JP2004088191A - デジタルカメラ - Google Patents

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Koichi Tatsuno
竜野 浩一
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Abstract

【課題】被写体の明るさにかかわらず被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できるデジタルカメラを得る。
【解決手段】CCD14により文字が含まれた被写体を撮像して複数階調の画像データを得、CPU32により、当該画像データによって示される被写体像のコントラストを示すコントラスト値を当該画像データに基づいて導出し、当該コントラスト値により示されるコントラストが弱いほど上記文字を構成する画像が抽出され易い値となるように上記画像データの2値化閾値を導出し、更に当該2値化閾値を用いて上記画像データを2値化する。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに係り、特に、撮影によって複数階調の情報として得られた画像情報を2値化することのできるデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージ・センサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルカメラの需要が急増している。
【0003】
ところで、この種のデジタルカメラでホワイトボードに書かれた議事録等を撮影した場合、当該撮影によって得られた画像を再生(表示又はプリント出力)したときにホワイトボードの色が灰色となったり、文字の部分が薄くなったりして、文字が見にくい場合があった。
【0004】
そこで、この問題を解消するために、撮影によって得られた複数階調の画像情報を2値化して文字を構成する画像(画素)のみを抽出する技術があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この種の技術には、予め定められた2値化閾値を用いて画像情報を2値化するものが多く(特開平11−220741号公報記載の技術、特開平11−232378号公報記載の技術等)、この技術を適用した場合、撮影時においてストロボ光、太陽光、照明光等の光がホワイトボード等の被写体の撮影領域全域にわたって照射されたときに、当該照射光が被写体の表面で反射されてデジタルカメラの画角内に入ってしまい、この影響によって文字を構成する画像を適切に抽出できない場合がある、という問題点があった。
【0006】
すなわち、この状態において2値化閾値を、文字を構成する画像を十分に抽出することができる閾値とした場合には文字以外の画像も抽出され易くなるため、文字以外の背景部分が黒っぽく、ノイズの多い画像となってしまう。その一方で、当該ノイズの発生を十分に低減できる値を2値化閾値として適用した場合には、撮影領域の全域にわたって文字を構成する画像を抽出することができなくなる可能性が高くなる。
【0007】
なお、この問題点は、被写体に光が照射される場合のみに限らず、被写体が全体的に暗い場合にも生じる問題である。
【0008】
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであり、被写体の明るさにかかわらず被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のデジタルカメラは、文字が含まれた画像を撮像して複数階調の画像情報を得る撮像手段と、前記画像情報によって示される画像のコントラストを示すコントラスト情報を当該画像情報に基づいて導出するコントラスト情報導出手段と、前記コントラスト情報により示されるコントラストが弱いほど前記文字を構成する画像が抽出され易い値となるように前記画像情報の2値化閾値を導出する2値化閾値導出手段と、前記2値化閾値を用いて前記画像情報を2値化する2値化手段と、を備えている。
【0010】
請求項1に記載のデジタルカメラによれば、撮像手段により文字が含まれた画像が撮像されて複数階調の画像情報が得られ、当該画像情報によって示される画像のコントラストを示すコントラスト情報がコントラスト情報導出手段により当該画像情報に基づいて導出される。なお、上記撮像手段には、CCD、CMOSイメージ・センサ等の固体撮像素子が含まれる。
【0011】
ここで、本発明では、上記コントラスト情報により示されるコントラストが弱いほど上記文字を構成する画像が抽出され易い値となるように上記画像情報の2値化閾値が2値化閾値導出手段により導出され、当該2値化閾値を用いて2値化手段により上記画像情報が2値化される。ここで、上記「文字を構成する画像が抽出され易い値となるように」とは、文字を構成する画像に対応する画像情報が高階調値側の値である場合には「小さな値となるように」という意味であり、逆に文字を構成する画像に対応する画像情報が低階調値側の値である場合には「大きな値となるように」という意味である。
【0012】
すなわち、本発明では、文字が含まれた画像(被写体)に対して光が入射された場合や、当該画像が暗い場合には、当該画像の明暗の差がつきにくい、すなわちコントラストが弱い、という点に着目し、コントラストが弱いほど文字を構成する画像が抽出され易い値となるように2値化閾値を導出して画像情報を2値化するようにしており、これによって、被写体の明るさにかかわらず、被写体像から文字を構成する画像のみを適切に抽出できるようにしている。
【0013】
このように、請求項1に記載のデジタルカメラによれば、文字が含まれた画像を撮像して複数階調の画像情報を得、当該画像情報によって示される画像のコントラストを示すコントラスト情報を当該画像情報に基づいて導出し、当該コントラスト情報により示されるコントラストが弱いほど上記文字を構成する画像が抽出され易い値となるように上記画像情報の2値化閾値を導出し、更に当該2値化閾値を用いて上記画像情報を2値化しているので、被写体の明るさにかかわらず被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できる。
【0014】
ところで、撮影時においてストロボ光、太陽光、照明光等の光が被写体の撮影領域の一部に照射されたときに、当該照射領域と他の領域とで被写体の明るさが異なるにもかかわらず、各領域とも同一の2値化閾値で2値化する場合には、文字を構成する画像を適切に抽出できないことが懸念される。
【0015】
すなわち、この状態において2値化閾値を、上記照射領域に位置された文字を構成する画像を抽出することができる閾値とした場合には文字以外の画像も抽出され易くなるため、上記他の領域における文字以外の背景部分が黒っぽく、ノイズの多い画像となってしまう。その一方で、当該ノイズの発生を十分に低減できる値を2値化閾値として適用した場合には上記照射領域に位置された文字を構成する画像を抽出することができなくなる可能性が高くなる。
【0016】
この点に鑑み、請求項2記載のデジタルカメラは、請求項1記載の発明において、前記コントラスト情報導出手段は、前記画像情報によって示される画像を複数の分割領域に分割して各分割領域毎に前記コントラスト情報を導出し、前記2値化閾値導出手段は、各分割領域毎の前記コントラスト情報に基づいて各分割領域毎に前記2値化閾値を導出し、前記2値化手段は、各分割領域毎の前記2値化閾値を用いて前記画像情報を各分割領域毎に2値化するものである。
【0017】
請求項2に記載のデジタルカメラによれば、コントラスト情報導出手段により、上記画像情報によって示される画像が複数の分割領域に分割されて各分割領域毎に上記コントラスト情報が導出され、2値化閾値導出手段により、各分割領域毎の上記コントラスト情報に基づいて各分割領域毎に上記2値化閾値が導出され、更に2値化手段により、各分割領域毎の上記2値化閾値が用いられて上記画像情報が各分割領域毎に2値化される。
【0018】
すなわち、本発明では、請求項1に記載の発明における2値化を、撮像によって得られた画像情報により示される画像(被写体像)の複数の分割領域毎に行うようにしており、これによって、被写体の明るさにムラがある場合でも、明るい領域と暗い領域との双方において被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できるようにしている。なお、本発明では、上記被写体像の分割数を多くするほど、許容できる被写体の明るさのムラの度合いを高くすることができる反面、コントラスト情報及び2値化閾値の導出頻度が増加して演算負荷が増加してしまうため、使用用途や撮影環境等に応じて上記分割数を決定することが好ましい。
【0019】
このように、請求項2に記載のデジタルカメラによれば、画像情報によって示される画像を複数の分割領域に分割して各分割領域毎に本発明のコントラスト情報を導出し、各分割領域毎のコントラスト情報に基づいて各分割領域毎に本発明の2値化閾値を導出し、各分割領域毎の2値化閾値を用いて画像情報を各分割領域毎に2値化しているので、被写体の明るさにムラがある場合でも、被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できる。
【0020】
更に、請求項3記載のデジタルカメラは、請求項1又は請求項2記載の発明において、前記コントラスト情報導出手段は、前記コントラスト情報として前記画像情報により示される最大輝度と最小輝度の差を導出するものである。
【0021】
請求項3に記載のデジタルカメラによれば、コントラスト情報導出手段により、本発明のコントラスト情報として上記画像情報により示される最大輝度と最小輝度の差が導出される。
【0022】
このように、請求項3に記載のデジタルカメラによれば、請求項1又は請求項2記載の発明と同様の効果を奏することができると共に、本発明のコントラスト情報として画像情報により示される最大輝度と最小輝度の差を導出しているので、簡易でかつ高速にコントラスト情報を導出できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0024】
〔第1実施形態〕
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。同図に示すように、デジタルカメラ10の正面には、被写体像を結像させるためのレンズ12と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ70と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に撮影者によって押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッター)60と、電源スイッチ66と、が備えられている。
【0025】
なお、本実施の形態に係るレリーズボタン60は、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。そして、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、レリーズボタン60を半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。
【0026】
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ70の接眼部と、撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像や各種メニュー画面、メッセージ等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)30と、撮影を行うモードである撮影モード及び撮影によって得られたデジタル画像データにより示される被写体像をLCD30に表示(再生)するモードである再生モードの何れかのモードに設定するために操作されるモード切替スイッチ62と、LCD30の表示領域における上下左右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キー及び当該4つの矢印キーの中央部に位置された決定キーの合計5つのキーを含んで構成された十字カーソルボタン64と、が備えられている。
【0027】
一方、デジタルカメラ10の側面には、撮影によって得られたデジタル画像データが記録可能な可搬型の記録メディアを装着することができるスロットSL1及びスロットSL2が設けられており、デジタルカメラ10の底面には、外部装置と所定のインタフェース規格(本実施の形態では、USB(Universal SerialBus))により電気的に接続するために用いられるレセプタクル72が設けられている。
【0028】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を説明する。
【0029】
同図に示すように、デジタルカメラ10は、前述のレンズ12を含んで構成された光学ユニット13と、レンズ12の光軸後方に配設されたCCD14と、相関二重サンプリング回路(以下、「CDS」という。)16と、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)18と、を含んで構成されており、CCD14の出力端はCDS16の入力端に、CDS16の出力端はADC18の入力端に、各々接続されている。
【0030】
ここで、CDS16による相関二重サンプリング処理は、固体撮像素子の出力信号に含まれるノイズ(特に熱雑音)等を軽減することを目的として、固体撮像素子の1画素毎の出力信号に含まれるフィードスルー成分レベルと画素信号成分レベルとの差をとることにより正確な画素データを得る処理である。
【0031】
一方、デジタルカメラ10は、所定容量のラインバッファを内蔵すると共に入力されたデジタル画像データを後述する第2メモリ40の所定領域に直接記憶させる制御を行う画像入力コントローラ20と、デジタル画像データに対して各種画像処理を施す画像信号処理回路22と、所定の圧縮形式でデジタル画像データに対して圧縮処理を施す一方、圧縮処理されたデジタル画像データに対して圧縮形式に応じた形式で伸張処理を施す圧縮・伸張処理回路24と、デジタル画像データにより示される画像やメニュー画面等をLCD30に表示させるための信号を生成してLCD30に供給する一方、LCD30に表示させる画像を示す映像信号(本実施の形態では、NTSC信号。)を生成してビデオ出力端子OUTに出力するビデオ/LCDエンコーダ28と、を含んで構成されている。なお、画像入力コントローラ20の入力端はADC18の出力端に接続されている。
【0032】
また、デジタルカメラ10は、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU32と、AF機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD14による撮像によって得られた画像のコントラスト値。)を検出するAF検出回路34と、AE機能及びAWB(Automatic White Balance)機能を働かせるために必要とされる物理量(本実施の形態では、CCD14による撮像によって得られた画像の明るさを示す量。)を検出するAE・AWB検出回路36と、CPU32による各種処理の実行時のワークエリア等として用いられるSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)により構成された第1メモリ38と、主として撮影により得られたデジタル画像データを記憶するVRAM(Video RAM)により構成された第2メモリ40と、を含んで構成されている。
【0033】
更に、デジタルカメラ10は、スロットSL1に装着された記録メディア42A及びスロットSL2に装着された記録メディア42Bをデジタルカメラ10でアクセス可能とするためのメディアコントローラ42と、前述のレセプタクル72に接続されると共にUSB規格による外部との間の通信を司るUSBインタフェース46と、を含んで構成されている。
【0034】
以上の画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、ビデオ/LCDエンコーダ28、CPU32、AF検出回路34、AE・AWB検出回路36、第1メモリ38、第2メモリ40、メディアコントローラ42、及びUSBインタフェース46は、各々システムバスBUSを介して相互に接続されている。
【0035】
従って、CPU32は、画像入力コントローラ20、画像信号処理回路22、圧縮・伸張処理回路24、及びビデオ/LCDエンコーダ28の各々の作動の制御と、AF検出回路34及びAE・AWB検出回路36により検出された物理量の取得と、第1メモリ38、第2メモリ40、記録メディア42A、及び記録メディア42Bへのアクセスと、レセプタクル72に接続された外部装置との相互通信と、を各々行うことができる。
【0036】
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD14を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD14に供給するタイミングジェネレータ48が設けられており、当該タイミングジェネレータ48の入力端はCPU32に、出力端はCCD14に、各々接続されており、CCD14の駆動は、CPU32によりタイミングジェネレータ48を介して制御される。
【0037】
更に、CPU32はモータ駆動部50の入力端に接続され、モータ駆動部50の出力端は光学ユニット13に備えられた焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータに接続されている。
【0038】
本実施の形態に係る光学ユニット13に含まれるレンズ12は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは含まれるものであり、焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータは各々CPU32の制御下でモータ駆動部50から供給された駆動信号によって駆動される。
【0039】
CPU32は、光学ズーム倍率を変更する際にはズームモータを駆動制御して光学ユニット13に含まれるレンズの焦点距離を変化させる。
【0040】
また、CPU32は、CCD14による撮像によって得られた画像のコントラスト値が最大となるように上記焦点調整モータを駆動制御することによって合焦制御を行う。すなわち、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、合焦制御として、読み取られた画像のコントラストが最大となるようにレンズの位置を設定する、所謂TTL(Through The Lens)方式を採用している。
【0041】
更に、前述のレリーズボタン60、モード切替スイッチ62、十字カーソルボタン64、及び電源スイッチ66の各種ボタン類及びスイッチ類(図2では、「操作部52」と総称。)はCPU32に接続されており、CPU32は、これらのボタン類及びスイッチ類に対する操作状態を常時把握できる。
【0042】
CCD14が本発明の撮像手段に、CPU32が本発明のコントラスト情報導出手段、2値化閾値導出手段、及び2値化手段に、各々相当する。
【0043】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の作用を説明する。まず、撮影時におけるデジタルカメラ10の作用を簡単に説明する。
【0044】
光学ユニット13を介した撮像によってCCD14から出力された被写体像を示す信号は順次CDS16に入力されて相関二重サンプリング処理が施された後にADC18に入力され、ADC18は、CDS16から入力されたR(赤)、G(緑)、B(青)の信号を各々12ビットのR、G、B信号(デジタル画像データ)に変換して画像入力コントローラ20に出力する。
【0045】
画像入力コントローラ20は内蔵しているラインバッファにADC18から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦第2メモリ40の所定領域に格納する。
【0046】
第2メモリ40の所定領域に格納されたデジタル画像データは、CPU32による制御下で画像信号処理回路22によって読み出され、これらにAE・AWB検出回路36により検出された物理量に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行うと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって8ビットのデジタル画像データを生成し、更にYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号を第2メモリ40の上記所定領域とは異なる領域に格納する。
【0047】
なお、LCD30は、CCD14による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されているが、このようにLCD30をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、所定周期でビデオ/LCDエンコーダ28を介して順次LCD30に出力する。これによってLCD30にスルー画像が表示されることになる。
【0048】
ここで、レリーズボタン60がユーザによって全押し状態とされたときには、その時点で第2メモリ40に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路24によって所定の圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮した後にメディアコントローラ42を介して記録メディア42Aに記録することにより、撮影が行われる。
【0049】
次に、図3を参照して、デジタルカメラ10において実行される2値化画像生成処理について説明する。なお、図3は、LCD30に表示される不図示のメニュー画面上で2値化画像生成処理の実行が指定されており、かつレリーズボタン60の押圧操作に応じて撮影が行われた直後にデジタルカメラ10のCPU32において実行される2値化画像生成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。また、ここでは、文字が記入されたホワイトボード、黒板等の筆記ボードをデジタルカメラ10により撮影し、当該撮影によって得られたデジタル画像データに含まれる文字を構成する画像データ(画素データ)が低階調値側の値となっていることを前提に2値化処理を施す場合について説明する。
【0050】
同図のステップ100では、この時点で第2メモリ40に記憶されている被写体像1枚分のデジタル画像データ(本実施の形態では、輝度信号Y。)を読み込み、次のステップ102では、読み込んだデジタル画像データに基づいて予め定められたフォーマットの反転指示画面を示す画像データを作成してビデオ/LCDエンコーダ28に送信することにより、当該反転指示画面をLCD30に表示し、次のステップ104で、所定情報の入力待ちを行う。
【0051】
図4(A)には、上記ステップ102の処理によってLCD30に表示された反転指示画面が示されている。同図に示すように、本実施の形態に係る反転指示画面では、上記ステップ100において読み込んだ輝度信号Yによって示されるモロクロ多値の画像(グレイスケール画像)の一部(同図では、左上角部)が表示されると共に、表示された画像の白と黒を反転させるか否かの指定を促す旨のメッセージが表示される。なお、同図では、白色系の文字が記入された黒色系の筆記ボードを撮影した場合(例えば、白色系のチョークで文字が記入された黒板を撮影した場合)について示している。
【0052】
同図に示されるような反転指示画面がLCD30に表示されると、当該デジタルカメラ10のユーザは、表示された画像に含まれる文字が白色、又は白色に近い灰色である場合には当該画面の最下に表示された「はい」ボタンを、表示された画像に含まれる文字が黒色、又は黒色に近い灰色である場合には当該画面の最下に表示された「いいえ」ボタンを、各々十字カーソルボタン64の操作により指定する。例えば、反転指示画面が図4(A)に示されるものである場合には、ユーザは「はい」ボタンを指定する。これによって、CPU32には、ユーザによって指定されたボタンを示す情報が入力され、上記ステップ104が肯定判定となってステップ106に移行する。
【0053】
ステップ106では、上記ステップ104において入力された情報により示されるボタンが「はい」ボタンであったか否かを判定することにより、ユーザによって表示画像の反転が指示されたか否かを判定し、肯定判定の場合はステップ108に移行する。
【0054】
ステップ108では、次の(1)式を用いて、上記ステップ100において読み込んだ被写体像1枚分の輝度信号Yを、当該輝度信号Yにより示される明るさが明るくなるほど暗くなるものとするように変換する。
【0055】
Y=KM−Y   ・・・(1)
ここで、KMは輝度信号Yの採り得る最大値であり、例えば、輝度信号Yが8ビット構成の信号である場合には、最大値KMは‘255’となる。なお、上記(1)式は、最大値KMから輝度信号を示す変数Yの値を減算して得られた値を再び変数Yに代入することを意味する。
【0056】
次のステップ110では、LCD30に表示されている画像(被写体像)が、上記ステップ108の処理によって得られた輝度信号Yにより示される画像となるように表示画面を更新し、その後にステップ112に移行する。一方、上記ステップ106において否定判定となった場合には、上記ステップ108及びステップ110の処理を実行することなく、ステップ112に移行する。
【0057】
図4(B)には、上記ステップ102の処理によってLCD30に表示された画面が図4(A)に示すものである場合の、上記ステップ110の処理によって更新されたLCD30の表示画面の一例が示されている。
【0058】
同図に示すように、上記ステップ108の処理によって得られた輝度信号Yは、撮影によって得られた被写体像を示す画像(グレイスケール画像)の白と黒が反転された画像を示すものとされている。すなわち、本実施の形態に係る2値化画像生成処理では、前述のように、撮影によって得られたデジタル画像データに含まれる文字を構成する画像データ(画素データ)が低階調値側の値となっていることを前提に2値化処理を施すものとされている。従って、例えば、白色系のチョークにより文字が記入された黒板が被写体とされて撮影された場合等には、当該撮影によって得られた輝度信号Yによって示される画像は、一例として図4(A)に示されるような画像となるが、このままでは、文字を構成する画像を抽出するための2値化処理が、逆に、文字を消去するための2値化処理となってしまうことになる。そこで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、以上の処理によって文字色が低階調値側の色であるか否か(黒っぽいか否か)をユーザに判断させ、低階調値側の色でない場合には、低階調値側の色となるように輝度信号Yの値を変換しているのである。
【0059】
ステップ112では、以上の処理によって得られた輝度信号Yにより示される被写体像のコントラスト値CTを、当該輝度信号Yの値に基づいて、次の(2)式により導出する。
【0060】
CT=YMX−YMN   ・・・(2)
ここで、YMXは輝度信号Yの最大値であり、YMNは輝度信号Yの最小値である。このように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、コントラスト値CTを輝度信号Yの最大値YMXから最小値YMNを減算することのみによって得ているので、簡易でかつ短時間に得ることができる。
【0061】
次のステップ114では、上記ステップ112で導出したコントラスト値CTに基づいて、次の(3)式により2値化閾値THを導出する。
【0062】
TH=KM−CT   ・・・(3)
この(3)式から明らかなように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、コントラスト値CTが小さくなるほど、すなわち、コントラストが弱いほど大きくなるように2値化閾値THを導出している。
【0063】
次のステップ116では、上記ステップ114において導出した2値化閾値THを用いて被写体像1枚分の輝度信号Yを2値化し、次のステップ122で、2値化後の輝度信号Yを記録メディア42Aの所定領域に記録し、その後に本2値化画像生成処理プログラムを終了する。
【0064】
本2値化画像生成処理プログラムのステップ112の処理が本発明のコントラスト情報導出手段に、ステップ114の処理が本発明の2値化閾値導出手段に、ステップ116の処理が本発明の2値化手段に、各々相当する。
【0065】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、文字が含まれた被写体を撮像して複数階調の画像データを得、当該画像データによって示される被写体像のコントラストを示すコントラスト値を当該画像データに基づいて導出し、当該コントラスト値により示されるコントラストが弱いほど上記文字を構成する画像が抽出され易い値となるように上記画像データの2値化閾値を導出し、更に当該2値化閾値を用いて上記画像データを2値化しているので、被写体の明るさにかかわらず被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できる。
【0066】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、コントラスト値として画像データにより示される最大輝度と最小輝度の差を導出しているので、簡易でかつ高速にコントラスト値を導出できる。
【0067】
〔第2実施形態〕
上記第1実施形態では、1枚の被写体像の全域にわたって1つの2値化閾値により2値化する場合の形態について説明したが、本第2実施形態では、被写体像を複数の分割領域に分割して各分割領域毎に2値化する場合の形態、すなわち請求項2に記載の発明の形態について説明する。なお、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10の構成は上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10と同一であるので、ここでの説明は省略する。また、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10の撮影時における作用も上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10と同一であるので、ここでの説明は省略する。
【0068】
以下、図5を参照して、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10において実行される2値化画像生成処理について説明する。なお、図5は、LCD30に表示される不図示のメニュー画面上で2値化画像生成処理の実行が指定されており、かつレリーズボタン60の押圧操作に応じて撮影が行われた直後に本第2実施形態に係るデジタルカメラ10のCPU32において実行される2値化画像生成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、図3と同一の処理を行うステップには、図3と同一のステップ番号を付して、その説明を省略する。また、ここでも、文字が記入されたホワイトボード、黒板等の筆記ボードをデジタルカメラ10により撮影し、当該撮影によって得られたデジタル画像データに含まれる文字を構成する画像データ(画素データ)が低階調値側の値となっていることを前提に2値化処理を施す場合について説明する。
【0069】
図6(A)には、本第2実施形態に係る2値化画像生成処理プログラムのステップ102の処理によってLCD30に表示された反転指示画面の一例が示されている。なお、同図において表示された画像の右下部が徐々に白くグラデーションがかかった状態となっているのは、撮影時に不図示のストロボから射出された光が被写体の撮影領域における略中央部分に照射され、この反射光が写り込んだためである。このように、ここでは、撮影によって得られた被写体像に、ストロボ光の被写体からの反射光が写り込んでいる場合を例に説明する。
【0070】
この場合、2値化画像生成処理プログラムのステップ110の処理によって更新されたLCD30の表示画面は、一例として図6(B)に示すようになる。
【0071】
図5のステップ112Bでは、ここまでの処理によって得られた輝度信号Yにより示される1枚分の被写体像を、一例として図7に示されるように複数(同図では、水平方向に3つで、垂直方向に3つの合計9つ)の分割領域に分割し、そのうちの1つの分割領域(以下、「処理対象分割領域」という。)のコントラスト値BCTを、当該処理対象分割領域に含まれる輝度信号Yの値に基づいて、次の(4)式により導出する。
【0072】
BCT=BYMX−BYMN   ・・・(4)
ここで、BYMXは処理対象分割領域に含まれる輝度信号Yの最大値であり、BYMNは処理対象分割領域に含まれる輝度信号Yの最小値である。このように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、コントラスト値BCTを輝度信号Yの最大値BYMXから最小値BYMNを減算することのみによって得ているので、簡易でかつ短時間に得ることができる。
【0073】
次のステップ114Bでは、処理対象分割領域の2値化閾値BTHを、上記ステップ112Bで導出したコントラスト値BCTに基づいて、次の(5)式により導出する。
【0074】
BTH=KM−BCT   ・・・(5)
この(5)式から明らかなように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、コントラスト値BCTが大きくなるほど小さくなるように2値化閾値BTHを導出している。
【0075】
次のステップ116Bでは、上記ステップ114Bにおいて導出した2値化閾値BTHを用いて処理対象分割領域に属する輝度信号Yを2値化し、次のステップ118で、2値化後の輝度信号Yを第2メモリ40の当該処理対象分割領域に対応付けられた所定領域に記憶する。
【0076】
次のステップ120では、全ての分割領域について上記ステップ112B〜ステップ118の処理が終了したか否かを判定し、否定判定の場合は上記ステップ112Bに戻って再びステップ112B〜ステップ118の処理を行い、肯定判定となった時点でステップ122Bに移行する。なお、上記ステップ112B〜ステップ120の繰り返し処理を実行する際には、それまでに処理対象としなかった分割領域を処理対象分割領域とする。上記ステップ112B〜ステップ120の繰り返し処理によって1枚の被写体像分の2値化画像データ(2値化輝度信号)を得ることができる。
【0077】
次のステップ122Bでは、以上の処理によって得られた2値化輝度信号を記録メディア42Aの所定領域に記録し、その後に本2値化画像生成処理プログラムを終了する。
【0078】
本2値化画像生成処理プログラムのステップ112Bの処理が本発明のコントラスト情報導出手段に、ステップ114Bの処理が本発明の2値化閾値導出手段に、ステップ116Bの処理が本発明の2値化手段に、各々相当する。
【0079】
図8には、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10による2値化画像生成処理の流れが模式的に示されている。同図に示すように、本第2実施形態に係るデジタルカメラ10では、撮影によって得られた被写体像を複数(ここでは、3×3の9)の分割領域に分割して各分割領域毎にコントラスト値を導出した後、各分割領域毎のコントラスト値に基づいて各分割領域毎の2値化閾値を導出し、更に、導出した各分割領域毎の2値化閾値を用いて各分割領域毎に2値化を行っている。
【0080】
従って、同図に示すように、被写体像の中央部(略中心部)にストロボ光が照射され、当該部位から反射光がデジタルカメラ10の画角内に入射された場合であっても、当該部位と他の部位とで各々異なる適切な2値化閾値により画像データを2値化することが可能となり、同図下部に示すように、ノイズが少なく、かつ文字を構成する画像(画素)が高精度に抽出された好適な2値化画像を得ることができる。
【0081】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、上記第1実施形態に係るデジタルカメラ10と同様の効果を奏することができると共に、画像データによって示される被写体像を複数の分割領域に分割して各分割領域毎にコントラスト値を導出し、各分割領域毎のコントラスト値に基づいて各分割領域毎に2値化閾値を導出し、各分割領域毎の2値化閾値を用いて画像データを各分割領域毎に2値化しているので、被写体の明るさにムラがある場合でも、被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できる。
【0082】
なお、上記各実施の形態では、本発明のコントラスト情報導出手段、2値化閾値導出手段、及び2値化手段をデジタルカメラ10に設けられたCPU32によりソフトウェアの処理として実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、これらの手段に各々対応するハードウェアを予めデジタルカメラ10に設けておき、当該ハードウェアによって実現する形態とすることもできる。この場合は、デジタルカメラ10の小型化の面では不利であるものの、CPU32に対する処理の負荷を分散することができる。
【0083】
また、上記第2実施形態では、本発明の分割領域をマトリクス状に配列された矩形形状とした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図9(A)及び図9(B)に示すように、被写体像の中心、又は中心より外れた位置を中心とした同心円によって分割された領域とする形態とすることもできる。
【0084】
この場合は、ストロボ等のスポット光を用いた撮影時において、当該スポット光の略中心に上記同心円の中心を合わせることにより、各分割領域毎に被写体の明るさの変化(上記スポット光の中心から同心円状に外側に向かって徐々に減衰する変化)に応じた適切な2値化閾値を導出することができ、被写体像から文字を構成する画像をより適切に抽出できる。なお、上記同心円は同心楕円(図示省略)とすることもできる。
【0085】
また、上記各実施の形態では、本発明のコントラスト情報として画像情報により示される最大輝度と最小輝度の差を導出する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、画像情報から、画像中のエッジに相当する比較的高周波数の周波数成分のみをエッジデータとして抽出し、当該エッジデータの絶対値を積算した値をコントラスト情報として導出する形態とすることもできる。この場合は、上記各実施の形態に比較して、より適切なコントラスト情報を導出することができるので、文字を構成する画像をより適切に抽出することができるものの、コントラスト情報を導出するための演算負荷が大きくなる。
【0086】
また、上記各実施の形態では、2値化画像生成処理において、撮影により得られたデジタル画像データに含まれる文字を構成する画像データ(画素データ)が低階調値側の値となっていることを前提に2値化処理を施す場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、文字を構成する画像データ(画素データ)が高階調値側の値となっていることを前提に2値化処理を施す形態とすることもできる。この場合は、図3のステップ114及び図5のステップ114Bの各々において導出される2値化閾値を、コントラスト値が小さくなるほど、すなわち、コントラストが弱いほど小さくなるように導出するようにする。この場合も、上記各実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0087】
また、上記各実施の形態では、(1)式〜(5)式による演算により、必要とされる値を導出した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、各数式における右辺のパラメータを入力データとして、左辺の値を出力するルックアップテーブル等のテーブルにより導出する形態とすることもできる。この場合、当該テーブルを記憶しておく必要があるものの、演算負荷を低減することができる。
【0088】
また、上記各実施の形態において示した各数式((1)式〜(5)式)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0089】
更に、上記各実施の形態において説明した2値化画像生成処理プログラム(図3、図5参照)の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0090】
【発明の効果】
請求項1に記載のデジタルカメラによれば、文字が含まれた画像を撮像して複数階調の画像情報を得、当該画像情報によって示される画像のコントラストを示すコントラスト情報を当該画像情報に基づいて導出し、当該コントラスト情報により示されるコントラストが弱いほど上記文字を構成する画像が抽出され易い値となるように上記画像情報の2値化閾値を導出し、更に当該2値化閾値を用いて上記画像情報を2値化しているので、被写体の明るさにかかわらず被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できる、という効果が得られる。
【0091】
また、請求項2に記載のデジタルカメラによれば、画像情報によって示される画像を複数の分割領域に分割して各分割領域毎に本発明のコントラスト情報を導出し、各分割領域毎のコントラスト情報に基づいて各分割領域毎に本発明の2値化閾値を導出し、各分割領域毎の2値化閾値を用いて画像情報を各分割領域毎に2値化しているので、被写体の明るさにムラがある場合でも、被写体像から文字を構成する画像を適切に抽出できる、という効果が得られる。
【0092】
更に、請求項3に記載のデジタルカメラによれば、本発明のコントラスト情報として画像情報により示される最大輝度と最小輝度の差を導出しているので、簡易でかつ高速にコントラスト情報を導出できる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観を示す外観図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の構成を示すブロック図である。
【図3】第1実施形態に係る2値化画像生成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態に係る2値化画像生成処理プログラムの実行途中でLCD30に表示される画像の一例を示す概略図である。
【図5】第2実施形態に係る2値化画像生成処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第2実施形態に係る2値化画像生成処理プログラムの実行途中でLCD30に表示される画像の一例を示す概略図である。
【図7】第2実施形態に係る分割領域の説明に供する概略図である。
【図8】第2実施形態に係るデジタルカメラ10による2値化画像生成処理の流れ及び効果の説明に供する模式図である。
【図9】分割領域の他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
10  デジタルカメラ
14  CCD(撮像手段)
32  CPU(コントラスト情報導出手段、2値化閾値導出手段、2値化手段)

Claims (3)

  1. 文字が含まれた画像を撮像して複数階調の画像情報を得る撮像手段と、
    前記画像情報によって示される画像のコントラストを示すコントラスト情報を当該画像情報に基づいて導出するコントラスト情報導出手段と、
    前記コントラスト情報により示されるコントラストが弱いほど前記文字を構成する画像が抽出され易い値となるように前記画像情報の2値化閾値を導出する2値化閾値導出手段と、
    前記2値化閾値を用いて前記画像情報を2値化する2値化手段と、
    を備えたデジタルカメラ。
  2. 前記コントラスト情報導出手段は、前記画像情報によって示される画像を複数の分割領域に分割して各分割領域毎に前記コントラスト情報を導出し、
    前記2値化閾値導出手段は、各分割領域毎の前記コントラスト情報に基づいて各分割領域毎に前記2値化閾値を導出し、
    前記2値化手段は、各分割領域毎の前記2値化閾値を用いて前記画像情報を各分割領域毎に2値化する
    請求項1記載のデジタルカメラ。
  3. 前記コントラスト情報導出手段は、前記コントラスト情報として前記画像情報により示される最大輝度と最小輝度の差を導出する
    請求項1又は請求項2記載のデジタルカメラ。
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