JP3069448U - 根掛り解消折畳錨 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は船舶を安全に停泊させ、携帯が容易
で収納時に場所をとらず、水底で錨が根掛りした時に、
容易に根掛りを解消させて引き上げる事ができる目的で
考案されたものである。 【構成】 本考案は錨の柱の下部の所定位置に、コの字
のブラケット２を取付け、コの字のブラケット２に挾み
込む様にボールト４を中心に爪部３を取り付けて折畳に
している事で携帯が容易で収納時に場所をとらず、根掛
りした時は、ロープ８を強くしゃくり、次にロープを引
けば、錨は逆さ吊りになりながら、爪部３は自然に折畳
まれて船に上がってくる事で、根掛りの解消に役立つ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［産業上の利用分野］ 本考案は船舶を安全に停泊させ、水底で錨が根掛りした場合に、容易に根掛り を解消させて引き上げる事ができ、携帯が容易で収納時に場所をとらない錨に関 するものである。

【０００２】 ［従来の技術］ 錨の構造は、一体で成形されたもので爪部が固定されており、爪部が折畳める ものは無かった。更に、根掛りした場合でも、船上からロープを強くしゃくって 引けば、錨は逆さ吊りになりながら、爪部は自然に折畳まれて船上に上がってく る事で、水底での根掛りを解決しているものは無かった。

【０００３】 ［考案が解決しようとする課題］ 従来の錨の構造では、爪部が固定されているためにかさばってしまい、携帯が 容易でなく、収納にも場所をとり問題があった。また、水底では岩の窪みや、生 い茂った藻、散乱した不用漁具などに錨が根掛りした場合、止む無くロープを途 中で切り、錨が失われていた。従って、本考案の目的とするところは、爪部の開 閉が老若男女を問わず誰にでも簡単に操作でき、爪部を折畳んだ状態で携帯が容 易になり、収納場所が確保しやすく、根掛りした時に、ロープを途中で切らなく ても、ロープを強くしゃくって引けば錨は逆さ吊りになりながら、爪部は自然に 折畳まれて船上に上がってくる。

【０００４】 ［考案が解決するための手段］ 本考案は、錨の柱の下部の所定位置に、コの字のブラケットを取付け、コの字 のブラケットに挾み込む様にボールト中心に爪部を取り付けて折畳にし、携帯を 容易にし収納にも場所をとらない。更に、錨の柱の下端に貫通穴をあけて丸い金 具を取り付け、下端の丸い金具にロープをしっかり結び付け、ロープを柱の上端 に持って行き、柱の上端にも下端と同じ様に貫通穴をあけて丸い金具を取り付け 、上端の丸い金具に適当な長さのビニタイ数本を二つ折にして数回捻じ付けて、 捻じ付けたビニタイの二俣の間に、錨の下端からきたロープを挾んで、ビニタイ を更に数回捻じ付け、根掛りした時は、ロープを強くしゃくる事によってビニタ イの捻じれが取れ、ロープがビニタイから外れて、次にロープを引けば、錨の柱 の下端の丸い金具に結び付けたロープに直接通ずる事により、錨は逆さ吊りにな りながら、爪部は自然に折畳まれて船に上がってくる事で、問題点を解決してい る。

【０００５】 ［作用］ 錨の柱に取り付けたコの字のブラケットに挾み込む様に付けた爪部はボールト を中心に開閉し、折畳んだ状態で携帯、及び収納されるものである。爪部を広げ て水底へおろせば、錨本来の役目である水底をしっかり捉えて船を安全に停泊さ せ、上げる時に岩の窪みや、生い茂った藻や、散乱した不用漁具などに根掛りし た場合でも、錨は逆さ吊りになりながら、爪部は自然に折畳まれるので、容易に 錨を引上げられる。

【０００６】 ［実施例］ 以下、添付図面に従って一実施例を説明する。１は錨の主軸である柱である。 ２は柱に取り付けた爪部のブラケットである。３は錨の爪部で、この爪部が折畳 になり、錨本来の役目である水底をしっかり捉えて船を停泊させるものである。 ４はブラケットと爪部を連結するボールトである。５は爪部の角度を決めるボー ルトである。７はビニタイである。８は船からおりているロープである。

【０００７】 錨の柱の下端に穴をあけ、その穴に６の丸い輪を付けて、船からきた８のロー プをしっかり結ぶための６の丸い輪である。錨の柱の上端に下端と同じ様に穴を あけ、その穴に６ａの丸い輪を付けて、この輪に７のビニタイを適当な長さに切 り、数本を二つ折にして数回捻じ付け、７のビニタイの二俣になった所へ、６か らきた８のロープを挾んで、更に７のビニタイを数回捻じ付ける。錨に根掛りが 生じた時、８のロープを船上より強くしゃくる事により、７のビニタイの捻じれ が８のロープから取れ、錨の下端の６の丸い輪に８のロープが直接つながるので 、船上から引くロープにより、錨は逆さ吊りとなり、爪部が自然に折畳まれ難無 く錨の根掛りを解消するのである。

【０００８】 以上、本考案を実施例に基づいて説明してきたが、爪部の本数は３本でも４本 でも良く、その本数は限定したものでない。又、錨の上端の丸い金具とロープを 結んでいるビニタイも、ビニタイと同様の強度を持つものであればビニタイに限 定したものでない。

【０００９】 ［考案の効果］ 上述の様に、本考案の根掛り解消折畳錨は、船舶を安全に停泊させる錨として の機能は勿論、錨の爪部が折畳める事でコンパクトになり携帯が容易で、収納場 所が確保しやすく、又、岩の窪みや、生い茂った藻、散乱した不用漁具などに根 掛りした場合でも、船上からロープを強くしゃくり、次に、ロープを引けば錨は 逆さ吊りになりながら、爪部は自然に折畳まれて船に上がってくる事で、水底で の根掛りを解決している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の根掛り解消折畳錨の一実施例を示す正
面図である。

【図２】根掛り解消折畳錨の折畳んだ正面図である。

【符号の説明】

１ 錨の柱 ２ 錨の爪部のブラケット ３ 錨の爪部 ４ 爪部を止めるボールト ５ 爪部の角度を決めるボールト ６ 錨の柱下端の輪 ６ａ 錨の柱上端の輪 ７ ビニタイ ８ ロープ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 錨の柱の下部の所定位置に、コの字のブ
   ラケットを取付け、コの字のブラケットに挾み込む様に
   ボールト中心に爪部を取り付けて折畳にしているところ
   を特徴とする根掛り解消折畳錨。
2. 【請求項２】 錨の柱の下端に貫通穴をあけて丸い金具
   を取り付け、下端の丸い金具にロープをしっかり結び付
   け、ロープを柱の上端に持って行き、柱の上端にも下端
   と同じ様に貫通穴をあけて丸い金具を取り付け、上端の
   丸い金具に適当な長さのビニタイ数本を二つ折にして数
   回捻じ付けて、捻じ付けたビニタイの二俣の間に、錨の
   下端からきたロープを挾んで、更にビニタイを数回捻じ
   付けた請求項１記載の根掛り解消折畳錨。