JP3942458B2 - 光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における入射光照明装置および光ファイバ位置測定装置 - Google Patents

光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における入射光照明装置および光ファイバ位置測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、光ファイバ付き多芯および多層コネクタ或いは光ファイバ付き多芯アレーについて、コネクタ或いはアレーの外径に対するファイバ素線のコア中心位置のずれ、すなわちフェルールのコアの偏心量を測定する偏心量測定装置の入射光照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
フェルールの偏心量の測定は、フェルール単体でのフェルール外径と穴径の偏心を測定し、フェルールの偏心ランク選別を行うことがよく行われている。
また、光ファイバ付き単心フェルールも同様に行われていた。
一方、現在では、光ファイバ通信網の拡充で光ファイバ付きコネクタの使用量は増大している。
また、光ファイバも単心のシングルモードファイバや、多芯のマルチモードファイバと用途により使い分けられている。
一般的な多芯の光ファイバコネクタとしては、図3に示されるような8芯MTコネクタbや、8芯アレーd、32芯アレーcが用いられている。
この多芯光ファイバコネクタに使われる光ファイバは、多芯のためにテープファイバがよく使われる。テープファイバは、単心の光ファイバを並列にし、樹脂被覆してテープ状にしたものである。
【0003】
前記した多芯光ファイバコネクタは、相手側の多芯光ファイバコネクタとの接続するために、その接続に伴う接続損失を極力低減する必要がある。
多芯光ファイバコネクタの接続損失に影響するのは、もちろん部品としてのフェルールの精度も必要であるが、光ファイバを組み込んだ時の光ファイバの伝送路(コア、モードフィールド)の位置がコネクタ同士合っていなければならない。低損失の多芯光ファイバコネクタを実現するためには、多芯光ファイバコネクタの位置を高精度に測定する必要がある。
【0004】
従来の多芯光ファイバコネクタの偏心量測定装置としては、光ファイバの両端にフェルールを取り付けた多芯光ファイバコネクタについて、位置決め治具に設けられた位置決め穴の中心位置を演算した後、位置決め治具に一方の光コネクタを位置決め穴と光コネクタのガイドピン穴とに位置させ、上方からガイドピンを挿入させて取り付ける。他方の光コネクタを光源に接続し、光源から照明光を入射させ、その状況を位置決め治具上方のCCDカメラで撮像して行う。光源からの照明光は、光ファイバのコア部からCCDカメラにより受光される。演算ユニットでは、CCDカメラにて受光した光ファイバのコア部からの透過照明光の画像情報と、レーザー測長装置にて検出したステージの位置情報とに基づいてコア部の中心位置を演算する。その後、位置決め穴の中心位置とコア部の中心位置とに基づいて、コア部の偏心量を演算するものである(特開2000−131187号公報)。
【0005】
前記した従来例では、ステージを水平平面内で移動させるパルスモータとその水平平面の位置を検出するレーザー測長装置とが必要である。
さらに、光ファイバの両端にフェルールを取り付けた多芯光ファイバコネクタについては測定できるが、片方がテープファイバのものについては測定できない。片方がテープファイバのものについて、光ファイバに光を入れるためには、樹脂被覆されているために、ファイバを平面に切断しないと光は入らない。
そのためには、通常、ファイバ接続機(スプライサー)で開発された工具を使用する。先ず、被覆をはぎ取り、超硬刃でファイバに傷を付け、応力破断により切断する。被覆がはぎ取られた光ファイバガラスがむき出され、その先端が直角に切られることになる。この部分をバラファイバと呼ぶ。この部分はガラスがむき出しのために、傷が付きやすく、破断しやすい。
【0006】
このような片方がバラファイバからなる多芯光ファイバコネクタの偏心量測定装置としては、図7に全体図で示されるようなWDM(Wavelength Division Multiplex)デバイス偏心測定装置が実用に供されている。
検出部は、除振台の下部に投光器を置き、その上部に置かれた石定盤(いしじょうばん。)の上に固定された光学顕微鏡・カメラと、その前面に設けられた測定試料取り付けステージとからなる。
多芯光コネクタを試料取り付けステージにセットし、透過照明光は、バラファイバ側から入射する。
なお、除振台の除振装置は、サーボ式エアーバネ除振方式によるものである。
操作部は、パソコンディスクに、パーソナルコンピュータ、コントローラ、CRTモニタ、キーボード、マウス、ジョイスティック、プリンタ等を設置したものである。
画像処理系は、パーソナルコンピュータの拡張スロットに組み込み、コントローラを介して、検出部の顕微鏡・カメラ等と接続する。
【0007】
具体的には、図1に示すように、石定盤上(図示せず。)に対物レンズ1および鏡筒2からなる光学顕微鏡とCCDカメラ3とを固定する(固定手段は図示せず。)。光学顕微鏡には反射照明用光源4が取付けられている。
5は、フェルール単体のための透過光照明用光源である。
対物レンズ1の前面に、X軸ステージ6、Y軸ステージ7、Z軸ステージ8からなる微動台、およびX軸モータ9、Y軸モータ10、Z軸モータ11からなるパルスモータ駆動方式によるXYZ軸調整台を固定する。
その上に、X軸ミラー12、およびY軸ミラー13を固定したミラー台座を設ける。
X軸ミラー12およびY軸ミラー13に対応して、レーザー光を発射してミラーにより反射されたレーザー光を受けるX軸センサ14、およびY軸センサ15を設ける。
ミラー台座上に水平方向(θz)調整ステージ(ゴニオステージ)16、および傾斜2方向(θx、θy)調整ステージ(傾斜ステージ)17設け、傾斜ステージ17に測定試料取り付けステージ18を固定し、測定試料取り付けステージ18に測定試料を取付ける試料ホルダー19を設ける。
測定試料取り付けステージ18に取付けられた測定試料20aであるフェルールの端面は、対物レンズ1の前面に位置する。
XYZ軸調整台はパルスモータ駆動方式によるものであり、X軸ステージストローク ±15mm、Y軸ステージストローク ±5mm、Z軸ステージストローク ±5mmのものである。
光学系は、20倍、100倍対物レンズ付き顕微鏡である。
検出カメラは1/3インチCCDカメラ3である。
光源からの照明光は、図8に示されるように、石定盤上に固定された台座(図示せず。)の上に、除振台下部の投光器からファイバーライトガイド方式により光を導入するファイバ入射光照明部25を固定し、その前面に上下から平板で挟み込むタイプのテープファイバホルダ(図番を表示せず。)により固定する。
片方がバラファイバからなる多芯光ファイバコネクタの偏心量を測定するに際しては、多芯光ファイバ付きコネクタまたは多芯光ファイバ付きファイバアレーを測定試料取り付けステージ18上に載置し、試料ホルダー19により固定する。一方、片方のバラファイバをテープファイバホルダにより固定する。
【0008】
実際の測定方法の概略は、
1.図7左側の操作部のメイン電源スイッチをONにする。
2.次いで、パソコンの電源をONにする。
3.Windows(登録商標)が起動したら、ディスクトップのWDMデバイス偏心量測定システムのアイコンを選択し、システムを起動させる。
4.ステージ初期化メッセージボックスが表示される。
このシステムでは、ステージの初期化は、特に必要ないので、通常は「いいえ」を選択する。
「はい」を選択すると、初期化が始まり、ステージが移動するので、対物レンズ等に接触しないように注意する。
5.次いで、メッセージボックスが表示され、レーザー干渉測長機の測定準備待ちになる。レーザーが安定したことを確認し、メッセージに従って操作する。
6.WDMデバイス偏心量測定システムが起動し、メインウインドウが開く。
7.プログラムデータがファイルに保存されてある場合は、プログラムデータの読み込み、ない場合は、プログラムデータの作成を行う。
8.メニューのパラメーターユーザー設定画面で、ユーザー設定ダイアログボックスを開き、各設定やデータ出力設定を確認する。
9.ワークをセットし、アライメント調整を行う。
10.左ガイド穴のコアが、画面の中央に来るようにステージを移動し、測定座標ウィンドウ上のボタン、「左ガイド穴」でガイド穴の位置を決定する。
11.1列目の左端にあるコアが、画面の中央に来るようにステージを移動し、測定座標ウィンドウ上のボタン、「参照点A設定」でフォーカス参照点を決定する。
12.1列目の右端にあるコアが、画面の中央に来るようにステージを移動し、測定座標ウィンドウ上のボタン、「参照点B設定」でフォーカス参照点を決定する。
13.2次元MTフェルールの場合、最終列の右端にあるコアが、画面の巾央に来るようにステージを移動し、測定座標ウィンドウ上のボタン、「参照点C設定」でフォーカス参照点を決定する。
14.右ガイド穴のコアが、画面の中央に来るようにステージを移動し、測定座標ウィンドウ上のボタン、「右ガイド穴」でガイド穴の位置を決定する。
15メニューの測定画面において、「測定開始」ボタンで測定を開始する。
16.測定終了後、必要に応じて測定結果、グラフをファイルに保存する。
17.9〜16を繰り返す。
(注:10〜14は順不同である。)
【0009】
前記公開公報記載の従来例と前記従来例とを比較すると、
精度に関して、公報記載の測定装置は、精密微動台とリニアセンサとの組み合わせで寸法精度を出している。
これに対して、前記従来例の測定装置は、X軸、Y軸ミラー(平面鏡)とレーザセンサー測長機との組み合わせで、移動の面精度を出している。
このために、前記従来例の測定装置は、公報記載の測定装置に比較して、精度が高い。
【0010】
部品の価格と製造の難易さに関して、公報記載の測定装置は、微動台の精度で測定精度の限界が出る。また、さらに高精度の微動台を求めて組み合わせると高価となる上に、0.1μmの精度を保証するには製作が困難である。
これに対して、前記従来例の測定装置は、ミラーにより平面精度が簡単に得られ、レーザー測長により微動台の動き補正を行うことができるので、安価な微動台でも高精度の測定が可能である。
【0011】
二次元平面の測定に関して、公報記載の測定装置は、Y軸のみの直線的な測定しか記載されていない。
これに対して、前記従来例の測定装置は、ミラーを直角に組み合わせ、平面移動の測長をレーザ測長機ために、平面の位置測定がレーザー測長機の精度で行える。さらに、単に一列になったコネクタのみならず、平面に層をなしている多層型コネクタの測定も行える。
【0012】
しかし、前記従来例においては、図8に示すように、光源からの照明光を導入する際に、テープファイバホルダの押さえが一つであり、さらに、押さえる部分がファイバの樹脂被覆部分とバラファイバ部分とになるために、個々のファイバを平面に均一に押さえることができなかった。
さらに、テープファイバを数本まとめて押さえるために、各テープファイバを光源に対して直角に置くことは難しかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、光ファイバ付き多芯および多層コネクタ或いは多芯アレーのコアの偏心量を測定する偏心量測定装置において、多芯線からなるバラファイバに安定して光を入れることができる治具を提供することである。
また、治具を取り替えることにより、多芯コネクタまたは多芯アレーにも対応できるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の光ファイバ付き多芯および多層コネクタ或いは多芯アレーのコアの偏心量を測定するための入射光照明装置は、台座上にファイバ台にテープファイバのバラファイバ部分を押しつけ、テープファイバの樹脂被覆部をテープ毎に押さえつける構造を取っている。
また、テープファイバの樹脂被覆部を載置する整列ホルダは、ファイバ台に対して上向きに傾斜しており、この部分を押さえることにより、ファイバに適当な曲がりを付けることができ、バラファイバ部分をファイバ台に平面的に押しつけることができる。
また、整列ホルダには、中央部にテープファイバに平行に溝を設けることにより、ファイバ入射光照明部21のフラットバンドル29に直角にテープファイバを置くことができる。こうすることにより、多芯テープファイバに均一な入射光が得られる。
一方、両端にコネクタやアレーが付いている場合にも、コネクタやアレーを取り付けることができる部品を取り替えることにより、対応できて、使用できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
具体的には、本発明に係る第1の発明は、測定系の顕微鏡の対物レンズの前面に、光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーを取り付ける試料ホルダを設け、
光入射側の保持具を光源系の光ファイバ入射照明部と対向して台座上に設け、
光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状に対応する保持具を台座上に取り替え可能に設置したことを特徴とする
光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における入射光照明装置である。
【0016】
第2の発明は、測定系の顕微鏡の対物レンズの前面に、光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーを取り付ける試料ホルダを設け、
光入射側の保持具を光源系の光ファイバ入射照明部と対向して台座上に設け、
光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状がバラファイバの場合、
該保持具は、バラファイバを載置するファイバ台と、
樹脂被覆テープファイバを載置する整列ホルダとからなり、
整列ホルダは、ファイバ台から上向きに傾斜した面を有し、その面の中央部にはテープファイバと平行に複数本の溝を設け、溝部の上方からテープファイバを押さえる個別クランプを複数個設け、さらに、テープファイバの根本を押さえる全体クランプとを設けたものであり、
前記バラファイバに対応する保持具を台座上に取り替え可能に設置したことを特徴とする
光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における入射光照明装置である。
【0017】
第3の発明は、測定系の顕微鏡の対物レンズの前面に、光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーを取り付ける試料ホルダを設け、
光入射側の保持具を光源系の光ファイバ入射照明部と対向して台座上に設け、
光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状が多芯コネクタ或いは多芯アレーの場合、
該保持具は、L型平板状台と、
L型平板状台の立ち上がり部の上面に、多芯コネクタ或いは多芯アレーを載せる載置部材を設け、
該載置部材の両端に支柱を設け、支柱には上部に梁を渡してなり、
該載置部材には、多芯コネクタ或いは多芯アレーの形状に対応した複数個の切り欠きを設け、
該梁には、連結部材をとおして、押圧部材と上部の押さえハンドルとからなる固定部材を複数個設けたものであり、
前記多芯コネクタ或いは多芯アレーに対応する保持具を台座上に取り替え可能に設置したことを特徴とする
光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における入射光照明装置である。
【0018】
第4の発明は、石定盤上に対物レンズおよび鏡筒からなる光学顕微鏡とCCDカメラとを固定し、
その前面に、X軸ステージ、Y軸ステージ、Z軸ステージ、およびX軸モータ、Y軸モータ、Z軸モータからなるパルスモータ駆動方式によるXYZ軸調整台を固定し、その上に、X軸ミラーおよびY軸ミラーを取り付ける台座を固定し、
さらにその上に水平方向調整ステージ、傾斜2方向調整ステージ、測定試料取り付けステージを固定し、
測定試料取り付けステージに試料ホルダーを設け、
測定系の顕微鏡の対物レンズの前面に設けた試料ホルダに、光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーを取り付け、
光入射側の保持具を光源系の光ファイバ入射照明部と対向して台座上に設け、
光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状が、バラファイバ、多芯コネクタ或いは多芯アレーであっても、それらに対応する保持具を台座上に取り替え可能に設置した入射光照明装置を有することを特徴とする
光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における光ファイバ位置測定装置である。
【0019】
【実施例1】
以下に、本発明を図面に基づき実施の形態例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る多芯コネクタおよび多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置の要部と、入射光照明装置の要部とを示す斜視図であって、1〜19、および20aは、前記と同様である。
実施例1の入射光照明装置の要部を、さらに図2に示す。
石定盤(図示せず。)の上に保持具を取り替え可能に載置する台座23を固定し、台座23の一方には、Z軸微動台24を固定し、その上にファイバ入射光照明部25を固定する。なお、26は入射光照明部25の光放射口にあたるフラットバンドルである。
台座23には、Z軸微動台24側に位置決めストッパー27を形成すると共に、保持具を着脱自在に保持するために、複数個の磁石28を埋設する。
図2には、4個の磁石28が埋設されている。
実施例1は、光ファイバ21付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状がバラファイバ22の場合に使用する保持具Aを台座23上に取り替え可能に設置する入射光照明装置の例である。
該保持具Aは、バラファイバ22を載置するファイバ台29と、樹脂被覆テープファイバ21を載置する整列ホルダ30とからなり、
整列ホルダ30は、ファイバ台29から上向きに傾斜した面を有し、その面の中央部にはテープファイバ21と平行に複数本の溝を設け、溝部の上方からテープファイバ21を押さえる個別クランプ31を複数個設け、さらに、テープファイバの根本を押さえる全体クランプ32とを設けたものである。
個別クランプ31は、ファイバ台29の両側面から立ち上がる支柱33に形成された個別クランプ31支持具34に複数個回転自在に取り付けられる。図2の例では6個の個別クランプ31が取り付けられている。個別クランプ31の光ファイバ押さえ部には、テープファイバ21に当たる面に緩衝材35を取り付け、その内側には磁石36を挿入している。
全体クランプ32は、整列ホルダ30の側面に回転自在に取り付けられ、テープファイバ21に当たる面に緩衝材37を取り付け、その内側には磁石38a、38bを挿入している。
【0020】
実施例1の保持具Aを設置したテープファイバ入射光照明装置は、整列ホルダ30がファイバ台29に対して傾斜している構造のために、テープファイバ21は整列ホルダ30に載置されてテープファイバ21の樹脂被覆部分を個別クランプ31と全体クランプ32との2箇所押さえつけることにより、テープファイバ21に適当な曲がりを付ける力が働き、テープファイバ21先端のバラファイバ22をファイバ台に平面的に押さえつけることができる。
【0021】
また、整列ホルダの中央部からファイバ台に向かって溝を形成したために、光源のファイバ入射光照明部21のフラットバンドル26に直角にテープファイバを置くことができる。
実施例1の保持具Aの構造をこのようにすることにより、多芯ファイバに均一な入射光がえられる。
この保持具Aを使用して測定する手順は、従来例において説明した測定方法と同じである。
【0022】
【実施例2】
実施例2は、光ファイバ21付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状が多芯コネクタ20b或いは多芯アレー20bの場合に使用する保持具Bを台座23上に取り替え可能に設置する入射光照明装置の例である。
該保持具Bを台座23上に載置した入射光照明装置の斜視図を図3に示す。
実施例2の入射光照明装置の要部を図4に、台座側の図番を省略して示す。
該保持具Bは、テープファイバ21を置くL型平板状のテープファイバ台39と、L型平板状台の立ち上がり部の上面に、多芯コネクタ20b或いは多芯アレー20bの形状に対応して、と一致するように切り欠き溝を複数個設けたコネクタ或いはアレー載置部材40を設け、該載置部材の両端に支柱を設け、支柱には上部に上辺が下辺より短い台形状の梁を渡したコ字状の取り付け部材41とからなり、該梁の部分には、下部の押圧部材42と上部の押さえハンドル43とを連結する連結部材44を通したものである。
押圧部材42には、多芯コネクタ20b或いは多芯アレー20bに当たる部分に緩衝部材45を設けたものである。
押さえハンドル43は、梁の形状に一致する切り込みを設け、その内側に磁石46を埋設したものである。
この様な形状にすることにより、押さえハンドル43の切り込みが梁に一致した状態が下方位置になり、押圧部材42が多芯コネクタ20b或いは多芯アレー20bを押さえる。そして、押さえハンドル43を上方から90°回転させると、押さえハンドル43の切り込みの先端が梁の表面に当たって、上方位置になり、多芯コネクタ20b或いは多芯アレー20bを取り外すことができる。
【0023】
片側がバラファイバである多芯コネクタ或いは多芯アレーを測定しているときに、測定対象が、両端に多芯コネクタ或いは多芯アレーが付いているテープファイバに換わった場合でも、保持具Aを保持具Bに取り替え、実施例2の保持具Bを設置したテープファイバ入射光照明装置にすることにより、素速く対応して測定できる。
また、保持具Bのコネクタ或いはアレー載置部材40の切り欠き溝を複数用意しておけば、大きさ形状の異なる多芯コネクタ或いは多芯アレーにも対応できる。この保持具Bを使用して測定する手順は、従来例において説明した測定方法と同じである。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明の入射光照明装置によれば、光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレー測定時に、テープファイバの多芯線からなる光ファイバに安定して均一な入射光が得られる。また、保持具を取り替えるという簡単な操作で、多種類の製品に対応でき、しかも経済的な方法で解決した。
このような参照光入射方式を採用したことで、今後増えると考えられる図5aに示される32芯多層コネクタに対しても対応できる上に、さらにその先に検討されている64芯多層コネクタに対しても対応できるので、光通信用多芯・多層コネクタの偏心量測定装置の活用分野が広がり、光コネクタの特性向上、開発に役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多芯コネクタ或いは多芯ファイバーアレーの偏心量測定装置の要部と、保持具Aを台座23に取り付けた状態の入射光照明装置の要部とを示す斜視図
【図2】本発明の実施例1に係る入射光照明装置の要部を、保持具Aを台座23から取り外した状態で示す斜視図である。
【図3】本発明の実施例2に係る入射光照明装置を、保持具Bを台座23に取り付けた状態で示す斜視図である。
【図4】本発明の実施例2に係る入射光照明装置の要部を、保持具Bを台座23から取り外した状態で示す斜視図である。
【図5】本発明の光ファイバ位置測定装置が測定対象とする多芯コネクタとファイバーアレーを示す説明図である。a:今後増えると考えられる32芯コネクタb:従来品の8芯MTコネクタc:現在使用されている32アレーd:従来品の8芯アレー
【図6】WDMデバイス偏心量測定装置のシステム全体機構を示す説明図である。
【図7】WDMデバイス偏心量測定装置の全体を示す正面図である。
【図8】従来のWDMデバイス偏心量測定装置におけるファイバ入射光照明装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 対物レンズ
2 鏡筒
3 CCDカメラ
4 反射照明用光源
5 透過光照明用光源
6 X軸ステージ(微動台)
7 Y軸ステージ(微動台)
8 Z軸ステージ(微動台)
9 X軸モータ
10 Y軸モータ
11 Z軸モータ
12 X軸ミラー
13 Y軸ミラー
14 X軸センサ
15 Y軸センサ
16 水平方向(θz)調整ステージ(ゴニオステージ)
17 傾斜2方向(θx、θy)調整ステージ(傾斜ステージ)
18 測定試料取付ステージ
19 試料ホルダー
20a 測定試料
20b 光ファイバ付き測定試料の反対側(入射光側)のフェルール
21 テープファイバ
22 バラファイバ
23 台座
24 Z軸微動台
25 ファイバ入射光照明部
26 フラットバンドル
27 位置決めストッパ
28 磁石
29 ファイバ台
30 整列ホルダ
31 個別クランプ
32 全体クランプ
33 個別クランプ支柱
34 個別クランプ支持具
35 緩衝部材
36 磁石
37 緩衝部材
38a、38b 磁石
39 L型平板状台
40 コネクタホルダ(フェルール載置台)
41 コ字状の取り付け部材
42 押圧部材
43 押さえハンドル
44 連結部材
45 緩衝部材
46 磁石

Claims (3)

  1. 測定系の顕微鏡の対物レンズの前面に、光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーを取り付ける試料ホルダを設け、
    光入射側の保持具を光源系の光ファイバ入射照明部と対向して台座上に設け、
    光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状がバラファイバの場合、
    該保持具は、バラファイバを載置するファイバ台と、
    樹脂被覆テープファイバを載置する整列ホルダとからなり、
    整列ホルダは、ファイバ台から上向きに傾斜した面を有し、その面の中央部にはテープファイバと平行に複数本の溝を設け、溝部の上方からテープファイバを押さえる個別クランプを複数個設け、さらに、テープファイバの根本を押さえる全体クランプとを設けたものであり、
    前記バラファイバに対応する保持具を台座上に取り替え可能に設置したことを特徴とする
    光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における入射光照明装置。
  2. 測定系の顕微鏡の対物レンズの前面に、光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーを取り付ける試料ホルダを設け、
    光入射側の保持具を光源系の光ファイバ入射照明部と対向して台座上に設け、
    光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状が多芯コネクタ或いは多芯アレーの場合、
    該保持具は、L型平板状台と、
    L型平板状台の立ち上がり部の上面に、多芯コネクタ或いは多芯アレーを載せる載置部材を設け、
    該載置部材の両端に支柱を設け、支柱には上部に梁を渡してなり、
    該載置部材には、多芯コネクタ或いは多芯アレーの形状に対応した複数個の切り欠きを設け、
    該梁には、連結部材をとおして、押圧部材と上部の押さえハンドルとからなる固定部材を複数個設けたものであり、
    前記多芯コネクタ或いは多芯アレーに対応する保持具を台座上に取り替え可能に設置したことを特徴とする
    光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における入射光照明装置。
  3. 石定盤上に対物レンズおよび鏡筒からなる光学顕微鏡とCCDカメラとを固定し、
    その前面に、X軸ステージ、Y軸ステージ、Z軸ステージ、およびX軸モータ、Y軸モータ、Z軸モータからなるパルスモータ駆動方式によるXYZ軸調整台を固定し、その上に、X軸ミラーおよびY軸ミラーを取り付けるミラー台座を固定し、
    さらにその上に水平方向調整ステージ、傾斜2方向調整ステージ、測定試料取り付けステージを固定し、
    測定試料取り付けステージに試料ホルダーを設け、
    測定系の顕微鏡の対物レンズの前面に設けた試料ホルダに、光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーを取り付け、
    光入射側の保持具を光源系の光ファイバ入射照明部と対向して台座上に設け、
    光ファイバ付き多芯コネクタ或いは多芯アレーの他方の光入射側の形状が、バラファイバ、多芯コネクタ或いは多芯アレーであっても、それらに対応する保持具を台座上に取り替え可能に設置した入射光照明装置を有することを特徴とする
    光通信用の多芯コネクタ或いは多芯ファイバアレーのフェルール偏心量測定装置における光ファイバ位置測定装置。
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