JP3944621B2 - 静電潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置 - Google Patents

静電潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電潜像現像用トナーとそれを用いた画像形成方法及び画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成技術の発達は著しく、その中で最も多く用いられているのは、電子写真方式に代表される静電画像形成方法に属するものである。
【0003】
その理由は、電子写真方式等の静電画像形成方法は、高画質画像を高速で得られること、モノクロだけでなくカラー画像形成も可能なこと、長期間の使用にも耐える耐久性、安定性を有していることによるであろう。
【0004】
ところで、近年カラー化の傾向が強く、カラー画像形成のためには、イエロー、シアン、マゼンタ及びブラックの画像を重ね合わせて作るのが普通である。静電画像形成方法でカラー画像を作る場合の代表的方式の一つに、各色のトナー像を逐次普通紙等の画像支持体上に重ね合わせていき、所定の画像を未定着の状態で画像支持体上に形成してから、熱定着する方式がある。
【0005】
この方式に属するものとして、各色別の画像形成を別々の静電潜像形成体上にて行ない、画像支持体上に各色画像毎に転写し、色画像を重ねた後に定着する、いわゆるタンデム方式と呼ばれるものや、一つの静電潜像形成体を使用し、各色毎に画像を形成しながら中間転写ドラム等の上に保持された画像支持体へ転写する工程を繰り返し、その色画像を重ねた後に定着するいわゆる逐次転写方式と呼ばれるものがある。
【0006】
これらの方式は静電潜像形成体上への現像を各色単位で行うために、現像性を安定化することができ、特にカラー画像を形成するための色再現性に優れる利点がある。しかし、この画像形成方法では静電潜像形成体上に形成された画像自体は良好なものとなるものの、定着された画像にハジキ等が発生することがあり、画質を高くすることができない問題点がある。特にこの現象は高温高湿環境や低温低湿環境などの環境条件が変動した際に起こりやすい現象である。この理由としては明確では無いが、画像支持体上に各色のトナー画像を逐次転写するため、初期に形成転写されたトナー像と最後に形成転写されたトナー像との間でトナーが保持する帯電性が変化することに起因すると推定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述の如き従来技術の問題点を解決するためになされた。
【0008】
即ち、本発明の目的は、複数のトナー像を逐次画像支持体上に重ね合わせていき、重ね合わせトナー画像を一括圧接加熱定着する方式を用いながら、トナーハジキや飛び散りを起こさない静電潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、以下の構成により達成される。
【0010】
〔1〕 静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第一のトナー像を画像支持体上に転写し、ついで少なくとも第一のトナー像を担持する画像支持体上に、静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第二のトナー像を転写した後に、前記第一及び第二のトナー像を加熱部材と加圧部材との間を通過させて画像支持体上に定着する画像形成方法に於いて、該トナーは少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を水系媒体中で融着させて作製し、該トナーの体積平均粒径が3〜9μmであり、該トナーの下記式で示される形状係数の算術平均値が1.3〜2.2の範囲内にあり、且つ形状係数が1.5〜2.0の範囲内にあるトナー粒子が80個数%以上であり、前記加熱部材と加圧部材が加熱ローラーと加圧ローラーであり、加熱ローラーへのシリコーンオイルの塗布量が0.1〜10μg/cm 2 であることを特徴とする画像形成方法。
形状係数=((最大径/2)2×π)/投影面積
【0012】
〕前記樹脂粒子と前記着色剤粒子と、さらに少なくとも離型剤粒子を水系媒体中において融着させ静電潜像現像用トナーを用いることを特徴とする〔1〕記載の画像形成方法。
【0013】
〕 前記加熱部材と加圧部材が加熱ローラーと加圧ローラーであることを特徴とする〔1〕又は〔〕記載の画像形成方法。
【0014】
〕 静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第一のトナー像を画像支持体上に転写し、ついで少なくとも第一のトナー像を担持する画像支持体上に、静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第二のトナー像を転写した後に、前記第一及び第二のトナー像を加熱部材と加圧部材との間を通過させて画像支持体上に定着する画像形成方法に用いられる静電潜像現像用トナーにおいて、該トナーは少なくとも樹脂粒子と着色粒子を水系媒体中で融着させて作製し、該トナーの体積平均粒径が3〜9μmであり、該トナーの下記式で示される形状係数の算術平均値が1.3〜2.2の範囲内にあり、且つ形状係数が1.5〜2.0の範囲内にあるトナー粒子が80個数%以上であることを特徴とする静電潜像現像用トナー。
形状係数=((最大径/2) 2 ×π)/投影面積
【0016】
〕 静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第一のトナー像を画像支持体上に転写し、ついで少なくとも第一のトナー像をする画像支持体上に、静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第二のトナー像を転写した後に、前記第一及び第二のトナー像を加熱部材と加圧部材との間を通過させて画像支持体上に定着する画像形成装置において、該トナー少なくとも樹脂粒子と着色粒子を水系媒体中で融着させて作製し、該トナーの体積平均粒径が3〜9μmであり、該トナーの下記式で示される形状係数の算術平均値が1.3〜2.2の範囲内にあり、且つ形状係数が1.5〜2.0の範囲内にあるトナー粒子が80個数%以上であることを特徴とする画像形成装置。
形状係数=((最大径/2) 2 ×π)/投影面積
【0017】
先に述べたごとく、本発明の画像形成方法及び装置は、画像支持体上にトナー像を逐次転写し、複数のトナー像を画像支持体上に形成した後に定着する方式である。この構成では、先に画像支持体上に転写されたトナー像は複数回の転写工程を経た後に定着される。従って、画像支持体上に転写された後複数のトナー像はそれぞれ異なった数の転写工程を経て担持されている。その結果、定着時にはそれぞれのトナー像が異なった帯電或いは電荷量を有することとなる。定着時に、特に伝熱効率がよく、現在最も広く用いられている圧接加熱定着方式においては、その静電特性の差によってトナーのハジキ、飛び散りを引き起こすと考えられる。圧接加熱定着方式では、加熱部材と加圧部材とが接した状態で回転されるため、その両者の間で摩擦が発生する。その結果、両者の間で摩擦帯電が発生し、その電荷が加圧部材や加熱部材の表面に蓄積するため、画像支持体上に静電的に付着している未定着のトナーが搬送されてくると加熱部材等の表面に蓄積された帯電電荷の影響を受け、静電的な反発が起こり、上記問題を発生しやすくなっているものと推定される。
【0018】
本発明は、圧接加熱定着時のトナーの静電的なハジキや飛び散りを防止することを目的として検討がなされた中でなされたものである。
【0019】
本発明者等は、鋭意検討の結果、トナー自体が均一な構成を有することでこの問題を解決することができることを見出した。
【0020】
すなわち、従来トナーとして広く使用されているいわゆる粉砕法トナーは、樹脂と顔料等の構成成分を溶融、混練することで樹脂中に顔料等を分散させ、その後に粉砕することで調製されるため、粉砕時に破断された面の組成が一定にならず、さらに、形状も一定にすることができない。また、分級しても粒径のバラツキが大きく、トナーごとの組成や表面状態も均一でないため、トナーごとの帯電量のバラツキも大きく、従って、転写工程を複数回経る本発明の画像形成方法では、トナー粒子毎の電荷量も大きく異なってしまう可能性があり、その結果、前述の問題である定着時の画像アレの問題が引き起こされるものと推定される。
【0021】
一方、最近注目されている懸濁重合で得られるトナー粒子は、水系での重合法で調整されるために表面の組成が均一になる利点がある。しかし、形状が球形の形のものが主体となり、さらに表面が平滑であるために付着力も強く、本発明の画像形成方法の様な繰り返し転写工程を受ける方式ではその表面に対する電荷の蓄積などの影響を受けやすく、定着工程での静電的な影響を受けやすくなっている。
【0022】
本発明はこの問題を解決するために提案されたもので、いわゆる水系媒体中で調製された重合法トナーで、且つ樹脂粒子と着色剤粒子を水系媒体中で融着させてなるトナーを使用することによって本発明の課題を解決することができることを見出したものである。
【0023】
すなわち、本発明のトナーは重合法トナーの利点である均一な表面性を維持しつつ、形状を不定形化することが出来るものである。
【0024】
本発明に係わるトナーは微細な凹凸を有し、全体としては均一な表面性を有している。本発明者等は、水系媒体中で樹脂粒子を融着させて形成されたトナーを使用することによって、複数回の転写工程を経た際にも電荷の過度な蓄積が起こらず、定着工程でのハジキなどの画像不良を発生することが無いことを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0025】
重合法トナーは水系媒体でトナーを一段で調製するもので、従来の粉砕法トナーとは異なり、破断などで形成された表面状態は無く、均一な表面を得ることができ、その結果、帯電性が均一でシャープな帯電量分布を有するトナーを調製することができる。
【0026】
本発明のトナーが複数回の転写工程を経て定着された際にも安定した画像を形成することができる理由については明確では無いが、本発明のトナーは樹脂粒子を融着させて造られているため、粒径がそろっており、しかも表面には微細な凹凸が形成されたものであるため、複数回の転写工程を経た場合でも電荷の過度な蓄積が微細な表面に形成された凹凸に分散されるために、ハジキなどの問題を発生しないものと推定される。特に、樹脂粒子を乳化重合法で調製することで、その目的をよりよく達成することができる。
【0027】
この理由としては、乳化重合法段階で使用される界面活性剤が表面の凹部に微量残留することによって、電荷の蓄積が抑制され、結果的には定着時に発生するハジキを抑制することができるものとも考えられる。
【0028】
本発明に使用される圧接加熱定着方法は、加熱部材と加圧部材からなる定着方式で、特に、加圧部材及び加熱部材としてロール状の構成を使用する熱ロール定着方式がよい。
【0029】
熱ロール定着方式は、表面にテトラフロオロエチレンやポリテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシビニルエーテル共重合体類等を被覆した鉄やアルミニウム等で構成される金属シリンダー内部に熱源を有する上ローラーと、シリコーンゴム等で形成された下ローラーとから形成されているのが普通である。
具体的には、熱源として線状のヒーターを有し、上ローラーの表面温度を120〜200℃程度に加熱するものである。定着部に於いては上ローラーと下ローラー間に圧力を加え、下ローラーを変形させ、いわゆるニップを形成する。ニップ幅としては1〜10mm、好ましくは1.5〜7mmである。ニップが狭い場合には熱を均一にトナーに付与することができなくなり、定着のムラを発生する。一方でニップ幅が広すぎる場合には樹脂の溶融が促進され、あまりに広いと定着オフセットが過多となる問題を発生する。
【0030】
尚、定着線速は40〜600mm/secが好ましい。
【0031】
必要に応じて定着部のクリーニング機構を付与してもよい。この場合には、シリコーンオイルを定着部の上ローラーに供給する方式として、シリコーンオイルを含浸したパッド、ローラー、ウェッブ等で供給し、クリーニングする方法が使用できる。
【0032】
シリコーンオイルとしては耐熱性の高いものが使用され、ポリジメチルシリコーン、ポリフェニルメチルシリコーン、ポリジフェニルシリコーン等が使用される。粘度の低いものは使用時に流出量が大きくなることから、20℃に於ける粘度が1000〜100000cpのものが好適に使用される。
【0033】
特に、本発明はシリコーンオイルを一定量使用する方式で顕著に効果が発揮される。その理由としては、シリコーンオイルは絶縁性であることから、そのオイルが表面に存在している熱ローラー(上記説明では上ローラー)は、加圧ローラー(同じく下ローラー)との回転による摩擦により、摩擦帯電での電荷蓄積がより多くなり、結果としてハジキが発生しやすくなるが、本発明によりこれが有効に防止されるからである。
【0034】
シリコーンオイルの塗布量は、0.1〜10μg/cm2が好ましい。
【0035】
本発明における画像形成の回数は、特に限定されるものではないが、通常よく行われるのは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の4色のフルカラートナー画像を形成した場合の4回である。
【0036】
次に本発明に用いられる素材、要件、装置等につきさらに説明する。
【0037】
本発明に使用されるトナーは樹脂粒子を水系媒体中に於いて融着させたトナーである。
【0038】
本発明に使用されるトナーは、着色剤を含有した樹脂粒子を水系媒体中で融着させて製造してもよいが、着色剤を内包した樹脂粒子を調製する際の重合安定能の問題、及びトナー生産に於ける安定化の観点から、樹脂粒子と着色剤粒子さらには離型剤粒子を水系媒体中において融着させたトナーを用いる。該トナーはトナー製造時から表面に凹凸がある形状を有しており、さらに、水系媒体中で融着するため、粒子間の形状や表面性に差がでることも少なく、結果として帯電量分布もシャープであり、トナー飛散の少ない解像性の優れた仕上がり画像をえることができる。又、これが本発明の効果に大きく寄与しているであろうことは先に記載した通りである。
【0039】
水系媒体中で融着させる方法として、例えば特開昭63−186253号公報、同63−282749号公報、特開平7−146583号公報等に記載されている方法や、樹脂粒子を塩析/融着させて形成する方法等をあげることができる。
【0040】
本発明のトナーの製造に用いる樹脂粒子は重量平均粒径50〜2000nmが好ましく、本発明に最も好ましく用いられるのは乳化重合法である。
【0041】
以下、樹脂粒子の材料及び製造方法の例について記述する。
【0042】
《材料》
〔単量体〕
重合性単量体としては、ラジカル重合性単量体を必須の構成成分とし、必要に応じて架橋剤を使用することができる。また、以下の酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を少なくとも1種類含有させることが好ましい。
【0043】
(1)ラジカル重合性単量体
ラジカル重合性単量体成分としては、特に限定されるものではなく従来公知のラジカル重合性単量体を用いることができる。また、要求される特性を満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
【0044】
具体的には、芳香族系ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系単量体等を用いることができる。
【0045】
芳香族系ビニル単量体としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン系単量体およびその誘導体が挙げられる。
【0046】
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−アミノアクリル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
【0047】
ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げられる。
【0048】
ビニルエーテル系単量体としては、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられる。
【0049】
モノオレフィン系単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
【0050】
ジオレフィン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
【0051】
ハロゲン化オレフィン系単量体としては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等が挙げられる。
【0052】
(2)架橋剤
架橋剤としては、トナーの特性を改良するためにラジカル重合性架橋剤を添加しても良い。ラジカル重合性架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
【0053】
(3)酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体
酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合物を用いることができる。
【0054】
酸性基を有するラジカル重合性単量体としては、カルボン酸基含有単量体として、アクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル等が挙げられる。
【0055】
スルホン酸基含有単量体としては、スチレンスルホン酸、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコハク酸オクチル等が挙げられる。
【0056】
これらは、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩あるいはカルシウムなどのアルカリ土類金属塩の構造であってもよい。
【0057】
塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、アミン系の化合物があげられ、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、および上記4化合物の4級アンモニウム塩、3−ジメチルアミノフェニルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩、アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、ピペリジルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−ブチルメタクリルアミド、N−オクタデシルアクリルアミド;ビニルピリジン、ビニルピロリドン;ビニルN−メチルピリジニウムクロリド、ビニルN-エチルピリジニウムクロリド、N,N−ジアリルメチルアンモニウムクロリド、N,N−ジアリルエチルアンモニウムクロリド等を挙げることができる。
【0058】
本発明に用いられるラジカル重合性単量体としては、酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体が単量体全体の0.1〜15重量%使用することが好ましく、ラジカル重合性架橋剤はその特性にもよるが、全ラジカル重合性単量体に対して0.1〜10重量%の範囲で使用することが好ましい。
【0059】
〔連鎖移動剤〕
分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることが可能である。
【0060】
連鎖移動剤としては、特に限定されるものではなく例えばオクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン、およびスチレンダイマー等が使用される。
【0061】
〔重合開始剤〕
本発明に用いられるラジカル重合開始剤は水溶性であれば適宜使用が可能である。例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス4−シアノ吉草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げられる。
【0062】
更に上記ラジカル性重合開始剤は、必要に応じて還元剤と組み合わせレドックス系開始剤とする事が可能である。レドックス系開始剤を用いる事で、重合活性が上昇し重合温度の低下が図れ、更に重合時間の短縮が期待できる。
【0063】
重合温度は、重合開始剤の最低ラジカル生成温度以上であればどの温度を選択しても良いが例えば50℃から90℃の範囲が用いられる。但し、常温開始の重合開始剤、例えば過酸化水素−還元剤(アスコルビン酸等)の組み合わせを用いる事で、室温またはそれ以上の温度で重合する事も可能である。
【0064】
〔界面活性剤〕
前述のラジカル重合性単量体を使用して乳化重合を行うためには、界面活性剤を使用して乳化重合を行う必要がある。この際に使用することのできる界面活性剤としては特に限定されるものでは無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適なものの例として挙げることができる。
【0065】
イオン性界面活性剤としては、スルホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アリールアルキルポリエーテルスルホン酸ナトリウム、3,3−ジスルホンジフェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム、オルト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリン、2,2,5,5−テトラメチル−トリフェニルメタン−4,4−ジアゾ−ビス−β−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム等)、硫酸エステル塩(ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム等)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウム等)が挙げられる。
【0066】
また、ノニオン性界面活性剤も使用することができる。具体的には、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドとポリエチレンオキサイドの組み合わせ、ポリエチレングリコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノールポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオキサイドのエステル、ソルビタンエステル等をあげることができる。
【0067】
本発明において、これらは、主に乳化重合時の乳化剤として使用されるが、他の工程または使用目的で使用してもよい。
【0068】
〔着色剤〕
着色剤としては無機顔料、有機顔料を挙げることができる。
【0069】
無機顔料としては、従来公知のものを用いることができる。具体的な無機顔料を以下に例示する。
【0070】
黒色の顔料としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いられる。
【0071】
これらの無機顔料は所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加量は重合体に対して2〜20重量%であり、好ましくは3〜15重量%が選択される。
【0072】
磁性トナーとして使用する際には、前述のマグネタイトを添加することができる。この場合には所定の磁気特性を付与する観点から、トナー中に20〜60重量%添加することが好ましい。
【0073】
有機顔料としても従来公知のものを用いることができる。具体的な有機顔料を以下に例示する。
【0074】
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
【0075】
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
【0076】
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
【0077】
これらの有機顔料は所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加量は重合体に対して2〜20重量%であり、好ましくは3〜15重量%が選択される。
【0078】
着色剤は表面改質して使用することもできる。その表面改質剤としては、従来公知のものを使用することができ、具体的にはシランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等が好ましく用いることができる。
【0079】
本発明で得られたトナーには、流動性の改良やクリーニング性の向上などの目的で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。
【0080】
無機微粒子としては、従来公知のものを使用することができる。具体的には、シリカ、チタン、アルミナ微粒子等が好ましく用いることができる。これら無機微粒子としては疎水性のものが好ましい。具体的には、シリカ微粒子として、例えば日本アエロジル社製の市販品R−805、R−976、R−974、R−972、R−812、R−809、ヘキスト社製のHVK−2150、H−200、キャボット社製の市販品TS−720、TS−530、TS−610、H−5、MS−5等が挙げられる。
【0081】
チタン微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品T−805、T−604、テイカ社製の市販品MT−100S、MT−100B、MT−500BS、MT−600、MT−600SS、JA−1、富士チタン社製の市販品TA−300SI、TA−500、TAF−130、TAF−510、TAF−510T、出光興産社製の市販品IT−S、IT−OA、IT−OB、IT−OC等が挙げられる。
【0082】
アルミナ微粒子としては、例えば、日本アエロジル社製の市販品RFY−C、C−604、石原産業社製の市販品TTO−55等が挙げられる。
【0083】
また、有機微粒子としては数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形の有機微粒子を使用することができる。このものとしては、スチレンやメチルメタクリレートなどの単独重合体やこれらの共重合体を使用することができる。
【0084】
滑剤には、例えばステアリン酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩等の高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
【0085】
これら外添剤の添加量は、トナーに対して0.1〜5重量%程度が好ましい。
【0086】
《製造工程》
本発明の重合トナーの製造工程は、乳化重合を行い樹脂粒子を調製する重合工程、前記樹脂粒子分散液を用いて水系媒体中で樹脂粒子を融着させる工程、得られた粒子を水系媒体中より濾過し界面活性剤などを除去する洗浄工程、得られた粒子を乾燥させる工程、さらに乾燥させて得られた粒子に外添剤などを添加する外添剤添加工程などから構成される。樹脂粒子の分散液に着色剤粒子分散液などを添加した後に水系媒体中で融着させることで着色粒子とすることができる。
【0087】
特に、融着の方法としては、重合工程によって生成された樹脂粒子を用いて塩析し、融着する方法が好ましい。また、非着色の樹脂粒子を使用した場合には、樹脂粒子と着色剤粒子を水系媒体中で塩析し、融着させることができる。
【0088】
また、着色剤や離型剤に限らず、トナーの構成要素である荷電制御剤等も本工程で粒子として添加することができる。
【0089】
なお、ここで水系媒体とは主成分として水からなるもので、水の含有量が50重量%以上であるものを示す。水以外のものとしては、水に溶解する有機溶媒を挙げることができ、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、アセトン、メチルエチルケトン、テトラヒドロフランなどをあげることができる。好ましくは樹脂を溶解しない有機溶媒である、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノールのようなアルコール系有機溶媒が特に好ましい。
【0090】
着色剤自体は表面改質して使用してもよい。着色剤の表面改質法は、溶媒中に着色剤を分散し、その中に表面改質剤を添加した後昇温し反応を行う。反応終了後、ろ過し同一の溶媒で洗浄ろ過を繰り返し乾燥させ表面改質剤で処理された顔料を得る。
【0091】
着色剤粒子は着色剤を水系媒体中に分散して調製される方法がある。この分散は、水中で界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態で行われる。
【0092】
顔料分散時の分散機は特に限定されないが、好ましくは超音波分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザー等の加圧分散機、サンドグラインダー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミル等の媒体型分散機が挙げられる。
【0093】
ここで使用される界面活性剤は、前述の界面活性剤を使用することができる。
【0094】
塩析/融着を行う工程は、樹脂粒子及び着色剤粒子とが存在している水中にアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩等からなる塩析剤を臨界凝集濃度以上の凝集剤として添加し、ついで樹脂粒子のガラス転移点以上に加熱することで塩析を進行させると同時に融着を行う工程である。この工程では、水に無限溶解する有機溶媒を添加し、樹脂粒子のガラス転移温度を実質的に下げることで融着を効果的に行う手法を使用してもよい。
【0095】
ここで、塩析剤であるアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩は、アルカリ金属として、リチウム、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、アルカリ土類金属として、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどが挙げられ、好ましくはカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムが挙げられる。また塩を構成するものとしては、塩素塩、臭素塩、沃素塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
【0096】
さらに、前記水に無限溶解する有機溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコール、グリセリン、アセトン等があげられるが、炭素数が3以下のメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールのアルコールが好ましく、特に、2−プロパノールが好ましい。
【0097】
本発明の融着を塩析/融着で行う場合、塩析剤を添加した後に放置する時間をできるだけ短くすることが好ましい。この理由として明確では無いが、塩析した後の放置時間によって、粒子の凝集状態が変動し、粒径分布が不安定になったり、融着させたトナーの表面性が変動したりする問題が発生する。また、塩析剤を添加する温度としては少なくとも樹脂粒子のガラス転移温度以下であることが必要である。この理由としては、塩析剤を添加する温度が樹脂粒子のガラス転移温度以上であると樹脂粒子の塩析/融着は速やかに進行するものの、粒径の制御を行うことができず、大粒径の粒子が発生したりする問題が発生する。この添加温度の範囲としては樹脂のガラス転移温度以下であればよいが、一般的には5〜55℃、好ましくは10〜45℃である。
【0098】
また、本発明では、塩析剤を樹脂粒子のガラス転移温度以下で加え、その後にできるだけ速やかに昇温し、樹脂粒子のガラス転移温度以上に加熱する方法を使用することが好ましい。この昇温までの時間としては1時間未満が好ましい。さらに、昇温を速やかに行う必要があるが、昇温速度としては、0.25℃/分以上が好ましい。上限としては特に明確では無いが、瞬時に温度を上げると塩析が急激に進行するため、粒径制御がやりにくいという問題があり、5℃/分以下が好ましい。
【0099】
ここで、本発明の融着されて得られたトナーの粒径は、体積平均粒径で3〜9μmが好ましい。これらのトナーの体積平均粒径は、コールターカウンターTA−II、コールターマルチサイザー、SLAD1100(島津製作所社製レーザー回折式粒径測定装置)等を用いて測定することができる。コールターカウンターTA−II及びコールターマルチサイザーではアパーチャー径=100μmのアパーチャーを用いて2.0〜40μmの範囲における粒径分布を用いて測定されたものを示す。
【0100】
また、融着によって得られたトナーの形状は、下記式で示される形状係数が1.3〜2.2の範囲内にあり、且つ形状係数が1.5〜2.0の範囲にあるトナー粒子が80個数%以上であることが好ましい。
【0101】
形状係数=((最大径/2)2×π)/投影面積
この形状係数は、走査型電子顕微鏡により500倍にトナー粒子を拡大した写真を撮影し、ついでこの写真に基づいて「SCANNING IMAGE ANALYSER」(日本電子社製)を使用して写真画像の解析を行う。この際、500個のトナー粒子を使用して本発明の形状係数を上記算出式にて測定するものである。
【0102】
形状係数の算術平均値が1.3未満の場合は、形状が球形化してくるため、電荷密度が高くなるために、複数の転写工程を繰り返し受けた場合の電荷の蓄積が過多となり、定着工程でのハジキを抑制する効果が低下する傾向となる。
【0103】
一方、形状係数が2.2を越える場合には、不定形化の度合いが高くなり、凹凸の存在が多くなることにより、電荷の保持能が低下するため、画像支持体に対するトナーの付着力が低下し、画像支持体の搬送時に受ける振動で動いたりする問題が発生しやすく、いわゆる文字チリなどの画像欠陥を発生しやすくなっていく。
【0104】
さらに形状係数が1.5〜2.0の範囲にあるトナー粒子が80個数%以上とすることで、形状の分布を均一にすることができるため、より球形化されたトナーやより不定形化されたトナーの存在量を少なくすることができることから、前述の問題点を長期に亘って抑制することができる。
【0105】
〔トナー化工程〕
トナー化工程は上記で得られたトナー粒子をそのまま使用してもよいが、例えば流動性、帯電性、クリーニング性の改良を行うことを目的として、前述の外添剤を添加してもよい。外添剤の添加方法としては、タービュラーミキサー、ヘンシエルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の混合装置を使用することができる。
【0106】
トナーは、着色剤、離型剤以外にトナー用材料として種々の機能を付与することのできる材料を加えてもよい。具体的には荷電制御剤等が挙げられる。これらの成分は樹脂粒子を乳化重合する段階でその分散液を添加する方法、前述の塩析/融着段階で樹脂粒子と着色剤粒子と同時に添加し、トナー中に包含する方法、樹脂粒子自体に添加する方法等種々の方法で添加することができる。好ましい方法としては、前述の樹脂粒子を乳化重合する段階で荷電制御剤粒子及び/又は離型剤粒子を分散液の状態で添加する方法及び前述の塩析/融着工程で樹脂粒子及び着色剤粒子と同時に荷電制御剤粒子及び/又は離型剤粒子を分散液の状態で添加し、塩析/融着させる方法が挙げられる。
【0107】
尚、離型剤としては、種々の公知のもので、且つ水中に分散することができるものを使用することが好ましい。具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系ワックスや、これらの変性物、カルナウバワックスやライスワックス等の天然ワックス、脂肪酸ビスアミドなどのアミド系ワックスなどをあげることができる。これらは離型剤粒子として加えられ、樹脂や着色剤と共に塩析/融着させることが好ましいことはすでに述べた。
【0108】
荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、且つ水中に分散することができるものを使用することができる。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸金属塩あるいはその金属錯体等が挙げられる。
【0109】
これら離型剤や荷電制御剤の粒子は、分散した状態で数平均一次粒子径が10〜500nm程度とすることが好ましい。
【0110】
《現像剤》
本発明に用いられるトナーは、一成分現像剤でも二成分現像剤として用いてもよいが、好ましくは二成分現像剤としてである。
【0111】
一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤として前記トナーをそのまま用いる方法もあるが、通常はトナー粒子中に0.1〜5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤として用いる。その含有方法としては、着色剤と同様にして非球形粒子中に含有させるのが普通である。
【0112】
又、キャリアと混合して二成分現像剤として用いることができる。この場合は、キャリアの磁性粒子として、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の材料を用いる。特にフェライト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径としては15〜100μm、より好ましくは25〜60μmのものがよい。
【0113】
キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
【0114】
キャリアは、磁性粒子が更に樹脂により被覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアが好ましい。コーティング用の樹脂組成としては、特に限定は無いが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或いはフッ素含有重合体系樹脂等が用いられる。また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂としては、特に限定されず公知のものを使用することができ、例えば、スチレン/アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂等を使用することができる。
【0115】
《画像形成方法と画像形成装置》
次に、本発明の画像形成方法及び画像形成装置について説明する。
【0116】
図1に示すのは、静電潜像形成体を4組並列に配置して、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B)の4色のトナー画像を順次転写してゆくタンデムカラー画像形成装置によるカラー画像形成例である。
【0117】
図1によれば、感光体ドラム10(静電潜像形成体)、スコロトロン帯電器11(帯電手段)、露光光学系12(画像書込手段)、現像器13(現像手段)及びクリーニング装置19(静電潜像形成体クリーニング手段)よりなるY,M,C及びBのトナー像形成ユニット200を設け、Y,M,C及びBのトナー像形成ユニット200により形成した各トナー像を、タイミングを合わせて画像支持体としての画像支持体Pを供給し、転写手段としての転写器14により順次転写して、重ね合わせカラートナー像を形成する。
【0118】
画像支持体は、搬送ベルト15に乗って搬送され、画像支持体分離手段としての紙分離AC除電器16による除電作用と、所定の間隔を空けて搬送部160に設けられる分離部材である分離爪210とにより、搬送ベルトから分離される。
【0119】
さらに搬送部160を通った後、熱定着ローラー17aと、加圧ローラー17bとにより構成される定着装置17へと搬送され、熱定着ローラー17aと加圧ローラー17bとにより形成されるニップ部Tで画像支持体Pが挟持され、熱と圧力とが加えられることにより画像支持体P上の重ね合わせトナー像が定着された後、機外へ排出される。
【0120】
また、潜像形成体上へ単色の画像を形成し、画像支持体へ転写する工程を繰り返す方式、すなわち逐次転写方式(ドラム転写方式)に関しては、図2に示す。
【0121】
図2に示される転写ドラム方式のカラー画像形成装置は、装置本体301の右側(図2上側)から装置本体の略中央部に亘って設けられている画像支持体(記録材ともいう)搬送系Iと、装置本体301の略中央部に、上記画像支持体搬送系Iを構成している転写ドラム315に近接して設けられている潜像形成部IIと、上記潜像形成部IIと近接して配設されている現像手段、すなわち回転式現像器IIIとに大別される。
【0122】
上記画像支持体搬送系Iは、以下のような構成となっている。上記装置本体301の右壁(図2右側)に開口部が形成されており、該開口部に着脱自在な画像支持体供給用トレイ302及び303が一部機外に突出して配設されている。該トレイ302及び303の略直上部には給紙用ローラー304及び305が配設され、これら給紙用ローラー304及び305と左方に配された矢印方向に回転自在な転写ドラム315とを連係するように、給紙ローラー306及び給紙ガイド307及び308が設けられている。上記転写ドラム315の外周面近傍には回転方向上流側から下流側に向かって当接用ローラー309、グリッパ310、画像支持体分離用帯電器311、分離爪312が順次配設されている。
【0123】
上記転写ドラム315の内周側には転写帯電器313、画像支持体分離用帯電器314が配設されている。転写ドラム315の画像支持体が巻き付く部分にはポリフッ化ビニリデンの如き、ポリマーで形成されている転写シート(図示せず)が貼り付けられており、記録材は該転写シート上に静電的に密着貼り付けされている。上記転写ドラム315の右側上部には上記分離爪312と近接して搬送ベルト手段316が配設され、該搬送ベルト手段316の記録材搬送方向終端(右端)には記録材にカラートナー画像を加熱定着するための定着装置318が配設されている。該定着装置318よりもさらに搬送方向後流には装置本体301外へと延在し、装置本体301に対して着脱自在な排出用トレイ317が配設されている。
【0124】
次に、上記潜像形成部IIの構成を説明する。図2矢印方向に回転自在な潜像保持体である感光ドラム(例えば、OPC感光ドラム)319が、外周面を上記転写ドラム315の外周面と当接して配設されている。上記感光ドラム319の上方でその外周面近傍には、該感光ドラム319の回転方向上流側から下流側に向かって除電用帯電器320、クリーニング手段321及び一次帯電器323が順次配設され、さらに上記感光ドラム319の外周面上に静電潜像を形成するためのレーザビームスキャナのごとき像露光手段324、及びミラーのごとき像露光反射手段325が配設されている。
【0125】
上記回転式現像装置IIIの構成は以下のごとくである。上記感光ドラム319の外周面と対向する位置に、回転自在な筐体(以下「回転体」という)326が配設され、該回転体326中には四種類の現像器が周方向の四位置に搭載され、上記感光ドラム319の外周面上に形成された静電潜像を可視化(すなわち現像化)するようになっている。上記四種類の現像器は、それぞれイエロー現像器327Y、マゼンタ現像器327M、シアン現像器327C及びブラック現像器327Bを有する。
【0126】
上述したごとき構成の画像形成装置全体のシーケンスについて、フルカラーモードの場合を例として説明する。上述した感光ドラム319が図2矢印方向に回転すると、該感光ドラム319上の感光体は一次帯電器323によって帯電される。図2の装置においては、各部動作速度(以下、プロセススピードとする)は100mm/sec以上(例えば、130〜250mm/sec)である。
【0127】
一次帯電器323による感光ドラム319に対する帯電が行われると、原稿328のイエロー画像信号にて変調されたレーザ光Eにより画像露光が行われ、感光ドラム319上に静電潜像が形成され、回転体326の回転によりあらかじめ現像位置に定置されたイエロー現像器327Yによって上記静電潜像の現像が行われ、イエロートナー画像が形成される。
【0128】
給紙ガイド307、給紙ローラー306、給紙ガイド308を経由して搬送されてきた画像支持体は、所定のタイミングにてグリッパ310により保持され、当接用ローラー309と該当接用ローラー309と対向している電極とによって静電的に転写ドラム315に巻き付けられる。転写ドラム315は、感光ドラム319と同期して図2矢印方向に回転しており、イエロー現像器327Yにより形成されたイエロートナー画像は、上記感光ドラム319の外周面と上記転写ドラム315の外周面とが当接している部位にて転写帯電器313によって記録材上に転写される。転写ドラム315はそのまま回転を継続し、次の色(図1においてはマゼンタ)の転写に備える。
【0129】
感光ドラム319は上記除電用帯電器320により除電され、従来公知のブレード法によるクリーニング手段321によってクリーニングされた後、再び一次帯電器323によって帯電され、次のマゼンタ画像信号により画像露光が行われ、静電潜像が形成される。上記回転式現像器は、感光ドラム319上にマゼンタ画像信号による像露光により静電潜像が形成される間に回転して、マゼンタ現像器327Mを上述した所定の現像位置に配置せしめ所定のマゼンタトナーにより現像を行う。引き続いて、上述したごときプロセスをそれぞれシアン色及びブラック色に対しても実施し、4色のカラートナー画像の転写が終了すると、画像支持体上に形成された4色のカラートナー画像は各帯電器322及び314により除電され、上記グリッパ310による画像支持体の把持が解除されると共に、該画像支持体は、分離爪312によって転写ドラム315より分離され、搬送ベルト116で定着装置318に送られ、熱と圧力により加熱定着され一連のフルカラープリントシーケンスが終了し、所要のフルカラープリント画像が画像支持体の一方の面に形成される。
【0130】
本発明に於いて使用される現像剤担持体としては、担持体内部に磁石を内蔵した現像器が用いられ、現像剤担持体表面を構成するものとしてはアルミニウムや表面を酸化処理したアルミニウムあるいはステンレス製のものが用いられる。
【0131】
上述した各種方式で感光体上に形成されたトナー像は、転写工程により紙等の画像支持体に転写される。転写方式としては特に限定されず、いわゆるコロナ転写方式やローラー転写方式等種々の方式を採用することができる。
【0132】
上記の画像形成装置に用いられる定着装置としては、通常用いられる熱ローラー定着器の他に、サーフ定着器、ベルト定着器等の圧接加熱定着装置が用いられてもよい。
【0133】
【実施例】
次に、本発明の実施態様を具体的に述べるが、本発明はこの態様に限定されるものではない。なお、文中「部」とは「重量部」を表す。
【0134】
実施例1
実施例用トナー1の製造
内容積20Lの樹脂容器に、アデカホープLS−90(旭電化社製・n−ドデシル硫酸ナトリウム)を0.90kgと純水10.0Lを入れ撹拌溶解する。この液に、撹拌下、リーガル330R(キャボット社製カーボンブラック)1.20kgを徐々に加え、添加後1時間よく撹拌する。ついで、サンドグラインダー(媒体型分散機)を用いて、20時間連続分散した。
【0135】
分散後、大塚電子社製・電気泳動光散乱光度計ELS−800を用いて、上記分散液の粒径を測定した結果、重量平均径で122nmであった。また、静置乾燥による重量法で測定した上記分散液の固形分濃度は16.6重量%であった。この分散液を「着色剤分散液1」とする。
【0136】
10Lステンレスポットに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(関東化学社製)0.55kgを入れ、イオン交換水4.0Lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、アニオン界面活性剤溶液Aとする。
【0137】
10Lステンレスポットに、ニューコール565C(日本乳化剤社製)0.14kgを入れ、イオン交換水4.0Lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、ノニオン界面活性剤溶液Bとする。
【0138】
20Lホーローポットに、過硫酸カリウム(関東化学社製)223.8gを入れ、イオン交換水12.0Lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、開始剤溶液Cと呼ぶ。
【0139】
温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付けた100LのGL(グラスライニング)反応釜に、WAXエマルジョン(数平均分子量3000のポリプロピレンエマルジョン:数平均一次粒子径=120nm/固形分濃度=29.9%)3.41kgとアニオン界面活性剤溶液Aとノニオン界面活性剤溶液Bとを入れ、撹拌を開始する。次いで、イオン交換水44.0Lを加える。
【0140】
加熱を開始し、液温度が75℃になったところで、開始剤溶液Cを添加する。その後、液温度を75℃±1℃に制御しながら、スチレン12.1kgとアクリル酸n−ブチル2.88kgとメタクリル酸1.04kgとt−ドデシルメルカプタン548gとを投入する。
【0141】
さらに、液温度を80℃±1℃に上げて、6時間加熱撹拌を行った。
【0142】
液温度を40℃以下に冷却し撹拌を停止する。ポールフィルターで濾過し、これをラテックス▲1▼−Aとした。
【0143】
なお、ラテックス▲1▼−A中の樹脂粒子のガラス転移温度は57℃、軟化点は121℃、分子量分布は、重量平均分子量=1.27万、重量平均粒径は120nmであった。
【0144】
新たな10Lステンレスポットに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(関東化学社製)0.55kgを入れ、イオン交換純水4.0Lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、アニオン界面活性剤溶液Dとする。
【0145】
10Lステンレスポットに、ニューコール565C(日本乳化剤社製)0.14kgを入れ、イオン交換純水4.0Lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、ノニオン界面活性剤溶液Eとする。
【0146】
20Lホーローポットに、過硫酸カリウム(関東化学社製)200.7gを入れ、イオン交換水12.0Lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、開始剤溶液Fとする。
【0147】
温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛形バッフルを付けた100LのGL反応釜(撹拌翼はファウドラー翼)に、WAXエマルジョン(数平均分子量3000のポリプロピレンエマルジョン:数平均一次粒子径=120nm/固形分濃度 29.9%)3.41kgとアニオン界面活性剤溶液Dとノニオン界面活性剤溶液Eとを入れ、撹拌を開始する。次いで、イオン交換水44.0Lを投入する。
【0148】
加熱を開始し、液温度が70℃になったところで、開始剤溶液Fを添加する。この時、スチレン11.0kgとアクリル酸n−ブチル4.00kgとメタクリル酸1.04kgとt−ドデシルメルカプタン9.02gとをあらかじめ混合した溶液を投入する。
【0149】
その後、液温度を72℃±2℃に制御して、6時間加熱撹拌を行った。さらに、液温度を80℃±2℃に上げて、12時間加熱撹拌を行った。
【0150】
液温度を40℃以下に冷却し撹拌を停止する。ポールフィルターで濾過し、この濾液をラテックス▲1▼−Bとした。
【0151】
なお、ラテックス▲1▼−B中の樹脂粒子のガラス転移温度は58℃、軟化点は132℃、分子量分布は、重量平均分子量=24.5万、重量平均粒径は110nmであった。
【0152】
35Lステンレスポットに塩析剤としての塩化ナトリウム(和光純薬社製)5.36kgとイオン交換水20.0Lを入れ、撹拌溶解する。これを、塩化ナトリウム溶液Gとする。
【0153】
2LガラスビーカーにFC−170C(住友スリーエム社製、ノニオン界面活性剤)1.00gを入れ、イオン交換水1.00Lを加えて撹拌溶解する。これを、ノニオン界面活性剤溶液Hとする。
【0154】
温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛形バッフルを付けた100LのSUS反応釜(撹拌翼はアンカー翼)に、上記で作製したラテックス▲1▼−A=20.0kgとラテックス▲1▼−B=5.2kgと着色剤分散液1=0.4kgとイオン交換水20.0kgとを入れ撹拌する。ついで、40℃に加温し、塩化ナトリウム溶液G、イソプロパノール(関東化学社製)6.00kg、ノニオン界面活性剤溶液Hをこの順に添加する。その後、10分間放置した後に、昇温を開始し、液温度85℃まで60分で昇温する。液温度85℃±2℃にて、6時間加熱撹拌し、塩析/融着させる。その後、40℃以下に冷却し撹拌を停止する。目開き45μmの篩いで濾過し、この濾液を会合液▲1▼とする。
【0155】
ついで、ヌッチェを用いて、会合液▲1▼よりウェットケーキ状の非球形状粒子を濾取した。その後、イオン交換水により洗浄した。
【0156】
上記で洗浄を完了したウエットケーキ状の非球形状粒子を、ヌッチェより取り出し、全紙バット5枚に、細かく砕きながら広げた。クラフト紙で覆いをかけた後、40℃の送風乾燥機で100時間乾燥した。
【0157】
乾燥を完了したブロック状の非球形状粒子を、ヘンシェル粉砕器で解砕した。
【0158】
以上のようにして得られた非球形状粒子を「非球形状粒子1」とする。
【0159】
実施例2
実施例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントイエロー185を使用した他は同様にして非球形状粒子を得た。これを「非球形状粒子2」とする。
【0160】
実施例3
実施例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントレッド122を使用した他は同様にして非球形状粒子を得た。これを「非球形状粒子3」とする。
【0161】
実施例4
実施例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントブルー15:3を使用した他は同様にして非球形状粒子を得た。これを「非球形状粒子4」とする。
【0162】
実施例5〜8
実施例1〜4に於いて会合時の温度を95℃とし、会合時間を7時間とした他は同様にして「非球形状粒子5」〜「非球形状粒子8」を得た。
【0163】
実施例9〜12
実施例1〜4に於いて会合時の会合時間を4時間とした他は同様にして「非球形状粒子9」〜「非球形状粒子12」を得た。
【0164】
実施例13〜16
実施例1〜4に於いて会合時の温度を75℃とした他は同様にして「非球形状粒子13」〜「非球形状粒子16」を得た。
【0165】
実施例17
酸性極性基含有重合樹脂の調製
温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛形バッフルを付けた100LのGL反応釜(撹拌翼はファウドラー翼)に、下記の成分を添加した。
【0166】
スチレン 60部
アクリル酸ブチル 40部
アクリル酸 8部
水 100部
ノニオン乳化剤(エマルゲン950) 1部
アニオン乳化剤(ネオゲンR) 1.5部
過硫酸カリウム 0.5部
上記水溶液混合物を撹拌下70℃で8時間重合させて固形分50%の酸性極性基含有樹脂エマルジョン(ラテックス▲4▼)を得た。
【0167】
トナー調製
ラテックス▲4▼ 120部
カーボンブラック(リーガル330R) 5部
水 200部
以上の混合物をスラッシャーで分散撹拌しながら約25℃2時間保持した。その後、更に撹拌しながら65℃に加温して3時間保持した。冷却して得られた液状分散物をブフナー濾過、水洗し、50℃真空乾燥10時間行い非球形状粒子を得た。これを「非球形状粒子17」とする。
【0168】
実施例18
実施例17に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントイエロー185を使用した他は同様にして非球形状粒子を得た。これを「非球形状粒子18」とする。
【0169】
実施例19
実施例17に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントレッド122を使用した他は同様にして非球形状粒子を得た。これを「非球形状粒子19」とする。
【0170】
実施例20
実施例17に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントブルー15:3を使用した他は同様にして非球形状粒子を得た。これを「非球形状粒子20」とする。
【0171】
比較例1
スチレン165g、n−ブチルアクリレート35g、カーボンブラック20g、スチレン−メタクリル酸共重合体8g、パラフィンワックス(mp=70℃)20gを60℃に加温し、TKホモミキサー(特殊機化工業社製)にて12000rpmで均一に溶解、分散した、これに重合開始剤として2,2′−アゾビス(2,4−バレロニトリル)10gを加えて溶解させ、重合性単量体組成物を調製した。ついで、イオン交換水710gに0.1M燐酸ナトリウム水溶液450gを加え、TKホモミキサーにて12000rpmで撹拌しながら1.0M塩化カルシウム68gを徐々に加え、燐酸三カルシウムを分散させた懸濁液を調製した。
【0172】
この懸濁液に上記重合性単量体組成物を添加し、TKホモミキサーにて10000rpmで20分間撹拌し、重合性単量体組成物を造粒した。その後、80℃にて10時間反応させた。塩酸により燐酸三カルシウムを溶解除去し、ついで濾過、洗浄、乾燥を行って体積平均粒径が7.9μmの球形状粒子を得た。これを「比較用粒子1」とする。
【0173】
比較例2
比較例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントイエロー185を使用した他は同様にして球形状粒子を得た。これを「比較用粒子2」とする。
【0174】
比較例3
比較例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントレッド122を使用した他は同様にして球形状粒子を得た。これを「比較用粒子3」とする。
【0175】
比較例4
比較例1に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントブルー15:3を使用した他は同様にして球形状粒子を得た。これを「比較用粒子4」とする。
【0176】
比較例5
スチレンアクリル樹脂=100部、カーボンブラック10部、低分子量ポリプロピレン(数平均分子量=3000)=4部とを溶融、混練、粉砕して体積平均粒径が6.9μmの着色粒子を得た。この粒子を「比較用粒子5」とする。
【0177】
比較例6
比較例5に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントイエロー185を使用した他は同様にして球形状粒子を得た。これを「比較用粒子6」とする。
【0178】
比較例7
比較例5に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントレッド122を使用した他は同様にして球形状粒子を得た。これを「比較用粒子7」とする。
【0179】
比較例8
比較例5に於いて、カーボンブラックの代わりにC.I.ピグメントブルー15:3を使用した他は同様にして球形状粒子を得た。これを「比較用粒子8」とする。
【0180】
以上のごとくして作製した「非球形状粒子1」〜「非球形状粒子20」及び「比較用粒子1」〜「比較用粒子8」の形状係数等を下記一覧表に示す。
【0181】
【表1】
Figure 0003944621
【0182】
【表2】
Figure 0003944621
【0183】
ついで上記「非球形状粒子1」〜「非球形状粒子20」及び「比較用粒子1」〜「比較用粒子8」にそれぞれ疎水性シリカ(数平均一次粒子径=12nm)を1重量%添加してトナーを得た。これらを「本発明トナー1」〜「本発明トナー20」、「比較用トナー1」〜「比較用トナー8」とする。
【0184】
上記「本発明トナー1」〜「本発明トナー20」、「比較用トナー1」〜「比較用トナー8」にフェライトキャリアを混合してトナー濃度が6%の現像剤をそれぞれ調製し、印字評価に使用した。これらの現像剤をトナーに対応してそれぞれ「本発明用現像剤1」〜「本発明用現像剤20」及び「比較例用現像剤1」〜「比較例用現像剤8」とする。
【0185】
(タンデム方式の画像形成)
図1に示す構成の画像形成装置を用いて、実写評価を実施した。感光体としては積層型有機感光体を使用した。また、現像剤の組み合わせは、「本発明用現像剤1」〜「本発明現像剤4」、「本発明用現像剤5」〜「本発明用現像剤8」、「本発明用現像剤9」〜「本発明現像剤12」、「本発明用現像剤13」〜「本発明用現像剤16」、「本発明用現像剤17」〜「本発明用現像剤20」、「比較用現像剤1」〜「比較用現像剤4」、「比較用現像剤5」〜「比較用現像剤8」の組み合わせで実施した。なお、これらを「本発明用組み合わせ現像剤1」〜「本発明用組み合わせ現像剤5」、「比較用組み合わせ現像剤1」「比較用組み合わせ現像剤2」とする。
【0186】
又、感光体に残留する未転写トナーはブレードクリーニング方式でクリーニングする方法を採用した。
【0187】
定着方式としては圧接方式の加熱定着方式を採用した。構成は下記である。
【0188】
表面をテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体で被覆した直径30mmのヒーターを中央部に内蔵した円柱状の鉄を上ローラーとして有し、表面が同様にテトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルエーテル共重合体で被覆したシリコーンゴムで構成された直径30mmの下ローラーを有している。線圧は0.8kg/cmに設定され、ニップの幅は4.3mmとした。この定着機を使用して、印字の線速を250mm/secに設定した。なお、定着機のクリーニング機構としてポリジフェニルシリコーン(20℃の粘度が10000cpのもの)を使用し、ウェッブ方式あるいはオイル供給方式を使用し、下記構成の塗布量として使用した。定着の温度は上ロールの表面温度で制御し、185℃の設定温度とした。
【0189】
【表3】
Figure 0003944621
【0190】
使用する画像支持体としては連量が55kgの普通紙を使用し、縦方向に画像を形成した。また、画像形成条件としては低温低湿環境(10℃、15%RH)及び高温高湿環境(30℃、80%RH)にて上記4つの現像を行い、フルカラー画像(画素率=45%)の画像を印字した。印字は間欠モードで1枚毎に休止を行い、総数10000枚の印字を行った。その1万枚後の画像の印字品質を比較した。
【0191】
画質評価は、画像のハジキ及び文字のチリの有無を比較した。画像のハジキは目視にて判定し、下記ランクで比較した。又、文字のチリは細線の解像度を本/mmで比較した。
【0192】
画像のハジキ
A:ハジキ無し。
【0193】
B:軽微なハジキがあるが色濁りが目立たない。
【0194】
C:ハジキがあり、色濁りが多少目立つ。
【0195】
D:ハジキがあり、色濁りが目立つため、中間色が再現できない。
【0196】
【表4】
Figure 0003944621
【0197】
【表5】
Figure 0003944621
【0198】
(転写体ドラム方式の画像形成)
図2の構成を有する画像形成装置を使用して評価を実施した。現像剤の組み合わせなどの方法に関しては前記タンデム方式と同様とした。また、画像の評価方法も同様とした。
【0199】
【表6】
Figure 0003944621
【0200】
【表7】
Figure 0003944621
【0201】
表4,5及び表6,7いずれの場合においても、本発明の静電潜像現像用トナーを用いたものは画像のハジキ、文字解像度共に優れた特性を示すことがわかる。
【0202】
【発明の効果】
本発明により、複数のトナー像を逐次画像支持体上に重ね合わせていき、重ね合わせトナー画像を一括圧接加熱定着する方式を用いながら、トナーハジキや飛び散りを起こさない静電潜像現像用トナーと画像形成方法及び画像形成装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するための画像形成装置の構成断面図。
【図2】本発明を説明するための転写ドラム方式のカラー画像形成装置。
【符号の説明】
10 感光体ドラム
11 スコロトロン帯電器
12 露光光学系
13 現像器
14 転写器
17 定着装置
17a 熱定着ローラー
17b 加圧ローラー
P 画像支持体(記録紙又は記録材ともいう)
I 画像支持体搬送系
II 潜像形成部
III 回転式現像器

Claims (3)

  1. 静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第一のトナー像を画像支持体上に転写し、ついで少なくとも第一のトナー像を担持する画像支持体上に、静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第二のトナー像を転写した後に、前記第一及び第二のトナー像を加熱部材と加圧部材との間を通過させて画像支持体上に定着する画像形成方法に於いて、該トナーは少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を水系媒体中で融着させて作製し、該トナーの体積平均粒径が3〜9μmであり、該トナーの下記式で示される形状係数の算術平均値が1.3〜2.2の範囲内にあり、且つ形状係数が1.5〜2.0の範囲内にあるトナー粒子が80個数%以上であり、前記加熱部材と加圧部材が加熱ローラーと加圧ローラーであり、加熱ローラーへのシリコーンオイルの塗布量が0.1〜10μg/
    cm 2 であることを特徴とする画像形成方法。
    形状係数=((最大径/2)2×π)/投影面積
  2. 前記樹脂粒子と前記着色剤粒子と、さらに少なくとも離型剤粒子を水系媒体中において融着させた静電潜像現像用トナーを用いることを特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  3. 静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第一のトナー像を画像支持体上に転写し、ついで少なくとも第一のトナー像を有する画像支持体上に、静電潜像形成体上に形成された潜像を静電潜像現像用トナーを含む現像剤で現像し形成された第二のトナー像を転写した後に、前記第一及び第二のトナー像を加熱部材と加圧部材との間を通過させて画像支持体上に定着する画像形成装置において、該トナーは少なくとも樹脂粒子と着色粒子を水系媒体中で融着させて作製し、該トナーの体積平均粒径が3〜9μmであり、該トナーの下記式で示される形状係数の算術平均値が1.3〜2.2の範囲内にあり、且つ形状係数が1.5〜2.0の範囲内にあるトナー粒子が80個数%以上であり、前記加熱部材と加圧部材が加熱ローラーと加圧ローラーであり、加熱ローラーへのシリコーンオイルの塗布量が0.1〜10μg/cm 2 であることを特徴とする画像形成装置。
    形状係数=((最大径/2)2×π)/投影面積
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