JP3936022B2 - ベニヤ単板切断装置及びベニヤ単板切断方法 - Google Patents

ベニヤ単板切断装置及びベニヤ単板切断方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に、コンベア等の搬入機構によって搬入されてくる、連続状のベニヤ単板(以下単板という)を順次定尺長に、場合によっては端尺単板を有寸切断する単板の切断装置及び単板の切断方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、特公昭53−8387号公報記載のように、コンベアによって搬入されてくる連続状の単板(以下連続単板という)を順次定尺に切断するため、少なくとも、単板を上下両面から挟持して搬送する一対の回転ロール(以下ロ−ルという)と、該一対のロールの単板搬出側であって、搬送方向と逆方向に向けた刃先が、切断刃の基部を中心として切断刃を回動することにより前記一対のロールの単板挟持位置より搬出側の各ロ−ルの周面に当接する位置に設けた切断刃と、前記切断刃を、その基部を中心として前記一対のロ−ルの対向間隔内を往復回動させる切断刃の往復回動機構と、その切断刃の往復回動機構を、単板の切断信号に応答する毎に前記一対のロ−ルの対向間隔内で片道回動させ、前記切断刃の刃先が当接している一方のロールの周面から対向する他方のロールの周面へ当接させる制御器と、からなる単板切断装置によって、切断刃を回動させて単板を切断していた。
しかしながら、このような単板切断装置においては、次のような問題点があった。即ち、コンベア等の搬入機構によって搬送される連続単板は、その搬送方向と直交する方向の中央、右側、左側とでは、材質、割れ具合、アバレ具合が夫々異なるため、搬送中に又は前記一対のロール間に搬入されると単板が蛇行することがあり、殊に、前記搬入機構による搬送中に蛇行した単板を前記一対のロール間に搬入すると単板の蛇行が更に助長されることになるが、いずれの場合も搬送方向と直交する正確な切断ができなくなるという問題点があった。特に後者の場合には、通常の蛇行修正装置で単板の蛇行を修正することは極めて困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、前記問題点を解決すべく、搬入される単板の蛇行をなくす単板の切断装置及び切断方法を提供することを目的としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のうち請求項1の発明は、一対のロ−ルを構成する一方のロ−ルを他方のロ−ルに対して離れる方向に往復移動させる往復移動機構を設け、単板の切断終了時に互いのロ−ルが離れるよう制御し、単板の切断終了時に単板の挟持状態を解放させることを特徴としている。
ここで往復移動機構は、請求項2記載のように、いずれか一方のロ−ルのみを往復移動させるように構成しても、上下両方のロ−ルを共に往復移動させるように構成してもよく、その機構も、請求項3記載のように、常時離れる方向に移動させる第1移動機構と、その第1移動機構の移動させる力に打ち勝って近づく方向に移動させる第2移動機構との2つの機構から構成してもよい。
また制御器は、前記往復移動機構の制御、詳しくは前記往復移動機構を切断刃による単板の切断終了後に両ロ−ルが互いに離れる方向へ移動させ、次の切断時に互いに近づく方向へ移動させるよう作動させるのであるが、前記請求項3記載の発明においては、第1移動機構が常時離れる方向へ移動させるよう働いているため、第2移動機構の働きのみを制御すれば足りる。即ち、切断終了後に第2移動機構の働きを解除し、切断時に両ロ−ルが近づく方向へ移動するよう作動させるのである。勿論、切断終了後にこの第2移動機構を両ロ−ルが離れる方向へ移動させるよう積極的に作動させてもよい。尚前記切断刃は、例えば定尺切断の場合は上下2段に構成された搬出機構上に設けられる検知器、有寸切断の場合は搬入機構上に設けられる検知器の検知動作に関連して発せられる単板の切断信号に応答して作動するよう制御されるが、前記往復移動機構もこれらの検知信号又は単板の切断信号に基づいて制御される。
請求項4記載の発明は、単板の切断方法に関する発明で、単板の切断終了後には両ロ−ルを離して単板の挟持状態を解放させ、切断時には両ロ−ルを元の位置に復帰させ挟持状態を維持するよう、両ロ−ルの間隔を変更させながら切断することを特徴としている。
この両ロ−ルの間隔の変更に関する方向としては、請求項6記載の発明のように、単板の搬送方向と直交する方向であっても、請求項7記載の発明のように、単板の搬送方向と同一の方向であってもよい。
【0005】
前記各請求項記載の発明においては、切断時には一対のロールで単板を挟持し、そして切断終了後には前記挟持を解放する。故に、単板が蛇行したり、蛇行して搬入された単板の蛇行を更に助長したりすることはなく、従って何らかの蛇行修正装置による蛇行修正が困難になることはほとんどないのである。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
各図面において、図1は単板切断装置の実施例の側面図、図2は図1におけるEF視左端部図、図3乃至図12は同実施例の作動説明図、図13は作動を示すフロ−チャ−ト図、図14乃至図17はロ−ルの往復移動機構の各々異なった実施例を示す説明図である。
【0007】
まず、図1において、単板切断装置の全体を説明する。ただここで図示した実施例では、本発明を連続単板の定尺切断に応用した場合を示している。
軸受5、7によって回転自在に保持されている一対のロ−ル1、3を上下に対設すると共に、各ロ−ル1、3の軸に取り付けた平歯車(図示せず)を噛合させ、ロ−ル3の軸に連結された電動モ−タ(図示せず)により、両ロ−ル1、3を矢印方向へ回転可能に構成する。ロール1、3の単板搬入側には搬入機構としての前コンベア9を設け、前記一対のロ−ル1、3間へ単板Pを搬送する。一対のロ−ル1、3は、搬入された単板Pを両ロ−ルによって両面から挟持すると共に、後工程へ搬送する。
【0008】
ロール1、3の単板搬出側には、刃物ホルダ13によって保持されている切断刃11を、その刃先が搬送方向と逆方向に向けた状態で備え、その刃物ホルダ13を軸15を中心として回動可能に支持することにより、前記切断刃11が前記一対のロ−ルの対向間隔内を回動し、単板挟持位置より搬出側の各ロ−ル周面に当接可能とする。16は、この刃物ホルダ13をア−ム14を介して往復回動させるシリンダで、後述する制御器によって作動する。
尚本実施例においては、切断刃11は刃物ホルダ13によって保持されているが、切断刃11と刃物ホルダ13とを一体に形成してもよい。
【0009】
17は、先端がロール3の周面からわずかに離れた状態に設けられている単板ガイドで、その搬出側には単板Pを搬出する後コンベア21が設けられている。この後コンベア21の上方で、前記刃物ホルダ13の搬出側にも後コンベア19を設け、上下2段の後コンベアとする。23、25は、後コンベアに乗って送られてくる単板Pの先端を検知する定尺検知器であり、その検知信号は後述する制御器に送られる。
【0010】
図2は、上方のロ−ル1を垂直方向に往復移動させる往復移動機構の片側を示すもので、外側フレ−ムの内側に突設されている支持台35上に、シリンダロッドを上方へ突出させた第1移動機構としてのシリンダ37と、逆にシリンダロッドを下方へ突出させた第2移動機構としてのシリンダ33とを逆向きにして、載置固定する。即ち、支持台35の上に、ロッドが下を向くようにしてシリンダ33のシリンダチュ−ブを取付け、そのシリンダチュ−ブの上に、ロッドが上を向くようにしてシリンダ37のシリンダチュ−ブを取り付ける。そしてこのシリンダ33のロッドの先端に、軸受5及び補助アーム31の一方端を取り付ける。一方、シリンダ37のロッドの先端は、補助ア−ム31の他端に取付けたストッパ39に当接させる。
【0011】
このシリンダ37は、常時ロッドを上方へ突出させ、ストッパ39を介して補助ア−ム31を突き上げるよう構成するが、シリンダ33は、前記検知器23、25の検知信号に基づいて後述する制御器によって作動させられる。また、シリンダ37の押し力は、シリンダ33の押し力より小さく設定されている。
【0012】
次に、前記のように構成されている実施例の作用を説明する。
まず、図3から図5において、ロール1、3による単板Pの挟持及び挟持の解放を説明する。図3は、単板Pの挟持を解放した状態を示し、切断直後の単板(正確には前端部を切断された連続単板)Pは前コンベア9及び後コンベア21(13)によって搬送される。この状態においては、検知器の検知信号に基づいて発せられる制御器からの信号により、シリンダ33のB室への圧縮空気の送給が停止され、シリンダ33の押し力は無い。またシリンダ37のC室には常時圧縮空気が送給されているので、シリンダ37の押し力によって、シリンダ37のロッドがストッパ39を介して補助アーム31を突き上げ、軸受5、ロール1を上昇させる。その時の、単板Pの上面とロール1の周面との隙間Sは1ミリメ−トル程度が好ましく、その調整はストッパ39にて行う。
尚この際、シリンダ33のB室への送給の停止と同時に、A室への送給を行えば、シリンダ33の押し力を素早く無くすことができ、シリンダ37による作動を円滑に行うことができる。
【0013】
図4は、単板Pを挟持した状態を示し、単板Pは前後のコンベア及び両ロ−ル1、3に挟まれて搬送される。この状態においては、検知器の検知信号に基づいて発せられる制御器からの信号により、シリンダ33のB室へ圧縮空気が送給され、A室の空気が排出される。一方、シリンダ37の押し力は依然として維持されているが、シリンダ33の下方(両ロ−ルを近づかせる方向)への押し力の方が、シリンダ37の上方(両ロ−ルを離す方向)への押し力よりも大きいので、その結果、シリンダ33のロッドが伸長して軸受5、ロール1が下降する。同時に、補助ア−ム31を介してストッパ39がシリンダ37のロッドを押し戻し、ロッドは収縮する。
【0014】
図5は、ロ−ル1の掃除やトラブル等が原因でロール1を大幅に上昇させた状態を示し、この状態においては、シリンダ33のA室へ最大限圧縮空気が送給され、B室の空気が排出される。その結果、シリンダ33のロッドが最大限収縮し、ロール1を大きく上昇させる。
【0015】
次に全体の作動を説明する。図1に示す運転状態において、前コンベア9、ロール1、3、後コンベア19、21は常時回転している。
【0016】
図1において、連続単板Pが前コンベア9、一対のロ−ル1、3及び下段の後コンベア21に乗って搬送され、その単板Pの先端が検知器25で検知されると、検知信号が発せられ、その信号は制御器に送られる。すると制御器からは切断信号が発せられ、バルブV2を作動させ、シリンダ16が作動して切断刃11をロ−ル1の周面からロ−ル3の周面に当接するよう、矢印G方向に片道回動させる。同時に制御器からは別の信号が発せられ、バルブV1を作動させ、シリンダ33のB室に圧縮空気を送給し、A室の空気を排出させて、ロール1を下降させ、単板Pをロール1、3で挟持させる。(図6参照)
【0017】
切断刃11の前記回動により連続単板Pが切断され、後端部を切断された単板Pは下段の後コンベア21により次の工程へ、また後続の単板Pは上段の後コンベア19へと搬送される。(図7参照)
【0018】
遅延回路により前記単板Pを切断するのに必要な時間が経過した後、制御器から信号が発せられ、バルブV1を作動させ、前記シリンダ33のB室への圧縮空気の送給を停止する。その結果、シリンダ33の下方への押し力は無くなり、シリンダ37の上方への押し力が発揮されて、ロール1が単板Pの上面よりわずかに上昇(図8参照)する。
【0019】
更に、単板Pが後コンベア19上を搬送されて、その単板Pの先端が検知器23で検知(図9参照)されると、検知信号が発せられその信号は制御器に送られる。すると制御器からは切断信号が発せられ、バルブV2を作動させ、シリンダ16が作動して切断刃11をロ−ル3の周面からロ−ル1の周面に当接するよう、矢印H方向に片道回動させる。同時に制御器からは別の信号が発せられ、バルブV1を作動させ、シリンダ33のB室に圧縮空気を送給し、A室の空気を排出させて、ロール1を下降させ、単板Pをロール1、3で挟持させる。(図10参照)
【0020】
切断刃11の前記回動により連続単板Pが切断され、後端部を切断された単板Pは上段の後コンベア19により次の工程へ、また後続の単板Pは下段の後コンベア21へと搬送される。(図11参照)
【0021】
遅延回路により前記単板Pを切断するのに必要な時間が経過した後、制御器から信号が発せられ、バルブV1を作動させ、前記シリンダ33のB室への圧縮空気の送給を停止する。その結果、シリンダ33の下方への押し力は無くなり、シリンダ37の上方への押し力によって、ロール1が単板Pの上面よりわずかに上昇(図12参照)する。
以上の作動の繰り返しにより、連続単板は定尺に順次切断されるのであるが、前記制御を図13のフロ−チャ−ト図を参照しながら再度詳述する。
図13において、前コンベア9が駆動し、ロ−ル1、3の駆動、コンベア19、21の駆動が開始され、検知器23で単板を検知すると切断刃11を上昇回動、検知器25で単板を検知すると切断刃11を下降回動させると共に、検知器23、25のいずれの単板検知でもロ−ル1を下降させ、単板の切断が行われる。そして下降タイマのセットされたタイムが経過すると、ロ−ル1を上昇させ、単板の挟持が解放される。そして運転が終了されない限り検知器による単板検知ステップに戻り、以上のステップを繰り返すことによって、順次切断が行われる。
因に、当該実施例におけるロ−ル1、3の直径は150mm、単板の挟持解放時の両ロ−ルの周面間の間隔は単板厚+1mm、搬送速度は120mm/m、タイマ−の設定時間は0.05秒である。
【0022】
前記構成においては、切断時に一対のロール1、3で単板Pを挟持し、切断終了後には前記挟持を解放する。従って、単板が蛇行したり、蛇行して搬入された単板の蛇行が助長したりすることはない。また蛇行修正装置による蛇行の修正も容易に行うことができる。
更に、通常の挟持の解放即ちストロ−クの短い上昇はシリンダ37で行い、通常外の挟持の解放即ちロ−ルの清掃やトラブル等によるストロ−クの長い上昇はシリンダ33で行うよう構成されているので、単板Pを切断する場合の所謂通常の挟持に際しても、ロール1の下降に要する時間が短くてすみ、応答性が速い。
一方、単板Pが2〜3枚重なって搬入されてきても、シリンダ33のストロークが長いので、前記重なった単板によりロール1が上昇させられ、即ち重なった単板の厚みをシリンダ33によって吸収でき、詰まり等のトラブルの発生がほとんどない。
【0023】
尚前記実施例では、単板Pの挟持状態を解放する際、シリンダ33のB室への圧縮空気の送給を停止しているが、A室、B室の両方へ圧縮空気を同時に送給してもよい。また前記実施例では、単板Aを挟持する際、シリンダ37のC室の圧縮空気はそのままであるが、C室の圧縮空気を排出してもよい。但し、その場合は、単板Pの挟持状態を解放する際には、再びC室に圧縮空気を送給する必要がある。
【0024】
更に、前記実施例のような後コンベア19、21上の定尺検知器23、25に代えて、前コンベア9上に定尺検知器を設けてもよいし、端尺単板を有効幅に切断する有寸切断用の検知器を前コンベア9上に設け、それらの検知器の検知信号に基づいて切断刃を作動するよう構成してもよい。
また、単板の有無とは関係なく、制御器による適宜時間毎に切断刃を作動させてもよい。
【0025】
図14は他の実施例を示し、第2移動機構としてのシリンダ33がロール1側に、第1移動機構としてのシリンダ51がロール3側に設けられており、更にシリンダ51の押し力よりシリンダ33の押し力の方が大きく設定されている。そして、ロール1、3による単板Pの挟持を解放するときは、シリンダ33のB室に圧縮空気を送給し、A室の圧縮空気は排出した状態で、シリンダ51のD室に圧縮空気を送給し、C室の圧縮空気を排出する。次に、単板Pをロール1、3で挟持するときは、前記同様シリンダ33のB室に圧縮空気を送給し、A室の圧縮空気は排出した状態で、シリンダ51のC室に圧縮空気を送給し、D室の圧縮空気を排出する。また、掃除、トラブル等のため、ロール1を大幅に上昇させる場合は、シリンダ33のA室に圧縮空気を送給し、B室の圧縮空気を排出する。
尚53は、ロ−ル1、3間の隙間を調整するためのストッパ−である。
【0026】
図15は更に別の実施例を示し、第2移動機構としてのシリンダ33がロール1側に、第1移動機構としての錘59が滑車61、連結線57を介して補助アーム31に設けられており、更に錘59の自重よりシリンダ33の押し力の方が大きく設定されている。そして、ロール1、3による単板Pの挟持を解放するときは、シリンダ33のB室への圧縮空気の送給を停止し、錘59の自重でロール1を上昇させる。次に、単板Pをロール1、3で挟持するときは、シリンダ33のB室に圧縮空気を送給し、A室の空気を排出する。また、掃除、トラブル等のため、ロール1を大幅に上昇させる場合は、シリンダ33のA室に圧縮空気を送給し、B室の圧縮空気を排出する。
【0027】
図16は更に別の実施例を示し、第2移動機構としてのシリンダ33がロール1側に、第1移動機構としての圧縮バネ65が当該シリンダ33内に設けられており、更に圧縮バネ65の押し力よりシリンダ33の押し力の方が大きく設定されている。そして、ロール1、3による単板Pの挟持を解放するときは、シリンダ33のB室への圧縮空気の送給を停止し、圧縮バネ65の押し力でロール1を上昇させる。次に、単板Pをロール1、3で挟持するときは、シリンダ33のB室に圧縮空気を送給し、A室の空気を排出する。また、掃除、トラブル等のため、ロール1を大幅に上昇させる場合は、シリンダ33のA室に圧縮空気を送給し、B室の圧縮空気を排出する。
【0028】
前記第1実施例及び前記他の実施例では、第1移動機構と第2移動機構の2つの移動機構を設けているが、第2移動機構としてのシリンダ33のみを設け、挟持を解放するときはシリンダ33のロッドを収縮させ、また挟持するときはシリンダ33のロッドを伸長させてもよい。
【0029】
また前記各実施例における一対のロールは、いずれも単板の搬送方向と直交する方向の上下に配設され、そのいずれか一方のロールを他方のロールに対して上下動させることにより、両ロ−ルの間隔を変更しているが、一方のロールを斜め上下方向に往復移動させたり、又は図17に示すように、一方のロ−ルを単板の搬送方向と同方向(図17の場合は搬送方向の上手方向)に往復移動させることにより、両ロールの間隔を変更してもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、切断時には一対のロールで単板を挟持し、そして切断終了後には前記挟持を解放するので、単板が蛇行したり、蛇行して搬入された単板の蛇行がさらに助長されたり、また何らかの蛇行修正装置による蛇行修正が困難になることはほとんどないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の側面図である。
【図2】図1のEF視左端部図である。
【図3】実施例の作動説明図である。
【図4】実施例の作動説明図である。
【図5】実施例の作動説明図である。
【図6】実施例の作動説明図である。
【図7】実施例の作動説明図である。
【図8】実施例の作動説明図である。
【図9】実施例の作動説明図である。
【図10】実施例の作動説明図である。
【図11】実施例の作動説明図である。
【図12】実施例の作動説明図である。
【図13】実施例の作動を示すフロ−チャ−ト図である。
【図14】他の実施例の説明図である。
【図15】他の実施例の説明図である。
【図16】他の実施例の説明図である。
【図17】他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
1、3・・・・ロール
11・・・・・切断刃 13・・・・・刃物ホルダ
9・・・・・・前コンベア 19、21・・後コンベア
23、25・・単板検知器 33、37・・シリンダ

Claims (7)

  1. 搬入機構によって搬入されるベニヤ単板を順次切断する切断装置であって、少なくとも、
    ベニヤ単板を両面から挟持し且つ搬送可能な一対の回転ロールと、
    前記一対の回転ロールのベニヤ単板搬出側であって、搬送方向と逆方向に向けた刃先が、切断刃の基部を中心として切断刃を回動することにより前記一対の回転ロ−ルの単板挟持位置より搬出側の各ロ−ル周面に当接する位置に設けた切断刃と、
    前記切断刃を、その基部を中心として前記一対の回転ロールの対向間隔内を往復回動させる切断刃の往復回動機構と、
    その切断刃の往復回動機構を、ベニヤ単板の切断信号に応答する毎に前記一対の回転ロールの対向間隔内で片道回動させ、前記切断刃の刃先が当接している一方の回転ロールの周面から対向する他方の回転ロールの周面へ当接させる制御器と、
    からなるベニヤ単板切断装置において、
    前記一対の回転ロールの少なくとも一方の回転ロールを、他方の回転ロールに対して離れる方向に往復移動させる往復移動機構と、
    前記切断信号に基づくベニヤ単板の切断終了後に、前記一対の回転ロ−ルの少なくとも一方の回転ロールを、他方の回転ロールに対して互いが離れる方向に片道移動させ、前記一対の回転ロールによるベニヤ単板の挟持状態を解放させ、次の前記切断信号に基づくベニヤ単板の切断時には、前記移動した回転ロールを元の位置に復帰させ、前記一対の回転ロールによるベニヤ単板の挟持状態を維持するよう前記往復移動機構を制御する制御器と、
    を設けたベニヤ単板切断装置。
  2. 前記往復移動機構が、前記一対の回転ロ−ルのいずれか一方の回転ロ−ルのみを往復移動するよう構成した請求項1記載のベニヤ単板切断装置。
  3. 前記往復移動機構が、
    一方の回転ロールを、他方の回転ロールに対して常に離れる方向に移動させる第1移動機構と、
    一方の回転ロールを、他方の回転ロールに対して少なくとも近づく方向に、前記第1移動機構の離れる方向に移動させる力に打ち勝って移動させる第2移動機構と、
    からなり、
    前記制御器が、切断信号に基づくベニヤ単板の切断時に、前記第2移動機構を作動させて、前記一方の回転ロールを、他方の回転ロールに対して近づく方向に移動させ、前記一対の回転ロールでベニヤ単板を挟持させると共に、切断終了後には前記第2移動機構の作動を解除して前記第1移動機構が作動できるようにして、前記一方の回転ロールを、他方の回転ロールに対して離れる方向に移動させ、前記一対の回転ロ−ルによるベニヤ単板の挟持状態を解放させるよう制御をするようにした請求項1又は請求項2記載のベニヤ単板切断装置。
  4. 搬入機構によって搬入されるベニヤ単板を順次切断する切断装置であって、少なくとも、
    ベニヤ単板を両面から挟持し且つ搬送可能な一対の回転ロールと、
    前記一対の回転ロールのベニヤ単板搬出側であって、搬送方向と逆方向に向けた刃先が、切断刃の基部を中心として切断刃を回動することにより前記一対の回転ロ−ルの単板挟持位置より搬出側の各ロ−ル周面に当接する位置に設けた切断刃と、
    前記切断刃を、その基部を中心として前記一対の回転ロールの対向間隔内を往復回動させる切断刃の往復回動機構と、
    その切断刃の往復回動機構を、ベニヤ単板の切断信号に応答する毎に前記一対の回転ロールの対向間隔内で片道回動させ、前記切断刃の刃先が当接している一方の回転ロールの周面から対向する他方の回転ロールの周面へ当接させる制御器と、
    からなるベニヤ単板切断装置によって、前記ベニヤ単板の切断信号に基づいてベニヤ単板を切断する工程において、
    前記切断信号に基づくベニヤ単板の切断終了後に、前記一対の回転ロールの少なくとも一方の回転ロールを、他方の回転ロールに対して互いが離れる方向に移動させ、前記一対の回転ロールによるベニヤ単板の挟持状態を解放させ、
    次の前記切断信号に基づくベニヤ単板の切断時には、前記移動した回転ロールを元の位置に復帰させ、前記一対の回転ロールによるベニヤ単板の挟持状態を維持するように、前記一対の回転ロールの間隔を変更させながら切断するベニヤ単板切断方法。
  5. 前記一対の回転ロ−ルの間隔の変更を一方の回転ロ−ルのみで行う請求項4記載のベニヤ単板切断方法。
  6. 前記一対の回転ロ−ルの間隔の変更をベニヤ単板の搬送方向と直交する方向において行う請求項4又は請求項5記載のベニヤ単板切断方法。
  7. 前記一対の回転ロ−ルの間隔の変更をベニヤ単板の搬送方向において行う請求項4又は請求項5記載のベニヤ単板切断方法。
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