JP3941567B2 - 廃棄物焼却処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は固体廃棄物や、油タンクのスラッジや廃油、廃溶剤等の粘性を有する流動性の液状廃棄物を焼却処理する廃棄物焼却処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
廃棄物の処理方法としては、焼却処理が多く行われてきており、かかる廃棄物の焼却処理に用いる焼却処理装置としては、図2に示す如きロータリーキルン式のものや、図3(イ)(ロ)(ハ)に示す如き回転ストーカ式のものがある。
【0003】
上記ロータリーキルン式の廃棄物焼却処理装置は、図2に示す如く、円筒状に形成したキルン本体1を、入口側閉塞部材2と、二次燃焼室3との間に、入口側よりも出口側の方が低くなるように傾斜させて駆動装置4により回転駆動可能に横置き配置し、該キルン本体1の入口側を上記入口側閉塞部材2に、又、出口側を二次燃焼室3にそれぞれ回転自在に接続して、該キルン本体1を低速で回転駆動させた状態において、投入ホッパ5内の廃棄物6を、供給装置7によりキルン本体1内へ供給すると共に、入口側閉塞部材2の上部位置に接続した空気供給ライン8より、一次燃焼空気9を、上記キルン本体1内にて入口側から出口側に移動する廃棄物6に併流となるよう吹き込んで供給することにより、廃棄物6を乾燥、燃焼させることができるようにしてあり、この燃焼時に発生する未燃ガス10は、キルン本体1の出口側より二次燃焼室3に導き、該二次燃焼室3に空気ノズル11より供給される二次燃焼空気12により完全燃焼させるようにしてある。
【0004】
一方、上記回転ストーカ式の廃棄物焼却処理装置は、図3(イ)(ロ)(ハ)に示す如く、リング状に形成した入口側ヘッダー管14と出口側ヘッダー管15との間に、多数の水管16を周方向に一定間隔で配置してそれぞれ入口側及び出口側ヘッダー管14,15に連通接続すると共に、該各水管16間の隙間に、長手方向所要間隔位置に一次燃焼空気9を導入するためのノズル形状の多数の空気孔17を有するフィン18を取り付けて主燃焼装置となる円筒状のストーカ炉本体13を構成し、該ストーカ炉本体13をカバーケーシング19内に、入口側ヘッダー管14よりも出口側ヘッダー管15の方が低くなるように傾斜させて駆動装置20により回転駆動可能に横置きした構成としてあり、上記ストーカ炉本体13の各水管16内に、出口側ヘッダー管15に連結したロータリージョイント21を介して冷却水を循環流通させながらストーカ炉本体13を低速で回転駆動させた状態において、投入ホッパ22内の廃棄物6を供給装置23でストーカ炉本体13内へ装入し、上記ストーカ炉本体13の下側位置でカバーケーシング19に連接された風箱24から、一次燃焼空気9を、空気孔17を通してストーカ炉本体13内の廃棄物6に対して下方より吹き込むように供給して該廃棄物6を燃焼させるようにしてあり、この燃焼時に発生する未燃ガス10は、ストーカ炉本体13の出口側に連設してある二次燃焼室25内で空気ノズル11を通して供給される二次燃焼空気12により完全燃焼させられるようにしてある。
【0005】
上記風箱24は、ストーカ炉本体13の長手方向に入口側、中間部、出口側に分割した流路(ゾーン)26a,26b,26cを設けて、ストーカ炉本体13内を入口側から出口側へ移動する間に燃焼されて変化する廃棄物6の量に対応させて各長手方向分割流路26a,26b,26cごとに一次燃焼空気9の供給量をそれぞれ変えることができるようにしてある。又、上記空気孔17は、図3(ハ)に示した如く、周囲をストーカ炉本体13の内外方向に突出させたノズル形状の他に、ストーカ炉本体13の内側方向のみへ突出させたノズル形状のものも採用されている。
【0006】
なお、上記図2及び図3(イ)において、27はいずれも燃焼灰の後燃焼装置である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図2に示したロータリーキルン式の廃棄物焼却処理装置では、キルン本体1が円筒形状としてあって周方向に連続した周壁を備えているためキルン本体1内に供給した廃棄物6が外部に漏れ出る虞はなく、このため廃棄物6が固体以外の液状の廃棄物、たとえば、油タンクのスラッジや廃油、廃溶剤等の粘性のある流動性を有する液状の廃棄物であっても、その焼却処理を実施することが可能となっているが、一次燃焼空気9をキルン本体1の一端からしか供給できないため、固体や液状の廃棄物6の燃焼効率が低いという問題がある。
【0008】
一方、図3(イ)(ロ)(ハ)に示した回転ストーカ式の廃棄物焼却処理装置では、一次燃焼空気9を、風箱24から空気孔17を通してストーカ炉本体13の長手方向の広範囲に亘って供給するようにしてあるため、ストーカ炉本体13内において廃棄物6の高い燃焼効率を得ることはできるが、廃棄物6として上記の如き液状の廃棄物を多量に焼却処理しようとすると、図3(ハ)に二点鎖線で示す如く、ストーカ炉本体13内に供給された液状の廃棄物6aが、ストーカ炉本体13の底部に位置する空気孔17を通過して下方へ、すなわち、風箱24へ落下してしまうため、該液状廃棄物6aの焼却処理を行うことが困難であるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、廃棄物が固体及び液状のいずれの場合であっても効率よく焼却処理できるようにした廃棄物焼却処理装置を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、円筒形状のストーカ炉本体を入口側よりも出口側が低くなるように横置きして駆動装置により回転駆動できるようにし、且つ上記ストーカ炉本体の周壁面の空気孔を通して下方の風箱よりストーカ炉本体内に燃焼用空気を供給することにより、ストーカ炉本体内の廃棄物を燃焼させるようにしてある廃棄物焼却処理装置において、上記ストーカ炉本体の長手方向の途中位置における内周面に、耐火材製の堰を全周に亘り設け、且つ該堰よりも搬送方向上流側の所要範囲に、液体貯留壁部を設け、更に、上記ストーカ炉本体の入口側に、固体の廃棄物の供給装置を接続し且つ液状の廃棄物の供給ノズルを取り付けて、上記ストーカ炉本体内に上記供給装置より供給される固体の廃棄物と、上記供給ノズルより供給される液状の廃棄物のうち液状の廃棄物を上記堰の搬送方向上流側にて一旦滞留させて乾燥させることができるようにした構成とする。
【0011】
駆動装置によりストーカ炉本体を回転駆動した状態において固体の廃棄物を焼却処理すべくストーカ炉本体内へ入口側より装入すると、該固体廃棄物は、ストーカ炉本体の回転に伴って入口側から出口側へ移動させられ、堰よりも搬送方向下流側の領域に達すると、風箱より空気孔を通して燃焼用空気が吹き込まれるようになるため効率よく燃焼させられる。この際、液状廃棄物を焼却処理するためにストーカ炉本体内へ入口側から供給すると、液状廃棄物の一部は上記固体廃棄物に染み込まされ、たとえ染み込みきれないとしても、ストーカ炉本体の底部に沿って出口側へ流下するときに、堰よりも搬送方向上流側の空気孔の存在しない液体貯留壁部上に一旦滞留させられるようになるため、この滞留する間にストーカ炉本体内で発生している燃焼熱により液体成分の蒸発が行われて乾燥させられた後、固体廃棄物と同様に堰よりも搬送方向下流側に達すると、風箱より空気孔を通して吹き込まれる燃焼用空気により効率よく燃焼させられる。
【0012】
又、堰を、風箱に設けてある上流側、中間部、下流側の各長手方向分割流路のうち、上流側と中間部の分割流路の仕切部分と対応するストーカ炉本体の搬送方向上流側位置に設けた構成とすることにより、堰よりも搬送方向下流側の領域を長く取れることから廃棄物の焼却時間を長くとることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0014】
図1(イ)(ロ)(ハ)(ニ)は本発明の廃棄物焼却処理装置の実施の一形態を示すもので、ストーカ炉本体28を円筒形状に形成すると共に、該ストーカ炉本体28の長手方向所要位置における内周面に、所要寸法、たとえば、50〜60mm程度内向きに突出する耐火材製の堰29を全周方向に設け、更に、該堰29に隣接するストーカ炉本体28入口側(搬送方向上流側)の所要幅の領域を、空気孔17の存在しない連続した周壁を全周方向に備えて液体を漏らすことなく貯留できる液体貯留壁部30とし、且つ該液体貯留壁部30よりも入口側となるストーカ炉本体28の入口側端部と、上記堰29よりもストーカ炉本体28出口側(搬送方向下流側)の周壁のフィン35に、図3(ハ)に示した空気孔17と同様の空気孔17を全面に亘って多数配設してなる構成とし、該ストーカ炉本体28を、図3(イ)(ロ)(ハ)に示したストーカ炉本体13と同様に、カバーケーシング19内に入口側よりも出口側が低くなるように傾斜させて、駆動装置20により回転駆動されるように横置きする。該ストーカ炉本体28の下方位置には風箱24を配置して、カバーケーシング19の下側に連設し、該風箱24を通して供給される一次燃焼空気9を、上記ストーカ炉本体28の入口側端部と上記堰29よりも搬送方向下流側の周壁面に設けてある空気孔17を通してストーカ炉本体28内に供給できるようにする。又、上記カバーケーシング19には、ストーカ炉本体28の入口側に、投入ホッパ22付きの供給装置23を接続して備えると共に、該供給装置23の上方位置に、流動性を有する液状の廃棄物6aを供給するための供給ノズル31を取り付けてあり、且つストーカ炉本体28の出口側には、二次燃焼空気12用の空気ノズル11を備えた二次燃焼室25を連設した構成とする。
【0015】
上記ストーカ炉本体28は、リング状に形成した入口側ヘッダー管32と出口側ヘッダー管33との間に、多数の水管34を周方向に一定間隔に配置して、入口側ヘッダー管32と出口側ヘッダー管33にそれぞれ連通接続すると共に、該各水管34間の隙間に、フィン35を取り付けて円筒形状に形成し、出口側ヘッダー管33に連結したロータリージョイント21を介して冷却水を循環流通させることができるようにしてある。又、上記ストーカ炉本体28内に設ける堰29は、供給ノズル31よりストーカ炉本体28内に液状の廃棄物6aが供給されたときに該液状廃棄物6aのストーカ炉本体28の底部に沿った入口側から出口側への流下を、搬送方向の上流側位置にて一旦阻止できるように、ストーカ炉本体28の長手方向上流側位置、たとえば、風箱24に設けてある上流側、中間部、下流側の各長手方向分割流路26a,26b,26cのうち、上流側と中間部の分割流路26aと26bとの仕切部分に対応する位置に設けるようにしてある。更に、ストーカ炉本体28の液体貯留壁部30を除く周壁に全面的に設ける空気孔17は、図1(ロ)に示す如く、上記各フィン35の長手方向におけるストーカ炉本体28の入口側端部位置と、堰29よりも搬送方向下流側位置にそれぞれ対応する部分に、長手方向所要間隔で多数穿設して設けてある。
【0016】
なお、36は風箱24の上流側分割流路26a内に設けた整流部材である。その他、図3(イ)(ロ)(ハ)に示したものと同一のものには同一符号が付してある。
【0017】
上記構成としてある廃棄物焼却処理設備にて固体の廃棄物6の処理を行う場合は、ストーカ炉本体28の各水管34内に、出口側ヘッダー管33に連結したロータリージョイント21を介して冷却水を循環流通させながらストーカ炉本体28を低速で回転駆動させた状態において、上記固体廃棄物6を、投入ホッパ22内より供給装置23にてストーカ炉本体28内へ入口側より装入させると、固体廃棄物6は、傾斜配置してあるストーカ炉本体28の回転に伴って該ストーカ炉本体28内を入口側から出口側へ移動させられ、この間に、フィン35の空気孔17を通して風箱24から一次燃焼空気9が下方より吹き込まれるようになるため効率よく燃焼させられる。この燃焼により発生する未燃ガス10は、ストーカ炉本体28の出口側から二次燃焼室25に導かれた後、該二次燃焼室25に空気ノズル11を通して供給される二次燃焼空気12を用いて完全燃焼されるようになる。
【0018】
一方、液状の廃棄物6aの処理を行うべく供給ノズル31から液状廃棄物6aをストーカ炉本体28内に供給すると、上記供給ノズル31が固体廃棄物6の供給装置23の上方に取り付けてあるため、供給された液状廃棄物6aは、供給装置23よりストーカ炉本体28の入口側に供給された固体廃棄物6に染み込まされた状態とされ、該固体廃棄物6の移動と一緒にストーカ炉本体28の出口方向へ徐々に移動させられる。この際、たとえ液状廃棄物6aが固体廃棄物6に染み込みきれずにストーカ炉本体28の底部に沿って出口側方向へ流下したとしても、空気孔のない周方向に連続した液体貯留壁部30とその搬送方向下流側に隣接する堰29とにより、液状廃棄物6aは風箱24に落下したり、出口側方向へ移動したりすることが阻止されて該堰29の搬送方向上流側に一旦滞留させられることになり、ストーカ炉本体28内で発生している燃焼熱により液体成分が蒸発させられて乾燥が行われる。乾燥させられた液体廃棄物6aの乾燥物は、固体廃棄物6と同様にして堰29を越えて出口側へ移動させられる間に、空気孔17を通して風箱24より吹き込まれる一次燃焼空気9により効率よく燃焼させられることになる。
【0019】
このように、本発明の廃棄物焼却処理装置によれば、液状の廃棄物6aを、堰29によりせき止めて液体貯留壁部30上に、風箱24に落下させることなく一旦滞留させることができて、ストーカ炉本体28内における搬送方向上流側の領域で乾燥させてから燃焼させることができ、しかも、堰29よりも搬送方向下流側の領域では、乾燥後の液状廃棄物6aや固体廃棄物6に、一次燃焼空気9を吹き込みながら燃焼させることができるため、上記液状廃棄物6a及び固体廃棄物6をいずれも効率よく焼却処理することができる。
【0020】
又、上記堰29はストーカ炉本体28の搬送方向上流側位置に設けてあるため、液状廃棄物6aの乾燥をストーカ炉本体28の搬送方向上流側で完了させることができるため、堰29の下流側における燃焼時間を長くとることができる。
【0021】
更に、堰29は、風箱24の上流側と中間部の長手方向分割流路26aと26bの仕切部分の位置に設けてあるため、堰29よりも搬送方向上流側となるストーカ炉本体28の上流側端部、すなわち、液状廃棄物6aの乾燥を行わせる領域に吹き込む一次燃焼空気9の量を、上流側分割流路26aの空気流量の調整により、堰29よりも搬送方向下流側の領域に吹き込む一次燃焼空気9量とは独立して制御できることから、乾燥させるべき液状廃棄物6aの量に応じて上流側分割流路26aからの一次燃焼空気9量を調整することにより、上記液状廃棄物6aを効率よく乾燥させることが可能となる。
【0022】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、ストーカ炉本体28の入口側端部に空気孔17を設けることが望ましいが、設けなくてもよく、この場合は、風箱24を中間部と下流側の長手方向分割流路26bと26cのみとすることができること、ストーカ炉本体28の径及び長さ寸法は、処理すべき固体及び液状の廃棄物6,6aの量に応じて自在に設定してよいこと、堰29の高さ寸法及び液体貯留壁部30の幅寸法は、供給される液状廃棄物6aを乾燥するまで一旦留めておくことができるようにすれば、処理すべき廃棄物6,6aの量や、運転時のストーカ炉本体28の回転数等に応じて自在に設定してよいこと、空気孔17は楕円形等、円形以外の形状としてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の廃棄物焼却処理装置によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1) 円筒形状のストーカ炉本体を入口側よりも出口側が低くなるように横置きして駆動装置により回転駆動できるようにし、且つ上記ストーカ炉本体の周壁面の空気孔を通して下方の風箱よりストーカ炉本体内に燃焼用空気を供給することにより、ストーカ炉本体内の廃棄物を燃焼させるようにしてある廃棄物焼却処理装置において、上記ストーカ炉本体の長手方向の途中位置における内周面に、耐火材製の堰を全周に亘り設け、且つ該堰よりも搬送方向上流側の所要範囲に、液体貯留壁部を設け、更に、上記ストーカ炉本体の入口側に、固体の廃棄物の供給装置を接続し且つ液状の廃棄物の供給ノズルを取り付けて、上記ストーカ炉本体内に上記供給装置より供給される固体の廃棄物と、上記供給ノズルより供給される液状の廃棄物のうち液状の廃棄物を上記堰の搬送方向上流側にて一旦滞留させて乾燥させることができるようにした構成としてあるので、液状の廃棄物が供給された場合に、該液状廃棄物を、堰によりせき止めて、液体貯留壁部上に風箱に落下する虞を生じさせることなく一旦滞留させることができるため、ストーカ炉本体内における搬送方向上流側の領域で乾燥させてから燃焼させることができ、しかも、堰よりも搬送方向下流側の領域では、乾燥後の液状廃棄物や固体廃棄物に、燃焼用空気を吹き込みながら燃焼させることができるため、上記液状及び固体の廃棄物をいずれも効率よく焼却処理することができる。
(2) 堰を、風箱に設けてある上流側、中間部、下流側の各長手方向分割流路のうち、上流側と中間部の分割流路の仕切部分と対応するストーカ炉本体の搬送方向上流側位置に設けた構成とすることにより、堰よりも搬送方向下流側の領域を長く取れることから廃棄物の焼却時間を長くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物焼却処理装置の実施の一形態を示すもので、(イ)は概略切断側面図、(ロ)は(イ)のA−A方向矢視拡大図、(ハ)は(イ)のB−B方向矢視図、(ニ)は(ハ)のC部の拡大図である。
【図2】従来のロータリーキルン式の廃棄物焼却処理装置の一例の概略を示す切断側面図である。
【図3】従来の回転ストーカ式の廃棄物焼却処理装置の一例を示すもので、(イ)は切断概略側面図、(ロ)は(イ)のD−D方向矢視図、(ハ)は(ロ)のE部の拡大図である。
【符号の説明】
6 廃棄物
6a 液状廃棄物(廃棄物)
9 一次燃焼空気(燃焼用空気)
17 空気孔
20 駆動装置
23 供給装置
24 風箱
26a,26b,26c 長手方向分割流路
28 ストーカ炉本体
29 堰
30 液体貯留壁部
31 供給ノズル

Claims (2)

  1. 円筒形状のストーカ炉本体を入口側よりも出口側が低くなるように横置きして駆動装置により回転駆動できるようにし、且つ上記ストーカ炉本体の周壁面の空気孔を通して下方の風箱よりストーカ炉本体内に燃焼用空気を供給することにより、ストーカ炉本体内の廃棄物を燃焼させるようにしてある廃棄物焼却処理装置において、上記ストーカ炉本体の長手方向の途中位置における内周面に、耐火材製の堰を全周に亘り設け、且つ該堰よりも搬送方向上流側の所要範囲に、液体貯留壁部を設け、更に、上記ストーカ炉本体の入口側に、固体の廃棄物の供給装置を接続し且つ液状の廃棄物の供給ノズルを取り付けて、上記ストーカ炉本体内に上記供給装置より供給される固体の廃棄物と、上記供給ノズルより供給される液状の廃棄物のうち液状の廃棄物を上記堰の搬送方向上流側にて一旦滞留させて乾燥させることができるようにした構成を有することを特徴とする廃棄物焼却処理装置。
  2. 堰を、風箱に設けてある上流側、中間部、下流側の各長手方向分割流路のうち、上流側と中間部の分割流路の仕切部分と対応するストーカ炉本体の搬送方向上流側位置に設けた請求項1記載の廃棄物焼却処理装置。
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