そうして、回転軸103をアーム104の透孔104aに下方から挿通して、係止リング102に挿通し、回転軸103のねじ溝103cに仕切板101cの上面側でワッシャ106を介してナット105をねじ係合させればよい。挿入後、回転軸の抜け止めがなされる。係止リング102に軸部103aを挿入するときには、円弧以外の部位に係止片102bを合致させれば、回転軸103を係止リング102に対して回動させると、係止片102bが溝103e内に導入され、係止リング102に対して回転軸103が回動自在になる。そして、その回転範囲は、係止片102bとストッパ103dとが当接することにより、360゜以下の範囲に規制される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構造では、ストッパ103dおよび係止片102bのそれぞれ幅の和による回転角度の分が360゜から減算された角度しか回転できない。そして、回転軸103の回転操作時には、ストッパ103dおよび係止片102bにともに大きなトルクが作用するので、強度上それらの幅を小さくすることができない。
【0011】
したがって、せいぜい300゜程度しか回転させることができないので、回転軸に挿通される電線が360゜を超えてよじれてはならないというIECの規格内容に対しては問題ないが、照明器具の水平面内において照射不可能なエリアが発生してしまうという問題がある。
【0012】
照明器具の水平面における照射不可能なエリアが発生しないためには、なるべく360゜に近く、可能であればちょうど360゜まで回動可能な角度を確保しなければならない。
【0013】
本発明は、新規な構造で360゜まで、要すれば360゜を超える回動ができるように製作することも可能にするとともに、回動角度規制体を支承枠内に配設しやすくした回動軸の回動範囲規制機構およびこれを用いた照明装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を達成するための手段】
請求項1の発明の回動軸の回動範囲規制機構は、一端部近傍に周段部および軸線に対して側方へ向う第2の突起外面に形成した中空の回動軸と;軸線に沿って2つ割された一対の2つ割り体を合わせて構成され、円筒状の側面および下面を有していて、下面中央に挿通孔を、内部に収納室および2つ割り体の合わせ面から見た内面中央部に合わせ面に向うように各収納室に第1の突起または溝を、それぞれ備え、周段部が外面に当接して回動軸の端部を回動可能に収納して支承する支承枠と;環状をなしてその環に回動軸の端部が挿通し、外周部に支承枠の対向する一対の第1の突起または溝に係合する一対の第1の溝または突起が対向して形成され、環の内周部に回動軸の第2の突起または溝に係合する第2の溝または突起が対向位置に形成れていて、支承枠の第1の突起または溝と上記外周部の第1の溝または突起とが係合して支承枠に対して第1の突起および第1の溝により決定される第1の所定角度範囲内においてのみ回動可能にする第1の回動規制手段を提供するとともに、回動軸の端部の第2の突起上記環の内周部の第2突起とが係合して回動軸を第2の突起内周部の第2突起により決定される第2の所定角度範囲内においてのみ相対的に回動可能にする第2の回動規制手段とを提供する支承枠内に配設され、第1および第2の突起が環の平面と平行に突出するように形成された回動角規制体と;回動軸の端部を支承体に対して適度の摩擦力を作用させながら支承させる押さえ体と;を具備し、前記第1の所定角度の終端位置と前記第2の所定角度の終端位置とが互いにずれていることを特徴としている。
【0015】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0016】
まず、回動軸について説明する。
【0017】
回動軸のうち回動とは、軸が360゜またはそれ以上であっても2回転未満の角度範囲で回転する意味で用いている。そして、回動軸は内部が中空および充実のいずれでもよい。また、軸の長さは任意である。
【0018】
また、回動軸の一端近傍の周段部は、回動軸の一端部の軸径を小さくすることにより形成するか、軸径より径の大きな鍔状の部分を設けることによって形成することができる。
【0019】
さらに、回動軸の一端部には押さえ体を回動軸に取り付ける場合のねじ溝および非円形断面部などを必要に応じて形成することができる。
【0020】
回動軸の端部には、回動角規制体の内周部の第2の溝または突起に係合して第2の回動規制手段を構成する第1の突起または溝を形成している。
【0021】
次に、支承枠について説明する。
【0022】
支承枠は、軸線に沿って2つ割りされた1対の2つ割り体を合わせて構成されている。
そして、円筒状の側面および下面を有していて、下面中央に挿通孔を、内部に収納室および2つ割り体の合わせ面から見た内面中央部に合わせ面に向う第1の突起または溝の一対が、対向位置に形成されている。また、回動軸の周端部が下面の外部に当接して回動軸の端部を回動可能に収納して支承する
【0023】
また、支承枠は、回動軸の用途に応じて他の機能を合わせ持つことができる。たとえば、回動軸を照明装置において灯体を支持するためのアームとして用いる場合に、支承枠に給電端の機能を付与することができる。
【0024】
回動角規制体について説明する。
【0025】
回動角規制体は、環状をなしていて支承枠内に配設される。そして、その外周部と支承枠との間に構成される第1の回動規制手段を提供するとともに、環の内周部と回動軸との間に構成される第2の回動規制手段を提供する。
【0026】
すなわち、第1の回動規制手段は、支承枠に形成された1対の第1の突起または溝と回動角規制体の外周部に形成された1対の第1の溝または突起とで構成される。るとともに、環の内周部には第2の溝または突起が形成されている。この第2の溝または突起は、回動軸の外面に形成した第2の突起または溝と係合して第2の回動規制手段を提供する。
側方へ向かう第1の突起または溝と、回動角規制体の外周部に形成されて上記支承枠の第1の突起または溝に係合する側方へ向かう第1の溝または突起とで構成される。
【0027】
そうして、回動角規制体は、第1の回動規制手段により、支承枠に対して第1の所定角度の範囲内で回動角規制体を回動することができる。
【0028】
第2の回動規制手段は、中空の回動軸の端部に形成された第2の突起または溝と、回動角規制体の環の内周部に形成された第2の溝または突起とで構成される。
【0029】
そうして、回動軸は、第2の回動規制手段により、回動角規制体に対して相対的に第2の所定角度範囲内で回動することができる。なお、ここで相対的にとは、回動軸の回動可能な角度範囲は回動角規制体に対する意味であって、支承枠に対する絶対的な回動ではない。
【0030】
また、第1の回動規制手段および第2の回動規制手段は、第1の所定角度の範囲の終端位置と第2の所定角度の範囲の終端位置とが互いにずれているように構成されている。
【0031】
さらに、押さえ体について説明する。
【0032】
押さえ体は、回動軸を支承枠に適度の摩擦力を作用させて支承させるものであれば、どのような構造であってもよい。また、摩擦力は回動角規制体を介して間接的に作用してもよいし、直接支承枠に作用してもよい。
【0033】
最後に、作用について説明する。
【0034】
支承枠に対して、回動軸を、押さえ体によって付与された摩擦力に抗して、回動させていくと、第1の回動規制手段および第2の回動規制手段のうち回動しやすい方から順に、または両方が同時にそれぞれの所定角度範囲内で回動する。すなわち、第1の回動規制手段は、第1の所定角度範囲内での回動を許容する。また、第2の回動規制手段は第2の角度範囲内での回動を許容する。
【0035】
そこで、第1の回動規制手段による第1の所定角度範囲をAとし、第2の回動規制手段による第2の所定角度範囲をBとすると、回動軸が支承枠に対して回動可能な最大許容回動角度はA+Bとなることが上記説明から理解できる。
【0036】
したがって、たとえ第2の所定角度範囲Bがせいぜい300゜程度であったとしても、
第1の所定角度範囲を60゜に設定することできるから、最大許容回動角度をちょうど360゜回動可能にすることは容易に実現できる。
【0037】
必要に応じて、360゜を超える最大許容回動角度を設定することも可能である。
【0038】
もちろん、360゜未満の最大許容回動角度を設定することも可能であることはいうまでもない。
【0039】
上述の最大許容回動角度の範囲内で、回動した回動軸から手を離すと、回動軸は押さえ体によって付与された摩擦力のために、ある程度のトルクが回動軸に作用しても静止状態を維持することができる。
【0040】
請求項の発明の回動角規制機構は、請求項1記載の回動軸の回動範囲規制機構において、押さえ体は、回動軸の端部に固着されたナット、回動規制体およびナットの間において回動軸に回動不能に装着されたワッシャならびに波形ワッシャを含むことを特徴としている。
【0041】
本発明は、押さえ体の具体的な構造を規定したものである。
【0042】
回動軸にナットを装着するためには、回動軸の所要部分に予めねじ溝を形成する必要がある。
【0043】
また、ワッシャを回動軸に回動不能に装着するには、装着部の軸断面を非円形たとえばD字状、太鼓状などにすればよい。
【0044】
さらに、支承枠内に仕切板を一体的に形成して回動角規制体を収納する収納室を形成することができるが、このような場合には、押さえ体を仕切板に当接させればよい。
【0045】
なお、上記に加えてナイロンワッシャなどを装着することができる。
【0046】
請求項の発明の回動軸の回動範囲規制機構は、請求項1または2記載の回動軸の回動範囲規制機構において、回動軸は、中空であり;回動軸の内部に挿通された絶縁被覆導体を具備している;ことを特徴としている。
【0047】
本発明は、回動軸を中空にしてその内部に絶縁被覆導体を挿通しているので、回動角度範囲を約360゜に設定することにより、IECの規格を満足して、絶縁被覆電線がねじれて断線するおそれがない。しかも、1回転が可能であることにより、回動不能な範囲が生じない。
【0048】
請求項4の発明の回動軸の照明装置は、一端部近傍に周段部および軸線に対して側方へ向う第2の突起外面に形成した中空の回動軸と;一端部近傍に周段部を形成した中空の回動軸と;
軸線に沿って2つ割された一対の2つ割り体を合わせて構成され、円筒状の側面および下面を有していて、下面中央に挿通孔を、内部に収納室および2つ割り体の合わせ面から見た内面中央部に合わせ面に向うように各収納室に第1の突起または溝を、それぞれ備え、周段部が外面に当接して回動軸の端部を回動自在に収納して支承する支承枠と;環状をなしてその環に回動軸の端部が挿通し、外周部に支承枠の一対の第1の突起または溝に係合する第1の溝または突起が対向位置に形成され、環の内周部に回動軸の第2の突起または溝に係合する第2の溝または突起が形成れていて、支承枠の第1の突起または溝と上記外周部の第1の溝または突起とが係合して支承枠に対して第1の突起および第1の溝により決定される第1の所定角度範囲内においてのみ回動可能にする第1の回動規制手段を提供するとともに、回動軸の端部の第2の突起上記環の内周部の第2突起とが係合して回動軸を第2の突起内周部の第2突起により決定される第2の所定角度範囲内においてのみ相対的に回動可能にする第2の回動規制手段とを提供する支承枠内に配設され、第1および第2の突起が環の平面と平行に突出するように形成された回動角規制体と;回動軸の端部を支承体に対して適度の摩擦力を作用させながら支承させる押さえ体と;支承枠と一体的に形成された給電端と;回動軸内に挿通されて一端が給電端に接続された絶縁被覆導体と;回動軸の他端部側に装着されて絶縁被覆導体の他端が接続された灯体と;を具備し、前記第1の所定角度の終端位置と前記第2の所定角度の終端位置とが互いにずれていることを特徴としている。
【0049】
給電端とは、絶縁被覆導体を経由して灯体に給電するために、電源に対する受電機能を備えている端末をいう。具体的には、電源線に対する結線機能としての端子台や配線ダクトに対するプラグなどが該当する。
【0050】
本発明は、請求項1の回動軸の回動範囲規制機構を照明装置に適用したものである。
【0051】
灯体の構成は、照明装置の種類によって変わるから、特に限定されない。しかし、ランプを含み、必要に応じて反射体、ソケット、透光性カバーなどを備えている。
【0052】
灯体は、回動軸の他端部に直接装着してもよいし、回動軸の他端部にアームを固定し、
アームの他端部に装着するなどの間接的な装着を行ってもよい。
【0053】
照明装置としては、スポットライト、照明スタンド、投光器などに適用することができる。
【0054】
請求項の発明の照明装置は、請求項記載の照明装置において、給電端は、配線ダクト用プラグであることを特徴としている。
【0055】
配線ダクト用プラグは、配線ダクトから受電するために用いられるもので、配線ダクトに機械的に引っ掛ける引掛部、配線ダクト内の導体に圧接する接触刃に接続するとともに、絶縁被覆導体を接続する端子などを備えている。
【0056】
本発明は、配線ダクトに接続するスポットライトに好適である。
【0057】
請求項の発明の照明装置は、請求項記載の照明装置において、給電端は、フランジであることを特徴としている。
【0058】
【0059】
本発明は、天井に固定されるスポットライトに好適である。
【0060】
請求項の発明の照明装置は、請求項ないしのいずれか一記載の照明装置において、灯体は、回動軸の他端部に垂直面内で回動可能な本体、本体に装着されたソケット、頂部開口がソケットの近傍に位置するように配設された反射体およびソケットに装着されたランプを具備していることを特徴としている。
【0061】
本発明は、スポットライトに好適な灯体の構成を規定している。
【0062】
本体は、合成樹脂またはアルミニウムダイキャストなどの金属製で、構造は所望のデザインおよび機能に応じて異なる。
【0063】
ソケットは、使用するランプの種類に応じて所要のものを用いる。
【0064】
反射体は、金属またはガラス基体の内面に多層干渉膜からなる熱線透過・可視光反射膜を備えたもの、アルミニウム反射面のものなどを採用することができる。
【0065】
ランプは、可視光透過・熱線反射膜を備えるか、または備えないハロゲン電球、反射形シールドビーム電球、反射形電球および小形高輝度放電ランプなどが主に用いられる。
【0066】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0067】
図1は、本発明の回動軸の回動範囲規制機構および照明装置の第1の実施形態を示す要部拡大断面図である。
【0068】
図2は、図1のII−II'に沿う断面図である。
【0069】
各図において、1は中空の回動軸、2は支承枠、3は回動角規制体、4は押さえ体、5は配線ダクト用プラグである。
【0070】
回動軸1について説明する。
【0071】
中空の回動軸1は、端部近傍に周段部1aを備え、また端部には第1小径部1b、第2小径部1c、軸線に対して側方へ向う第2の突起1dおよびねじ溝1eが形成され、さらに軸方向に沿って中空部1fが形成されている。
【0072】
周段部1aは、第1小径部1bによって形成されている。
【0073】
第2の突起1dは、第2小径部1cの外面から側方へ突出して1個形成されている。
【0074】
回動軸1のその他の構造を図3ないし図5を参照して説明する。
【0075】
図3は、本発明の回動軸の回動範囲規制機構および照明装置の第1の実施形態における回動軸を示す正面図である。
【0076】
図4は、同じく左側面図である。
【0077】
図5は、同じく平面図である。
中空の回動軸1の端部には、さらに中空部に達しない部位断面非円形部1gが形成されている。この断面非円形部1gは、第2小径部1cの部分に形成されている。
【0078】
回動軸1の他端には、直交する短円筒部1hが一体に形成されている。そして、中空部1fは短円筒部1hを貫通して形成されている。
【0079】
支承枠2について説明する。
【0080】
支承枠2は、軸線に沿って2つ割りされた1対の2つ割り体を合わせて構成され、円筒側面および下面を有していて、下面中央に挿通孔2a、内部に収納室2bおよび1対の第1の突起2cを備えている。
【0081】
挿通孔2aは、2つ割りの合わせ目に跨って下面に形成されており、回動軸1の第1小径部1bが挿通する。そして、回動軸1の周段部1aは支承枠2の下面に当接する。
【0082】
収納室2bは、挿通孔2aに隣接して形成されており、回動角規制体3が収納される。
【0083】
1対の第1の突起2cは、図2に示すように、1対の2つ割り体のそれぞれの内面中央に位置し、かつ2つ割り体の合わせ面に向って形成されている。したがって、1対の第1の突起2cは、収納室2bの内部において、回動軸の軸線に対して回転対称位置に形成されている。
【0084】
回動角規制体3について説明する。
【0085】
図6は、本発明の回動軸の回動範囲規制機構および照明装置の第1の実施形態における回動角規制体を示す正面図である。
【0086】
回動角規制体3は、支承枠2内に配設されていて、図示のように環状であり、外周部に一対の円弧状をなした第1の溝3a、3a形成また環の内周部にほぼ円環状の第2の溝3b形成ている。
【0087】
回動角規制体3の第1の溝3aを第1の突起2cに係合させて、回動角規制体3を支承枠2の収納室2bに収納させる。なお、第1の溝3a、3aおよび第2の溝3bのそれぞれの円弧の中心は、回動軸1の中心と同心関係になっている。
【0088】
一方、回動軸1の第2の突起1dを第2の溝3b内に係合させて、回動角規制体3の環の中に回動軸1の端部を挿入する。
【0089】
支承枠2の第1の突起2cおよび回動角規制体3の第1の溝3aは、第1の回動規制手段6を構成している。
【0090】
また、回動軸1の第2の突起1dおよび回動角規制体3の内周部の第2の溝3dは、第2の回動規制手段7を構成している。
【0091】
押さえ体4について説明する。
【0092】
押さえ体4は、ナット4a、ワッシャ4bおよび波形ワッシャ4cからなる。
【0093】
ナット4aは、回動軸1の端部に形成されたねじ溝1eにねじ込まれる。
【0094】
図7は、本発明の回動軸の回動範囲規制機構および照明装置の第1の実施形態におけるワッシャを示す正面図である。
【0095】
ワッシャ4bは、非円形の孔4b1が中心部に形成され、孔4b1を回動軸1の端部の第2小径部1cに形成された断面非円形部1gに装着される。
【0096】
そうして、回動角規制体3の上に押さえ体4を波形ワッシャ4c、ワッシャ4bおよびナット4aの順に装着し、ナット4aを締めると、波形ワッシャ4cの弾力が回動角規制体3を介して支承枠2に伝達され、回動軸1と支承枠2との間に摩擦力として作用する。
【0097】
配線ダクト用プラグ5について説明する。
【0098】
図1に示すように、配線ダクト用プラグ5は、支承枠1と一体に構成されている。そして、引掛部5a、一対の接触刃5bおよび端子5cを備えている。
【0099】
引掛部5aは、支承枠1と一体に成形されて、支承枠1の上方へ突出している。
【0100】
【0101】
その他の構成について説明すると、8は絶縁被覆導体で、回動軸1の中空部1fに挿通され、端子5cに接続されている。
【0102】
作用について説明する。
【0103】
支承枠2に対して、回動軸1を押さえ体4による摩擦力に抗して回動させると、図2において、第2の回動規制手段7により、回動軸1の第2の突起1dと回動角規制体3の第2の溝3bとの間で最大角度Aの第2の所定角度範囲内での回動ができる。
【0104】
一方、第1の回動規制手段6により、回動角規制体3の第1の溝3aと支承枠2の第1の突起2cとの間で最大角度Bの第1の所定角度範囲内での回動ができる。
【0105】
結局、回動軸1と支承枠2との間では、最大角度A+Bの回動が可能であることになる。
【0106】
したがって、最大角度AおよびBをそれぞれ所望に設定することにより、360゜を中心にその前後に任意の角度までの回動ができるようにすることができる。
【0107】
図8は、本発明の回動軸の回動範囲規制機構の第2の実施形態を示す図2と同様な断面図である。
【0108】
図において、図2と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
【0109】
本実施形態は、第1の回動規制手段6’が異なる。すなわち、支承枠の内面回動軸1の軸線に対して側方へ向う第1の溝2cを形成し、回動角規制体3に第1の溝2cと係合する第1の突起3cを形成したものである。
【0110】
図9は、本発明の照明装置の一実施形態であるスポットライトの一部中央断面側面図である。
【0111】
図において、図1と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。9は本体、10はソケット、11は反射体、12はランプ、13は遮光筒である。
【0112】
本体9は、アルミニウムダイキャスト製で、回動軸1の短円筒部1hに垂直面内で回動自在に取り付けられている。
【0113】
ソケット10は、本体9内に配設され絶縁被覆導体(図示しない。)の他端が接続される。
【0114】
反射体11は、その頂部開口11aがソケット10の近傍に位置して配設されている。
【0115】
ランプ12は、ソケット10に装着され、その発光中心が反射体11のほぼ焦点に位置にする。
【0116】
遮光筒13は、反射体11に対向して本体9に取り付けられ、ランプ12の頭部を覆う遮光キャップ13aを支持している。また、遮光筒13の前面に保護ガラスを装着可能に構成されている。
【0117】
図10は、本発明の照明装置の他の実施形態におけるフランジを示す側面図でる。
【0118】
図11は、同じく正面図である。
【0119】
図において、14はフランジ本体で、下面中央に形成した挿通孔14aから内部に挿入した回動軸の端部に回動角規制体および押さえ体を装着することにより、回動軸を所定角度内で回動可能に支承する。
【0120】
また、フランジ本体14は、端子台などを収納している。
【0121】
【発明の効果】
請求項1ないしの各発明によれば、支承枠の2つ割り体の内面中央に形成して互いに対向して位置する1対の第1の突起または溝と支承枠内に配設される回動角規制体の外周部に互いに対向して位置して形成された1対の第1の溝または突起との係合により構成される第1の回動規制手段により第1の所定角度の範囲内で支承枠に対して回動角規制体を回動可能中空の回動軸の端部の外面に形成された第2の突起または溝と上記回動角規制体の環の内周部に形成した第2の溝または突起との係合により構成される第2の回動規制手段により第2の所定角度の範囲内で回動可能にするとともに、回動角度規制体を支承枠内に配設しやすくした回動軸の回動範囲規制機構を提供することができる。
【0122】
請求項の発明によれば、加えて押さえ体をナット、ワッシャおよび波形ワッシャを含んで構成したことにより、組み立ての容易な回動軸の回動範囲規制機構を提供することができる。
【0123】
請求項の発明によれば、加えて回動軸が中空で、内部に絶縁被覆導体を挿通したことにより、絶縁被覆導体がよじれないから、断線しにくい回動軸の回動範囲規制機構を提供することができる。
【0124】
請求項ないしの各発明によれば、請求項1ないし3の効果を有する照明装置を提供することができる。
【0125】
請求項の発明によれば、加えて配線ダクト用プラグを備えていることにより、配線ダクトに装着できる照明装置を提供することができる。
【0126】
請求項の発明によれば、加えてフランジを備えていることにより、天井に直接取り付けられる照明装置を提供することができる。
【0127】
請求項の発明によれば、加えてスポットライトに好適な照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回動軸の回動範囲規制機構および照明装置の第1の実施形態を示す要部拡大断面図
【図2】 図1のII−II'線に沿う断面図
【図3】 本発明の回動軸の回動範囲規制機構および照明装置の第1の実施形態における回動軸を示す正面図
【図4】 同じく左側面図
【図5】 同じく平面図
【図6】 本発明の回動軸の回動範囲規制機構および照明装置の第1の実施形態における回動角規制体を示す正面図
【図7】 本発明の回動軸の回動範囲規制機構の第1の実施形態におけるワッシャを示す正面図
【図8】 本発明の回動軸の回動範囲規制機構および照明装置の第2の実施形態を示す図2と同様な断面図
【図9】 本発明の照明装置の一実施形態であるスポットライトの一部中央断面側面図
【図10】 本発明の照明装置の他の実施形態におけるフランジを示す側面図
【図11】 同じく正面図
【図12】 従来の照明装置の取付装置を示す要部分解斜視図
【符号の説明】
1…回動軸
1d…第2の突起
1f…中空部
1g…断面非円形部
2…支承枠
2b…収納室
2c…第1の突起
3…回動角規制体
3a…第1の
3b…第2の
6…第1の回動規制手段
7…第2の回動規制手段
A…第1の所定角度範囲
B…第2の所定角度範囲

Claims (7)

  1. 一端部近傍に周段部および軸線に対して側方へ向う第2の突起外面に形成した中空の回動軸と;
    軸線に沿って2つ割された一対の2つ割り体を合わせて構成され、円筒状の側面および下面を有していて、下面中央に挿通孔を、内部に収納室および2つ割り体の合わせ面から見た内面中央部に合わせ面に向うように各収納室に第1の突起または溝を、それぞれ備え、周段部が外面に当接して回動軸の端部を回動可能に収納して支承する支承枠と;
    環状をなしてその環に回動軸の端部が挿通し、外周部に支承枠の対向する一対の第1の突起または溝に係合する一対の第1の溝または突起が対向して形成され、環の内周部に回動軸の第2の突起または溝に係合する第2の溝または突起が対向位置に形成れていて、
    支承枠の第1の突起または溝と上記外周部の第1の溝または突起とが係合して支承枠に対して第1の突起および第1の溝により決定される第1の所定角度範囲内においてのみ回動可能にする第1の回動規制手段を提供するとともに、回動軸の端部の第2の突起上記環の内周部の第2突起とが係合して回動軸を第2の突起内周部の第2突起により決定される第2の所定角度範囲内においてのみ相対的に回動可能にする第2の回動規制手段とを提供する支承枠内に配設され、第1および第2の突起が環の平面と平行に突出するように形成された回動角規制体と;
    回動軸の端部を支承体に対して適度の摩擦力を作用させながら支承させる押さえ体と;
    を具備し、前記第1の所定角度の終端位置と前記第2の所定角度の終端位置とが互いにずれていることを特徴とする回動軸の回動範囲規制機構。
  2. 押さえ体は、回動軸の端部に固着されたナット、回動規制体およびナットの間において回動軸に回動不能に装着されたワッシャならびに波形ワッシャを含むことを特徴とする請求項1記載の回動軸の回動範囲規制機構。
  3. 回動軸は、中空であり;回動軸の内部に挿通された絶縁被覆導体を具備している;ことを特徴とする請求項1または2記載の回動軸の回動範囲規制機構。
  4. 一端部近傍に周段部および軸線に対して側方へ向う第2の突起外面に形成した中空の回動軸と;
    一端部近傍に周段部を形成した中空の回動軸と;
    軸線に沿って2つ割された一対の2つ割り体を合わせて構成され、円筒状の側面および下面を有していて、下面中央に挿通孔を、内部に収納室および2つ割り体の合わせ面から見た内面中央部に合わせ面に向うように各収納室に第1の突起または溝を、それぞれ備え、周段部が外面に当接して回動軸の端部を回動自在に収納して支承する支承枠と;
    環状をなしてその環に回動軸の端部が挿通し、外周部に支承枠の一対の第1の突起または溝に係合する第1の溝または突起が対向位置に形成され、環の内周部に回動軸の第2の突起または溝に係合する第2の溝または突起が形成れていて、支承枠の第1の突起または溝と上記外周部の第1の溝または突起とが係合して支承枠に対して第1の突起および第1の溝により決定される第1の所定角度範囲内においてのみ回動可能にする第1の回動規制手段を提供するとともに、回動軸の端部の第2の突起上記環の内周部の第2突起とが係合して回動軸を第2の突起内周部の第2突起により決定される第2の所定角度範囲内においてのみ相対的に回動可能にする第2の回動規制手段とを提供する支承枠内に配設され、第1および第2の突起が環の平面と平行に突出するように形成された回動角規制体と;
    回動軸の端部を支承体に対して適度の摩擦力を作用させながら支承させる押さえ体と;
    支承枠と一体的に形成された給電端と;
    回動軸内に挿通されて一端が給電端に接続された絶縁被覆導体と;
    回動軸の他端部側に装着されて絶縁被覆導体の他端が接続された灯体と;
    を具備し、前記第1の所定角度の終端位置と前記第2の所定角度の終端位置とが互いにずれていることを特徴とする照明装置。
  5. 給電端は、配線ダクト用プラグであることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  6. 給電端は、フランジであることを特徴とする請求項4記載の照明装置。
  7. 灯体は、回動軸の他端部に垂直面内で回動可能な本体、本体に装着されたソケット、頂部開口がソケットの近傍に位置するように配設された反射体およびソケットに装着されたランプを具備していることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか一記載の照明装置。
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