JP3940048B2 - 折り畳み式アンカー - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、船が移動したり流されたりするのを防ぐために水底に沈めておくアンカー、特に折り畳み式のアンカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
アンカーは矢印状に開いた引っ掛かり用の翼があるため、特に小型の船の場合は、船上に置いてある場合に邪魔になったり、危険を伴うことがある。また、プレジャー用の船などに用いるアンカーを販売店で展示して置く場合も、矢印状に開いているため、邪魔になったり危険を伴う。さらに、嵩張るため、運搬にも不便である。
【0003】これに対し、特開2001−112392号公報に記載のように、矢印状に開いた翼を折り畳める構造のアンカーが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように通常の矢印状に開いた翼を軸杆側に折り畳める構造にすると、嵩張ったり邪魔になるなどの問題は解消できる。ところが、水底の岩の多い場所で、アンカーの矢印状に開いた翼が岩場なに食い込んでしまうと、アンカーの引き揚げが不可能となる場合が多い。
【0005】このような場合に備えて、アンカーの矢印状の先端にもアンカー綱を連結しておき、アンカーの軸杆基端は犠牲綱で前記アンカー綱の途中に連結しておく使い方が採用されている。アンカーの矢印状に開いた翼が岩場に食い込んだりして離脱できない場合は、強度の弱い犠牲綱が切れるので、以後は強度の強いアンカー綱によってアンカーの矢印状の先端側が引っ張られることになる。
【0006】その結果、矢印状に開いた翼が逆側すなわち尖端側から引き揚げられるため、矢印状に開いた翼の尖端側の引っ掛かり難い部位から引っ張られることになり、岩場などへの食い込みが外れて、脱出可能となるケースが多い。
【0007】しかしながら、このように岩場などへの食い込みから離脱可能な構成のアンカーにおいて折り畳み可能な構成は実現されていない。
【0008】本発明の技術的課題は、このような問題に着目し、コンパクトに折り畳みでき、しかも岩場などに食い込んだ際の離脱が容易な折り畳み式アンカーを実現することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の技術的課題は次のような手段によって解決される。請求項1は、アンカー綱に連結される筒状軸杆の下端に短リンクを軸支してあり、
前記筒状軸杆の中に挿通されており、しかも前記アンカー綱より弱く先に引っ張り力が作用して切れる犠牲綱に連結される芯棒の下端に、前記短リンクより長い長リンクを軸支してあり、
前記の短リンクの先端と前記の長リンクの先端とが互いに軸支連結されていることを特徴とする折り畳み式アンカーである。
【0010】このように、アンカー綱に連結される筒状軸杆の下端に短リンクを軸支してあり、前記筒状軸杆の中に挿通されており、しかも前記アンカー綱より弱く先に引っ張り力が作用して切れる犠牲綱に連結される芯棒の下端に、前記短リンクより長い長リンクを軸支してあり、前記の短リンクの先端と前記の長リンクの先端とが互いに軸支連結されているため、短リンクと長リンクが矢印状に開いた状態において、犠牲綱を切ってアンカー綱を引っ張って、芯棒に対し筒状軸杆を基端側に移動させると、短リンクと長リンクを平らに延ばして折り畳むことができ、しかも矢印状に開いた引っ掛かり翼が折り畳まれて平坦化され、引っ掛かりが無くなるので、岩場などに食い込んだ際の離脱が容易にかつ確実に行なえる。
【0011】請求項2は、請求項1に記載の短リンクの先端に、引っ掛け用の爪を形成してあることを特徴とする折り畳み式アンカーである。このように、短リンクの先端に、引っ掛け用の爪を形成してあると、折り畳み構造のアンカーであるにも係わらず、岩場や砂地などへの引っ掛かりがより確実となる。
【0012】請求項3は、前記短リンクの先端側の支軸側を外方に引っ張って、短リンク先端側の支軸と根元側の支軸とを結ぶ支軸線が前記筒状軸杆に対し直角になった際に、前記短リンクの引っ掛かり面と筒状軸杆との成す角度θが鋭角となるように、前記の短リンクの根元側の支軸は引っ掛かり面寄りに配置し、先端側の支軸は、引っ掛かり面から離れるように配置してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の折り畳み式アンカーである。
【0013】このように、短リンクの根元側の支軸は引っ掛かり面寄りに配置し、先端側の支軸は、引っ掛かり面から離れるように配置することによって、短リンク先端の支軸側を外方に引っ張って、短リンク先端側の支軸と根元側の支軸とを結ぶ支軸線を前記筒状軸杆に対し直角にした際に、短リンクの引っ掛かり面が筒状軸杆に対して鋭角となるため、アンカーの矢印状に開いた翼の部分が鉤状に近い形状となり、岩場などに引っ掛かり易くなる。
【0014】請求項4は、前記の筒状軸杆の基端が、前記長リンクの軸支部を前記芯棒に固定する固定手段に当接する構造とすることによって、短リンクの角度設定用のストッパーとしたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の折り畳み式アンカーである。
【0015】このように、筒状軸杆の下端が、前記長リンクの軸支部を前記芯棒に固定する固定手段に当接する構造とすることによって、短リンクと長リンクが矢印状に開く際の短リンクの角度設定用のストッパーとして作用するため、短リンクおよび長リンクを開いて矢印状の引っ掛かり翼を容易にかつ確実に形成できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に本発明による折り畳み式アンカーが実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による折り畳み式アンカーの全容を示す斜視図である。1は筒状軸杆であり、四角筒状をしている。アンカーの軸杆であるから、その基端にアンカー綱2が連結され、このアンカー綱2を船上のウインチなとで巻き取ったり、人手で手繰ってアンカーを船上に引き揚げる。
【0017】図2は、矢印状に開いた引っ掛かり翼の拡大斜視図であり、四角筒状の軸杆1の下端寄りにブラケットBを溶接などで固定してあり、このブラケットBを挟むように、2本のアングル31、32から成る短リンクL1の基端を軸41で軸支してある。
【0018】四角筒状の軸杆1中には、同じく四角筒状の芯棒5を挿通してあり、この芯棒5の基端(上端)には犠牲綱6が連結される。この芯棒5は筒状軸杆1を貫通しており、筒状軸杆1の下端から突出した芯棒下端5aに、軸42で長リンクL2の基端を軸支してある。
【0019】長リンクL2を芯棒5側に軸支するには、短リンクL1の場合と同様なブラケットBを介して軸支してもよいが、図示例の場合は、短い四角筒体からなる固定筒7に芯棒5の下端5aを挿入して固定し、この固定筒7から切り起こしたブラケット7Bに長リンクL2の基端を軸42で軸支してある。
【0020】そして、短リンクL1の先端と長リンクL2の先端を、支軸43で連結してある。すなわち、短リンクL1は、2本のアングル31と32を背中合わせに並べてなり、それぞれの先端の間に、長リンクL2の先端を挟むようにして、支軸43を挿入して軸支してある。図3は、図2の折り畳み式アンカーを反対側から見た斜視図である。
【0021】このような構造の折り畳み式アンカーは、短リンクL1と長リンクL2によって、通常のアンカーの矢印状に開いた引っ掛かり翼の作用をする。すなわち、短リンクL1の先端が水底の砂地や泥地、岩場などに食い込んだり、引っ掛かったりすることによって、アンカーとして機能することになる。短リンクL1の先端に加わる矢印a1方向の力は、長リンクL2によって支持されることになる。
【0022】図4は、本発明による折り畳み式アンカーの別の実施形態であり、短リンクL1として、図1〜図3における2本のアングルに代えて、2枚の帯板P1・P2を用いている。その結果、短リンクL1と長リンクL2との成す面に対し直角方向の羽根面8が無い構造となる。
【0023】このように、羽根面8が無い構造にすると、水底からアンカーを引き揚げる際の水の抵抗が減少するので、短時間に容易に引き揚げることができる。これに対し、図1〜図3の短リンクL1のように、アングルを用いたことによって羽根面8を設けると、折り畳み式アンカーの短リンクL1が砂地や泥地などに食い込んだ状態で、水面上の船が折り畳み式アンカーを引きずって流されようとしても、羽根面8の広い面が大きな抵抗となるため、水底が砂地や泥地などの場合でも船の移動をより確実に防止できる。
【0024】したがって、図4のように羽根面8の無い構造の場合は、水底が砂地や泥地などの場合には、船の移動を確実に防止できない恐れがある。なお、羽根面8の有無に係わらず、短リンクL1の羽根面8側の部位、すなわち砂地や泥地、岩場などに接して抵抗となる部位を「引っ掛かり面」と呼ぶことにする。
【0025】しかしながら、岩場に対して短リンクL1を引っ掛かけて船の移動を防止する上では、羽根面8の有無はあまり関係ない。
【0026】次に、図5において、折り畳み式アンカーが岩場に食い込んだ際の離脱作用を説明する。折り畳み式アンカーの使用に際しては、図1のように、芯棒5の基端を犠牲綱6を介してアンカー綱2に連結しておく。そして、アンカー綱2と犠牲綱6との連結部26と筒状軸杆1の基端との間のアンカー綱2aは、犠牲綱6より充分長くしておく。引っ張り強度は、アンカー綱2より犠牲綱6を弱くしておく。
【0027】そのため、通常は、犠牲綱6とアンカー綱2を介して本発明の折り畳み式アンカー全体が支持されることになる。その結果、アンカー綱2の筒状軸杆1との弛み綱2aは図示のように弛んだ状態となる。
【0028】したがって、アンカー綱2および犠牲綱6を介して折り畳み式アンカーを水底に吊り下げたり、水底から引き揚げたりする。また、短リンクL1の先端が岩場に食い込んだりした場合は、強引に引き揚げようとすると、図5(1)のように、短リンクL1の先端に岩場などから矢印a1方向の抵抗を受けるため、弱い方の犠牲綱6が切れてしまう。すると、アンカー綱2に作用していた引き揚げ力は、芯棒5側から、弛み綱2aを介して筒状軸杆1側に切り替わる。
【0029】その結果、短リンクL1の先端が岩場などに引っ掛かった状態で筒状軸杆1が基端側すなわち矢印a2方向に引っ張られることによって、ブラケットBが矢印a2方向に移動するため、短リンクL1の先端9を支点にして、その基端側も筒状軸杆1の基端側に移動して、矢印状に開いた形状が、(2)のように富士山状に裾広がり状になる。
【0030】アンカー綱2を更に引っ張ると、ブラケットBが矢印a2方向に更に移動するため、短リンクL1の基端側が図5(3)のように筒状軸杆1の基端側に更に移動して、富士山状の山の高さが次第にペシャンコに押しつぶされた形状になっていく。そして、最終的には、長リンクL2と短リンクL1とが、一直線状になる。
【0031】このように、矢印状に開いた形状の短リンクL1と長リンクL2が一直線状に真っ直ぐに延びてしまい、岩場などに対する引っ掛かりが無くなるので、折り畳み式アンカーが岩場などから開放され、容易に、しかも確実に岩場から離脱可能となる。
【0032】離脱したアンカーを再度水中に投入して、船の移動を防止する場合は、短リンクL1と長リンクL2が真っ直ぐに延びた状態の折り畳み式アンカーを船上に引き揚げてから、図5(3)のように短リンクL1と長リンクL2が一直線上に延びた状態において、短リンクL1と長リンクL2との連結部すなわち支軸43の部分を手で矢印a3方向に引っ張って徐々に開いていく。
【0033】すると、図5における(3)→(2)→(1)の順で短リンクL1と長リンクL2が徐々に開いていく。図5(1)に鎖線で示すように、短リンクL1の支軸41−43を結ぶ線13が筒状軸杆1に対し直角の状態が最大に開いた状態であるが、この状態で、短リンクL1の基端側を矢印a4方向に押すと、短リンクL1も長リンクL2と同じ方向に倒れる。
【0034】つまり、直角の状態から、筒状軸杆1下端1aを固定筒7側に押すと、90度以下の角度まで倒れる。しかしながら、このように90度以下まで倒した構造にしても、岩場などに食い込んだ際に犠牲綱6で芯棒5を引っ張ると、岩場などに引っ掛かっている短リンク先端を支点にして、短リンクL1の根元が矢印a2方向に移動して、元の90度に戻って安定する。すなわち、筒状軸杆1と長リンクL2と支軸線13とで直角三角形をなす。
【0035】したがって、矢印状に開いた翼の引っ掛かりを良くするために、短リンクL1の根元側を矢印a4方向に押して、90度以下まで倒す意味がない。結局、筒状軸杆下端1aが固定筒7に当たることによって、短リンクL1の支軸線13が筒状軸杆1や芯棒5に対し直角となるように位置決めするためのストッパーとして作用する。
【0036】しかしながら、通常のアンカーの形状からも明らかなように、短リンクL1はできる限り、引っ掛かり易い鉤状に形成するのが望まし。そのために、短リンクL1の根元側では、支軸41を引っ掛かり面8a寄りに配置し、先端の支軸43は、引っ掛かり面8aから離れるように配置すると、支軸線13に対して羽根面8が倒れるので、θを90度より小さくしたことになる。
【0037】いずれにしても、短リンクL1より、斜辺である長リンクL2を長くする必要がある。そして、短リンクL1に対し長リンクL2を長くするほど、矢印状の角度が鋭角に尖った形状となり、逆に短めにするほど、矢印状の角度が鈍角に広がった形状となる。
【0038】次に、運搬や保管、船上に置く場合にも、矢印状に開いた引っ掛かりを形成するための短リンクL1と長リンクL2を折り畳む必要があるが、この場合も、犠牲綱6を切った状態にするとともに、芯棒5に対し筒状軸杆1を筒状軸杆1基端側(矢印a2方向)に移動させるだけでよい。
【0039】すなわち、固定筒7の部分を片手で押さえた状態で、筒状軸杆1を矢印a2方向に引っ張ると、図5の(1)→(2)→(3)の順に短リンクL1と長リンクL2が折り畳まれていく。その結果、図(3)のように、短リンクL1と長リンクL2とが一直線上に真っ直ぐに延びた状態になり、コンパクトになる。
【0040】短リンクL1の先端には、岩場などへの引っ掛かりを確実にするために、引っ掛け爪9を形成してある。すなわち、図1〜図3のようにアングルで形成された羽根面8の先端の角部9を軸杆基端側に多少折り曲げて爪状に形成することによって、岩場などへの引っ掛かりを良くする。
【0041】また、図4のように、羽根面8の無い構造の場合は、短リンクL1を構成する2枚の帯板P1・P2の先端9・9を長リンクL2と同じ方向に傾斜した形状に形成することによって尖らせておく。そして、さらに、尖った先端9・9が角度αだけ互いに開くように、外側に折り曲げることによって、短リンクL1の先端が岩場などに2点で引っ掛かることになり、安定よく引っ掛けることができる。
【0042】羽根面8を形成するために2本のアングル材を用いているが、断面形状がT字状の部材を使用すれば、1本の部材で足り、より簡単な構造となる。また、長リンクL2として円筒管を用い、両端を二つ割りして二股状に分岐させると共に、平らに押しつぶした形状にすると、基端側の二股状部中に固定筒7側の切り起こしブラケット7Bを挿入して支軸42で軸支し、反対側の端部の二股状部中に短リンクL1の先端を挿入して支軸43で連結することができる。
【0043】図示の実施形態では、短リンクL1と長リンクL2からなる矢印状に開いた引っ掛かり翼は、十文字状に4組形成してあるが、1組のみ形成することも可能である。ただし、1組だけでは、筒状軸杆1に対し左右非対称の形状となり、その結果、重心もアンバランスとなり、傾いた状態でアンカー綱2の下端に吊り下がることになる。
【0044】筒状軸杆1と芯棒5とが相対的に回転不可能にするには、それぞれ多角形状にするのが好ましいが、回転しても差し支えない場合は、円筒状でもよい。なお、芯棒5も筒状体でもよいが、重量を重くする上では、中空でない、無垢で中実の金属棒が適している。
【0045】
【発明の効果】
請求項1のように、アンカー綱に連結される筒状軸杆の下端に短リンクを軸支してあり、前記筒状軸杆の中に挿通されており、しかも前記アンカー綱より弱く先に引っ張り力が作用して切れる犠牲綱に連結される芯棒の下端に、前記短リンクより長い長リンクを軸支してあり、前記の短リンクの先端と前記の長リンクの先端とが互いに軸支連結されているため、短リンクと長リンクが矢印状に開いた状態において、犠牲綱を切ってアンカー綱を引っ張って、芯棒に対し筒状軸杆を基端側に移動させると、短リンクと長リンクを平らに延ばして折り畳むことができ、しかも矢印状に開いた引っ掛かり翼が折り畳まれて平坦化され、引っ掛かりが無くなるので、岩場などに食い込んだ際の離脱が容易にかつ確実に行なえる。
【0046】請求項2のように、短リンクの先端に、引っ掛け用の爪を形成してあると、折り畳み構造のアンカーであるにも係わらず、岩場や砂地などへの引っ掛かりがより確実となる。
【0047】請求項3のように、短リンクの根元側の支軸は引っ掛かり面寄りに配置し、先端側の支軸は、引っ掛かり面から離れるように配置することによって、短リンク先端の支軸側を外方に引っ張って、短リンク先端側の支軸と根元側の支軸とを結ぶ支軸線を前記筒状軸杆に対し直角にした際に、短リンクの引っ掛かり面が筒状軸杆に対して鋭角となるため、アンカーの矢印状に開いた翼の部分が鉤状に近い形状となり、岩場などに引っ掛かり易くなる。
【0048】請求項4のように、筒状軸杆の下端が、前記長リンクの軸支部を前記芯棒に固定する固定手段に当接する構造とすることによって、短リンクと長リンクが矢印状に開く際の短リンクの角度設定用のストッパーとして作用するため、短リンクおよび長リンクを開いて矢印状の引っ掛かり翼を容易にかつ確実に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による折り畳み式アンカーの全容を示す斜視図である。
【図2】 図1の折り畳み式アンカーにおける矢印状に開いた引っ掛かり翼の拡大斜視図である。
【図3】 図2の引っ掛かり翼を反対側から見た斜視図である。
【図4】 本発明による折り畳み式アンカーの別の実施形態である。
【図5】 折り畳み式アンカーが岩場に食い込んだ際の離脱作用と折り畳み方を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 筒状軸杆
2 アンカー綱
2a 弛み綱
B ブラケット
31・32 アングル
41・42・43 支軸
5 芯棒
5a 芯棒の下端
6 犠牲綱
L1 短リンク
L2 長リンク
7 固定筒
8 羽根面
8a 引っ掛かり面
9 引っ掛け爪

Claims (4)

  1. アンカー綱に連結される筒状軸杆の下端に短リンクを軸支してあり、
    前記筒状軸杆の中に挿通されており、しかも前記アンカー綱より弱く先に引っ張り力が作用して切れる犠牲綱に連結される芯棒の下端に、前記短リンクより長い長リンクを軸支してあり、
    前記の短リンクの先端と前記の長リンクの先端とが互いに軸支連結されていることを特徴とする折り畳み式アンカー。
  2. 前記の短リンクの先端に、引っ掛け用の爪を形成してあることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み式アンカー。
  3. 前記短リンクの先端側の支軸側を外方に引っ張って、短リンク先端側の支軸と根元側の支軸とを結ぶ支軸線が前記筒状軸杆に対し直角になった際に、前記短リンクの引っ掛かり面と筒状軸杆との成す角度θが鋭角となるように、前記の短リンクの根元側の支軸は引っ掛かり面寄りに配置し、先端側の支軸は、引っ掛かり面から離れるように配置してあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の折り畳み式アンカー。
  4. 前記の筒状軸杆の基端が、前記長リンクの軸支部を前記芯棒に固定する固定手段に当接する構造とすることによって、短リンクの角度設定用のストッパーとしたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3に記載の折り畳み式アンカー。
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