JP3935388B2 - 関連情報提供方法、関連情報提供装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、関連情報提供方法、関連情報提供装置、プログラム及び記録媒体に関し、特に、関連情報を付加してメッセージを送信する関連情報提供方法、関連情報提供装置、プログラム及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネット、イントラネット等のネットワークを利用した情報提供が盛んであり、提供される情報量は膨大な量に上っている。ネットワークを利用する者(以下、利用者ともいう)は、求めている情報を、さまざまなノウハウを駆使して探索する必要があり、そのための労力は大きい。よって、情報探索の際に大きなウェイトを占めるのは、メーリングリスト、ネットニュース、ウエブ掲示板等を用いた、同じ興味や価値観を共有する人の集まりであるコミュニティを利用する情報交換である。
【0003】
その場合、情報交換は主にメッセージのやりとりで行われるが、必要な情報を十分に含んだ内容を持つメッセージが提供されることは稀である。具体的には、その情報を得るに至った過程や、その話題が発生する背景知識、議論の前提等の関連情報を十分に含んだ内容を持つメッセージが提供されることは稀である。なぜなら、そのような関連情報は各個人の行動過程の中に埋没しており、本人でさえ取り出すことが難しく、また、そのような煩雑な作業を行ってまで豊富な情報を与えるモチベーションも生まれにくいからである。
【0004】
その結果、情報提供を受けた被提供者や議論の参加者は、限定された情報から不足している情報を各自で探索する必要がある。近年、インターネット上の情報に関しては、優秀な検索サイトの登場等により、効率的に情報にアクセスする手段が提供されてきてはいるものの、検索サイトが取得可能な情報に限られる。例えば、過去においてなされた、メールのやりとりの内容、実世界での行動情報、経験的なノウハウ、コミュニティ内の暗黙の了解、前提知識等の関連情報については、取得することが非常に難しい。
【0005】
また、メッセージの提供時には、提供相手の知識レベルや経験の差なども加味してメッセージを作成する必要があるが、基本的に提供者が自らの経験の範囲内で提供相手の知識レベル等を推測するしかない。その結果、提供相手に常識として扱われている情報を新たに提供して提供者が疎まれたり、議論に十分な情報を提供できずに提供者が非難されたりすることも有り得る。また、場又は状況の前提を理解できずに勘違いした話題に話題を転換したり、時には記憶違いによって誤った情報を与えてしまうこと等も有り得る。このようなことが生じ得る虞があるため、利用者が情報提供しにくいという、情報発信の際のしきいの高さにも繋がっており、情報交換を行う際の大きな問題点となっている。
【0006】
このような問題点に対して従来から行われている支援アプローチには、
1)手間をかけてメッセージを作成するモチベーションを与えるもの
2)複数のユーザの行動の過程をまとめ、同じ行動を取ろうとした際によく行われている似た行動順序を提示するもの
の二つに分かれる。
【0007】
1)に関しては、情報提供者へのレスポンスを返し易くしたり、具体的なお金による見返りをフィードバックするという形で試みが行われている。レスポンスを返し易くするために、インターネットの世界を例に取ると、メーリングリストの過去ログ公開サイト(例:http://search.luky.org フリーのUNIX(R)ライクOSであるLinuxに関する各種メーリングリストを横断的に検索可能なメーリングリスト情報提供サイト)が設けられたり、メーカー企業の製品サポートサイトでは、公開されている投稿やQ&Aに対し、「役になった」「役に立たなかった」等のフィードバックを簡単に送信する機能を備えたサイトも多々ある。また、知恵の輪ドットコムのサイト(http://www.chienowa.com)に見られるように、情報提供に対して事前になんらかの報酬を約束する、という試みを行っている例もある。
【0008】
2)に関しては、特開平10-301950号公報に開示されているような、求めている情報への行動を短縮するために、複数の利用者が経験した行動の履歴データに基づいて、評価されたパスを提示することによって、有効な情報に直接アクセスできるようにするのがある。
【0009】
また、特開2000-331020号公報に開示されているような、利用者が他者の行動の履歴中に存在する検索キーワードで検索が行った際に、該当する行動の履歴を用いて検索結果から始まる情報探索過程を一括して提示するもの等がある。
【0010】
さらに、上述した2つのアプローチとは別のアプローチとして、利用者に対して、その利用者の興味があると思われる情報を、利用者の入力データに基づいて提示するシステムもある。例えば、協調フィルタリング技術を用いて、利用者が購入する商品、例えば本の情報に基づいて、類似の購買パターンを有する者が購入した商品の広告をその利用者に提示する。これは、同一あるいは類似の趣味なので、購入の可能性が高いと考えられるからである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、1)については、公開されている情報についての、役に立った、立たない等の情報は重要ではあるが、それだけでは十分ではない。公開サイトから簡単に情報を得られ、かつフィードバック情報を簡単に送信できる機能が設けられているが、利用者にとっては面倒なことには違いがない。
【0012】
また、報酬を約束する形式では、たしかにモチベーションの一部にはなるかもしれないが、事前に自分の得たい情報の価値を把握し、お互いが合意する必要がある等の問題がある。多くの場合、情報の価値は、各人が既に保有している情報の質および量に左右され、測るのは困難である。
【0013】
2)は、単に他の同様な行動をとった者の行動あるいは探索の過程を利用者に提示するだけであり、提供しようとするメッセージの前提等の関連情報を提示するものではない。
【0014】
さらに、協調フィルタリング技術を用いた方法も、提供しようとするメッセージの前提等の関連情報を提示するものではない。
【0015】
従って、上述したシステムでは、ある利用者が発信する情報に関して、その情報を発信するに至った過程情報、その発信が行われる背景知識等の関連情報を含ませることはできなかった。
【0016】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、利用者が情報の発信をより発信し易くなるように、背景知識等の関連情報を利用者が得られるようにするシステムを提供することを目的とする。
【0017】
本発明の関連情報提供方法は、獲得手段と、蓄積手段と、抽出手段と、送信手段とを用いて、利用者の送信メッセージに関する関連情報を提供する方法であって、前記獲得手段により、前記利用者の、インターネット上のリソースへのアクセスに関するアクセス履歴データのリソース位置情報と内容を獲得し、前記蓄積手段に、獲得した前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を蓄積し、前記抽出手段により、前記蓄積手段から、前記利用者が入力した前記送信メッセージの送信前に、前記送信メッセージの内容からキーワードを抽出し、その抽出されたキーワードに合致する内容を有する前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を抽出し、前記送信手段により、抽出された前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を、前記関連情報として追加して、前記送信メッセージを送信する。
【0018】
本発明の関連情報提供装置は、利用者の送信メッセージに関する関連情報を提供する関連情報提供装置であって、前記利用者の、ネットワークを介して取得される、インターネット上のリソースへのアクセスに関するアクセス履歴データのリソース位置情報と内容を獲得する獲得手段と、獲得した前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を蓄積する蓄積手段と、前記蓄積手段から、前記利用者が入力した前記送信メッセージの送信前に、前記送信メッセージの内容からキーワードを抽出し、その抽出されたキーワードに合致する内容を有する前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を抽出する抽出手段と、該抽出手段によって抽出された前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を、前記関連情報として、前記送信メッセージに追加して送信する送信手段とを有する。
【0019】
本発明のプログラムは、利用者が送信する送信メッセージに関連情報を付加して前記送信メッセージを送信する関連情報提供用のプログラムであって、獲得手段と、抽出手段と、送信手段とを具備したコンピュータに、前記獲得手段により、前記利用者の、インターネット上のリソースへのアクセスに関するアクセス履歴データのリソース位置情報と内容を獲得し、蓄積手段に蓄積する機能と、前記抽出手段により、前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容が蓄積された前記蓄積手段から、前記利用者が入力した送信メッセージの送信前に、前記送信メッセージの内容からキーワードを抽出し、その抽出されたキーワードに合致する内容を有する前記アクセス履歴データの前記リソース位置情報と内容を抽出する機能と、前記送信手段により、抽出された前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を、前記関連情報として追加して、前記送信メッセージを送信する機能とを実現させるためのプログラムである。
【0020】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録した記録媒体である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0022】
まず図1に基づき、本実施の形態に係わる関連情報提供システムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わる関連情報提供システムの構成例を示す構成図である。
【0023】
本実施の形態に係わるシステムは、発信する情報に対し、関連する情報を利用者の行動情報の中から抽出し、その抽出された行動情報に基いて、情報獲得過程の情報や背景知識等の関連情報を付加するようにして、利用者間の知識の共有を図り、メッセージ等の情報を理解し易くするものである。
【0024】
図1において、1は、パーソナルコンピュータ(以下、PCと略す)等の端末装置であり、情報閲覧用のブラウザソフトウエア等が搭載されている。利用者は、ブラウザソフトウエア等を用いて、インターネット上のサイトへのアクセスをすることができる。複数の端末装置1は、例えば、会社内のイントラネット等のネットワーク2に接続されている。3はサーバ装置であり、メールサーバ、ウエブサーバ等である。なお、ここでは3つのサーバ装置が示されているが、複数なくても、ハードウエア装置としては一つの装置であってもよい。各サーバ装置3は、ネットワーク2に接続されると共に、インターネット4にも接続されている。
【0025】
利用者は、端末装置1を利用して、インターネット4を介して種々のサイトへのアクセス、電子メールの送受信等をすることができる。
【0026】
図2は、本実施の形態に係わる関連情報提供システム10の機能を説明するための、システムの構成例を示すブロック図である。
【0027】
11は、メッセージ入力部で、12は、行動情報獲得部で、13は、行動情報蓄積部で、14は、行動履歴データベース(DB)で、15は、行動情報抽出部で、16は、メッセージ送信部である。端末装置1は、通常のPC等の機能を有し、かつ後述するようにインターネット上の各種サイトの情報を得て表示するための機能、電子メール(以下、単にメールともいう)の送受信をするためのメール機能等も有するが、ここでは、これらの機能を実現するための処理部は省略している。
【0028】
メッセージ入力部11は、利用者からのメッセージを受け付ける処理部である。例えば、電子掲示板(Bulletin Board System。以下BBSと略す)への投稿、返信メッセージの作成、利用者が電子メールソフトウエアを利用した電子メールのメッセージの作成等をすると、その作成されたメッセージがメッセージ入力部11に入力され、さらに入力者と送信先に関する情報等も併せて入力される。
【0029】
行動情報獲得部12は、利用者の行動情報を獲得する処理部である。具体的には、行動情報獲得部12は、利用者が利用している端末装置1内のヒストリ情報や、プロキシ(代理)サーバ等から利用者の行動情報を獲得する手段である。行動情報とは、実世界では利用者の位置情報や、物品購入といったものであり、PCの場合は各種操作であり、ワールドワイドウエブ(以下、WWWと略す)の場合は情報リソースへのアクセス等を指す。さらに、携帯電話に関する行動情報であれば、携帯電話の通信事業者のコンピュータシステムにおいて、携帯電話に関する行動情報、携帯電話の発信、受信等の行為の情報が獲得される。従って、獲得される行動情報としては、ウエブへのアクセス、電子メール送受信、端末装置であるPCの操作、等の行動情報である。PCにおける操作としては、マウスのクリック、キーボードの操作、アプリケーションソフトウエアの実行、ファイルを開く、等の操作の情報である。
【0030】
行動情報ストア手段としての行動情報蓄積部13は、上記行動情報獲得部12によって獲得された行動情報をメモリ装置に蓄積する処理部である。行動情報は行動日時、利用者情報等と共に行動履歴DBに蓄積される。
【0031】
行動履歴DB14は、メモリ装置であり、行動情報に関するデータがストアされる。 行動情報獲得部12で獲得された行動情報は、行動情報蓄積部13によって行動履歴DB14にストアされ、行動情報が獲得される度に、行動情報蓄積部13は、利用者情報、行動日時のデータを付与して行動情報を行動履歴DB14に逐次ストアする。
【0032】
行動情報抽出部15は、メッセージ入力部11から入力されたメッセージの内容に関連した行動情報データを抽出し、送信されるメッセージに付加する処理を行う処理部である。具体的な、抽出される行動情報の内容に関しては目的に依存するので、後述する。
【0033】
メッセージ送信部16は、行動情報抽出部15から渡された、行動情報が付加されたメッセージを送信先に送信する処理を行う処理部である。
【0034】
各処理部11ないし16は、利用者毎の端末装置1あるいはサーバ装置3に設けられる。例えば、システム10が提供する関連情報のデータがBBS、ウエブアクセス、携帯電話等に関する場合は、各処理部は、サーバ装置3に設けられるが、電子メールの場合は、各処理部は、各利用者の端末装置1に設けられる。しかし、電子メールの場合であっても、提供される関連情報がメッセージ送信者以外の利用者の関連情報も含む場合は、メールサーバ装置に設けられる。従って、各処理部は、システムの提供する関連情報の内容に応じて、設けられる装置は異なる。
【0035】
なお、本明細書における各「部」は、実施の形態の各機能に対応する概念的なもので、必ずしも特定のハードウエアやソフトウエア・ルーチンに1対1には対応しない。従って、本明細書では、以下、実施の形態の各機能を有する仮想的回路ブロック(部)を想定して実施の形態を説明する。また、本実施の形態における各手順の各ステップは、その性質に反しない限り、実行順序を変更し、複数同時に実行し、あるいは実行毎に異なった順序で実行してもよい。
【0036】
以下、各処理部の処理の具体例を説明するが、本実施の形態は、BBSの投稿者が送信するメッセージに、インターネット上で有用なウエブページ情報を付加して送信することによって、利用者間で情報の共有する場合で説明する。
【0037】
図3は、あるBBSにおいて、投稿をする場合のメッセージ送信画面の例を示す図である。図3は、投稿者であるメッセージ入力者が電子メールのトラブルについて、システム管理者にメッセージを送信する場合の例を示すものである。この画面は、利用者の端末装置1の表示装置の画面上に表示される。
【0038】
21は、画面表示枠で、22は、インターネットで使用される,接続先を指定するためのURL(Uniform Resource Locator)の表示部であり、ここでは、BBSの投稿用のURLが表示されている。23は、メッセージの入力者のメールアドレスを入力するための入力者メールアドレス入力フィールドであり、24は、送信先のメールアドレス入力フィールドである。25は、メッセージの題名を入力するための題名入力フィールドである。26は、メッセージ入力者が送信するメッセージの内容を入力するメッセージ内容入力フィールドである。27は、投稿者が送信するメッセージの入力後、内容を確認してからメッセージを送信するための確認画面(図示せず)に移行するためのボタンであり、端末装置1に接続されたマウス等のポインティングデバイスによって画面上で押されるものである。
【0039】
図3の画面を用いて入力された各データは、上述したメッセージ入力部11に供給される。なお、ここでは、図3のメッセージ送信画面は、メッセージの入力者、送信先、題名、メッセージ内容で構成されるが、他にも入力項目が含まれていてもよい。
【0040】
なお、ここでは、WWWサイトから入力することを想定した例だが、電子メールの場合は、メーラ、すなわち電子メールソフトウエア等を用いてメッセージ入力部11に入力される。また、送信先も個人だけではなく、メーリングリストやネットニュース等の宛先でもよい。
【0041】
利用者が、図3の画面からメッセージを入力し、メッセージを送信すると、メッセージ入力部11は、入力された種々のデータを行動情報抽出部15へ送信すなわち供給する。
【0042】
図4は、行動情報獲得部13によって獲得された行動履歴DB14にストアされた行動情報の履歴データの例を示す図である。行動履歴DB14は行動情報データの集合であり、図4は、BBSに投稿した者の行動情報の例であり、ウエブへのアクセスに関する行動情報の例を示す図である。図4の履歴データは、アクセス日時、利用者ID(識別子)、アクセスURL及び内容からなる。「アクセス日時」は、行動を行った日時、すなわちウエブにアクセスした日時のデータで、「利用者ID」は、行動を行った主体を特定するための行為者のデータである。行動履歴DB14にストアされる利用者IDは、何らかの形でメッセージ入力部11から入力される入力者の情報と対応が付けられるものであり、メールアドレスでなくても、IPアドレス、認証されたユーザアカウント等であってもよい。
【0043】
「アクセスURL」及び「内容」は行動情報であり、「アクセスURL」は、アクセスしたインターネット上のリソースURL(リソース位置)のデータであり、「内容」は、アクセスしたサイトの内容のデータを記録している。「内容」のデータは、WWWの場合は<TITLE>タグの部分、サイトの概要をメタデータとして簡潔に記述するXML(Extensible Mark−up Language)フォーマットとして著名な、RSS(RDF(Resource Description Framework) Site Summary)等で内容に関する情報が提供されていれば、その内容を使用してもよい。リソースにテキスト情報が含まれる場合、テキスト中に含まれる単語ベクトルの類似度に基づいた従来手法によって重要単語や重要文を抽出し、内容に記録してもよいし、あるいはそのままテキストすべてを「内容」のデータとしてもよい。また、ショッピングサイトや検索サイトの場合は、購入情報や検索キーワードが記録される。
【0044】
図4の履歴データは、プロキシーサーバ装置を利用してウエブへのアクセスを行っている複数の利用者の行動情報の履歴データの例であるが、行動情報獲得部11が、利用者の端末装置1に設けられている場合には、行動履歴DB14にはその利用者のみの行動情報がストアされる。なお、各端末装置に各利用者の行動情報のデータがストアされている場合に、応用例として、各利用者の行動情報の履歴データを共通のデータベースに転送し、コピーすることによって、複数の利用者の行動情報の履歴データを用いることができる。例えば、各利用者の行動情報の履歴データを管理しているデータベースが分散している場合は、それらを抽象化して一つのデータベースのように扱う分散データベースの技術等を用いることによって、複数の利用者の行動情報の履歴データを用いることができる。
【0045】
インターネット上のBBSに投稿する投稿者が図3の画面を用いて、メッセージを送信すると、図5の処理が行動情報抽出部15によって実行される。図5は、メッセージを送信するときに実行される関連情報追加処理の流れの例を示すフローチャートである。関連情報追加処理の目的は、行動履歴DB14から入力されたメッセージに関連する行動情報の一部を抽出し、入力メッセージに追加することである。
【0046】
図5の処理は、図3の画面で利用者がメッセージを入力し、最終的にメッセージの送信コマンドを実行させる前に実行される。例えば、利用者が、入力メッセージを入力し終わり、画面上の送信ボタンをクリックすると図5の処理が実行され、追加される関連履歴データが抽出され、利用者に確認のために利用者の端末装置1の画面(図6)に表示され、確認ボタンをクリックすると、メッセージが送信される。
【0047】
まず、入力されたメッセージの内容から複数のキーワード(以下、キーワード群という)を抽出する(ステップ(以下、Sと略す)1)。キーワード群の抽出は、例えば、テキスト中に含まれる単語ベクトルの類似度に基づいた従来手法によって行う。また、内容が簡潔の場合、そのものをキーワードとしてもよい。また、キーワードは一つでもよい。
【0048】
次にキーワード群に合致する、すなわちマッチする内容を持つ行動情報を判定する(S2)。この例の場合、キーワード群のマッチング対象はアクセスURLまたは内容である。マッチングは、エグザクトマッチ及びテキスト中に含まれる単語ベクトルの類似度に基づいたマッチ等の従来手法によってスコア付けし、ある閾値以上のスコアを持つものをマッチしたとして選択する等の手段を用いて行われる。
【0049】
次に、マッチした行動情報の中から、時間的に近い前後の行動情報について、関連性を調べ、その行動情報に関係する行動情報の範囲を判定する(S3)。時間的に近い行動情報とは、予め設定された期間、例えばメッセージ送信の日から遡って20日前までの期間に入るか否か、あるいは送信メッセージの中に記述された日時について予め設定された期間、例えばその日時の前後3日間等、にある行動情報である。
【0050】
関連性の調査方法は目的に依存し、方法もさまざまだが、本例のようなウエブページ間の類似性の判断は、
・系列中の情報リソースの中に、その情報リソースへのリンクの有無、
・行動情報が検索サイトでの検索を指す場合、系列中のリソースの中に、検索キーワードが存在するか否か、
・系列中のリソース中のテキスト内容との類似度がある閾値以上であるか否か(内容の類似度はテキスト中に含まれる単語ベクトルの類似度に基づいた従来手法によって求める)、
等の基準によって行う。上記はすべて公知の手法である。
【0051】
そして、判定された行動情報データを抽出し、利用者が入力したメッセージに付加、すなわち追加する(S4)。
【0052】
図6は、メッセージに追加された関連情報を、利用者に確認のために提示する画面の例を示す図である。なお、図6において、図5と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明は省略し、異なる構成のみ説明する。
【0053】
図6は、図5の画面と比較して、関連情報のウインドウ枠31が追加され、さらに、メッセージ修正ボタン32及び送信ボタン33が追加されている点が異なる。関連情報が関連履歴として、行動情報抽出部15によって抽出された、入力されたメッセージの内容に関連する行動情報データが、ウインドウ枠31において付加されている。メッセージ入力者は付加された関連履歴をチェックして送信を行うことができる。また、表示された関連履歴を見て、メッセージの内容を修正したいときは、メッセージ修正ボタン32をクリックすることによって、メッセージ内容を修正することができる。なお、この例のように送信時に利用者のチェックを介在させることなく、関連履歴を付加して直接送信するようにしてもよい。
【0054】
利用者によって、送信内容が確認されてから、送信ボタン33がクリックされることによってメッセージを送信する旨のコマンドが指示されると、メッセージ送信部16を介してメッセージが送信される。BBSにおける投稿では、図3又は図6の画面において入力されたメッセージ(関連履歴データを含めて)が、BBSのウエブサイトに送信される。
【0055】
従って、メッセージの受信者は、関連情報も含めてメッセージの内容を理解することができる。
【0056】
図7及び図8は、行動情報獲得部13によって獲得された行動履歴DB14にストアされた行動情報の履歴データの他の例を示す図である。図4の例では、履歴データは、利用者のウエブアクセスに関する行動情報であったが、図7の履歴データは、ウエブアクセスに関する行動情報だけでなく、BBSへの投稿あるいはメールサーバ装置における利用者の電子メールの送受信に関する行動情報も含む。
【0057】
図8は、図7の履歴データの中で、BBSへの投稿あるいは電子メールの送信データの詳細データの例を示す図である。図7に示すデータでは、BBSへの投稿あるいは電子メールの送信に関する行動情報データは、メッセージID(識別子)としてのメッセージ番号のデータが付されて行動履歴DB14にストアされる。そのメッセージIDで特定されるメールの送信に関する行動情報の詳細データは、図8で示すような別のデータとして行動履歴DB14にストアされる。
【0058】
図8は、そのメッセージID毎に、送信日時、入力者、送信先、題名、内容、付加した関連履歴のデータが記録されていることを示している。メッセージIDは、入力されたメッセージをほぼ一意に特定できる識別子であり、本例のようにシリアル番号を発行して管理する他、詳細な送信日時、入力者情報との組み合わせることによってメッセージIDを作成する等してもよい。送信日時は、メッセージが入力または送信された日時のデータである。入力者、送信先、題名、内容、付加した関連履歴は、メッセージ送信部が送信したメッセージの各項目のデータである。ここで記録される関連履歴は、行動情報獲得部12が獲得することができなかった等の理由で、その内容が行動履歴DB14中に存在しない場合、その代替として使用することもできる。
【0059】
なお、図8に示すようなデータが、BBS又は電子メールに関する行動情報データとして、図7の履歴データとは別に行動履歴DB14にストアされるとして説明したが、他にも、端末装置1としてのPCの操作履歴データ等も、同様に図7の履歴データとは別に行動履歴DB14にストアされるようにしてもよい。PC等の操作履歴データであれば、ストアされる行動情報は、ファイルを開く等の操作データである。
【0060】
このように、ウエブアクセスの行動情報以外の行動情報も、行動履歴DB14中に含ませるようにすれば、種々の関連情報を付加してメッセージを送信することができる。
【0061】
図9は、BBSに既に投稿されたメッセージへの返信という形でメッセージを入力する場合の画面の例を示す図である。従って、画面上では、符号41で示す「返信投稿」である旨の表示があり、題名25も「メールトラブルへの返信」となっている。なお、図9において、図3と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明は省略し、異なる構成のみ説明する。
【0062】
ある投稿されたメッセージへの返信であるため、行動情報抽出部15は、行動履歴DB14中に存在する返信対象の元の投稿メッセージの内容を加えて、関係するキーワードを抽出する。すなわち、行動情報抽出部15は、図9のフィールド26に入力されたメッセージだけでなく、そのメッセージと関係付けられた元のメッセージも含めたデータに基づいて関連情報を抽出する。これにより、繰り返しメッセージがやりとりされている場合に、より内容を反映した行動情報を抽出することができる。関係付けられたメッセージの決定方法は、本例のように、あるメッセージの返信である旨をメッセージ入力部で明示的に関係性を与えられる場合以外にも、行動情報抽出部15の処理開始前に、電子メールの世界での慣習である、返信元のメッセージを「>」等の引用符で引用された部分が含まれていれば、その引用部分を手がかりに関係のあるメッセージを行動履歴DB14の中から取得する、といった方法で行うことができる。
【0063】
図9で、返信という形式でメッセージが入力され、入力後、利用者がメッセージの送信コマンドを指示すると、図10に示すような画面が利用者の端末装置1の画面上に表示される。
【0064】
図10は、返信メッセージを送信するときの確認画面の例を示す図である。なお、図10において、図6と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明は省略し、異なる構成のみ説明する。
【0065】
図9で示す返信メッセージを送信する場合は、既に送信された送信メッセージと返信という形で関連づけられている。従って、図10に示すように、行動情報抽出部15は、図9で送信されるメッセージと、メッセージ内容に直接は存在しないキーワードである「qmail」を使用して行動情報の一部を抽出している。これは、既に送信された送信メッセージに含まれる情報も、行動情報抽出部15が関連情報の抽出対象データとしているからである。すなわち、行動情報抽出部15は、送信しようとしているメッセージが返信メッセージである場合には、返信の対象である送信メッセージの内容も関連情報の抽出対象に入れて、行動情報の履歴データを抽出し、関連情報として付加して送信する。
【0066】
図11は、返信メッセージを送信するときの確認画面の他の例を示す図である。なお、図11において、図10と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明は省略し、異なる構成のみ説明する。
【0067】
図11では、図10の画面と異なり、送信者の履歴データ中に存在する行動情報を行動情報抽出部15が除外した上で、関連情報を付加している。このようにすることで、メッセージの送信先は自分が経験したことがない情報のみを受け取ることができる。また、メッセージの送信者は相手がすでに知っている情報を送信しようとしていないことを知ることができる。
【0068】
図12は、返信メッセージを送信するときの確認画面のさらに他の例を示す図である。なお、図12において、図10及び図11と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明は省略し、異なる構成のみ説明する。
【0069】
図12は、図10及び図11の画面と異なり、関連情報として送信する行動情報の履歴データを編集することができるグラフィックユーザインターフェイス(GUI)を備えた例を示す。そのインターフェースは、利用者によって、例えば、特にプライバシー等に関係するものが送信されることがないように、あるいは送信しなくないものがあればそれを除外できるように、送信すべきものをチェックできるようになっている。
【0070】
図12では、画面上に、行と列の各項目についての編集を支援する複数のチェックボックス52を有する表形式で示される行動情報のリスト表示部51が設けられている。リスト表示部51は、関連履歴データの各項目を示す列と、各件の関連履歴データを示す行からなるデータ表示部である。行と列の両方において、チェックボックス52にチェックが付いている項目のみが送信対象となる。例えば、図12では、第3行と第4行の関連履歴データについて、アクセスURLと内容の項目のデータが送信対象として、利用者が指定したことが示されている。
【0071】
なお、図6、図10、図11においても、送信すべき関連情報のみをチェックできるようなインターフェースを設けてもよい。
【0072】
図13は、 返信メッセージを送信するときの確認画面のさらに他の例を示す図である。なお、図13において、図10及び図11と同じ構成要素については、同一の符号を付して説明は省略し、異なる構成のみ説明する。
【0073】
図13は、行動情報抽出部15は、行動情報の履歴データに存在するすべての利用者の行動情報を対象に行動情報の一部を抽出し、数多く重複する履歴の中から代表的なアクセスURLを、送信メッセージに付加している例を示す。代表的なアクセスURLとして、全ての利用者がアクセスした回数が多いもの、すなわち利用頻度が高いもの等が抽出され、ウインドウ61に表示される。代表的なアクセスURLの決定方法はさまざまであり、ウエブサイトのトップページを選んだり、入力メッセージと最も関連性の高い行動情報のアクセスURLを選ぶといった方法がある。関連性の調査方法については、上述したので、説明は省略する。
【0074】
このような仕組みを用いることで、メッセージの送信先の利用者は、利用者間における「常識的アクセスURL集」を取得することができる。また、メッセージ送信者は手動では作成するのが面倒である情報リストを手動作成することなく、付加することができる。
【0075】
また、このような代表的なアクセスURLの情報から、送信先がすでに経験しているアクセスURLの情報を除去する機能を履歴行動抽出部15に付加することで、「常識的かつ自分が今まで知らなかったアクセスURL集」をメッセージに付加して送信先に与えることができる。
【0076】
このように、返信メッセージにおいて、コミュニティメンバーがよく利用するアクセス情報を付加してメッセージを送信することによって、利用者間でも情報の共有が進み、利用者がより情報発信し易くなる。
【0077】
次に、応用例について説明する。以上の基本構成を応用することで、提供した情報に対する追加情報を強制的にフィードバックを受けることができるシステムをも構築することができる。
【0078】
具体的には、起点となるアクセスURLに対する情報を含むメッセージを入力し、一人もしくは複数の利用者に対して送信する。送信先はそのアクセスURL情報を元にさまざまな行動を行う。一定時間が経過したあと、同じ内容のメッセージを再度入力することで、提供したアクセスURLに関する情報で、提供者がまだ知らないアクセスURL集を受け取ることができる。これにより、情報提供に対して高確率で追加情報を得ることができるため、情報提供者のモチベーションを高めることができ、より有益な追加情報を得るため、提供する情報も詳細なものになることが期待できる。
【0079】
なお、以上は、BBSへの投稿あるいは返信メッセージの送信の例で説明したが、履歴データの行動情報は、携帯電話であれば、アクセスURLの代わりにGPS(Global Positioning System)の位置情報を、内容の代わりに周辺の店情報等でもよい。このようなGPSの情報が、携帯電話のメッセージデータから行動情報として獲得され、日時データと共に行動情報としてストアされることによって、訪問した店の位置情報が関連情報として抽出できる。従って、後日、「○○日においしいレストランを見つけたよ」等の送信メッセージに基づいて、自動的に店の位置情報を含む関連情報が抽出されて、送信メッセージに付加されて送信することができる。
【0080】
同様に、電子メールであれば、履歴データの行動情報は、アクセスURLの代わりにEメールアドレスで、内容にタイトル等が入る。
【0081】
なお、以上説明した動作を実行するプログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等の可搬媒体や、ハードディスク等の記憶装置等に、その全体あるいは一部が記録され、あるいは記憶されている。そのプログラムがコンピュータにより読み取られて、動作の全部あるいは一部が実行される。あるいは、そのプログラムの全体あるいは一部を通信ネットワークを介して流通または提供することができる。利用者は、通信ネットワークを介してそのプログラムをダウンロードしてコンピュータにインストールしたり、あるいは記録媒体からコンピュータにインストールすることで、容易に本発明の関連情報提供システムを実現することができる。
【0082】
以上のように、本実施の形態によれば、インターネット、イントラネット等のネットワークを介してメッセージのやり取りする場合、利用者同士が有用な関連する知識や情報を提供することができるので、その結果として利用者同士で情報共有ができる。特に、本実施の形態に係わるシステムは、実世界やコンピュータネットワーク上に提供されている大量のリソースに対し、リソースに関する情報の被提供者が、その情報に由来して獲得されたリソース情報に関して報告を受けることを支援するため、情報提供が活発に行われる情報共有支援システムが実現される。
【0083】
以上で説明したように、上述した実施の形態によれば、情報発信者に大きな負担をかけることなく、利用者間で豊富な内容を持った情報を提供し合うことができる。送信される情報は、送信者のメッセージと、そのメッセージの内容に関連した行動情報によって構成される関連情報を含む。行動情報の履歴のデータは、提供する情報の獲得過程等を含んでおり、価値が高い。従って、本実施の形態によれば、提供する情報に対し、獲得過程や関連する情報の獲得手段等を共に提供することができる。
【0084】
メッセージの受信者は、受信者が経験していない情報を得ることができるので、関連知識を得ることができ、情報提供に対するモチベーションを高めることができる。
【0085】
また、利用者同士に共通した経験や知識を確認できるので、無駄な会話や根回しが省略でき、発信に対するしきいも低くなり、活発かつ効率的な情報交換を行うことができる。その結果、利用者間の情報共有が大幅に促進される。
【0086】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者が情報の発信をより発信し易くなるように、背景知識等の関連情報を利用者が得られるようにするシステムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる関連情報提供システムの構成例を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わる関連情報提供システムの機能を説明するための、システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係わるメッセージ送信画面の例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係わる行動情報の履歴データの例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係わる関連情報追加処理の流れの例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係わる、利用者に確認のために提示する画面の例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係わる行動情報の履歴データの他の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態に係わる行動情報の履歴データの他の例を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態に係わる返信という形でメッセージを入力する場合の画面の例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態に係わる、返信メッセージを送信するときの確認画面の例を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態に係わる、返信メッセージを送信するときの確認画面の他の例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係わる、関連情報として送信する行動情報の履歴データを編集することができるグラフィックユーザインターフェイス(GUI)を備えた例を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態に係わる、 返信メッセージを送信するときの確認画面のさらに他の例を示す図である。
【符号の説明】
1・・・端末装置
2・・・イントラネット
3・・・サーバ装置
4・・・インターネット
Claims (10)
- 利用者の送信メッセージに関する関連情報を提供する関連情報提供装置であって、
前記利用者の、ネットワークを介して取得される、インターネット上のリソースへのアクセスに関するアクセス履歴データのリソース位置情報と内容を獲得する獲得手段と、
獲得した前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を蓄積する蓄積手段と、
前記蓄積手段から、前記利用者が入力した前記送信メッセージの送信前に、前記送信メッセージの内容からキーワードを抽出し、その抽出されたキーワードに合致する内容を有する前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を抽出する抽出手段と、
該抽出手段によって抽出された前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を、前記関連情報として、前記送信メッセージに追加して送信する送信手段とを有することを特徴とする関連情報提供装置。 - 前記蓄積手段は、前記利用者の前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容に加えて、前記送信メッセージの送信先の利用者の前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を蓄積しており、
前記抽出手段は、前記送信メッセージが返信メッセージである場合には、前記蓄積手段に蓄積された、前記返信メッセージの返信先のメッセージの内容を含めたデータから、前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を抽出することを特徴とする請求項1に記載の関連情報提供装置。 - 前記抽出手段は、前記返信メッセージの前記返信先の利用者の前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を除外して、前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を抽出することを特徴とする請求項2に記載の関連情報提供装置。
- 前記抽出手段は、前記アクセス履歴データとして、複数の利用者において利用頻度の高い前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を抽出することを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の関連情報提供装置。
- 獲得手段と、蓄積手段と、抽出手段と、送信手段とを用いて、利用者の送信メッセージに関する関連情報を提供する方法であって、
前記獲得手段により、前記利用者の、インターネット上のリソースへのアクセスに関するアクセス履歴データのリソース位置情報と内容を獲得し、
前記蓄積手段に、獲得した前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を蓄積し、
前記抽出手段により、前記蓄積手段から、前記利用者が入力した前記送信メッセージの送信前に、前記送信メッセージの内容からキーワードを抽出し、その抽出されたキーワードに合致する内容を有する前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を抽出し、
前記送信手段により、抽出された前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を、前記関連情報として追加して、前記送信メッセージを送信することを特徴とする関連情報提供方法。 - 前記蓄積手段は、前記利用者の前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容に加えて、前記送信メッセージの送信先の利用者の前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を蓄積しており、
前記抽出手段は、前記送信メッセージが返信メッセージである場合には、前記蓄積手段に蓄積された、前記返信メッセージの返信先のメッセージの内容を含めたデータから前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を抽出することを特徴とする請求項5に記載の関連情報提供方法。 - 前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容は、前記蓄積手段から、前記返信メッセージの前記返信先の利用者の前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を除外して抽出されることを特徴とする請求項6に記載の関連情報提供方法。
- 前記蓄積手段から抽出される前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容は、複数の利用者において利用頻度の高い前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容であることを特徴とする請求項5、請求項6又は請求項7に記載の関連情報提供方法。
- 利用者が送信する送信メッセージに関連情報を付加して前記送信メッセージを送信する関連情報提供用のプログラムであって、
獲得手段と、抽出手段と、送信手段とを具備したコンピュータに、
前記獲得手段により、前記利用者の、インターネット上のリソースへのアクセスに関するアクセス履歴データのリソース位置情報と内容を獲得し、蓄積手段に蓄積する機能と、
前記抽出手段により、前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容が蓄積された前記蓄積手段から、前記利用者が入力した送信メッセージの送信前に、前記送信メッセージの内容からキーワードを抽出し、その抽出されたキーワードに合致する内容を有する前記アクセス履歴データの前記リソース位置情報と内容を抽出する機能と、
前記送信手段により、抽出された前記アクセス履歴データのリソース位置情報と内容を、前記関連情報として追加して、前記送信メッセージを送信する機能とを実現させるためのプログラム。 - 請求項9に記載のプログラムを記録した記録媒体。
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