JP3940952B2 - スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、スチレン系樹脂と熱可塑性エラストマーとを混合してなる新規なスチレン系樹脂組成物に関する。
スチレン系樹脂は、成形加工性に優れる点からプラスチック容器に多く使用されている。近年、プラスチック容器の分野では環境負荷等の問題から塩化ビニル系樹脂からスチレン系樹脂への代替が進んでおり、特にスチレン系樹脂シートを真空成形、プレス成形して得られる成型用シートにおいてはスチレン系樹脂に熱可塑性エラストマーを配合した所謂耐衝撃性スチレン系樹脂組成物が多用されている。しかしながら、耐衝撃性スチレン系樹脂組成物は、前記熱可塑性エラストマーの配合割合を高めた場合には、耐衝撃性は向上するものの、成型用シートの剛性の低下を招き外部からの過重によって成型品が容易に変形するため、該内容物を梱包する容器の場合、該内容物が損傷を受けやすくなるものであった。一方、耐衝撃性スチレン系樹脂組成物中の熱可塑性エラストマー量を少なくした場合は、成型品の剛性は高まるものの、衝撃強度は低くなり、成型品にクラック、折れや割れが生じやすいものであった。そこで、従来より、このように相互に背反する成型品の剛性と耐衝撃性とのバランスを図る検討がなされており、例えばスチレンブロック量が65〜85質量%のスチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、及びスチレンブロック量が10〜50質量%のスチレン−ブタジエンブロック共重合体を配合した透明耐衝撃性樹脂組成物が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
しかし、上記透明耐衝撃性樹脂組成物は、該組成物の成型品において剛性と耐衝撃性とを兼備させることができるものの、成型品にした場合の面衝撃強度が未だ十分なものでなく、特に成型用シートを二次成形して得られるブリスターパッケージ、キャリアテープ、食品用容器等の各種二次成型品において、内容物を梱包した状態で、落下や運搬時における振動によって割れやクラックが生じやすいものであった。
特開平7−309992号公報
本発明が解決しようとする課題は、耐衝撃性スチレン系樹脂組成物の成型品における面衝撃強度を飛躍的に改善し、面衝撃強度と剛性とのバランスを改善することにある。
本発明者等は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、スチレン系共重合体(A)と、スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)、及び共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)から構成されるブロック共重合体(B)とを含むスチレン系樹脂組成物であって、前記スチレン系共重合体(A)がスチレン系単量体(a)、アクリル酸ブチル(b)、及びメタクリル酸メチル(c)の3元共重合体であって、前記ブロック共重合体(B)が組成物中で所定のモルフォロジーを有し、更に、前記共役ジエン系単量体に由来する構造単位を原料質量比で前記スチレン系樹脂組成物中9〜25質量%の割合である場合、その成型品が優れた剛性を発現すると共に、面衝撃強度も飛躍的に向上することを見いだし、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明はスチレン系共重合体(A)と、スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)及び共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)から構成されるブロック共重合体(B)とを含むスチレン系樹脂組成物であって、
前記スチレン系共重合体(A)がスチレン系単量体(a)、アクリル酸ブチル(b)及びメタクリル酸メチル(c)の共重合体であり、
前記ブロック共重合体(B)が、前記重合体ブロック(b1)の層とジエン系単量体の前記重合体ブロック(b2)の層が交互に積層する多層構造を形成しており、かつ、
前記共役ジエン系単量体に由来する構造単位を原料質量比で前記スチレン系樹脂組成物中9〜25質量%の割合で含有する
ことを特徴とするスチレン系樹脂組成物に関する。
本発明は、更に前記スチレン系樹脂組成物からなる成型用シートに関する。
本発明は、更に前記スチレン系樹脂組成物からなるブリスターパッケージに関する。
本発明の透明性スチレン系樹脂組成物は、前記した通り、スチレン系共重合体(A)と、スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)及び共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)から構成されるブロック共重合体(B)とから構成され、かつ、前記スチレン系共重合体(A)がスチレン系単量体(a)、アクリル酸ブチル(b)、及びメタクリル酸メチル(c)から構成されるものである。そして、前記ブロック共重合体(B)は、該ブロック共重合体(B)中のスチレン系単量体の重合体ブロック(b1)の層と、共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)の層とが交互に積層する多層構造を形成しており、前記スチレン系共重合体(A)は、該多層構造の層間に入り込んで連続層を形成している。ここで、前記スチレン系共重合体(A)が連続層を形成し、前記ブロック共重合体(B)が多層構造を形成するモルフォロジーは、具体的には図1で示される透過型電子顕微鏡写真(TEM)で確認することができる。該図1において黒く写る部分がブロック共重合体(B)中の共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)の層に対応しており、この層で囲まれている白抜き部分がスチレン系単量体の重合体ブロック(b1)の層に対応している。
前記スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)及び共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)から構成されるブロック共重合体(B)は、それ自体、該ブロック共重合体(B)中の前記重合体ブロック(b1)の層と共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)の層が交互に積層する多層構造を有している。本発明ではかかる多層構造をできるだけ崩すことなく、複数の共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)の層の層間に前記スチレン系共重合体(A)を連続層として存在させることによって面衝撃強度を改善できたものである。これに対して、SBSをブロック共重合体として用い、かつ、スチレン系単量体とアクリル酸ブチルとの二元共重合体を連続層として用いる前記従来技術の場合、該共重合体とブロック共重合体とが相溶化し易い為に、SBSが有するモルフォロジーが破壊され、前記した成型品の面衝撃強度、特に成型用シートを二次成形した成型品の面衝撃強度が十分なレベルに達しないものであった。
本発明では、特に連続層を形成するスチレン系共重合体(A)の単量体成分としてメタクリル酸メチル(c)を用いたこと、及び共役ジエン系単量体に由来する構造単位を原料質量比基準で前記スチレン系樹脂組成物中9〜25質量%となる割合にすることにより、前記した適切なモルフォロジーを発現させ面衝撃強度と剛性のバランスを図ることができたものである。尚、ここで共役ジエン系単量体に由来する構造単位とは、該共役ジエン系単量体が付加反応したアルキレン構造部位をいい、例えば、共役ジエン系単量体として1,3−ブタジエンを用いた場合には、ブタ−2−エン−1,4−ジイル、及びブタ−3−エン−1,2−ジイルを表す。
また、このような適度なモルフォロジーを形成する為には、更にメタクリル酸メチル(c)に由来する構造単位を原料質量比基準で前記スチレン系樹脂組成物中1.5〜6質量%となる割合にすることが好ましい。ここでメタクリル酸メチル(c)に由来する構造単位とは、該メタクリル酸メチル(c)が付加反応した構造部位をいい、具体的には1−メチル−1−メチルオキシカルボニル−エチレンである。
更に、アクリル酸ブチル(b)に由来する構造単位の存在量も前記スチレン系樹脂組成物のモルフォロジー形成に影響しており、これが多くなるにつれて前記多層構造の割合が少なくなる傾向にある。一方、該構造単位が少なくなるにつれて前記多層構造の割合は多くなる傾向があるものの、剛性が低下する。よって、これらの点からアクリル酸ブチル(b)に由来する構造単位を原料質量比基準で前記スチレン系樹脂組成物中2.8〜8.5質量%となる割合にすることが好ましい。ここでアクリル酸ブチル(b)に由来する構造単位とは、該アクリル酸ブチル(b)が付加反応した構造部位をいい、具体的には1−ブチルオキシカルボニル−エチレンである。
ここでスチレン系樹脂組成物中の共役ジエン系単量体に由来する構造単位、メタクリル酸メチル(c)に由来する構造単位、及びアクリル酸ブチル(b)に由来する構造単位の含有率は、C13−NMRの測定における各構造単位に特徴的な炭素原子に対応するケミカルピークの面積比から求めることができる。例えば、メタクリル酸メチル(b)に由来する構造単位の場合、カルボニル炭素原子のケミカルシフト175ppm、アクリル酸ブチル(b)に由来する構造単位の場合、酸素原子に結合するブチル基の炭素原子のケミカルシフト63ppmのピークの面積比からこれらの構造単位の含有率を求めることができる。
本発明の透明性スチレン系樹脂組成物において連続層を形成する前記スチレン系共重合体(A)は、前記した通りスチレン系単量体(a)、アクリル酸ブチル(b)、及びメタクリル酸メチル(c)の共重合体である。このようにスチレン系単量体(a)の共重合成分としてアクリル酸ブチル(b)を用いることで組成物自体に柔軟性を付与することができ、また、メタクリル酸メチル(c)を用いることで、前記スチレン−ブタジエンブロック共重合体(B)との相溶化を抑制し、前記ブロック共重合体(B)が有するモルフォロジーを保持することができる。
ここで、スチレン系共重合体(A)を構成するスチレン系単量体は、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、エチルスチレン、イソブチルスチレン、t−ブチルスチレン、o−ブロムスチレン、m−ブロムスチレン、p−ブロムスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン等が挙げられる。これらのなかでも反応性が良好で重合が容易である等の理由からスチレンが好ましい。
また、前記スチレン系共重合体(A)は、スチレン系単量体(a)78〜85質量%、アクリル酸ブチル(b)6〜19質量%、及びメタクリル酸メチル(c)3〜16重量%の共重合体であることが好ましい。後述するように、成型品の面衝撃強度の点から前記ブロック共重合体(B)は該共重合体中のポリブタジエンブロックの含有量が20〜30質量%であることが好ましく、前記スチレン系共重合体(A)の原料単量体比率を前記した78〜85質量%なる割合とすることで、その成型品に優れた透明性を付与することができる。更に、面衝撃強度及び剛性のバランスも一層良好なものとなる。特に、成型品の透明性の点からは、上記比率の中でも前記ブロック共重合体(B)との屈折率の差が0.002以下となる様、適宜単量体比率を調節することが好ましい。また、メタクリル酸メチル(c)を前記した3〜16重量%なる割合で使用することにより、成型品に優れた耐熱性を付与することができ、気温の高い地方での使用、又は夏期の使用において優れた剛性と面衝撃強度とを発現させることができる。更に、メタクリル酸メチル(c)を前記割合で使用することにより、前記スチレン系共重合体(A)の分子量を比較的低く抑え乍らも溶融時に適度な流動性を発現させて、良好な成型加工性を発現させることができる。その為、連続層である前記スチレン系共重合体(A)が適度な柔軟性を有することになる結果、成型用シートの折り曲げ白化を良好に防止することができる。このような観点から前記スチレン系共重合体(A)の質量平均分子量は25×104〜35×104であるスチレン系共重合体であることが好ましく、また、メルトマスフローレイトは5〜12g/10minであることが好ましい。このように前記スチレン系共重合体(A)は分子量を低く抑えながら適当な流動性を発現させることができる為、前記スチレン系共重合体(A)と前記ブロック共重合体(B)とを溶融混練する際の温度条件を低く設定できる。その結果、溶融混練時にゲル化の発生を防止でき、最終的に得られる成型品の外観が優れたものとなる。
このようなスチレン系共重合体(A)は、スチレン系単量体(a)、アクリル酸ブチル(b)、及びメタクリル酸メチル(c)を所定の質量比で重合して得ることができる。重合方法は、懸濁重合法、塊状懸濁重合法、溶液重合法、及び塊状重合法が挙げられるが、生産性、コスト面及び組成の均一性の点から連続塊状重合法が好ましい。
本発明では、該連続塊状重合法のなかでも特に複数の管状反応器を直列に連結した重合ラインを有し、かつ、前記管状反応器の内部にミキシングエレメントを配設してなる重合装置を用いた連続塊状重合法が、均質なスチレン系共重合体(A)を効率的に生産できる点から好ましい。
尚、ここで用いるミキシングエレメントは、例えば管内に流入した重合液の流れの分割と流れ方向を変え、分割と合流を繰り返すことにより重合液を混合するものであり、SMX型、SMR型のスルザー式の管状ミキサー、ケニックス式のスタティックミキサー、東レ式の管状ミキサー等が挙げられる。
また、当該連続塊状重合法においては原料成分を前記重合装置に投入する前に予め攪拌式反応器を用い、各原料成分をこの攪拌式反応器内で予備重合した、次いで、連続的に前記連続塊状重合ラインを構成する重合装置に該重合液を投入することが得られるスチレン系共重合体(A)の均一性がより高まる点から好ましい。ここで使用し得る攪拌式反応器は、例えば攪拌式槽型反応器、攪拌式塔型反応器等が挙げられ、該攪拌器内の攪拌翼は、例えばアンカー型、タービン型、スクリュー型、ダブルヘリカル型、ログボーン型等の攪拌翼が何れも使用できる。
かかる攪拌式反応器及び連続塊状重合装置を連結した連続重合ライン内で前記各原料成分の重合を行う際の温度条件は、重合転化率が35〜55質量%までの重合初期段階では120〜135℃、その後の重合後段では140〜160℃の範囲であることが好ましい。かかる温度条件を満たす場合、得られるスチレン系共重合体(A)の分子量の制御が容易になり、かつ、生産性も格段に向上する。
重合終了後は、重合溶液は予熱器内で予熱され、次いで脱揮発槽に送られ、減圧下にて未反応単量体および溶剤を除去した後、ペレット化することにより目的とするスチレン系共重合体(A)が得られる。
尚、上記連続塊状重合法においては、前記管状反応器内の上記重合溶液の粘性を低下させる為に溶剤を使用してもよい。この場合、その使用量は各原料成分の合計100質量部に対して5〜20質量部である。溶剤の種類としては、通常、塊状重合法で使用されているエチルベンゼン、トルエン、キシレン等が適している。また、スチレン系共重合体(A)の分子量調節のために連鎖移動剤を添加するのが好ましい。該連鎖移動剤の添加量は、通常原料モノマーの合計100重量部に対して0.005〜0.5質量部の範囲である。
また、スチレン系共重合体(A)の製造においては、適宜重合開始剤を用いることができる。当該重合開始剤は、汎用のパーオキサイド系重合開始剤が何れも使用できる。本発明においては、公知のパーオキサイド系重合開始剤の中でも、スチレン系共重合体(A)を三次元的に重合でき、シートの押出成形時のネックイン現象を良好に防止できる点から2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパンが好ましい。
次に、スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)及び共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)から構成されるブロック共重合体(B)は、
1)スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)と共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)とからなるジブロックコポリマー、
2)スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)と共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)と、更にスチレン系単量体の重合体ブロック(b1)とから構成されるトリブロックコポリマー、
3)前記トリブロックコポリマーの水素添加物、
4)複数のスチレン系単量体の重合体ブロック(b1)とスチレン系単量体の重合体ブロック(b1)とからなるトリブロックを越える複数の重合体ブロックから構成される多ブロックコポリマー、及び
5)スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)と共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)に加え、ランダム共重合部分を有するブロック共重合体、
などが挙げられる。
これらの中でも該ゴム質重合体(B)のモルフォロジー的に耐面衝撃性に優れる点から前記2)のトリブロックコポリマーが好ましい。尚、このトリブロックコポリマーについて、スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)は、部分的に共役ジエン系単量体が共重合していてもよいし、また、共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)は、部分的にスチレン系単量体が共重合していてもよい。
ここで、前記重合体ブロック(b1)を構成するスチレン系単量体は、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、エチルスチレン、イソブチルスチレン、t−ブチルスチレン、o−ブロムスチレン、m−ブロムスチレン、p−ブロムスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン等が挙げられる。本発明では特にスチレンが前記した交互積層状態を形成し易い点から好ましい。
次に、前記重合体ブロック(b2)を構成する共役ジエン系単量体は、ブタジエン、クロロプレン、イソプレン、1,3−ペンタジエン等のジエン系単量体が挙げられる。これらのなかでも該重合体ブロック(b2)によって発現されるゴム弾性に優れ、最終的に得られる本発明のスチレン系樹脂組成物に優れた面衝撃強度を付与できる点からポリブタジエンブロックであることが好ましい。
従って、前記ブロック共重合体(B)は、所謂スチレン−ブタジエン共重合体(SBR)、トリブロックタイプはスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)であることが好ましく、とりわけ面衝撃強度の点からスチレン−ブタジエン−スチレン共重合体(SBS)が好ましい。
また、ブロック共重合体(B)中の共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)の量が多くなると、ブロック共重合体(B)のゴム的性質が強くなり、成形加工時に塑性変形し難くなるため、ブロック共重合体(B)中の共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)の含有率は20〜30質量%であることが好ましい。
以上詳述したブロック共重合体(B)は、スチレン系単量体と共役ジエン系単量体とを乳化重合や溶液重合など公知の方法に依って製造することができる。特に前記トリブロックコポリマーを製造する場合は、炭化水素系有機溶媒中で有機リチウム化合物等のアニオン系重合開始剤の存在下にスチレン系単量体及びジエン系単量体を溶液重合しトリブロックコポリマーを製造する方法がブロック共重合体(B)の高分子量化の調整が容易な点から好ましい。
本発明のスチレン系樹脂組成物は、前記スチレン系共重合体(A)と、前記ブロック共重合体(B)とを溶融混合することによって得られる。本発明ではこのように両者を溶融混合することにより、前記ブロック共重合体(B)が本来有するモルフォロジーを破壊することなく、スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)の層と共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)の層とが交互に積層された層間に前記スチレン系共重合体(A)を連続層として存在させることができる。
この際、前記スチレン系共重合体(A)と、前記ブロック共重合体(B)との混合比率は、前記した通り、ブロック共重合体(B)の原料成分である共役ジエン系単量体に由来する構造単位を原料質量比基準で前記スチレン系樹脂組成物中9〜25質量%となる割合である。本発明のスチレン系樹脂組成物中の共役ジエン系単量体に由来する構造単位の存在比が9質量%未満では、成型品に充分な面衝撃強度を付与することができない。一方、25質量%を超える場合は、組成物自体の剛性が不十分なものとなり成型用シートの二次成形時においてドローダウンを生じ易くなる。かかる範囲の中でも特に14〜25質量%の範囲が、面衝撃強度が改善効果が顕著な物となり好ましい。また、前記メタクリル酸メチル(c)に由来する構造単位を原料質量比基準で前記スチレン系樹脂組成物中1.5〜6質量%となる割合、更に前記アクリル酸ブチル(b)に由来する構造単位を原料質量比基準で前記スチレン系樹脂組成物中2.8〜9.5質量%となる割合となるように、前記スチレン系共重合体(A)及び前記ブロック共重合体(B)とを混合することが好ましい。
尚、ここで共役ジエン系単量体に由来する構造単位とは、該共役ジエン系単量体が付加反応したアルキレン構造部位をいい、例えば、共役ジエン系単量体として1,3−ブタジエンを用いた場合には、ブタ−2−エン−1,4−ジイル、及びブタ−3−エン−1,2−ジイルを表す。また、該構造単位のスチレン系樹脂組成物中の含有率は、C13−NMRの測定における各構造単位に特徴的な炭素原子に対応するケミカルピークの面積比から求めることができる。例えば、ブタ−3−エン−1,2−ジイルの場合、1,2−ビニル基を構成する末端炭素原子のケミカルシフト114ppm、ブタ−2−エン−1,4−ジイルの場合、末端炭素原子のケミカルシフト125〜132ppmのピークの面積比からこれらの構造単位の含有率を求めることができる。
また、前記スチレン系共重合体(A)と、前記ブロック共重合体(B)とを溶融混合する具体的方法は、例えば、両者をミキサーで均一にドライブレンドした後、この混合物を押出機に投入し、溶融混練する方法、或いは、前記スチレン系共重合体(A)と前記ブロック共重合体(B)とを押出機に投入して溶融混練する方法が挙げられる。
例えば、スチレン系共重合体(A)、及びブロック共重合体(B)のペレット若しくはパールをバンバリーミキサー等のミキサーで予めドライブレンドし、得られた混合物を押出機に投入するか、又は前記ペレット若しくはパールを直接押出機に投入し、押出機にて190〜240℃で溶融混練する方法が挙げられる。溶融混練した混合物はそのままシート化しても良いし、一旦ペレット化した後に再度押出機で溶融シート化しても良い。また、溶融混練する方法としては、例えば、単軸及びニ軸押出機、ニーダー、オープンロールにより溶融混練する方法が挙げられる。尚、押出し時の樹脂温度は、ゲルの生成を抑制し、成型品外観を良好にするために前記スチレン系共重合体(A)及び前記ブロック共重合体(B)の溶融温度であって、かつ、210℃以下であることが好ましい。
本発明では、前記スチレン系共重合体(A)、及び前記ブロック共重合体(B)を各原料成分から重合する際、或いは、両者を溶融混練する際に、適宜、酸化防止剤、離型剤、紫外線吸収剤、着色剤、熱安定剤、可塑剤、染料等の各種添加剤を混合してもよい。これら添加剤は、その混練の際、あるいは各重合体の重合中に添加することができる。かかる添加剤は、具体的には、ミネラルオイル、エステル系可塑剤、ポリエステル系可塑剤などの可塑剤、酸化防止剤、連鎖移動剤、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸の金属塩、シリコンオイルなどが挙げられ、これらの1種あるいは2種以上が組み合わせて用いられる。
また、本発明では、面衝撃強度の一層の改善を目的としてスチレン系単量体の構造単位を50質量%以下に調節した、スチレン系単量体の重合体ブロックと共役ジエン系単量体の重合体ブロックとから構成されるブロック共重合体をスチレン系樹脂組成物中2〜15質量%の割合でスチレン系樹脂組成物に添加することができる。
本発明のスチレン系樹脂組成物から成型用シートを製造する方法としては、前記した方法によって前記スチレン系共重合体(A)及び前記ブロック共重合体(B)を溶融混練した後、T−ダイから押出す方法やカレンダー成形法、インフレーション押出成形法にてシートを製膜する方法が挙げられる。この様にして厚み0.02〜3mm、好ましくは0.03〜1mmの二次成形に適したシートを製造することができる。
このようにして得られた成型用シートは、透明性、面衝撃強度、剛性、耐折り曲げ白化性、成形加工性に優れたものとなる。例えば、透明性としては、JIS K7105に準拠した0.4mm厚シートを用いてのシート曇価が5以下となる。また、面衝撃強度は0.4mm厚シートでのデュポン衝撃強度で0.8J以上と従来にない性能を発現する。また、成型品の耐熱性も改善され、高温高湿条件(例えば、温度65℃、湿度80%、8時間静置)で変形しないものとなる。
本発明では前記成型用シートを更に圧空成形、加熱加圧成形等により所望の形状に賦型することができる。該成型用シートは、耐折り曲げ白化性があり、面衝撃強度と剛性のバランスに優れ、且つ成形加工性が良好である為、例えば、ブリスターパッケージ、食品包装用トレー、蓋材、カップ、各種収納用トレー、キャリアテープ、シュリンクフィルム等の用途に適用することができ、とりわけ耐折り曲げ白化性に優れる点、また耐熱性も良好である点からブリスターパッケージとして有用である。
一方、本発明のスチレン系樹脂組成物は上記したシート用途のみならず、シュリンクフィルムにも適用できる。シュリンクフィルムを製造する方法としては、本発明のスチレン系樹脂組成物を溶融混練後、押出し、少なくとも1方向に延伸する方法が挙げられる。
また、上記シュリンクフィルムの製造方法における延伸方法としては、特に制限されず1軸または2軸に、同時或いは逐次で延伸する方法が好ましい。
ここで延伸方法は、フラット状の1軸延伸の場合は、加熱ロール間の速度差で押出方向に、或いはテンター等で押出方向と直角方向に主体的に延伸し、2軸延伸の場合は、加熱ロール間の速度差で押出方向に縦延伸した後テンター等で横方向に延伸するか、テンター内で縦横同時に延伸する方法が挙げられる。
環状の1軸延伸の場合は、円筒状に押し出されたシートのバブルの断面直径方向の膨張を抑制し乍ら押し出し方法に延伸してドラフトを調節する方法が挙げられ、環状の2軸延伸の場合は、押し出し方法に延伸すると共に、円筒状に押し出されたシートのバブル内部にエアーを吹き込みながらバブルの断面直径方向と同時或いは逐次延伸する方法が挙げられる。
また、本発明の透明スチレン系樹脂組成物は、上記シート及びシュリンクフィルムの各用途に加え、剛性、面衝撃性、更に成形性に富み、更に優れた透明性も発現し得る点から射出成形、異型押出成形、真空成形、圧空成形等の各種成形用途に適用することもでき、家電製品のハウジングや部品、OA機器の各種部品、文房具、雑貨等として用いることもできる。
本発明によれば、スチレン系樹脂組成物の成型品における面衝撃強度を飛躍的に改善し、面衝撃強度と剛性とのバランスを改善できる。
更に、成型用シートにおける折曲げ加工時や衝撃時の白化による外観不良を防止できる他、該成型用シートの二次成型品に優れた透明性や耐熱性も付与できる。そのため、本発明のスチレン系樹脂組成物は、ブリスターパッケージ、食品包装用トレー、蓋材、カップ、各種収納用トレー、キャリアテープ、シュリンクフィルム等の用途に極めて有用である。
次に実施例をもって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。以下の「部」または「%」は特に断りがない限り、質量基準である。
[スチレン系共重合体(A)の製造]
スチレン系共重合体(A)の製造は、図3に示す工程図で示した重合ラインからなる連続重合装置を用いた。当該重合装置は、プランジャーポンプ(1)、攪拌式反応器(2)、ギアポンプ(3)、(7)、(11)、ミキシングエレメントを内部に配設してなる管状反応器(4)、(5)、(6)、(8)、(9)、及び(10)から構成される。図3において矢印は重合液の液流の方向を示しており、プランジャーポンプ(1)によって原料成分は、まず攪拌式反応器(2)へ送られ、攪拌下で初期グラフト重合させた後、ギアポンプ(3)により、管状反応器(4)、(5)、(6)、及びギアポンプ(7)で構成される循環式重合ライン(I)内に導入され、該循環式重合ライン(I)内で重合液を循環させなら重合を行う。一方、管状反応器(8)、(9)、(10)、及びギアポンプ(11)は非循環式の重合ライン(II)を形成しており、前記循環ライン(I)内の重合液の一部はこの重合ライン(II)に流れこみ該重合ライン(II)内で所望の重合度まで重合が行われる。
ここで、該循環式重合ライン(I)での重合は、該循環式重合ライン(I)出口でのスチレン系単量体(a)とアクリル酸ブチル(b)、メタクリル酸メチル(c)の合計の重合転化率が、通常35〜55質量%、好ましくは40〜50質量%になる様に重合される。循環式重合ライン(I)内を循環する重合液の流量と、非循環式の重合ライン(II)へ流出する重合液の流量との比、還流比Rは、重合ライン(II)に流出せずに循環式重合ライン(I)内を還流する混合溶液の流量をF1 (リットル /時間)とし、循環重合ライン(I)から非循環の重合ライン(II)に流出する混合溶液の流量F2 (リットル/時間)とした場合、通常R=F1 /F2 が3〜15の範囲に調整される。
重合終了後、重合溶液はギアポンプ(11)により予熱器、次いで脱揮発槽に送られ、減圧下にて未反応単量体および溶剤を除去した後、ペレット化することにより目的とするスチレン系共重合体(A)が得られる。
(スチレン系共重合体(A−1)の製造)
スチレン(SM)82部、アクリル酸ブチル(BuA)12部、メタクリル酸メチル(MMA)6部、エチルベンゼン8部から成る混合溶液を調製し、重合開始剤として単量体混合物100部に対して0.025部の2,2−ビス(4,4−ジ−パーオキシシクロヘキシル)プロパン、連鎖移動剤として単量体混合物100部に対して0.01部のn−ドデシルメルカプタンを加え、前記重合装置を用い以下の条件下で連続的に塊状重合させた。
攪拌式反応器(2)での反応温度:115℃
循環式重合ライン(I)での反応温度:132℃
重合ライン(II)での反応温度:150℃
次に、重合させて得られた混合溶液を熱交換器で215℃まで加熱し、減圧下で揮発成分を除去した後、ペレット化してスチレン系共重合体(A−1)を得た。得られたスチレン系共重合体の物性を表1に示した。
(スチレン系共重合体(A−2)の製造)
スチレン(SM)82部、アクリル酸ブチル(BuA)部、メタクリル酸メチル(MMA)10部、エチルベンゼン9部から成る混合溶液に、重合開始剤として単量体混合物100部に対して0.025部の2,2−ビス(4,4−ジ−パーオキシシクロヘキシル)プロパン、連鎖移動剤として単量体混合物100部に対して0.02部のn−ドデシルメルカプタンを加えた以外はスチレン系共重合体(A−1)と同様にしてスチレン系共重合体(A−2)を得た。得られたスチレン系共重合体の物性を表1に示した。
(スチレン系共重合体(A−3)の製造)
スチレン(SM)82部、アクリル酸ブチル(BuA)12部、メタクリル酸メチル(MMA)6部、エチルベンゼン9部から成る混合溶液に、重合開始剤として単量体混合物100部に対して0.025部のt−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、連鎖移動剤として単量体混合物100部に対して0.03部のn−ドデシルメルカプタンを加えた以外はスチレン系共重合体(A−1)と同様にしてスチレン系共重合体(A−3)を得た。得られたスチレン系共重合体の物性を表1に示した。
(スチレン系共重合体(A−4)の製造)
スチレン(SM)8部、アクリル酸ブチル(BuA)部、メタクリル酸メチル(MMA)部、エチルベンゼン6部から成る混合溶液に、重合開始剤として単量体混合物100部に対して0.025部の2,2−ビス(4,4−ジ−パーオキシシクロヘキシル)プロパン、連鎖移動剤として単量体混合物100部に対して0.03部のn−ドデシルメルカプタンを加え、図3の工程図で示した重合ラインを用い以下の条件下で連続的に塊状重合させた。
攪拌式反応器(2)での反応温度:119℃
循環式重合ライン(I)での反応温度:124℃
重合ライン(II)での反応温度:150℃
重合させて得られた混合溶液を熱交換器で215℃まで加熱し、減圧下で揮発成分を除去した後、ペレット化してスチレン系共重合体(A−4)を得た。得られたスチレン系共重合体の物性を表1に示した。
(スチレン系共重合体(A−5)の製造)
スチレン(SM)76部、アクリル酸ブチル(BuA)15部、メタクリル酸メチル(MMA)部、エチルベンゼン9部から成る混合溶液に、重合開始剤として単量体混合物100部に対して0.025部の2,2−ビス(4,4−ジ−パーオキシシクロヘキシル)プロパン、連鎖移動剤として単量体混合物100部に対して0.03部のn−ドデシルメルカプタンを加えた以外はスチレン系共重合体(A−1)と同様にしてスチレン系共重合体(A−5)を得た。得られたスチレン系共重合体の物性を表1に示した。
(スチレン系共重合体(A−6)の製造)
スチレン(SM)82部、アクリル酸ブチル(BuA)18部、エチルベンゼン9部から成る混合溶液に、重合開始剤として単量体混合物100部に対して0.026部の2,2−ビス(4,4−ジ−パーオキシシクロヘキシル)プロパンを加え、図3の工程図で示した重合ラインを用い以下の条件下で連続的に塊状重合させた。
攪拌式反応器(2)での反応温度:115℃
循環重合ライン(I)での反応温度:132℃
非循環重合ライン(II)での反応温度:150℃
重合させて得られた混合溶液を熱交換器で215℃まで加熱し、減圧下で揮発成分を除去した後、ペレット化してスチレン系共重合体(A−6)を得た。得られたスチレン系共重合体の物性を表1に示した。
[スチレン系樹脂組成物の製造及び物性評価]
(スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(B))
下記の各実施例及び比較例で使用したスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(B)は、次の通りである。
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(B1):
シェブロンフィリップス社製SBS(商品名「KレジンKR05」)
スチレンに由来する構成単位の含有率 : 75質量%
ブタジエンに由来する構造単位の含有率 : 25質量%
MFR:7g/10min
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(B2)
シェブロンフィリップス社製SBS(商品名「KレジンDK11」
スチレンに由来する構成単位の含有率 : 75質量%、
ブタジエンに由来する構造単位の含有率 : 25質量%、
MFR:8g/10min。)
以下、前記スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(B1)及び(B2)はそれぞれ「ブロック共重合体(B1)」及び「ブロック共重合体(B2)」と略記する。
(C13−NMRによる測定)
各実施例及び比較例で得られたスチレン系樹脂組成物中の共役ジエン系単量体に由来する構造単位、メタクリル酸メチル(c)に由来する構造単位、及びアクリル酸ブチル(b)に由来する構造単位の含有率は、次の様にして測定した。
各実施例又は比較例で得られたサンプル120mgをCDC13 0.5mlに溶解し、緩和試薬 約5mgを加えNMR測定試料管に充填した。日本電子製NMR「GSX−400」によりゲートカップリング法による定量13C-NMRを測定した。
下記に示す炭素原子のケミカルピークの面積比から各構造単位の含有率を求めた。
測定対象となる炭素原子とそれに対応するケミカルシフト
スチレンに由来する構造単位の場合、芳香族炭素原子:142〜146ppm
メチルメタクリレートに由来する構造単位の場合、カルボニル炭素原子:
175ppm
ブチルアクリレートに由来する構造単位の場合、酸素原子に結合するブチル基の炭素原子:63ppm
ブタジエンに由来する構造単位(ブタ−3−エン−1,2−ジイル)の場合、1,2−ビニル基を構成する末端炭素原子:114ppm
ブタジエンに由来する構造単位(ブタ−2−エン−1,4−ジイル)の場合、末端炭素原子:125〜132ppm
[物性評価方法]
下記の各実施例及び比較例における成型用シートの物性評価方法は以下の通りである。
(ヘイズの測定)
JIS K7105に準拠して、濁度、曇り度計(日本電色工業製)を用い、0.4mm厚みのシート試験片の透明性を表すヘイズ値を測定した。
(デュポン衝撃強度の測定)
デュポン衝撃試験機(東洋精機製作所製)を用い、重錘300g、撃芯先端半径6.3mm、受台半径6.3mmの条件で、厚み0.4mmのシート試験片の50%破壊エネルギーを求めた。
(引張弾性率の測定)
JIS K7161に準拠し、試験速度1mm/minで引張弾性率を測定した。
(メルトマスフローレートの測定)
JIS K7210に準拠し、温度200℃、荷重5Kgfでメルトマスフローレートを測定した。
(折曲げ白化試験)
0.4mm厚シートを180°折り曲げ、次いでシーとを元の状態に戻した時の白化部分の太さをノギスにて実測した。
(シート外観の評価)
押出したシートに、フィッシュアイ、ハードスポット、シャークスキン等の外観不良が発生しなかった場合を○、発生した場合を×とした。
(耐熱性評価)
0.4mm厚シートを真空成形機により170×130×35(mm)の箱型に成形し、この成型品を温度65℃、湿度80%の恒温槽内に8時間放置し、成型品の変形を確認した。成型品に変形が認められなかった場合を○、変形した場合を×とした。
(ネックインの測定)
押出したシートの幅(W)を測定し、ダイ巾をWとして、次式よりネックインを算出した。
ネックイン(mm)=W−W
実施例1
スチレン系共重合体(A−1)に、下記のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(B1)を(A−1)/(B1)=50/50の質量割合で加え、押出成形して厚さ0.4mmのシートを作成した。
得られたシートを用いて各種物性を測定した。測定値を表3に示した。尚、シート成形条件は次の通りである。
シート成形機:ユニオンプラスチック株式会社製UEV型30mm押出機
シリンダー温度:210℃、Tダイ設定温度:210℃
T−ダイ リップ巾:200mm
引取り速度:1m/min
スクリュー回転数:65rpm
実施例2
スチレン系共重合体(A−1)に、ブロック共重合体(B2)を(A−1)/(B2)=40/60の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表2に示した。
実施例3
スチレン系共重合体(A−1)に、ブロック共重合体(B2)を(A−1)/(B2)=40/60の配合割合で、下記の押出条件にて厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。
<押出条件>
シート成形機:日立造船産業株式会社製120mm押出機
シリンダー温度:210℃、T−ダイ設定温度:210℃
T−ダイリップ巾:1030mm
引取り速度:22m/min
スクリュー回転数:60rpm
また、シートの一部を切り出し、四酸化オスミウムで染色後、ウルトラミクロトームでCD方向の断面から超薄切片を作製し、透過型電子顕微鏡(TEM)を撮影した。結果を図1に示す。
実施例4
スチレン系共重合体(A−1)に、ブロック共重合体(B2)を(A−1)/(B2)30/70の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表2に示した。
実施例5
スチレン系共重合体(A−2)に、ブロック共重合体(B1)を(A−)/(B1)=50/50の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表3に示した。
実施例6
スチレン系共重合体(A−3)に、ブロック共重合体(B1)を(A−)/(B1)=50/50の質量割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表3に示した。
実施例7
スチレン系共重合体(A−1)に、ブロック共重合体(B1)と、スチレン系モノマー構成単位の含有率:43質量%、ブタジエンモノマー構造単位の含有率:57質量%のスチレン−ブタジエンブロック共重合体エラストマー(JSR社製「TR2003」)を(A−1)/(B1)/(TR2003)=40/50/10の配合の割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表3に示した。
実施例8
スチレン系共重合体(A−4)に、ブロック共重合体(B1)を(A−4)/(B1)=50/50の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表3に示した。
実施例9
スチレン系共重合体(A−5)に、ブロック共重合体(B1)を(A−5)/(B1)=50/50の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表3に示した。
実施例10
スチレン系共重合体(A−1)に、ブロック共重合体(B1)を(A−)/(B1)=40/60の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表3に示した。
比較例1
スチレン系共重合体(A−6)に、ブロック共重合体(B1)を(A−6)/(B1)=40/60の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表4に示した。
比較例2
スチレン系共重合体(A−6)に、ブロック共重合体(B2)を(A−6)/(B)=40/60の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表4に示した。
尚、得られたシートの一部を切り出し、四酸化オスミウムで染色後、ウルトラミクロトームでCD方向の断面から超薄切片を作製し、透過型電子顕微鏡(TEM)を撮影した。結果を図2に示す。
比較例3
スチレン系共重合体(A−6)に、ブロック共重合体(B2)を(A−6)/(B)=30/0の配合割合で加え、実施例1と同一の条件で厚さ0.4mmのシートを作成し、各種物性を測定した。測定値を表4に示した。
Figure 0003940952







































Figure 0003940952

Figure 0003940952
(尚、表中「TR2003」はJSR社製熱可塑性エラストマー「TR2003」(スチレン系モノマー構成単位の含有率:43質量%、ブタジエンモノマー構造単位の含有率:57質量%のスチレン−ブタジエンブロック共重合体)を表す。)
Figure 0003940952
図1は、実施例3で得られたスチレン系樹脂組成物の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 図2は、比較例2で得られたスチレン系樹脂組成物の透過型電子顕微鏡(TEM)写真である。 図3は、ミキシングエレメントを内部に配設してなる管状反応器を組み込んだ連続塊状重合ラインの1例を示す工程図である。
符号の説明
(1):プランジャーポンプ
(2):攪拌式反応器
(3):ギヤポンプ
(4):ミキシングエレメントを内部に配設してなる管状反応器
(5):ミキシングエレメントを内部に配設してなる管状反応器
(6):ミキシングエレメントを内部に配設してなる管状反応器
(7):ギヤポンプ
(8):ミキシングエレメントを内部に配設してなる管状反応器
(9):ミキシングエレメントを内部に配設してなる管状反応器
(10):ミキシングエレメントを内部に配設してなる管状反応器
(11):ギアポンプ
(I):循環式重合ライン
(II):非循環式の重合ライン

Claims (6)

  1. スチレン系共重合体(A)と、スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)及び共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)から構成されるブロック共重合体(B)とを含むスチレン系樹脂組成物であって、
    前記スチレン系共重合体(A)がスチレン系単量体(a)、アクリル酸ブチル(b)及びメタクリル酸メチル(c)の共重合体であり、
    前記ブロック共重合体(B)が、前記重合体ブロック(b1)の層とジエン系単量体の前記重合体ブロック(b2)の層が交互に積層する多層構造を形成しており、
    前記共役ジエン系単量体に由来する構造単位を原料質量比で前記スチレン系樹脂組成物中9〜25質量%の割合で含有しており
    前記メタクリル酸メチル(c)に由来する構造単位を原料質量比基準で前記スチレン系樹脂組成物中1.5〜6質量%となる割合で含有しており、
    かつ、
    前記アクリル酸ブチル(b)に由来する構造単位を原料質量比基準で前記スチレン系樹脂組成物中2.8〜9.5質量%となる割合で含有することを特徴とするスチレン系樹脂組成物。
  2. 前記スチレン系共重合体(A)がスチレン系単量体(a)78〜85質量%、アクリル酸ブチル(b)6〜19質量%、及びメタクリル酸メチル(c)3〜16重量%の共重合体であり、かつ、前記ブロック共重合体(B)が、該ブロック共重合体(B)中の共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)を20〜30質量%の割合で含有するものである請求項1記載のスチレン系樹脂組成物。
  3. 前記スチレン系共重合体(A)の質量平均分子量が25×10〜35×10であるスチレン系共重合体である請求項2記載のスチレン系樹脂組成物。
  4. 前記スチレン系単量体の重合体ブロック(b1)及び共役ジエン系単量体の重合体ブロック(b2)から構成されるブロック共重合体(B)が、質量平均分子量=130,000〜170,000であって、かつ、分子量分布(Mw/Mn)=1.3〜1.7のものである請求項1記載のスチレン系樹脂組成物。
  5. 請求項1記載のスチレン系樹脂組成物からなる成型用シート。
  6. 請求項1記載のスチレン系樹脂組成物からなるブリスターパッケージ。
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