JP3938911B2 - ゲートキーパ装置および通信制御方法 - Google Patents

ゲートキーパ装置および通信制御方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システムに設けられエンドポイント装置を管理するゲートキーパ装置およびゲートキーパ装置における通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通信システムには、当該システムに設けられたエンドポイント(EP)装置(例えば、IP電話機、パソコン、ゲートウェイ装置等)を管理するゲートキーパ(GK)装置が設けられたものがある。従来、EP装置の管理を行うGK装置としては、非特許文献1に記載されているものがある。以下、従来のGK装置の動作の一例について概説する。
【0003】
GK装置の管理下にあるEP装置が他のEP装置(以下「宛先EP装置」と言う)に対して呼を発信するとき、GK装置は、発信元EP装置からARQ(Admission ReQuest:H.323に基づく参加要求メッセージ)を受信する。ARQは、宛先EP装置の例えばエイリアスアドレス(例えば、E.164アドレスやE−mailアドレス等)に関する情報等を示している。
【0004】
GK装置は、受信したARQに示された宛先EP装置のエイリアスアドレス情報に対してアドレス解決を行い、宛先EP装置のIPアドレスを取得する。そして、取得した宛先EP装置のIPアドレスを含む様々な情報を用いてACF(Admission Confirm:H.323に基づく参加確認メッセージ)を生成し、発信元EP装置に対して返信する。
【0005】
【非特許文献1】
「JT−H323のための着信転送付加サービス/Call Diversion Supplementary Service for JT-H323」、TTC標準JT−H450.3/ITU−T H.450.3
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のGK装置においては、アドレス解決を行う際に宛先EP装置や転送先EP装置の通信状態(例えば、ビジー状態等)が全く把握されていない。
【0007】
このため、発信元EP装置がGK装置から返信された上記のACFの受信後に宛先EP装置に対してSETUP(H.323の呼設定メッセージ)を送信しても、宛先EP装置が例えばビジー状態のときは当該SETUPによる呼設定の要求は受け入れられず、発信元EP装置および宛先EP装置の間の呼は設定されない。ここで、例えば宛先EP装置において、自装置がビジー状態のときの呼の転送先EP装置が設定されている場合、宛先EP装置は、呼設定要求を受け入れない代わりに、当該転送先EP装置の情報を示すFACILITY(H.323のファシリティメッセージ)を生成し、発信元EP装置に返信する。
【0008】
FACILITYを受信した発信元EP装置は、宛先EP装置に対して、FACILITY受信をFACILITYによって通知すると共に、RELEASECOMPLETE(H.323の解放完了メッセージ)を送信する。さらに、GK装置との間で、DRQ(Disengage ReQuest:H.323の離脱要求メッセージ)の送信およびDCF(Disengage Confirm:H.323の離脱確認メッセージ)の受信を行う。
【0009】
そして、発信元EP装置は、宛先EP装置からのFACILITYに示された転送先EP装置の情報に従って、転送先EP装置にSETUPを送信する。このとき、転送先EP装置が呼設定を受け入れることが可能な状態であれば、発信元EP装置および当該転送先EP装置の呼が設定される。一方、転送先EP装置が呼設定を受け入れることが可能な状態でなければ、発信元EP装置および当該転送先EP装置の呼は設定されず、上記の動作が繰り返される場合がある。
【0010】
つまり、宛先EP装置に転送先EP装置が設定されている場合は、上記のとおり、発信元EP装置からの発呼を転送先EP装置に転送するための呼転送処理が行われる。また、転送が繰り返される回数が増加するにつれて通信システムのネットワークの負荷が増大するだけでなく、呼転送処理に要する時間が必然的に長くなる。すなわち、呼転送処理の効率化に一定の限界がある。
【0011】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、発信元EP装置からの発呼を転送先EP装置に転送するときの呼転送処理を効率化することができるゲートキーパ装置および通信制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、通信システム内に設けられた複数の端末装置のIP網を介した通信状態を管理するゲートキーパ装置であって、前記端末装置のアドレス情報と、通信状態を示す状態情報と、呼の転送先端末装置のアドレスを示す転送先情報とを、前記端末装置毎に記憶するとともに、呼の転送発生回数と所定の端末装置のアドレスとを対応付けた情報を呼の識別子毎に記憶する記憶手段と、前記端末装置の一つである発信元端末装置が呼を発信するときに前記発信元端末装置から宛先端末装置のアドレスを含んだ参加要求メッセージを受信する受信手段と、前記受信した宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報と一致するか否かを比較する比較手段と、宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報と一致するとき、前記宛先端末装置のアドレスに対応する状態情報に基づき宛先端末装置が着信可能状態か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により宛先端末装置が着信可能状態と判定された場合、前記記憶手段に記憶された前記宛先端末装置のアドレス情報から前記宛先端末装置のIPアドレスを取得する取得手段と、前記取得したIPアドレスを設定した参加確認メッセージあるいは前記判定手段により宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記記憶手段に前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報がないとき、参加拒否メッセージを前記発信元端末装置に送信する送信手段と、前記判定手段により宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記記憶手段に前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報がありかつ前記宛先端末装置が着信不可状態とされた回数が当該呼の識別子の呼の転送発生回数に達するまでの間繰り返し、前記記憶手段に記憶された宛先端末装置のアドレス情報に対応する転送先端末装置のアドレスを読み出して当該転送先端末装置を次の宛先端末装置として前記判定手段による判定および判定結果に応じて各手段を動作させるとともに、前記呼の転送発生回数に達したとき、次の転送先情報を設定なしとしたうえで前記呼の転送発生回数に対応付けて前記記憶手段に記憶された前記所定の端末装置を宛先端末装置として前記判定手段による判定および判定結果に応じて各手段を動作させるよう制御する制御手段と、を具備するゲートキーパ装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の態様は、通信システム内に設けられた複数の端末装置のIP網を介した通信状態を管理するゲートキーパ装置であって、前記端末装置のアドレス情報と、通信状態を示す状態情報と、呼の転送先端末装置のアドレスを示す転送先情報とを、前記端末装置毎に記憶するとともに、呼の転送発生回数と所定の端末装置のアドレスとを対応付けた情報を呼の識別子毎に記憶する記憶手段と、前記端末装置の一つである発信元端末装置が呼を発信するときに前記発信元端末装置から宛先端末装置のアドレスを含んだ参加要求メッセージを受信する受信手段と、前記受信した宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報と一致するか否かを比較する比較手段と、宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報と一致するとき、前記宛先端末装置のアドレスに対応する状態情報に基づき宛先端末装置が着信可能状態か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により宛先端末装置が着信可能状態と判定された場合、前記記憶手段に記憶された前記宛先端末装置のアドレス情報から前記宛先端末装置のIPアドレスを取得する取得手段と、前記取得したIPアドレスを設定した参加確認メッセージあるいは前記判定手段により宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記記憶手段に前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報がないとき、参加拒否メッセージを前記発信元端末装置に送信する送信手段と、前記判定手段により宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記記憶手段に前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報がありかつ前記宛先端末装置が着信不可状態とされた回数が当該呼の識別子の呼の転送発生回数に達するまでの間繰り返し、前記記憶手段に記憶された宛先端末装置のアドレス情報に対応する転送先端末装置のアドレスを読み出して当該転送先端末装置を次の宛先端末装置として前記判定手段による判定および判定結果に応じて各手段を動作させるとともに、前記呼の転送発生回数に達したとき、次の転送先情報を設定なしとしたうえで前記呼の転送発生回数に対応付けて前記記憶手段に記憶された前記所定の端末装置を宛先端末装置として前記判定手段による判定および判定結果に応じて各手段を動作させるよう制御する制御手段と、を具備するゲートキーパ装置である。
【0014】
本発明によれば、ゲートキーパ装置によって管理される端末装置(例えば、エンドポイント装置)のアドレスの他に、端末装置の通信状態に関する情報や呼の転送先に関する情報も、当該ゲートキーパ装置にて一元的に管理することができ、ある端末装置が発呼するときの呼転送処理を当該ゲートキーパ装置の内部だけで行うことができ、通信システムのネットワークの負荷を軽減することができると共に、呼転送処理を効率化することができる。
【0018】
また、発信元端末装置、宛先端末装置および転送先端末装置がいずれも一つのゲートキーパ装置の管理下にある場合であって、アドレス読み出し回数が増加した場合に、宛先端末装置に対して呼設定を要求することで、回数増加に伴う一連の処理量の増大を防止することができ、当該ゲートキーパ装置の負荷を軽減することができる。
【0019】
本発明の第の態様は、第の態様のゲートキーパ装置において、前記所定の端末装置は、前記発信元端末装置からの前記参加要求メッセージに含まれる宛先端末装置であるものとした。
【0020】
本発明によれば、発信元端末装置、宛先端末装置および転送先端末装置がいずれも一つのゲートキーパ装置の管理下にある場合であって、アドレス読み出し回数が増加した場合に、宛先端末装置に対して呼設定を要求することで、回数増加に伴う一連の処理量の増大を防止することができ、当該ゲートキーパ装置の負荷を軽減することができる。
【0021】
本発明の第の態様は、第の態様のゲートキーパ装置において、前記通信システムには、複数の端末装置のIP網を介した通信状態を管理し、当該端末装置毎にアドレス情報および通信状態を示す状態情報および呼の転送先端末装置のアドレスを示す転送先情報を予め記憶する他のゲートキーパ装置がさらに設けられ、前記比較手段により宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報のいずれとも一致しない場合は、前記他のゲートキーパ装置に対して、前記宛先端末装置を管理しているか否かを問い合わせると共に、前記他のゲートキーパ装置が前記宛先端末装置を管理している場合は前記宛先端末装置の状態情報およびIPアドレスを、前記宛先端末装置の状態情報が着信不可状態の場合は前記宛先端末装置の転送先情報を通知することを指示する指示手段をさらに具備し、前記送信手段は、前記指示手段の指示の結果として通知された状態情報が着信可能状態を示す場合、前記通知されたIPアドレスを参加確認メッセージに設定して前記発信元端末装置に送信し、前記制御手段は、前記指示手段の指示の結果、転送先情報が通知された場合は、当該転送先情報の転送先端末装置を次の宛先端末装置とし、前記比較手段により当該宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報と一致するとき、前記判定手段による判定および判定結果に応じて各手段を動作させるものとした。
【0022】
本発明によれば、発信元端末装置、宛先端末装置および転送先端末装置が異なる複数のゲートキーパ装置の管理下にある場合に、発信元端末装置が発呼するときの呼転送処理を当該複数のゲートキーパ装置の間だけで行うことができる。
【0027】
本発明の第の態様は、第3の態様のゲートキーパ装置において、他のゲートキーパ装置からの問い合わせを受けて端末装置を管理しているか否かを前記端末装置に関する情報が前記記憶手段に記憶されているかどうかによって判定する管理判定手段と、前記管理判定手段の判定の結果、前記端末装置を管理している場合、前記記憶された前記端末装置の状態情報を抽出する状態抽出手段と、前記状態抽出手段によって抽出された状態情報が着信不可状態を示す場合、前記記憶された前記端末装置の転送先情報を抽出する転送先抽出手段と、前記状態抽出手段によって抽出された状態情報が着信可能状態を示す場合は当該状態情報および当該端末装置のIPアドレスを前記他のゲートキーパ装置に返信する一方、前記状態抽出手段によって抽出された状態情報が着信不可状態を示す場合は前記転送先抽出手段によって抽出された転送先情報を前記他のゲートキーパ装置に返信する返信手段と、を具備するゲートキーパ装置である。
【0028】
本発明によれば、発信元端末装置、宛先端末装置および転送先端末装置が異なる複数のゲートキーパ装置の管理下にある場合に、発信元端末装置が発呼するときの呼転送処理を当該複数のゲートキーパ装置の間だけで行うことができる。
【0029】
本発明の第の態様は、通信システム内の複数の端末装置のIP網を介した通信状態を管理するゲートキーパ装置における通信制御方法であって、前記端末装置のアドレス情報と、通信状態を示す状態情報と、呼の転送先端末装置のアドレスを示す転送先情報とを、前記端末装置毎に記憶するとともに、呼の転送発生回数と所定の端末装置のアドレスとを対応付けた情報を呼の識別子毎に記憶する記憶ステップと、前記端末装置の一つである発信元端末装置が呼を発信するときに前記発信元端末装置から宛先端末装置のアドレスを含んだ参加要求メッセージを受信する受信ステップと、前記受信した宛先端末装置のアドレスが前記記憶されたアドレス情報と一致するか否かを比較する比較ステップと、宛先端末装置のアドレスが前記記憶されたアドレス情報と一致するとき、前記宛先端末装置のアドレスに対応する状態情報に基づき宛先端末装置が着信可能状態か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより宛先端末装置が着信可能状態と判定された場合、前記記憶された前記宛先端末装置のアドレス情報から前記宛先端末装置のIPアドレスを取得する取得ステップと、前記取得したIPアドレスを設定した参加確認メッセージあるいは前記判定ステップにより宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記記憶手段に前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報がないとき、参加拒否メッセージを前記発信元端末装置に送信する送信ステップと、前記判定ステップにより宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報が記憶されておりかつ前記宛先端末装置が着信不可状態とされた回数が当該呼の識別子の呼の転送発生回数に達するまでの間繰り返し、前記記憶された宛先端末装置のアドレス情報に対応する転送先端末装置のアドレスを読み出して当該転送先端末装置を次の宛先端末装置として前記判定ステップによる判定および判定結果に応じて各ステップを動作させるとともに、前記呼の転送発生回数に達したとき、次の転送先情報を設定なしとしたうえで前記呼の転送発生回数に対応付けて前記記憶された前記所定の端末装置を宛先端末装置として前記判定ステップによる判定および判定結果に応じて各ステップを動作させるよう制御する制御ステップと、を具備する通信制御方法である。
【0030】
本発明によれば、ゲートキーパ装置によって管理される端末装置のアドレスの他に、端末装置の通信状態に関する情報や呼の転送先に関する情報も、当該ゲートキーパ装置にて一元的に管理することができ、ある端末装置が発呼するときの呼転送処理を当該ゲートキーパ装置の内部だけで行うことができ、通信システムのネットワークの負荷を軽減することができると共に、呼転送処理を効率化することができる。
【0031】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0032】
図1は、本発明の一実施の形態に係るGK装置が備えられた通信システムの構成を示す図である。図1に示す通信システム100は、H.323に基づくシステムであり、GK装置110、120、130およびEP装置111、112、113、114、121、122、123、124、131が設けられている。上記の全ての装置は、例えばLAN(Local Area Network)を介して相互接続されている。このようなシステム構成により、EP装置111〜114、121〜124、131は互いに通信を行うことが可能になっている。
【0033】
また、GK装置110は4つのEP装置111〜114を管理し、これら5つの装置によってゾーン115が形成されている。GK装置120は4つのEP装置121〜124を管理し、これら5つの装置によってゾーン125が形成されている。GK装置130は1つのEP装置131を管理し、これら2つの装置によってゾーン135が形成されている。
【0034】
図2は、本発明の一実施の形態に係るGK装置の構成を示すブロック図である。
【0035】
図2に示すGK装置110は、TCP/IP制御部150、呼転送処理部160および管理部170を有し、GK装置110が管理しているEP装置111〜114のいずれかの他のEP装置との通信を制御するようになっている。
【0036】
呼転送処理部160は、制御部161、比較部162、検索部163、読み出し部164、選択部165および指示部166を有し、EP装置111〜114が発呼するときに受信されるARQに示された当該呼の宛先EP装置のエイリアスアドレスおよび管理部170に記憶された情報に基づいて、SETUPの送信先を決定する。
【0037】
管理部170は、転送先情報記憶部171、状態情報記憶部172、IPアドレス記憶部173および付加サービス情報記憶部174を有し、EP装置111〜114のエイリアスアドレスおよびIPアドレスを示すアドレス情報と、EP装置111〜114の通信状態を示す状態情報と、EP装置111〜114が着信した呼の転送先EP装置に関する転送先情報(例えば、エイリアスアドレスを示す情報)とを、EP装置毎に(つまり、EP装置のエイリアスアドレス毎に)記憶する。
【0038】
TCP/IP制御部150は、GK装置110がLAN上で他の装置とIP通信を行うためのインタフェースである。
【0039】
IPアドレス記憶部173は、図3に示すように、EP装置111〜114のアドレス情報を、EP装置毎に記憶している。本実施の形態では、EP装置111は、エイリアスアドレス「1000」およびIPアドレス「192.168.1.11」を有する。また、EP装置112は、エイリアスアドレス「1001」およびIPアドレス「192.168.1.12」を有する。また、EP装置113は、エイリアスアドレス「1002」およびIPアドレス「192.168.1.13」を有する。また、EP装置114は、エイリアスアドレス「1003」およびIPアドレス「192.168.1.14」を有する。
【0040】
状態情報記憶部172は、図4に示すように、EP装置111〜114の通信状態に関する状態情報を、EP装置毎に記憶している。状態情報は、例えば「発信中」、「ビジー」、「着信可」等を示す。本実施の形態では、EP装置111の状態情報は「発信中」であり、EP装置112の状態情報は「ビジー」であり、EP装置113の状態情報は「着信可」であり、EP装置114の状態情報は「ビジー」である。
【0041】
転送先情報記憶部171は、図5に示すように、EP装置111〜114が着信した呼の転送先のEP装置に関する転送先情報を、EP装置毎に記憶している。転送先情報は、例えば他のEP装置のエイリアスアドレスを示したり、「設定無」と示したりする。本実施の形態では、EP装置111の転送先情報は「設定無」であり、EP装置112の転送先情報は「1002」であり、EP装置113の転送先情報は「設定無」であり、EP装置114の転送先情報は「2000」である。
【0042】
付加サービス情報記憶部174は、図6に示すように、EP装置111〜114に設定されている付加サービス(例えば、ラインハンティングや着信規制等)に関する情報を、EP装置毎に記憶している。
【0043】
制御部161は、呼転送処理部160内の各部と情報の授受を行う。そして、各部から入力された情報を用いて、各種のメッセージを生成し、TCP/IP制御部150を通じて他の装置に対して、生成したメッセージを送信する。また、TCP/IP制御部150を通じて他の装置から受信したメッセージから所定の情報を取り出し、呼転送処理部160内の各部に対して、取り出された情報を出力したり、当該情報に対応する指示を出力したりする。また、制御部161は、EP装置111〜114に対応する付加サービス情報を取得する。
【0044】
また、制御部161は、1回の発呼の際に発生した転送の回数をカウントする。そして、この転送発生回数が所定回数を超過したときに所定のエイリアスアドレスを有するEP装置(例えば、宛先EP装置)を選択するように選択部165に指示する。なお、転送発生回数は、読み出し部164によって転送先情報が読み出された回数およびGK装置120、130から転送先情報が通知された回数の合計と同値である。このように、転送発生回数に上限値を設けることにより、転送回数増加に伴う一連の処理量の増大を防止することができ、呼転送処理を行うGK装置110の負荷を軽減することができる。
【0045】
比較部162は、EP装置111〜114のいずれか(以下、発呼するEP装置を発信元EP装置と言う)が発呼するときに制御部161によって受信されるARQに示された宛先EP装置のエイリアスアドレスを取得し、取得されたエイリアスアドレスをIPアドレス記憶部173に記憶されたエイリアスアドレスと比較する。この比較の結果、取得されたエイリアスアドレスが、記憶されたエイリアスアドレスのいずれかと一致する場合、対応するIPアドレスを取得し、制御部161に通知する。一方、取得されたエイリアスアドレスが、記憶されたエイリアスアドレスのいずれとも一致しない場合は、その旨を制御部161および指示部166に通知する。
【0046】
また、比較部162は、読み出し部164によってエイリアスアドレスが読み出された場合に制御部161から受ける指示に従い、当該エイリアスアドレスをIPアドレス記憶部173に記憶されたエイリアスアドレスと比較する。この比較の結果、読み出されたエイリアスアドレスが、記憶されたエイリアスアドレスのいずれかと一致する場合、対応するIPアドレスを取得し、制御部161に通知する。一方、読み出されたエイリアスアドレスが、記憶されたエイリアスアドレスのいずれとも一致しない場合は、その旨を制御部161および指示部166に通知する。
【0047】
検索部163は、比較部162の比較の対象となったEP装置のエイリアスアドレスがIPアドレス記憶部173に記憶されたエイリアスアドレスのいずれかと一致する場合に制御部161から受ける指示に従い、当該エイリアスアドレスに対応する状態情報を状態情報記憶部172から検索する。このとき、検索された状態情報が、例えば「着信可」等の、呼設定要求を受け入れることが可能な状態(以下「受け入れ可能状態」と言う)を示す場合、その旨を選択部165に通知する。一方、検索された状態情報が、例えば「ビジー」等の、呼設定を受け入れることが不可能な状態(以下「受け入れ不可状態」と言う)を示す場合は、その旨を制御部161に通知する。
【0048】
読み出し部164は、検索部163によって検索された状態情報が受け入れ不可状態を示す場合に制御部161から受ける指示に従い、当該状態情報と同じエイリアスアドレスに対応する転送先情報を転送先情報記憶部171から読み出し、制御部161に通知する。
【0049】
選択部165は、検索部163および制御部161のいずれか一方から状態情報が通知された場合に、通信システム100内のEP装置111〜114、121〜124、131の中から、当該状態情報に対応するエイリアスアドレスを有するEP装置を、発信元EP装置が送信するSETUPの送信先のEP装置として選択し、制御部161に通知する。
【0050】
また、選択部165は、制御部161からの指示に示されたEP装置を、発信元EP装置が送信するSETUPの送信先のEP装置として選択し、制御部161に通知する。
【0051】
指示部166は、比較部162の比較の対象となったEP装置のエイリアスアドレスがIPアドレス記憶部173に記憶されたエイリアスアドレスのいずれとも一致しない旨の通知を比較部162から受けた場合に、ゲートキーパ装置120、130に対して、当該比較対象EP装置を管理しているか否かを問い合わせるための、および、当該比較対象EP装置を管理している場合はその状態情報の通知をまたは当該比較対象EP装置が受け入れ不可状態の場合はその転送先情報の通知を要求するための指示を制御部161に出力する。
【0052】
ゾーン125(ゾーン135)に位置するGK装置120(GK装置130)は、図7(図8)に示すとおり、GK装置110の管理部170と同様に、GK装置120(GK装置130)が管理しているEP装置121〜124(EP装置131)のエイリアスアドレス、IPアドレス、転送先情報、付加サービス情報および状態情報を一元的に予めEP管理テーブル126(EP管理テーブル136)として記憶している。
【0053】
図7において、EP装置121に対応する情報は、エイリアスアドレス「2000」、IPアドレス「192.168.1.21」、転送先情報「設定無」、付加サービス情報「EEEE」、および状態情報「着信可」であり、EP装置122に対応する情報は、エイリアスアドレス「2001」、IPアドレス「192.168.1.22」、転送先情報「1002」、付加サービス情報「FFFF」、および状態情報「ビジー」であり、EP装置123に対応する情報は、エイリアスアドレス「2002」、IPアドレス「192.168.1.23」、転送先情報「2000」、付加サービス情報「GGGG」、および状態情報「ビジー」であり、EP装置124に対応する情報は、エイリアスアドレス「2003」、IPアドレス「192.168.1.24」、転送先情報「3000」、付加サービス情報「HHHH」、および状態情報「ビジー」である。
【0054】
また、図8において、EP装置131に対応する情報は、エイリアスアドレス「3000」、IPアドレス「192.168.1.31」、転送先情報「設定無」、付加サービス情報「IIII」、および状態情報「着信可」である。
【0055】
各GK装置120、130は、他のGK装置からLRQ(H.323の位置情報要求メッセージ)を受信したときに、LRQに示されたEP装置(以下「判定対象EP装置」と言う)を管理しているか否かを、予めEP管理テーブル126、136に記憶された情報に基づいて判定する。この判定の結果、判定対象EP装置を管理していると判定された場合、予め記憶された当該判定対象EP装置の状態情報を抽出する。一方、判定対象EP装置を管理していないと判定された場合は、その旨を通知するためのLRJ(H.323の位置情報拒絶メッセージ)を生成し、当該他のGK装置に対して返信する。
【0056】
また、各GK装置120、130は、抽出された状態情報が受け入れ可能状態を示す場合、その旨およびIPアドレスを通知するためのLCF(H.323の位置情報確認メッセージ)を生成し、当該他のGK装置に対して返信する。一方、抽出された状態情報が受け入れ不可状態を示す場合は、当該状態情報と同じ判定対象EP装置に対応する転送先情報を抽出する。さらに、当該判定対象EP装置の付加サービス情報を抽出する。そして、抽出された転送先情報および付加サービス情報を通知するためのLCFを生成し、当該他のGK装置に対して返信する。
【0057】
なお、本実施の形態では、説明の便宜上、発信元EP装置が属するゾーン115をGK装置110が管理し、発信元EP装置が属するゾーン以外の各ゾーン125、135をGK装置120、130が管理するシステム構成を例にとって説明しているが、発信元EP装置がどのゾーンに属しても良いことは明らかである。したがって、例えば、GK装置120、130は、上記のGK装置110の内部構成と同様の内部構成を有するものであり、GK110は、上記のGK装置120、130の内部構成を同様の内部構成を有するものであるが、その詳細な説明を省略する。
【0058】
また、本実施の形態では、EP装置111〜114、121〜124、131が3つのゾーン115、125、135に属し、3つのGK装置110、120、130によって管理されているシステム構成を例にとって説明しているが、EP装置111〜114、121〜124、131の配置が複数のゾーンに分けられず、1つのGK装置によって管理されるシステム構成であっても良い。
【0059】
この場合、制御部161によって計数される転送発生回数は、読み出し部164によって転送先情報が読み出された回数と同値である。
【0060】
次いで、上記構成を有するGK装置110の動作について説明する。図9は、本発明の一実施の形態に係るGK装置110における動作を説明するためのフローチャートである。
【0061】
まず、ステップS1001では、GK装置110が管理するEP装置111〜114のいずれかが発呼するとき、制御部161は発信元EP装置からARQを受信し、エイリアスアドレスを取得する。
【0062】
そして、ステップS1002では、比較部162は、取得された(設定された)エイリアスアドレスをIPアドレス記憶部173に記憶されたアドレス情報と比較し、取得されたエイリアスアドレスと一致するエイリアスアドレスの有無を判断する。
【0063】
この判断において、一致するエイリアスアドレスがある場合(S1002:YES)、比較部162は、当該エイリアスアドレスに対応するIPアドレスを読み出し、制御部161に通知した上で、ステップS1003に進む。ステップS1003では、検索部163は、一致したエイリアスアドレスに対応する状態情報を検索し、検索された状態情報が「ビジー」でない場合(S1003:NO)はステップS1004に進み、検索された状態情報が「ビジー」の場合(S1003:YES)はステップS1005に進む。
【0064】
ステップS1004では、選択部165は、検索された状態情報に対応するエイリアスアドレスを有するEP装置を選択し、その旨を制御部161に通知する。通知を受けた制御部161は、比較部162から通知されたIPアドレスを発信元EP装置に通知するためのACFを生成し、TCP/IP制御部150を通じて送信する。この後、ITU−T勧告H.323/TTC標準JT−H.323に従うことにより、呼が成立する。
【0065】
ステップS1005では、読み出し部164は、検索された状態情報と同じエイリアスアドレスに対応する転送先情報の設定の有無を判断する。この判断において、転送先情報の設定がない場合(S1005:NO)はステップS1006に進む。一方、転送先情報の設定がある場合(S1005:YES)、読み出し部164は、転送先情報を読み出し、また、制御部161は、読み出された転送先情報が対応するエイリアスアドレスと同じエイリアスアドレスに対応する付加サービス情報を取得する(S1007)。
【0066】
そして、ステップS1008では、制御部161は、転送発生回数をカウントする。そして、ステップS1009では、制御部161は、転送発生回数が所定回数を超過したか否かを判断する。この判断において、転送発生回数が所定回数を超過していない場合(S1009:NO)、ステップS1010では、制御部161は、転送発生回数が1回か否かを判断する。この判断において、転送発生回数が1回の場合(S1010:YES)は、制御部161は、指定エイリアスアドレスを設定し(S1011)、ステップS1002に戻る。この設定においては、例えば、図10に示す転送発生回数の管理テーブルのように、呼の識別子「1111」に対応する指定エイリアスアドレスを「1001」としたり、呼の識別子「1112」に対応する指定エイリアスアドレスを「1003」としたりする。一方、転送発生回数が1回でない場合(S1010:NO)は、何も行わずに、ステップS1002に戻る。
【0067】
また、ステップS1009の判断において、転送発生回数が所定回数を超過した場合(S1009:YES)は、制御部161は、ステップS1002の比較の対象となるEP装置のエイリアスアドレスとして指定エイリアスアドレスを取得し(S1012)、取得された指定エイリアスアドレスに対応する転送先設定を「設定無」とみなし(S1013)、ステップS1002に戻る。
【0068】
また、ステップS1002の判断において、一致するエイリアスアドレスがない場合(S1002:NO)、比較部162は、その旨を制御部161に通知した上で、ステップS1014に進む。
【0069】
ステップS1014では、指示部166は、GK装置120、130に対して、比較の対象となっているEP装置を管理しているか否かを問い合わせるための、および当該比較対象EP装置を管理している場合はその状態情報の通知をまたは当該比較対象EP装置が受け入れ不可状態の場合はその転送先情報の通知を要求するための指示を制御部161に出力する。そして、制御部161は、この指示をGK装置120、130に通知するためのLRQを生成し、TCP/IP制御部150を通じて送信する。
【0070】
そして、ステップS1015では、制御部161は、所定期間が経過するまでにLCFを受信したか否かを判断する。この判断において、所定期間内にLCFを受信しなかった場合や所定期間内にGK装置120、130の両方からLRJを受信した場合(S1015:NO)、ステップS1016に進み、所定期間内にLCFを受信した場合(S1015:YES)は、ステップS1017に進む。
【0071】
ステップS1016では、制御部161は、ARJを生成し、TCP/IP制御部150を通じて発信元EP装置に送信する。
【0072】
ステップS1017では、制御部161は、受信したLCFに含まれている情報が状態情報およびIPアドレスか転送先情報および付加サービス情報かを判断する。この判断において、受信した情報が状態情報およびIPアドレスである場合(S1017:YES)、より詳しくは、状態情報が「着信可」の場合、ステップS1018に進み、受信した情報が転送先情報および付加サービス情報の場合(S1017:NO)は、ステップS1008に進む。
【0073】
ステップS1018では、選択部165は、受信した状態情報に対応するエイリアスアドレスを有するEP装置を選択し、その旨を制御部161に通知する。通知を受けた制御部161は、GK装置120、130のいずれかからLCFによって通知されたIPアドレスを発信元EP装置に通知するためのACFを生成し、TCP/IP制御部150を通じて送信する。この後、ITU−T勧告H.323/TTC標準JT−H.323に従うことにより、呼が成立する。
【0074】
次いで、GK装置120の動作について説明する。図11は、本発明の一実施の形態に係るGK装置110と通信を行うGK装置120の動作を説明するためのフローチャートである。なお、GK装置130の動作はGK装置120における動作と同一であるため、その説明を省略する。
【0075】
まず、ステップS1101では、GK装置110からのLRQを受信し、LRQに示されたエイリアスアドレスを取得する。そして、ステップS1102では、取得されたエイリアスアドレスを有するエンドポイント装置がGK装置120の管理下にあるか否かを判定する。
【0076】
この判定の結果、判定対象EP装置を管理していないと判定された場合(S1102:NO)、その旨を通知するためのLRJを生成し、GK装置110に送信する(S1103)。一方、判定対象EP装置を管理していると判定された場合(S1102:YES)、ステップS1104に進む。
【0077】
ステップS1104では、予め記憶された当該判定対象EP装置の状態情報を抽出し、抽出された状態情報が「ビジー」であるか否かを判断する。この判断の結果、抽出された状態情報が「ビジー」でなく着信可能である場合(S1104:NO)、その旨およびIPアドレスを通知するためのLCFを生成し、GK装置110に送信する(S1105)。一方、抽出された状態情報が「ビジー」である場合(S1104:YES)、当該状態情報と同じ判定対象EP装置に対応する転送先情報があるか否かを判断する(S1106)。この判断の結果、転送先情報がない場合(S1106:NO)、その旨を通知するためのLRJを生成し、GK装置110に送信する(S1107)。一方、転送先情報がある場合(S1106:YES)、ステップS1108に進む。
【0078】
ステップS1108では、転送先情報を抽出すると共に、抽出された転送先情報が対応するエイリアスアドレスと同じエイリアスアドレスに対応する付加サービス情報を取得する。
【0079】
そして、ステップS1109では、抽出されたエイリアスアドレスおよび取得された付加サービス情報を通知するためのLCFを生成し、GK装置110に送信する。
【0080】
次いで、本発明の一実施の形態に係るGK装置を備えた通信システムにおける呼転送処理の動作について、5つの動作例を挙げて説明する。以下5つの例では、発信元EP装置はEP装置111であることを前提として説明する。
【0081】
また、第1の動作例では、発信元EP装置、宛先EP装置(EP装置112)および転送先EP装置(EP装置113)が同じゾーン(ゾーン115)に属する場合について説明する。第2の動作例では、発信元EP装置および宛先EP装置(EP装置114)が同じゾーン(ゾーン115)に属し、転送先EP装置(EP装置120)が他のゾーン(ゾーン125)に属する場合について説明する。第3の動作例では、発信元EP装置および転送先EP装置(EP装置113)が同じゾーン(ゾーン115)に属し、宛先EP装置(EP装置122)が他のゾーン(ゾーン125)に属する場合について説明する。第4の動作例では、発信元EP装置があるゾーン(ゾーン115)に属し、宛先EP装置(EP装置123)および転送先EP装置(EP装置121)が同じゾーン(ゾーン125)に属する場合について説明する。第5の動作例では、発信元EP装置、宛先EP装置(EP装置124)および転送先EP装置(EP装置131)が、異なるゾーン(ゾーン115、125、135)にそれぞれ属する場合について説明する。
【0082】
以下、第1の動作例について図12を参照しながら説明する。
【0083】
まず、EP装置111からARQがGK装置110に送信される。そして、GK装置110の内部で呼転送処理が行われる。
【0084】
より具体的には、まず、ARQに示されたEP装置112のエイリアスアドレスが取得される。EP装置112はGK装置110の管理下にある(図3参照)が、状態情報が「ビジー」である(図4参照)ため、EP装置113の転送先情報を参照する。EP装置113には、転送先情報としてエイリアスアドレス「1002」が設定されており(図5参照)、この情報が読み出される。そして、このエイリアスアドレス「1002」を有するEP装置113はGK装置110の管理下にあり(図3参照)、EP装置113の状態情報は「着信可」である(図4参照)。したがって、呼設定の要求先となるEP装置はEP装置113に決定され、EP装置113のIPアドレスをEP装置111に通知するためのACFが生成され、EP装置111に送信される。
【0085】
そして、EP装置111は、SETUPをEP装置113に送信する。EP装置113は、CALL PROCEEDING(H.323の呼設定受付メッセージ)を送信すると共に、GK装置110にARQを送信する。GK装置110はEP装置113からのARQに対してACFを返信する。ACFを受信したEP装置113は、ALERTING(H.323の呼出メッセージ)をEP装置111に送信し、続いて、CONNECT(H.323の応答メッセージ)を送信する。このようにして、EP装置111およびEP装置113の間での呼が成立する。
【0086】
以下、第2の動作例について図13を参照しながら説明する。
【0087】
まず、EP装置111からARQがGK装置110に送信される。そして、GK装置110の内部で呼転送処理が行われる。
【0088】
より具体的には、まず、ARQに示されたEP装置114のエイリアスアドレスが取得される。EP装置114はGK装置110の管理下にある(図3参照)が、状態情報が「ビジー」である(図4参照)ため、EP装置114の転送先情報を参照する。EP装置114には、転送先情報としてエイリアスアドレス「2000」が設定されており(図5参照)、この情報が読み出される。そして、このエイリアスアドレス「2000」を有するEP装置121はGK装置110の管理下にない(図3参照)。そこで、GK装置110は、GK装置120、130に対して、EP装置121に関する問い合わせを行うためのLRQを送信する。そして、各GK装置120、130の内部で処理が行われる。
【0089】
GK装置130は、LRQに示されたEP装置121のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置121を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、GK装置130はEP装置121を管理していない(図8参照)ため、その旨を通知するためのLRJを生成し、GK装置110に送信する。
【0090】
GK装置120は、LRQに示されたEP装置121のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置121を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、EP装置121はGK装置120の管理下にあり(図7参照)、状態情報は「着信可」であるため、その旨およびEP装置121のIPアドレスを通知するためのLCFを生成し、GK装置110に送信する。
【0091】
したがって、GK装置110において、呼設定の要求先となるEP装置はEP装置121に決定され、EP装置121のIPアドレスをEP装置111に通知するためのACFが生成され、EP装置111に送信される。その後の動作は第1の動作例において述べたものと同様であるため、その説明を省略する。
【0092】
以下、第3の動作例について図14を参照しながら説明する。
【0093】
まず、EP装置111からARQがGK装置110に送信される。そして、GK装置110の内部で呼転送処理が行われる。
【0094】
より具体的には、まず、ARQに示されたEP装置122のエイリアスアドレスが取得される。EP装置122はGK装置110の管理下にない(図3参照)。そこで、GK装置110は、GK装置120、130に対して、EP装置122に関する問い合わせを行うためのLRQを送信する。そして、各GK装置120、130の内部で処理が行われる。
【0095】
GK装置130は、LRQに示されたEP装置122のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置122を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、GK装置130はEP装置122を管理していない(図8参照)ため、その旨を通知するためのLRJを生成し、GK装置110に送信する。
【0096】
GK装置120は、LRQに示されたEP装置122のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置122を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、GK装置120はEP装置122を管理している(図7参照)が、状態情報が「ビジー」であるため、EP装置122の転送先情報を参照する。EP装置122には、転送先情報としてエイリアスアドレス「1002」が設定されており(図7参照)、この情報が読み出される。そして、その転送先情報を通知するためのLCFが生成され、GK装置110に送信される。
【0097】
そして、GK装置110は、GK装置120からのLCFに示されたエイリアスアドレス「1002」を有するEP装置113を管理しているか否かを判断する。この判断の結果、EP装置113はGK装置110の管理下にあり(図3参照)、状態情報は「着信可」であるため、呼設定の要求先となるEP装置はEP装置113に決定され、EP装置113のIPアドレスをEP装置111に通知するためのACFが生成され、EP装置111に送信される。これ以後の動作は、第1の動作例で述べたものと同様であるため、その説明を省略する。
【0098】
以下、第4の動作例について図15を参照しながら説明する。
【0099】
まず、EP装置111からARQがGK装置110に送信される。そして、GK装置110の内部で呼転送処理が行われる。
【0100】
より具体的には、まず、ARQに示されたEP装置123のエイリアスアドレスが取得される。EP装置123は、GK装置110の管理下にない(図3参照)。そこで、GK装置110は、GK装置120、130に対して、EP装置123に関する問い合わせを行うためのLRQを送信する。そして、各GK装置120、130の内部で処理が行われる。
【0101】
GK装置130は、LRQに示されたEP装置123のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置123を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、GK装置130はEP装置123を管理していない(図8参照)ため、その旨を通知するためのLRJを生成し、GK装置110に送信する。
【0102】
GK装置120は、LRQに示されたEP装置123のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置123を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、EP装置123はGK装置120の管理下にある(図7参照)が、状態情報が「ビジー」であるため、EP装置123の転送先情報を参照する。EP装置123には、転送先情報としてエイリアスアドレス「2000」が設定されており(図7参照)、この情報が読み出される。そして、その転送先情報を通知するためのLCFが生成され、GK装置110に送信される。
【0103】
そして、GK装置110は、GK装置120からのLCFに示されたエイリアスアドレス「2000」を有するEP装置121を管理しているか否かを判断する。この判断の結果、EP装置121はGK装置110の管理下にない(図3参照)。そこで、GK装置110は、GK装置120、130に対して、EP装置121に関する問い合わせを行うためのLRQを送信する。そして、再度、各GK装置120、130の内部で処理が行われる。
【0104】
GK装置130は、LRQに示されたEP装置121のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置121を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、GK装置130はEP装置121を管理していない(図8参照)ため、その旨を通知するためのLRJを生成し、GK装置110に送信する。
【0105】
GK装置120は、LRQに示されたEP装置121のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置121を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、EP装置121はGK装置120の管理下にあり(図7参照)、状態情報は「着信可」であるため、その旨およびEP装置121のIPアドレスを通知するためのLCFを生成し、GK装置110に送信する。
【0106】
したがって、GK装置110において、呼設定の要求先となるEP装置はEP装置121に決定され、EP装置121のIPアドレスをEP装置111に通知するためのACFが生成され、EP装置111に送信される。これ以後の動作は第1の動作例にて述べたものと同様であるため、その説明を省略する。
【0107】
以下、第5の動作例について図16を参照しながら説明する。
【0108】
まず、EP装置111からARQがGK装置110に送信される。そして、GK装置110の内部で呼転送処理が行われる。
【0109】
より具体的には、まず、ARQに示されたEP装置124のエイリアスアドレスが取得される。EP装置124は、GK装置110の管理下にない(図3参照)。そこで、GK装置110は、GK装置120、130に対して、EP装置124に関する問い合わせを行うためのLRQを送信する。そして、各GK装置120、130の内部で処理が行われる。
【0110】
GK装置130は、LRQに示されたEP装置124のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置124を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、GK装置130はEP装置124を管理していない(図8参照)ため、その旨を通知するためのLRJを生成し、GK装置110に送信する。
【0111】
GK装置120は、LRQに示されたEP装置124のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置124を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、EP装置124はGK装置120の管理下にある(図7参照)が、状態情報が「ビジー」であるため、EP装置124の転送先情報を参照する。EP装置124には、転送先情報としてエイリアスアドレス「3000」が設定されており(図7参照)、この情報が読み出される。そして、その転送先情報を通知するためのLCFが生成され、GK装置110に送信される。
【0112】
そして、GK装置110は、GK装置120からのLCFに示されたエイリアスアドレス「3000」を有するEP装置131を管理しているか否かを判断する。この判断の結果、EP装置131はGK装置110の管理下にない(図3参照)。そこで、GK装置110は、GK装置120、130に対して、EP装置131に関する問い合わせを行うためのLRQを送信する。そして、再度、各GK装置120、130の内部で処理が行われる。
【0113】
GK装置120は、LRQに示されたEP装置131のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置131を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、GK装置120はEP装置131を管理していない(図7参照)ため、その旨を通知するためのLRJを生成し、GK装置110に送信する。
【0114】
GK装置130は、LRQに示されたEP装置131のエイリアスアドレスを取得する。そして、EP装置131を管理しているか否かを判定する。この判定の結果、EP装置131はGK装置130の管理下にあり(図8参照)、状態情報は「着信可」であるため、その旨およびEP装置131のIPアドレスを通知するためのLCFを生成し、GK装置110に送信する。
【0115】
したがって、GK装置110において、呼設定の要求先となるEP装置はEP装置131に決定され、EP装置131のIPアドレスをEP装置111に通知するためのACFが生成され、EP装置111に送信される。これ以後の動作は第1の動作例にて述べたものと同様であるため、その説明を省略する。
【0116】
このように、本実施の形態のGK装置によれば、管理下のEP装置のアドレスに関する情報の他に、通信状態に関する情報や呼の転送先に関する情報も一元的に管理する。このため、複数のEP装置が1つのGK装置の管理下にある場合は、当該GK装置の内部だけで呼転送処理を行うことができ、複数のEP装置が複数のGK装置の管理下にある場合でも、当該複数のGK装置の間だけで行うことができる。つまり、管理下のEP装置が発呼するときの呼転送処理をGK装置だけで行うことができ、通信システムのネットワークの負荷を軽減することができる。また、FACILITYやRELEASE COMPLETEの送受信を不要にすることができるだけでなく、転送が繰り返されるたびにSETUPが繰り返し送信されることを防止することができる等、装置間でのメッセージの授受を簡略化することができるため、呼転送処理を効率化することができる。
【0117】
また、本実施の形態のGK装置によれば、管理下のEP装置の転送先情報がGK装置において一元的に管理されているため、各EP装置の番号計画の変更等のメンテナンス処理を行うときに、全てのEP装置で設定を行う必要がなく、GK装置で設定を行うだけで済むため、メンテナンス処理を飛躍的に簡略化することができる。
【0118】
また、本実施の形態のGK装置によれば、管理下のEP装置の付加サービスに関する情報がGK装置において一元的に管理されているため、通信システムにおける付加サービスの実現性を向上させることができる。
【0119】
例えば、発信元EP装置や宛先EP装置の識別子(例えば、エイリアスアドレスやRAS IPアドレス等)によって提供される発信規制等の付加サービスに関して、従来のGK装置を用いたシステムにおいては実現困難であったが、本実施の形態のGK装置をシステムに適用することで、この付加サービスの実現を容易にすることができる。また、宛先EP装置の通信状態(ビジー状態やGK装置への登録状態等)によって提供されるラインハンティング等の付加サービスに関しては、従来のGK装置を用いたシステムにおいてはその通信状態が通知されるまでのメッセージの授受が不可欠であったのに対して、本実施の形態のGK装置をシステムに適用することで、この付加サービスを行うための処理時間を短縮することができる。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、発信元エンドポイント装置からの発呼を転送先エンドポイント装置に転送するときの呼転送処理を効率化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置が備えられた通信システムの構成を示す図
【図2】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置に管理されるエンドポイント装置のアドレス情報を示す図
【図4】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置に管理されるエンドポイント装置の状態情報を示す図
【図5】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置に管理されるエンドポイント装置の転送先情報を示す図
【図6】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置に管理されるエンドポイント装置の付加サービス情報を示す図
【図7】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置と通信を行う他のゲートキーパ装置に管理されるエンドポイント装置の情報を示す図
【図8】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置と通信を行う他のゲートキーパ装置に管理されるエンドポイント装置の情報を示す図
【図9】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置における動作を説明するためのフローチャート
【図10】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置における転送発生回数の管理テーブルを示す図
【図11】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置と通信を行う他のゲートキーパ装置における動作を説明するためのフローチャート
【図12】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置が備えられた通信システムにおける第1の動作例を説明するための図
【図13】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置が備えられた通信システムにおける第2の動作例を説明するための図
【図14】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置が備えられた通信システムにおける第3の動作例を説明するための図
【図15】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置が備えられた通信システムにおける第4の動作例を説明するための図
【図16】本発明の一実施の形態に係るゲートキーパ装置が備えられた通信システムにおける第5の動作例を説明するための図
【符号の説明】
100 通信システム
110、120、130 ゲートキーパ装置
111、112、113、114、121、122、123、124、131エンドポイント装置
115、125、135 ゾーン
126、136 エンドポイント管理テーブル
150 TCP/IP制御部
160 呼転送処理部
161 制御部
162 比較部
163 検索部
164 読み出し部
165 選択部
166 指示部
170 管理部
171 転送先情報記憶部
172 状態情報記憶部
173 IPアドレス記憶部
174 付加サービス情報記憶部

Claims (5)

  1. 通信システム内に設けられた複数の端末装置のIP網を介した通信状態を管理するゲートキーパ装置であって、
    前記端末装置のアドレス情報と、通信状態を示す状態情報と、呼の転送先端末装置のアドレスを示す転送先情報とを、前記端末装置毎に記憶するとともに、呼の転送発生回数と所定の端末装置のアドレスとを対応付けた情報を呼の識別子毎に記憶する記憶手段と、
    前記端末装置の一つである発信元端末装置が呼を発信するときに前記発信元端末装置から宛先端末装置のアドレスを含んだ参加要求メッセージを受信する受信手段と、
    前記受信した宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報と一致するか否かを比較する比較手段と、
    宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報と一致するとき、前記宛先端末装置のアドレスに対応する状態情報に基づき宛先端末装置が着信可能状態か否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により宛先端末装置が着信可能状態と判定された場合、前記記憶手段に記憶された前記宛先端末装置のアドレス情報から前記宛先端末装置のIPアドレスを取得する取得手段と、
    前記取得したIPアドレスを設定した参加確認メッセージあるいは前記判定手段により宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記記憶手段に前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報がないとき、参加拒否メッセージを前記発信元端末装置に送信する送信手段と、
    前記判定手段により宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記記憶手段に前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報がありかつ前記宛先端末装置が着信不可状態とされた回数が当該呼の識別子の呼の転送発生回数に達するまでの間繰り返し、前記記憶手段に記憶された宛先端末装置のアドレス情報に対応する転送先端末装置のアドレスを読み出して当該転送先端末装置を次の宛先端末装置として前記判定手段による判定および判定結果に応じて各手段を動作させるとともに、前記呼の転送発生回数に達したとき、次の転送先情報を設定なしとしたうえで前記呼の転送発生回数に対応付けて前記記憶手段に記憶された前記所定の端末装置を宛先端末装置として前記判定手段による判定および判定結果に応じて各手段を動作させるよう制御する制御手段と
    を具備することを特徴とするゲートキーパ装置。
  2. 前記所定の端末装置は、前記発信元端末装置からの前記参加要求メッセージに含まれる宛先端末装置であることを特徴とする請求項1記載のゲートキーパ装置。
  3. 前記通信システムには、複数の端末装置のIP網を介した通信状態を管理し、当該端末装置毎にアドレス情報および通信状態を示す状態情報および呼の転送先端末装置のアドレスを示す転送先情報を予め記憶する他のゲートキーパ装置がさらに設けられ、
    前記比較手段により宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報のいずれとも一致しない場合は、前記他のゲートキーパ装置に対して、前記宛先端末装置を管理しているか否かを問い合わせると共に、前記他のゲートキーパ装置が前記宛先端末装置を管理している場合は前記宛先端末装置の状態情報およびIPアドレスを、前記宛先端末装置の状態情報が着信不可状態の場合は前記宛先端末装置の転送先情報を通知することを指示する指示手段をさらに具備し、
    前記送信手段は
    前記指示手段の指示の結果として通知された状態情報が着信可能状態を示す場合、前記通知されたIPアドレスを参加確認メッセージに設定して前記発信元端末装置に送信し、
    前記制御手段は
    前記指示手段の指示の結果、転送先情報が通知された場合は、当該転送先情報の転送先端末装置を次の宛先端末装置とし、前記比較手段により当該宛先端末装置のアドレスが前記記憶手段に記憶されたアドレス情報と一致するとき、前記判定手段による判定および判定結果に応じて各手段を動作させることを特徴とする請求項1記載のゲートキーパ装置。
  4. 他のゲートキーパ装置からの問い合わせを受けて端末装置を管理しているか否かを前記端末装置に関する情報が前記記憶手段に記憶されているかどうかによって判定する管理判定手段と、
    前記管理判定手段の判定の結果、前記端末装置を管理している場合、前記記憶された前記端末装置の状態情報を抽出する状態抽出手段と、
    前記状態抽出手段によって抽出された状態情報が着信不可状態を示す場合、前記記憶された前記端末装置の転送先情報を抽出する転送先抽出手段と、
    前記状態抽出手段によって抽出された状態情報が着信可能状態を示す場合は当該状態情報および当該端末装置のIPアドレスを前記他のゲートキーパ装置に返信する一方、前記状態抽出手段によって抽出された状態情報が着信不可状態を示す場合は前記転送先抽出手段によって抽出された転送先情報を前記他のゲートキーパ装置に返信する返信手段と、
    を具備することを特徴とする請求項3記載のゲートキーパ装置。
  5. 通信システム内の複数の端末装置のIP網を介した通信状態を管理するゲートキーパ装置における通信制御方法であって、
    前記端末装置のアドレス情報と、通信状態を示す状態情報と、呼の転送先端末装置のアドレスを示す転送先情報とを、前記端末装置毎に記憶するとともに、呼の転送発生回数と所定の端末装置のアドレスとを対応付けた情報を呼の識別子毎に記憶する記憶ステップと、
    前記端末装置の一つである発信元端末装置が呼を発信するときに前記発信元端末装置から宛先端末装置のアドレスを含んだ参加要求メッセージを受信する受信ステップと、
    前記受信した宛先端末装置のアドレスが前記記憶されたアドレス情報と一致するか否かを比較する比較ステップと、
    宛先端末装置のアドレスが前記記憶されたアドレス情報と一致するとき、前記宛先端末装置のアドレスに対応する状態情報に基づき宛先端末装置が着信可能状態か否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより宛先端末装置が着信可能状態と判定された場合、前記記憶された前記宛先端末装置のアドレス情報から前記宛先端末装置のIPアドレスを取得する取得ステップと、
    前記取得したIPアドレスを設定した参加確認メッセージあるいは前記判定ステップにより宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記記憶手段に前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報がないとき、参加拒否メッセージを前記発信元端末装置に送信する送信ステップと、
    前記判定ステップにより宛先端末装置が着信不可状態と判定された場合で前記宛先端末装置に対応付けた転送先情報が記憶されておりかつ前記宛先端末装置が着信不可状態とされた回数が当該呼の識別子の呼の転送発生回数に達するまでの間繰り返し、前記記憶された宛先端末装置のアドレス情報に対応する転送先端末装置のアドレスを読み出して当該転送先端末装置を次の宛先端末装置として前記判定ステップによる判定および判定結果に応じて各ステップを動作させるとともに、前記呼の転送発生回数に達したとき、次の転送先情報を設定なしとしたうえで前記呼の転送発生回数に対応付けて前記記憶された前記所定の端末装置を宛先端末装置として前記判定ステップによる判定および判定結果に応じて各ステップを動作させるよう制御する制御ステップと
    を具備することを特徴とする通信制御方法。
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