JP3941346B2 - 太陽光発電システムにおけるパワーコンディショナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、太陽光発電システムにおけるパワーコンディショナに関する。
【0002】
【従来の技術】
太陽光発電による分散型電源と商用電源とを連系し、太陽光発電によって家庭内機器に電力を供給するとともに余分の電力を系統に逆潮流する一方で、太陽光発電だけでは電力が不足する場合は系統側から電力を供給する太陽光発電システムがある。このようなシステムにおいては、太陽光エネルギを電気エネルギに変換する太陽電池と、この太陽電池からの出力が太陽電池側に逆流しないようにするダイオードや開閉器からなる接続箱と、太陽電池からの直流電力を商用電源と同期がとれた交流電力に変換する電力変換装置(インバータ回路)と、商用電源の異常を検出する保護装置とを有しており、上記インバータ回路と保護装置などがパワーコンディショナと称されている。
【0003】
図10で示すように太陽電池Eと商用電力系統Pとの間に介在するパワーコンディショナ10は、平滑用の電解コンデンサC1、パワーコンディショナ制御部20、昇圧回路3およびインバータ回路4を備えて構成されている。このようなパワーコンディショナ10を用いる太陽光発電システムにおいては、屋外に設置された太陽電池Eの出力を配線を介して屋内に引き込むには、屋内配線規定で定められている配線電圧以下に設定する必要がある一方、商用電力系統Pと連系するためにパワーコンディショナ10内の直ー交電力変換などのため前記配線電圧以上に昇圧する昇圧回路3が必須の要素とされているため電力変換効率低下といった問題を有している。
【0004】
ところで、上記屋内配線規定が、高圧の方へ緩和された場合、太陽電池Eの出力電圧を高くして高電圧入力のパワーコンディショナとすれば、昇圧回路3のスイッチング動作を停止させて昇圧回路3における電力変換効率のロスを無くすことが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高電圧入力のパワーコンディショナでは、太陽電池Eの出力電圧を高くするので、太陽電池Eの開放電圧が高くなり、系統に異常が発生して太陽電池Eが系統から切り離されて無負荷状態になると、太陽電池Eの出力電圧が、パワーコンディショナ10内の平滑用の電解コンデンサC1といった部品の耐圧以上に上昇して部品が破壊されてしまうという課題がある。
【0006】
本発明は、上述の点に鑑みて為されたものであって、例えば系統に異常が起こってもそれが復旧されると再び安定して運転を再開できる電力変換効率を高めたパワーコンディショナを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上述の目的を達成するために、次のように構成している。
【0008】
すなわち、本発明の太陽光発電システムにおけるパワーコンディショナは、インバータ回路の動作を制御するパワーコンディショナ制御部によって、太陽電池からの入力電圧を、本パワーコンディショナの運転電圧範囲の上限値もしくは該上限値に近い値に設定された制限電圧以下に制限するとともに、前記パワーコンディショナ制御部は、太陽電池からの入力電圧が、本パワーコンディショナの運転電圧範囲の下限値もしくは該下限値に近い値に設定された所定の電圧以上であるときには、昇圧回路で昇圧することなくそのまま前記インバータ回路に前記入力電圧を与える一方、太陽電池からの入力電圧が前記所定の電圧未満であるときには、前記昇圧回路で前記入力電圧を昇圧して前記インバータ回路に与え、太陽電池からの入力電圧が前記制限電圧に達すると、前記昇圧回路のスイッチ素子を、昇圧動作時よりも低い周波数または小さいデューティでスイッチングして前記入力電圧を前記制限電圧以下に制限するものである。
【0009】
制限電圧は、平滑用の電解コンデンサといった部品が破壊されない電圧あるいは改正される屋内配線規定の規格とすることができ、例えば、当該パワーコンディショナの運転電圧範囲の上限値としてもよい。
【0010】
所定の電圧は、例えば照度低下などによって太陽電池からの入力電圧を昇圧しなければ、当該パワーコンディショナの運転が継続できなくなる電圧とすることができる。
【0011】
本発明によると、パワーコンディショナ制御部によって太陽電池からの入力電圧を制限電圧以下に制限することで、高電圧入力を可能とし、前記入力電圧が、所定の電圧以上であるときには、昇圧回路で昇圧することなく、インバータ回路に与えるので、昇圧回路による電力変換効率のロスをなくすことができ、当該パワーコンディショナの効率を高めることができる一方、照度低下などによって太陽電池からの入力電圧が所定の電圧未満になると、昇圧回路で昇圧するので、当該パワーコンディショナの運転が停止するといったこともなく、運転可能な電圧範囲を広くできる。
また、本発明では、保護回路などを設けることなく、昇圧回路のスイッチング周波数を低くするまたはデューティを小さくすることで太陽電池からの入力電圧を制限電圧以下に制限することができ、系統に異常が発生してパワーコンディショナを停止させたときに、太陽電池からの入力電圧が開放電圧付近になって平滑用の電解コンデンサなどの部品を破壊するといったこともない。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る太陽光発電システムにおけるトランスレス型のパワーコンディショナの回路図である。
【0026】
本実施の形態1のパワーコンディショナ1は、平滑用の電解コンデンサC1、昇圧回路3、パワーコンディショナ制御部2およびインバータ回路4を備えており、このパワーコンディショナ1においては、太陽電池Eから高電圧入力可能とされている。すなわち、従来では、定格入力電圧がDC200V前後であるのに対して、この実施の形態では、定格入力電圧を、DC300V以上としている。
【0027】
このパワーコンディショナ1では、平滑用の電解コンデンサC1で平滑化された太陽電池Eからの入力電圧は、スイッチ素子S1、インダクタL2、ダイオードDおよび平滑用の電解コンデンサC2を有する昇圧回路3で昇圧されて、あるいは、昇圧回路3で昇圧されることなくスルーしてインバータ回路4に与えられる。
【0028】
パワーコンディショナ制御部2は、太陽電池Eからの入力電圧が所定の電圧、例えば、320V以上であるときには、昇圧回路3を動作させることなく、スルーさせ、あるいは、照度低下等によって太陽電池Eからの入力電圧が320V未満であるときには、昇圧回路3のスイッチ素子S1をオンオフして前記入力電圧を昇圧し、また、インバータ回路4の各スイッチ素子S2〜S5をオンオフしてスイッチ素子S2、インダクタL3、系統電源P、インダクタL2およびスイッチ素子S5の第1経路と、スイッチ素子S4、インダクタL2、系統電源P、インダクタL3およびスイッチ素子S3の第2経路とを形成することで、系統電源P側に交流の負荷電流を出力制御する。
【0029】
このようなパワーコンディショナ1を備えた太陽光発電システムでは、図2で示される太陽電池EのIVカーブ(電流ー電圧特性)において最大電力点電圧Vpmaxが例えばDC350V程度とした場合、開放電圧VopがDC530〜700V程度の高電圧となるために、例えば平滑用の電解コンデンサC1などのパワーコンディショナ1の構成部品の耐圧を越えてしまうという問題が発生してしまう。なお、ここでPVカーブは電力ー電圧特性であって複数示されているが、1から4にかけて太陽電池Eに対する照度が低下していく場合を示している。PVカーブ4は他のPVカーブの中で太陽電池Eに対する照度が最も低く開放電圧VopがDC420Vであるのに対して他のPVカーブ1〜3はいずれも同一の開放電圧Vopになっている。これら各PVカーブに対してIVカーブがあるが、図では1つのIVカーブだけが示されている。
【0030】
そこで、パワーコンディショナ制御部2は、最高電圧を例えば部品の耐圧であるDC420Vを上限値(制限電圧)とする運転電圧範囲においてその上限値DC420V以下に制限するようにインバータ回路4の動作を制御可能になっている。この制御としては、パワーコンディショナ制御部2は、太陽電池Eの入力電圧がその上限値のDC420Vに達しているかどうかを検出し、上限値DC420Vに達している場合はインバータ回路4のスイッチ素子S2,S3を同時にオンにしてこのスイッチ素子S2,S3を介して負荷電流を流して最高電圧を上限値DC420V以下に制限して部品の保護が図れるようにしている。
【0031】
なお、通常運転状態ではPVカーブにおける最大電力電圧付近に制御されているので、この保護機能動作は、本体装置側に異常があって正常運転ができない場合とか、系統異常があり正常運転ができない場合などに限定される。
【0032】
したがって、本実施の形態1においては、系統側にAC200Vを出力するにあたってはインバータ回路4の動作を制御するパワーコンディショナ制御部2によって太陽電池Eの入力電圧を、例えばDC350Vに高電圧化することで昇圧回路3を動作させる必要がなくなる一方、その入力電圧を運転電圧範囲の上限値DC420V以下に制限することから太陽電池Eの入力電圧の高電圧化が可能となるとともに、その入力電圧を昇圧回路3で昇圧することなく前記インバータ回路4に直接入力可能となって昇圧回路3による電力変換効率のロスをなくしてパワーコンディショナ1の電力変換効率の向上を図ることができる。
【0033】
さらに、この実施の形態では、照度低下等によって太陽電池Eの入力電圧が低下しても運転状態を維持できるように、太陽電池Eからの入力電圧が、所定の電圧としての320V未満になると、昇圧回路3を動作させて太陽電池Eからの入力電圧を昇圧してインバータ回路4に与えるようにしている。
【0034】
これによって、太陽電池Eからの入力電圧が高いときには、昇圧回路3のスイッチング動作を停止させて電力変換効率を高める一方、照度の低下等によって前記入力電圧が低下したときには、昇圧回路3を動作させて昇圧することによってパワーコンディショナ1が停止してしまうのを防止して運転可能な電圧範囲を広くすることができ、しかも、系統異常などにおいては、インバータ回路4を制御して最高電圧を例えば部品の耐圧であるDC420V以下に制限するので、部品の保護を図ることができる。
【0035】
なお、制限電圧および所定の電圧の値は、この実施の形態に限られないのは勿論である。
【0036】
(実施の形態2)
図3を参照して本発明の実施の形態2について説明すると、実施の形態1においては、パワーコンディショナ制御部2によるソフトウエア的な動作による保護機能動作であったが、図3で示される実施の形態2の回路構成のようにハードウエア的な回路構成でも保護機能動作が可能である。
【0037】
すなわち、本実施の形態2のパワーコンディショナ1においては、平滑用の電解コンデンサC1両端間に互いに直列に接続された抵抗R1,R2の接続部における電圧を比較器CPの逆転端子−に入力し、その逆転端子−での電圧がその正転端子+に接続された基準電源E1の電圧以上であれば、比較器CPからゲート回路GTを接続するとともに、比較器CPの出力部をゲート回路GTに接続し、ゲート回路GTの両出力部それぞれをインバータ回路4内のスイッチ素子S2,S3に接続して構成されている。太陽電池Eの入力電圧が、制限電圧としての運転電圧範囲の上限値DC420Vに達すると、比較器CPはゲート回路GTを開き、これによって、パワーコンディショナ制御部2はスイッチ素子S2,S3をオンにして負荷電流Iをこれに流して太陽電池Eの入力電圧の最高値を上限値DC420V以下に制御する。これによって、本実施の形態2においても実施の形態1と同様の作用効果を得られることになる。
【0038】
太陽電池Eからの入力電圧が、所定の電圧である320V以上では、昇圧回路3を動作させることなく、スルーさせ、入力電圧が、320V未満では、昇圧回路3を動作させて昇圧するのは、実施の形態1と同様である。
【0039】
(実施の形態3)
図4を参照して本発明の実施の形態3について説明すると、上記保護機能動作はまた、図4で示されるように平滑用の電解コンデンサC1両端間に並列に抵抗R3とスイッチ素子S6とを直列に接続してなる保護回路を接続し、パワーコンディショナ制御部2が太陽電池Eの入力電圧が運転電圧範囲の上限値DC420Vに達したと検出するとスイッチ素子S6をオンに駆動し、これによって、負荷電流をこの保護回路に流して太陽電池Eの入力電圧の最高値を上限値DC420V以下に制御する。これによって、本実施の形態3においても実施の形態1と同様の作用効果を得られることになる。
【0040】
太陽電池Eの入力電圧が、所定の電圧である320V以上では、昇圧回路3を動作させることなく、スルーさせ、入力電圧が、320V未満では、昇圧回路3を動作させて昇圧するのは、実施の形態1と同様である。
【0041】
(実施の形態4)
図5を参照して本発明の実施の形態4について説明すると、上記保護機能動作はまた、図5で示されるように平滑用の電解コンデンサC1両端間に並列にスイッチ素子S1’と蓄電池E2とを直列に接続してなる保護回路を接続し、パワーコンディショナ制御部2が太陽電池Eの入力電圧が運転電圧範囲の上限値DC420Vに達したと検出するとスイッチ素子S1’をオンに駆動し、これによって、負荷電流をこの保護回路に流して太陽電池Eの入力電圧の最高値をDC420V以下に制御する。これによって、本実施の形態4においても実施の形態1と同様の作用効果を得られることになる。
【0042】
太陽電池Eの入力電圧が、所定の電圧である320V以上では、昇圧回路3を動作させることなく、スルーさせ、入力電圧が、320V未満では、昇圧回路3を動作させて昇圧するのは、実施の形態1と同様である。
【0043】
(実施の形態5)
図6を参照して本発明の実施の形態5について説明すると、上記保護機能動作はまた、図6(a)で示されるように太陽電池Eを構成する各太陽電池セル個々に並列にツェナーダイオードZD1を接続し、太陽電池セルが所定の電圧に達し全体の太陽電池Eの入力電圧が運転電圧範囲の上限値DC420Vに達すると各太陽電池セルそれぞれのツェナーダイオードZD1が導通し、導通したツェナーダイオードZD1に負荷電流が流れて太陽電池Eの入力電圧の最高値をDC420V以下に制御する。あるいは、同じく図6(b)で示されるように太陽電池Eを構成する各太陽電池モジュールに並列にツェナーダイオードZD2を接続し、全体の太陽電池E出力がDC420Vに達するとツェナーダイオードZD2が導通し、導通したツェナーダイオードZD2に負荷電流が流れて最高電圧をDC420V以下に制御する。なお、この場合の太陽電池Eを構成する各太陽電池セル個々のIVカーブは、図7で示される。図7は太陽電池セルに個々にツェナーダイオードZD1を並列接続した場合の各ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧がDC0.6Vとしている。以上のように本実施の形態5においても実施の形態1と同様の作用効果を得られることになる。
【0044】
太陽電池Eの入力電圧が、所定の電圧である320V以上では、昇圧回路3を動作させることなく、スルーさせ、入力電圧が、320V未満では、昇圧回路3を動作させて昇圧するのは、実施の形態1と同様である。
【0045】
(実施の形態6)
図8を参照して本発明の実施の形態6について説明すると、上記保護機能動作はまた、図8で示されるように太陽電池Eと平滑用の電解コンデンサC1との間に降圧チョッパ型レギュレータ5を挿入接続し、パワーコンディショナ制御部2が平滑用の電解コンデンサC1出力が運転電圧範囲の上限値DC420Vに達すると、スイッチ素子S7をオンオフ制御して太陽電池Eの入力電圧の最高値をDC420V以下に制御する。以上のように本実施の形態6においても実施の形態1と同様の作用効果を得られることになる。
【0046】
太陽電池Eの入力電圧が、所定の電圧である320V以上では、昇圧回路3を動作させることなく、スルーさせ、入力電圧が、320V未満では、昇圧回路3を動作させて昇圧するのは、実施の形態1と同様である。
【0047】
(実施の形態7)
図9は、本発明の実施の形態7にかかるパワーコンディショナを示す図である。
【0048】
この実施の形態では、昇圧回路3によって上記保護機能動作をさせるものであり、パワーコンディショナ制御部2が平滑用の電解コンデンサC1出力が運転電圧範囲の上限値DC420Vに達すると、昇圧時のスイッチング周波数、例えば18kHzよりも低いスイッチング周波数、例えば0.1Hzとすることにより、制限回路として動作させるものである。
【0049】
すなわち、昇圧回路3のスイッチ素子S1をオンさせると、昇圧回路3のインダクタL1により電流が制限されるが、ある時間(ある電流レベル)を越えると、制限がなくなり、多くの電流が流れ始めるため太陽電池Eの出力電圧が下がり、上述の図2の矢符Cで示されるようにB点に移動していく。太陽電池Eの出力電圧がある設定値(例えば、内部制御電源が動作可能な範囲以内であるDC100V)になると、スイッチ素子S1をオフする。すると、太陽電池Eから平滑用の電解コンデンサC2に電流が流れ、充電される。充電が終わると、太陽電池Eから電流が流れなくなるため、図2の矢符Cで示されるようにA点に移動していく。
【0050】
したがって、太陽電池Eの入力電圧が、運転電圧範囲の上限値DC420Vに達すると、過電圧を保護するためにスイッチ素子S1をオンして上記の動作を低い周波数で行って制限するのである。
【0051】
なお、太陽電池Eの入力電圧が、所定の電圧である320V以上では、昇圧回路3を動作させることなく、スルーさせ、入力電圧が、320V未満では、昇圧回路3を動作させて昇圧するのは、実施の形態1と同様である。
【0052】
本発明の他の実施の形態として、昇圧回路3のスイッチング周波数を低くするのではなく、小さいデューティでスイッチングして過電圧を保護するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、太陽電池の入力電圧を高電圧化してもその入力電圧が制限電圧以下となるように制御可能としたから、内部の部品の耐圧オーバーで部品が破壊されるということがなく、また、高電圧入力によって昇圧回路での昇圧をできるだけ行わないようにすることができ、電力変換効率を従来よりも大幅に改善することができる一方、照度低下などによって太陽電池の入力電圧が所定の電圧未満になると、昇圧回路で昇圧するので、運転を継続することができ、運転可能な電圧範囲を広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るパワーコンディショナの回路図。
【図2】太陽電池のIVカーブとPVカーブとを示す図。
【図3】本発明の実施の形態2に係るパワーコンディショナの回路図。
【図4】本発明の実施の形態3に係るパワーコンディショナの回路図。
【図5】本発明の実施の形態4に係るパワーコンディショナの回路図。
【図6】本発明の実施の形態5に係るパワーコンディショナの回路図。
【図7】図6(a)の太陽電池セルのIVカーブを示す図。
【図8】本発明の実施の形態6に係るパワーコンディショナの回路図。
【図9】本発明の実施の形態7に係るパワーコンディショナの回路図。
【図10】従来のパワーコンディショナの回路図。
【符号の説明】
1,10 パワーコンディショナ
2,20 パワーコンディショナ制御部
3 昇圧回路
4 インバータ回路
E 太陽電池

Claims (1)

  1. インバータ回路の動作を制御するパワーコンディショナ制御部によって、太陽電池からの入力電圧を、本パワーコンディショナの運転電圧範囲の上限値もしくは該上限値に近い値に設定された制限電圧以下に制限するとともに、前記パワーコンディショナ制御部は、太陽電池からの入力電圧が、本パワーコンディショナの運転電圧範囲の下限値もしくは該下限値に近い値に設定された所定の電圧以上であるときには、昇圧回路で昇圧することなくそのまま前記インバータ回路に前記入力電圧を与える一方、太陽電池からの入力電圧が前記所定の電圧未満であるときには、前記昇圧回路で前記入力電圧を昇圧して前記インバータ回路に与え、太陽電池からの入力電圧が前記制限電圧に達すると、前記昇圧回路のスイッチ素子を、昇圧動作時よりも低い周波数または小さいデューティでスイッチングして前記入力電圧を前記制限電圧以下に制限することを特徴とする太陽光発電システムにおけるパワーコンディショナ。
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