JP3146001U - 錨離脱用金具、及び、船舶用錨 - Google Patents

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Abstract

【課題】
小型船舶用等の錨に関し、底掛かり状態から安全のうちに容易且つ確実に離脱することを可能とする錨離脱用金具を提供する。
【解決手段】
船舶用錨Aのアンカーシャンク6に於けるアンカーヘッド7の反対側端部に設けられる錨離脱用金具具1であって、アンカーロープ5またはアンカーチェーンを挿通させるリング体12を具備し、該リング体12の一部は、リング体内部から外部へ向かう所定の大きさの力が作用した場合に強制開放状態になってリング体内外を連通させることにより前記挿通されたアンカーロープ5またはアンカーチェーンを外部へ脱出可能にする開閉部2となっている。
【選択図】 図2

Description

本考案は、小型船舶用等の錨において、水底の岩や障害物に錨が引っ掛かって離脱困難な状態(以下、「底掛かり状態」という。)でも、容易に離脱させて引き揚げを可能とする錨離脱用金具に関するものである。
従来、船舶等で使用される錨が水底地面を引っ掛ける力である把駐力は、錨の重さや、アンカーロープの長さ、それに水底の泥や岩の状況によって異なってくるが、プレジャーボートや釣り船などの小型船舶においては軽量の錨を用い、鎖の代わりにロープを使用することが多いので、錨を降ろしてもすぐには把駐されずにロープとともに引きずられる走錨状態、いわゆる「ひける」状況となる可能性が高い。そのため、硬い砂地や岩場等に錨のアンカーヘッドの爪部がしっかりと食い込む状態、つまり錨が「かく」状況となることで十分に把駐力が発揮されるようになっている。
ところで、錨のアンカーヘッドの爪部が水底の岩や障害物に係合する底掛かり状態に陥った場合、危険が伴う中、なんとか錨を引き揚げようとするあまり大変な苦労を強いられ、最悪それが不可能であるとアンカーロープを切断して錨を破棄しなければならなかった。
しかしながら、底掛かりした錨を離脱可能にするべく、幾つかの工夫が先行技術として既に開示されている。例えば、図6に示すような錨が存在し、この錨は水底に固定させるためのアンカー爪3と、該アンカー爪3が連接された支持部4とを備えたアンカー本体1からなるものである。
また、このアンカー本体1には、船舶から伸ばされたロープを接続するアンカーシャンク2が支持軸41で回動自在に取り付けられており、これにより、アンカー本体1がアンカーシャンク2から所定の角度範囲で前後に回動し得るようになっている。さらに、アンカー本体1に対しアンカーシャンク2の回動範囲を規制する為の規制手段22、42と、その規制を解除する規制解除手段23、24とが備えられている。
このものでは、前記規制手段22、42によって、前記固定爪3を水底の岩等に食い込ませるようにして固定できる(この状態では、アンカー本体3の固定爪3とアンカーシャンク2の成す角度は鋭角に維持されている。)一方、海底に固定した錨を取り外す場合は、前記規制解除手段23、24によりアンカーシャンク2を引っ張り操作すれば、アンカー本体1に対して支持軸41を中心にアンカーシャンク2が回動し、固定爪3とアンカーシャンク2の成す角度が鈍角になる。これにより、固定爪3を食い込んだ岩等から簡単に抜くことができ、水底に固定した錨を容易に離脱できるようにしている。
特開2004−237934号公報(第12頁、図3)
ところで、上記のような先行技術は、複雑な機序で作動したり、金属の錆び等が発生して故障しやすい繊細な構造であったりする他、価格がかさむなど、装置機能の確実性や費用対効果の理由から普遍的実用化には至っていなかったため、何の工夫もない従来の単純形態の錨が使用され続けていて、底掛かりには無防備な状態の中、苦労しているのが現状であった。
本来、小型船舶用の軽量錨が必要かつ十分なる把駐力を発揮するには、水底をしっかりと「かく」必要があり、底掛かり状態かどうかにかかわらず、把駐力が維持出来れば錨の機能は確保されているが、底掛かり状態になった場合は安全且つ確実に離脱させることも必要である。
本考案は上記問題点を解消する為に成されたものであり、従来のものより簡易で低価格な構造であって、しかも底掛かり状態から安全のうちに容易且つ確実に離脱できるようにすることを課題とする。
[請求項1に係る考案]
上記課題を解決するための請求項1に係る考案の錨離脱用金具は、
『船舶用錨のアンカーシャンクに於けるアンカーヘッドの反対側端部に設けられる錨離脱用金具であって、アンカーロープまたはアンカーチェーンを挿通させるリング体を具備し、
該リング体の一部は、リング体内部から外部へ向かう所定の大きさの力が作用した場合に強制開放状態になってリング体内外を連通させることにより前記挿通されたアンカーロープまたはアンカーチェーンを外部へ脱出可能にする開閉部となっている』ことを特徴としている。
このものでは、船舶用錨のアンカーシャンクに於けるアンカーヘッドの反対側端部に設けられた本考案の錨離脱用金具を構成するリング体に、アンカーロープまたはアンカーチェーンを挿通させ、その先端をアンカーヘッド先端に連結固定して使用する。
この状態で底掛かり状態に陥った場合は、船舶を移動させながらアンカーロープまたはアンカーチェーンを引き揚げるなどして、該アンカーロープまたはアンカーチェーンを開閉部側へ付勢させる。
この開閉部に作用する付勢力の方向は、リング内部から外部に向いているから、開閉部が強制開放され、これにより、アンカーロープまたはアンカーチェーンがリング体外部に脱出可能な状態になり、アンカーロープ等がリング体から脱出する。これにより、アンカーヘッド先端を、これに連結固定されたアンカーロープまたはアンカーチェーンで引っ張ることができる。
即ち、アンカーロープまたはアンカーチェーンがリング体に貫通した状態とは全く異なった角度で底掛かり状態のアンカーヘッドを引くことができ、これにより、船舶用錨を前記アンカーヘッド側から逆さ吊り状態で引き抜くことができる。
[請求項2に係る考案]
請求項2に係る考案の錨離脱用金具は、
『前記リング体には、外周の一部がネジ機構で開閉するアンカーリング連結環が連設されている』ものとなっており、前記ネジ機構でアンカーリング連結環の一部を開放することで、該アンカーリング連結環をアンカーシャンクに於けるアンカーヘッドの反対側端部のアンカーリングに係合させることができる。
そして、この係合状態でネジ機構を操作することによってアンカーリング連結環の前記一部を閉じると、アンカーリング連結環を介して請求項2の錨離脱用金具が船舶用錨に取り付けられる。
[請求項3に係る考案]
請求項3に係る考案は、請求項1又は請求項2の錨離脱用金具を備えた船舶用錨であり、 『前記アンカーシャンクに於ける前記反対側端部に請求項1又は請求項2の錨離脱用金具が取り付けられており、前記アンカーヘッドには前記アンカーロープまたはアンカーチェーンを連結固定するための固定リングが設けられている』構成を備えている。
このものでは、請求項1の考案の作用で記載したように、船舶用錨をアンカーヘッド側から逆さ吊り状態で引き抜くことができる。
本考案は次の特有の効果を有する。
リング内部から外部へ向かう所定の大きさの力が作用した場合に強制開放されてリング内外を連通させる開閉部をリング体に設けるだけの簡単な構成としたため、従来のものより簡易で低価格な構造であり、しかも底掛かり状態から安全のうちに容易且つ確実に離脱することが可能となる。
底掛かり対策が施されていない錨では、底掛かり状態に陥った場合、アンカーロープまたはアンカーチェーンを引けば引くほど把駐力が増し、錨を引き揚げる事が不可能となる。そのような場合には錨をいろいろと異なった角度から引かねばならないが、どの角度から引くのが最良であるかは、試行錯誤を繰り返さなければならない。
しかしながら、本考案の錨離脱用金具は、船舶から投錨する場合において、アンカーシャンク先端のアンカーヘッド部にアンカーロープまたはアンカーチェーンが連結固定されているため、従来通り水底における十分な把駐力を維持できる構成であると共に、錨の引き揚げに伴って底掛かり状態に陥った場合は、船舶を移動させながらアンカーロープまたはアンカーチェーンを引き揚げると、前述のように、船舶用錨を逆さ吊り状態で引き抜くことができ、船舶用錨を底掛かり状態から容易且つ確実に離脱させることができる。
請求項2に係る考案では、リング体に連設されたアンカーリング連結環の一部をネジ機構で開閉することにより、前記アンカーシャンク先端に設けられたアンカーリングと脱着するようにしたものとしているため、錨と着脱可能な構成となって、従来の錨にも使用できて汎用性が向上する。
以下に、図面を見ながら、本考案の実施形態を更に詳しく説明する。
図1は本考案の実施の形態に係る錨離脱用金具の正面図であり、図2は本考案の錨離脱用金具を適用した船舶用錨を投錨して船舶を停止させた状態を示す図であり、図3は本考案の錨離脱用金具のリング部からアンカーロープを外す時の状態を示す図であり、図4は本考案の錨離脱用金具のリング部から外れたアンカーロープを引っ張ってアンカーヘッドを力点として船舶用の錨を引き揚げる時の状態を示す図である。
図1及び図2に示したように、本考案の錨離脱用金具1は、アンカーヘッド7が一端にも設けられたアンカーシャンク6を具備する船舶用の錨Aに適用するものである。尚、錨Aにはアンカーロープ5が連結されるが、アンカーロープ5は鎖から成るアンカーチェーンであってもよい。
前記アンカーヘッド7は、水底を引っ掛ける爪部11を複数設けて形成し、また前記アンカーシャンク6は、アンカーヘッド7の中央から垂直状に突出する棒状に形成したものである。
また、前記アンカーロープ5は、図2に示すように前記アンカーヘッド7の中央において連結すると共に、同図の拡大図示部8に示すように、アンカーヘッド7とは反対側のアンカーシャンク6の先端に形成されたアンカーリング9に取り付けられた本考案の錨離脱用金具Aのリング体12に挿通させて使用する。
尚、図2に示すように前記アンカーヘッド7に取り付けられた固定リング10に前記アンカーロープ5の先端が連結固定されている。
また、図示しないが、前記船舶用の錨Aは前記アンカーシャンク6に対して前記アンカーヘッド7がヒンジ部を介して開閉するような構造のものであってもよい。すなわち、本考案の錨離脱用金具1は、市販の如何なる錨の形態でも基本的には適用可能とするものである。
しかしながら、ヒンジ部を有する前記アンカーヘッド7の場合、該ヒンジ部に前記アンカーロープ5を連結しても十分に機能を発揮し得るが、アンカーヘッド7の開閉時においてヒンジ部付近に強い力が掛かって変形の生じることが危惧されるので、やはりアンカーロープ5はアンカーヘッド7の中央先端に連結するのが好しい。
本考案の錨離脱用金具1の主な特徴として、図1に示すように前記リング体12の内側から外側に向けて作用する付勢力Fにより外側に回動して開くフック2(既述考案特定事項たる「開閉部」に対応する。)を設けた事である。
すなわち、前記アンカーロープ5が前記フック2に対して前記付勢力Fを作用させた場合、該フック2が開き、アンカーロープ5を前記リング体12から外方向へ脱出させるようにしている。
このため、図1に示すように、リング体12は、連結アームWとその両端から同方向に突出するサイドアーム12a,12bから成るベース部と、サイドアーム12a,12bの先端相互の開放部を12cを開閉するフック2を備えている。前記フック2は回動軸21を回動支点として回動自在であると共に、閉方向(付勢力Fの反対方向)にバネ4で付勢されている。従って、バネ4により、常時フック2が前記リング体12において閉じた状態(フック2の先端がサイドアーム12bの係合段部gに係合した状態)に保持される。尚、バネ4は他にもスプリング状や板状のものを適用してもよい。
本考案の錨離脱用金具1を前記錨Aに脱着可能に取り付ける構成のものとして、図1に示すように本考案の錨離脱用金具1を前記リング体12にアンカーリング連結環13を連設したダブルリング状に形成したものとすることができる。
すなわち、リング体12に前記フック2を設けると共に、アンカーリング連結環13に開閉可能なネジ棒3(ネジ機構)を設ける。具体的には、アンカーリング連結環13を、連結アームWの両端から動方向に突出するサイドアーム13a,13bと、該サイドアーム13a,13bの先端相互に架設状態に配設されたネジ棒13で構成し、該ネジ棒3をサイドアーム13a,13bに対して回動させることにより、サイドアーム13a,13bの先端相互間(アンカーリング連結環の外周の一部)を開閉可能に構成する。そして、ネジ棒3を回動してアンカーリング連結環13の一部たるサイドアーム13a,13bの先端相互間を開状態にして前記アンカーシャンク6先端に設けられたアンカーリング9を掛けた後、ネジ棒3を閉状態にすれば錨離脱用金具1を前記錨Aに連結することができる。
尚、前記ネジ棒3として、「シャックルピン」と呼称するものを適用できる。しかし、これに限らず、錨離脱用金具1を前記錨Aに取り付ける他の手段を採用してもよい。
また、このダブルリング状からなる錨離脱用金具1の形状について、図面では主に長方形からなる形状を示しているが、これに限らず八の字状のものでもよく、またその他の形状のものであってもよい。
図2乃至図4から、本考案の錨離脱用金具1を適用した前記錨Aの使用方法について説明する。まず、船を停泊させる時、錨離脱用金具1を錨Aの前記アンカーリング9に取り付け、前記アンカーロープ5を前記フック2を設けた方の前記リング体12に通すと共に、前記アンカーヘッド7の前記固定リング10に連結した後投錨し、錨Aを水底の岩などに引っ掛けるようにする。
前記錨Aを引き揚げる場合は、船をゆっくり前進させながら前記アンカーロープ5を引き揚げていく。そうすると、初めは図3に示すようにアンカーロープ5を挿通する前記リング体12が力点となって引っ張られ、船が移動するほど該リング体12の前記フック2に張力が増し加わり、この張力が一定以上になると、該フック2が開いて前記挿通していたアンカーロープ5はリング体12から外れることになる。
その後、図4に示すように今度は力点が前記アンカーヘッド7(アンカーロープ5の先端が連結固定された固定リング10部分)に移行することになるので、前記アンカーロープ5が前記リング体12に挿通した状態とは全く異なった角度で底掛かり状態のアンカーヘッド7の爪部を引くことが可能となり、前記錨Aを底掛かり状態から容易且つ確実に離脱させられる。
前記リング体12における前記フック2の付勢力(バネ4でフック2を閉じる力に等しい)の範囲は、前記の錨Aの重量に基づいて決定できる。この付勢力が弱すぎると投錨時に開いてしまい、逆に強すぎると前記アンカーロープ5が前記リング体12から外れにくくなる。
実際に、使い勝手が良い前記フック2における付勢力の範囲は、前記錨Aの重量の0.5または1〜30倍の範囲内が好ましく、さらには2倍〜10倍の範囲がより好ましくなると考えられる。
[実験例1]
机上実験として、アンカーリング5部分に本考案の錨離脱用金具Aを取り付け開閉可能なフック2の附いたリング部にロープを通し、アンカーヘッド中央に取り付けてある固定リング10にアンカーロープ5を取り付けたストック型アンカーを、ビル解体現場のコンクリートの瓦礫の中に放置し、50mほど伸ばしたアンカーロープ5をゆっくり引っ張ってゆくと、アンカーの爪がコンクリートの塊の間に入り込み固定されたので、アンカーロープ5の先を大人5人で引っ張ったが、完全に底掛かり状態のようになってしまいビクとも動かなくなった。その状態のまま、アンカーロープ5を引っ張りながら回転してゆくと、約90度回ったときガクンとアンカーロープ5にショックが伝わりアンカーロープ5が軽くなったのでアンカーロープ5を手繰り寄せると、ストック型アンカーはアンカーヘッドを支点に逆さづりの状態で手元まで引き寄せることが出来た。
[実験例2]
洋上での実験例を示す。21フィートのプレジャーボートで投錨し2時間余り魚釣りをした後、次の場所への移のため錨を引き上げにかかった。使用した錨は10kgのストック型アンカーである。この錨のアンカーリング部に実験例1に示した開閉可能なダブルリングが取り付けられており、開閉可能なリングの一つにはアンカーロープが通され、そのロープの先端は実施例1と同じようにアンカーヘッド7に予め設けた固定リング10に固定しておいた。使用したリング体12は内側から20kgの力が掛かったときにフック2が開くよう設計がなされていた。この時は潮の流れが速かったため、錨のアームは完全に海底の岩の隙間に入り込んだと考えられ、引き抜くことができなかった。しかしながら船を徐々に流れに逆らって前進させ、この状態でアンカーロープ5を巻き上げていくと、突然アンカーロープ5にかかる抵抗が減り、急に軽くなったので海底より錨が離脱したと確信した、そしてそのままアンカーロープ5を上げると、錨はアンカーヘッド7を上に逆さ吊りの状態で上がってきた。この場所は岩場であって魚の数も種類も豊富であって釣りには適した場所であるが、潮流が早いので強く錨が引かれることが多く、時には錨が岩場に底掛かりし、外れなくなることがあるため、多くの釣り人がアンカーロープ5を切って錨の引き上げを諦めている。そのためにロープが海底で絡まり合って、更に底掛かりが生じやすい状態になっているが、このような部位であっても本考案の器具を用いることによって苦労をすることなく錨を揚げる事が可能となった。これは従来の手法では不可能な事であったので、本考案の効果を如実に示すことができた。
尚、前記フック2の変形例として、図5に示すようなものを採用してもよい。即ち、リング体12を、一方のサイドアーム12bの先端部分で内外に連通する構成とし、サイドアーム12a,12b等を比較的細くてリング体12の内外方向に弾性変形可能とし、前記サイドアーム12bの先端部近傍部分をフック2として利用するのである。この場合、前記バネ4は不用となり、簡易な構成となって製造しやすくなる。
上記本考案の錨離脱用金具1は、大半の市販錨のアンカーリングに装着可能である。また、アンカーリングの代わりとして初めから一体形成することも可能であるため、利用価値は絶大である。
尚、本考案の錨離脱用金具1は、初めから前記錨Aに一体的形成しておく場合は、フック2、サイドアーム12a,12b,連結アームWから成るリング体12の部分のみを、アンカーシャンク6に一体的に構成するか、又は、溶接等で固定する。
本考案の実施の形態に係る錨離脱用金具の正面図である。 本考案の錨離脱用金具を適用した船舶用の錨を投錨して舟を停止させた状態を示す図である。 本考案の錨離脱用金具のリング部からアンカーロープを外す時の状態を示す図である。 本考案の錨離脱用金具のリング部から外れたアンカーロープを引っ張ってアンカーヘッドを力点として船舶用の錨を引き揚げる時の状態を示す図である。 本考案の錨離脱用金具のフックを弾性体で形成した場合の変形例を示す図である。 従来技術を示す参考図である。
符号の説明
A 錨
W 連結アーム
1 錨離脱用金具
2 フック
3 ネジ棒
4 バネ
5 アンカーロープ
6 アンカーシャンク
7 アンカーヘッド
8 拡大図示部
9 アンカーリング
10 固定リング
11 爪部
12 リング体
13 アンカーリング連結環

Claims (3)

  1. 船舶用錨のアンカーシャンクに於けるアンカーヘッドの反対側端部に設けられる錨離脱用金具であって、アンカーロープまたはアンカーチェーンを挿通させるリング体を具備し、
    該リング体の一部は、リング体内部から外部へ向かう所定の大きさの力が作用した場合に強制開放状態になってリング体内外を連通させることにより前記挿通されたアンカーロープまたはアンカーチェーンを外部へ脱出可能にする開閉部となっている、錨離脱用金具。
  2. 前記リング体には、外周の一部がネジ機構で開閉するアンカーリング連結環が連設されている、請求項1記載の錨離脱用金具。
  3. 前記アンカーシャンクに於ける前記反対側端部に請求項1又は請求項2の錨離脱用金具が取り付けられており、前記アンカーヘッドには前記アンカーロープまたはアンカーチェーンを連結固定するための固定リングが設けられている、船舶用錨。
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