JP2021169978A - 傾斜端を有する光ファイバの出射角測定装置、及び出射角測定方法 - Google Patents

傾斜端を有する光ファイバの出射角測定装置、及び出射角測定方法 Download PDF

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【課題】傾斜端を有する光ファイバの出射角を高精度に測定することができる出射角測定装置を提供すること。【解決手段】傾斜端を有する光ファイバの出射角を算出する出射角測定装置であって、光ファイバ20から基準方向にレーザ光を出射させた際に、レーザ光の集光位置がビーム撮像カメラ23のカメラ画像内における第1基準座標に位置し、且つ、光ファイバ20の傾斜端の領域が側面撮像カメラ28のカメラ画像内における第2基準座標に位置するように、ファイバ回転機構25、出射角調整機構26、及び、移動ステージ31の調整を行い、当該調整後に、側面撮像カメラ28のカメラ画像にて検出される基準方向に対する光ファイバ20のファイバ軸方向の傾きから、光ファイバ20の出射角を算出する、出射角測定装置。【選択図】図1

Description

本発明は、傾斜端を有する光ファイバの出射角測定装置、及び出射角測定方法に関するものである。
シリコンフォトニクス等の光通信分野において、導波路への光入力の手段として、グレーティングカップラ(GC : Grating Coupler)がしばしば用いられる。GCは導波路面に設けられた回折格子によって、導波路外部のレーザ光を導波路中へ伝搬させる素子である。
図19は、GCを用いて導波路外部からのレーザ光を導波路中へ伝搬させる様子を表した概略図である。図19において、14は光ファイバ、15はGC、16は導波路、17は基盤を表す。光ファイバ14の内部を伝搬したレーザ光は、その端面より光ファイバの軸と同軸に出射される。光ファイバ14より出射されたレーザ光は、基盤17の面に対して角度β0の入射角でGC15へと入射し、導波路16の内部へと伝搬していく。
一般的に、GCはある入射角でレーザ光から導波光への変換効率が最大となるように設計されているため、光ファイバを用いてGCへ入射させる場合には、光ファイバを図19のように斜めに配置する必要がある。しかしながら、光ファイバを斜めに配置すると、パッケージングの薄型化ができないうえに、光ファイバのような非常に細い構造体が基盤上方へ伸びる構成となるため機械的強度が不十分となることがデメリットとして挙げられる。
上記手法におけるデメリットを改善するために、傾斜端を有する光ファイバ(Angle-polished fiber : APF)(以下、「APF」と称する)が用いられる場合がある。
図20は、APFを用いてレーザ光をGCへ入射させる様子を表した概略図である。図20において、APF1は光ファイバ内部の伝搬光を傾斜端1Aで全反射させ、APF1の円柱部表面より光を取り出すことができるため、ミラーのような構造物を配置することなく光路を曲げることが可能である。光路の曲げ角度βは傾斜端1Aの角度θで決まるため、θが適切な値となるように光ファイバ端面を加工することで、APF1の軸と基盤17の面とが水平な状態で光を結合させることができ、パッケージングの薄型化が可能となる。
先述したようにGCの変換効率には入射角度依存性があるが、一般的なファイバ研磨装置では研磨面の加工精度はせいぜい1°程度しか保証されていない。しかしながら、光ファイバの傾斜端角度が必ずしも所望の角度となっているとは限らないことから、加工後の光の出射角を測定し事前に把握しておくことが重要である。
光ファイバ通信に用いられるファイバの中には、ファイバ出射端における後方散乱によるレーザ光源への悪影響を避けるために僅かに傾斜が施されたものがある(APC:Angled Physical Contact)。
図21は、APCファイバからレーザが出射する様子を表す概略図である。APCファイバ18は、傾斜端の角度が8°と小さいため、APFのようにファイバ端面で全反射をすることはなく、ファイバのファイバ軸方向にわずかに屈折して出射する。
このように、光ファイバからの出射光が光ファイバの軸近傍に出射される場合には、光ファイバ出射光をスクリーンに投影した状態で、光ファイバを軸中心に回転させ、その際に描く投影光の軌跡(円形)から出射角を算出することが可能である(例えば、特許文献1参照)。
図16は、特許文献1に記載の出射角度測定装置の概略図である。前記装置は光ファイバ1と、光ファイバ1を保持し回転させる光ファイバホルダ2を備え、光ファイバホルダ2を取り付けるためのスタンド3を備える。また、光ファイバ1の出射光を投影するための受光面5を備える。
一方で、APFは出射角が大きく、特許文献1に記載の手法を用いようとしても出射光を受光面5に投影することができないため、特許文献2のような構成により傾斜端の角度を測定する手法が挙げられている。
図17は、特許文献2に記載の出射角度測定装置の概略図である。前記装置は、傾斜端1Aを有する光ファイバ1(即ち、APF)と、光ファイバ1を補強するためのフェルール6、フェルール6を保持し回転させるための回転機構9を備え、回転機構9はハウジング8に取り付けられている。また回転機構9には回転角度を読み取るための目盛10が刻印されている。前記ハウジング8の内部には、反射板7と前記反射板7を保持し回転させるための反射面回転機構11を備える。また、前記装置は、測定光供給手段13と検出手段12を備える。
特許文献2に記載の方法では、測定光供給手段13の測定光を光ファイバ1へ入射させ、傾斜端1Aより出射した測定光を反射板7で反射させて反射光を光ファイバ1の中へ返し、反射光の強度を測定光検出手段12により測定している。回転機構9と反射面回転機構11を回転させることで、測定光検出手段12で測定される反射光強度が変化する。そして、反射光強度が最も強い位置が、出射光が正反射している状態となる。その時の反射面回転機構11の回転角を読み取ることで傾斜端の角度を測定することができる。図18は、特許文献2に記載の方法で測定を行った際の反射減衰量とファイバ回転角度の関係を示すグラフである。
特許第5127832号公報 特開平6−129838号公報
特許文献2に記載の従来方法は、APFの出射光を正反射させた際の反射板の傾きを読み取ることで出射角度を測定することができる非常に簡便な測定方法である。しかしながら、特許文献2に記載の従来方法では、APFが自重によりたわんでしまっている等の原因により、APFのファイバ軸が反射面と平行でない場合があり、その場合、測定結果も不正確なものなってしまう、という課題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、APFの出射角を高精度に測定することができる出射角測定装置、及び出射角測定方法を提供することを目的とする。
前述した課題を解決する主たる本発明は、
傾斜端を有する光ファイバの出射角測定装置であって、
前記光ファイバのファイバ軸回りの回転角度を調整可能に、前記光ファイバを支持するファイバ回転機構と、
基準方向に対する前記光ファイバのファイバ軸方向の傾きを調整可能に、前記光ファイバを支持する出射角調整機構と、
前記光ファイバの位置を平行移動可能に、前記ファイバ回転機構及び前記出射角調整機構を支持する移動ステージと、
前記光ファイバの側面から、前記光ファイバの前記傾斜端の領域を、撮影する側面撮像カメラと、
前記光ファイバから前記基準方向に出射された前記レーザ光を、平行光にコリメートするコリメータレンズと、
前記コリメータレンズを通過した前記レーザ光を集光する結像レンズと、
前記結像レンズを通過した前記レーザ光の集光位置に配設され、当該レーザ光のビーム像を撮影するビーム撮像カメラと、
を備え、
前記光ファイバから前記基準方向にレーザ光を出射させた際に、前記レーザ光の集光位置が前記ビーム撮像カメラのカメラ画像内における第1基準座標に位置し、且つ、前記光ファイバの前記傾斜端の領域が前記側面撮像カメラのカメラ画像内における第2基準座標に位置するように、前記ファイバ回転機構、前記出射角調整機構、及び、前記移動ステージの調整を行い、当該調整後に、前記側面撮像カメラのカメラ画像にて検出される前記基準方向に対する前記光ファイバのファイバ軸方向の傾きから、前記光ファイバの出射角を算出する、
出射角測定装置である。
又、他の局面では、
傾斜端を有する光ファイバの出射角測定方法であって、
前記光ファイバのファイバ軸回りの回転角度を調整可能に、前記光ファイバを支持するファイバ回転機構と、
基準方向に対する前記光ファイバのファイバ軸方向の傾きを調整可能に、前記光ファイバを支持する出射角調整機構と、
前記光ファイバの位置を平行移動可能に、前記ファイバ回転機構及び前記出射角調整機構を支持する移動ステージと、
前記光ファイバの側面から、前記光ファイバの前記傾斜端の領域を、撮影する側面撮像カメラと、
前記光ファイバから前記基準方向に出射された前記レーザ光を、平行光にコリメートするコリメータレンズと、
前記コリメータレンズを通過した前記レーザ光を集光する結像レンズと、
前記結像レンズを通過した前記レーザ光の集光位置に配設され、当該レーザ光のビーム像を撮影するビーム撮像カメラと、
を備える出射角測定装置において、
前記光ファイバから前記基準方向にレーザ光を出射させて、前記レーザ光の集光位置が前記ビーム撮像カメラのカメラ画像内における第1基準座標に位置し、且つ、前記光ファイバの前記傾斜端の領域が前記側面撮像カメラのカメラ画像内における第2基準座標に位置するように、前記ファイバ回転機構、前記出射角調整機構、及び、前記移動ステージの調整を行う第1工程と、
前記第1工程の後に、前記側面撮像カメラのカメラ画像にて、前記基準方向に対する前記光ファイバのファイバ軸方向の傾きを検出する第2工程と、
を実施することで、前記光ファイバの出射角を測定する出射角測定方法である。
本発明の出射角測定装置によれば、傾斜端を有する光ファイバの出射角を高精度に測定することが可能である。
本発明の実施の形態1における、APFの出射角測定装置の構成を示す図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、アライメントを行う際の準備状態を表す概略図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置における出射角測定の手順を示す図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置における基準用光ファイバの取り付け方法を表した概略図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置における基準用光ファイバの取り付け直後の状態を表す概略図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置における図5からXYZステージの微調整を行い、コリメータレンズの焦点位置に基準用光ファイバの出射端を移動させた状態の図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、出射光のビーム撮像カメラへの結像が完了した状態を表す概略図 図7をx−y平面から見た図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、ビーム撮像カメラのイメージセンサ上で得られるビーム像の一例を示す図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、側面撮像カメラにより撮影された基準用光ファイバの出射端の画像の一例を示す図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、APFへの交換後のファイバ保持部を示す概略図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、APFのアライメントが完了した状態を表す概略図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、側面撮像カメラでAPFの傾斜端(出射端)を撮影した場合の模式図 本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、APFのアライメントが完了した時の側面撮像カメラのカメラ画像の一例を示す図 本発明の実施の形態2における、APFの出射角測定装置の概略図 特許文献1に記載された出射角測定方法の概略図 特許文献2に記載された従来の出射角測定方法および測定装置の概略図 特許文献2に記載された従来の出射角測定方法および測定装置の概略図における反射減衰量と回転角を示すグラフ レーザ光を導波路中へ伝搬させるグレーティングカップラ(GC)の概略図 傾斜端を有する光ファイバ(APF)を用いたGCへの光結合方法を示す概略図 APC研磨ファイバの出射光軌跡を示す概略図
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、各図には、各構成の位置関係を明確にするため、共通の直交座標系(x、y、z)を示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における、APF20の出射角測定装置の構成を示す図である。
出射角測定装置は、ファイバ回転機構25、出射角調整機構26、XYZステージ31、コリメータレンズ21、結像レンズ22、ビーム撮像カメラ23、及び、側面撮像カメラ28を備えている。
ファイバ回転機構25は、APF20のファイバ軸回りの回転角度を調整可能に、APF20を支持する。本実施形態に係るファイバ回転機構25は、APF20を挿通するための挿通穴を有し、当該挿通穴にAPF20を挿通させた状態で、APF20を固定する構成となっている。尚、APF20は、ファイバ回転機構25に固定されることで、ファイバファイバ軸方向の移動が制限されることになる。
出射角調整機構26は、出射角測定時にAPF20からレーザ光を出射させる方向の基準となる基準方向(ここでは、プラスx方向)に対する、APF20のファイバ軸方向の傾き(即ち、x−z平面内におけるAPF20の角度)を調整可能に、APF20を支持する。本実施形態に係る出射角調整機構26は、APF20のファイバ軸方向の傾きを調整し得るように、ファイバ回転機構25に固定されている。尚、出射角調整機構26は、後述するXYZステージ31(本発明の「移動ステージ」)に固定されている。つまり、APF20は、ファイバ回転機構25、出射角調整機構26、及びXYZステージ31により、自在に固定位置が調整され得るように保持される。
コリメータレンズ21、結像レンズ22、及び、ビーム撮像カメラ23は、APF20から出射された出射光が通過する位置に、この順に配設されている。コリメータレンズ21は、APF20から出射された出射光を平行光に整形する。結像レンズ22は、コリメータレンズ21を通過した平行光を集光し、ビーム撮像カメラ23のセンサ24上にレーザ光を集光する。尚、コリメータレンズ21及び結像レンズ22は、それぞれ、APF20の出射光の中心軸29が自身のレンズ中心を通るように配置されている。
側面撮像カメラ28は、APF20の傾斜端が視野に収まる位置に配置され、APF20の側面から、APF20の傾斜端(即ち、出射端)を撮影する。ここでは、側面撮像カメラ28は、Y軸方向に沿ってAPF20の傾斜端を撮影している。
図2は、本発明の実施の形態1の出射角測定装置において、アライメントを行う際の準備状態を表す概略図である。アライメントを行う際には、出射角測定装置において、APF20とAPF20を保持する機構(ファイバ回転機構25、出射角調整機構26)の代わりに、平面研磨ファイバ30が配置される。尚、平面研磨ファイバ30は、光ファイバのファイバ軸方向に対して直交する出射端を有する。
図3は、本実施の形態1における出射角測定の手順を示す図である。以下、出射角測定の手順を、図3に沿って説明する。
<1.平面研磨ファイバ(基準用光ファイバ)の準備>
図4は、平面研磨ファイバ(以下、基準用光ファイバと呼ぶ)30の取り付け方法を表した概略図である。基準用光ファイバ30は、V字状の溝32Aが彫られたファイバ保持具32に嵌め込まれ、上からz方向にずれないように抑え込まれる(例えば、磁石33を用いる)ことにより、固定されている。また、前記ファイバ保持具32は、xyz方向に微調整が可能なXYZステージ31に固定されている。なお、基準用光ファイバ30は、必ずしも平面研磨されている必要はなく、ファイバ軸と同軸上にレーザ光を出射でき、なおかつ出射端を視認できるものであればよい。
図5は、基準用光ファイバ30の取り付け直後の状態を表す概略図である。図4のように基準用光ファイバ30の設置が完了した後、次にコリメータレンズ21にレーザ光を入射させる。基準用光ファイバ30から出射されたレーザ光が、コリメータレンズ21の焦点位置からずれている場合、ファイバ出射光は34のように発散した状態となる。
<2.基準用光ファイバを用いたアライメント1(コリメート)>
図6は、図5からXYZステージ31の微調整を行い、コリメータレンズ21の焦点位置f1に基準用光ファイバ30の出射端を移動させた状態の図である。この時、基準用光ファイバ30より出射されたレーザ光は35のような平行光となる。
基準用光ファイバ30より出射されたレーザ光が平行光になっていることを確認するには、図6のx軸上における任意の地点x1, x2,…, xnでビーム径を測定し、全ての地点でのビーム径の測定結果が以下の式(1)の条件を満たしていればよい。
Figure 2021169978
但し、この際の測定地点は以下の式(2)で与えられるレイリー長ZRの範囲内でなければならない。
Figure 2021169978
例えば、λ=1300 nm、wo=3.0 mmの場合、レイリー長はZR=21.7 mとなり、最小ビーム径の位置から±21.7 mの範囲内でビーム径の測定を行った結果が式(1)の条件を満たしていれば、基準用光ファイバ30の出射光のコリメートが完了したと言える。
なお、ビーム径の測定する手法としては、レーザ光(不可視光の場合はフォスファーを用いる等して可視化する)を、目盛付きの紙等に投影して目測する手法や、カメラのイメージセンサ上に投影してカメラ画像から算出する手法等を用いることができる。カメラのイメージセンサに投影する場合は、ビーム径がカメラのイメージセンササイズよりも小さくないと測定できない点に注意する。
<3.基準用光ファイバを用いたアライメント2(結像)>
基準用光ファイバ30を用いたアライメント1の工程で、基準用光ファイバ30の出射光のコリメートが完了した後、結像レンズ22を用いてビーム撮像カメラ23のイメージセンサ24にレーザ光を集光する。
図7は、出射光のビーム撮像カメラ23への結像が完了した状態を表す概略図であり、図8は、図7をx−y平面から見た図である。図8において、側面撮像カメラ28は、基準用光ファイバ30の位置を側面より観察し、先端部の座標を取得する役割を担う。36はファイバ出射光を表し、37は側面撮像カメラ28の視野範囲を表している。
図7の平行光35の光軸上に、図8のように結像レンズ22を配置すると、平行光35は結像レンズ22の焦点位置f2に集光される。ビーム撮像カメラ23を、図8のように光軸上に配置し、x軸方向に沿って前後に動かすことで、イメージセンサ24上に撮像されるビーム像の大きさが最小となる位置を探索する。ビーム像の大きさが最小となる位置が結像レンズ22の焦点位置である。
図9は、ビーム撮像カメラ23のイメージセンサ24上で得られるビーム像の一例を示す図である。図10は、側面撮像カメラ28により撮影された基準用光ファイバ30の出射端の画像の一例を示す図である。
イメージセンサ24上で得られるビーム像を観察して、ファイバ出射光36がイメージセンサ24上に集光されたことを確認する。そして、その時のイメージセンサ24上におけるレーザ光の中心座標(Y0,Z0) (以下、「第1基準座標」とも称する)を記録する。
また、その時の基準用光ファイバ30を側面撮像カメラ28により撮影し、カメラ画像内における基準用光ファイバ30の出射端の座標38を(X1,Z1) (以下、「第2基準座標」とも称する)として記録する(図10を参照)。尚、このとき、側面撮像カメラ28のカメラ画像内においては、基準用光ファイバ30の出射端の端面は、y−z平面と平行な状態で観察される。
<4.基準用光ファイバから傾斜端を有する光ファイバ(APF)へ交換>
基準用光ファイバ30を用いたアライメントが完了した後、APF20への交換を行う。
図11は、APF20への交換後のファイバ保持部を示す概略図である。この工程では、図4におけるXYZステージ31以外を取り外し、入射角度調整機構26及びファイバ回転機構25を取り付ける。そして、入射角度調整機構26及びファイバ回転機構25の取り付けが完了した後、ファイバ回転機構25にAPF20を挿入し、ファイバ回転機構25にAPF20を固定する。
<5.APFのアライメント>
APF20への交換が完了した後、APF20の出射光がコリメータレンズ21及び結像レンズ22を通過するようにXYZステージ31、入射角度調整機構26及びファイバ回転機構25を調整する。
図12は、APF20のアライメントが完了した状態を表す概略図である。図12においては、破線37で側面撮像カメラ28の視野を示している。APF20のアライメントが完了した時、APF20の傾斜端(出射端)が、側面撮像カメラ28の視野37に入っている状態となる。
図12の状態で、なおかつAPF20の出射光がイメージセンサ24のセンサ領域に入っていることを確認できた後、以下の手順a、手順b、手順cの順で、APF20の位置の微調整を行う。
<a.側面撮像カメラを利用した調整>
図13は、側面撮像カメラ28でAPF20の傾斜端(出射端)を撮影した場合の模式図である。図13において、39はAPF20におけるレーザ光の出射端領域を示す。この工程では、図10で取得した第2基準座標(X1,Z1)が、APF20におけるレーザ光の出射端領域39内に入るように、XYZステージ31、ファイバ回転機構25及び入射角度調整機構26の調整を行う。
<b.ビーム位置を利用した調整>
次に、イメージセンサ24で観察されるレーザ光の中心位置が、すでに決定した第1基準座標(Y0,Z0)に位置するように、XYZステージ31のy軸及びz軸の位置調整を行うと共に、ファイバ回転機構25の調整を行う。
<c.ビーム径の大きさを利用した調整>
次に、イメージセンサ24で観察されるレーザ光のビーム径が、すでに測定した基準用光ファイバ30のレーザ光のビーム径と同程度になるように、XYZステージ31のx軸の位置調整を行う。
<d.繰り返し>
上記a〜cの手順を実施し、再び側面撮像カメラ28でAPF20を観察すると、APF20におけるレーザ光の出射端領域39は、手順aの調整時からずれて観察されることになる。そのため、再び手順a〜cの調整を行う。当該手順a〜cを何度か繰り返し、ビーム撮像カメラ23で観察されるレーザ光の位置が第1基準座標(Y0,Z0)と一致し、且つ、側面撮像カメラ28で観察されるAPF20の出射端領域39内に第2基準座標(X1,Z1)が入った場合、APF20のアライメントは完了である。
<6.出射角度算出>
上記a〜cの手順を実施し、APF20のアライメントが完了した後、側面撮像カメラ28のカメラ画像を用いて、基準方向(ここでは、プラスx方向)に対するAPF20のファイバ軸方向の傾きを測定する。このときに測定されるAPF20のファイバ軸方向の傾きが、APF20の出射角に相当する。
図14は、上記の手順a〜cを実施し、APF20のアライメントが完了した時の側面撮像カメラ28のカメラ画像の一例を示す図である。この時の基準面(ここでは、y−z平面)に対するAPF20のファイバ軸方向の傾きηは、画像処理により算出することが可能である。そして、これにより、APF20の出射角が求まる。尚、基準用光ファイバ30の出射角を0°とした場合、APF20の出射角は90°+ηとなる。
<効果>
以上のように、本発明の実施の形態1においては、ビーム撮像カメラ23上の第1基準座標(Y0,Z0)と、側面撮像カメラ28上の第2基準座標(X1,Z1)とを、事前に基準用光ファイバ30を用いて設定しておく。そして、本発明の実施の形態1においては、ファイバ回転機構25、出射角調整機構26及びXYZステージ31を用いて、APF20を移動可能に支持し、APF20から基準方向(ここでは、X方向)にレーザ光を出射させた際に、APF20の傾斜端より出射されるレーザ光の集光位置が第1基準座標(Y0,Z0) と一致し、APF20のレーザ光の出射位置が、第2基準座標(X1,Z1)と一致するように、APF20の位置の調整を行う。そして、当該調整後のAPF20の傾きを側面撮像カメラ28により算出することにより、レーザ光の出射角を測定する。
このように、本発明の実施の形態1によれば、測定時のAPF20のたわみ等に起因する誤差の発生を抑制することができるため、特許文献2と比較して、高精度にレーザ光の出射角を測定することが可能である。
(実施の形態2)
図15は、本発明の実施の形態2における、APF20の出射角測定装置の概略図である。尚、図15の上図は、平面図であり、図15の下図は、側面図である。
実施の形態2の出射角測定装置は、実施の形態1の出射角測定装置と異なり、基準用光ファイバ30を用いたアライメントが既に完了した光学系を1つの筐体40内に収めた構成となっている。そのため、実施の形態2の出射角測定装置においては、図3における4〜6の手順を行うのみで、APF20の出射角測定を行うことが可能となっている点が特徴である。なお、前記光学系は、図12において番号を付記した機器全てを指す。
図15は、筐体40を備え、筐体40の内部には、実施の形態1における図3の手順1〜4が完了した機器類が格納されている。具体的には、筐体40の内部には、XYZステージ31、ファイバ回転機構25、出射角調整機構26、APF20、コリメータレンズ21、結像レンズ22、ビーム撮像カメラ23、イメージセンサ24、及び、側面撮像カメラ28が収納されている。
図15のAPF20の出射角測定装置においては、図3の手順1〜4が完了しているため、APF20のアライメントに必要なビーム撮像カメラ23のカメラ画像上の第1基準座標(Y0,Z0)、及び、側面撮像カメラ28のカメラ画像上の第2基準座標 (X1,Z1)は、既知となっている。
よって測定者は、前記APF20の出射角測定装置のファイバ回転機構25にAPF20を挿入し、図3の手順5,6を行うだけでAPF20の出射角を測定することが可能である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本発明の出射角測定装置によれば、傾斜端を有する光ファイバの出射角を高精度に測定することが可能である。
20 傾斜端を有する光ファイバ(APF)
21 コリメータレンズ
22 結像レンズ
23 ビーム撮像カメラ
24 イメージセンサ
25 ファイバ回転機構
26 出射角調整機構
27 ファイバ出射光
28 側面撮像カメラ
29 中心軸
30 平面研磨ファイバ(基準用光ファイバ)
31 XYZステージ(移動ステージ)
32 ファイバ保持具
32A V溝
33 基準用光ファイバ押さえ用磁石
34 ファイバ出射光(発散)
35 ファイバ出射光(コリメート時)
36 ファイバ出射光(結像時)
37 側面撮像カメラの視野範囲
38 カメラ画像内における基準用光ファイバの出射端の座標
39 APFにおけるレーザ光の出射端領域
40 筐体

Claims (4)

  1. 傾斜端を有する光ファイバの出射角測定装置であって、
    前記光ファイバのファイバ軸回りの回転角度を調整可能に、前記光ファイバを支持するファイバ回転機構と、
    基準方向に対する前記光ファイバのファイバ軸方向の傾きを調整可能に、前記光ファイバを支持する出射角調整機構と、
    前記光ファイバの位置を平行移動可能に、前記ファイバ回転機構及び前記出射角調整機構を支持する移動ステージと、
    前記光ファイバの側面から、前記光ファイバの前記傾斜端の領域を、撮影する側面撮像カメラと、
    前記光ファイバから前記基準方向に出射された前記レーザ光を、平行光にコリメートするコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズを通過した前記レーザ光を集光する結像レンズと、
    前記結像レンズを通過した前記レーザ光の集光位置に配設され、当該レーザ光のビーム像を撮影するビーム撮像カメラと、
    を備え、
    前記光ファイバから前記基準方向にレーザ光を出射させた際に、前記レーザ光の集光位置が前記ビーム撮像カメラのカメラ画像内における第1基準座標に位置し、且つ、前記光ファイバの前記傾斜端の領域が前記側面撮像カメラのカメラ画像内における第2基準座標に位置するように、前記ファイバ回転機構、前記出射角調整機構、及び、前記移動ステージの調整を行い、当該調整後に、前記側面撮像カメラのカメラ画像にて検出される前記基準方向に対する前記光ファイバのファイバ軸方向の傾きから、前記光ファイバの出射角を算出する、
    出射角測定装置。
  2. ファイバ軸と同軸上に出射する基準用光ファイバを準備し、前記基準用光ファイバから出射されるレーザ光が、前記基準方向と同一方向となるように、前記基準用光ファイバの位置決めを行い、
    当該位置決め後に、前記ビーム撮像カメラのカメラ画像に映る前記基準用光ファイバから出射されたレーザ光のビーム像の位置から、前記第1基準座標を設定し、前記側面撮像カメラのカメラ画像に映る前記基準用光ファイバの出射端の位置から、前記第2基準座標を設定する、
    請求項1に記載の出射角測定装置。
  3. 前記ファイバ回転機構、前記出射角調整機構、前記移動ステージ、前記側面撮像カメラ、前記コリメータレンズ、前記結像レンズ、及び、前記ビーム撮像カメラを、位置関係を固定した状態で、且つ、前記第1基準座標及び前記第2基準座標が予め測定された状態で収納する筐体を備える、
    請求項1に記載の出射角測定装置。
  4. 傾斜端を有する光ファイバの出射角測定方法であって、
    前記光ファイバのファイバ軸回りの回転角度を調整可能に、前記光ファイバを支持するファイバ回転機構と、
    基準方向に対する前記光ファイバのファイバ軸方向の傾きを調整可能に、前記光ファイバを支持する出射角調整機構と、
    前記光ファイバの位置を平行移動可能に、前記ファイバ回転機構及び前記出射角調整機構を支持する移動ステージと、
    前記光ファイバの側面から、前記光ファイバの前記傾斜端の領域を、撮影する側面撮像カメラと、
    前記光ファイバから前記基準方向に出射された前記レーザ光を、平行光にコリメートするコリメータレンズと、
    前記コリメータレンズを通過した前記レーザ光を集光する結像レンズと、
    前記結像レンズを通過した前記レーザ光の集光位置に配設され、当該レーザ光のビーム像を撮影するビーム撮像カメラと、
    を備える出射角測定装置において、
    前記光ファイバから前記基準方向にレーザ光を出射させて、前記レーザ光の集光位置が前記ビーム撮像カメラのカメラ画像内における第1基準座標に位置し、且つ、前記光ファイバの前記傾斜端の領域が前記側面撮像カメラのカメラ画像内における第2基準座標に位置するように、前記ファイバ回転機構、前記出射角調整機構、及び、前記移動ステージの調整を行う第1工程と、
    前記第1工程の後に、前記側面撮像カメラのカメラ画像にて、前記基準方向に対する前記光ファイバのファイバ軸方向の傾きを検出する第2工程と、
    を実施することで、前記光ファイバの出射角を測定する出射角測定方法。
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