JP3937775B2 - 通信網のip−vpnアダプタ着信方法と装置 - Google Patents
通信網のip−vpnアダプタ着信方法と装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信網におけるIP−VPNアダプタを用いた着信方法と装置に関する。具体的には、プライベート・ネットワークを構築するためにIP交換網(Internet Protocolに従った通信交換網)を介して複数の電話装置を接続する、IP−VPN(Virtual Private Network:仮想私設網)アダプタを用いてダイヤルイン着信する新規な方法と装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来例を示す、IP−VPNアダプタを含む通信網の構成図である。端末21aが、IP交換網(インタネット・プロトコルに従った通信交換網)2,IP−VPNアダプタ1Ba,1Bbおよび電話装置6を介して、内線である端末20aまたは20bを呼出そうとしている。これらの要素は、伝送路L21a,L2a,L2b,L1Ba,L1Bb,L6a,L6Abによって接続されている。
【0003】
従来のIP−VPNアダプタ1Ba,1Bbは、IP交換網2側からの着信を受け付けても、電話装置6に対して呼出し信号を送出した後に、そこに収容された内線の端末20aまたは20bを呼び分けるダイヤルイン信号を通知する機能を有していないために、その呼び分けができない。そこで、IP交換網2側からは、伝送路L2a,L2bの2つの回線と、2つのIP−VPNアダプタ1Ba,1Bbを用いて、電話装置6を介して端末20aまたは20bを、それぞれ個別に呼出していた。
【0004】
内線の端末20aまたは20bを、それぞれ個別に呼出すためには、呼び分ける対象となる端末20aまたは20bの数と同数の回線数(伝送路L2a,L2b)および同数のIP−VPNアダプタ1Ba,1Bbを使用する必要があった。
【0005】
ダイヤルイン着信は、公衆電話網が、内線端末のユーザーが宅内に設置した電話装置に対して提供するサービスである。このサービスにより、公衆電話網から、直接に内線端末へダイヤルすることができる。
【0006】
図10は、図9の構成要素である従来のIP−VPNアダプタの内部構成を示す回路構成図である。そこには、制御部11Bを挿んでIP交換網2と伝送路L2を介して接続をするIPインタフェース13Bと、電話回線側と伝送路L1Bを介して接続をする回線インタフェース14Bとがある。制御部11とIP交換網2との間は、IPパケットによって、やりとりがなされる。制御部11と電話回線の電話装置6との間は、電話信号によって、やりとりがなされる。制御部11Bは、IPパケットと電話信号との変換をしている。
【0007】
図9の構成において、電話装置6には、多くの場合、図示されてはいない公衆電話網も接続されており、そこに収容された端末20aおよび20bには、既に公衆電話網を提供している事業者から内線指定番号が割当てられている。この割当てられた公衆内線指定番号は、当然のことながら、公衆電話網のプロトコルに従って定められている。
【0008】
そのために、端末21aからIP交換網2を介して内線の端末20aまたは20bに接続を求める(着信があった)場合には、端末20aおよび20bにそれぞれ専属のIP−VPNアダプタ1Ba,1Bbを設けて、IP交換網2のプロトコルにしたがってIP−VPNアダプタ1Ba,1Bbを呼び分ける必要があった。IP交換網2のプロトコルにしたがって指定番号(以下、VPN番号という)が割当てられているIP−VPNアダプタ1Ba,1Bbを呼び分けた後は、それぞれに接続された端末20aおよび20bに、電話装置6を介して、接続される。
【0009】
ダイヤルイン着信には、2つの方式がある。第1の方式は、公衆電話網から、公衆内線指定番号に対応する電話装置6に対して公衆内線指定番号を送る方法である。第2の方式は、公衆電話網から、公衆内線指定番号に対応する電話装置6を呼出し、それに対して電話装置6から応答(1次応答)があると、公衆内線指定番号をモデム信号、あるいは、PB(押しボタン)信号として送出し、内線端末を指定する方法である。この2つのダイヤルイン着信サービスは、公衆電話網の利用者にとっては、私設の交換台を不要とするので、有益なサービスであった。しかし、IP交換網2との整合性は、考慮されてはいなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
公衆内線指定番号が公衆電話網のプロトコルに従って定められている内線の端末に、IP交換網からIP−VPNアダプタに電話装置を介して着信(接続要求)があった場合、呼び分けの対象となる端末の数だけIP−VPNアダプタと電話回線を必要としていた。これは、不経済であり、解決されなければならない課題であった。
【0011】
内線の端末の公衆内線指定番号が公衆電話網のプロトコルに従って定められている場合には、IP交換網からもその内線の端末を呼出すことができるようにするためには、IP交換網内で構築するプライベート・ネットワークの番号計画が公衆電話網のプロトコルに従う必要があり、IP交換網内で自由にプライベート・ネットワークの番号計画を立てることができないという、解決されなければならない課題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】
IP交換網内で構築するプライベート・ネットワークの番号計画が公衆電話網のプロトコルに従う必要がなく、IP交換網内で自由にプライベート・ネットワークの番号計画を立てることができるようにすることが必要である。そのために、IP−VPNアダプタに、制御部,着信番号変換データ・ベース,IPインタフェース,回線インタフェースおよびモデム信号生成部を設けた。
【0013】
呼出される端末には2種類の番号、すなわち、公衆電話網のプロトコルに従う内線番号(公衆内線指定番号)とIP交換網内のプロトコルに従うプライベート・ネットワークの番号(以下、VPN番号という)の両方を規定できるようにした。着信番号変換データ・ベースには、この公衆内線指定番号とVPN番号の双方を対応して記憶せしめた。
【0014】
IP交換網内からのVPN番号による着信(接続要求)があった場合、IPインタフェースを介して制御部が受けると、着信番号変換データ・ベースに問い合わせ、VPN番号に対応する公衆内線指定番号を読み出す。モデム信号生成部では、公衆内線指定番号をモデム信号、あるいは、PB信号に変換して回線インタフェースを介して電話装置へ送るようにした。
【0015】
IP交換網からIP−VPNアダプタを見たときには、IP−VPNアダプタはIP交換網内のプロトコルに従うVPN番号の端末に見えるから、公衆電話網のプロトコルとは関係なくVPN番号を決定することができるようになった。
【0016】
さらに、電話装置に多くの内線の端末が収容(接続)されていてもそれぞれの公衆内線指定番号でIP-VPNアダプタから呼出すことができるから、呼び分けの対象となる内線の端末の数だけIP-VPNアダプタと電話回線を必要としなくなった。すなわち、1つのIP-VPNアダプタと電話回線を用いて複数の内線の端末を呼び分けることができる。また、公衆網発信用特番とVPN発信用特番を用いるならば、たまたま、 1 つの端末の公衆内線指定番号と他の端末のVPN番号が同じとなることがあっても、確実に呼び分けできる。これにより、ダイヤルイン着信サービスにおける公衆電話網とIP交換網との整合性が良くなった。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態を示すIP−VPNアダプタを含む通信網の構成図である。ここで、図9に示した従来例に対応するものについては、同じ記号を用いている。端末21が、IP交換網2,IP−VPNアダプタ1および電話装置6を介して、そこに収容されている内線の端末20aまたは20bを呼出そうとしている。これらの要素は、伝送路L21,L2L1L6a,L6bによって接続されている。
【0018】
ここで、呼出される端末20aまたは20bには2種類の番号、すなわち、公衆電話網のプロトコルに従う公衆内線指定番号とIP交換網内のプロトコルに従うプライベート・ネットワークのVPN番号の両方を規定することができる。
【0019】
図2は、図1の重要な構成要素であるIP−VPNアダプタの内部構成を示す回路構成図である。そこには、制御部11を挿んでIP交換網2と伝送路L2を介して接続をするIPインタフェース13と、電話回線側と伝送路L1を介して接続をする回線インタフェース14とがある。この構成は、図9の構成に対応している。制御部11とIP交換網2との間は、IPパケットによって、やりとりがなされる。制御部11と電話回線の電話装置6との間は、電話信号によって、やりとりがなされる。制御部11は、IPパケットと電話信号との変換をしている。
【0020】
図2の構成では、図9の従来例の構成に、着信番号変換データ・ベース12とモデム信号生成部15が追加されている点が異なる。呼出される端末20aおよび20bには、それぞれ2種類の番号、すなわち、、公衆内線番号とIP番号の両方が規定されているから、着信番号変換データ・ベース12には、この公衆内線指定番号とVPN番号の双方を対応して記憶せしめている。
【0021】
端末21からIP交換網2を介してIP番号による着信(接続要求)があった場合、IPインタフェース13を介して制御部11が受けると、接続を要求する呼情報であることを読取り、着信番号変換データ・ベース12に問い合わせ、VPN番号に対応する公衆内線指定番号を読み出す。
【0022】
制御部11は回線インタフェース14を介して電話装置6を呼出す呼出し信号を送出した後、呼情報内に含まれる着信番号情報(端末20aまたは20bのVPN番号)に対応する公衆内線指定番号をモデム信号生成部15に印加する。モデム信号生成部15では、公衆内線指定番号をモデム信号、あるいは、PB信号に変換して回線インタフェースを介して電話装置6へ送る。
【0023】
IP交換網2からIP−VPNアダプタ1を見たときには、IP−VPNアダプタ1はIP交換網2内のプロトコルに従うVPN番号の端末に見えるから、公衆電話網のプロトコルとは関係なくVPN番号を決定することができる。
【0024】
さらに、電話装置に多くの内線の端末20が接続されていても、それぞれの公衆内線指定番号で1つのIP−VPNアダプタ1から呼出すことができるから、呼び分けの対象となる内線の端末20の数だけIP−VPNアダプタ1と電話回線を必要とはしない。すなわち、1つのIP−VPNアダプタ1と電話回線を用いて複数の内線の端末を呼び分けることができる。
【0025】
図1において、IP−VPNアダプタ1の伝送路L2側、すなわち、IP交換網2と端末21はIP交換網2内のプロトコルに従い、IP−VPNアダプタ1の伝送路L1側、すなわち、電話装置6と端末20aおよび20bは公衆電話網のプロトコルにしたがう。このように、IP−VPNアダプタ1は、IP交換網2を公衆電話網のプロトコルから完全に絶縁する作用をしている。
【0026】
図3は、IP交換網2と公衆電話網3からのダイヤルイン着信を示す構成図である。端末20aまたは20bに電話装置6を介して公衆電話網3に接続された端末21bから、公衆電話網3に含まれている加入者線交換機5を介して、着信(接続要求)があった場合を示している。
【0027】
端末20aまたは20bに電話装置6を介してIP交換網2に接続された端末21aから、IP−VPNアダプタ1を介して、着信(接続要求)があった場合は、図1の構成における動作と同じである。ここで、端末21bは図示を省略した加入者線交換機5を介して公衆電話網3に接続されている。
【0028】
端末21aからIP交換網2を介してVPN番号による着信(接続要求)があった場合、IP−VPNアダプタ1によって接続を要求する呼情報であることを読取り、VPN番号に対応する公衆内線指定番号で端末20aまたは20bへのダイヤルイン着信信号を電話装置6へ送る。
【0029】
端末21bから公衆電話網3を介して公衆内線指定番号による着信(接続要求)があった場合、加入者線交換機5によって接続を要求する呼情報であることを読取り、公衆内線指定番号で端末20aまたは20bへのダイヤルイン着信信号を電話装置6へ送る。
【0030】
電話装置6は、公衆内線指定番号で送られてきた端末20aまたは20bへのダイヤルイン着信信号により、端末20aまたは20bを選択して接続する。電話装置6では、IP−VPNアダプタ1から送られてくるダイヤルイン着信信号も、加入者線交換機5から送られてくるダイヤルイン着信信号も、ともに同じ公衆電話網3のプロトコルに従った公衆内線指定番号であるから、端末20aまたは20bを選択して接続する動作は、両者を区別することなく実行される。
【0031】
図4は、図3の通信網におけるダイヤルイン着信のVPN番号から公衆内線指定番号に変換して接続する様子を示す構成図である。端末21aのVPN番号は 101であり、端末20aのVPN番号は201 である。端末20aは、公衆電話網3の事業者とはダイヤルイン契約(モデム・ダイヤルイン)にもとづき公衆内線指定番号0312345678も割当てられている。端末20aは加入者線である伝送路L5によって加入者線交換機5を介して、公衆電話網3に接続されている。
【0032】
端末21a(VPN番号 101)から、端末20a(VPN番号 201、公衆内線指定番号0312345678)へ接続要求している。同じく、端末21b(VPN番号なし)から、端末20a(VPN番号 201、公衆内線指定番号0312345678)へ接続要求している。
【0033】
端末21a(VPN番号 101)は、端末20aへ接続要求するときは、そのVPN番号 201を着番号としている。このVPN番号 201をIP−VPNアダプタ1が受けると、VPN番号 201に対応する公衆内線指定番号(内線番号として図示)0312345678に変換して電話装置6に送出する。電話装置6は公衆内線指定番号0312345678の端末20aを呼出して接続する。
【0034】
端末21bから、端末20aへ接続要求するときは、その公衆内線指定番号0312345678を電話装置6に送出する。電話装置6は公衆内線指定番号0312345678の端末20aを呼出して接続する。この接続は、従来のダイヤルイン着信時の動作に同じである。
【0035】
図5,図6および図7は、図1または図3の通信網におけるダイヤルイン着信の動作の流れを示すフローチャートである。端末21aが、端末20a(VPN番号 201)に対して、着信(接続)要求している(S101)。この着信(接続)要求をIP−VPNアダプタ1が受けると(S102Y)、着番変換、すなわち、VPN番号 201に対応する公衆内線指定番号(内線番号)0312345678に変換する(S103)。そこで、電話装置6への伝送路L1の極性を反転する(S104)。
【0036】
電話装置6はこの極性反転から、つぎに端末20aを起動する起動信号が送られてくるのを待つ(S105Y)。そこでIP−VPNアダプタ1は、起動信号を送出する(S106)。この起動信号を受けた電話装置6は(S107Y)、一次応答信号をIP−VPNアダプタ1に対して送る(S108、図6)。この一次応答信号をIP−VPNアダプタ1が受け取ると(S109Y)、着番情報をモデム信号で電話装置6に対して送る(S110)。
【0037】
このモデム信号は、図2に示したIP−VPNアダプタ1のモデム信号生成部15で生成される。モデム信号の内容である着番情報は、図4に示した相手の端末20aの公衆内線指定番号(内線番号)0312345678である。
【0038】
この着番情報を受け取ると(と111Y)、電話装置6は受信完了信号をIP−VPNアダプタ1に対して送出する(S112)。受信完了信号をIP−VPNアダプタ1が受け取ると(S113Y)、電話装置6の受信状態に入ったことを確認するから、呼出し動作に移行したことを端末21aに知らせる(S114)。呼出し動作に移行したことを端末21aが検知すると(S115Y)、応答を受信する準備ができあがる(S116)。
【0039】
そこで、IP−VPNアダプタ1は電話装置6に対して、呼出し信号を送出する(S117、図7)。電話装置6は、この呼出し信号を中継して端末20aに送る(S118)。端末20aは呼出し信号を受信すると(S119)、鳴動して呼出し音を発する(S120)。端末20aでは、送受話器を取り上げて応答する(S121)。送受話器を取り上げることによって、電話装置6は応答を検知するから、IP−VPNアダプタ1に対して、二次応答信号を送出する(S122)。
【0040】
IP−VPNアダプタ1は、この二次応答信号を中継して端末21aに知らせる(S124)。端末21aはこの二次応答信号を受けると(S125Y)、通話を開始することができる(S126)。その後は、端末21aと端末20aとの間で、IP−VPNアダプタ1と電話装置6を介して通話が行われる。この通話は、端末21aとIP−VPNアダプタ1との間では、音声IPパケットにより、IP−VPNアダプタ1と端末20aとの間では、音声信号により行われる(S127)。
【0041】
図8は、図5のステップS103に示した着番変換のサブルーチンの動作の流れを示すフローチャートである。この着番変換の動作は、IP−VPNアダプタ1に含まれた制御部11と着信番号変換データ・ベース12(図2)の間で実行される。ここで、接続の相手である端末20aの識別番号は、VPN番号 201,公衆内線指定番号0312345678である(図4)。
【0042】
着信番号変換の要求を確認すると(S201Y、図8)、制御部11は着信番号変換データ・ベース12に対して、VPN番号 201に対応する公衆内線指定番号を問い合わせる(Query 201 )(S202)。この問い合わせを受けた着信番号変換データ・ベース12は(S203Y)、VPN番号 201 に対応する公衆内線指定番号は0312345678であるから、制御部11に対して応答する(Answer 0312345678)(S204)。制御部11は、この応答を受信すると(S205)、着信番号変換の動作は終了する。
【0043】
図4において、IP交換網2に接続れた端末21a、または、公衆電話網3に接続された端末21bの番号が、たまたま、同じであった場合でも、端末20aは、端末21a、または、21bに対して確実に呼び分けて発信することができることを説明する。
【0044】
たとえば、公衆網発信用特番“0”、VPN発信用特番“1”と設定されている場合には、端末21aに対して発信するには、端末20aは、“1”+VPN番号をダイヤルする。また、端末21bに対して発信する場合には、端末20aは、“0”+公衆網指定番号をダイヤルする。したがって、端末20aは、同じ番号の端末21a、または、21bに対しても、特番を用いて確実に呼び分けて発信することができるので、全く問題は生じない。
【0045】
【発明の効果】
IP交換網から、公衆内線指定番号と VPN 番号を併有する端末を接続されたIP-VPNアダプタを見たときには、IP-VPNアダプタはIP交換網内のプロトコルに従うVPN番号の端末に見えるから、公衆電話網のプロトコルとは関係なくVPN番号を決定することができるようになった。
【0046】
さらに、電話装置に多くの内線の端末が接続されていても、それぞれの公衆内線指定番号でIP-VPNアダプタから呼出すことができるから、呼び分けの対象となる内線の端末の数だけIP-VPNアダプタと電話回線を必要としなくなった。すなわち、1つのIP-VPNアダプタと電話回線を用いて複数の内線の端末を呼び分けることができる。また、公衆網発信用特番とVPN発信用特番を用いるならば、たまたま、 1 つの端末の公衆内線指定番号と他の端末のVPN番号が同じとなることがあっても、確実に呼び分けできる。これにより、公衆電話網に契約している電話装置の設定を変更する必要もなくなり、ダイヤルイン着信サービスにおける公衆電話網とIP交換網との整合性が良くなった。したがって、本発明の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すIP−VPNアダプタを含む通信網の構成図である。
【図2】図1の重要な構成要素であるIP−VPNアダプタの内部構成を示す回路構成図である。
【図3】本発明におけるIP交換網2と公衆電話網3からのダイヤルイン着信を示す構成図である。
【図4】図3の通信網におけるダイヤルイン着信のVPN番号から内線番号に変換して接続する様子を示す構成図である。
【図5】図1または図3の通信網におけるダイヤルイン着信の動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】図5とともに、図1または図3の通信網におけるダイヤルイン着信の動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】図5および図6とともに、図1または図3の通信網におけるダイヤルイン着信の動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】図5における着番変換のサブルーチンの動作の流れを示すフローチャートである。
【図9】従来例を示す、IP−VPNアダプタを含む通信網の構成図である。
【図10】図9の構成要素であるIP−VPNアダプタの内部構成を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 IP−VPNアダプタ
2 IP交換網
3 公衆電話網
5 加入者線交換機
6 電話装置
11 制御部
12 着信番号変換データ・ベース
13 IPインタフェース
14 回線インタフェース
15 モデム信号生成部
20,21 端末
L 伝送路
S ステップ
Claims (6)
- 公衆電話網(3)のプロトコルに従って定められている公衆内線指定番号およびインタネット・プロトコルに従った通信交換網であるIP交換網( 2 )のプロトコルに従うプライベート・ネットワークの番号であるVPN番号を対応して割当てられている複数の端末(20a,20b)を呼び分けできるように収容し公衆電話網(3)に接続された電話装置(6)に対して、前記IP交換網( 2 )から前記VPN番号により前記複数の端末(20a,20b)のうちのいずれかを指定して呼出すための着信があったとき、
前記VPN番号に対応する前記公衆内線指定番号を前記電話装置(6)に対して送出するように着信番号変換処理(1)をする
通信網のIP−VPNアダプタ着信方法。 - 前記着信番号変換処理(1)において、
前記VPN番号および前記VPN番号に対応する前記公衆内線指定番号をあらかじめ記憶してデータ・ベースとするデータ・ベース処理をし(12)、
前記複数の端末(20a,20b)のうちのいずれかを前記VPN番号によって指定して呼出すための着信があったとき、前記指定されたVPN番号に対応する前記公衆内線指定番号を前記データ・ベースより読み出すように制御するための制御処理をする(11)
請求項1の通信網のIP−VPNアダプタ着信方法。 - 前記着信番号変換処理(1)において、
前記VPN番号に対応する前記公衆内線指定番号を前記電話装置(6)に対してモデム信号により送出するようにモデム信号処理をする(15)
請求項1の通信網のIP−VPNアダプタ着信方法。 - 公衆電話網(3)のプロトコルに従って定められている公衆内線指定番号およびインタネット・プロトコルに従った通信交換網であるIP交換網( 2 )のプロトコルに従うプライベート・ネットワークの番号であるVPN番号を対応して割当てられている複数の端末(20a,20b)を呼び分けできるように収容し公衆電話網(3)に接続された電話装置(6)に対して、前記IP交換網( 2 )から前記VPN番号により前記複数の端末(20a,20b)のうちのいずれかを指定して呼出すための着信があったとき、
前記VPN番号に対応する前記公衆内線指定番号を前記電話装置(6)に対して送出するための着信番号変換手段(1)を含んでいる
通信網のIP−VPNアダプタ着信装置。 - 前記着信番号変換手段(1)が、
前記VPN番号および前記VPN番号に対応する前記公衆内線指定番号をあらかじめ記憶してデータ・ベースとするデータ・ベース手段(12)と、
前記複数の端末(20a,20b)のうちのいずれかを前記VPN番号によって指定して呼出すための着信があったとき、前記指定されたVPN番号に対応する前記公衆内線指定番号を前記データ・ベースより読み出すように制御するための制御手段(11)とを含んでいる
請求項4の通信網のIP−VPNアダプタ着信装置。 - 前記着信番号変換手段(1)が、
前記VPN番号に対応する前記公衆内線指定番号を前記電話装置(6)に対してモデム信号により送出するモデム信号手段(15)を含んでいる
請求項4の通信網のIP−VPNアダプタ着信装置。
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