JP3944118B2 - サーバ装置、携帯端末装置及び情報利用装置 - Google Patents

サーバ装置、携帯端末装置及び情報利用装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はホームサーバを公衆網に接続して、当該ホームサーバに蓄積された情報を公衆網を介して利用するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ホームサーバと呼ばれる製品群が提供されるようになってきた。
【0003】
初期段階では主としてテレビ放送をハードディスクに録画/蓄積する機能が特徴とされているが、さらに画像、テキストなど各種情報の蓄積や、家電製品群の制御/管理、ホームセキュリティの管理など多くの機能が搭載されるようになると考えられる。
【0004】
また、ウェブブラウザなどによるインターネット上の情報の閲覧や、ネットバンキングなどのサービスを利用する機能も搭載されると考えられる。
【0005】
しかしながら、これらは家庭内のネットワークに閉じた機能であるか、あるいは外部のサービスを利用するとしても従来のパーソナルコンピュータと同程度の機能でしかない。
【0006】
外部のサービスとホームサーバをさらに密接に連携させることでより高度なサービスを提供することができるが、一般の利用者が当該アドレスを覚えておき、サービス提供装置に直接そのアドレスを指示することは難しい。毎日ホームサーバを立ち上げる度に、例えばIPアドレスが変わってしまうからである。
【0007】
ホームサーバを公衆網に接続して外出先から当該ホームサーバに蓄積された情報を利用することができると便利である反面、ホームサーバが公衆網に接続されると、比較的容易に不正なユーザによりアクセス可能となる。個人所有のサーバの場合、セキュリティ面でコストをかけることはできないからである。
【0008】
ホームサーバを利用するのは、当該ホームサーバの設置されている家の住人などの予め限られた者である必要がある。このために、予め利用が許されている者以外から当該ホームサーバへのアクセスを排除するための技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−82910公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来は、家庭内のホームサーバに蓄積された情報を公衆網を介して外出先から容易に利用することができないという問題があった。また、公衆網からの不正ユーザによるアクセスを容易に排除することができないという問題点があった。
【0011】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、家庭内のホームサーバに蓄積された情報を公衆網を介して外出先から容易に利用することができるサーバ装置、携帯端末装置、情報利用装置からなるシステムを提供することを目的とする。
【0012】
また、公衆網からの不正ユーザによるアクセスを容易に排除することができるサーバ装置、携帯端末装置、情報利用装置からなるシステムを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、各種情報を記憶する第1の記憶手段を有するサーバ装置(ホームサーバ)と、当該サーバ装置から送信された当該サーバ装置に接続するために必要なアドレス情報を受信する携帯端末と、当該携帯端末から送信された前記アドレス情報を受信し、当該アドレス情報を用いて前記サーバ装置に接続し、前記第1の記憶手段に記憶された情報を利用する情報利用装置とからなるシステムであって、
前記情報利用装置が前記サーバ装置に接続する際に必要な当該サーバ装置のアドレス情報とパスワードは前記携帯端末を介して受け取り、そのために、前記サーバ装置は、前記端末装置からの要求に応じて前記携帯端末に送信する前記パスワードを生成して、それを第2の記憶手段に記憶するとともに、当該パスワードと当該サーバ装置のアドレス情報を当該携帯端末へ送信し、
前記携帯端末は、前記サーバ装置から送信された前記アドレス情報と前記パスワードを受信して記憶しておき、前記情報利用装置に接続したときに、当該アドレス情報とパスワードを当該情報利用装置へ送信する。
【0014】
前記サーバ装置は、情報利用装置から接続要求を受けた場合、▲1▼当該情報利用装置から送信されたパスワードが前記第2の記憶手段に記憶されているとき、当該情報利用装置に接続し、▲2▼当該パスワードが前記第2の記憶手段に記憶されていないとき、当該情報利用装置からの接続を拒否する。
【0015】
上記本発明によれば、家庭内のホームサーバに蓄積された情報を公衆網を介して外出先から容易に利用することができる。
【0016】
さらに、前記サーバ装置は、情報利用装置から接続要求を受けた場合、当該情報利用装置から送信されたパスワードが前記第2の記憶手段に記憶されているとき、さらに、当該第2の記憶手段から当該パスワードを削除することにより、当該パスワードは1回しか使えないので、公衆網からの不正ユーザによる同じパスワードを用いたアクセスを容易に排除することができる。
【0017】
(2)上記サーバ装置は、前記携帯端末からの要求に応じて、当該サーバ装置に接続するために必要な第1のパスワードを生成する手段と、前記第1のパスワードを記憶する第2の記憶手段と、前記第1のパスワードと、当該サーバ装置のアドレス情報を前記携帯端末へ送信する送信手段と、前記情報利用装置から前記アドレス情報と第2のパスワードを受信する受信手段と、この受信手段で受信した前記第2のパスワードが前記第2の記憶手段に記憶されている前記第1のパスワードと一致するとき、当該情報利用装置に接続する接続手段と、前記受信手段で受信した前記第2のパスワードが前記第2の記憶手段に記憶されている前記第1のパスワードと一致しないとき、当該情報利用装置からの接続を拒否する手段と、を有する。
【0018】
好ましくは、前記サーバ装置は、前記受信手段で受信した前記第2のパスワードが前記第2の記憶手段に記憶されている前記第1のパスワードと一致するとき、当該第2の記憶手段が記憶していた当該第1のパスワードを削除する削除手段をさらに具備する。
【0019】
(3)前記携帯端末は、前記サーバ装置に接続して当該サーバ装置のアドレス情報と、当該サーバ装置に接続するために必要なパスワードを受信する受信手段と、受信した前記アドレス情報と前記パスワードを記憶する第2の記憶手段と、前記情報利用装置に接続して、前記第2の記憶手段に記憶された前記アドレス情報と前記パスワードを当該情報利用装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置に接続して当該サーバ装置のアドレス情報と、当該サーバ装置に接続するために必要なパスワードを受信する受信手段と、受信した前記アドレス情報と前記パスワードを記憶する第2の記憶手段と、前記情報利用装置に接続して、前記第2の記憶手段に記憶された前記アドレス情報と前記パスワードを当該情報利用装置に送信する送信手段と、を有する。
【0020】
(4)前記情報利用装置は、前記携帯端末から送信された、アドレス情報とパスワードを受信する第1の受信手段と、この第1の受信手段で受信した前記アドレス情報に対応するサーバ装置へ前記第1の受信手段で受信した前記パスワードを送信する送信手段と、前記アドレス情報に対応するとともに、前記送信手段で送信したパスワードを記憶する前記サーバ装置の前記記憶手段に記憶されている情報を受信する第2の受信手段と、この第2の受信手段で受信した情報を利用する手段と、を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
(第1の実施形態)
第1の実施形態として、ここでは、ユーザが撮影し、ホームサーバに蓄積した映像情報を、コンビニエンスストアなどに設置された情報利用装置としてのDVD作成装置によって記録再生型DVDに記録するというサービスを提供するサービス提供システムについて説明する。ここでは、これをDVD作成サービスシステムと呼ぶことにする。
【0023】
図1は、第1の実施形態に係るDVD作成サービスシステム全体の要部の構成例を示したもので、大きく分けて、ユーザ宅に設けられたホームサーバ1と、各ユーザにより携帯されるPDA(Personal Digital Assistants)や携帯電話などの携帯端末2と、例えばコンビニエンスストアなどの予め定められた場所に設定されたDVD作成装置3とから構成されている。
【0024】
このような構成のシステムにおいて、ユーザは、自身が所持する携帯端末2に、ホームサーバ1へ公衆網を通じて接続するために必要なアドレス情報やパスワードなどを予め格納して、コンビニエンスストアに赴き、この携帯端末2に格納されたアドレス情報やパスワードなどを用いて、DVD作成装置3を自宅のホームサーバ1に接続して、当該DVD作成装置3により、当該ホームサーバ1に蓄積された映像情報を利用するようになっている。
【0025】
DVD作成装置3がホームサーバ1に接続する際に必要なアドレス情報やパスワードなどは、携帯端末2に格納されたものを利用するため、ユーザは、DVD作成装置3が自宅のホームサーバ1にアクセスする際に必要なアドレス情報やパスワードなどを一切覚えておく必要はない。ここではアドレス情報としてIPアドレスを例に説明を行うが、この他URL(Uniform Resource Locator)や電話番号等、ホームサーバ1に接続する際に必要なアドレスに関する情報であれば何であっても良い。 ユーザ宅に設置されているホームサーバ1は、各種映像機器などでユーザが撮影したあるいは録画した映像情報を蓄積する、例えば大容量ハードディスク(HDD)装置で構成される映像情報蓄積部11を有している。この映像情報蓄積部11に蓄積された映像を用いたサービスを提供するものが、この第1の実施形態に係るDVD作成サービスシステムである。
【0026】
ホームサーバ1は、第1の外部通信部12と、第1の直接通信部13と、パスワード記憶部14と、パスワード発行部15と接続情報管理部16を有している。
【0027】
第1の外部通信部12は、例えばインターネットなどのホームネットワーク以外の公衆網上のネットワークを通じて、各種情報利用装置(サービス提供装置とも呼び、本実施形態では、DVD作成装置3)と接続し、通信を行うためののものである。映像情報蓄積部11に蓄積された映像情報は、第1の外部通信部12によりDVD作成装置3へ送信される。ホームサーバ1と外部のサービス提供装置(本実施形態では、DVD作成装置3)とがインターネットを経由して接続するためには、例えば、PPP(point−to−point protocol)などのプロトコルを用いてもよい。第1の外部通信部12には、外部のサービス提供装置(本実施形態では、DVD作成装置3)がホームサーバ1にアクセスするために必要なアドレス情報なども記憶する。
【0028】
第1の直接通信部105は、例えば、取り外し可能なケーブルまたはBluetooth(登録商標)などの無線により近距離にある他の装置(例えば、ここでは、携帯端末2)と通信を行ない、第1の外部通信部12から読み出したアドレス情報や、パスワード発行部15で発行されたパスワード(ワンタイムパスワード)などをこの第1の直接通信部105から携帯端末2へ出力する。なお、ここでは、第1の直接通信部105は、通信を用いてアドレス情報やパスワードを携帯端末2へ提供するようになっているが、この場合に限らず、例えば、メモリカードなどの記録媒体を介して、これらを携帯端末2へ提供するようにしてもよい。 パスワード発行部15は、外部のサービス提供装置(本実施形態では、DVD作成装置3)がホームサーバ1にアクセスするために必要な1度のみ利用可能なパスワード(ワンタイムパスワード)を作成する。ここで作成されたワンタイムパスワードは、当該パスワードが利用されるまで、パスワード記憶部14に記憶される。パスワード記憶部14に記憶されたパスワードは、これが1回利用されると、パスワード記憶部14から消去される。このように、パスワード作成部15で作成されたパスワードは、それが情報利用装置から送信されて利用されると、その度にパスワード記憶部14から削除されて、1回のみしか同じパスワードは利用できないので、ワンタイムパスワードと呼ぶ。また、このパスワードは、例えば、乱数発生器などの公知公用の技術を用いて、所定のビット数の数字例あるいは文字列あるいは、これらを組み合わせたパスワードを生成するようにしてもよい。なお、このパスワードの生成手法は、本発明の要旨ではないので説明は省略する。
【0029】
携帯端末2は、ユーザが携帯する端末で、例えばPDAあるいは携帯電話などである。本実施形態のサービス提供システムに適用するために、第2の直接通信部21、第3の直接通信部23、通信情報記憶部22を有する。しかし、これら各構成部は、例えばPDAあるいは携帯電話などに、もともと備わっているものを利用することができる。
【0030】
第2の直接通信部21は、ホームサーバ1の第1の直接通信部13と、取り外し可能なケーブルまたはBluetoothなどの近距離無線通信により接続し、第1の外部通信部12への接続に必要な情報(例えば、アドレス情報とパスワード(ワンタイムパスワード))を受信するためのものである。
【0031】
通信情報記憶部22は、第2の直接通信部21が受信したアドレス情報やワンタイムパスワードを記憶するもので、これは携帯端末2がもともと有するメモリなどの所定の記憶手段で構成されるものである。
【0032】
第3の直接通信部23は、取り外し可能なケーブルまたはBluetoothなどの無線により近距離にある他の装置(例えば、ここではDVD作成装置3)と通信を行ない、通信情報記憶部22に記憶されたアドレス情報やパスワードなどを送信する。
【0033】
上記説明では、第2の直接通信部21と第3の直接通信部109を、それぞれ別個の機能構成部として説明しているが、第2の直接通信部21と第3の直接通信部109は、携帯端末2がもともと有する単一の有線あるいは無線の近距離用通信手段を用いればよい。
【0034】
DVD作成装置3は、例えば、コンビニエンスストアや電器店などに設置され不特定多数によって利用され、第4の直接通信部31と、外部通信制御部32と、第2の外部通信部33と、映像情報記憶部32と、DVD作成部35を有する。
【0035】
第4の直接通信部31は、ユーザが携帯している携帯端末2の第3の直接通信部23と取り外し可能なケーブルまたはBluetoothなどの近距離無線通信により接続し、ホームサーバ1(の第1の外部通信部12)にアクセスするために必要な情報(アドレス情報やワンタイムパスワードなど)を携帯端末2から受信する。
【0036】
外部通信制御部32は、第4の直接通信部31で受信したアドレス情報やワンタイムパスワードを一時記憶するとともに、これらを用いてホームサーバ1にアクセスするよう、第2の外部通信部33を制御する。
【0037】
第2の外部通信部33は、外部通信制御部32の制御によって、インターネットなどの公衆網上のネットワークを用いて、ユーザの家庭内にあるホームサーバ1(の第1の外部通信部12)にアクセスして、その間に設定されたリンク(コネクション)を通じて、ホームサーバ1から送信された映像情報などを受信する。
【0038】
映像情報記憶部34は、第2の外部通信部33で受信した(ホームサーバ1から送信された)映像情報を記憶する。
【0039】
DVD作成部35は、映像情報記憶部34に記憶された映像情報を読み出し、DVD−Rなどの取り外し可能な録再型DVDディスクに記録し、ユーザに提供する。
【0040】
次に、図1に示したDVD作成サービスシステムの動作について、図2〜図5を参照して説明する。
【0041】
ホームサーバ1は、ユーザの家庭内に設置されていて、ユーザがビデオカメラで撮影した映像情報やテレビ放送を録画した映像情報を、図1には示していない映像入力手段から入力し、映像情報蓄積部11に蓄積する。
【0042】
ここでは、ユーザがデジタルビデオカメラによって撮影した映像情報が映像情報蓄積部11に蓄積されており、ユーザは、この映像情報をDVD作成サービスシステムを利用してDVDに記録しようとする場合を考える。
【0043】
ユーザはまず、家庭内において携帯端末2の第2の直接通信部21とホームサーバ1の第1の直接通信部13とを、例えば取り外し可能なケーブルによって接続する。
【0044】
図2は、ホームサーバ1と携帯端末2との間の処理動作を説明するためのフローチャートである。以下、図2を参照して、携帯端末2の第2の直接通信部21をホームサーバ1の第1の直接通信部13とに取り外し可能なケーブルによって接続したときのこれらの処理動作について説明する。
【0045】
第1の直接通信部13は、第2の直接通信部21との接続を検知すると(ステップS1)。第1の直接通信部13は第1の外部通信部12と、パスワード発行部15に対し、第2の直接通信部21に送信すべき情報を要求する(ステップS2)。
【0046】
なお、第1の直接通信部13は、ホームサーバ1のアドレス情報やワンタイムパスワードを提供する相手を限定するために、これらアドレス情報やワンタイムパスワードを提供可能な、すなわち、ホームサーバ1に接続可能な携帯端末2の識別情報を予め登録されていてもよい。この登録は、例えば、当該ホームサーバ1のユーザにより行える。例えば、第1の直接通信部13には、ホームサーバ1に接続可能な携帯端末2の識別情報を登録したテーブルが記憶されているものとする。そして、ステップS1で、第1の直接通信部13は、第2の直接通信部21との接続を検知したとき、さらに、当該第2の直接通信部21から当該携帯端末2の識別情報を受信し、当該識別情報が上記テーブルに登録されているときにに、初めて上記ステップS2へ進む。当該識別情報が上記テーブルに登録されていないときには、例えば接続不可を意味するエラーメッセージを携帯端末2へ送信する。
【0047】
第1の直接通信部13からの要求を受け、第1の外部通信部12は、自身に記憶されている、あるいは取得したアドレス情報としてのIPアドレス及びポート番号を第1の直接通信部3へ渡す(ステップS3、ステップS5)。
【0048】
また、パスワード発行部15は、予め設定された個数のワンタイムパスワード(例えば、1回の要求に対し予め定められた複数個のパスワード、あるいは1回の要求に対し1個のワンタイムパスワード)を生成して、それをパスワード記憶部14に記憶するとともに、第1の直接通信部12に渡す(ステップS4、ステップS5)。
【0049】
第1の直接通信部13は、第1の外部通信部12とパスワード発行部15のそれぞれから渡されたアドレス情報とワンタイムパスワードを、接続された携帯端末2の第2の直接通信部21に送信する(ステップS6)。
【0050】
携帯端末2では、第2の直接通信部部21でアドレス情報及びワンタイムパスワードを受信すると(ステップS7)、これらを通信情報記憶部22に記憶する(ステップS8)。
【0051】
このようにして、携帯端末2にホームサーバ1のアドレス情報とワンタイムパスワードを通信情報記憶部22記憶すると、ホームサーバ1もしくは携帯端末2は、その旨をユーザに対して通知を行なう。例えば、ホームサーバ1では、アドレス情報とワンタイムパスワードの送信を完了した旨のメッセージを所定のディスプレイに表示していもよい。また、携帯端末2は、上記情報を格納した旨のメッセージを所定のディスプレイに表示するようにしてもよい。このような通知を行うことにより、ユーザは、ホームサーバ1と携帯端末2とを接続しているケーブルを取り外すタイミングを知ることができる。ユーザがケーブルを取り外すことにより接続が解除される。
【0052】
ユーザは、アドレス情報やパスワードを記憶した携帯端末2を持ち、DVD作成装置3が設置されたコンビニエンスストアに移動する。
【0053】
コンビニエンスストアに到着したユーザは、携帯している携帯端末2の第3の直接通信部23とDVD作成装置2の第4の直接通信部31とを例えば取り外し可能なケーブルによって接続する。
【0054】
図3は、携帯端末2とDVD作成装置3との間の処理動作を説明するためのフローチャートである。以下、図3を参照して、携帯端末2がDVD作成装置3に接続したときのこれらの処理動作について説明する。
【0055】
携帯端末2の第3の直接通信部23は、DVD作成装置3の第4の直接通信部31との接続を検知すると(ステップS21)、第3の直接通信部23は、通信情報記憶部22からアドレス情報及びワンタイムパスワードを読み出し(ステップS22)、それらを第4の直接通信部31に送信する(ステップS23)。
【0056】
DVD作成装置3の第4の直接通信部31、アドレス情報及びワンタイムパスワードを受信すると(ステップS24)、それを外部通信制御部32に記憶する (ステップS25)。
【0057】
このとき、ワンタイムパスワードが複数個あれば外部通信制御部32は、これら各ワンタイムパスワードをひとつずつ取り出せるようスタックに記憶する。
【0058】
このようにして、DVD作成装置3に、携帯端末2からアドレス情報とワンタイムパスワードを送り終えると、携帯端末2は、その旨をユーザに対し通知する。例えば、送信を完了した旨のメッセージを携帯端末2の所定のディスプレイに表示する。あるいは、DVD作成装置110が、携帯端末2から受け取ったアドレス情報とワンタイムパスワードを記憶した旨をユーザに通知するようにしてもよい。例えば、上記情報を格納した旨のメッセージを所定のディスプレイに表示する。このような通知を行うことで、ユーザは、DVD作成装置3と携帯端末2とを接続しているケーブルを取り外すタイミングを知ることができる。ユーザがケーブルを取り外すことにより接続が解除される。
【0059】
次に、図4に示すフローチャートを参照して、DVD作成装置3とホームサーバ1との間でリンクを確立する処理動作について説明する。
【0060】
まず、DVD作成装置3の外部通信制御部32は、記憶したアドレス情報、すなわちIPアドレス及びポート番号を第2の外部通信部33に送る(ステップS31)。第2の外部通信部33は、受け取ったIPアドレス及びポート番号に従い、インターネット上のホームサーバ1の第1の外部通信部12へ一旦接続する。この接続は、後述するように、DVD作成装置3から送信されるパスワードを基にホームサーバ1が当該DVD作成装置3との接続を拒否する場合、あるいは、DVD作成装置3自身がパスワードをホームサーバ1へ送信する事ができない場合には切断されるため、これをここでは仮接続と呼ぶ(ステップS32)。
【0061】
DVD作成装置3からの接続要求を受けたホームサーバ1の第1の外部通信部12は、DVD作成装置3の第2の外部通信部33に対してパスワードの送信を要求する(ステップS33)。
【0062】
パスワードの送信を要求されたDVD作成装置3の第2の外部通信部33は、外部通信制御部32にワンタイムパスワードを要求する(ステップS34)。
【0063】
外部通信制御部32はスタックにワンタイムパスワードがあれば(ステップS35)、そこから1つワンタイムパスワードを取り出して第2の外部通信部33に送り(ステップS36)、取り出したワンタイムパスワードを当該スタックから削除する(ステップS37)。
【0064】
第2の外部通信部33は、外部通信制御部32から受け取ったワンタイムパスワードを、ホームサーバ1の第1の外部通信部12に送信する(ステップS39)。
【0065】
一方、ステップS35において、ワンタイムパスワードが取り出せなかった場合、外部通信制御部32は、第2の外部通信部33を制御して第1の外部通信部12への仮接続を切断し(ステップS38)、DVD作成装置3は、ユーザに対してパスワードが読み出せずに接続が失敗した旨を通知する(例えば、ホームサーバへの接続が失敗した旨のメッセージを所定のディスプレイに表示する)。
【0066】
ホームサーバ1では、第1の外部通信部12がワンタイムパスワードを受信すると(ステップS40)、第1の外部通信部12は、受信したワンタイムパスワードをパスワード記憶部14に記憶されているかチェックする(ステップS41)。すなわち、図2のステップS4において、パスワード記憶部14に記憶された複数個のワンタイムパスワードのなかに、受け取ったワンタイムパスワードに一致するものがあるか調べる。一致するものがあれば、第1の外部通信部12は、パスワード記憶部14から当該ワンタイムパスワードを削除するとともに(ステップS42)、DVD作成装置3との間の現在の接続状態を継続させる。すなわち、現在の仮接続状態を本接続とする(ステップS43)。
【0067】
一方、ステップS41において、パスワード記憶部14に記憶された複数個のワンタイムパスワードのなかに、受け取ったワンタイムパスワードに一致するものがないときは、第1の外部通信部12は、DVD作成装置3からの接続を拒否し、仮接続を解除する。すなわち、ホームサーバ1とDVD作成装置3との間の接続を切断する(ステップS38)。
【0068】
このようにして、ホームサーバ1とDVD作成装置3との間の通信のためのリンクが確立(ステップS43)あるいは切断(ステップS38)されると、この旨が、現在DVD作成装置3側にいるユーザに対して通知される。例えば、DVD作成装置3がホームサーバ1と接続した旨あるいは接続に失敗した旨のメッセージを所定のディスプレイに表示する。
【0069】
DVD作成装置3が、ホームサーバ1との接続に失敗した旨が通知されると、ユーザは、DVD作成サービスの利用を諦めることになる。
【0070】
以下、DVD作成装置3が、ホームサーバ1に接続した後の、DVD作成装置3とホームサーバ1との処理動作いついて、図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0071】
図5では、DVD作成装置1がホームサーバ1から映像情報を受信してDVDを作成する処理動作を示している。
【0072】
ホームサーバ1は、DVD作成装置3に接続されると、まず、映像情報蓄積部11に蓄積されている(選択可能な)映像情報のリストをDVD作成装置3へ送信する。このリストが、例えばDVD作成装置3の所定のディスプレイに表示されると、ユーザは、この中から所望の映像情報を選択する(ステップS51)。
【0073】
第2の外部通信部33は、選択された映像情報の送信を、ホームサーバ1の第1の外部通信部12へ要求する(ステップS52)。
【0074】
なお、映像情報の選択は、この場合に限らず、ユーザが予め家庭内においてホームサーバ1を直接操作して映像情報を選択しておき、この予め選択された映像情報の識別情報などが、ステップS51において、ホームサーバ1からDVD作成装置3に送られてきてもよい。この場合、この識別情報が所定のディスプレイに表示されて、ユーザが映像情報を確認した後に、ステップS52において、当該映像情報の送信要求がホームサーバ1へ送信される。
【0075】
ホームサーバ1の第1の外部通信部12では当該映像情報の送信要求を受信すると、当該要求された映像情報を映像情報蓄積部11から読み出す(ステップS53)。
【0076】
このとき、家庭内の別の利用者により指定された映像情報が映像情報蓄積部11から削除されていたなどの理由により、映像情報の読み出しが正しく行われなかった場合には、第1の外部通信部12は、DVD作成装置3の第2の外部通信部33に対してエラーの発生を通知する(ステップS54)。
【0077】
エラーの発生を通知された場合、DVD作成装置3の第2の外部通信部33は、ホームサーバ1の第1の外部通信部12との接続を切断し、エラーが発生し通信が切断された旨のメッセージを所定のディスプレイに表示するなどして、ユーザにこの旨を通知する(ステップS55)。
【0078】
ステップS53において、指定された映像情報の読み出しが行えたとする。すると、第1の外部通信部12は、読み出した映像情報をDVD作成装置3の第2の外部通信部33に送信する(ステップS56)。
【0079】
DVD作成装置3の第2の外部通信部33は映像情報を受信すると(ステップS57)、これを映像情報記憶部34に記憶する(ステップS58)。
【0080】
DVD作成部35は、映像情報記憶部34に記憶された映像情報を読み出し(ステップS59)、これをDVD−Rなどの録再型DVDディスクに記録する(ステップS60)。
【0081】
DVDディスクへの記録は、映像情報が全て映像情報記憶部34へ記憶されてから開始していもよいし、映像情報記憶部34に記憶された映像情報を順次記録していくのでもよい。
【0082】
また映像情報の形式により、録再型DVDディスクに記録するためには、映像情報をMPEG2などの形式に変換する必要のある場合もあるが、この変換については公知公用の技術を用いればよく、また、本発明の要旨ではないので、説明は省略する。
【0083】
DVD作成部35によるDVDディスクへの映像情報の記録が完了すると、DVD作成装置3は、映像情報の記録が完了した旨を所定のディスプレイに表示するなどしてこの旨をユーザに通知する。
【0084】
以上のようにして、ユーザはホームサーバ1に蓄積された所望の映像情報をDVD作成装置3によってDVDに記録することができる。すなわち、ユーザは、デジタルビデオカメラによって撮影し、ホームサーバ1に蓄積した映像情報を、ホームサーバのアドレス情報やパスワード情報などを明示的に扱うことなく、また、大容量の映像情報をリムーバルディスクなどにコピーして持ち運ぶことなく、外出先のDVD作成装置3によってDVDに記録することができる。
【0085】
(第2の実施形態)
次に本発明の第2の実施形態として、ホームサーバ1に、ユーザが所有する衣類の情報を蓄積し、ユーザが衣類を購入するたびに、この購入した衣類に関する情報を購入先の店舗から自宅ホームサーバ1に送って蓄積するサービス提供システムについて説明する。すなわち、ここでは、ホームサーバ1は、ユーザが所有する衣類の情報を蓄積するクローゼット情報蓄積部17を有し、ホームサーバ1に蓄積されている情報を利用する情報利用装置として、第1の実施形態で用いたDVD作成装置3の代わりに、衣料商品情報管理装置4を用いたクローゼット管理サービスシステムについて説明する。
【0086】
クローゼット管理サービスシステムは、衣料用品店に設置された衣料商品情報管理装置4によって、ユーザが購入した衣料品を試着した際の画像データを記録し、当該画像データに、その衣料品に関するサイズ、色、価格などの情報を付加してユーザの自宅のホームサーバ1に送信して蓄積するものである。また、ユーザは、衣料用品店に設置された衣料商品情報管理装置4を操作し、自宅のホームサーバ1に蓄積された衣料品情報にアクセスすることができる。
【0087】
図6は、第2の実施形態に係るクローゼット管理サービスシステム全体の要部の構成例を示したものである。なお、図6において、図1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0088】
ホームサーバ1に蓄積される情報のうち、ここでは、ユーザのクローゼット情報(ユーザが所持する衣類に関する情報)を蓄積するクローゼット情報蓄積部17を利用して、ここに蓄積されている情報をユーザの外出先の店舗に設置された衣料商品情報管理装置4から閲覧可能にするとともに、衣類を購入した場合には、当該購入した衣類に関する情報を当該店舗に設置された衣料商品情報管理装置4からホームサーバ1へ送り蓄積するようになっている。このためのホームサーバ1や携帯端末2の主要部の構成は、図1とほぼ同様である。また、第2の実施形態では、ホームサーバ1には、ユーザ管理部18が追加されている。
【0089】
この第2の実施形態では、ホームサーバ1が有する、クローゼット情報蓄積部17を対象としているが、ホームサーバ1は、クローゼット情報蓄積部17以外にも、第1の実施形態で説明したような映像情報蓄積部11やそれ以外の各種情報蓄積部を有している。また、ホームサーバ1は、基本的には、当該ホームサーバ1の設けられている家庭内の人々が利用するものであり、ホームサーバ1内に蓄積された情報を利用可能な者は、これら家庭内の人々に限定される。また、ホームサーバ1には、人によっては、あるいは、その情報の種類によっては、他の人には見られたくない、個人で楽しむための情報もある。
【0090】
そこで、ユーザ管理部18に、当該ホームサーバ1を利用可能なユーザ(の識別情報)を予め登録しておき、これらの者以外からのアクセスを受け付けないようにすることができる。
【0091】
例えば、ユーザ管理部18は、図8に示すように、テーブル形式で、当該ホームサーバ1を利用可能なユーザの識別情報(例えば、当該ホームサーバ1が設置されている家庭のメンバの識別情報(ユーザ名やユーザIDなど))を記憶する。
【0092】
そして、図2のステップS4では、作成した(発行した)ワンタイムパスワードを、図9に示すようにユーザ識別情報(ユーザ識別子)に対応付けて記憶する。この際、発行したワンタイムパスワードの発行日時も記憶するようにしてもよい。例えば、この発行日時から所定時間経過したにもかかわらず、利用されなかったパスワード(発行日時から所定時間経過したにもかかわらずパスワード記憶部14に依然記憶されているパスワード)は、当該所定時間経過後に利用されたとしても無効とするなどの処理が可能となる。
【0093】
衣料商品情報管理部4の要部構成は、図1のDVD作成装置3と同様であり、異なるのは、衣料商品情報管理部4では、DVD作成装置の映像情報記憶部34とDVD作成部35に代わり、衣料品情報提示部44と衣料商品情報蓄積部45を有している点である。
【0094】
ホームサーバ1のクローゼット情報蓄積部17は、ユーザが所持する衣料品の画像、サイズ、色、価格などの情報を蓄積する。これらの情報は、後述する外部の衣料商品情報管理装置4からネットワークを経由して入力される。またホームサーバ1に含まれる、入力手段(図6では図示していない)によってユーザ自身が入力してもよい。例えば、ユーザは、従来から所持していた衣料品や、衣料商品情報管理装置4が設置されていない店舗で購入した衣料品に関する、当該衣料の画像、色、価格、購入店などの情報を、図6には示していないデジタルスチルカメラなどの画像入力手段とキーボードなどの文字情報入力手段によって入力し、クローゼット情報蓄積部17に蓄積する。
【0095】
また、クローゼット情報蓄積部17は、後述する手順によって衣料商品情報管理装置4から送信された衣料用品情報も蓄積する。
【0096】
クローゼット情報蓄積部17に蓄積されているクローゼット情報の例を図7(a)〜(c)に示す。このように、1つの衣料品情報は、当該衣料品の画像と、品名、サイズ、色、購入店、価格、購入日などの情報からなる。
【0097】
衣料商品情報管理装置4から送信された衣料用品情報(商品情報)も、図7(a)〜(c)に示した情報を含む。
【0098】
ホームサーバ1を構成する上記クローゼット情報蓄積部17以外の構成部、すなわち、第1の外部通信部12、第1の直接通信部13、パスワード記憶部14,パスワード発行部15は、それぞれ第1の実施形態の場合と同様である。
【0099】
携帯端末2は、図1の携帯端末2と同様である。
【0100】
衣料商品情報管理装置4は、衣料用品店に設置されており、第4の直接通信部31、外部通信制御部32、第2の外部通信部33は、それぞれ第1の実施形態の場合と同様である。
【0101】
衣料商品情報蓄積部45には、当該衣料商品情報管理装置4が設置されている衣料用品店が扱う各商品の画像サイズ色価格などの情報を蓄積している。衣料商品情報蓄積部45に蓄積されている各商品情報も図7(a)〜(c)に示したような情報を含む。
【0102】
衣料品情報提示部44は、衣料商品情報蓄積部45に蓄積された各商品情報や、後述する手順により、ホームサーバ1から送信されてきたクローゼット情報を提示するようになっている。
【0103】
次に、このクローゼット管理サービスシステムの動作について具体的に説明する。ここでは、クローゼット情報蓄積部17に図7に示したようなクローゼット情報が既に蓄積された状態で、ユーザが衣料品店に赴いて新たな衣料品を購入する場合を考える。
【0104】
ユーザは、所持する携帯端末2にホームサーバ1のアドレス情報とワンタイムパスワードを格納するが、その際のホームサーバ1と携帯端末2の処理動作を、図11に示す。なお、図2と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。すなわち、第2の実施形態では、ユーザ管理部18が設けられているため、図11において、ホームサーバ1を起動した際には、ユーザは、まず、ホームサーバ1に自身のユーザ識別情報を入力する。
【0105】
ホームサーバ1は、入力されたユーザ識別情報がユーザ管理部18に予め記憶されているユーザ識別情報のなかにあるかをチェックし、入力されたユーザ識別情報がユーザ管理部18に記憶されているときは、当該ユーザは、ホームサーバ1を利用可能なユーザであると判断して、図11に示したような動作を開始する。
【0106】
図11において図2と異なる点は、図2のステップS4、ステップS5、ステップS7、ステップS8が、図11ではステップS4´、ステップS5´、ステップS7´、ステップS8´に置き換わり、ステップS4´では、前述したように、生成したワンタイムパスワードを図9に示すようにユーザ識別情報に対応付けて記憶する。そして、ステップS5´では、アドレス情報やワンタイムパスワード、さらにユーザ識別子を当該ユーザの携帯端末2へ送信する。ステップS7´において、携帯端末2がホームサーバ1から送信されたアドレス情報やワンタイムパスワード、ユーザ識別子を受信すると、ステップS8´では、これらを通信情報記憶部22に記憶する。一方、入力されたユーザ識別情報がユーザ管理部18に記憶されていないときは、図2に示した処理動作は実行しない。
【0107】
ユーザは、アドレス情報とワンタイムパスワードとユーザ識別子を格納した携帯端末2を持って、衣料商品情報管理装置4が設置された衣料用品店に移動する。
【0108】
衣料用品店に到着したユーザは、携帯している携帯端末2の第3の直接通信部23と、衣料商品情報管理装置4の第4の直接通信手段31を取り外し可能なケーブルによって接続する。この後、携帯端末2から衣料商品情報管理装置4へ、アドレス情報やワンタイムパスワードを送信する処理動作を図12に示す。なお、図12において図3と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。すなわち、図12において図3と異なる点は、図3のステップS22、ステップS23、ステップS24、ステップS25が、図12ではステップS22´、ステップS23´、ステップS24´、ステップS25´に置き換わっている。ステップS22´では、携帯端末2は、通信情報記憶部22からアドレス情報とワンタイムパスワードの他に、さらにユーザ識別子を読み出し、ステップS23´では、これらを衣料商品情報管理部4へ送信する。衣料商品情報管理部4では、ステップS24´においてアドレス情報とワンタイムパスワードとユーザ識別子を受信して、ステップS25´において、これらを外部通信制御部32に記憶する。
【0109】
この後の、ホームサーバ1と衣料商品情報管理装置4との間の通信のためのリンクを確立するための処理動作も、図4とほぼ同様であり、これを図13に示す。なお、図13において、図4と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。すなわち、図13において図4と異なる点は、図4のステップS36、ステップS39、ステップS40、ステップS41が、図13ではステップS36´、ステップS39´、ステップS40´、ステップS41´に置き換わっている。ステップS36´では、衣料商品情報管理装置4は、外部通信制御部32からワンタイムパスワードとユーザ識別子を読み出し、ステップS37において、読み出されたワンタイムパスワードを外部通信制御部32から削除すると、ステップS39´において、ワンタイムパスワードとユーザ識別子をホームサーバ1へ送信する。ホームサーバ1では、ステップS40´において、パスワードとユーザ識別子を受信すると、ステップS41´において、パスワード記憶部14に、受信したユーザ識別子とパスワードの組合せが記憶されているかチェックする。ここで上記組合せが記憶されていないとき(ユーザ識別情報とパスワードのうちの少なくとも1つがユーザ管理部18に記憶されていないとき)は、仮接続を切断するが、記憶されているときには、図4と同様に、パスワード記憶部14から、当該受信したワンタイムパスワードを削除する。
【0110】
図13に従って、ホームサーバ1と衣料商品情報管理装置4との間に、通信のためのリンクが確立されると、あるいは切断されると、衣料商品情報管理装置4は、ユーザにこの旨を前述同様にして通知する。
【0111】
衣料商品情報管理装置4がホームサーバ1との接続に失敗した場合には、この旨を通知されたユーザは、クローゼット管理サービスの利用を諦めることになるが、ここではステップS43において、衣料商品情報管理装置4がホームサーバ1との接続した場合について説明する。
【0112】
ホームサーバ1と衣料商品情報管理装置4が接続すると、ユーザは、衣料商品情報管理装置4を操作することにより、衣料品情報提示部44から、ユーザの自宅にあるホームサーバ1のクローゼット情報蓄積部17に蓄積された、自身が所持する衣料品の情報を閲覧することができる。例えば衣料商品情報管理装置4がホームサーバ1からクローゼット情報蓄積部17に蓄積されているクローゼット情報のリストを取得し、これを衣料品情報提示部44に提示することにより、ユーザの自宅にあるホームサーバ1のクローゼット情報蓄積部17に蓄積されたクローゼット情報を店舗から閲覧する。また、図6には図示していないが、衣料商品情報管理装置4には、色や購入店などを検索条件として入力すると、当該検索条件として指定された色や購入店を含むクローゼット情報をクローゼット情報蓄積部17から検索して、この検索結果を衣料品情報提示部44に提示するようにしてもよい。
【0113】
ユーザが衣料品を購入した場合、店員の指示により衣料商品情報管理装置4はユーザが購入した衣料の商品情報を当該ユーザのホームサーバ1に送信する。
【0114】
ここで送信される衣料の商品情報は、図7に示した情報と同様の形式の情報である。予め衣料商品情報蓄積部45に蓄積されていた商品情報そのものであってもよいし、図6には示さないデジタルスチルカメラなどの画像入力手段によってユーザがその商品を試着した様子を撮影した画像情報と共に送信するのでもよい。
【0115】
また、上記第2の実施形態では、衣料商品情報管理装置4内のデータをホームサーバ1に送信しているが、逆に、衣料商品情報管理装置4内のデータが一定時間内だけデータ保存されていて、このデータをホームサーバ1からワンタイムパスワードで取得しても良い。この場合は、衣料商品情報管理装置4がワンタイムパスワードを発行し、アドレス情報などと共に接続されている携帯端末2に送信してから接続を解除し、ユーザが自宅に戻った後に、携帯端末2とホームサーバ1を接続することによって衣料商品情報管理装置4のアドレス情報とワンタイムパスワードをホームサーバ1に送信して、これらの情報を利用してホームサーバ1が衣料商品情報管理装置4にアクセスすることになる。
【0116】
なお、ホームサーバ1から携帯端末2へ送信するユーザ識別子は、ユーザ管理部18が記憶するユーザ識別情報である必要はなく、例えば、パスワード発行部15でパスワードを発行するたび、ユーザ管理部18が、新たに作成するユーザ識別子であってもよい。この場合、ユーザ管理部18は、既に登録されているユーザ識別子に、新たに作成されたユーザ識別子を対応付けて登録する。以後の処理では、この新たに作成されたユーザ識別子を用いて、図11から図13に示した処理動作を行う。
【0117】
ユーザ管理部18を設けることで、予め登録されたユーザにのみホームサーバ1へのアクセスを可能にし、しかも、上記第1、第2の実施形態で説明したような情報提供サービスを利用するユーザを限定することができる。
【0118】
また、ホームサーバ1に蓄積されている情報に対し、予め、当該情報へアクセス可能なユーザを限定することもできる。例えば、図10に示すように、情報ファイル毎に当該ファイルにアクセス可能な者を予め設定しておくようにしてもよい。また、記憶領域単位に、当該記憶領域に記憶された複数の情報に対しまとめて、アクセス可能な者を予め設定してもよい。例えば、第2の実施形態で用いたクローゼット情報蓄積部17に蓄積されている情報を利用するのは、「山田花子」1人であり、それ以外の家族の者にはアクセスしてほしくないときには、当該クローゼット情報蓄積部17に対し、アクセス可能な者として「山田花子」のみを予め設定するようにしてもよい。
【0119】
なお、図10に示したような情報へのアクセス可能なユーザを登録したテーブルは、ユーザ管理部18に記憶する。
【0120】
そして、図5のステップS51において、ホームサーバ1からサービス提供装置へ情報のリストを送信する際には、図4のステップS39において予め通知されたユーザ識別情報とユーザ管理部18に記憶されている図10に示したようなテーブルを基に、当該ユーザがアクセス可能な情報についてのリストを作成して、それをサービス提供装置へ送信する。また、サービス提供装置に検索手段が設けられているきには、当該ユーザがアクセス可能な情報のなかから指定された検索条件を満たす情報を検索する。
【0121】
ユーザ管理部18に、ホームサーバ1に蓄積された情報に対し、予め指定されたユーザ以外であっても閲覧は可能だが、削除/更新は不可にしたり、同じ情報が異なるサービス提供システムで利用可能なときには、サービス提供システムの種類と利用するユーザに応じて、利用の可否を設定するなどして、ホームサーバ1と携帯端末2との間と携帯端末2とサービス提供装置との間で、アドレス情報やパスワード以外にもユーザ識別情報や、サービス提供システムの識別情報などを用いることで、よりきめ細かなホームサーバ1へのアクセス制御を行うことができる。
【0122】
以上、本発明のサービス提供システムとして、DVD作成サービスシステムとクローゼット管理サービスシステムの例を示したが、もちろん本発明はこれら2つのサービスシステムに限定されるものではなく、ホームサーバ1に蓄積されている情報の種類と、その利用方法に応じたサービス提供装置を設けることにより、上記実施形態以外のサービス提供システムを実現することが可能である。どのようなサービス提供システムであろうと、図2〜図4、図11〜図13に示した、ホームサーバ1と携帯端末2との間の処理動作、携帯端末2とサービス提供装置との間の処理動作、サービス提供装置とホームサーバ1との間の処理動作は共通である。
【0123】
このように、上記第1,第2の実施形態によれば、ホームサーバ1のアドレス情報や、ホームサーバ1に接続する際に必要な当該ホームサーバ1で生成されたパスワードを予め携帯端末2へ記憶させて、ユーザの外出先に設置されている情報利用装置(サービス提供装置であって、DVD作成装置3や衣料商品情報管理装置4)に当該携帯端末2を接続して、当該携帯端末2を介してアドレス情報やパスワードを情報利用装置に入力する。従って、ユーザは、ホームサーバのアドレス情報やパスワード情報などを明示的に扱うことなく、公衆網を介してホームサーバ1にアクセスすることができる。
【0124】
また、情報利用装置がホームサーバ1に接続する際には、ホームサーバ1では、情報利用装置から送信されるパスワードを用いて、この正当性を確認するようになっているが、このパスワードは、ホームサーバ1自身が作成したものであり、しかも1度しか利用することのできないワンタイムパスワードである。情報利用装置から送信されるパスワードが、ホームサーバ1において、当該ホームサーバ1にて生成されて、今だ利用されていないパスワードであることが確認されたとき、情報利用装置は、ホームサーバ1に接続することができるのである。
【0125】
上記実施形態では、ホームサーバ1にて生成されるワンタイムパスワードを用いることで、公衆網からの不正ユーザによるアクセスを容易に排除することができる。
【0126】
さらに、上記ワンタイムパスワードとユーザ識別子とを組み合わせて、情報利用装置から送信されるパスワードとユーザ識別子の組合せが、ホームサーバ1に予め記憶してあるときのみ、当該情報利用装置とホームサーバ1とが接続することができるので、ホームサーバ1へアクセスする不正ユーザをより厳密に排除することができる。
【0127】
このように、上記実施形態によれば、ユーザに対してホームサーバのアドレス情報やパスワード情報などを明示的に扱わせることなく、ホームサーバと外部の公共/商用サービスを密接に連携したより高度なサービスを提供することができる。
【0128】
本発明の実施の形態に記載した本発明の手法(図2〜図5、図11〜図13に記載したホームサーバ1、携帯端末2、DVD作成3や衣料商品情報管理装置4などの情報利用装置(サービス提供装置)の処理)は、ホームサーバ1、携帯端末2、DVD作成3や衣料商品情報管理装置4などの情報利用装置(サービス提供装置)の有するコンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの記録媒体に格納して頒布することもできる。
【0129】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0130】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、家庭内のホームサーバに蓄積された情報を公衆網を介して外出先から容易に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るサービス提供システムの要部の構成例を示した図。
【図2】 図1のサービス提供システムの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図3】 図1のサービス提供システムの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図4】 図1のサービス提供システムの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図5】 図1のサービス提供システムの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係るサービス提供システムの要部の構成例を示した図。
【図7】 クローゼット情報蓄積部に蓄積されているクローゼット情報の具体例を示した図。
【図8】 ユーザ管理部に記憶されている情報の一例を示した図。
【図9】 パスワード管理部におけるパスワードとユーザ識別情報の記憶例を示した図。
【図10】 ホームサーバに蓄積された情報に利用可能なユーザを設定する場合のユーザ管理部における記憶される情報の一例を示した図。
【図11】 図6のサービス提供システムの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図12】 図6のサービス提供システムの処理動作を説明するためのフローチャート。
【図13】 図6のサービス提供システムの処理動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…ホームサーバ、2…携帯端末、3…DVD作成装置、4…衣料商品情報管理装置、11…映像情報蓄積部、12…第1の外部通信部、13…第1の直接通信部、14…パスワード記憶部、15…パスワード発行部、17…クローゼット情報蓄積部、18…ユーザ管理部、21…第2の直接通信部、22…通信情報記憶部、23…第3の直接通信部、31…第4の直接通信部、32…外部通信制御部、33…第2の外部通信制御部、34…映像情報記憶部、35…DVD作成部、44…衣料品情報提示部、45…衣料商品情報蓄積部。

Claims (6)

  1. サーバ装置、携帯端末、及び情報利用装置を含み、
    前記サーバ装置は、各種情報を記憶する第1の記憶手段と、前記携帯端末からの要求に応じて、当該サーバ装置に接続するために必要なパスワードを生成する生成手段と、前記パスワードを記憶する第2の記憶手段と、前記パスワード及び該サーバ装置のアドレス情報を該携帯端末へ送信する送信手段とを備え、
    前記携帯端末は、前記サーバ装置から受信したパスワード及びアドレス情報を記憶する第3の記憶手段を備え、前記情報利用装置で前記第1の記憶手段に記憶されている情報を利用するために、該第3の記憶手段に記憶されているパスワード及びアドレス情報を、前記情報利用装置へ送信し、
    前記情報利用装置は、前記携帯端末装置からパスワード及びアドレス情報を受信すると、該アドレス情報に対応するサーバ装置へ該パスワードを送信し、
    前記サーバ装置は、前記情報利用装置から受信したパスワードが、前記第2の記憶手段に記憶されているパスワードに一致する場合に、該情報利用装置に接続して、前記第1の記憶手段に記憶されている情報を該情報利用装置へ提供するシステムにおける前記サーバ装置であって、
    情報利用装置から送信されたパスワードを受信する受信手段と、
    (a)前記受信手段で受信されたパスワードが、前記第2の記憶手段に記憶されているパスワードと一致するとき、該情報利用装置に接続し、(b)前記受信手段で受信されたパスワードが、前記第2の記憶手段に記憶されていないとき、該情報利用装置からの接続を拒否する接続制御手段と、
    を具備したことを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記接続制御手段は、前記受信手段で受信されたパスワードが、前記第2の記憶手段に記憶されているパスワードと一致するとき、前記第2の記憶手段から該パスワードを削除することを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. サーバ装置、携帯端末装置、及び情報利用装置を含み、
    前記サーバ装置は、各種情報を記憶する第1の記憶手段と、前記携帯端末装置からの要求に応じて、当該サーバ装置に接続するために必要なパスワードを生成する生成手段と、前記パスワードを記憶する第2の記憶手段と、前記パスワード及び該サーバ装置のアドレス情報を該携帯端末装置へ送信する送信手段とを備え、
    前記情報利用装置は、前記携帯端末装置からパスワード及びアドレス情報を受信すると、該アドレス情報に対応するサーバ装置へ該パスワードを送信し、
    前記サーバ装置は、受信したパスワードが前記第2の記憶手段に記憶されているパスワードと一致するとき、該情報利用装置に接続し、受信したパスワードが、前記第2の記憶手段に記憶されていないとき、該情報利用装置からの接続を拒否するシステムにおける前記携帯端末装置であって、
    前記サーバ装置に接続して、前記生成手段で生成されたパスワード及び該サーバ装置のアドレス情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信されたパスワード及びアドレス情報を記憶する第の記憶手段と、
    前記情報利用装置で前記第1の記憶手段に記憶されている情報を利用するために、前記情報利用装置に接続して、前記第3の記憶手段に記憶されたパスワード及びアドレス情報を送信する送信手段と、
    を具備したことを特徴とする携帯端末装置。
  4. サーバ装置、携帯端末装置、及び情報利用装置を含み、
    前記サーバ装置は、各種情報を記憶する第1の記憶手段と、前記携帯端末からの要求に応じて、当該サーバ装置に接続するために必要なパスワードを生成する生成手段と、前記 パスワードを記憶する第2の記憶手段と、前記パスワード及び該サーバ装置のアドレス情報を該携帯端末へ送信する第1の送信手段とを備え、
    前記携帯端末装置は、前記サーバ装置から受信したパスワード及びアドレス情報を記憶する第3の記憶手段を備え、前記情報利用装置で前記第1の記憶手段に記憶されている情報を利用するために、該第3の記憶手段に記憶されているパスワード及びアドレス情報を、前記情報利用装置へ送信するシステムにおける前記情報利用装置であって、
    前記携帯端末装置から送信された、パスワード及びアドレス情報を受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信されたアドレス情報に対応するサーバ装置へ前記受信手段で受信されたパスワードを送信する第2の送信手段と、
    を具備し、
    前記第2の送信手段で送信されたパスワードが前記第2の記憶手段に記憶されているパスワードと一致するとき、前記情報利用装置は前記サーバ装置に接続し、前記第2の送信手段で送信されたパスワードが前記第2の記憶手段に記憶されていないとき、前記サーバ装置への接続が拒否されることを特徴とする情報利用装置。
  5. 前記第2の記憶手段は、前記パスワードおよび当該パスワードを利用して前記第1の記憶手段に記憶されている情報を利用可能なユーザのユーザ識別情報の組合せを記憶し、
    前記送信手段は、前記パスワード及び前記アドレス情報とともに前記ユーザ識別情報を前記携帯端末へ送信し、
    前記受信手段は、前記情報利用装置から送信されたパスワードおよびユーザ識別情報を受信し、
    前記接続制御手段は、前記受信手段で受信したパスワードおよびユーザ識別情報の組合せが、前記第2の記憶手段で記憶されているパスワードおよびユーザ識別情報の組合せと一致するとき、当該第2の記憶手段から該組合せを削除し、該情報利用装置に接続することを特徴とする請求項2記載のサーバ装置。
  6. 前記第2の記憶手段は、前記パスワードおよび当該パスワードを利用して前記第1の記憶手段に記憶されている情報を利用可能なユーザのユーザ識別情報の組合せを記憶し、
    前記受信手段は、パスワード及びアドレス情報とともにユーザ識別情報を受信し、
    前記第2の送信手段は、前記受信手段で受信されたパスワードとともに前記受信手段で受信されたユーザ識別情報を前記サーバ装置へ送信し、
    前記第2の送信手段で送信されたパスワードおよびユーザ識別情報の組合せが、前記第2の記憶手段で記憶されているパスワードおよびユーザ識別情報の組合せと一致するとき、当該第2の記憶手段から該組合せが削除され、該情報利用装置は前記サーバ装置に接続することを特徴とする請求項4記載の情報利用装置。
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