JP3940613B2 - 動摩擦係数測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路面等の被測定面と自動車用タイヤ等のゴム体との間の動摩擦係数を正確に測定することのできる動摩擦係数測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から道路面と自勧車のタイヤ等との動摩擦係数を測定するための種々の装置が開発されており、この例としては、たとえば公平3−10062号公報に記載されたものがある。この動摩擦係数測定装置は、測定を行なう現場に簡単に設置でき、速度と動摩擦係数との関係を自動的にX−Yレコーダに記録できるものであり、その構成は,台枠と、この台枠上に固定されたホルダーによって支持されレバーで上下動できる駆動部および摩擦測定部を備え、この摩擦測定部は、駆動部から延びる駆動軸に固着された駆動円盤、この駆動円盤の下方で駆動軸に回転自在に取付けられる円板、この円板の下面に固着された摩擦係数測定用ゴム体からなり、駆動円盤と円板とはバネバランスによって互いに連結されている。
【0003】
このような構成を有する当該装置においては、あらかじめレバーを用いて駆動部および摩擦測定部を持ち上げておき、モーターを起動させて駆動円盤および円板を回転させ、回転速度が測定速度に達したところでモーターの電源を遮断し、駆動部および摩擦測定部を自重により下降させ、円板の下面の摩擦係数測定用ゴム体を被測定面に接触させることにより動摩擦係数を測定することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の動摩擦係数測定装置によれば、図11に示すように駆動部および摩擦測定部を自重により下降させ、円板2の下面に固着された摩擦係数測定用ゴム体3を被測定面Sに接触させる構成となっているために、凹凸の激しい被測定面Sの動摩擦係数を測定する場合、摩擦係数測定用ゴム体3を接触させた際に被測定面S上をバウンドしてしまい、正確な動摩擦係数を測定することができなかった。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑み提案されたもので、凹凸の激しい被測定面であっても正確に動摩擦係数を測定することのできる動摩擦係数測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、台枠と、前記台枠に昇降機構を介して上下動可能に取付けられた駆動部および測定部とからなり、前記駆動部は、駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動モータとを備え、前記測定部は、前記駆動軸に固定された駆動円盤と、前記駆動円盤の下方で前記駆動軸に対して回転自在に取付けられた円板と、前記円板の下面に取付けられた測定子と、前記駆動円盤と前記円板とを連結するバネバランスと、前記バネバランスの変位量を電気量に変換する変位計と、前記駆動円盤の回転速度を測定する検出手段とを備え、前記昇降機構には、前記測定部の上下振動を減衰させる減衰装置を備え、前記測定子は、前記円板の下面に一端を固定された複数枚の板バネと、前記複数枚の板バネのうち最下段の板バネの自由端に固定されたゴム体とによって構成している。
このような構成とすることにより、昇降機構を介して測定部および駆動部を下降させて、測定子を被測定面に接触させた際に、減衰装置によって測定子の上下振動が吸収される。このため、測定子が被測定面上をバウンドするのを防止でき、測定子と被測定面と間の動摩擦係数を正確に測定することができる。また、測定子を被測定面に接触させる際、減衰装置によって一定速度で下降させることができるために、誰が測定しても同一条件で測定を行うことができ、測定精度を向上できる。更に、ゴム体が被測定面上を移動する際に、ゴム体に生じた振動を複数枚の板バネが吸収し、ゴム体が被測定面上をバウンドするのを防上することができる。このため測定子と被測定面との間の正確な動摩擦係数を測定することができる。
また、本発明は、台枠と、前記台枠に昇降機構を介して上下動可能に取付けられた駆動部および測定部とからなり、前記駆動部は、駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動モータとを備え、前記測定部は、前記駆動軸に固定された駆動円盤と、前記駆動円盤の下方で前記駆動軸に対して回転自在に取付けられた円板と、前記円板の下面に取付けられた測定子と、前記駆動円盤と前記円板とを連結するバネバランスと、前記バネバランスの変位量を電気量に変換する変位計と、前記駆動円盤の回転速度を測定する検出手段とを備え、前記昇降機構には、前記測定部の上下振動を減衰させる減衰装置を備え、前記測定子は、前記円板の下面に固定された板バネと粘弾性体とからなる減衰部と、前記減衰部に固定されたゴム体とによって構成している。
このような構成とすることにより、ゴム体が被測定面上を移動する際に、ゴム体に生じた振動を板バネと粘弾性体との組み合わせにより吸収し、ゴム体が被測定面上をバウンドするのを防止することができる。このためゴム体と被測定面との間の正確な動摩擦係数を測定することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
また、本発明においては、前記減衰装置を、オイルダンパーとすることもできる。このような構成とすることにより、測定子を被測定面に接触させる際に測定部および駆動部を一定速度で緩やかに下降させることができ、測定子が被測定面上でバウンドするのを防止することができる。このため測定子と被測定面との間の正確な動摩擦係数を測定することができる。
【0008】
また、本発明においては、前記測定子を前記円板の下面に固定された減衰部と、前記減衰部に固定されたゴム体とから構成することができる。このような構成とすることにより、ゴム体が被測定面上を移動する際に、ゴム体に生じた振動を減衰部が吸収し、ゴム体が被測定面上をバウンドするのを防止することができる。このためゴム体と被測定面との間の正確な動摩擦係数を測定することができる。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る動摩擦係数測定装置を示す全体斜視図、図2は図1に示す動摩擦係数測定装置を底部から見た斜視図、図3は同動摩擦係数測定装置の縦断面図、図4は同動摩擦係数測定装置の要部拡大断面図である。
【0012】
図1〜図3に示すとおり本発明に係る動摩擦係数測定装置10は、被測定面上に設置される台枠11、この台枠11に昇降機構14を介して上下動可能に取付けられる駆動部13および測定部12、この測定部12の上下振動を減衰させるために昇降機構14に設けた減衰装置15等を備えている。
【0013】
台枠11は、箱型をしており裏面の4隅に脚11aが固定されている。脚11aは、合成ゴム等から構成されており、動摩擦係数測定装置10を被測定面上に置く際の安定性を良好としている。また、台枠11の裏面には、開口部16が形成されており、この開口部16には、測定部12としての円板19が位置している。
【0014】
図3に示すとおり駆動部13は、駆動軸17、駆動モーター24等から構成され、駆動軸17は、駆動軸17の上端に固着された歯車25aと、駆動モーター24の下端に固着された歯車25bを介して、駆動モーター24により回転駆動される。駆動モーター24は、モーター支柱32によって筐体26内に支持されており、駆動軸17は、筐体26の下面に取付けられたベアリング33によって支持されている。
測定部12は、駆動円盤18、円板19、測定子20、バネバランス21、変位計22、検出手段としての速度計23等から構成されている。駆動円盤18は、駆動軸17に固定されており、この駆動円盤18の下方には円板19が駆動軸17に対して回転自在に取付けられている。駆動円盤18と円板19とはバネバランス21により連結されており、円板19はバネバランス21を介して駆動円盤18とともに回転するようになっている。駆動円盤18の下面で円板19と対向した位置には、円板19に負荷が加わった際にバネバランス21の変位量を測定して電気量に変換する変位計22が取付けられている。駆動円盤18の中心部上面にはスリップリング支柱34が固定され、スリップリング支柱34には、スリップリング35が固着されている。なお、駆動円盤18の回転中、変位計22が発生する電気出力は、スリップリング35からブラシ36を介して取り出される。ブラシ36はブラシホルダ37に取り付けられ、このプラシホルダ37はべアリング33の下部に固定されている。速度計23は、速度計支柱50によって筐体26内に支持されており、歯車機構25を介して駆動軸17に固定された駆動円盤18の回転速度を検出するようになっている。
【0015】
図2に示すように測定子20は、円板19の下面に駆動軸17と同心円状に3箇所等間隔に装着されている。この測定子20は、図7に示すように減衰部20aと、減衰部20aの先端に固定されたゴム体20bとから構成され、ビス20c等で円板19の下面に固定されて、円板19に対して斜め下方に突出している。本実施例において、減衰部20aは2枚の板バネを重ね合わせて構成されている。この2枚の板バネは、基端のみがビス20cによって固定されており先端部は自由端となっている。
なお、板バネは、2枚に限ることなく3枚、またはそれ以上であってもよい。複数枚とすることにより、異なるバネ特性を得ることができる。
【0016】
ゴム体20bは、合成ゴム等から構成されており、下面が被測定面に対して略平行となるように減衰部20aとしての2枚の板バネのうち下側の板バネの先端に配設されている。
【0017】
図3に示すように、昇降機構14は、台枠11の上面に形成された支持台27と、この支持台27に一端が軸支され他端が筐体26に軸支された第1の腕体28と、同様に支持台27と筐体26に軸支された第2の腕体29を有している。また、第1の腕体28と第2の腕体29は、平行に配設されている。さらに、第2の腕体29の一端は、延設されており減衰装置15のピストンロッド15aの先端に軸支されている。
【0018】
減衰装置15は、台枠11の側壁に固着されたシリンダ15bとシリンダ15b内に挿通されたピストン15cと、シリンダ15b内に充填された作動流体15dとから構成されている。ピストン15cは、ピストンロッド15aと連結されており、ピストンロッド15aを介してシリンダ15b内を上下に移動する。また、ピストン15cは、オリフィス部を有しており、このオリフィス部を通じて作動流体が移動する、いわゆるオイルダンパーを構成する。
【0019】
以上のような構成としたことにより、駆動部13、測定部12は、昇降機構14を介して、台枠11に対して、一体的に上昇または下降させることができる。なお、図1に示すようにバネ取付けフレーム38は、筐体26の上面を覆うようにコ字状に形成されており、台枠11の上面に固定されている。このバネ取付けフレーム38には2本の設置圧調整バネ39の一端が取付けられている。設置圧講整バネ39の他端は、筐体26の下部側面に取付けられ筐体26を介して駆動部13、測定部12を一体的に吊している。この設置圧調整バネ39によりゴム体20bが被測定面に接触した際に、ゴム体20bの被測定面への設置圧を調整することができるようになっている。
【0020】
図5は、本発明の動摩擦係数測定装置10の電気回路図である。駆動モータ24は、電源スイッチ40を介して、例えば直流12Vを供給する電源端子41に接続されている。また、速度出力端子42は、速度計23に接続されている。したがって、速度出力端子42には常に駆動軸17の回転数に比例した出力が得られる。電源端子41の電源供給ラインには、接点A,Bを介して定電圧装置43が接続され、この定電圧装置43は測定部12の入力端子C,Dに接続されている。また、測定部12の出力端子E、Dは、アッテネータ45を介して摩擦係数出力端子46に接続されている。
【0021】
なお、変位計22は、定電圧装置43より入力端子C,Dおよびブラシ36,スリップリング35を介して定電圧が印加され、バネバランス21の変位量に応じた出力電圧をスリップリング35、ブラシ36、出力端子E、Dおよびアッテネータ45を介して摩擦係数出力端子46に出力する。また、アッテネータ45は、ゴム体20bに掛かる垂直荷重Wと摩擦力Fとが等しいときに出力が1となるように予め調整しておく。これにより、摩擦係数出力端子46からの出力は、摩擦係数の式μ=F/Wにおける摩擦係数μを表すこととなる。この際、垂直荷重Wは、測定部12および駆動部13の自重であり、一定であるために、アッテネータ45は、一度調整すればよい。
【0022】
次に、以上のように構成された本発明に係る動摩擦係数測定装置10の測定操作について図3〜図9に従って説明する。昇降機構14によって測定部12および駆動部13を上昇させた状態で動摩擦係数測定装置10を被測定面(道路面等)に設置する。このとき測定子20のゴム体20bは、図4に示すように被測定面Sに対して離れた位置にある。次に、この状態で、駆動モータ24の電源をONにし、駆動モータ24を駆動させることにより、歯車25a、25bを介して駆動軸17を回転させ、これに伴い駆動軸17に固定された駆動円盤18およびこの駆動円盤18とバネバランス21を介して連結された円板19が回転する。このとき駆動軸17の回転速度、すなわち円板19の回転速度は、歯車機構25を介して接続された速度計23によって検出される。
【0023】
円板19の回転速度が測定測定(例えば70Km/H)に達したところで、駆動モータ24の電源をOFFにすると同時に、昇降機構14を介して測定部12および駆動部13が下降する。このとき昇降機構14としての第2の腕体29は、減衰装置15と接続されているので、測定部12が静かにゆっくりと下降する。このため測定部12が下降して、測定子20のゴム体20bが被測定面(道路面)に接触した際に上下振動が吸収され、測定子20が被測定面上をバウンドすることを防止できる。また、測定子20は、減衰装置15により一定の速度で下降し、被測定面に接触するため、誰が測定しても同一の条件での測定が可能となる。
【0024】
図6に示すように測定部12が下降して、測定子20のゴム体20bが被測定面S(道路面)に接触すると、円板19には、ゴム体20bと被測定面Sとの間にはたらく摩擦力により、円板19を停止させようとする力がはたらくが、駆動円盤18は駆動軸17に固定されているため、駆動モータ24の電源をOFFにした後も、慣性によって回り続けようとする。このため、駆動円盤18と円板19とを連結しているバネバランス21には、回転を続行しようとする駆動円盤18と被測定面Sからの摩擦力を受けて停止しようとする円板19との間にはたらくねじれ力が生じ、このねじれ力がバネバランス21を変位させ、その変位量は変位計22によって測定される。
【0025】
すなわち電源端子41からの電圧は定電圧装置43を介して変位計22に入力され、バネバランス21の変位量に応じた出力電圧が、変位計22よりアッテネーター45を介して摩擦係数出力端子46に印加される。この摩擦係数出力端子46からの出力は、動摩擦係数測定装置10とは別体として設けたX−YレコーダーのY成分として記録される。一方、ゴム体20bにかかる摩擦力は円板19、バネバランス21を介して駆動円盤18に伝達されるので駆動円盤18は徐々に減速され停止するに至る。この間、駆動円盤18の回転速度は、歯車機構25を介して接続された速度計23によって検出され、速度出力端子42から出力される。この速度出力端子42からの出力は、X−YレコーダーのX成分として記録される。
【0026】
以上のように本発明に係る動摩擦係数測定装置10によれば、速度と動摩擦係数との関係をX−Yレコーダの座標に自動的に記録させることができるので、種々の速度におけるゴム体20bと被測定面(道路面)との間の動摩擦係数を一度の測定操作で得ることができる。
【0027】
また、測定子20は、図7、8に示すように2枚の板バネを重ね合わせることにより構成された減衰部20aを有しているので、図9に示すように被測定面Sの凹凸が激しくても、減衰部20aによる減衰効果によりゴム体20bに生じる振動を減衰させて、ゴム体20bと被測定面Sとの間の動摩擦係数を正確に測定することができる。つまり、測定中にゴム体20bが被測定面上を移動する際にゴム体20bをバウンドさせることなく、被測定面に接触させることができる。
【0028】
図10は、本発明の他の実施例における測定子30を示す要部拡大側面図である。本実施例においては、減衰部30aが板バネ31aと粘弾性体31bとにより構成されており、円板19の下面と板バネ31aとの間に粘弾性体31bが配置されている。なおゴム体30bは、第1実施例と同様に板バネ31aの先端に取付けられている。
【0029】
減衰部30aを以上のように構成した場合、板バネ31aと粘弾性体31bとの組み合わせによる減衰効果を得ることができ、効果的にゴム体30bに生じる振動を抑制することができる。つまり、粘性減衰効果により、ゴム体30bのバウンドを抑制することができる。
【0030】
なお、以上の実施例では、道路面とゴム体との間の動摩擦係数を測定する例について説明したが、これに限ることなく他の凹凸に富んだ被測定面の動摩擦係数を正確に測定することができる。例えば、表面に凹凸模様が形成されたマンホール蓋の表面を被測定面とした場合には、マンホール蓋の表面とゴム体との間の動摩擦係数を正確に測定することができ、マンホール蓋の表面の摩耗状況を検証することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の動摩擦係数測定装置(請求項1)は、昇降機構を介して測定部および駆動部を下降させて、測定子を被測定面に接触させた際に、減衰装置によって測定子の上下振動が吸収される。したがって、測定子が被測定面上をバウンドするのを防止でき、測定子と被測定面と間の動摩擦係数を正確に測定することができる。また、測定子を被測定面に接触させる際、減衰装置によって一定速度で下降させることができるために、誰が測定しても同一条件で測定を行うことができ、測定精度を向上できる。また、ゴム体が被測定面上を移動する際に、ゴム体に生じた振動を複数枚の板バネが吸収し、ゴム体が被測定面上をバウンドするのを防上することができる。このためゴム体と被測定面との間の正確な動摩擦係数を測定することができる。
【0032】
また本発明の動摩擦係数測定装置(請求項2)は、減衰部は、板バネと粘弾性体とを組み合わせて構成したため、ゴム体が被測定面上を移勤する際に、ゴム体に生じた振動を板バネと粘弾性体との組み合わせにより吸収し、ゴム体が被測定面上をバウンドするのを防止することができる。このためゴム体と被測定面との間の正確な動摩擦係数を測定することができる。
【0035】
また、本発明の動摩擦係数測定装置(請求項)は、減衰装置をオイルダンパーとしたことにより、測定子を被測定面に接触させる際に測定部および駆動部を一定速度で緩やかに下降させることができ、測定子が被測定面上でバウンドするのを防止することができる。このため測定子と被測定面との間の正確な動摩擦係数を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る動摩擦係数測定装置を示す全体斜視図である。
【図2】図2は、同動摩擦係数測定装置の底部から見た斜視図である。
【図3】図3は、同動摩擦係数測定装置の縦断面図である。
【図4】図4は、同動摩擦係数測定装置の要部拡大断面図である。
【図5】図5は、同動摩擦係数測定装置の電気回路図である。
【図6】図6は、要部拡大断面図である。
【図7】図7は、本発明の動摩擦係数測定装置に使用される測定子を示す拡大斜視図である。
【図8】図8は、同測定子の要部拡大断面図である。
【図9】図9は、同測定子の作動状態を示す説明図である。
【図10】図10は、測定子の他の実施例を示す要部拡大断面図である。
【図11】図11は、従来の測定子の作動状態を示す説明図である。
【符号の説明】
S 被測定面
10 動摩擦係数測定装置
11 台枠
11a 脚
12 測定部
13 駆動部
14 昇降機構
15 減衰装置
16 開口部
17 駆動軸
18 駆動円盤
19 円板
20、30 測定子
21 バネバランス
22 変位計
23 速度計(検出手段)
24 駆動モータ
25 歯車機構
25a、b 歯車
26 筐体
27 支持台
28 第1の腕体
29 第2の腕体
31 粘弾性体
32 モータ支柱
33 ベアリング
34 スリップリング支柱
35 スリップリング
36 ブラシ
37 ブラシホルダ
38 バネ取付けフレーム
39 設置圧調整バネ
40 電源スイッチ
41 電源端子
42 速度出力端子
43 定電圧装置
45 アッテネータ
46 摩擦係数出力端子

Claims (3)

  1. 台枠と、前記台枠に昇降機構を介して上下動可能に取付けられた駆動部および測定部とからなり、
    前記駆動部は、駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動モータとを備え、
    前記測定部は、前記駆動軸に固定された駆動円盤と、前記駆動円盤の下方で前記駆動軸に対して回転自在に取付けられた円板と、前記円板の下面に取付けられた測定子と、前記駆動円盤と前記円板とを連結するバネバランスと、前記バネバランスの変位量を電気量に変換する変位計と、前記駆動円盤の回転速度を測定する検出手段とを備え、
    前記昇降機構には、前記測定部の上下振動を減衰させる減衰装置を備え、
    前記測定子は、前記円板の下面に一端を固定された複数枚の板バネと、前記複数枚の板バネのうち最下段の板バネの自由端に固定されたゴム体とによって構成されることを特徴とする動摩擦係数測定装置。
  2. 台枠と、前記台枠に昇降機構を介して上下動可能に取付けられた駆動部および測定部とからなり、
    前記駆動部は、駆動軸と、前記駆動軸を回転させる駆動モータとを備え、
    前記測定部は、前記駆動軸に固定された駆動円盤と、前記駆動円盤の下方で前記駆動軸に対して回転自在に取付けられた円板と、前記円板の下面に取付けられた測定子と、前記駆動円盤と前記円板とを連結するバネバランスと、前記バネバランスの変位量を電気量に変換する変位計と、前記駆動円盤の回転速度を測定する検出手段とを備え、
    前記昇降機構には、前記測定部の上下振動を減衰させる減衰装置を備え、
    前記測定子は、前記円板の下面に固定された板バネと粘弾性体とからなる減衰部と、前記減衰部に固定されたゴム体とによって構成されることを特徴とする動摩擦係数測定装置。
  3. 前記減衰装置は、オイルダンパーである請求項1または2に記載の動摩擦係数測定装置。
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