JP3936278B2 - スクリュー式濾過脱水装置 - Google Patents
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Description
【発明の技術分野】
本発明は例えば、オキシデーションディッチ法等に代表される比較的小規模の下水処理作業において発生する懸濁微粒子を含む懸濁液を、濃縮工程を経由しない低濃度の状態により、濾液と懸濁微粒子とに分離するためのスクリュー式濾過脱水装置に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】
多数枚の環状濾過プレートを所要の間隔を保持して積層状に定着させ、該環状濾過プレートの各積層間にそれぞれ環状可動プレートを遊嵌して各プレート間の細隙を濾水流出溝とする筒状の濾過体を形成し、該濾過体を貯溜槽の上方に横設してその始端開口部を汚泥原水の送り込み口とし終端開口部を脱水ケーキの送り出し口として中心孔にスクリューコンベアを嵌装してなるスクリュー式濾過脱水装置は公知である(例えば、特許文献1参照)。そして送り込み口から送り込まれた汚泥原水は、スクリューコンベアの駆動によって濾過体内を移動しつつ分離され、濾水流出溝から流下する濾水と送り出し口から送出される脱水ケーキとを、それぞれ各別に処理することが一般に行われている。この種の濾過脱水装置では一般に、濾過体内の中間部から終端部にかけて圧搾効果が高まるため、始端部付近の濾水流出溝から流下する濾水と異なり、含水量の減少した終端部付近の濾水流出溝からは懸濁微粒子が流出する。濾過体における初期段階での濾水と終端部付近からの懸濁微粒子とを混合させないため、初期段階での濾水は排水口から直接排水させ、以後の濾水は貯溜槽内へ貯溜し、比重差によって上澄水と沈殿汚泥とに分離させたのち上澄水は前記排水口から排水させ、沈殿汚泥は適時排泥口から槽外へ引き抜くという提案もある(特願2002−188992号の図1および図2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−25618号公報 (図1および図2)
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】
特許文献1の濾過脱水機では、濾液排出管から排出される排水中に多量の懸濁微粒子が混在することを避けられない。従って、このような濾水をそのまま河川等へ放流することはできない。また、特願2002−188992号の濾過脱水装置では、貯溜槽内における濾水の沈殿に時間が掛るため非能率である。
【0005】
本発明は、先行技術の有する上述の欠点を払拭して、濾水流出溝から流出した濾水の分離が適正に行われ、有効な濾水処理機能を有するスクリュー式濾過脱水装置の提供を目的とする。
【0006】
【発明の構成】
本発明に係るスクリュー式濾過脱水装置では、多数枚の環状濾過プレートを所要の間隔を保持して積層状に定着させ、該環状濾過プレートの各積層間にそれぞれ環状可動プレートを遊嵌して各プレート間の細隙を濾水流出溝とする筒状の濾過体を形成し、該濾過体を貯溜槽の上方に横設してその始端開口部を汚泥原水の送り込み口とし終端開口部を脱水ケーキの送り出し口として中心孔にスクリューコンベアを嵌装し、貯溜槽内の後方部に排水路を開設し、前記濾過体の直下において貯溜槽内の前端部から後方部の排水路上へ達する受樋を設け、該受樋は中央部から両端方向へ下傾状に曲成せられ且つ前後に傾動可能に構成されている。
【0007】
【作用】
受樋の後方部が排水路側へ下傾し前方部がほぼ水平に保持された状態により濾水流出溝から流出する濾水は受樋後方部の傾斜に沿って排水路へ案内され、受樋の前方部に懸濁微粒子が堆積するのに伴い受樋を前方へ下傾させれば懸濁微粒子は貯溜槽へ落下すると共に濾液の流下作用で受樋が洗浄される。
【0008】
【実施例】
以下の図1ないし図3の実施例により説明をする。
【0009】
1は筒状の濾過体であり、多数枚の環状濾過プレート2・・2を所要の間隔を保持して積層状に定着させ、該環状濾過プレート2・・2の各積層間にそれぞれ環状可動プレート3・・3を遊嵌して各プレート間の細隙を濾水流出溝4・・4に形成する。各環状濾過プレート2・・2の外周には例えば各環状可動プレート3・・3の外径よりも大径に形成された座部5・・5を有し、該座部に付設された間隔保持具6・・6により、各環状濾過プレート2・・2間の間隔を各環状可動プレート3・・3の肉厚よりも僅かに大きく保持させるよう規整する。7・・7は各座部5・・5を支承する固定体であり、濾過体1の外側に沿うように各環状可動プレート3・・3と非接触状態を保って架設されている。
【0010】
上述のように構成された濾過体1は貯溜槽16の上方に横設され、その始端開口部は汚泥原水の送り込み口8となり終端開口部9は脱水ケーキの送り出し口9となり、中心孔10にはスクリューコンベア11を嵌装する。12はスクリューコンベア11を駆動するための原動機、13は送り出し口9に付設された吐出圧調整弁である。一例として実地例の図面のように、スクリューコンベア11はスクリューブレード11Bの外径が環状濾過プレート2の内径よりも小径で、環状可動プレート3の内径よりも大きく形成されており、原動機12により駆動されて懸濁微粒子を移送させると共にスクリューブレード11Bの外縁が環状可動プレート3・・3の内周部へ斜交状に摺設して該環状可動プレート3・・3を偏心回転させることにより、濾水流出溝4・・4の目詰りを防止する。該環状可動プレート3・・3を偏心回転させる別の実施態様として、スクリューブレード11Bの外径が環状濾過プレート2・・2および環状可動プレート3・・3の内径よりも若干小径に形成されており、スクリューコンベア11の駆動と連動して濾過体1の外側に配設された偏心回転軸(図示せず)が偏心回転運動をし、環状可動プレート3・・3の外周と摺設して該環状可動プレート3・・3を偏心回転させるという方式であってもよい。
【0011】
14は貯溜槽16内の後方部に開設された排水路、15は濾過体1の直下において貯溜槽16内の前端部から後方部の排水路14上へ達するよう設けられた受樋であり、中央部から両端方向へ傾斜状に曲成されて側面「へ」の字状をなし、押引機構20の操作により横軸21を支点として前後に傾動可能に構成されている。18は排水路14から導出された排水口であるが、必要に応じ適時閉成し得るよう構成してもよい。19は貯溜槽16の底板17から常閉状態に導出された排泥口であり、必要に応じ適時記事開放し得る構成となっている。
【0012】
押引機構20を操作して受樋15の後方部15Aが排水路14側へ下傾し前方部15Bがほぼ水平に保持された状態により、原動機12を駆動させるとスクリューコンベア11が回転し、環状可動プレート3・・3は環状濾過プレート2・・2間の間隙に沿って偏心回転運動を行い、送り込み口8から濾過体1内へ送り込まれた汚泥原水はスクリューブレード11Bに沿って旋回しながら軸方向へ前進する過程において、濾過された濾水は濾水流出溝4・・4より流出して受樋15上に落下し、後方部15Aの傾斜に沿って排水路14へ案内され、排水口18から逐次送出されて行く。他方、濾過体1内で脱水され含水比の低くなった脱水ケーキは前方の送り出し口9から順次排出されるが、その間に受樋前方部15B上へ懸濁微粒子が堆積すれば、押引機構20の操作により受樋15の前方部15Bが下傾して後方部15Aが上傾した状態となし、懸濁微粒子を貯溜槽16内へ落下させると共に濾水の流下作用を利用して受樋15上を洗浄する。また、貯溜槽16内沈殿汚泥は適時排泥口19から引き抜かれて装置外に排出される。
【0013】
【発明の効果】
本発明では先行技術の有する諸欠点を払拭し、濾過体1によって得られた濾水が、更に受樋15上で懸濁微粒子の除去された状態で排水路14内へ案内され排水口18から排出されるので、そのまま河川等へ放流することもできる。また、沈殿工程を必要とせず迅速で連続的な濾水分離作業が有効に実施でき、且つ受樋15の洗浄も自動的に行われるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成を略示した縦断側面図である。
【図2】本発明装置における濾過体の要部縦断側面図である。
【図3】本発明装置における濾過体の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 筒状の濾過体
2 環状濾過プレート
3 環状可動プレート
4 濾水流出溝
8 汚泥原水の送り込み口
9 脱水ケーキの送り出し口
10 濾過体の中心孔
11 スクリューコンベア
14 貯溜槽
15 受樋
16 貯溜槽
Claims (1)
- 多数枚の環状濾過プレートを所要の間隔を保持して積層状に定着させ、該環状濾過プレートの各積層間にそれぞれ環状可動プレートを遊嵌して各プレート間の細隙を濾水流出溝とする筒状の濾過体を形成し、該濾過体を貯溜槽の上方に横設してその始端開口部を汚泥原水の送り込み口とし終端開口部を脱水ケーキの送り出し口として中心孔にスクリューコンベアを嵌装し、貯溜槽内の後方部に排水路を開設し、前記濾過体の直下において貯溜槽内の前端部から後方部の排水路上へ達する受樋を設け、該受樋は中央部から両端方向へ下傾状に曲成せられ且つ前後に傾動可能に構成されていることを特徴とする、スクリュー式濾過脱水装置。
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