JP3943171B2 - 超電導装置 - Google Patents

超電導装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3943171B2
JP3943171B2 JP28029096A JP28029096A JP3943171B2 JP 3943171 B2 JP3943171 B2 JP 3943171B2 JP 28029096 A JP28029096 A JP 28029096A JP 28029096 A JP28029096 A JP 28029096A JP 3943171 B2 JP3943171 B2 JP 3943171B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superconducting
current lead
current
normal
normal conducting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP28029096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10106829A (ja
Inventor
作太郎 山口
正夫 守田
和威 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YYL KK
Original Assignee
YYL KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YYL KK filed Critical YYL KK
Priority to JP28029096A priority Critical patent/JP3943171B2/ja
Publication of JPH10106829A publication Critical patent/JPH10106829A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3943171B2 publication Critical patent/JP3943171B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は超電導装置に関し、特に複数本の素線から構成された導体を巻回してなる超電導コイルの素線間の電流分担を均一化するようにした超電導装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の超電導装置の構成を図16に示す。図16に示した超電導装置の詳細については、例えば特開平4−320305号公報等の記載が参照される。
【0003】
図16において、1は超電導コイル、3a、3bは電流リード、4はクライオスタット、5は液体ヘリウム、10a、10bは冷媒ガスの出口をそれぞれ示している。
【0004】
ここで、以後の計算を簡単にするために、超電導コイル1は、例えば電気絶縁が施された2本の超電導素線を撚線した超電導導体を巻回してなるものとする。通常、大電流超電導導体は、電流値の低い超電導素線を束ねることにより製作されている。また、交流損失を減らすために、超電導素線には、電気絶縁が施されている。
【0005】
図17は、2本の超電導素線を撚線した超電導コイル1の構成を模式的に示したものであるる。図17において、2aは一方の超電導素線、2bは他方の超電導素線である。1aは一方の超電導素線2aを巻回したユニット超電導コイル、1bは他方の超電導素線2bを巻回したユニット超電導コイルである。
【0006】
次に、図16に示した従来の超電導装置を励磁する場合の動作について説明する。超電導コイル1は、極低温部と常温部を接続する電流リード3a、3bに接続され、電流リード3a、3bはリード線を介して励磁電源(不図示)と接続される。
【0007】
図18は、この接続状態を、等価回路で示したものである。図18において、Laは超電導素線2aの自己インダクタンス、Lbは他方の超電導素線2bの自己インダクタンス、Raは、超電導素線2aと2bの接続抵抗の1/2、Rbは超電導素線2bと2aの接続抵抗の1/2、Rc1は電流リード3aの内部抵抗、Rc2は電流リード3bの内部抵抗である。それぞれの素線2a、2bに流れる電流をIa、Ibとする。
【0008】
図18に示す回路の方程式は次式(1)で示される。
【0009】
【数1】
Figure 0003943171
【0010】
但し、Mは素線IaとIbの間の相互インダクタンスである。
【0011】
いま、一定の励磁速度で超電導コイル1を励磁するとし、上式(1)を整理して、(Ia−Ib)/(Ia+Ib)の関係を求めると、次式(2)のように表せる。
【0012】
【数2】
Figure 0003943171
【0013】
ここで、代表的な値を代入して、(Ia−Ib)/(Ia+Ib)を求めてみる。
【0014】
2本撚線の場合、通常は図19に示すように、均一に撚線されているが、図20に示すような撚り乱れがあると、素線2aと2bには僅かの長さの違いが生じる。素線2aと2bに僅かの長さの違いがあるとして、素線2a、2bの自己インダクタンスLa、Lbを、La=1.000H、Lb=1.001Hとし、素線2aと2bの間の相互インダクタンスMは、撚線の場合、磁気結合が十分に大きいので、M=1.0004H(結合係数0.9999)とする。ここに示した値は実際のコイルでは十分にあり得る値である。
【0015】
素線2aおよび2bを電流リード3に接続したときの接続抵抗をそれぞれ0.1μオームとした。なお、励磁速度(dIa/dt+dIb/dt)は、5A/sとした。計算結果を図21に示す。図21を参照して、Ia+Ibは、100Aに達した時点で一定値に保持されている状態を示している。
【0016】
図21から明らかなように、時間が20秒の時点では、電流Iaはプラス側に約300A、電流Ibはマイナス側に約200A流れており、素線1aとIbに流れる電流に大きな差が生じている。
【0017】
このような電流のアンバランスは運転上好ましくない。超電導素線は臨界電流以上の電流を流せないため、電流のアンバランスが大きくなり、臨界電流を越えるような場合には、超電導素線2a又は2bがクエンチしてしまい、電流を通電できなくなってしまう。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように、従来の超電導装置においては、束ねられた超電導素線に流れる電流に大きなアンバランスが生じ、臨界電流を越えるような場合には、超電導素線がクエンチしてしまい、電流を通電できなくなってしまうという問題点があった。
【0019】
したがって、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、束ねられたそれぞれの超電導素線内では電流の偏流の発生を抑止低減する超電導装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の超電導装置は、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、
前記超電導コイルに外部電源から電流を供給するための電流リードと、
前記超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、
を備えてなる超電導装置において、
前記電流リードが、互いに電気的に絶縁されてなる複数本の常電導導体を備え、前記超電導導体を構成する前記素線の少なくとも最初の撚りを束ねて、前記電流リードを構成する前記常電導導体に接続され、前記電流リードの略常温部で前記複数本の常電導導体が電気的に結合された、ことを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る超電導装置は、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、
前記超電導コイルに外部電源から電流を供給するための電流リードと、
前記超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、
を備えてなる超電導装置において、
前記電流リードが、互いに電気的に絶縁された複数本の常電導導体を備え、 前記超電導導体を構成する素線一本に対して、あるいは、束ねられた複数本の素線に対して、前記電流リードを構成する常電導素線の複数本が、それぞれが接続され、前記上記電流リードの略常温部で前記複数本の常電導導体が電気的に接続された、ことを特徴とする。
【0022】
本発明の好ましい態様は、以下の請求項3〜11に記載された通りのものであり、以下の好ましい実施の形態において説明する。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施の形態について以下に説明する。
【0024】
[実施の形態1]
本発明は、第1の実施の形態において、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、この超電導コイルに外部から電流を供給し、電気絶縁されたあるいは高抵抗皮膜が形成された複数本の常電導導体で構成され、超電導導体の超電導素線の少なくとも最初の撚りを束ねて常電導導体に接続され、ほぼ常温部で常電導導体が電気的に結合された電流リードと、超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、を備えたものである。
【0025】
本発明の実施の形態においては、超電導素線(図1の2a、2b)のそれぞれに電流リードの常電導素線(61、62、及び65、66)がそれぞれ接続されている。すなわち、超電導素線(図1の2a、2b)のインダクタンス(図2の自己インダクタンスLa、Lb)にそれぞれ電流リードの常電導素線の抵抗(図2のRc11、Rc12、及びRc22、Rc21)が直列に接続された構成とされる。
【0026】
このため、本発明の実施の形態においては、超電導素線間を流れる循環電流の時定数が短くなり、超電導コイルを励磁した場合、それぞれの超電導素線間に均一な電流が流れるようになり、電流の偏流が少なくなる。
【0027】
また本発明の実施の形態においては、超電導素線を複数本束ねた各々に電流リードを構成する常電導素線をそれぞれ接続するように構成してもよい(図7参照)。すなわち、超電導素線のインダクタンスを複数本束ねた状態に電流リードの常電導素線の抵抗が直列に接続されたようになる。
【0028】
ここで、低次撚線側では幾何学的配置が乱れる可能性が少ないため、束ねられたそれぞれの超電導素線内では電流の偏流は起きにくい。
【0029】
[実施の形態2]
本発明は、第2の実施の形態において、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、この超電導コイルに外部から電流を供給し、電気絶縁されたあるいは高抵抗皮膜が形成された複数本の常電導導体と、から構成され、超電導導体の超電導素線一本に対して、あるいは、束ねられた複数本の超電導素線に対して、常電導素線複数本がそれぞれ接続され、ほぼ常温部で上記常電導導体が電気的に結合された電流リード、超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、を備えたものである。
【0030】
本発明の実施の形態においては、超電導素線1本に対し、電流リードの常電導素線が複数本接続されている(例えば図9を参照して一本の超電導素線2aに対して一端は常電導素線61、62、及び他端は常電導素線67、68に接続されている)。
【0031】
本発明の実施の形態においては、電流リード内で熱的にアンバランスが生じ、それぞれの常電導素線の抵抗値がばらついても、複数本並列に接続しておけば電流偏流の影響を少なくできる。
【0032】
[実施の形態3]
本発明は、その第3の実施の形態において、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、この超電導コイルに外部から電流を供給し、電流リードから排出される冷媒ガスの出口(図9の10a、10b)よりも常温部側まで常電導素線(図9の61、62、及び65、66)を配置し、更に常温部側で常電導導体(図9の61と62同士、及び65と66同士)が電気的に結合された電流リード(図9の17a、17b)と、超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタット(図1の4)と、を備えたものである。
【0033】
本発明の実施の形態においては、電流リードから排出される冷媒ガスの出口よりも常温部側まで常電導素線を配置したので、常電導素線の冷媒ガスで直接冷却されない、すなわち温度の高い部分が増える。したがって、電流リードの抵抗値が大きくなり、循環電流の時定数が短くなり、電流の偏流がより生じにくくなる。
【0034】
[実施の形態4]
本発明は、その第4の実施の形態において、酸化皮膜で電流リードを構成する常電導素線の電気絶縁を施すようにしたものである。酸化皮膜は非常に薄く、冷媒ガスとの熱伝達がよいので、常電導素線の断面積を小さくでき、電流リードの小型化(コンパクト)に貢献する。
【0035】
[実施の形態5]
本発明は、その第5の実施の形態において、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、この超電導コイルに外部から電流を供給する電流リードと、超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、電流リードの冷媒ガス流量を制御する装置(図10の12a〜12d、及び13)と、冷媒ガス流量を検出する装置(図10の11a〜11d)と、を備えたものである。電流リードの内部は複数に分割材(図10の19a、19b)で複数に分割される。
【0036】
本発明の実施の形態においては、電流リードから排出される冷媒ガスの流量を検出して流量を制御することにより、電流リードの常電導素線(図11の61、62、及び65、66)の抵抗値のばらつきを低減し、電流の偏流が生じにくくなる。
【0037】
[実施の形態6]
本発明は、その第6の実施の形態において、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、この超電導コイルに外部から電流を供給する電流リードと、超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、電流リードの冷媒ガスの流量を制御する装置(図11の12a〜12d、及び13)、冷媒ガス温度を検出する装置(図11の14a〜14d)を備えたものである。
【0038】
本発明の実施の形態においては、電流リードから排出される冷媒ガスの温度を検出し、冷媒ガスの流量を制御することにより、電流リードの常電導素線(図11の61、62、及び65、66)の抵抗値のばらつきを低減し、電流の偏流が生じにくくなる。
【0039】
[実施の形態7]
本発明は、その第7の実施の形態において、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、この超電導コイルに外部から電流を供給する電流リードと、超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、上記電流リードの冷媒ガス流量を制御する装置(図12の12a〜12d、及び13)と、電流リードの常電導素線の温度を検出する装置(図12の15a〜15d)と、を備えたものである。
【0040】
本発明の実施の形態においては、電流リードの常電導素線(図12の61、62、及び65、66)の温度を検出し、冷媒ガスの流量を制御することにより、電流リードの抵抗値のばらつきを小さくでき、電流の偏流が生じにくくなる。
【0041】
[実施の形態8]
本発明は、その第7の実施の形態において、素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、この超電導コイルに外部から電流を供給する電流リードと、超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、電流リードの冷媒ガス流量を制御する装置(図13の12a〜12d、及び13)と、電流リードの電圧を検出する装置(図13の20a〜20d)と、を備えたものである。
【0042】
本発明の実施の形態においては、電流リードの電圧を検出し、冷媒ガスの流量を制御することにより電流リードの抵抗値のばらつきを小さくでき、電流の偏流が生じにくくなる。
【0043】
[実施の形態9]
本発明は、その第9の実施の形態において、超電導素線を一重撚りあるいは多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、この超電導コイルに外部から電流を供給する電流リードの少なくとも一方が電流の偏流を防止する構成とされた電流リード(図14の6a)と、超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、を備えたものである。
【0044】
本発明の実施の形態においては、電流リードを少なくとも超電導コイルの片端に用いたので、装置を簡略化でき、かつ電流の偏流を防止できる。
【0045】
[実施の形態10]
本発明は、その第10の実施の形態において、超電導ブスバー(図15の16a、16b)と、この超電導ブスバーに外部から電流を供給し、少なくとも一方が電流の偏流を防止するための電流リード(図15の6a、6b)と、超電導ブスバーを超電導状態に保つクライオスタット(図15の4)と、を備えたものである。
【0046】
本発明の実施の形態においては、偏流を防止する構成の電流リードを少なくとも超電導バスラインの一側に備えたことにより、装置を簡略化でき、かつ電流の偏流を防止できる。
【0047】
【実施例】
上記した本発明の実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照して以下に説明する。
【0048】
[実施例1]
図1は、本発明の第1の実施例に係る超電導装置の構成を示す図である。図1を参照すると、超電導素線2a、2b、それを巻回してなる超電導コイル1a、1b、クライオスタット4は、上記した従来技術と同様の構成とされる。
【0049】
図1において、6a、6bは電流リードであり、61、62、及び65、66は電流リード6a、及び6bを構成する電気絶縁された常電導素線を示し、常電常温部に近い部分で結合されている。この実施例においては、複数本の超電導素線1a、1bの一端はそれぞれ常電導素線61、62に接続され、他端はそれぞれ常電導素線65、66に接続され、常電導素線61と62、常電導素線65と66は、共に常温部に近い部分で電気的に接続されている。
【0050】
図2は、図1に示した回路構成を等価回路で示したものである。図2において、Laは超電導素線2aの自己インダクタンス、Lbは他方の超電導素線2bの自己インダクタンス、Raは、超電導素線2aと2bの接続抵抗の1/2、Rbは超電導素線2bと2aの接続抵抗の1/2、Rc11、Rc12は電流リード6aを構成する常電導素線61、62の内部抵抗、Rc21、Rc22は電流リード6bを構成する常電導素線65、66の内部抵抗を表している。
【0051】
次に、この実施例の基本動作について説明する。基本的な方程式は、従来技術と同様である。具体的な数値を代入してみる。上記した従来技術と同様に、超電導素線2aと2bに僅かの長さの違いがあるとして、La=1.000H、Lb=1.001Hとし、素線2aと2bの間のインダクタンスは磁気結合が十分に大きいとして1.0004H(結合係数0.9999)とした。超電導素線2aおよび2bを電流リード6に接続したときの接続抵抗をそれぞれ0.1μオームとした。また、電流リードでの電圧ドロップは通常十mV程度である。
【0052】
常電導素線1本当りの電流値を50Aとしているため、電圧ドロップを10mVとすると、Rc11、Rc12、Rc21、Rc22の抵抗はそれぞれ200μオームとなる。この値は、接続抵抗Ra、Rbと比べて十分大きい値であり、電流のアンバランスが生じ難くなることが推察できる。励磁速度(dIa/dt+dIb/dt)を、上記した従来技術と同様、5A/sとして計算した結果を図3に示す。
【0053】
図3から明らかなように、IaとIbの差はほとんどなく、上記従来技術で起きていたような電流のアンバランスが解消できていることがわかる。
【0054】
なお、この計算では、簡単のために超電導素線が2本の場合について示したが、図4に示すような3本撚線2a、2b、2cを用いて図5に示すような構成にしても、電流のアンバランスが解消できることは勿論である。なお、図4において、2a、2b、2cは超電導素線である。また、図5において、1a、1b、1cは超電導コイル、7a、7bは電流リード、61、62、63、65、66、67は電流リードを構成する常電導素線である。
【0055】
さらに、図6に示すような3×3の多重撚線の場合においても、この実施例を適用することにより電流のアンバランスを解消できることは勿論である。図6において、2a、2b、2c、2d、2e、2f、2g、2h、2iは超電導素線である。
【0056】
さらに、多重に撚線したもの、あるいは3本撚線以外でも同様であることはいうまでもない。
【0057】
図7に、本発明の実施例の変形として、多重撚線導体を用いた場合の電流リードとの接続部の様子を示す部分拡大図を示す。
【0058】
図1に示した実施例1では、複数本の超電導素線の各々に対して、電流リード内の常電導素線を一本、一本接続した構成とされているが、図7に示すように、超電導素線の複数本を接続した後に、電流リード内の常電導素線に接続することにより、常電導素線の数を減らすことができ、簡単な構造で、電流のアンバランスを解消できる。多重撚線の低次撚線側では、撚り乱れ等が少なく、幾何学的にほぼ対象な配置となるので、比較的インダクタンスのアンバランスが生じにくい。したがって、低次撚線側ほど超電導素線を束ねて接続してもよい。
【0059】
また、図7には、2回撚線について示したが、3回撚線、あるいはさらに多重の撚線についても同様のことがいえる。束ねる撚次数は電流のアンバランスを考慮しながら決定すればよい。
【0060】
なお、図5を参照して、超電導素線1a、1b、1cが電気的に絶縁されているが、超電導素線1a、1b、1cが高抵抗で接触しているような場合でも、同様の現象が生じ、同様の作用効果が得られる。
【0061】
[実施例2]
図8は、本発明の第2の実施例に係る超電導装置の構成を示す図である。図8において、超電導素線2a、2b、これを巻回した超電導コイル1a、1b、クライオスタット4は、上記従来技術と同様とされる。
【0062】
図8において、8a、8bは電流リードであり、61、62、63、64、及び65、66、67、68は、電流リード8a、及び8bを構成する電気絶縁された常電導素線であり、常電導素線61、62、63、64は常温部に近い部分で結合され、常電導素線65、66、67、68も常温部に近い部分で結合されている。
【0063】
低温部では、超電導素線2a、2bのそれぞれの一方に対して電流リード内の常電導素線が2本並列に接続されている構造である。
【0064】
次に、この実施例の動作について説明する。基本的な動作は前記実施例1と同様とされる。
【0065】
電流リードは、一般に、極低温ガスで冷却されるため、常電導素線のそれぞれが異なる熱効率で冷却されると、それぞれの常電導素線が異なる温度分布を示す。このため、超電導素線に直列に接続された常電導素線の抵抗値が異なってきて、電流のアンバランスを生じる可能性がある。
【0066】
この状態を回避するため、それぞれの常電導素線が均一な温度分布になるようにすればよいが、これは、非常に困難なことである。
【0067】
そこで、図8に示すように、1本の超電導素線に対して、複数本の常電導素線を並列に接続し、複数本の常電導素線の温度分布が異なり抵抗値が異なっていても、平均化されるので、電流のアンバランスは少なくなる。
【0068】
なお、図8では、超電導素線を2本として示したが、これに限定されないことは勿論である。また、超電導素線一本に対して並列接続される常電導素線を2本とした例を示したが、常電導素線の並列接続数は2本に限定されない。並列接続本数の多いほど平均化の効果がある。
【0069】
また、図8では、1本の超電導素線に対して、2本の常電導素線を並列に接続された例を示しているが、図7に示すように、超電導素線の一部が束ねられた場合でも、束ねられた超電導素線に対して、複数本の常電導素線を接続した場合でも、同様の作用効果が得られる。
【0070】
[実施例3]
図9は、本発明の第3の実施例に係る超電導装置の構成を示す図である。図9を参照して、この実施例においては、一端を冷媒ガスの出口10a、10bを超えてさらに常温部側にまで拡延して互いに電気的に接続してなる常電導素線61、62、65、66を備えている。
【0071】
次に、この実施例の動作について説明する。常電導素線61、62、65、66は一般的に銅線が用いられる。銅線は温度に対して抵抗が変化する。温度が低くなると抵抗値も小さくなる。したがって、前記実施例1で示した、図2の電流リードの抵抗Rc11、Rc12、Rc21、Rc22は、温度の高い部分が多くなるほど(すなわち常電導素線の常温部に配置される部分が長くなるほど)高抵抗を示し、インダクタンスと抵抗の時定数が小さくなり、電流の偏流をより低減できる。
【0072】
図9では、冷媒ガスの出口10a、10bよりも常温部側て常電導素線61と62および65と66を接続したので、図2に示した電流リードの抵抗Rc11、Rc12、Rc21、Rc22の値(抵抗値)を大きくすることができ、偏流の低減効果も大きい。
【0073】
[実施例4]
本発明の第4の実施例について説明する。
【0074】
電流リードは、内部の常電導素線が極低温ガスで冷却される構造であるため、極低温ガスと、常電導素線の熱交換率は、高いほうが望ましい。また、互いに電気絶縁された常電導素線は、同位置においてはほぼ同電位となるため、電気絶縁は簡単でよい。
【0075】
通常は、常電導素線の電気絶縁にはエナメル等が用いられるが、エナメルの熱伝導率は低いために、皮膜厚さが厚くなると熱交換率が悪くなる。
【0076】
常電導素線に酸化皮膜を施せば、熱交換率をあまり低下させることなく、電気絶縁を確保できる。
【0077】
[実施例5]
図10は、本発明の第5の実施例に係る超電導装置の構成を示す図である。図10において、11a、11b、11c、11dは冷媒ガスの流量検出装置、12a、12b、2c、12dは冷媒ガスの流量調節装置、13は冷媒ガスの流量制御装置、18a、18bは電流リード内の冷媒ガスの流れる部分を2分割するための分割材19a、19bを備えた電流リードである。
【0078】
次にこの実施例の動作について説明する。分割材19a、19bにより、電流リード内を流れる冷媒ガスは2つに分割され、独立に流れる。
【0079】
また、常電導素線61、62、65、66は一般的に銅線が用いられる。銅線は温度に対して抵抗が変化する。温度が低くなると、抵抗値も小さくなる。したがって、冷媒ガスの流量が多いほど、上記実施例1の等価回路を示す図2における、電流リードの抵抗Rc11、Rc12、Rc21、Rc22の値(抵抗値)は小さくなる。また、冷媒ガスの流量が少ないほど上記抵抗値は大きくなる。
【0080】
したがって、各常電導素線61、62、65、66の周りを流れる冷媒ガスに差があると、抵抗値Rc11、Rc12、Rc21、Rc22に差が生じ、電流に偏流が生じる。これを解決するためには、各常電導素線にほぼ同じ冷媒ガスを流してやればよいことになる。
【0081】
常電導素線の本数が多くなると冷媒ガスの流れに乱れが生じやすくなる。
【0082】
このため、常電導素線の本数をできるだけ少なくし、冷媒ガスの流れに乱れが生じ難くする必要がある。
【0083】
そこで、この実施例では、電流リード18a、18bに分割材19a、19bを入れて、流れを独立にし、冷媒ガスの流量を流量検出装置11a、11b、11c、11dにより検出し、流量制御装置13および流量調節装置12a、12b、12c、12dを用いて、冷媒ガスの流量を制御することにより、上記Rc11、Rc12、RC21、Rc22に差が生じにくくなり、電流の偏流を抑止低減している。
【0084】
[実施例6]
図11は、本発明の第6の実施例に係る超電導装置の構成を示した図である。図11において、14a、14b、14c、14dは冷媒ガスの温度を測定する温度検出装置である。
【0085】
次にこの実施例の動作について説明する。前記実施例5では冷媒ガスの流量を検出することにより流量を制御したが、冷媒ガスの温度を検出して冷媒ガスの流量を制御すれば流量検出装置11a、11b、11c、11dに比べて温度検出装置14a、14b、14c、14dは一般的に安価であるので、システムとして安価に構成できる。
【0086】
[実施例7]
図12は、本発明の第7の実施例に係る超電導装置の構成を示す図である。図12において、15a、15b、15c、15dは電流リード18a、18b内に納められた温度検出装置である。
【0087】
次にこの実施例の動作について説明する。前記実施例6では、冷媒ガスの出口温度を検出することにより流量を制御したが、この実施例では、直接、常電導素線61、62、65、66の温度を検出して、冷媒ガスの流量を制御し、常電導素線の温度を直接制御できるようにしたものである。これにより、図2に示した上記Rc11、Rc12、Rc21、Rc22の抵抗値に差が生じにくくなり電流の偏流を、より良好に抑止低減できる。
【0088】
[実施例8]
図13は、本発明の第8の実施例に係る超電導装置の構成を示す図である。図13において、20a、20b、20c、20dは電流リード18a、18bの電圧を測定するための電圧タップである。
【0089】
次にこの実施例の動作について説明する。この実施例では、電流リード18a、18bの電圧を測定し、測定電圧がほぼ一定になるように、冷媒ガスの流量を制御し、これにより、図2に示した上記Rc11、Rc12、Rc21、Rc22の抵抗値に差が生じ難くなり、電流の偏流をより一層低減できるようにしたものである。
【0090】
[実施例9]
図14は、本発明の第9の実施例に係る超電導装置の構成を示す図である。図14に示すように、この実施例においては、超電導コイル1a、1bの一側端部に、複数の常電導素線を並列に接続してなる電流リードを接続された構成とされている。この実施例においては、図2における上記Rc11、Rc12、Rc21、Rc22の抵抗値が1/2となり、電流の偏流を低減できる効果は、1/2になるが、もともと偏流が小さい場合には、この実施例のような構成としても、偏流低減の十分な効果が期待できる。また、複数の素線からなる超電導コイルの一側にのみ、複数本の常電導素線を接続する構成としたため(超電導コイルの他側端部は1本の電流リードに接続)、装置が簡単になる。
【0091】
[実施例10]
図15は、本発明の第10の実施例に係る超電導装置の構成を示す図である。図15において、16a、16bは超電導ブスバーである。超電導ブスバーは通常コイル状ではなく、ほぼ直線上、あるいは所定の経路に沿って配置される。電流容量を増大させるために、超電導ブスバー16a、16bは通常並列に接続される。端部の接続抵抗に差があるとコイルの場合と同様、偏流を生じる。図15に示すように、複数の超電導ブスバー16a、16bは並列に接続して、流せる電流値を大きくしたものでも、複数本の常電導素線61、62、及び65、66からなる電流リードを用いることにより、超電導コイル1a、1bに接続した場合と同様、電流の偏流を低減できる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、いずれも電流の偏流を抑止低減するという効果を奏する。以下に詳細に説明する。
【0093】
請求項1記載の発明によれば、超電導素線間を流れる循環電流の時定数が短くなり、超電導コイルを励磁した場合、それぞれの超電導素線間に均一な電流が流れるようになり、電流の偏流が少なくなる。
【0094】
請求項2記載の発明によれば、電流リード内で熱的にアンバランスが生じ、それぞれの常電導素線の抵抗値がばらついても、複数本並列に接続しておけば電流偏流の影響を少なくできる。
【0095】
請求項4又は5記載の発明によれば、酸化皮膜で電流リードを構成する常電導素線の電気絶縁を施すようにしたものである。酸化皮膜は非常に薄く、冷媒ガスとの熱伝達がよいので、常電導素線の断面積を小さくでき、電流リードの小型化(コンパクト)に貢献する。
【0096】
請求項6〜9のいずれか一に記載の発明によれば、電流リードから排出される冷媒ガスの流量を検出して流量を制御することにより、電流リードの常電導素線の抵抗値のばらつきを低減し、電流の偏流が生じにくくなる。
【0097】
請求項10記載の発明によれば、電流リードを少なくとも超電導コイルの片端に用いたので、装置を簡略化でき、かつ電流の偏流を防止できる。
【0098】
請求項1記載の発明によれば、電流リードから排出される冷媒ガスの出口よりも常温部側まで常電導素線を配置したので、常電導素線の冷媒ガスで直接冷却されない、すなわち温度の高い部分が増える。したがって、電流リードの抵抗値が大きくなり、循環電流の時定数が短くなり、電流の偏流がより生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施例1に係る超電導装置の等価回路を示す図である。
【図3】本発明の実施例1に係る電流アンバランスを示す特性図である。
【図4】本発明の実施例1に係る他の超電導装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例1に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の実施例1に係る他の超電導装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の実施例1に係る他の超電導装置の構成を示す図である。
【図8】本発明の実施例2に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図9】本発明の実施例4に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図10】本発明の実施例5に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図11】本発明の実施例6に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図12】本発明の実施例7に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図13】本発明の実施例8に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図14】本発明の実施例9に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図15】本発明の実施例10に係る超電導装置の構成を示す図である。
【図16】従来の超電導装置の構成を示す図である。
【図17】従来の超電導装置の構成を示す図である。
【図18】従来の超電導装置の等価回路を示す図である。
【図19】従来の超電導装置を説明するための図である。
【図20】従来の超電導装置を説明するための図である。
【図21】従来の超電導装置の動作を説明する特性図である。
【符号の説明】
1 超電導コイル
1a 超電導コイル
1b 超電導コイル
1c 超電導コイル
2a 超電導素線
2b 超電導素線
2c 超電導素線
3a 電流リード
3b 電流リード
4 クライオスタット
5 冷媒
6a 電流リード
6b 電流リード
7a 電流リード
7b 電流リード
8a 電流リード
8b 電流リード
10a 冷媒ガス出口
10b 冷媒ガス出口
11a 流量検出装置
11b 流量検出装置
11c 流量検出装置
11d 流量検出装置
12a 流量調節装置
12b 流量調節装置
12c 流量調節装置
12d 流量調節装置
13 流量制御装置
14a 温度検出装置
14b 温度検出装置
14c 温度検出装置
14d 温度検出装置
15a 温度検出装置
15b 温度検出装置
15c 温度検出装置
15d 温度検出装置
16a 超電導ブスバー
16b 超電導ブスバー
17a 電流リード
17b 電流リード
18a 電流リード
18b 電流リード
19a 分割材
19b 分割材
20a 電圧タップ
20b 電圧タップ
20c 電圧タップ
20d 電圧タップ
61 常電導素線
62 常電導素線
63 常電導素線
64 常電導素線
65 常電導素線
66 常電導素線
67 常電導素線
68 常電導素線
69 常電導素線
La 超電導コイル1aの自己インダクタンス
Lb 超電導コイル1bの自己インダクタンス
Ra 超電導コイル1aと1bの接続抵抗の1/2
Rb 超電導コイル1aと1bの接続抵抗の1/2
Rc1 電流リードの内部抵抗
Rc2 電流リードの内部抵抗
Rc11 電流リードの内部抵抗
Rc12 電流リードの内部抵抗
Rc21 電流リードの内部抵抗
Rc22 電流リードの内部抵抗

Claims (13)

  1. 素線を複数の撚線として構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、
    前記超電導コイルに外部電源から電流を供給するための電流リードと、
    前記超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、
    を備えてなる超電導装置において、
    前記電流リードが、互いに電気的に絶縁されてなる複数本の常電導導体を備え、
    前記超電導導体を構成する前記複数本の撚線は、少なくとも最初の撚りを束ねて、前記電流リードを構成する複数本の前記常電導導体にそれぞれ接続され、前記電流リードの略常温部で前記複数本の常電導導体が電気的に接続された、ことを特徴とする超電導装置。
  2. 素線を多重撚りして構成された超電導導体を巻回してなる超電導コイルと、
    前記超電導コイルに外部電源から電流を供給するための電流リードと、
    前記超電導コイルを超電導状態に保つクライオスタットと、
    を備えてなる超電導装置において、
    前記電流リードが、互いに電気的に絶縁された複数本の常電導導体を備え、
    前記超電導導体を構成する素線一本に対して、あるいは、束ねられた複数本の素線に対して、前記電流リードを構成する常電導素線の複数本が、それぞれが並列に接続され、前記電流リードの略常温部で前記複数本の並列接続された常電導導体が電気的に接続された、ことを特徴とする超電導装置。
  3. 前記電流リードが、表面に高抵抗皮膜が形成されてなる複数本の常電導導体からなる、ことを特徴とする請求項1又は2記載の超電導装置。
  4. 前記電流リードを構成する常電導素線の電気絶縁が、酸化皮膜で構成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の超電導装置。
  5. 多重撚線構造の前記超電導導体を構成する素線の複数本を接続した後に、前記電流リード内の一の常電導素線に接続する、ことを特徴とする請求項記載の超電導装置。
  6. 前記電流リードの内部を複数の領域に分割し、前記電流リードから排出される冷媒ガスの流量を検出および制御する手段を備え、前記電流リードにおける複数の分割領域において前記冷媒ガスの流量が略一定となるように制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の超電導装置。
  7. 前記電流リードの内部を複数の領域に分割し、前記電流リードから排出される冷媒ガスの温度を検出する手段と、前記冷媒ガスの流量を制御する手段と、を備え、前記複数に分割された領域において前記冷媒ガスの温度がほぼ一定になるように制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の超電導装置。
  8. 前記電流リードの内部を複数に分割し、
    前記電流リードを構成する常電導素線の温度を検出する手段と、
    前記冷媒ガスの流量を制御する手段と、
    を備え、前記複数に分割された領域に配設された電流リードを構成する常電導素線の温度がほぼ一定になるように制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の超電導装置。
  9. 前記電流リードの内部を複数に分割し、
    前記複数に分割された領域に配設された複数の常電導素線の電圧を検出する手段と、
    前記冷媒ガスの流量を制御する手段と、
    を備え、前記複数に分割された領域における電流リードの電圧がほぼ一定になるように前記冷媒ガスの流量を制御することを特徴とする請求項1から4のいずれか一に記載の超電導装置。
  10. 前記電流リードが少なくとも前記超電導コイルの一端に用いられることを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載の超電導装置。
  11. 前記電流リードを構成する複数の常電導素線が、冷媒ガスの排出口を延在してさらに常温部側で互いに電気的に接続されたことを特徴とする請求項1から7のいずれか一に記載の超電導装置。
  12. 前記超電導素線と前記電流リードの常電導素線とが一対一でそれぞれ接続されている、ことを特徴とする請求項1に記載の超電導装置。
  13. 前記超電導素線の複数本を接続したのちに、前記電流リードの常電導素線に接続してなる、ことを特徴とする請求項1に記載の超電導装置。
JP28029096A 1996-10-01 1996-10-01 超電導装置 Expired - Fee Related JP3943171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28029096A JP3943171B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 超電導装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28029096A JP3943171B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 超電導装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10106829A JPH10106829A (ja) 1998-04-24
JP3943171B2 true JP3943171B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=17622933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28029096A Expired - Fee Related JP3943171B2 (ja) 1996-10-01 1996-10-01 超電導装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3943171B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4580818B2 (ja) * 2005-05-30 2010-11-17 株式会社東芝 超電導コイル装置
JP5060275B2 (ja) * 2007-12-26 2012-10-31 株式会社神戸製鋼所 超電導コイル装置
JP6022300B2 (ja) * 2012-10-24 2016-11-09 住友重機械工業株式会社 超電導コイルのクエンチ検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10106829A (ja) 1998-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9024192B2 (en) Multifilament conductor and method for producing same
EP3001431A1 (en) Device for a current limiter and a current limiter comprising said device
JP2000277322A (ja) 高温超電導コイル、これを用いた高温超電導マグネットおよび高温超電導マグネットシステム
KR20090115751A (ko) Hts 와이어
US20100019776A1 (en) Method for analyzing superconducting wire
US20090105973A1 (en) Noncontact Measurement Method of Currents on Superconductive Wires Connected in Parallel
KR100717351B1 (ko) 동시퀀치를 위한 초전도 바이패스 리액터를 갖는 한류기
JP4697530B2 (ja) 超電導ケーブルの臨界電流測定方法及び臨界電流測定システム
JP6123316B2 (ja) 超電導コイルの交流損失測定方法および交流損失測定装置
KR20130100745A (ko) 3상 초전도성 송전 소자를 구비한 시스템
US7567157B2 (en) Rectangular coil made of strip-shaped superconductors containing high-Tc-superconductor material and use thereof
JPH11506261A (ja) 撚られた個別導体から成る2つの同心の導体配置を有する交流ケーブル
JP3943171B2 (ja) 超電導装置
Takayasu et al. Development of termination methods for 2G HTS tape cable conductors
JP3892605B2 (ja) 限流素子用超電導コイル装置
WO2013077128A1 (ja) 超電導ケーブルの臨界電流測定方法
JP5356206B2 (ja) 超電導ケーブルの臨界電流測定方法
JP5008112B2 (ja) 放射状集合導体
JP3705309B2 (ja) 超電導装置
JP3231837B2 (ja) 超電導限流装置
JP3178119B2 (ja) 超電導コイルのガス冷却式電流リード
JPH08153547A (ja) ケーブルインコンジット導体
JP3706909B2 (ja) 超伝導体の均流化回路
JPH1080085A (ja) 回転電機
JP3218649B2 (ja) 超電導装置用電流リード

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060515

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060919

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20061115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees