JP3941006B2 - シリカ除去装置及びシリカ含有水の処理方法 - Google Patents

シリカ除去装置及びシリカ含有水の処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリカ除去装置に関する。さらに詳しくは、本発明は、多孔質シリカ除去剤のシリカ除去能力を完全に使いきり、多孔質シリカ除去剤の使用量を節減し、産業廃棄物の発生量を低減することができるシリカ除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷却水系、ボイラ水系、逆浸透膜濃縮水系などの水と接触する伝熱面や配管内では、シリカスケールによる障害が発生する。開放循環冷却水系においては、冷却水の一部が冷却塔で蒸発するために水中のスケール成分が濃縮され、飽和濃度を超えるとスケール障害が発生する。濃縮されて高濃度になったカルシウム成分やマグネシウム成分に対しては、種晶の種類を変えた晶析法を適用することができ、スケール化を防止する優れた高分子分散剤も開発されている。しかし、過飽和になった高濃度シリカ成分に対しては十分に有効なスケール防止剤がなく、シリカ濃度が高い原水を使用する冷却水系では濃縮倍数を高くすることができないという問題があった。
逆浸透膜装置を用いて脱塩水を製造する場合、逆浸透膜を透過しないで溶解塩類を高濃度に含む濃縮水は、原水槽に一部が戻されて新たな原水と混合され、再び逆浸透膜装置に送られることが多い。この濃縮水ループでは、溶解塩類が濃縮されて高濃度になり、飽和濃度を超えるとスケール障害を発生させ、逆浸透膜のフラックス低下を招く。シリカ成分が高濃度に濃縮された場合でも十分に性能を発揮し得るシリカスケール防止剤がないので、従来は濃縮水系においてシリカスケールが発生しない程度に濃縮水の一部を排出し、濃縮倍数を制御していた。このために、原水に対する脱塩水の回収率が悪いという問題があった。
このために、シリカ、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウムなどのシリカスケールに対する有効な防止策が求められている。本発明者らは、簡単な装置を用いて、シリカ含有水より効果的にシリカを除去し、冷却水系やボイラ水系などのシリカスケール発生を防止することができるシリカ除去装置として、シリカ含有水の流入口と処理水の流出口を有し、シリカゲル粒子が充填されたカラムを備えたシリカ除去装置を提案した(特許文献1)。この装置を用いることにより、シリカ含有水中のシリカをシリカゲル粒子の表面に吸着又は重合させて、水中のシリカ濃度を低下させ、効果的にシリカスケールの発生を防止することが可能となったが、多孔質シリカ除去剤が水中のシリカを除去するにしたがい、シリカ除去速度が漸次低下するために、シリカ除去能力がまだ残存していても多孔質シリカ除去剤を新品に入れ替えなければならず、そのためにランニングコストが嵩む。また、使用済み多孔質シリカ除去剤を産業廃棄物とする場合は、廃棄物量が多くなる。
このために、シリカ除去能力を有する多孔質シリカ除去剤の能力を完全に使いきり、多孔質シリカ除去剤の使用量を節減し、産業廃棄物の発生量を低減することができるシリカ除去装置が求められていた。
【特許文献1】
特開2001−149952号公報(第2頁)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、多孔質シリカ除去剤のシリカ除去能力を完全に使いきり、多孔質シリカ除去剤の使用量を節減し、産業廃棄物の発生量を低減することができるシリカ除去装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムを多段に設置してシリカ含有水を通水し、最前段のカラムのシリカ除去能力が使い尽くされたとき、そのカラムを系から外すことにより、あるいは、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムの通水方向を切り替え変え可能とし、シリカ含有水を上向流と下向流に切り替えながらカラムに通水することにより、多孔質シリカ除去剤のシリカ除去能力を完全に使い尽くすことが可能となることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)シリカ除去手段が、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムが直列多段に設置されたものであって、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムの上部と下部に除去剤流出を防止するための手段と、上向流と下向流を切り替え可能にする手段とを有することを特徴とするシリカ含有水のシリカ除去装置、
(2)シリカ除去手段が、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムの上部と下部に除去剤流出を防止するための手段、上向流と下向流を切り替え可能にする手段とを有するものであって、カラム間差圧が所定値以上になった場合、或いは、所定時間毎に、上向流と下向流とを切り替えるよう制御することができる手段をさらに有することを特徴とするシリカ含有水のシリカ除去装置、及び、
第1項又は第2項記載のシリカ除去装置を用いたシリカ除去方法であって、カラム間差圧が所定値以上になった場合、或いは、所定時間毎に上向流と下向流とを切り替えることを特徴とするシリカ含有水の処理方法、
を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のシリカ除去装置の第一の態様は、シリカ除去手段が、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムが直列多段に設置されたものであるシリカ含有水のシリカ除去装置である。本発明のシリカ除去装置の第二の態様は、シリカ除去手段が、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムの上部と下部に除去剤流出を防止するための手段を有し、上向流と下向流を切り替え可能にしたものであるシリカ含有水のシリカ除去装置である。本発明のシリカ除去装置は、シリカ除去手段の前に、さらに被処理水のpHを7〜9に調整する手段を有することが好ましい。本発明のシリカ除去装置は、多孔質シリカ除去剤が、中性又は酸性の水に浸漬後カラムに充填されたものであることが好ましい。
【0006】
図1は、本発明装置の一態様の工程系統図である。本態様の装置は、多孔質シリカ除去剤を充填したカラム1、カラム2及びカラム3、図に示される配管、バルブa1、a2、a3、b1、b2、b3、c1、c2及びc3を有する。バルブa1、b1及びc2を開にし、その他のバルブを閉にして、ポンプ4によりシリカ含有水を供給すると、カラム1からカラム2にシリカ含有水が上向流で通水されて処理水が得られ、カラム3は待機の状態になる。カラム1がシリカの除去により飽和し、カラム1の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブa2、b2及びc3を開にし、その他のバルブを閉にすると、カラム2からカラム3にシリカ含有水が上向流で通水されて処理水が得られる。カラム2とカラム3に通水する間に、カラム1の多孔質シリカ除去剤を新品と交換して、カラム1を待機させることができる。カラム2がシリカの除去により飽和し、カラム2の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブa3、b3及びc1を開にして、その他のバルブを閉にすると、カラム3からカラム1にシリカ含有水が上向流で通水されて処理水が得られる。カラム3がシリカの除去により飽和し、カラム3の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブa1、b1及びc2を開にし、その他のバルブを閉にして、カラム1からカラム2にシリカ含有水が上向流で通水される最初の状態に戻る。
【0007】
本発明装置の第一の態様によれば、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムを多段に設置し、最前段のカラムの多孔質シリカ除去剤がシリカの除去により飽和し、除去能力がなくなるまで使い切ることができるので、処理水の単位量あたりの多孔質シリカ除去剤の使用量を節減することができる。また、いわゆるメリーゴーラウンド方式により、シリカの除去により飽和した最前段のカラムを通水系から外し、最初の2段目のカラムを最前段のカラムに繰り上げて通水を継続し、その間に、最初の最前段のカラムの多孔質シリカ除去剤を新品と交換して待機させることができるので、シリカ含有水のシリカ除去処理を中断することなく継続することができる。その結果、多孔質シリカ除去剤のシリカ除去能力を最大限に利用して処理コストを低減し、多孔質シリカ除去剤の交換頻度を少なくして作業効率を向上するとともに、安定したシリカ除去性能を維持することができる。多孔質シリカ除去剤の交換時期は、最前段のカラム出口のシリカ濃度を測定して、シリカ除去性能の低下により判断することができるが、一定の通水量を処理したのちに多孔質シリカ除去剤を交換することもできる。
【0008】
本実施の形態ではカラム内を上向流でシリカ含有水は通水する構成としたが、下向流で通水するようにしてもよい。また、固定床、流動床のいずれの方法を用いることも可能である。流動床を採用した場合には、濁質などによる目詰まりを抑制することが可能である。固定床を採用した場合には、流動床方式に比較して通水速度を大きくとることが可能であり、また、装置を小型化し得る利点がある。
また、カラムの後段に固液分離手段を設け、更に固液分離手段によって分離された固形分をカラムに戻すように配管を設ければ、カラムから流出する微小な多孔質シリカ除去剤を回収してカラムに戻すことが可能となる。このような構成とすることで、流動床方式を採用した場合においても、通水速度をある程度は速くすることが可能となるため、装置を小型化することが可能となる。固液分離手段としてサイクロンセパレーターを用いれば装置を更に小型化することが可能となる。
【0009】
図2は、本発明装置の他の態様の工程系統図である。本態様の装置は、多孔質シリカ除去剤を充填したカラム5、図に示される配管、バルブd1、d2、e1及びe2、圧力計6及び圧力計7を有する。カラムの上部と下部には、除去剤流出防止網8及び9が備えられている。バルブd1とd2を開にし、バルブe1とe2を閉にし、ポンプ10でシリカ含有水を供給することにより、カラムに上向流で通水することができる。また、バルブd1とd2を閉に、バルブe1とe2を開に切り替えることにより、通水方向を上向流から下向流に切り替えることができる。
本態様の装置において、通水方向を切り替える時期に特に制限はないが、圧力計6及び圧力計7で測定したカラム間差圧が所定の値に達したとき、自動的に通水方向を切り替えることが好ましい。工場などで発生するシリカ含有水には、シリカの他に懸濁物質などが含まれる場合が多い。このようなシリカ含有水を一方向のみに通水しつづけると、カラムの水供給側に懸濁物質が蓄積し、圧力損失が大きくなる。本発明装置の第二の態様によれば、通水方向を切り替えて多孔質シリカ除去剤を充填したカラムにシリカ含有水を通水し、懸濁物質の蓄積を防いで、一定の流量で安定して長時間通水することが可能になる。多孔質シリカ除去剤を充填したカラムには、上部と下部に除去剤流出を防止するための手段が設けられているので、水流にともなって多孔質シリカ除去剤が流出するおそれはない。
【0010】
多孔質シリカ除去剤を充填したカラムに、シリカ含有水を一方向のみから通水すると、シリカ含有水の供給側の多孔質シリカ除去剤のシリカ除去能力が先に低下し、処理水の流出側の多孔質シリカ除去剤のシリカ除去能力は低下の程度が少ない。通水方向を切り替えることにより、シリカ除去能力が大きく残存している処理水の流出側の多孔質シリカ除去剤を、シリカ含有水の供給側になるように切り替えて、効率的にシリカを除去することができる。通水方向の切り替えは、カラム間差圧により制御する外に、所定時間にタイマーで制御して切り替えることもできる。
本発明装置においては、必要に応じて、その前段に懸濁物質除去手段を設けることができる。処理すべきシリカ含有水が懸濁物質を含有すると、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムが、懸濁物質によって目詣まりを生じ、処理水量が減少するおそれがある。懸濁物質除去手段を設けて、あらかじめシリカ含有水中の懸濁物質を除去することにより、カラムの目詰まりを防止することができる。懸濁物質除去手段に特に制限はないが、ろ過装置は小型化し得るので、好適に用いることができる。
【0011】
図3は、本発明装置の他の態様の工程系統図である。本態様の装置は、多孔質シリカ除去剤を充填したカラム1、カラム2及びカラム3、図に示される配管、バルブf1、f2、f3、f4、f5、f6、g1、g2、g3、g4、g5、g6、h1、h2、h3、h4、h5及びh6を有する。バルブf1、h1、f2、f3、f4、g5、f6及びh5を開にし、その他のバルブを閉にして、ポンプ4によりシリカ含有水を供給すると、カラム1からカラム2にシリカ含有水が下向流で通水されて処理水が得られ、カラム3は待機の状態になる。カラム1がシリカの除去により飽和し、カラム1の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブf1、g2、f3、f4、f5、h2、f6及びh5を開にし、その他のバルブを閉にすると、カラム2からカラム3にシリカ含有水が下向流で通水されて処理水が得られる。カラム2とカラム3に通水する間に、カラム1の多孔質シリカ除去剤を新品と交換して、カラム1を待機させることができる。カラム2がシリカの除去により飽和し、カラム2の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブf1、g2、f3、g4、f5、h2、h3、h4及びh5を開にして、その他のバルブを閉にすると、カラム3からカラム1にシリカ含有水が下向流で通水されて処理水が得られる。カラム3がシリカの除去により飽和し、カラム3の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブf1、h1、f2、f3、f4、g5、f6及びh5を開にし、その他のバルブを閉にして、カラム1からカラム2にシリカ含有水が上向流で通水される最初の状態に戻る。
【0012】
バルブg1、h1、g2、g3、g4、f5、g6及びh5を開にし、その他のバルブを閉にして、ポンプ4によりシリカ含有水を供給すると、カラム1からカラム2にシリカ含有水が上向流で通水されて処理水が得られ、カラム3は待機の状態になる。カラム1がシリカの除去により飽和し、カラム1の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブf1、g2、g3、g4、g5、h2、g6及びh5を開にし、その他のバルブを閉にすると、カラム2からカラム3にシリカ含有水が上向流で通水されて処理水が得られる。カラム2とカラム3に通水する間に、カラム1の多孔質シリカ除去剤を新品と交換して、カラム1を待機させることができる。カラム2がシリカの除去により飽和し、カラム2の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブf1、g2、f3、g4、g5、h2、g6、h4及びh6を開にして、その他のバルブを閉にすると、カラム3からカラム1にシリカ含有水が上向流で通水されて処理水が得られる。カラム3がシリカの除去により飽和し、カラム3の流出水のシリカ濃度が供給されるシリカ含有水のシリカ濃度と等しくなったとき、バルブg1、h1、g2、g3、g4、f5、g6及びh5を開にし、その他のバルブを閉にして、カラム1からカラム2にシリカ含有水が上向流で通水される最初の状態に戻る。
なお、本態様の装置は、シリカ含有水供給側の配管及び処理水流出側の配管に圧力計を設け、これら圧力計の差圧が所定の値に達したとき、多段のカラムに供給するシリカ含有水の通水方向を切り替えるようにしてもよい。
【0013】
本発明装置に用いる多孔質シリカ除去剤に特に制限はなく、例えば、シリカゲル、珪藻土、火山岩質ガラスなどを挙げることができる。シリカゲルとしては、天然シリカゲル、合成シリカゲルのいずれをも用いることができ、また、組成式SiO2・nH2Oで表されるシリカゲルの外に、Al23を含有するシリカアルミナ質ゲルや、ホワイトカーボンと呼ばれる無水ケイ酸、含水ケイ酸なども用いることができる。また、化学修飾されていない通常のシリカゲルの外に、メチル基、ブチル基、オクチル基、オクタデシル基、フェニル基などの炭化水素基で化学修飾されたシリカゲル、アミノ基、アミノプロピル基、第四級アンモニウム基、スルホン酸基などで化学修飾されたシリカゲルなども用いることができる。合成シリカゲルは、ケイ酸ナトリウムの水溶液を無機酸により中和し、析出した沈殿を水洗、乾燥することにより得ることができるが、乾燥用やクロマトグラフ用として市販されているシリカゲルを用いることもできる。シリカゲルの空隙率は、通常40〜60容量%である。珪藻土としては、例えば、天然に産したままの未精製品、天然の珪藻土を焼成した焼成品、天然の珪藻土を希塩酸で処理したのち、水洗、乾燥した精製品などを挙げることができる。珪藻土は、SiO2含有量85〜95重量%、空隙率80〜85容量%の多孔質である。火山岩質ガラスとしては、例えば、真珠岩、黒曜岩、松脂岩、流紋岩、ネバダ岩、リソイダイトなどのガラス質のアルミノケイ酸塩を挙げることができる。火山岩質ガラスは、SiO2含有量70〜76重量%である。
【0014】
本発明装置に用いる多孔質シリカ除去剤の形状に特に制限はないが、破砕型又は球状に成形された除去剤を好適に用いることができる。破砕型の除去剤は、例えば、火山岩質ガラスを破砕することにより得ることができる。球状に成形された除去剤は、例えば、シリカゲルの製造工程中に球状に成形することができ、あるいは、珪藻土を球状に成形することができる。
本発明装置に用いる多孔質シリカ除去剤の平均粒径は、0.1〜0.5mmであることが好ましく、0.15〜0.4mmであることがより好ましい。球状でない除去剤の粒径は、同一体積を有する球状の除去剤の粒径として求める。除去剤の平均粒径が0.1〜0.5mmであると、流動床式上向流カラムにおいては、沈降速度が適当に大きく、良好なシリカ除去性能を有するので、通水速度を大きくして、装置を小型化することができる。また、除去剤の平均粒径が0.1〜0.5mmであると、固定床式カラムにおいては、ろ過抵抗が小さく、良好なシリカ除去性能を有するので、通水速度を大きくして、装置を小型化することができる。固定床式カラムにおいて、球状の除去剤を使用すると、ろ過抵抗が小さいのでより好ましい。更に、多孔質シリカ除去剤の平均粒径が0.5mmを超えると、除去剤中心部付近に細孔を残したまま表面近傍の細孔が閉塞することがあり、コストパフォーマンスが著しく低下する。
本発明装置において、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムの上部と下部に設ける除去剤流出を防止するための手段に特に制限はなく、例えば、多孔質シリカ除去剤の最小粒径より小さい目開きを有する金属製の網や、合成樹脂製の網などを挙げることができる。
【0015】
本発明装置は、被処理水のpHを7〜9に調整する手段を有することが好ましい。被処理水中のシリカは、pHが7〜9のときに多孔質シリカ除去剤により効果的に除去される。したがって、処理すべきシリカ含有水のpHが7〜9の範囲を外れている場合は、pH調整手段を用いて多孔質シリカ除去剤を充填したカラムへ供給する被処理水のpHを7〜9に調整することが好ましい。被処理水のpHが7未満であると、多孔質シリカ除去剤の表面の解離が小さくなり、シリカの除去力が低下するおそれがある。被処理水のpHが9を超えると、シリカの浴解度が増大し、多孔質シリカ除去剤によって除去し得るシリカの量が減少する。
本発明装置においては、多孔質シリカ除去剤を、中性又は酸性の水に浸漬したのち、カラムに充填することが好ましい。中性又は酸性の水のpHは、1〜7であることが好ましく、2〜5であることがより好ましい。乾燥状態で多孔質シリカ除去剤をカラムに充填したのち通水すると、充填作業の際に粉塵が発生する、通水直後に水和熱で温度が上昇する、多孔質シリカ除去剤の細孔内の気泡が抜けるのに時間がかかり、充填直後のシリカ除去率が低いなどの問題が生ずる。多孔質シリカ除去剤を水に浸漬したのちカラムに充填することにより、これらの問題が解消される。また、多孔質シリカ除去剤を酸性の水に浸漬したのちカラムに充填すると、表面の変質、劣化を抑えることができる等の理由により、高いシリカ除去率が得られる。
【0016】
本発明のシリカ除去装置を冷却水系に適用し、サイドストリーム処理装置として設置すると、シリカスケールの発生なしに冷却水系の濃縮倍数を高めることができる。多くの冷却水系では、冷却水のpHは8.5〜9に調整されているので、シリカ除去手段の前にpH調整手段を設ける必要はない。しかし、冷却水が懸濁物質を含む場合が多いので、冷却水のサイドフィルターを兼ねて懸濁物質除去手段を設置することが好ましい。また、既にサイドフィルターが設置されている冷却水系においては、サイドフィルターの後段に本発明のシリカ除去装置を設置することが好ましい。
本発明のシリカ除去装置は、逆浸透膜装置濃縮水系において、濃縮水ループの途中に設置することにより、シリカスケールの発生とシリカによるフラックス低下を防止しつつ、透過水の回収率を高めることができる。逆浸透膜装置には、前処理装置として既にろ過装置が設置されている場合が多いので、本発明装置の前段に懸濁物質除去手段を新たに設置する必要が生ずることは少ない。逆浸透膜濃縮水のpHは必ずしも7〜9の範囲にはないので、そのような場合にはシリカ除去装置の前段にpH調整手段を設けることが好ましい。
本発明のシリカ回収装置で使用し、シリカ除去能力を失った使用済みの多孔質シリカ除去剤は、量がまとまらず、使用場所が分散していて収集しにくいことから、通常は産業廃棄物として処分されるが、回収して再資源化することもできる。
【0017】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例1
多段カラムを用いて、シリカ含有水の処理を行った。
内径340mm、高さ500mmの円筒状カラム3本A、B及びCをこの順に直列に設置し、平均粒径150μmのB型球形シリカゲル[洞海化学工業(株)]を各カラムに20kgずつ充填した。最初はカラムCには通水せずに待機状態とし、前段のカラムAから後段のカラムBにpH8.9、シリカ濃度200mgSiO2/Lの実機冷却水を、最大圧力0.2MPa、流量10L/minで通水した。通水開始から10日毎にカラムAとカラムBの出口のシリカ濃度を分析した。カラムAの出口のシリカ濃度は、通水開始時と10日後は150mgSiO2/L、20日後は170mgSiO2/L、30日後は200mgSiO2/Lであった。カラムBの出口のシリカ濃度は、通水開始時から30日後まで、一貫して150mgSiO2/Lであった。
30日後に前段のカラムAの出口のシリカ濃度が200mgSiO2/L、すなわちカラムAによってシリカが除去されなくなったので、カラムBを前段のカラムとし、待機していたカラムCを後段のカラムとしてシリカ含有水の通水を継続した。カラムAは停止状態にして、その間にシリカゲルを新品に交換し、待機状態とした。
60日後に前段のカラムBの出口のシリカ濃度が200mgSiO2/L、すなわちカラムBによってシリカが除去されなくなったので、カラムCを前段のカラムとし、待機していたカラムAを後段のカラムとしてシリカ含有水の通水を継続した。カラムBは停止状態にして、その間にシリカゲルを新品に交換し、待機状態とした。90日後に前段のカラムCの出口のシリカ濃度が200mgSiO2/L、すなわちカラムCによってシリカが除去されなくなった
比較例1
実施例1と同じ内径340mm、高さ500mmの円筒状カラム1本に、平均粒径150μmのB型球形シリカゲル[洞海化学工業(株)]20kgを充填した。このカラムに、実施例1と同じpH8.9、シリカ濃度200mgSiO2/Lの実機冷却水を、最大圧力0.2MPa、流量10L/minで通水し、通水開始から10日毎にカラムの出口のシリカ濃度を分析した。カラムの出口のシリカ濃度は、通水開始時と10日後は150mgSiO2/Lであったが、20日後に170mgSiO2/Lになったので、通水を停止してカラム内のシリカゲルを交換した。
実施例1及び比較例1の結果を、第1表に示す。
【0018】
【表1】
Figure 0003941006
【0019】
実施例1においては、シリカゲル20kgについてシリカ含有水432m3(30日間)を処理し、処理を中断することなく、安定してシリカ濃度150mgSiO2/Lの処理水が得られる。これに対して、シリカゲルを充填したカラム1本のみを用いた比較例1では、シリカゲル20kgについてのシリカ含有水の処理量は288m3(20日間)であり、処理を中断してシリカゲルを交換する操作が必要であり、処理水のシリカ濃度も170mgSiO2/Lまで上昇する。
実施例2
上向流と下向流に通水方向を自動反転しつつ、シリカ含有水の処理を行った。内径400mm、高さ700mmの円筒状カラムの両端に目開き100μmの樹脂製網を設置して充填物が流出しないようにし、平均粒径150μmのB型球形シリカゲル[洞海化学工業(株)]40kgを充填した。シリカゲルは、両端の樹脂製網の間に充填されているので、通水方向を上向流にしてもシリカゲルが流動することはない。この固定床式シリカゲル充填カラムに差圧計を取り付け、カラム入口と出口の差庄が0.1MPaを超える毎に自動弁を作動させ、通水方向を逆転させた。供給するシリカ含有水は、pH8.9、シリカ濃度200mgSiO2/Lの実機冷却水であり、流量は10L/minとした。
カラム出口のシリカ濃度は、通水開始直後と10日後は145mgSiO2/L、20日後と30日後は155mgSiO2/Lであった。
比較例2
実施例2と同じシリカゲル40kgを充填したカラムに、差圧計をつけることなく、実施例2と同じシリカ含有水を通水方向を反転させない下向流で、最高圧力0.2MPa、流量10L/minで通水した。最高圧力0.2MPaを保つと、13日後から通水量が減少しはじめ、20日後の通水量7L/min、30日後の通水量2L/minとなった。カラム出口のシリカ濃度は、通水開始直後と10日後が145mgSiO2/L、20日後が150mgSiO2/L、30日後が155mgSiO2/Lであった。
実施例2及び比較例2の結果を、第2表に示す。
【0020】
【表2】
Figure 0003941006
【0021】
シリカゲル充填カラムの差圧を検出して通水方向を反転させながら通水した実施例2では、30日の通水期間を通じて10L/minの通水が可能であり、カラム出口のシリカ濃度もほぼ安定している。これに対して、下向流のみで通水した比較例2では、圧損のために通水量が減少し、30日後には2L/minまで低下している。
実施例3
内径1,000mm、高さ1,000mmのカラムに、シリカゲル[富士シリシア化学(株)、フジシリカゲルID破砕品、40メッシュ通過]750Lを充填した。このシリカゲル充填カラムに、シリカ濃度200mgSiO2/Lのシリカ含有水を通水して、シリカ除去処理を行った。なお、シリカ含有水は、水道水にケイ酸3号をシリカ濃度50mgSiO2/Lとなるように添加した原水を、活性炭、脱炭酸及び軟化処理した後、pH10に調整して、逆浸透膜装置によって約4倍に濃縮した逆浸透膜濃縮水を使用した。
逆浸透膜装置から流出するシリカ濃度200mgSiO2/Lの逆浸透膜濃縮水1.5m3/hに塩酸を添加してpH7に調整し、上記のシリカゲル充填カラムにSV2h-1で通水した。カラム出口のシリカ濃度は100mgSiO2/Lであり、シリカ除去率は50%であった。
実施例4
逆浸透膜濃縮水に塩酸を添加して、pH9に調整して、シリカゲル充填カラムに通水した以外は、実施例3と同様にして、処理を行った。カラム出口のシリカ濃度は150mgSiO2/Lであり、シリカ除去率は25%であった。
比較例3
逆浸透膜濃縮水に塩酸を添加して、pH6に調整して、シリカゲル充填カラムに通水した以外は、実施例3と同様にして、処理を行った。カラム出口のシリカ濃度は200mgSiO2/Lであり、シリカは全く除去されていなかった。
比較例4
逆浸透膜濃縮水に塩酸を添加して、pH10に調整して、シリカゲル充填カラムに通水した以外は、実施例3と同様にして、処理を行った。カラム出口のシリカ濃度は200mgSiO2/Lであり、シリカは全く除去されていなかった。
実施例3〜4及び比較例3〜4の結果を、第3表に示す。
【0022】
【表3】
Figure 0003941006
【0023】
逆浸透膜濃縮水のpHを7又は9に調整した実施例3と実施例4では、シリカが除去率50%と25%で除去されているのに対して、逆浸透膜濃縮水のpHを6又は10に調整した比較例3と比較例4では、シリカは全く除去されていない。この結果から、被処理水のpHが7〜9の範囲にない場合は、pH調整手段を設けて、被処理水のpHを7〜9に調整する必要があることが分かる。
実施例5
内径30mm、高さ500mmの円筒状カラムに、純水に24時間浸漬したシリカゲル[富士シリシア化学(株)、フジシリカゲルID破砕品、40メッシュ通過]150mLを充填した。
このシリカゲル充填カラムに、シリカ200mgSiO2/Lを含有するpH8.7の合成水3L/hを下向流で通水し、通水開始60分後に、カラム出口のシリカ濃度、カラムの入口温度及び出口温度を測定した。
カラム出口のシリカ濃度は135mgSiO2/L、シリカ除去率は33%であり、カラムの入口温度と出口温度はともに25℃であった。
実施例6
純水に24時間浸漬したシリカゲルの代わりに、pH2の希塩酸に24時間浸漬したシリカゲルを充填した以外は、実施例5と同様にして、通水試験を行った。
通水開始60分後のカラム出口のシリカ濃度は123mgSiO2/L、シリカ除去率は39%であり、カラムの入口温度と出口温度はともに25℃であった。
比較例5
純水に24時間浸漬したシリカゲルの代わりに、乾燥状態のシリカゲルを充填した以外は、実施例5と同様にして、通水試験を行った。
通水開始60分後のカラム出口のシリカ濃度は161mgSiO2/L、シリカ除去率は20%であり、カラムの入口温度は25℃、出口温度は34℃であった。
実施例5〜6及び比較例5の結果を、第4表に示す。
【0024】
【表4】
Figure 0003941006
【0025】
シリカ除去率は、シリカゲルを希塩酸に浸漬してカラムに充填した実施例6が最も高く、シリカゲルを純水に浸漬してカラムに充填した実施例5がこれに次いでいる。乾燥状態のシリカゲルをカラムに充填した比較例5は、シリカ除去率が低く、通水開始60分後においても発熱を生じている。
【0026】
【発明の効果】
本発明のシリカ除去装置によれば、簡単な装置を用いてシリカ含有水から効果的にシリカを除去し、冷却水系やボイラ水系などにおけるスケールの発生を防止し、かつ、多孔質シリカ除去剤のシリカ除去能力を完全に使いきり、多孔質シリカ除去剤の使用量を節減し、産業廃棄物の発生量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明装置の一態様の工程系統図である。
【図2】図2は、本発明装置の他の態様の工程系統図である。
【図3】図3は、本発明装置の他の態様の工程系統図である。
【符号の説明】
1 カラム
2 カラム
3 カラム
4 ポンプ
5 カラム
6 圧力計
7 圧力計
8 除去剤流出防止網
9 除去剤流出防止網
10 ポンプ

Claims (3)

  1. シリカ除去手段が、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムが直列多段に設置されたものであって、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムの上部と下部に除去剤流出を防止するための手段と、上向流と下向流を切り替え可能にする手段とを有することを特徴とするシリカ含有水のシリカ除去装置。
  2. シリカ除去手段が、多孔質シリカ除去剤を充填したカラムの上部と下部に除去剤流出を防止するための手段、上向流と下向流を切り替え可能にする手段とを有するものであって、カラム間差圧が所定値以上になった場合、或いは、所定時間毎に、上向流と下向流とを切り替えるよう制御することができる手段をさらに有することを特徴とするシリカ含有水のシリカ除去装置。
  3. 請求項1又は2記載のシリカ除去装置を用いたシリカ除去方法であって、カラム間差圧が所定値以上になった場合、或いは、所定時間毎に上向流と下向流とを切り替えることを特徴とするシリカ含有水の処理方法。
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