JP3942844B2 - プレス型におけるパンチのズレ修正装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレス成形と同時に穴抜き加工するプレス型におけるパンチのズレ修正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プレス成形と同時に穴抜き加工するプレス型は図1で示すように、図3で示すように、穴抜きダイ2(以下単にダイという)を備えた下型1と、下死点で前記ダイ2と対応するパンチガイド穴4を備えた上型パット3と、上型の連動して昇降動する受動カム5に台座6を介して取り付けられた穴抜きパンチ7(以下単にパンチという)とを備え、上型の下死点で上型と連動して下降する受動カム5を図略の下型1側に設けられている能動カムによって前進作動し、パンチ7をパンチガイド穴4とダイに2に挿入してプレス成形工程以降に穴抜き加工するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このようなプレス型において、下型1のダイ2の位置精度、上型に装着された受動カム5の製作精度により、上下型を調整時あるいは上型を下死点まで下降させた時にダイ2とパンチ7の中心0−0位置が多少ズレを生じる場合がある。このダイ2とパンチ7の中心0−0位置がズレた状態で加工すると上下型を損傷したりパンチ7が折損することになるので、加工開始前にパンチ7のズレを計測している。従来の計測は、下型1に粘土のような粘性物体を置き、型調整時にその痕跡を計測してパンチ7の台座6の位置を変更している。従って、高精度の計測を行うには熟練した高度の技能を有し、通常の作業者では計測精度を得るには何度もやり直しが発生する問題があった。
【0004】
本発明の目的とするところは、パンチのズレ量の計測を熟練した高度の技能を要することなく高精度な計測を可能にしたプレス型におけるパンチのズレ修正装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための本発明は、請求項1に記載の通り、穴抜きダイを備えた下型と、下死点で前記穴抜きダイと対応するパンチガイド穴を備えた上型と、前記上型の昇降動と連動して前記パンチガイド穴と穴抜きダイに対し進退移動する穴抜きパンチとを備えたプレス型において、前記穴抜きパンチを前記パンチガイド穴と穴抜きダイの穴中心線と直交するX、Y方向に移動可能に設け、前記X、Y方向に移動可能に設けた穴抜きパンチにスライド部材を前記X、Y軸線方向に穴抜きパンチを中心にしてクロス状に取り付け、前記各スライド部材の両端に接触子を設け、この接触子が接触する電気抵抗膜をX、Y方向に配置し、穴抜きパンチのX、Y方向の変位による電気抵抗値に基づく電圧変化を出力するようにした電圧変化手段を備え、穴抜きパンチがパンチガイド穴と穴抜きダイに挿入した時点における穴抜きパンチのX、Y座標の変位量を前記電圧変化手段により検測しデジタル値に変換して計測し、この計測値に基づいて上型の下死点における穴抜きパンチをX、Y方向に移動してパンチガイド穴及びダイの穴中心線と一致するよう修正するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、穴抜きダイ2(以下単にダイという)を備えた下型1と、下死点で前記ダイ2と対応するパンチガイド穴4を備えた上型パット3と、上型と連動して昇降動する受動カム5に台座6を介して取り付けられた穴抜きパンチ7(以下単にパンチという)とを備え、上型の下死点で上型と連動して下降する受動カム5を下型1側に設けられている図略の能動カムによって前進作動し、パンチ7を穴中心線0−0上のパンチガイド穴4とダイに2に挿入してプレス成形工程以降に穴抜き加工するようにしたプレス型である。
【0007】
本発明は上記のような穴抜き加工をするプレス型において、前記パンチ7を前記パンチガイド穴4と穴ダイ2の穴中心線0−0と直交するX、Y方向に移動可能に設け、パンチ7がパンチガイド穴4とダイ2に挿入した時点におけるパンチ7のX、Y座標の変位量を電圧変化手段により検測しデジタル値に変換して計測するようしたものである
【0008】
前記電圧変化手段の具体的名構成について図2及び図3によって説明する。前記パンチ7にX方向スライド部材8XとY方向スライド部材8Yを前記パンチガイド穴4と穴ダイ2の穴中心線0−0と直交するX、Y方向に変位可能に取り付け、前記X方向スライド部材8XとY方向スライド部材8Yのそれぞれの両端に接触子9X、9Yを備え、前記台座6にそれぞれが対向するX、Y方向の側壁を備えた4方形の箱体12をX、Y方向に位置調整可能に取り付け、この箱体12のX、Y方向の側壁内側面に前記接触子接触子9X、9Yが接触する電気抵抗膜11X、11Yを装着し、パンチのX、Y方向の変位による電気抵抗値に基づく電圧変位を出力するようにした構造である。
【0009】
前記X方向スライド部材8XとY方向スライド部材8Yは例えばプラスチックのような非導電材の軸を長楕円形の環状に成形されたものであり、これをパンチ7の基部外周に設けた環状溝7bにX、Y方向にクロスして嵌め込み装着している。また、パンチ7の先端はパンチガイド穴4と穴ダイ2に挿入し易いように円錐形状7bとしておくことが望ましい。
【0010】
前記接触子9X、9Yはバネ10によって電気抵抗膜11X、11Yに押し付けるようにX方向スライド部材8XとY方向スライド部材8Yに取り付けられており、接触子9X、9Y及び電気抵抗膜11X、11Yはカーボンその他導電材である。
【0011】
上記の構成による本発明のプレス加工前の計測について図4乃至図6に基づき説明する。図4は上型が下降した穴抜き加工前の初期状態を示し、図4(a)はプレス型状態であり、図4(b)はダイ2とパンチ7との位置関係を示し、図4(c)はこの時のパンチ7位置を示すものである。図5は上型の下降中状態を示し、図6は上型の下死点状態を示し、図5及び図6の(a)、(b)、(c)はいずれも前記図4と同様にプレス型状態、ダイ2とパンチ7との位置関係及びパンチ7位置を示す。
【0012】
すなわち、図4で示す初期状態では上型が下死点前ま下降したときに受動カム5が図略の能動カムに接近しパンチ7はパンチガイド穴4とダイ2の穴中心線0−0上にほぼ位置する。
【0013】
上型が下死点に向かって下降を続けることにより受動カム5が図略の能動カムに当接して受動カム5が上型パット3の方向に前進移動し、図5(a)、(b)で示すようにパンチ7が上型パット3に開けられているパンチガイド穴4に挿入する。このときパンチ7とパンチガイド穴4とが穴中心線0−0で一致している場合はパンチ7は図4(c)で示すようにX、Y軸座標の交点である中心に位置しているが芯ズレしている場合には図5(c)で示すようにパンチ7が芯ズレしているX、Y方向に変位する。しかし、これが最終的な計測値ではない。
【0014】
上型が下死点に到達したときには図6(a)、(b)で示すように、パンチガイド穴4とダイ2は同一の穴中心線0−0上に位置し、受動カム5が前進端に移動してパンチ7はパンチガイド穴4を貫通してダイ2に挿入される。このときパンチ7とパンチガイド穴4とダイ2の穴中心線0−0で一致している場合はパンチ7は図4(c)で示すようにX、Y軸座標の交点である中心に位置しているが芯ズレしている場合には図5(c)で示すようにパンチ7が芯ズレしているX、Y方向に変位する。このときのパンチ7のX方向変位量XD及びY方向変位量YDが最終的な計測値である。
【0015】
そこで、前記パンチ7のX方向変位量XD及びY方向変位量YDは図1において、パンチ7の変位に基づいてX方向スライド部材8X及びY方向スライド部材8Yをパンチ7の変位移動と同じ方向にスライドし、接触子9X、9Yが電気抵抗膜11X、11Yを摺動して電気抵抗膜11X、11Yに対する接触子9X、9Yの接点を変化して電気抵抗値が変化する。これによる電気抵抗値に基づく電圧変化を出力させ、これをデジタル値に変換して計測する。
【0016】
上記のようにして計測したパンチ7のX方向変位量XD及びY方向変位量YDを確認して台座6に対する箱体12の取り付け位置を修正してパンチ7をパンチガイド穴4とダイ2の穴中心線0−0で一致させワークのプレス及び穴抜き加工を開始するものである。
【0017】
尚、パンチガイド穴4とダイ2は同一の穴中心線0−0とパンチ7との芯ズレは凡そ0.5mm以内であり、パンチ7のX方向変位量XD及びY方向変位量YDは−0.5mmから+0.5mmであり、電圧変化に対する分解能は0.25mm/(0.5*E)=0.5/E(ミリ/ボルト)=変換値である。電圧変化を出力値のデジタル値に変換についてはX、Y座標の中心点からの出力電圧変化=Rx*E/RL−Rc*E/RL=(Rx−Rc)*E/RL=Eout、変換された変位数値=Eout*変換値と算出される。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、簡単な構造の電気的計測装置によってプレス型における穴抜きパンチの芯ズレを熟練した高度の技能を要することなく高精度に計測することができ、穴抜きパンチをパンチガイド穴及びダイ2の穴中心線と一致するよう正確に修正することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置が適用されるプレス型の要部断面図
【図2】 本発明装置の平面図
【図3】 本発明装置の正面図
【図4】 計測初期状態における本発明装置の動作説明図
【図5】 プレス型の下降中における本発明装置の動作説明図
【図6】 プレス型の下死点における本発明装置の動作説明図
【符号の説明】
1 下型
2 穴抜きダイ
3 上型パット
4 パンチガイド穴
5 受動カム
6 台座
7 穴抜きパンチ
7a 環状溝
7b 円錐形状
8X X方向スライド部材
8Y Y方向スライド部材
9X 接触子
9X 接触子
10 バネ
11X 電気抵抗膜
11Y 電気抵抗膜
12 箱体
Claims (1)
- 穴抜きダイを備えた下型と、下死点で前記穴抜きダイと対応するパンチガイド穴を備えた上型と、前記上型の昇降動と連動して前記パンチガイド穴と穴抜きダイに対し進退移動する穴抜きパンチとを備えたプレス型において、前記穴抜きパンチを前記パンチガイド穴と穴抜きダイの穴中心線と直交するX、Y方向に移動可能に設け、前記X、Y方向に移動可能に設けた穴抜きパンチにスライド部材を前記X、Y軸線方向に穴抜きパンチを中心にしてクロス状に取り付け、前記各スライド部材の両端に接触子を設け、この接触子が接触する電気抵抗膜をX、Y方向に配置し、穴抜きパンチのX、Y方向の変位による電気抵抗値に基づく電圧変化を出力するようにした電圧変化手段を備え、穴抜きパンチがパンチガイド穴と穴抜きダイに挿入した時点における穴抜きパンチのX、Y座標の変位量を前記電圧変化手段により検測しデジタル値に変換して計測し、この計測値に基づいて上型の下死点における穴抜きパンチをX、Y方向に移動してパンチガイド穴及びダイの穴中心線と一致するよう修正するようにしたことを特徴とするプレス型におけるパンチのズレ修正装置。
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