JP3864611B2 - 静電荷潜像現像用トナー、その製造方法、該トナーを用いる現像剤および画像形成方法 - Google Patents

静電荷潜像現像用トナー、その製造方法、該トナーを用いる現像剤および画像形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電荷潜像現像用トナー(以下、単にトナーともいう)、その製造方法、該トナーを用いる現像剤および画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
静電荷潜像現像を利用する複写機およびプリンター用のトナーとしては、粉砕法によるトナーが現在主流であるが、近年、市場からの高画質化の要請が高まり、低コストで粒度分布がシャープな小粒径粒子が作製可能なことから、乳化重合法、懸濁重合法や分散重合法等を用いた重合トナーの製造方法が盛んに提案されている(例えば、乳化重合法によるトナー製造方法としては、特開昭63−186253号、特開平6−329947号、特開平9−96919号など)。
【0003】
中でも乳化重合粒子を使用し、着色剤等と凝集体を形成した後に融着させて製造する、いわゆる乳化会合型重合トナー製造方法は、その方法の特性上、非球形の粒子を作製できるために、球形トナーが得られる懸濁重合トナーと比較してクリーニング性に優れた小粒径のトナーを製造することができる利点を有している。しかし、従来の乳化会合型重合トナー製造方法では、実際の複写機・プリンターに搭載した場合、画像支持体への転写時に文字のハジキなどの問題が発生することがある。この理由としては明確では無いが、粒子を会合する際の均一性に問題があり、画像支持体に対する転写時に帯電性の低いトナーが存在することでハジキを発生しやすくなっているものと推定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、静電荷潜像現像用トナーに於いて、画像支持体に対する転写性が良好で高画質を長期に亘って維持することのできる静電荷潜像現像用トナー及びその製造方法と、本発明の静電荷潜像現像用トナーを用いる現像剤および画像形成方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、下記構成により達成される。
【0006】
1.少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を塩析、融着させた静電荷潜像現像用トナーに於いて、該樹脂粒子が重合開始剤を溶解させた水溶液中に重合性単量体を平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%で添加させて重合せしめた樹脂粒子であることを特徴とする静電荷潜像現像用トナー。
【0007】
2.重合性単量体の上記平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%であることを特徴とする前記1記載の静電荷潜像現像用トナー。
【0008】
3.少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を有する静電荷潜像現像用トナーの製造方法に於いて、重合開始剤を溶解させた水溶液中に重合性単量体を平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%で添加せしめて重合させた樹脂粒子と着色剤粒子を塩析、融着させることを特徴とする静電荷潜像現像用トナーの製造方法。
【0009】
4.上記平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%であることを特徴とする前記3記載の静電荷潜像現像用トナーの製造方法。
【0010】
5.少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を塩析、融着させた静電荷潜像現像用トナーと磁性粒子を有する現像剤に於いて、該樹脂粒子が重合開始剤を溶解させた水溶液中に重合性単量体を平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%で添加させて重合せしめた樹脂粒子であることを特徴とする現像剤。
【0011】
6.上記平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%であることを特徴とする前記5記載の現像剤。
【0012】
7.静電潜像形成体上に形成された潜像を少なくとも静電荷潜像現像用トナーを有する現像剤にて現像し、ついで画像支持体上に転写、熱定着して画像を得る画像形成方法に於いて、該トナーが少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を塩析、融着させた静電荷潜像現像用トナーであり、且つ前記樹脂粒子が重合開始剤を溶解させた水溶液中に重合性単量体を平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%で添加させて重合せしめた粒子であり、前記静電潜像形成体上に残留する静電荷潜像現像用トナーをクリーニングすることを特徴とする画像形成方法。
【0013】
8.上記平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%であることを特徴とする前記7記載の画像形成方法。
【0014】
すなわち、本発明者らは鋭意検討の結果、乳化重合時の粒子の性状に注目することで本発明の目的を達成することができることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0015】
本発明では、乳化重合を行う際に重合性単量体の添加方法を特定の方法とすることで、その乳化重合に於いて製造される乳化重合粒子の表面性を均一なものとすることができ、その結果、その粒子を使用して会合せしめて形成されるトナー粒子自体も均一な性状を有することができ、帯電量が均一となり、画像支持体に対する転写時のハジキ等の問題を発生しないトナーを得ることができるものである。
【0016】
また、本発明のトナーは、少なくとも乳化重合で調製された樹脂粒子と着色剤粒子とを塩析、融着させてなるものである。この塩析、融着とは、乳化重合粒子と着色剤粒子が分散された水中に塩析剤を添加し、必要に応じて無限溶解する有機溶媒を添加し、ついで加熱することで塩析すると同時に融着を進行させて、トナー粒子を調製するものである。この方法では、樹脂粒子と着色剤粒子の凝集一次粒子を形成した後に融着させる方法とは異なり、中間段階を経ずに融着させ、トナー粒子を調製することができる方法であることから、塩析、融着させて形成されたトナー粒子の均一性が損なわれることが無く、帯電性の均一なトナーを安定して得ることができるものである。
【0017】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0018】
《材料》
〔単量体〕
重合性単量体としては、ラジカル重合性単量体を必須の構成成分とし、必要に応じて架橋剤を使用することができる。また、以下の酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を少なくとも1種類含有することが好ましい。
【0019】
(1)ラジカル重合性単量体
ラジカル重合性単量体成分としては、特に限定されるものではなく従来公知のラジカル重合性単量体を用いることができる。また、要求される特性を満たすように、1種または2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
【0020】
具体的には、芳香族系ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、ビニルエステル系単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系単量体等を用いることができる。
【0021】
芳香族系ビニル単量体としては、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン系単量体およびその誘導体が挙げられる。
【0022】
(メタ)アクリル酸エステル系単量体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアクリル酸エチル、γ−アミノアクリル酸プロピル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙げられる。
【0023】
ビニルエステル系単量体としては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げられる。
【0024】
ビニルエーテル系単量体としては、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられる。
【0025】
モノオレフィン系単量体としては、エチレン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
【0026】
ジオレフィン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
【0027】
ハロゲン化オレフィン系単量体としては、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル等が挙げられる。
【0028】
(2)架橋剤
架橋剤としては、トナーの特性を改良するためにラジカル重合性架橋剤を添加しても良い。ラジカル重合性架橋剤としては、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレングリコールメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するものが挙げられる。
【0029】
(3)酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体
酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、例えば、カルボキシル基含有単量体、スルホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合物を用いることができる。
【0030】
酸性基を有するラジカル重合性単量体としては、カルボン酸基含有単量体として、アクリル酸、メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、マレイン酸モノブチルエステル、マレイン酸モノオクチルエステル等が挙げられる。
【0031】
スルホン酸基含有単量体としては、スチレンスルホン酸、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコハク酸オクチル等が挙げられる。
【0032】
これらは、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩あるいはカルシウムなどのアルカリ土類金属塩の構造であってもよい。
【0033】
塩基性基を有するラジカル重合性単量体としては、アミン系の化合物があげられ、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、および上記4化合物の4級アンモニウム塩、3−ジメチルアミノフェニルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩、アクリルアミド、N−ブチルアクリルアミド、N,N−ジブチルアクリルアミド、ピペリジルアクリルアミド、メタクリルアミド、N−ブチルメタクリルアミド、N−オクタデシルアクリルアミド;ビニルピリジン、ビニルピロリドン;ビニルN−メチルピリジニウムクロリド、ビニルN-エチルピリジニウムクロリド、N,N−ジアリルメチルアンモニウムクロリド、N,N−ジアリルエチルアンモニウムクロリド等を挙げることができる。
【0034】
本発明では上記ラジカル重合性単量体を組み合わせて使用することができ、好ましくは芳香族系ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を使用することが好ましい。
【0035】
本発明に用いられるラジカル重合性単量体としては、酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体が単量体全体の0.1〜15重量%使用することが好ましく、ラジカル重合性架橋剤はその特性にもよるが、全ラジカル重合性単量体に対して0.1〜10重量%の範囲で使用することが好ましい。
【0036】
〔連鎖移動剤〕
分子量を調整することを目的として、一般的に用いられる連鎖移動剤を用いることが可能である。
【0037】
連鎖移動剤としては、特に限定されるものではなく例えばオクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン等のメルカプタン、およびスチレンダイマー等が使用される。
【0038】
〔重合開始剤〕
本発明に用いられるラジカル重合開始剤は水溶性であれば適宜使用が可能である。例えば過硫酸塩(過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(4,4′−アゾビス4−シアノ吉草酸及びその塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩等)、パーオキシド化合物等が挙げられる。
【0039】
更に上記ラジカル重合開始剤は、必要に応じて還元剤と組み合わせレドックス系開始剤とする事が可能である。レドックス系開始剤を用いる事で、重合活性が上昇し重合温度の低下が図れ、更に重合時間の短縮が期待できる。
【0040】
重合温度は、重合開始剤の最低ラジカル生成温度以上であればどの温度を選択しても良いが例えば50℃から90℃の範囲が用いられる。但し、常温開始の重合開始剤例えば過酸化水素−還元剤(アスコルビン酸等)の組み合わせを用いる事で室温またはそれ以上の温度で重合する事も可能である。
【0041】
〔界面活性剤〕
前述のラジカル重合性単量体を使用して乳化重合を行うためには、界面活性剤を使用して乳化重合を行う必要がある。この際に使用することのできる界面活性剤としては特に限定されるものでは無いが、下記のイオン性界面活性剤を好適なもののの例として挙げることができる。
【0042】
イオン性界面活性剤としては、スルフォン酸塩(ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンベンゼンスルフォン酸ナトリウムなど)、硫酸エステル塩(ドデシル硫酸ナトリウム、テトラデシル硫酸ナトリウム、ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウムなど)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、オレイン酸カルシウムなど)などが挙げられる。
【0043】
また、ノニオン性界面活性剤も使用することができる。具体的には、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイドとポリエチレンオキサイドの組み合わせ、ポリエチレングリコールと高級脂肪酸とのエステル、アルキルフェノールポリエチレンオキサイド、高級脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル、高級脂肪酸とポリプロピレンオキサイドのエステル、ソルビタンエステル等をあげることができる。
【0044】
また、フッ素系界面活性剤も使用することができる。
【0045】
本発明において、これらは、主に乳化重合時の乳化剤として使用されるが、他の工程または使用目的で使用してもかまわない。
【0046】
〔着色剤〕
着色剤としては無機顔料、有機顔料を挙げることができる。
【0047】
無機顔料としては、従来公知のものを用いることができる。どのような顔料でも使用することができるが、具体的な無機顔料を以下に例示する。
【0048】
黒色の顔料としては、例えば、ファーネスブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラック、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いられる。
【0049】
これらの無機顔料は所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加量は重合体に対して約2から約20部であり、好ましくは約3から15部が選択される。
【0050】
磁性トナーとして使用する際には、前述のマグネタイトを添加することができる。この場合には所定の磁気特性を付与する観点で、トナー中に20〜60重量%添加することが好ましい。
【0051】
有機顔料としては、従来公知のものを用いることができる。どのような顔料でも使用することができるが、具体的な有機顔料を以下に例示する。
【0052】
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
【0053】
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー138、等が挙げられる。
【0054】
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
【0055】
これらの有機顔料は所望に応じて単独または複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加量は重合体に対して約2から約20部であり、好ましくは約3から15部が選択される。
【0056】
着色剤は表面改質して使用することもできる。その表面改質剤としては、従来公知のものを使用することができ、具体的にはシランカップリング剤、チタンカップリング剤、アルミニウムカップリング剤等が好ましく用いることができる。
【0057】
シランカップリング剤としては、メチルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン等のアルコキシシラン、ヘキサメチルジシロキサン等のシロキサン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
【0058】
チタンカップリング剤としては、例えば、味の素社製の「プレンアクト」と称する商品名で市販されているTTS、9S、38S、41B、46B、55、138S、238S等、日本曹達社製の市販品A−1、B−1、TOT、TST、TAA、TAT、TLA、TOG、TBSTA、A−10、TBT、B−2、B−4、B−7、B−10、TBSTA−400、TTS、TOA−30、TSDMA、TTAB、TTOP等が挙げられる。
【0059】
アルミニウムカップリング剤としては、例えば、味の素社製の「プレンアクトAL−M」等が挙げられる。
【0060】
これらの表面改質剤は着色剤に対して0.01〜20wt%添加することが好ましく、さらに好ましくは0.1〜5wt%程度添加して使用することができる。
【0061】
本発明で得られたトナーには、流動性の改良やクリーニング性の向上などの目的で、いわゆる外添剤を添加して使用することができる。これら外添剤としては特に限定されるものでは無く、種々の無機微粒子、有機微粒子及び滑剤を使用することができる。
【0062】
無機微粒子としては、従来公知のものを使用することができる。具体的には、シリカ、チタン、アルミナ微粒子等が好ましく用いることができる。これら無機微粒子としては疎水性のものが好ましい。具体的には、シリカ微粒子として、例えば日本アエロジル(株)製の市販品R−805、R−976、R−974、R−972、R−812、R−809、ヘキスト(株)製のHVK−2150、H−200、キャボット(株)製の市販品TS−720、TS−530、TS−610、H−5、MS−5等が挙げられる。
【0063】
チタン微粒子としては、例えば、日本アエロジル(株)製の市販品T−805、T−604、テイカ(株)製の市販品MT−100S、MT−100B、MT−500BS、MT−600、MT−600SS、JA−1、富士チタン(株)製の市販品TA−300SI、TA−500、TAF−130、TAF−510、TAF−510T、出光興産(株)製の市販品IT−S、IT−OA、IT−OB、IT−OC等が挙げられる。
【0064】
アルミナ微粒子としては、例えば、日本アエロジル(株)製の市販品RFY−C、C−604、石原産業(株)製の市販品TTO−55等が挙げられる。
【0065】
また、有機微粒子としては数平均一次粒子径が10〜2000nm程度の球形の有機微粒子を使用することができる。このものとしては、スチレンやメチルメタクリレートなどの単独重合体やこれらの共重合体を使用することができる。
【0066】
滑剤には、例えばステアリン酸の亜鉛、アルミニウム、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、オレイン酸の亜鉛、マンガン、鉄、銅、マグネシウム等の塩、パルミチン酸の亜鉛、銅、マグネシウム、カルシウム等の塩、リノール酸の亜鉛、カルシウム等の塩、リシノール酸の亜鉛、カルシウムなどの塩等の高級脂肪酸の金属塩が挙げられる。
【0067】
これら外添剤の添加量は、トナーに対して0.1〜5重量%程度が好ましい。
【0068】
《製造工程》
本発明の重合トナーの製造工程は、乳化重合を行い樹脂粒子を調製する乳化重合工程、前記樹脂粒子分散液に着色剤粒子分散液などを添加した後に塩析及び融着させトナー粒子とする塩析/融着工程、得られたトナー粒子を水中より濾過し界面活性剤などを除去する洗浄工程、得られたトナー粒子を乾燥する乾燥工程、さらに乾燥させて得られたトナーを必要に応じて解砕処理を施して(解砕工程)外添剤などを添加する外添剤添加工程(トナー化工程)などから構成される。
【0069】
以下、各工程について説明する。
【0070】
〔乳化重合工程〕
本発明の乳化重合工程は、基本的には従来一般的に知られている乳化重合であり、本発明で限定している重合性多量体の添加速度以外は、特に限定されるものでは無いが、たとえば以下の方法を使用することができる。
【0071】
まず必要量のラジカル重合開始剤を水中に溶解させる。ついで、窒素気流によって脱気した後に、加熱を行い所定の重合温度まで到達した後にラジカル重合性単量体を本発明の添加条件で添加する。本発明では、添加速度は、添加される重合性単量体の平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%であり、好ましくは、平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%である。
【0072】
平均添加速度が重合性単量体の0.1重量%以下より遅い場合には、重合率が98%以下になることが多く、未反応モノマーが残量したり、オリゴオマーが発生したりする。転写性の悪化は、これらの分子の影響により、トナー粒子の表面性の分布を広げているためと考えている。
【0073】
一方、平均添加速度が重合性単量体の5.0重量%より大きい場合には、重合時に凝集物が発生する事が多ことから、適正な領域の添加速度で得られる重合体微粒子とは異なる粒子が生成していると考えられる。転写性の悪化は、このようにして生成した重合体微粒子が転写性に悪影響を与えているためと考えている。
【0074】
反応相中に重合性単量体を添加するための装置としては、特に限定されるものでは無いが、たとえば、定量送液ポンプ、滴下ロート等を使用することができる。
【0075】
ラジカル重合性単量体を複数使用する場合には、これらを溶解させ均一な溶液として添加することが好ましい。なお、本発明の平均添加速度は使用する全ラジカル重合性単量体に対する百分率で規定される。
【0076】
分子量調節のために連鎖移動剤を使う場合はラジカル重合性単量体と混合して添加する。
【0077】
重合温度および時間は乳化重合が起こる範囲であればどのように設定してもかまわない。通常は窒素気流下で重合を行う。
【0078】
この乳化重合工程は、目的とするトナー物性に応じて、条件の異なるものを複数回行うこともあるし、多段重合とした、一つの反応器の中で時系列的に、前の重合液が存在するところで追加重合することもできる。
【0079】
さらに、分子量あるいは組成の異なる複数の樹脂粒子を別々に調製して、複数の樹脂粒子を使用して下記に示す塩析/融着を行ってトナー化することもできる。この場合、特に、分子量の異なる樹脂粒子を使用することはトナーの定着性の向上の観点より好ましい。この場合、複数の樹脂粒子のいずれもが本発明の構成を満足していることが好ましい。この理由は、複数の樹脂粒子で重合性単量体の添加速度が異なっているものを使用した場合、均一な塩析/融着を行うことができず、形成されたトナー粒子の形状が不均一になる問題が発生しやすいためである。すなわち、複数の樹脂粒子のいずれもが本発明の構成を満足することによって、均一なトナーを調製することができるものである。
【0080】
本発明に係わる樹脂粒子は、そのガラス転移温度(Tgと略記する)が10〜75℃の範囲にあれば良く、更に好ましくは40〜65℃である。また、樹脂粒子の軟化点は80〜220℃の範囲が好ましい。樹脂粒子の組成としては、特に、酸性基を有するラジカル重合性単量体または塩基性基を有するラジカル重合性単量体を含有するものが好ましい。この含有量は、全重合体に対し約0.1〜20重量パーセント含有していることが好ましい。
【0081】
本発明に係わる樹脂粒子の分子量は特に限定されないが、通常は重量平均分子量で2,000〜1,000,000、好ましくは8,000〜500,000である。また、乳化重合で調製された樹脂粒子の粒子径は重量平均径で20〜500nm程度である。
【0082】
なお、ここで、樹脂粒子の軟化点は、高化式フローテスター(島津製作所製)を使用して測定された値を示す。具体的には、高化式フローテスター「CFT−500」(島津製作所製)を用い、ダイスの細孔の径1mm、長さ1mm、荷重20kg/cm2、昇温速度6℃/minの条件下で1cm3の試料を溶融流出させたときの流出開始点から流出終了点の高さの1/2に相当する温度を軟化点として示す。
【0083】
また、樹脂粒子のガラス転移点とはDSCにて測定された値で、ベースラインと吸熱ピークの傾きとの交点をガラス転移点とする。具体的には、示差走査熱量計を用い、100℃まで昇温しその温度にて3min間放置した後に降下温度10℃/minで室温まで冷却する。ついで、このサンプルを昇温速度10℃/minで測定した際に、ガラス転移点以下のベースラインの延長線と、ピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との交点をガラス転移点として示す。
【0084】
測定装置としては、パーキンエルマー社製のDSC−7等を使用することができる。
【0085】
樹脂粒子の分子量分布はGPCにて測定されたスチレン換算分子量を示す。
【0086】
GPCによる樹脂の分子量測定方法は、THFを溶媒としたGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)による測定である。すなわち、測定試料0.5〜5mg、より具体的には1mgに対してTHFを1cc加え、室温にてマグネチックスターラーなどを用いて攪拌を行い、充分に溶解させる。ついで、ポアサイズ0.45〜0.50μmのメンブランフィルターで処理した後に、GPCへ注入する。GPCの測定条件は、40℃にてカラムを安定化させ、THFを毎分1ccの流速で流し、1mg/ccの濃度の試料を約100μl注入して測定する。カラムは、市販のポリスチレンジェルカラムを組み合わせて使用することが好ましい。例えば、昭和電工社製のShodex GPC KF−801,802,803,804,805,806,807の組合せや、東ソー社製のTSKgelG1000H、G2000H,G3000H,G4000H,G5000H,G6000H,G7000H,TSK guard columnの組合せなどをあげることができる。また、検出器としては、屈折率検出器(IR検出器)、あるいはUV検出器を用いるとよい。試料の分子量測定では、試料の有する分子量分布を単分散のポリスチレン標準粒子を用いて作成した検量線を用いて算出する。検量線作成用のポリスチレンとしては10点程度用いるとよい。
【0087】
樹脂粒子の粒径は、大塚電子社製・電気泳動光散乱光度計ELS−800を用いて、上記分散液を使用して測定された重量平均粒径を示す。
【0088】
〔塩析/融着工程〕
重合工程によって生成された樹脂粒子を用いて塩析し、融着することで非球形トナーを生成する。
【0089】
この場合、樹脂粒子と着色剤粒子を水中で塩析し、融着させる。
【0090】
着色剤に限らず、トナーの構成要素である、離型剤や荷電制御剤も本工程で添加することができる。
【0091】
着色剤自体は表面改質して使用してもよい。着色剤の表面改質法は、溶媒中に着色剤を分散し、その中に表面改質剤を添加した後昇温し反応を行う。反応終了後、ろ過し同一の溶媒で洗浄ろ過を繰り返し乾燥させ表面改質剤で処理された顔料を得る。
【0092】
着色剤粒子は着色剤を水中に分散して調製される。この分散は、水中で界面活性剤濃度を臨界ミセル濃度(CMC)以上にした状態で行われる。
【0093】
顔料分散時の分散機は特に限定されないが、好ましくは、超音波分散機、機械的ホモジナイザー、マントンゴーリンや圧力式ホモジナイザー等の加圧分散機、サンドグラインダー、ゲッツマンミルやダイヤモンドファインミル等の媒体型分散機が揚げられる。
【0094】
ここで使用される界面活性剤は、前述の界面活性剤を使用することができる。
【0095】
塩析/融着を行う工程は、樹脂粒子及び着色剤粒子とが存在している水中にアルカリ金属塩やアルカリ土類金属塩等からなる塩析剤を臨界凝集濃度以上の凝集剤として添加し、ついで樹脂粒子のガラス転移点以上に加熱することで塩析を進行させると同時に融着を行う工程である。この工程では、水に無限溶解する有機溶媒を添加し、樹脂粒子のガラス転移温度を実質的に下げることで融着を効果的に行う手法を使用してもよい。
【0096】
ここで、塩析剤であるアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩は、アルカリ金属として、リチウム、カリウム、ナトリウム等が挙げられ、アルカリ土類金属として、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムなどが挙げられ、好ましくはカリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、バリウムが挙げられる。また塩を構成するものとしては、塩素塩、臭素塩、沃素塩、炭酸塩、硫酸塩等が挙げられる。
【0097】
さらに、前記水に無限溶解する有機溶媒としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、エチレングリコール、グリセリン、アセトン等があげられるが、炭素数が3以下のメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールのアルコールが好ましく、特に、2−プロパノールが好ましい。
【0098】
本発明の塩析/融着を行う場合、塩析剤を添加した後に放置する時間をできるだけ短くすることが好ましい。この理由として明確では無いが、塩析した後の放置時間によって、粒子の凝集状態が変動し、粒径分布が不安定になったり、融着させたトナーの表面性が変動したりする問題が発生する。また、塩析剤を添加する温度としては少なくとも樹脂粒子のガラス転移温度以下であることが必要である。この理由としては、塩析剤を添加する温度が樹脂粒子のガラス転移温度以上であると樹脂粒子の塩析/融着は速やかに進行するものの、粒径の制御を行うことができず、大粒径の粒子が発生したりする問題が発生する。この添加温度の範囲としては樹脂のガラス転移温度以下であればよいが、一般的には5℃〜55℃、好ましくは10℃〜45℃である。
【0099】
また、本発明では、塩析剤を樹脂粒子のガラス転移温度以下で加え、その後にできるだけ速やかに昇温し、樹脂粒子のガラス転移温度以上に加熱する方法を使用することが必要である。この昇温までの時間としては4時間未満が好ましい。さらに、昇温を速やかに行う必要があるが、昇温速度としては、0.10℃/分以上が好ましい。上限としては特に明確では無いが、瞬時に温度を上げると塩析が急激に進行するため、粒径制御が不可能になる問題があり、5℃/分以下が好ましい。
【0100】
ここで、塩析/融着されて得られたトナーの粒径は、体積平均粒径で3〜10μmが好ましい。このトナーの体積平均粒径は、コールターカウンターTA−II、コルターマルチサイザー、SLAD1100(島津製作所製レーザー回折式粒径測定装置)等を用いて測定することができる。コールターカウンターTA−II及びコールターマルチサイザーではアパーチャー径=100μmのアパーチャーを用いて2.0〜40μmの範囲における粒径分布を用いて測定されたものを示す。
【0101】
〔濾過/洗浄工程〕
塩析/融着工程で得られたトナー粒子を、濾過し、洗浄を行い、トナー粒子に付着している界面活性剤や塩析剤などの不純物を除去する。この方法としては、遠心分離、ヌッチェ、フィルタープレス等により濾過を行い、ついで洗浄水により洗浄を行う。
【0102】
〔乾燥工程〕
洗浄・濾過後のトナーは乾燥して使用される。この際に使用される乾燥機は特に限定されないが、スプレードライヤー、真空凍結乾燥機、減圧乾燥機等が使われ、好ましくは、静置棚乾燥機、移動式棚乾燥機、流動層乾燥機、回転式乾燥機、撹拌式乾燥機等が使われる。乾燥時には水分量を5重量%以下にすることが好ましく、さらに、2重量%以下にすることが好ましい。
【0103】
〔解砕工程〕
本工程は特に必要としない場合もあるが、乾燥後に弱い凝集状態になる可能性もあり、その際には、ジェットミル、ヘンシェルミキサー、コーヒーミル、フードプロセッッサー等の機械式解砕装置を使用することで解砕してもよい。
【0104】
〔トナー化工程〕
トナー化工程は上記で得られたトナー粒子をそのまま使用してもよいが、例えば流動性、帯電性、クリーニング性の改良を行うことを目的として、前述の外添剤を添加してもよい。外添剤の添加方法としては、タービュラーミキサー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー、V型混合機などの種々の公知の混合装置を使用することができる。
【0105】
また、本発明のトナーはそれ単独で使用し、磁性あるいは非磁性一成分トナーとして使用してもよく、キャリア等の磁性粒子と混合して二成分現像剤として使用してもよい。
【0106】
なお、トナーは、着色剤以外にトナー用材料として種々の機能を付与することのできる材料を加えてもよい。具体的には、定着性改良剤、荷電制御剤等が挙げられる。これらの成分は樹脂粒子を乳化重合する段階でその分散液を添加する方法、前述の塩析/融着段階で樹脂粒子と着色剤粒子と同時に添加し、トナー中に包含する方法、樹脂粒子自体に添加する方法等種々の方法で添加することができる。好ましい方法としては、前述の樹脂粒子を乳化重合する段階で荷電制御剤粒子及び/又は定着性改良剤粒子を分散液の状態で添加する方法及び前述の塩析/融着工程で樹脂粒子及び着色剤粒子と同時に荷電制御剤粒子及び/又は定着性改良剤粒子を分散液の状態で添加し、塩析/融着させる方法が挙げられる。
【0107】
定着性改良剤としては、種々の公知のもので、且つ水中に分散することができるものを使用することができる。具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン等のオレフィン系ワックスや、これらの変性物、カルナバワックスやライスワックス等の天然ワックス、脂肪酸ビスアミドなどのアミド系ワックスなどをあげることができる。
【0108】
荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、且つ水中に分散することができるものを使用することができる。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸または高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸金属塩あるいはその金属錯体等が挙げられる。
【0109】
なお、これら荷電制御剤や定着性改良剤の粒子は、分散した状態で数平均一次粒子径が10〜500nm程度とすることが好ましい。
【0110】
《現像剤》
本発明に用いられる現像剤は、一成分現像剤でも二成分現像剤でもよいが、好ましくは二成分現像剤である。一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤として前記トナーをそのまま用いる方法もあるが、通常はトナー粒子中に0.1〜5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤として用いる。その含有方法としては、着色剤と同様にして非球形粒子中に含有させるのが普通である。
【0111】
また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いることもできる。この場合は、磁性粒子としては、鉄、フェライト、マグネタイト等の金属、それらの金属とアルミニウム、鉛等の金属との合金等の従来から公知の材料を用いることができる。特にフェライト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径としては15〜100μm、より好ましくは25〜60μmのものがよい。キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
【0112】
キャリアは、更に樹脂により被覆されているもの、あるいは樹脂中に磁性粒子を分散させたいわゆる樹脂分散型キャリアが好ましい。コーティング用の樹脂組成としては、特に限定は無いが、例えば、オレフィン系樹脂、スチレン系樹脂、スチレン/アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、エステル系樹脂或いはフッ素含有重合体系樹脂等が用いられる。また、樹脂分散型キャリアを構成するための樹脂としては、特に限定されず公知のものを使用することができ、例えば、スチレンアクリル樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素系樹脂、フェノール樹脂等を使用することができる。
【0113】
《画像形成方法》
次に、本発明の画像形成方法について説明する。
【0114】
図1は本発明の画像形成方法に用いられる現像装置(現像器)の一例を示す断面図である。この図において、41は内部に固定の磁石体42を有する現像剤搬送体である現像スリーブ、46は現像剤搬送量規制部材である規制棒、47は現像剤掻き取り部材であるスクレーパ、48は現像剤攪拌部材である攪拌ローラ、49は現像装置のケーシング、50はトナーTとキャリアCからなる二成分現像剤、51はバイアス印加手段としての電源、10は導電性基体11上に感光層12を形成した像形成体である感光体ドラム、D1は前記感光体ドラム10と前記現像スリーブ41の最近接距離、また前記感光体ドラム10及び前記現像スリーブ41の矢印は回転方向を示す。
【0115】
現像スリーブ41は例えばアルミニウム、ステンレス等の非磁性かつ導電性の金属からなる直径0.5〜3cmの円筒であり、表面粗さ(Rz)が1〜30μmとなるように加工されている。前記現像スリーブ41の内部には、N極又はS極に着磁された4〜12極の磁極を有する円柱状或いは割り箸状(柱状)の集合体等の磁石体42が固定して配設されており、前記現像スリーブ41は前記磁石体42に対して回転可能になっている。
【0116】
ケーシング49は例えばアクリル、ポリカーボネート等の絶縁性の樹脂からなるケーシングであり、ケーシング49内には前記固定の磁石体42を内包した現像スリーブ41、供給ローラ45、スクレーパ47及び攪拌ローラ48が配置され、前記ケーシング49の出口には規制棒46が配置されている。
【0117】
前記ケーシング49の内部にはトナーTとキャリアCからなる二成分現像剤50が貯留される。該二成分現像剤50は前記攪拌ローラ48により攪拌混合されるとともに、前記供給ローラ45により供給されて前記現像スリーブ41上に付着して磁気ブラシを形成する。該磁気ブラシは前記現像スリーブ41の回転とともに前記規制棒46により搬送量を規制されながら搬送される。
【0118】
前記現像スリーブ41には前記電源51から直流成分を有する交流電圧が、前記現像スリーブ41と前記感光体ドラム10との間隙にはそれぞれ強い振動電界が形成されている。前記強い振動電界によりトナーTがキャリアCから離れて飛翔し、トナークラウドが発生する。これにより前記感光体ドラム10上の潜像に向かう飛翔を起こし、前記感光体ドラム10上にトナー像が形成される。
【0119】
尚、接触方式の現像としては、本発明のトナーを有する現像剤の層厚は現像領域に於いて0.1〜8mm、特に、0.4〜5mmであることが好ましい。また、感光体ドラムと現像剤スリーブとの間隙は、0.15〜7mm、特に、0.2〜4mmであることが好ましい。
【0120】
また、非接触系現像方式としては、現像剤スリーブ上に形成された現像剤層と感光体ドラム面とが接触しないものであり、この現像方式を構成するために現像剤層は薄層で形成されることが好ましい。この方法は現像スリーブ面の現像領域で20〜500μmの現像剤層を形成させ、感光体と現像剤スリーブ面との間隙が該現像剤層よりも大きい間隙を有するものである。
【0121】
この薄層形成は磁気の力を使用する磁性ブレードや現像剤担持体表面に現像剤層規制棒を押圧する方式等で形成される。さらに、ウレタンブレードや燐青銅板等を現像剤担持体表面に接触させ現像剤層を規制する方法もある。押圧規制部材の押圧力としては1〜15gf/mmが好適である。押圧力が小さい場合には規制力が不足するために搬送が不安定になりやすく、一方、押圧力が大きい場合には現像剤に対するストレスが大きくなるため、現像剤の耐久性が低下しやすい。好ましい範囲は3〜10gf/mmである。現像剤担持体と感光体表面の間隙は現像剤層よりも大きいことが必要である。さらに、現像に際して現像バイアスを付加する場合、直流成分のみ付与する方式でも良いし、交流バイアスを印加する方式のいずれでも良い。
【0122】
現像剤スリーブの大きさとしては直径が10〜40mmのものが好適である。直径が小さい場合には現像剤の混合が不足し、トナーに対して充分な帯電付与を行うに充分な混合を確保することが困難となり、直径が大きい場合には現像剤に対する遠心力が大きくなり、トナーの飛散の問題を発生しやすい。
【0123】
図2は本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装置の一例を示す断面図である。この図において、10は像形成体である感光体ドラム、20は帯電手段であるスコロトロン帯電器、25は画像読み取り部、30は露光手段であるレーザービームを用いた画像書き込み部、40A、40B、40C及び40Dはそれぞれ異なる色の二成分現像剤を収容した図1に示す現像装置、60は第1給紙ローラ61及び第2給紙ローラ62を備えた給紙部、70は転写手段である転写用コロナ帯電器、75は分離手段である分離用コロナ帯電器、80は搬送部、85は定着部、90はクリーニングブレード91を備えたクリーニング装置、95は帯電前露光ランプを表す。また図中の矢印は前記感光体ドラム10の回転方向を示す。
【0124】
本発明による画像形成方法を図2を用いて説明する。これは多色画像形成プロセスであり、基本動作は、まず、図示しない操作部から図示しない制御部にコピー開始指令が送出され、感光体ドラム10が回転を始める。前記感光体ドラム10の回転に従い、その周面はスコロトロン帯電器20により一様に帯電される。また、画像読み取り部25では原稿からの光情報が電気信号に変換され、該電気信号は画像処理を加えられた後、画像書き込み部30に入力される。前記帯電された感光体ドラム10上には、画像書き込み部30によりレーザービームが照射され、前記感光体ドラム10上に潜像が形成される。前記感光体ドラム10上の潜像は、前記現像装置40A、40B、40C又は40Dの何れかにより現像され、前記感光体ドラム10上にトナー像が形成される。
【0125】
前記トナー像が形成された感光体ドラム10は、再び前記スコロトロン帯電器20により一様に帯電され、前記画像書き込み部30によりレーザービームが照射され、次の潜像が形成される。前記感光体ドラム10上の潜像は、前記現像装置40A、40B、40C又は40Dの何れかにより現像され、前記感光体ドラム10上に次のトナー像が重ね合わされる。
【0126】
本実施例では以上のような潜像形成工程、現像工程が4回繰り返され、前記感光体ドラム10上には4色のトナー像が重ね合わされる。
【0127】
給紙部60には転写材である記録紙が収納されており、第1給紙ローラ61及び第2給紙ローラ62により前記感光体ドラム10上に重ね合わされたトナー像と同期して転写用コロナ帯電器70に送出される。前記感光体ドラム10上で重ね合わされたトナー像は前記転写用コロナ帯電器70により記録紙(記録材)上に転写され、該記録紙は分離用コロナ帯電器75により前記感光体ドラム10から分離される。トナー像を転写された記録紙は搬送部80を経て定着部85へ搬送され、溶融加圧定着された後、装置外に排出される。
【0128】
一方、記録紙に転写されずに前記感光体ドラム10上に残ったトナーはタイミングをとって前記感光体ドラム10上に圧着されるクリーニングブレード91を備えたクリーニング装置90により掻き落とされ、帯電前露光ランプ95により残留電位を除去された後、次回の画像形成プロセスに入る。
【0129】
ここにおいて、感光体面上に形成するイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等色像の重ね合わせ順序は何れでも良いが、少なくも第2番目以後の現像は非接触現像を行う必要がある。
【0130】
【実施例】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0131】
実施例1
《非球形状粒子の製造》
非球形状粒子の製造例1
「着色剤分散液1の調製」
内容積20lの樹脂容器に、アデカホープLS−90(旭電化社製・n−ドデシル硫酸ナトリウム)を0.90kgと純水10.0lを入れ撹拌溶解する。この液に、撹拌下、リーガル330R(キャボット社製カーボンブラック)1.20kgを徐々に加え、添加後1時間よく撹拌する。ついで、媒体型分散機(サンドグラインダー)を用いて、20時間連続分散した。
【0132】
分散後、大塚電子社製・電気泳動光散乱光度計ELS−800を用いて、上記分散液の粒径を測定した結果、重量平均径で122nmであった。また、静置乾燥による重量法で測定した上記分散液の固形分濃度は16.6w/w%であった。この分散液を「着色剤分散液1」とする。
【0133】
「ラテックス▲1▼−Aの調製」
10lステンレスポットに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(関東化学社製、鹿1級)0.55kgを入れ、イオン交換水4.0lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、アニオン界面活性剤溶液Aとする。
【0134】
10lステンレスポットに、ニューコール565C(日本乳化剤社製)0.14kgを入れ、イオン交換水4.0lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、ノニオン界面活性剤溶液Bとする。
【0135】
20lホーローポットに、過硫酸カリウム(関東化学社製、特級)223.8gを入れ、イオン交換水12.0lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、開始剤溶液Cと呼ぶ。
【0136】
温度センサー、冷却管、窒素導入装置を付けた100lのGL(グラスライニング)反応釜に、WAXエマルジョン(数平均分子量3000のポリプロピレンを融点以上に加熱し、分散して、エマルジョン化したもの:数平均一次粒子径=120nm/固形分濃度=29.9%)3.41kgとアニオン界面活性剤溶液Aとノニオン界面活性剤溶液Bとを入れ、撹拌を開始する。次いで、イオン交換水44.0lを加える。
【0137】
加熱を開始し、液温度が75℃になったところで、開始剤溶液Cを添加する。その後、液温度を75℃±1℃に制御しながら、スチレン12.1kgとアクリル酸n−ブチル2.88kgとメタクリル酸1.04kgとt−ドデシルメルカプタン548gとをあらかじめ混合した溶液を定量計付きの送液ポンプで、120分かけて投入する(全重合性単量体の平均添加速度は0.83wt%/分)。
【0138】
さらに、液温度を80℃±1℃に上げて、6時間加熱撹拌を行った。
【0139】
液温度を40℃以下に冷却し撹拌を停止する。ポールフィルターで濾過し、これをラテックス▲1▼−Aとした。
【0140】
なお、ラテックス▲1▼−A中の樹脂粒子のガラス転移温度は57℃、軟化点は121℃、分子量分布は、重量平均分子量=1.27万、重量平均粒径は120nmであった。
【0141】
「ラテックス▲1▼−Bの調製」
新たな10lステンレスポットに、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(関東化学社製、鹿1級)0.55kgを入れ、イオン交換純水4.0lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、アニオン界面活性剤溶液Dと呼ぶ。
【0142】
10lステンレスポットに、ニューコール565C(日本乳化剤社製)0.14kgを入れ、イオン交換純水4.0lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、ノニオン界面活性剤溶液Eと呼ぶ。
【0143】
20lホーローポットに、過硫酸カリウム(関東化学社製、特級)200.7gを入れ、イオン交換水12.0lを加え、室温下撹拌溶解する。これを、開始剤溶液Fと呼ぶ。
【0144】
温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛形バッフルを付けた100lのGL反応釜(撹拌翼はファウドラー翼)に、WAXエマルジョン(数平均分子量3000のポリプロピレンを融点以上に加熱し、分散して、エマルジョン化したもの:数平均一次粒子径=120nm/固形分濃度29.9%)3.41kgとアニオン界面活性剤溶液Dとノニオン界面活性剤溶液Eとを入れ、撹拌を開始する。次いで、イオン交換水44.0lを投入する。
【0145】
加熱を開始し、液温度が70℃になったところで、開始剤溶液Fを添加する。この時、スチレン11.0kgとアクリル酸n−ブチル4.00kgとメタクリル酸1.04kgとt−ドデシルメルカプタン9.02gとをあらかじめ混合した溶液を、60分かけて投入する(全重合性単量体の平均添加速度:1.67wt%/分)。
【0146】
その後、液温度を72℃±2℃に制御して、6時間加熱撹拌を行った。さらに、液温度を80℃±2℃に上げて、12時間加熱撹拌を行った。
【0147】
液温度を40℃以下に冷却し撹拌を停止する。ポールフィルターで濾過し、この濾液をラテックス▲1▼−Bとした。
【0148】
なお、ラテックス▲1▼−B中の樹脂粒子のガラス転移温度は58℃、軟化点は132℃、分子量分布は、重量平均分子量=24.5万であった。
【0149】
「非球形状粒子1の調製」
35lステンレスポットに塩析剤としての塩化ナトリウム(和光純薬社製、1級)5.36kgとイオン交換水20.0lを入れ、撹拌溶解する。これを、塩化ナトリウム溶液Gとする。
【0150】
2lガラスビーカーにFC−170C(住友スリーエム社製、ノニオン界面活性剤)1.00gを入れ、イオン交換水1.00lを加えて撹拌溶解する。これを、ノニオン界面活性剤溶液Hとする。
【0151】
温度センサー、冷却管、窒素導入装置、櫛形バッフルを付けた100lのSUS反応釜(撹拌翼はアンカー翼)に、上記で作製したラテックス▲1▼−A=20.0kgとラテックス▲1▼−B=5.2kgと着色剤分散液1=0.4kgとイオン交換水20.0kgとを入れ撹拌する。ついで、40℃に加温し、塩化ナトリウム溶液G、イソプロパノール(関東化学社製、鹿1級)6.00kg、ノニオン界面活性剤溶液Hをこの順に添加する。その後、10分間放置した後に、昇温を開始し、液温度85℃まで60分で昇温する。液温度85℃±2℃にて、6時間加熱撹拌し、塩析/融着させる。その後、40℃以下に冷却し撹拌を停止する。目開き45μmの篩いで濾過し、この濾液を会合液▲1▼とする。
【0152】
ついで、ヌッチェを用いて、会合液▲1▼よりウェットケーキ状の非球形状粒子を濾取した。その後、イオン交換水により洗浄した。
【0153】
上記で洗浄を完了したウェットケーキ状の非球形状粒子を、ヌッチェより取り出し、全紙バット5枚に、細かく砕きながら広げた。クラフト紙で覆いをかけた後、40℃の送風乾燥機で100時間乾燥した。
【0154】
乾燥を完了したブロック状の非球形状粒子を、ヘンシェル粉砕器で解砕した。
【0155】
以上のようにして得られた非球形状粒子を「非球形状粒子1」とする。
【0156】
なお、樹脂粒子の分子量は重量平均分子量=5.5万、軟化点=125℃、ガラス転移温度=57℃であった。
【0157】
非球形状粒子の製造例2
非球形状粒子の製造例1において、リーガル330R(キャボット社製カーボンブラック)の代わりにC.I.ピグメントレッド122を用いた他は同様にして本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた着色剤分散液を「着色剤分散液2」とし、非球形状粒子を「非球形状粒子2」とする。なお、着色剤粒子の分散径は160nmであった。
【0158】
非球形状粒子の製造例3
非球形状粒子の製造例1において、リーガル330R(キャボット社製カーボンブラック)の代わりにC.I.ピグメントイエロー17を用いた他は同様にして本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた着色剤分散液を「着色剤分散液3」とし、非球形状粒子を「非球形状粒子3」とする。なお、着色剤粒子の分散径は130nmであった。
【0159】
非球形状粒子の製造例4
非球形状粒子の製造例1において、リーガル330R(キャボット社製カーボンブラック)の代わりにC.I.ピグメントブルー15:3を用いた他は同様にして本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた着色剤分散液を「着色剤分散液4」とし、非球形状粒子を「非球形状粒子4」とする。なお、着色剤粒子の分散径は90nmであった。
【0160】
非球形状粒子の製造例5
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造に於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分1.26重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=1.26万、軟化点=120℃、ガラス転移温度=56℃、重量平均粒径=100nmであった。)、ラテックス▲1▼−Bに於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分0.75重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=30.5万、軟化点=133℃、ガラス転移温度=59℃、重量平均粒径=110nmであった。)とした他は同様にして本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子5」とする。
【0161】
得られた「非球状粒子5」は、重量平均分子量=5.9万、軟化点=126℃、ガラス転移温度=57℃であった。
【0162】
非球形状粒子の製造例6
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造に於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分2.73重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=1.06万、軟化点=119℃、ガラス転移温度=56℃、重量平均粒径=102nmであった。)、ラテックス▲1▼−Bに於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分1.59重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=30.1万、軟化点=129℃、ガラス転移温度=56℃、重量平均粒径=106nmであった。)とした他は同様にして本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子6」とする。得られた「非球状粒子6」は、重量平均分子量=5.6万、軟化点=127℃、ガラス転移温度=57℃であった。
【0163】
非球形状粒子の製造例7
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造に於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分1.83重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=1.31万、軟化点=120℃、ガラス転移温度=56℃、重量平均粒径=100nmであった。)、ラテックス▲1▼−Bに於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分2.75重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=29.6万、軟化点=129℃、ガラス転移温度=57℃、重量平均粒径=100nmであった。)とした他は同様にして本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子7」とする。
【0164】
得られた「非球状粒子7」は、重量平均分子量=5.6万、軟化点=127℃、ガラス転移温度=57℃であった。
【0165】
非球形状粒子の製造例8
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造に於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分0.17重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=2.61万、軟化点=121℃、ガラス転移温度=56℃、重量平均粒径=105nmであった。)、ラテックス▲1▼−Bに於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分0.12重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=31.2万、軟化点=133℃、ガラス転移温度=59℃、重量平均粒径=100nmであった。)とした他は同様にして本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子8」とする。
【0166】
得られた「非球状粒子8」は、重量平均分子量=6.1万、軟化点=129℃、ガラス転移温度=57℃であった。
【0167】
非球形状粒子の製造例9
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造に於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分4.21重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=1.01万、軟化点=116℃、ガラス転移温度=53℃、重量平均粒径=100nmであった。)、ラテックス▲1▼−Bに於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分4.83重量%(得られたラテックス中の樹脂は、重量平均分子量=26.2万、軟化点=128℃、ガラス転移温度=59℃、重量平均粒径=100nmであった。)とした他は同様にして本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子9」とする。
【0168】
得られた「非球状粒子9」は、重量平均分子量=5.9万、軟化点=128℃、ガラス転移温度=57℃であった。
【0169】
非球形状粒子の製造例10
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの重合性単量体をスチレン=11.2kg、アクリル酸ブチル=2.64kg、メタクリル酸=2.50kgへ変更した他は同様にして樹脂粒子を得た。このものをラテックス▲2▼−Aとする。なお、ラテックス▲2▼−A中の樹脂粒子のガラス転移温度は56℃、軟化点は119℃、分子量分布は、重量平均分子量=1.31万、重量平均粒径は120nmであった。
【0170】
ついで、実施例1に準じてラテックス▲2▼−Aとラテックス▲1▼−Bとを使用し、本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子10」とする。
【0171】
得られた「非球状粒子10」は、重量平均分子量=5.9万、軟化点=127℃、ガラス転移温度=57℃であった。
【0172】
非球形状粒子の製造例11
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Bの重合性単量体をスチレン=13.25kg、アクリル酸ブチル=3.21kg、アクリル酸=0.75kgへ変更した他は同様にして樹脂粒子を得た。このものをラテックス▲2▼−Bとする。なお、ラテックス▲2▼−B中の樹脂粒子のガラス転移温度は55℃、軟化点は135℃、分子量分布は、重量平均分子量=23.1万、重量平均粒径は110nmであった。
【0173】
ついで、実施例1に準じてラテックス▲1▼−Aとラテックス▲2▼−Bとを使用し、本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子11」とする。
【0174】
得られた「非球状粒子11」は、重量平均分子量=5.6万、軟化点=128℃、ガラス転移温度=57℃であった。
【0175】
非球形状粒子の製造例12
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの重合性単量体をスチレン=10.20kg、アクリル酸ブチル=1.21kg、アクリル酸=0.62kgへ変更し、ラテックス▲1▼−Bの重合性単量体をスチレン=11.31kg、アクリル酸ブチル=0.82kg、アクリル酸=0.45kgへ変更した他は同様にして樹脂粒子を得た。このものをラテックス▲3▼−A及びラテックス▲3▼−Bとする。とする。なお、ラテックス▲3▼−A中の樹脂粒子のガラス転移温度は54℃、軟化点は124℃、分子量分布は、重量平均分子量=5.1万、重量平均粒径は110nmであり、ラテックス▲3▼−B中の樹脂粒子のガラス転移温度は56℃、軟化点は137℃、分子量分布は、重量平均分子量=19.1万、重量平均粒径は110nmであった。ついで、実施例1に準じてラテックス▲3▼−Aとラテックス▲3▼−Bとを使用し、本発明の着色粒子を得た。なお、ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子12」とする。
【0176】
得られた「非球状粒子12」は、重量平均分子量=5.3万、軟化点=126℃、ガラス転移温度=55℃であった。
【0177】
非球形状粒子の製造例13
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造時のt−ドデシルメルカプタンを120gとした他は同様にして樹脂粒子を調製した。このものをラテックス▲1▼−Cとする。この樹脂粒子は、ガラス転移温度は56℃、軟化点は128℃、分子量分布は、重量平均分子量=12.6万、重量平均粒径は110nmであった。このラテックス▲1▼−Cのみを使用した他は非球形状粒子の製造例1の塩析/会合と同じ条件を使用して非球形状粒子得た。ここで得られた非球形状粒子を「非球形状粒子13」とする。
【0178】
得られた「非球状粒子13」は、重量平均分子量=12.6万、軟化点=128℃、ガラス転移温度=56℃であった。
【0179】
比較用非球形状粒子製造例1
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造に於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分0.04重量%、ラテックス▲1▼−Bに於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分0.04重量%とした他は同様にして比較用の着色粒子を得た。ここで得られた非球形状粒子を「比較用非球形状粒子1」とする。なお、ラテックス▲1▼−Aの代わりに得られたラテックスを「比較用ラテックス▲1▼−A」、ラテックス▲1▼−Bの代わりに得られたラテックスを「比較用ラテックス▲1▼−B」とする。なお、「比較用ラテックス▲1▼−A」中の樹脂粒子のガラス転移温度は55℃、軟化点は122℃、分子量分布は、重量平均分子量=1.49万、重量平均粒径は110nmであり、「比較用ラテックス▲1▼−B」中の樹脂粒子のガラス転移温度は57℃、軟化点は132℃、分子量分布は、重量平均分子量=22.3万、重量平均粒径は110nmであった。また、「比較用非球形状粒子1」のガラス転移温度は56℃、軟化点は127℃、分子量分布は、重量平均分子量=5.6万、体積平均粒径は6.93μmであった。
【0180】
比較用非球形状粒子製造例2
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造に於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分5.21重量%、ラテックス▲1▼−Bに於ける全重合性単量体の平均添加速度を毎分5.64重量%とした他は同様にして比較用の着色粒子を得た。ここで得られた非球形状粒子を「比較用非球形状粒子2」とする。なお、ラテックス▲1▼−Aの代わりに得られたラテックスを「比較用ラテックス▲2▼−A」、ラテックス▲1▼−Bの代わりに得られたラテックスを「比較用ラテックス▲2▼−B」とする。なお、「比較用ラテックス▲2▼−A」中の樹脂粒子のガラス転移温度は56℃、軟化点は123℃、分子量分布は、重量平均分子量=1.31万、重量平均粒径は110nmであり、「比較用ラテックス▲2▼−B」中の樹脂粒子のガラス転移温度は57℃、軟化点は132℃、分子量分布は、重量平均分子量=13.2万、重量平均粒径は110nmであった。また、「比較用非球形状粒子2」のガラス転移温度は55℃、軟化点は126℃、分子量分布は、重量平均分子量=27.5万、体積平均粒径は7.82μmであった。
【0181】
比較用非球形状粒子製造例3
非球形状粒子の製造例1において、ラテックス▲1▼−Aの製造に於ける全重合性単量体の添加を逐次添加ではなく、一括して添加(平均添加速度は毎分100重量%に相当)し、ラテックス▲1▼−Bに於ける全重合性単量体も同様に逐次添加ではなく、一括して添加(平均添加速度は毎分100重量%に相当)した他は同様にして比較用の着色粒子を得た。ここで得られた非球形状粒子を「比較用非球形状粒子3」とする。なお、ラテックス▲1▼−Aの代わりに得られたラテックスを「比較用ラテックス▲3▼−A」、ラテックス▲1▼−Bの代わりに得られたラテックスを「比較用ラテックス▲3▼−B」とする。なお、「比較用ラテックス▲2▼−A」中の樹脂粒子のガラス転移温度は56℃、軟化点は123℃、分子量分布は、重量平均分子量=1.52万、体積平均粒径は110nmであり、「比較用ラテックス▲2▼−B」中の樹脂粒子のガラス転移温度は57℃、軟化点は133℃、分子量分布は、重量平均分子量=27.6万、重量平均粒径は110nmであった。また、「比較用非球形状粒子3」のガラス転移温度は57℃、軟化点は125℃、分子量分布は、重量平均分子量5.3万、体積平均粒径は9.51μmであった。
【0182】
《粒径及び形状の評価》
以上の「非球形状粒子1」〜「非球形状粒子13」および「比較用非球形状粒子1」〜「比較用非球形状粒子3」について、粒径及び形状について評価を実施した。形状に関しては走査型電子顕微鏡にて1000倍に拡大した写真を使用し、その形状の均一性を目視で評価した。
【0183】
粒径に関しては、島津製作所製・レーザー回折式粒径測定装置・SLAD1100を用いて体積平均粒径D50および粒度分布CVを測定した。なお、粒度分布CVとは、標準偏差(D50)/D50であり、値が小さいほど粒度分布が狭いことを表している。
【0184】
【表1】
Figure 0003864611
【0185】
《印字評価》
上記「非球形状粒子1」〜「非球形状粒子13」および「比較用非球形状粒子1」〜「比較用非球形状粒子3」に対して、疎水性シリカ(一次数平均粒子径=12nm)を1重量%それぞれ添加してトナーを得た。これらのトナーをそれぞれ「トナー1」〜「トナー13」及び「比較トナー1」〜「比較用トナー3」とする。
【0186】
また、これらトナーとスチレンアクリル樹脂を被覆した体積平均粒径が45μmのフェライトキャリアを混合してトナー濃度が6%の現像剤をそれぞれ調製し、印字評価に使用した。これらの現像剤をトナーに対応してそれぞれ「現像剤1」〜「現像剤13」及び「比較用現像剤1」〜「比較用現像剤3」とする。
【0187】
評価(非接触現像方式)
評価は、コニカ製カラー複写機9028を改造して使用した。条件は下記に示す条件である。感光体としては積層型有機感光体を使用した。
【0188】
感光体表面電位=−550V
DCバイアス =−250V
ACバイアス =Vp−p:−50〜−450V
交番電界周波数=1800Hz
Dsd =300μm
押圧規制力 =10gf/mm
押圧規制棒 =SUS416(磁性ステンレス製)/直径3mm
現像剤層厚 =150μm
現像スリーブ =20mm
また、定着方法としては、熱ロール定着を使用し、感光体に残留する未転写トナーはブレードクリーニング方式でクリーニングする方法を採用した。
【0189】
使用する転写紙としては連量が55kgの用紙を使用し、縦方向に画像を形成した。また、画像形成条件としては常温常湿環境(25℃/55%RH)にて実施した。評価項目として、細線の再現性による画像の鮮鋭性を評価した。この評価は、1mmあたりに再現できる細線の本数で評価するもので、縦方向の細線と横方向の細線との両方について評価した。10倍のルーペにて画像を比較し、線が断続していないで連続して形成された状態で判別できる最大の1mmあたりの本数を比較した。結果を下記に示す。
【0190】
また、5%画素率の画像を用いて連続で10万枚の印字を常温常湿環境にて実施し、10万枚後の画像についても同様の評価を実施した。さらに臭気評価として、定着部位に於ける臭気の有無を官能評価にて継続した。官能評価とは、10名の観察者を使用して、空気の流通の無い室内にて1000枚の連続印字を行い、何名が臭気を感じたかで評価した。結果を下記に示す。
【0191】
【表2】
Figure 0003864611
【0192】
評価(接触現像方式)
コニカ製デジタル複写機7050を改造して実写評価を実施した。条件は下記に示す条件である。感光体としては積層型有機感光体を使用した。
【0193】
感光体表面電位=−700V
DCバイアス =−500V
Dsd =600μm
現像剤層規制 =磁性H−Cut方式
現像剤層厚 =700μm
現像スリーブ径=40mmφ
また、定着方法としては、熱ロール定着を使用し、感光体に残留する未転写トナーはブレードクリーニング方式でクリーニングする方法を採用した。
【0194】
使用する転写紙としては連量が55kgの用紙を使用し、縦方向に画像を形成した。また、画像形成条件としては常温常湿環境(25℃/55%RH)にて実施した。評価項目として、細線の再現性による画像の鮮鋭性を評価した。この評価は、1mmあたりに再現できる細線の本数で評価するもので、縦方向の細線と横方向の細線との両方について評価した。10倍のルーペにて画像を比較し、線が断続していないで連続して形成された状態で判別できる最大の1mmあたりの本数を比較した。結果を下記に示す。
【0195】
また、5%画素率の画像を用いて連続で10万枚の印字を常温常湿環境にて実施し、10万枚後の画像についても同様の評価を実施した。さらに臭気評価として、定着部位に於ける臭気の有無を官能評価にて継続した。官能評価とは、10名の観察者を使用して、空気の流通の無い室内にて1000枚の連続印字を行い、何名が臭気を感じたかで評価した。結果を下記に示す。
【0196】
【表3】
Figure 0003864611
【0197】
以上の結果に示すように、本発明のトナーは、転写性に優れ、高画質を長期に渡って維持することができる。さらに、定着部位に於ける異臭の発生が無く、使用に当たっての問題を発生することが無いトナーであることが理解される。
【0198】
本発明により、会合時に、粒度、表面状態の均一な重合トナー粒子ができるので、良好な転写性がえられ、結果として、高品質が電子写真画像を得ることができる。
【0199】
【発明の効果】
本発明により、静電荷潜像現像用トナーに於いて、画像支持体に対する転写性が良好で高画質を長期に渡って維持することのできるトナー及びその製造方法と、本発明のトナーを用いる現像剤および画像形成方法を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法に用いられる現像装置(現像器)の一例を示す断面図。
【図2】本発明の画像形成方法に用いられる画像形成装置の一例を示す断面図。
【符号の説明】
10 感光体ドラム(像形成体)
11 導電性基体
12 感光層
20 スコロトロン帯電器
25 画像読み取り部
30 画像書き込み部
40A,40B,40C,40D 現像装置(現像器)
41 現像スリーブ(現像剤搬送体)
42 磁石体
45 供給ローラ
46 規制棒
47 スクレーパ
48 攪拌ローラ
49 ケーシング
50 二成分現像剤
51 電源
60 給紙部
61 第1給紙ローラ
62 第2給紙ローラ
70 転写用コロナ帯電器
75 分離用コロナ帯電器
80 搬送部
85 定着部
90 クリーニング装置
91 クリーニングブレード
95 帯電前露光ランプ

Claims (8)

  1. 少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を塩析、融着させた静電荷潜像現像用トナーに於いて、該樹脂粒子が重合開始剤を溶解させた水溶液中に重合性単量体を平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%で添加させて重合せしめた樹脂粒子であることを特徴とする静電荷潜像現像用トナー。
  2. 重合性単量体の上記平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%であることを特徴とする請求項1記載の静電荷潜像現像用トナー。
  3. 少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を有する静電荷潜像現像用トナーの製造方法に於いて、重合開始剤を溶解させた水溶液中に重合性単量体を平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%で添加せしめて重合させた樹脂粒子と着色剤粒子を塩析、融着させることを特徴とする静電荷潜像現像用トナーの製造方法。
  4. 上記平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%であることを特徴とする請求項3記載の静電荷潜像現像用トナーの製造方法。
  5. 少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を塩析、融着させた静電荷潜像現像用トナーと磁性粒子を有する現像剤に於いて、該樹脂粒子が重合開始剤を溶解させた水溶液中に重合性単量体を平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%で添加させて重合せしめた樹脂粒子であることを特徴とする現像剤。
  6. 上記平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%であることを特徴とする請求項5記載の現像剤。
  7. 静電潜像形成体上に形成された潜像を少なくとも静電荷潜像現像用トナーを有する現像剤にて現像し、ついで画像支持体上に転写、熱定着して画像を得る画像形成方法に於いて、該トナーが少なくとも樹脂粒子と着色剤粒子を塩析、融着させた静電荷潜像現像用トナーであり、且つ前記樹脂粒子が重合開始剤を溶解させた水溶液中に重合性単量体を平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜5.0重量%で添加させて重合せしめた粒子であり、前記静電潜像形成体上に残留する静電荷潜像現像用トナーをクリーニングすることを特徴とする画像形成方法。
  8. 上記平均添加速度が毎分あたり全重合性単量体の0.3重量%〜3.0重量%であることを特徴とする請求項7記載の画像形成方法。
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