JP3936625B2 - グリノー式実体顕微鏡用ズームレンズ - Google Patents
グリノー式実体顕微鏡用ズームレンズ Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ズームレンズに関するもので、特にグリノー式実体顕微鏡にて用いられるズームレンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実体顕微鏡用のズームレンズの従来例として、例えば特公昭48−31259号公報に記載されたズームレンズが知られている。この従来例は、4群構成であって、収束光学系である。
【0003】
また、他の従来例として、特公平6−48328号公報に記載されたズームレンズが知られている。この従来例は、3群構成のアフォーカルズームレンズである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例のうち、特公昭48−31259号公報に記載されたズームレンズは、4群構成で、また機構が複雑であり、コスト高になるため好ましくない。
【0005】
また、特公平6−48328号公報に記載されたズームレンズは、3群構成であるがアフォーカルズームレンズである。この従来例の場合、実体顕微鏡として用いるには、物体面を像面に投影する際に、このズームレンズの前後に結像光学系を配置する必要がある。そのため実体顕微鏡自体は、複雑になり、コスト高になる欠点がある。
【0006】
また、3群構成で収束光学系の従来例として、ドイツ公開特許第19943015A1号に記載されている光学系が知られている。しかし、この光学系は、光学性能が十分ではない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のズームレンズは、光学系の光軸が交差するように配置された一対の光学系を備えた実体顕微鏡にて用いられるズームレンズで、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とよりなり、前記第1レンズ群が正レンズとメニスカスレンズとを接合した正のレンズ成分よりなり、前記第3レンズ群が正レンズとメニスカスレンズとを接合した正のレンズ成分よりなり、物体面と前記第3レンズ群間の間隔が固定されたまま各レンズ群の間隔を変化させることにより変倍を行ない、物体面と像面との間隔が変倍によらず一定であり、下記条件式を満足する。
−0.5<f2/f1<−0.29
ただし、f1、f2は夫々第1レンズ群および第2レンズ群の焦点距離である。
【0008】
前記の通りのレンズ構成の本発明のズームレンズにおいて、f2/f1が条件より外れると性能が悪化しまた実際に使用する際の許容範囲外の性能になる。即ち、f2/f1が条件の−0.29を上回ってもまた下限の−0.5を下回ってもパワーバランスが崩れ、諸収差を良好に補正し得なくなる。その結果、前記のように性能の悪化を招き、実使用上の許容範囲外の性能になる。
【0009】
また、本発明のグリノー式実体顕微鏡用ズームレンズの第2の構成は、光軸が交差するように配置された光学系を有し、この光学系が、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とよりなり、物体面と第3レンズ群の間隔を固定したまま、各レンズ群の間隔を変化させて変倍を行なう光学系である。
【0010】
この本発明のズームレンズは、変倍の際に物体面と第3レンズ群との間隔が変化しない。つまり第3レンズ群が変倍時移動しないため、機構を簡単化し得て、したがってコストの低減が可能である。
【0011】
本発明の上記の二つの構成(第1、第2の構成)において、第1レンズ群が正レンズとメニスカスレンズを接合した接合レンズにて構成すれば、最も単純なレンズ構成にすることができる。よって、例えば第1群を移動させる場合も、容易に移動させることができる。しかも収差補正上も好ましい。
【0012】
また、本発明の第1、第2の構成において第3レンズ群を、正レンズとメニスカスレンズを接合した接合レンズにて構成すれば、最も簡単な構成で、収差を良好に補正し得る。
【0013】
更に、本発明の第1、第2の構成において、第1レンズ群、第3レンズ群が共に正レンズとメニスカスレンズを接合した接合レンズであれは好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を、図示する実施例にもとづいて説明する。
【0015】
本発明のグリノー式ズームレンズの実施例1〜6は、夫々図1〜図6に示す通りの構成であって、下記データを有する。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
上記データにおいて、Sは面番号で図1〜図3におけるr1,r2,・・・、THIは面間隔で図1〜3におけるd1,d2,・・・、ndは屈折率、Vdはアッベ数である。また面番号中OBJは物体面、IMGは像面を表わす。
【0022】
本発明の実施例1は、図1に示すような構成で、OBJが物体面、IMG1、IMG2が夫々左右の像面、AX1、AX2が夫々左右の光学系の光軸である。つまり、左右一対の光学系の光軸AX1とAX2とが物体面上で交差している。
【0023】
左右の光学系は、図1に示すように、いずれも物体側より順に、正レンズと負のメニスカスレンズとを接合した接合レンズよりなり、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負レンズと負レンズの正レンズを接合した接合レンズとよりなり、全体として負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負のメニスカスレンズと正レンズとを接合した接合レンズとよりなり正の屈折力を有する第3レンズ群G3とにて構成されている。
【0024】
そして、各レンズ群の間隔等L0、L1、L2、L3をデータ中に記載するように変化させて変倍を行なう。
【0025】
データに示すように、この実施例は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔L1の値が高倍になる程長くなり、また第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔L2は高倍になる程短くなる。
【0026】
本発明の実施例2乃至実施例5は、いずれも左右の光学系が夫々図2に示す通りの構成であって、物体面O側から順に、負のメニスカスレンズと正レンズとを接合した正の屈折力を有する第1レンズ群G1と負レンズと正レンズとを接合した負の屈折力を有する第2レンズ群G2と負のメニスカスレンズと正レンズとを接合した接合レンズの正の屈折力を有する第3レンズ群G3とより構成されている。
【0027】
データに示すように、この実施例は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔L1の値が高倍になる程長くなり、また第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔L2は高倍になる程短くなる。
【0028】
これらの実施例は、第3レンズ群G3と像面IMGとの間隔L3が各ズーム状態に対し等しい値である。つまり、これら実施例2〜5は、いずれも第3レンズ群がズーミング中物体面に対し固定されている例である。
【0029】
本発明の実施例6は、図3に示す通りであって、左右の光学系が物体側から順に、負のメニスカスレンズと正レンズとを接合した接合レンズよりなる正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正レンズと負レンズとを接合したメニスカス形状の負の接合レンズと負レンズと正レンズとを接合したメニスカス形状の負の接合レンズよりなり、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負のメニスカスレンズと正レンズとを接合した正の屈折力の第3レンズ群とよりなる。
【0030】
データに示すように、この実施例は、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔L1の値が高倍になる程長くなり、また第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔L2は高倍になる程短くなる。
【0031】
これら実施例1〜6は、データ中に記載するようにいずれもf2/f1の値は、条件を満足する。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、3群の極めて簡単な構成で、ズーム比が比較的大きいズーム比(6〜8×)のグリノー式実体顕微鏡のズームレンズを実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1の構成を示す図
【図2】 本発明の実施例2〜5の構成を示す図
【図3】 本発明の実施例6の構成を示す図
Claims (1)
- 光学系の光軸が交差するように配置された一対の光学系を備えた実体顕微鏡にて用いられるズームレンズで、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とよりなり、前記第1レンズ群が正レンズとメニスカスレンズとを接合した正のレンズ成分よりなり、前記第3レンズ群が正レンズとメニスカスレンズとを接合した正のレンズ成分よりなり、物体面と前記第3レンズ群間の間隔が固定されたまま各レンズ群の間隔を変化させることにより変倍を行ない、物体面と像面との間隔が変倍によらず一定であり、下記条件式を満足するズームレンズ。
−0.5<f2/f1<−0.29
ただし、f1、f2は夫々第1レンズ群および第2レンズ群の焦点距離である。
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