JP3943625B2 - 撮像方法、カメラ及びレンズユニット - Google Patents

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【0001】
【発明の属する分野】
本発明は、撮像方法、カメラ及びレンズユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のビデオカメラ等の撮像装置に用いられている交換レンズシステムについて、図16を用いて説明する。図16は、従来の撮像装置の構成を示すブロック図であり、この撮像装置は、レンズユニット1601と、カメラ本体(撮像装置本体)1602とからなり、レンズユニット1601は、カメラ本体1602に対して着脱可能となっている。
【0003】
レンズユニット1601は、フォーカスレンズ(前玉レンズ)1603、変倍レンズ1604a、補正レンズ1604b及び固定レンズ1605を有している。フォーカスレンズ1603は、光軸方向に駆動することにより焦点を合わせるレンズである。変倍レンズ1604aと補正レンズ1604bは、図示しないカムにより互いに機械的に連結されている。そして、変倍動作を手動や電動により行うと変倍レンズ1604aと補正レンズ1604bが互いに一体となって移動する。これら変倍レンズ1604aと補正レンズ1604bを合わせてズームレンズ1604と呼ぶ。
【0004】
フォーカスレンズ1603はフォーカスモータ(Mo)1606により、ズームレンズ1604はズームモータ(Mo)1607によりそれぞれ駆動される。フォーカスモータ1606はフォーカスモータドライバ1608に、ズームモータ1607はズームモータドライバ1609にそれぞれ接続されている。フォーカスモータドライバ1608及びズームモータドライバ1609は、カメラ本体1602との接続面に設けられた電気接点1610,1611にそれぞれ接続されている。
【0005】
カメラ本体1602は、撮像素子1612、CDS/AGC1613、A/D変換器1614、AF信号処理回路1615、マイコン(マイクロコンピュータ)1616及びズームスイッチ1617を有している。マイコン1616は、レンズユニット1601との接続面に設けられた電気接点1618,1619に接続されている。これらの電気接点1618,1619は、レンズユニット1601の電気接点1610,1611と接続される。
【0006】
図示のようにレンズユニット1601をカメラ本体1602に接続した状態に置いて、フォーカスレンズ1603、ズームレンズ1604及び固定レンズ1605を通った光は、撮像素子1612の撮像面上に結像されて光電変換処理により電気信号に変換され、映像信号として出力される。この映像信号は、CDS/AGC1613でサンプルホールドしてから所定のレベルに増幅された後、A/D変換器1614によりデジタル映像データに変換され、カメラ本体1602の図示しないプロセス回路に入力されて標準テレビ信号に変換されると共に、AF信号処理回路1615へ入力される。AF信号処理回路1615では、映像信号中の高周波成分を抽出し、AF評価値としてマイコン1616に取り込まれる。
【0007】
マイコン1616では、合焦度に応じたフォーカシング速度(フォーカスレンズ1603の駆動速度)及びAF評価値が増加するようにフォーカスモータ1606の駆動方向を決定し、フォーカスモータ1606の速度及び方向をレンズユニット1601内のフォーカスモータドライバ1608に送り、フォーカスモータ1606を介してフォーカスレンズ1603を駆動する。また、ズームスイッチ1617の状態はマイコン1616に読み込まれ、ズームスイッチ1617の操作状態に応じてマイコン1616は、ズームレンズ1604の駆動方向及び駆動速度を決定し、レンズユニット1601内のズームモータドライバ1609に送り、ズームモータ1607を介してズームレンズ1604を駆動する。
【0008】
カメラ本体1602は、レンズユニット1601を取り外すことが可能で、別のレンズユニットを接続することで撮影範囲が拡大する。また、レンズユニット1601とカメラ本体1602とは、レンズユニット1601側の電気接点1610,1611とカメラ本体1602側の電気接点1618,1619とが互いに電気的に接触することにより、カメラ本体1602側からレンズユニット1601側へフォーカスレンズ1603及びズームレンズ1604の駆動信号を送る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来例にあっては、電気接点1610,1611,1618,1619にて信号の受け渡しをしているため、レンズユニット1601の脱着を頻繁に繰り返すと接触不良を起こすという問題点があった。また、カメラ本体1602とレンズユニット1601の電源電圧が異なる際には、レベル変換を行わなければならないという問題点があった。更に、カメラ本体1602とレンズユニット1601との間のデータの転送速度を高くすると、信号の輻射で外部機器に対して影響を与えるため、輻射対策のための設計が困難になるという問題点があった。
【0010】
本発明は上述した従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、汎用的なレンズユニットとカメラ本体との組み合わせを可能にしつつ、カメラ本体からレンズユニットへの合焦度を表わす信号や撮像信号の送信を、ノイズが少ない良好な状態で行うことを可能にした撮像方法、カメラ及びレンズユニットを提供しようとするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の撮像方法は、レンズユニットへ制御情報を送信可能な送信手段を有するカメラ本体と、フォーカスレンズを備え前記カメラ本体から送信された制御情報を受信可能な受信手段とレンズを駆動させる駆動手段とカムデータを記憶する記憶手段とを有するレンズユニットと、から成るカメラシステムの撮像方法であって、前記カメラ本体において撮像信号中から画面内の1つまたは複数の焦点検出領域の1つまたは複数の合焦度を表わす信号を1垂直同期間に得られた画像から複数種類抽出する抽出ステップと、前記レンズユニットにおいて合焦度を表わす複数種類の信号及び該レンズユニットに記憶されたカムデータに基づいてレンズの駆動方向を決定する駆動制御ステップと、該駆動制御ステップにより決定された駆動方向に基づいて前記フォーカスレンズを駆動させる駆動ステップと、前記駆動ステップにより前記フォーカスレンズを駆動させる際に前記抽出ステップにより抽出された合焦度を表わす複数種類の信号を垂直同期間に同期して非接触でカメラ本体からレンズユニットへ送信する送信ステップとを有することを特徴とするものである。
【0029】
また、上記目的を達成するために本発明のカメラは、フォーカスレンズを備え、カメラ本体から送信された制御情報を受信可能な受信手段と、レンズを駆動させる駆動手段と、カムデータを記憶する記憶手段と、合焦度を表わす複数種類の信号及び前記記憶手段に記憶された前記カムデータに基づいて前記レンズの駆動方向を決定する駆動制御手段と、該駆動制御手段により決定された駆動方向に基づいて前記フォーカスレンズを駆動させる駆動手段と、を有するレンズユニットと通信可能なカメラであって、撮像信号中から画面内の1つまたは複数の焦点検出領域の1つまたは複数の合焦度を表わす信号を1垂直同期間に得られた画像から複数種類抽出する抽出手段と、前記駆動手段により前記レンズを駆動させる際に前記抽出手段により抽出された合焦度を表わす複数種類の信号を垂直同期間に同期して非接触で前記レンズユニットへ送信する送信手段とを有することを特徴とするものである。
【0044】
また、上記目的を達成するために本発明のレンズユニットは、フォーカスレンズを備え、カメラ本体からレンズユニットへ制御情報を送信可能な送信手段と、撮像信号中から画面内の1つまたは複数の焦点検出領域の1つまたは複数の合焦度を表わす信号を1垂直同期間に得られた画像から複数種類抽出する抽出手段と、を有するカメラ本体と通信可能なレンズユニットであって、レンズを駆動させる第1の駆動手段と、カムデータを記憶する記憶手段と、前記合焦度を表わす複数種類の信号及び前記記憶手段に記憶された前記カムデータに基づいて前記レンズの駆動方向を決定する駆動制御手段と、該駆動制御手段により決定された駆動方向に基づいて前記フォーカスレンズを駆動させる第2の駆動手段と、前記第2の駆動手段により前記レンズを駆動させる際に前記抽出手段により抽出された前記合焦度を表わす複数種類の信号を垂直同期期間に同期して非接触で前記カメラ本体から受信する受信手段とを有することを特徴とするものである。
【0052】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図15に基づき説明する。
【0053】
(第1の実施の形態)
まず、本発明の第1の実施の形態を図1〜図8に基づき説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置(カメラ)の構成を示すブロック図であり、この撮像装置は、レンズユニット101と、カメラ本体(撮像装置本体)102とからなり、レンズユニット101は、カメラ本体102に対して着脱可能となっている。
【0054】
レンズユニット101は、固定されている第1のレンズ群103、変倍を行う第2のレンズ群(以下、ズームレンズと記述する)104、絞り105、固定されている第3のレンズ群106及び焦点調節機能と変倍による焦点面の移動を補正するコンペ機能とを兼ね備えた第4のレンズ群(以下、フォーカスレンズと記述する)107を有している。
【0055】
ズームレンズ104はズームモータ108により、絞り105はアイリスモータ109により、フォーカスレンズ107はフォーカスモータ110により、それぞれ駆動される。ズームモータ108はズームモータドライバ111に、アイリスモータ109はアイリスモータドライバ112に、フォーカスモータ110はフォーカスモータドライバ113に、それぞれ接続されている。ズームモータドライバ111、アイリスモータドライバ112及びフォーカスモータドライバ113は、レンズユニット101全体を制御するマイクロコンピュータ(以下、レンズマイコンと記述する)114に接続されている。絞り105の状態を検出するエンコーダ115もレンズマイコン114に接続されている。レンズマイコン114は、AF(オートフォーカス:自動焦点調節)プログラム116、モータ制御プログラム117、コンピュータズームプログラム118及びレンズカムデータ119を有している。レンズマイコン114には、レンズユニット101のカメラ本体102との接続面に設けられた赤外線投受光ユニット120が接続されている。
【0056】
カメラ本体102は、撮像手段であるCCD等の撮像素子121,122,123、増幅器124,125,126、カメラ信号処理回路127、AF信号処理回路128、カメラ本体102全体を制御するマイクロコンピュータ(以下、本体マイコンと記述する)129、映像ミックス回路130、文字表示回路131、ズームスイッチ132、AFスイッチ133及びカメラ本体102のレンズユニット101との接続面に設けられた赤外線投受光ユニット134を有している。この赤外線投受光ユニット134は、レンズユニット101側の赤外線投受光ユニット120と対応している。本体マイコン129はデータ読み出しプログラム135を有している。
【0057】
次に、上記構成の本実施の形態に係る撮像装置の動作を説明する。図1に示すようにレンズユニット101をカメラ本体102に接続した状態において、図示しない被写体からの光は、固定されている第1のレンズ群103、ズームレンズ104、絞り105、固定されている第3のレンズ群106、フォーカスレンズ107を通って、3原色中の赤の成分は、第1の撮像素子121の撮像面上に、緑の成分は第2の撮像素子122の撮像面上に、青の成分は第3の撮像素子121の撮像面上にそれぞれ結像される。各撮像素子121〜123の撮像面上のそれぞれの像は光電変換処理により電気信号に変換され、映像信号として出力される。
【0058】
この映像信号は、各撮像素子121〜123に対応する増幅器124〜125により所定のレベルに増幅された後、カメラ信号処理回路127へ入力され、標準テレビ信号に変換されると共に、AF信号処理回路128へ入力される。AF信号処理回路128では、映像信号中の高周波成分を抽出し、AF評価値を生成し、このAF評価値は本体マイコン129内のデータ読み出しプログラム135により読み出される。また、本体マイコン129は、ズームスイッチ132及びAFスイッチ133の状態を読み込む。更に、本体マイコン129は、前記AF評価値やズームスイッチ132及びAFスイッチ133の状態を示す信号を、カメラ本体102の赤外線投受光ユニット134及びレンズユニット101の赤外線投受光ユニット120を介してレンズマイコン114に送る。
【0059】
レンズマイコン114では、赤外線投受光ユニット120を介して受け取った本体マイコン129からの情報により、ズームスイッチ132がテレ(T)またはワイド(W)方向に押されて且つAFスイッチ133がオフの場合は、コンピュータズームプログラム118がテレ(T)またはワイド(W)の押されている方向に駆動すべく、レンズマイコン114の内部に予め記憶されたレンズカムデータ119に基づいて、ズームモータドライバ111に信号を送ることで、ズームモータ108を介してズームレンズ104を駆動すると共に、フォーカスモータドライバ113に信号を送り、フォーカスモータ110を介してフォーカスレンズ107を駆動することで、変倍動作を行う。
【0060】
AFスイッチ133がオンで且つズームスイッチ132がテレ(T)またはワイド(W)方向に押されている場合は、合焦状態を保ち続ける必要があるので、レンズマイコン114のコンピュータズームプログラム118が、レンズマイコン114の内部に予め記憶されたレンズカムデータ119のみならず、本体マイコン129から送られてきたAF評価値信号も参照して、AF評価値が最大になる位置を保ちつつ変倍を行う。また、AFスイッチ133がオンで且つズームスイッチ132がテレ(T)またはワイド(W)方向に押されていない場合は、レンズマイコン114のAFプログラム116が本体マイコン129から送られてきたAF評価値信号が最大となるようにフォーカスモータドライバ113に信号を送り、フォーカスモータ110を介してフォーカスレンズ107を駆動することで、自動焦点調節動作を行う。
【0061】
また、本体マイコン129は、レンズユニット101の赤外線投受光ユニット120からカメラ本体102の赤外線投受光ユニット134を介してレンズマイコン114から受け取ったズームレンズ104の位置情報や駆動情報を基に、ズームレンズ104の位置や駆動/停止等の状態を示す信号を文字表示回路131に出力する。文字表示回路131で生成されたズームレンズ104の位置/駆動/停止情報は、映像ミックス回路130で映像信号とミックスされ、図示しないファインダに表示される。
【0062】
また、本体マイコン129は、絞り105の状態を示す信号をエンコーダ115から受け取り、最適な絞り状態となるように信号をアイリスドライバ113に送り、アイリスモータ110を介して絞り105を駆動することで、自動絞り調節動作を行う。
【0063】
次に、AF信号処理回路128について、図2及び図3を用いて説明する。図2及び図3は、AF信号処理回路128の構成を示すブロック図である。図1における増幅器124〜126によりそれぞれ最適なレベルに増幅された赤(R)、緑(G)及び青(B)の撮像素子121〜123の出力は、それぞれに対応するA/D変換器206,207,208によりデジタル信号に変換され、図1におけるカメラ信号処理回路127へ送られると共に、それぞれ対応する増幅器209,210,211により適切な値に増幅された後、加算器212により加算されることにより、自動焦点調節用輝度信号S5が生成される。
【0064】
この自動焦点調節用輝度信号S5は、ガンマ回路213へ入力されて予め決められたガンマカーブでガンマ変換されることにより、低輝度成分を強調し且つ高輝度成分を抑圧した信号S6が生成される。このガンマ変換された信号S6は、カットオフ周波数の高いローパスフィルタ(LPF)であるTE−LPF214と、カットオフ周波数の低いローパスフィルタ(LPF)であるFE−LPF215へ入力され、本体マイコン129がマイコンI/F(インターフェース)253を介して決定したそれぞれのフィルタ特性で低域成分が抽出され、TE−LPF214の出力信号S7及びFE−LPF215の出力信号S8が生成される。これらの信号S7,S8は、スイッチ216で水平ラインが偶数番目か奇数番目かを識別する信号であるLineE/O信号で選択され、ハイパスフィルタ(HPF)217へ入力される。つまり、偶数ラインは信号S7をHPF217へ、奇数ラインは信号S8をHPF217へそれぞれ通す。HPF217では、本体マイコン129がマイコンI/F253を介して決定した奇数/偶数それぞれのフィルタ特性で高域成分のみが抽出され、絶対値回路(ABS)218で絶対値化することで、正の信号S9が生成される。
【0065】
この信号S9は、図3における第1のピークホールド回路(Peak L)225、第2のピークホールド回路(Peak C)226、第3のピークホールド回路(Peak R)227及びラインピークホールド回路(LinePeak)231へ入力される。
【0066】
図2における枠生成回路254は、図4に示すような画面401内の位置に焦点調節用のゲート信号L枠、C枠、R枠を生成する。
【0067】
再び図3に戻って、第1のピークホールド回路225には図2における枠生成回路254の出力のL枠及び水平ラインが偶数番目か奇数番目かを識別する信号であるLineE/O信号が入力され、図4に示すように焦点調節用L枠の先頭である左上のLR1,LR2,LR3の各場所で、第1のピークホールド回路225の初期化を行い、本体マイコン129からマイコンI/F253を介して決定した偶数ラインか奇数ラインのどちらかの枠内の信号S9をピークホールドし、IR1で図3の第1のバッファ228に枠内のピークホールド値を転送し、TE/FEピーク評価値(TEP L,FEP L)を生成する。同様に、第2のピークホールド回路226には図2における枠生成回路254の出力のC枠及びLineE/O信号が入力され、図4に示すように焦点調節用C枠の先頭である左上のCR1の場所で、第2のピークホールド回路226の初期化を行い、本体マイコン129からマイコンI/F253を介して決定した偶数ラインか奇数ラインのどちらかの枠内の信号S9をピークホールドし、IR1で図3の第2のバッファ229に枠内のピークホールド値を転送し、TE/FEピーク評価値(TEP C,FEP C)を生成する。更に、同様に、第3のピークホールド回路227には図2における枠生成回路254の出力のR枠及びLineE/O信号が入力され、図4に示すように焦点調節用R枠の先頭である左上のRR1の場所で、第3のピークホールド回路227の初期化を行い、本体マイコン129からマイコンI/F253を介して決定した偶数ラインか奇数ラインのどちらかの枠内の信号S9をピークホールドし、IR1で図3の第3のバッファ230に枠内のピークホールド値を転送し、TE/FEピーク評価値(TEP R,FEP R)を生成する。
【0068】
図3において、ラインピークホールド回路231には、信号S9及び図2における枠生成回路254の出力のL枠、C枠、R枠が入力され、各枠内の水平方向の開始点で初期化され、各枠内の信号S9の1ラインのピーク値をホールドする。積分回路232,233,234,235,236,237には、ラインピークホールド回路231の出力及び水平ラインが偶数番目か奇数番目かを識別する信号であるLineE/O信号が入力されると共に、第1及び第4の積分回路232,235には、図2における枠生成回路254の出力のL枠が、第2及び第5の積分回路233,236には、図2における枠生成回路254の出力のC枠が、第3及び第6の積分回路234,237には、図2における枠生成回路254の出力のR枠がそれぞれ入力される。
【0069】
第1の積分回路232は、図4に示すように焦点調節用L枠の先頭である左上のLR1の場所で第1の積分回路232の初期化を行い、各枠内の偶数ラインの終了直前でラインピークホールド回路231の出力を内部レジスタに加算し、IR1の場所で第4のバッファ238にラインピークホールド値を転送し、ラインピーク積分評価値(TES L)を生成する。
【0070】
第2の積分回路233は、図4に示すように焦点調節用C枠の先頭である左上のCR1の場所で第2の積分回路233の初期化を行い、各枠内の偶数ラインの終了直前でラインピークホールド回路231の出力を内部レジスタに加算し、IR1の場所で第5のバッファ239にラインピークホールド値を転送し、ラインピーク積分評価値(TES L)を生成する。
【0071】
第3の積分回路234は、図4に示すように焦点調節用R枠の先頭である左上のRR1の場所で第3の積分回路234の初期化を行い、各枠内の偶数ラインの終了直前でラインピークホールド回路231の出力を内部レジスタに加算し、IR1の場所で第6のバッファ240にラインピークホールド値を転送し、ラインピーク積分評価値(TES L)を生成する。
【0072】
第4〜第6の積分回路235〜237は、それぞれ第1〜第3の積分回路232〜234が偶数ラインのデータについて加算する代わりに、それぞれ奇数ラインのデータについて加算し、それぞれの対応する第7、第8、第9のバッファ241,242,243に加算結果を転送し、ラインピーク積分評価値(FES L,FES C,FES R)を生成する。
【0073】
また、信号S7は、図3における第4のピークホールド回路(Peak L)219、第5のピークホールド回路(Peak C)220、第6のピークホールド回路(Peak R)221及びライン最大値ピークホールド回路(LineMax.)244へ入力される。第4のピークホールド回路219には図2における枠生成回路254の出力のL枠が入力され、図4に示すように焦点調節用L枠の先頭である左上のLR1の場所で第4のピークホールド回路219の初期化を行い、各枠内の信号S7をピークホールドし、IR1の場所で第10のバッファ222にピークホールド結果を転送し、Yピーク評価値(YP L)を生成する。
【0074】
同様に、第5のピークホールド回路220には図2における枠生成回路254の出力のC枠が入力され、図4に示すように焦点調節用C枠の先頭である左上のCR1の場所で第5のピークホールド回路220の初期化を行い、各枠内の信号S7をピークホールドし、IR1の場所で第11のバッファ223にピークホールド結果を転送し、Yピーク評価値(YP C)を生成する。
【0075】
更に同様に、第6のピークホールド回路221には図2における枠生成回路254の出力のR枠が入力され、図4に示すように焦点調節用R枠の先頭である左上のRR1の場所で第6のピークホールド回路221の初期化を行い、各枠内の信号S7をピークホールドし、IR1の場所で第11のバッファ224にピークホールド結果を転送し、Yピーク評価値(YP R)を生成する。
【0076】
図3におけるライン最大値ピークホールド回路244及びライン最小値ピークホールド回路(LineMin.)245には、図2における枠生成回路254の出力のL枠、C枠、R枠が入力され、各枠内の水平方向の開始点で初期化され、各枠内の信号S7の1ラインのそれぞれの最大値及び最小値をホールドする。これらによりホールドされた最大値及び最小値は減算器246へ入力され、(最大値−最小値)が計算され、その計算結果を示す出力信号S10が第7のピークホールド回路(Peak L)247、第8のピークホールド回路(Peak R)248、第9のピークホールド回路(Peak R)249にそれぞれ入力される。
【0077】
第13のピークホールド回路247には、図2における枠生成回路254の出力のL枠が入力され、図4に示すように焦点調節用L枠の先頭である左上のLR1の場所で第13のピークホールド回路247の初期化を行い、各枠内の信号S10をピークホールドし、IR1の場所で第13のバッファ250にピークホールド結果を転送し、Max−Min評価値(MM L)を生成する。
【0078】
同様に、第14のピークホールド回路248には、図2における枠生成回路254の出力のC枠が入力され、図4に示すように焦点調節用C枠の先頭である左上のCR1の場所で第14のピークホールド回路220の初期化を行い、各枠内の信号S10をピークホールドし、IR1の場所で第14のバッファ251にピークホールド結果を転送し、Max−Min評価値(MM C)を生成する。
【0079】
更に同様に、第15のピークホールド回路249には図2における枠生成回路254の出力のR枠が入力され、図4に示すように焦点調節用R枠の先頭である左上のRR1の場所で第15のピークホールド回路249の初期化を行い、各枠内の信号S10をピークホールドし、IR1の場所で第15のバッファ252にピークホールド結果を転送し、Max−Min評価値(MM R)を生成する。
【0080】
図4におけるIR1の場所では、バッファ222〜224、228〜230、238〜243、250〜252にデータを転送するのと同時に、図2における枠生成回路254から本体マイコン129に対して割り込み信号を送出する。本体マイコン129は、前記割り込み信号を受けて、マイコンI/F253を介してバッファ222〜224、228〜230、238〜243、250〜252内の各データを下の枠の終了したバッファに次ぎのデータが転送されるまでに読取り、後述するように垂直同期信号に同期して図1のレンズマイコン101に転送する。
【0081】
図4は、AF信号処理回路128内のタイミングを説明するための図である。同図において外側の枠は、図1における撮像素子121〜123の出力の有効映像画面である。また、内側の3分割された枠は、焦点調節用のゲート枠で、左側のL枠、中央のC枠、右側のR枠が図2における枠生成回路24から出力される。これらの枠の開始位置でリセット信号をL、C、R枠ごとに出力し、LR1,LR2,LR3を生成し、積分解路及びピークホールド回路等をリセットする。また、枠の終了時にデータ転送信号IR1を生成し、各積分値及びピークホールド値を掻くバッファに転送する。また、偶数フィールドの走査を実線で、奇数フィールドの走査を点線で示してある。偶数フィールド及び奇数フィールド共に、偶数ラインはTE LPF214の出力を選択し、奇数ラインはFE LPF215の出力を選択する。
【0082】
次に、各枠内のTE/FEピーク評価値、TEラインピーク積分評価値、FEラインピーク積分評価値、Yピーク評価値、Max−Min評価値を使用してレンズマイコン114がどのようにして自動焦点調節動作を行うかについて説明する。TE/FEピーク評価値は合焦度を表わす評価値で、ピークホールド値等での比較的被写体依存が少なくカメラぶれ等の影響が少ないので、合焦度判定及び再起動判定に最適である。また、TEラインピーク積分評価値及びFEラインピーク積分評価値も合焦度を表わす評価値であるが、積分効果でのノイズの少ない安定した評価値であるので、方向判定に最適である。また、ピーク評価値もラインピーク積分評価値も、TEの方がより高い周波数成分を抽出しているので、合焦近傍に最適で、逆にFEは合焦から遠い大ボケ時に最適である。更に、Yピーク評価値やMax−Min評価値は合焦度に余り依存せず被写体に依存するので、合焦度判定、再起動判定及び方向判定を確実に行うために、被写体の状況を把握するのに最適である。つまり、Yピーク評価値で高輝度被写体か低輝度被写体かの判定を行い、Max−Min評価値でコントラストの大小の判定を行い、TE/FEピーク評価値、TEラインピーク積分評価値及びFEラインピーク積分評価値の山の大きさを予測し補正することで、最適な制御を行う。これらの評価値はカメラ本体102からレンズユニット101に転送され、該レンズユニット101内のレンズマイコン114で自動焦点調節動作が行われる。
【0083】
次に、レンズユニット101内のレンズマイコン114での自動焦点調節動作のアルゴリズムについて、図5のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップS501で起動し、次のステップS502でTEやFEピークのレベルで速度制御をかけ、山の頂上付近ではTEラインピーク積分評価値を、山の麓ではFEラインピーク積分評価値を主に使用して方向制御することで、山登り制御を行う。次に、ステップS503でTEやFEラインピーク積分評価値の絶対値やTEラインピーク積分評価値の変化量に基づいて山の頂上の判定を行い、次のステップS504で最もレベルの高い点で停止し、再起動待機状態に入る。この再起動待機状態では、TEやFEラインピーク評価値のレベルが下がったことを検出して次のステップS505で再起動した後、前記ステップS502へ戻る。
【0084】
このような自動焦点調節動作のループの中で、TEやFEラインピーク評価値を使用して速度制御をかける度合いや、山の頂上の判定の絶対レベル及びTEラインピーク積分評価値の変化量等は、Yピーク評価値やMax−Min評価値を使用した被写体判断より山の大きさの予測を行い、これに基づいて決定する。
【0085】
次に、カメラ本体102とレンズユニット101との間の通信動作について、図6を用いて説明する。同図において、チップセレクト(CS)、クロック(CLK)、カメラデータ(DCTL)はカメラ本体102からレンズユニット101に対して送る信号である。また、レンズデータ(DLTC)はレンズユニット101からカメラ本体102に対して送る信号である。
【0086】
まず、本体マイコン129はレンズマイコン114に対してt0でチップセレクト(CS)をL(ローレベル)にする。これを受けてレンズマイコン114は送信、受信準備を所定時間以内(t1まで)に行う。本体マイコン129はt1よりクロック(CLK)を出しつつカメラデータ(DCTL)をLSBから順番にシリアルで受ける。送受信はクロック(CLK)の立上がりに同期して、レンズマイコン114と本体マイコン129とで同時に行われる。1ワード(8ビット)の転送が終わるとt2−t3時間だけ休んで、再び次の1ワードの転送を行う。0ワードから21ワードまで転送が終了すると、本体マイコン129はチップセレクト(CS)をH(ハイレベル)にして通信動作を終了する。
【0087】
図7は、カメラデータ(DCTL)とレンズデータ(DLTC)の内容を示す図である。同図に示すように、ワード(WORD)が0から21まであり、それぞれのないようは表の通りである。TES L(H)はTES Lの16ビットデータのうち上位8ビットである。TES L(L)はTES Lの16ビットデータのうち下位8ビットである。TES C、TES R、FES L、FES C、FES Rも同様である。
【0088】
図8は、赤外線投受光ユニット120,134の内容を説明するための図である。
【0089】
まず、カメラ本体102側の赤外線投受光ユニット134を説明する。本体マイコン129のチップセレクト(CS)、クロック(CLK)及びカメラデータ(DCTL)の3つの信号は出力であり、それぞれ赤外ダイオード801,802,803に接続され、抵抗804,805,806を介して電源に接続される。チップセレクト(CS)、クロック(CLK)及びカメラデータ(DCTL)の3つの信号は、それぞれの出力がハイレベルのとき、それぞれの赤外ダイオード801,802,803は消灯し、それぞれの出力がローレベルのとき、それぞれの赤外ダイオード801,802,803は点灯する。また、本体マイコン129の入力であるレンズデータ(DLTC)にはフォトトランジスタ807のエミッタが接続されており、抵抗808でプルアップルされており、フォトトランジスタ807のコレクタはグランドに接続されている。ここで外部からこのフォトトランジスタ807に赤外線が投射されると、電流が流れレンズデータ(DLTC)はローレベルになる。また、このフォトトランジスタ807に赤外線が投射されていない状態では、電流が流れないのでレンズデータ(DLTC)はハイレベルである。
【0090】
次に、レンズユニット101側の赤外線投受光ユニット120を説明する。レンズマイコン114のチップセレクト(CS)、クロック(CLK)及びレンズデータ(DLTC)の3つの信号は入力であり、それぞれフォトトランジスタ809,810,811のエミッタが接続されており、それぞれが抵抗812,813,814でプルアップルされており、フォトトランジスタ809,810,811のコレクタはそれぞれグランドに接続されている。ここで外部からそれぞれのフォトトランジスタ809〜811に赤外線が投射されると、電流が流れチップセレクト(CS)、クロック(CLK)及びレンズデータ(DLTC)のそれぞれはローレベルになる。また、それぞれのフォトトランジスタ809,810,811に赤外線が投射されていない状態では、電流が流れないのでチップセレクト(CS)、クロック(CLK)及びレンズデータ(DLTC)はハイレベルである。レンズマイコン114のレンズデータ(DLTC)は出力で、赤外ダイオード815に接続され、この赤外ダイオード815は抵抗816を介して電源に接続される。そして、レンズデータ(DLTC)の出力がハイレベルのとき赤外ダイオード815は消灯し、レンズデータ(DLTC)の出力がローレベルのとき赤外ダイオード815は点灯する。
【0091】
よって、本体マイコン129のチップセレクト(CS)、クロック(CLK)及びカメラデータ(DCTL)及びレンズマイコン114のレンズデータ(DLTC)の出力は、とレンズマイコン114同志で接触であるにも拘らず、本体マイコン129のチップセレクト(CS)、クロック(CLK)及びカメラデータ(DCTL)及びレンズマイコン114のレンズデータ(DLTC)の入力に情報が伝達される。
【0092】
なお、本実施の形態においては、カメラデータ(DCTL)のレンズ制御データとしてズームスイッチ132とAFスイッチ133の信号のみを送っているが、手動フォーカスに関する情報や、絞り105に関する情報や、電子シャッタに関する情報等、レンズユニット101にとって必要な情報であれば何の情報でも構わないし、そのために通信のワード数が増えたり減ったりしても構わない。また、レンズデータ(DLTC)のレンズ情報も、本実施の形態においては、ズームレンズ104の位置情報のみを送っているが、アイリスやフォーカス等、カメラ本体102にとって必要な情報であれば何の情報でも構わないし、そのために通信のワード数が増えたり減ったりしても構わない。また、本実施の形態においては、カメラ本体102とレンズユニット101との間の通信を赤外線を利用した通信手段により行ったが、赤外線の代わりに微弱電波等を利用しても良い。
【0093】
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を図9〜図14に基づき説明する。図9は、本実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図であり、同図において、上述した第1の実施の形態における図1と同一部分には同一符号が付してある。図9において図1と異なる点は、AF信号処理回路128をレンズユニット101内のレンズマイコン114と投受光ユニット120との間に設けると共に、データ読み出しプログラム135をレンズマイコン114内に設けたことであり、その他の構成は、図1と同一である。
【0094】
次に、上記構成になる本実施の形態に係る撮像装置の動作のうち、上述した第1の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。撮像素子121〜123及び増幅器124〜126を介してカメラ信号処理回路127に入力して所定の処理が施された映像信号は、カメラ本体102側の投受光ユニット134及びレンズユニット101側の投受光ユニット120を介して、レンズユニット101内のAF信号処理回路128へ入力される。本体マイコン129は、ズームスイッチ132及びAFスイッチ133の状態を読み込み、ズームスイッチ132及びAFスイッチ133の状態をカメラ本体102側の投受光ユニット134及びレンズユニット101側の投受光ユニット120を介して、レンズマイコン114にデータ通信で送る。レンズマイコン114は投受光ユニット120を介して受け取った本体マイコン129からの情報とレンズマイコン114内のデータ読み出しプログラム135により読み出したAF信号処理回路128で生成されたAF評価値を基に、自動焦点調節動作を行う。
【0095】
次に、レンズユニット101内のAF信号処理回路128について図10及び図11を用いて説明する。図10及び図11は、レンズユニット101内のAF信号処理回路128を説明するための図であり、両図において上述した第1の実施の形態における図2及び図3と同一部分には同一符号が付してある。図10において図2と異なる点は、図2の構成からA/D変換器205〜207、増幅器209〜211、加算器212を削除すると共に、本体マイコン129に代えてレンズマイコン114を設け、更に、カメラ本体101からの映像信号S4が入力する端子とガンマ回路231との間にA/D変換器255を介装したことである。図11におけるその他の構成は、図2と同一であり、また、図11は図3と同一である。
【0096】
次に、レンズユニット101内のAF信号処理回路128の動作のうち、上述した第1の実施の形態と異なる点についてのみ図10及び図11を用いて説明する。カメラ本体101から受け取った映像信号S4は、A/D変換器255でデジタル信号に変換され、自動焦点調節用輝度信号S5が生成され、この自動焦点調節用輝度信号S5はガンマ回路213へ入力されてガンマ変換される。その他の動作は、上述した第1の実施の形態と同一である。
【0097】
また、AF信号処理回路128内のタイミングも上述した第1の実施の形態の図4と同一である。
【0098】
また、レンズユニット101内のレンズマイコン114での動焦点調節動作のアルゴリズムについても、上述した第1の実施の形態の図5と同一である。
【0099】
次に、カメラ本体102とレンズユニット101との間の通信動作について図12を用いて説明する。図12はカメラ本体102とレンズユニット101との間の通信動作を説明するための図であり、同図において上述した第1の実施の形態における図6と異なる点は、図6の場合ワードが1から21までであるのに対して、図12はワードが1から7までであることであり、基本的な通信動作は、上述した第1の実施の形態と同一である。
【0100】
図13はカメラデータ(DCTL)とレンズデータ(DLTC)の内容を示す図であり、同図において上述した第1の実施の形態の図7と異なる点は、図7の場合ワードが1から21までであるのに対して、図13はワードが1から7までであることである。そして、ヘッダーでデータの整合性をチェックした上で、カメラデータ(DCTL)ならばAE(自動絞り)制御データ、ズームスイッチ情報、AFスイッチ情報、マニュアルフォーカスのときのフォーカス移動情報、電子シャッター情報等である。また、レンズデータ(DLTC)は、ズームレンズ104の位置や駆動方向情報、フォーカスレンズの位置や駆動方向情報、そして、絞り(アイリス)105の位置等を送る。
【0101】
図14は、赤外線投光ユニット120,134の内容を説明するための図であり、同図において上述した第1の実施の形態における図8と同一部分には同一符号が付してある。図14において図8と異なる点は、図8の構成にバッファ1401、赤外発光ダイオード1402、フォトトランジスタ1403及び抵抗1404を付加したことである。バッファ1401及び赤外発光ダイオード1402は、カメラ本体102側の赤外線投光ユニット134内に、フォトトランジスタ1403及び抵抗1404は、レンズユニット101側の赤外線投光ユニット120内にそれぞれ設けられている。その他の構成は上述した第1の実施の形態における図8と同一である。
【0102】
次に、映像信号の通信動作のうち、上述した第1の実施の形態と異なる点についてのみ図14を用いて説明する。カメラ信号処理回路127からの映像信号をレンズユニット101に送るために、映像信号をカメラ本体102側のバッファ1401で増幅し、赤外発光ダイオード1402に接続することで、その信号のレベルに応じて赤外発光ダイオード1402の発光強度が変わる。この光を受けたレンズユニット101側のフォトトランジスタ1403は、そのコレクタが電源に、エミッタが抵抗1404を介してグランドに接続されており、赤外発光ダイオード1402の発光強度に合わせた電圧が出力され、レンズユニット101内のAF信号処理回路128へ入力される。
【0103】
なお、本実施の形態は、カメラ本体102とレンズユニット101との間の通信を赤外線を利用した通信手段により行ったが、これに限られるものではなく、赤外線の代わりに微弱電波を利用しても良い。
【0104】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の撮像装置に用いる記憶媒体について図15を用いて説明する。
上述した第1及び第2の実施の形態に係る撮像装置を制御するための制御プログラムを格納する記憶媒体には、図15に示すように、少なくとも「抽出モジュール」、「駆動制御モジュール」、「駆動モジュール」、「通信モジュール」の各モジュールのプログラムコードを格納すれば良い。
【0105】
ここで、第1の実施の形態に係る撮像装置に用いる場合の「抽出モジュール」は、カメラ本体の撮像手段(撮像素子)より出力された撮像信号中から画面内の1つまたは複数の焦点検出領域の1つまたは複数の焦点信号を抽出するためのプログラムモジュールである。また、「駆動制御モジュール」は、前記抽出されて出力される出力信号のレベルの増減に基づいてフォーカスレンズとズームレンズとを有するレンズユニットの前記フォーカスレンズを合焦点へ駆動する駆動方向及び駆動速度を決定するためのプログラムモジュールである。「駆動モジュール」は、前記決定された駆動方向及び駆動速度に基づいて前記フォーカスレンズを駆動させるためのプログラムモジュールである。「通信モジュール」は、前記抽出されて出力される出力信号及び前記カメラ本体から前記レンズユニットへの制御情報及び前記レンズユニットから前記カメラ本体ヘのレンズ情報データを非接触で相互に通信するためのプログラムモジュールである。
【0106】
また、上述した第2の実施の形態に係る撮像装置に用いる場合の「抽出モジュール」、「駆動制御モジュール」及び「駆動モジュール」は、第1の実施の形態に係る撮像装置に用いる場合の「抽出モジュール」、「駆動制御モジュール」及び「駆動モジュール」と同一であるが、「通信モジュール」は、前記撮像信号及び前記カメラ本体から前記レンズユニットへの制御情報及び前記レンズユニットから前記カメラ本体へのレンズ情報データを非接触で相互に通信するためのプログラムモジュールである。
【0107】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、焦点信号や撮像信号を、非接触でカメラ本体からレンズユニットへ送信するようにしたから、焦点信号や撮像信号の場合には、より汎用的にレンズユニットとカメラ本体との組み合わせを可能にしつつ、カメラ本体からレンズユニットへの焦点信号や撮像信号の送信を、ノイズが少ない良好な状態で行うことが可能であり、また、レンズユニットとカメラ本体との間の電気接点が無くなるために、経時変化に強く、また、レンズユニットとカメラ本体のそれぞれの電圧に自由度を持たせることが可能となり、また、高速データ通信を行っても輻射等で外部機器に影響を与えないため、多くのデータを通信することが可能となり、高性能な自動焦点調節や測光が可能になるという効果を奏する。
【0108】
また、本発明の記憶媒体によれば、上述した効果を奏するカメラを円滑に制御することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同装置におけるAF信号処理回路を説明するための図である。
【図3】同装置におけるAF信号処理回路を説明するための図である。
【図4】同装置におけるAF信号処理回路内のタイミングを示す図である。
【図5】同装置におけるレンズユニット内のレンズマイコンでの自動焦点調節動作のアルゴリズム説明するためのフローチャートである。
【図6】同装置におけるカメラ本体とレンズユニットとの間の通信動作を説明するための図である。
【図7】同装置におけるカメラデータ(DCTL)とレンズデータ(DLTC)の内容を示す図である。
【図8】同装置における赤外線投受光ユニットを説明するための図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図10】同装置におけるAF信号処理回路を説明するための図である。
【図11】同装置におけるAF信号処理回路を説明するための図である。
【図12】同装置におけるカメラ本体とレンズユニットとの間の通信動作を説明するための図である。
【図13】同装置におけるカメラデータ(DCTL)とレンズデータ(DLTC)の内容を示す図である。
【図14】同装置における赤外線投受光ユニットを説明するための図である。
【図15】本発明の撮像装置に用いる記憶媒体を説明するための図である。
【図16】従来の撮像装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
101 レンズユニット
102 カメラ本体
103 固定の第1のレンズ群
104 ズームレンズ(第2のレンズ群)
105 絞り
106 固定の第3のレンズ群
107 フォーカスレンズ(第4のレンズ群)
108 ズームモータ
109 アイリスモータ
110 フォーカスモータ
111 ズームモータドライバ
112 アイリスモータドライバ
113 フォーカスモータドライバ
114 レンズマイコン
116 AFプログラム
117 モータ制御プログラム
118 コンピュータズームプログラム
119 レンズカムデータ
120 投受光ユニット
121 撮像素子
122 撮像素子
123 撮像素子
124 増幅器
125 増幅器
126 増幅器
127 カメラ信号処理回路
128 AF信号処理回路
129 本体マイコン
130 映像ミックス回路
131 文字表示回路
132 ズームスイッチ
133 AFスイッチ
134 投受光ユニット

Claims (13)

  1. レンズユニットへ制御情報を送信可能な送信手段を有するカメラ本体と、フォーカスレンズを備え前記カメラ本体から送信された制御情報を受信可能な受信手段とレンズを駆動させる駆動手段とカムデータを記憶する記憶手段とを有するレンズユニットと、から成るカメラシステムの撮像方法であって、
    前記カメラ本体において撮像信号中から画面内の1つまたは複数の焦点検出領域の1つまたは複数の合焦度を表わす信号を1垂直同期間に得られた画像から複数種類抽出する抽出ステップと、
    前記レンズユニットにおいて合焦度を表わす複数種類の信号及び該レンズユニットに記憶されたカムデータに基づいてレンズの駆動方向を決定する駆動制御ステップと、
    該駆動制御ステップにより決定された駆動方向に基づいて前記フォーカスレンズを駆動させる駆動ステップと、
    前記駆動ステップにより前記フォーカスレンズを駆動させる際に前記抽出ステップにより抽出された合焦度を表わす複数種類の信号を垂直同期間に同期して非接触でカメラ本体からレンズユニットへ送信する送信ステップと
    を有することを特徴とする撮像方法。
  2. 前記送信ステップは、前記制御情報を交換して赤外線の発光で送り出すと共に、前記赤外線の発光を受光して前記制御情報に再び変換することを特徴とする請求項1記載の撮像方法。
  3. 更に送信ステップは、前記カメラ本体から前記レンズユニットへ前記制御情報を非接触で送信し、前記制御情報は、レンズの変倍動作を指示する情報で構成されることを特徴とする請求項1記載の撮像方法。
  4. 更に送信ステップは、前記カメラ本体から前記レンズユニットへ前記制御情報を非接触で送信し、前記制御情報は、自動焦点調節のオン/オフを指示する情報で構成されることを特徴とする請求項1記載の撮像方法。
  5. 更に前記送信ステップは、前記カメラ本体から前記レンズユニットへ前記制御情報を非接触で送信し、前記制御情報は、手動フォーカス調節のためにフォーカス駆動を指示する情報で構成されることを特徴とする請求項1記載の撮像方法。
  6. 前記撮像方法は、更に、非接触で前記レンズユニットから前記カメラ本体へ情報を送信する情報送信ステップを有し、前記情報送信ステップによって前記レンズユニットから前記カメラ本体へ送信される情報は、前記レンズユニットのズームレンズの位置情報またはフォーカスレンズの位置情報で構成されることを特徴とする請求項1記載の撮像方法。
  7. フォーカスレンズを備え、カメラ本体から送信された制御情報を受信可能な受信手段と、レンズを駆動させる駆動手段と、カムデータを記憶する記憶手段と、合焦度を表わす複数種類の信号及び前記記憶手段に記憶された前記カムデータに基づいて前記レンズの駆動方向を決定する駆動制御手段と、該駆動制御手段により決定された駆動方向に基づいて前記フォーカスレンズを駆動させる駆動手段と、を有するレンズユニットと通信可能なカメラであって、
    撮像信号中から画面内の1つまたは複数の焦点検出領域の1つまたは複数の合焦度を表わす信号を1垂直同期間に得られた画像から複数種類抽出する抽出手段と、
    前記駆動手段により前記レンズを駆動させる際に前記抽出手段により抽出された合焦度を表わす複数種類の信号を垂直同期間に同期して非接触で前記レンズユニットへ送信する送信手段と
    を有することを特徴とするカメラ。
  8. 前記送信手段は、前記制御情報を交換して赤外線の発光で送り出す発光手段及び前記赤外線の発光を受光して前記制御情報に再び変換する受光手段で構成されていることを特徴とする請求項7記載のカメラ。
  9. 更に送信手段は、前記レンズユニットへ前記制御情報を非接触で送信し、前記制御情報は、レンズの変倍動作を指示する情報で構成されることを特徴とする請求項7記載のカメラ。
  10. 更に送信手段は、前記レンズユニットへ前記制御情報を非接触で送信し、前記制御情報は、自動焦点調節のオン/オフを指示する情報で構成されることを特徴とする請求項7記載のカメラ。
  11. 更に送信手段は、前記レンズユニットへ前記制御情報を非接触で送信し、前記制御情報は、手動フォーカス調節のためにフォーカス駆動を指示する情報で構成されることを特徴とする請求項7記載のカメラ。
  12. 更に、非接触で前記レンズユニットから情報を受信する情報受信手段を有し、前記情報受信手段が前記レンズユニットから受信する情報は、前記レンズユニットのズームレンズの位置情報またはフォーカスレンズの位置情報で構成されることを特徴とする請求項7記載のカメラ。
  13. フォーカスレンズを備え、カメラ本体からレンズユニットへ制御情報を送信可能な送信手段と、撮像信号中から画面内の1つまたは複数の焦点検出領域の1つまたは複数の合焦度を表わす信号を1垂直同期間に得られた画像から複数種類抽出する抽出手段と、を有するカメラ本体と通信可能なレンズユニットであって、
    レンズを駆動させる第1の駆動手段と、
    カムデータを記憶する記憶手段と、
    前記合焦度を表わす複数種類の信号及び前記記憶手段に記憶された前記カムデータに基づいて前記レンズの駆動方向を決定する駆動制御手段と、
    該駆動制御手段により決定された駆動方向に基づいて前記フォーカスレンズを駆動させる第2の駆動手段と、
    前記第2の駆動手段により前記レンズを駆動させる際に前記抽出手段により抽出された前記合焦度を表わす複数種類の信号を垂直同期期間に同期して非接触で前記カメラ本体から受信する受信手段と
    を有することを特徴とするレンズユニット。
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