JP3935240B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の前面に喫煙者のための灰皿を設けた遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機の前面には打球供給皿とその下方に位置し該打球供給皿からの余剰球を貯留するための受皿とが装着され、該受皿にはその一側に灰皿収容凹部が設けられると共に該灰皿収容凹部に喫煙する遊技者のための灰皿が収容されている。
【0003】
ところで、近時、煙草の害が叫ばれる中、遊技者にも禁煙者,嫌煙者が増加している。これに対し、一般のパチンコホールの島台に設置される各パチンコ遊技機には、灰皿が常時使用可能な状態で設けられているので、例えば喫煙者と禁煙者が隣り合わせになると、煙草の煙りが禁煙者の鼻を付き禁煙者は不快感を味わい心地良く遊技を楽しむことができなくなり、これがパチンコホールのサービス面においてマイナスの要因になるという憂慮すべき事態が生じていた。そこで、パチンコ遊技機の設置島に禁煙コーナーを設けたり、または全館禁煙にし、喫煙者のためには特別に喫煙場所を設けるようにしたパチンコホールが出現している。
【0004】
ところが、前記パチンコホールにあっては、禁煙コーナーなど禁煙者のためのパチンコ遊技機に本来不要な灰皿が設けられていることになるので、ともすると禁煙者が間違って煙草を吸いながら遊技をするおそれが有り、できれば灰皿を無くし、更にその空いたスペースを有効利用した受皿を製造するようにしても良いが、灰皿の有・無という2種類の受皿を別々に製造することは金型費が嵩むばかりか、製品管理も繁雑になるという課題が残る。
【0005】
これら事情を考慮して、例えば特開平8−131635号公報に開示される如く、パチンコ遊技機に備えられた灰皿を使用可能状態と使用不能状態とに簡単に変換できるパチンコ遊技機が発明されている。該パチンコ遊技機は、その前面の上下部に打球発射部へパチンコ球を供給するための打球供給皿と該打球供給皿から溢れたパチンコ球を貯留する受皿とが装着されている。そして、受皿の一側に灰皿収容凹部が設けられると共に該灰皿収容凹部に灰皿が収容されている。
【0006】
更に、詳しくは前記灰皿は左右両側で軸支され前方へ回動自在に設けられており、煙草の灰を受ける灰受け凹部が上向きに開放した灰皿使用可能状態と灰受け凹部が下向きに開放した灰皿使用不能状態とが共に保持固定できるようになっている。また、灰皿の底部裏面には飲料用の紙コップを載置可能な容器受け凹部が設けられ、灰皿を回動させて灰皿使用不能状態に変換させたときは、付加価値を付けるため紙コップなど飲料用容器を置けるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記パチンコ遊技機では、灰皿を回動して灰受け凹部が下向きに開放した灰皿使用不能状態に変換し、その底面の容器受け凹部に飲料用容器を置く場合、灰皿両側の軸支部がほぼ中間高さ位置に有り、しかも底面が受皿の上面と面一となるため容器受け凹部とその上方に装着される打球供給皿間のスペースが狭くなり、丈の高い飲料用容器であるとその上縁が打球供給皿に当り容器受け凹部に載せることができなくなったり、仮にできたとしても載せずらく、また打球供給皿に上縁が接近すると遊技者に不快感を与えるおそれが有る。しかも、容器受け凹部の上面に載せられた飲料用容器は周囲を何ら支持されないので、遊技に夢中になる余り不用意に飲料用容器に触れて転倒させ中身を零してしまうといったおそれも有る。
【0008】
このため、打球供給皿の一側、すなわち容器受け凹部の上方部位に相当する部分を飲料用容器が当らないように狭めることも考えられるが、このようにすると打球供給皿のパチンコ球貯留部の容積が減少し、これに伴い貯留されるパチンコ球数も減少することとなり遊技上好ましくないばかりか、打球供給用の外観形状に制約が加えられることとなり、遊技者の目を引くような漸新で自由なデザイン設計が行なえなくなる。そこで、他の手段として灰皿両側の軸支部を下部に位置させ、灰皿を回動させたときその底面が受皿上面より下方に位置させることも考えられるが、その分受皿より灰皿が下方へ突出することとなる。この状態では、例えば受皿に貯留されるパチンコ球を球抜きするための球箱を配置する際、該球箱が灰皿に当り所望の位置に配置できないおそれが生ずる。
【0009】
更に加えれば、灰皿は受皿の灰皿収容凹部内に回動自在に収容されるので、灰皿を回動して灰皿使用不能状態とした場合、受皿全体の見栄えが損なわれないようにするため灰皿の底面と受皿上面とを面一とし、しかも灰皿と灰皿収容凹部との間に余分な隙間が生じないようにする必要が有ることから、必然的に受皿の外観形状に制約が加えられ、前記と同様受皿の自由なデザイン設計が行なえなくなる。
【0010】
仮に、灰皿と受皿とを分離したとしても、前記飲料用容器を載せたときの課題、打球供給皿のデザイン上の課題などは解決されず、しかも灰皿のデザイン上の課題も残ることとなる。
【0011】
そこで、本発明はこれら多くの課題を解決すべくなされたもので、灰皿使用可能状態と灰皿使用不能状態とに自在に変換できるばかりか、灰皿を灰皿収容凹部から移動させることにより、該灰皿収容凹部の底部上面を飲料用容器等を載せる載置台として利用できるようにし、しかも不用意に転倒して中身を零すおそれもなく、更に、打球供給皿、受皿の自由なデザイン設計も行なえるようにした遊技機を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の遊技機は、遊技機の前面に遊技用の球やコイン等を貯留する受皿を装着し、該受皿に有底の灰皿収容凹部を設ける。該灰皿収容凹部には、保持されてその窪部へ煙草の灰等を受け入れ得る灰皿使用可能状態と前記灰皿収容凹部から移動して前記窪部へ煙草の灰等を受け入れない灰皿使用不能状態とに変換可能な灰皿を収容する。前記移動態様としては灰皿収容凹部の後方への摺動,側方への摺動更には後部一側縁を中心として水平面内での回動が有る。そして、前記灰皿を前記灰皿収容凹部から移動させ煙草の灰等を受け入れない灰皿使用不能状態としたとき、前記灰皿収容凹部の底壁部上面を飲料用容器を載せる載置台として使用できるようにする。
【0013】
そこで、灰皿を灰皿収容凹部に保持すれば、従来同様に灰皿として使用でき、また灰皿を移動させれば底部が露出し、該底部上面を飲料用容器が載せられる載置台として使用できるようになる。このように、灰皿を灰皿収容凹部に保持または移動させるのみで灰皿使用可能状態と使用不能状態とに変換できるようにしたので、灰皿を移動させて灰皿使用不能状態とした場合、底部が受皿の上面より下方に位置することとなり、これにより打球供給皿との間には充分なスペースが確保でき、しかも底部の周囲3方向は灰皿収容凹部に囲われるので、底部上面に飲料用容器が置き易く不潔感もなく、不用意に触れても灰皿収容凹部に保持され転倒しにくくなる。
【0014】
また、灰皿収容凹部の底壁部上面に飲料用容器を載せても打球供給皿に当るようなことがないので、打球供給皿の自由なデザイン設計ができ、更に受皿のデザイン設計も同様に行なえることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る遊技機の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、遊技機としてはパチンコ遊技機,アレンジボール遊技機,スロットルマシン等が有るが、本発明ではその一例としてパチンコ遊技機について説明する。図1はパチンコ遊技機の要部の斜視図、図2は同灰皿を分離して示す要部の拡大斜視図である。図中、1はパチンコ遊技機Aの機枠、2は該機枠1の前面に開閉自在に取着される前面枠、3は遊技盤(図示せず。)の上部部分を覆うガラス扉枠、4は遊技盤の下部部分を覆う前板であって、その前面にパチンコ球を1個ずつ打球発射装置(図示せず。)の発射位置へ供給するための打球供給皿5が装着されている。また、前記前面枠2の下部には打球供給皿5から溢れるパチンコ球を貯留する受皿6が装着されている。
【0016】
前記受皿6は合成樹脂により上面が前方へ向って下傾すると共に両側が曲面になる自由なデザインに形成される。そして、該受皿6の中央よりやや右寄りにパチンコ球を溜める貯留部7が設けられる。また、その一側には灰皿収容凹部8が設けられると共に、該灰皿収容凹部8に灰皿9が収容されている。該灰皿9は、耐熱性樹脂からなる上半体91と下半体92とを互いに重合して一体に形成される。そして、上半体91の上面は受皿6の上面と同一面となるように前方へ向って下傾すると共にその上面に煙草の灰等を受けるための窪部10が設けられる。また、両側壁9a,9aの前側位置にピン11,11が突設されている。
【0017】
一方、前記灰皿収容凹部8は図2に示すように左・右の側壁部8a,8aと底壁部8bとにより前面側が開放した平面コ字型の凹部として形成され、左右の側壁部8a,8aにそれぞれ前記灰皿9両側のピン11,11が嵌合するガイド溝12,12が設けられる。該各ガイド溝12,12は相対向して横長に形成され、その前後端部に前記ピン11,11が一担嵌入すると容易に抜け出せない前嵌合凹部13aと後嵌合凹部13bがガイド溝12と連通するようにして形成されている。また、前記灰皿収容凹部8の後端面は前面枠2の裏側と連通するように開口14されている。
【0018】
そこで、前記灰皿9は灰皿収容凹部8に収容され、両側のピン11,11が前記ガイド溝12,12内を摺動することにより前後に移動することとなる。そして、図3に示されるように前記両ピン11,11が前嵌合凹部13a,13aに嵌合した位置で灰皿9が保持され、窪部10へ煙草の灰等を受け入れ得る灰皿使用可能状態となる。また、図4に示されるように両ピン11,11が後嵌合凹部13b,13bに嵌合した位置では、灰皿9が開口14を介して前面枠2の裏側へ隠れ、窪部10へ煙草の灰等を受け入れない灰皿使用不能状態となる。
【0019】
また、前記底壁部8bはその上面が飲料用容器Cを載置するための載置台として使用できるようになっている。このため、底壁部8bの上面には飲料用容器Cが嵌入し安定して載せられる程度の窪部15が設けられる。16は底壁部8bの後部に設けられ、前記灰皿9を灰皿使用可能状態と灰皿使用不能状態との位置で保持するためのストッパー片である。該ストッパー片16は両側及び後側がスリット溝17により囲われ、上下に撓む弾性が備えられている。そして、後部下面にはストッパー片16を下方へ撓ませるための指掛部18が設けられ、後端部上面に灰皿9の前側壁9b又は後側壁9cに当接し得る停止爪19が突設される。
【0020】
20は前記前面枠2の裏面に開口14の裏側全面を囲い塞ぐようにして取り付けられる箱状の収容箱であり、前面が開放して灰皿9が収容できる大きさを有し、灰皿9両側のピン11,11が後嵌合凹部13b,13bに嵌合し灰皿使用不能状態となったとき、灰皿9が収容箱20内に収まるようになっており、隙間から針金等を差込み遊技盤の裏面に這わせて遊技盤面に装着される入賞装置等を勝手に操作するといった不正行為が防止される。なお、前面枠2がプラスチック製の場合は前記収容箱20を一体に形成でき、製作が簡単となる。
【0021】
本発明のパチンコ遊技機Aは上記構成よりなり、パチンコ遊技機Aを従来の喫煙者用として使用する場合、図3に示されるように両側のピン11,11を前嵌合凹部13a,13aに嵌合させる。この際、灰皿9の後側壁9cの下端縁に停止爪19が係合することとなり、該灰皿9がしっかりと保持され、窪部10へ煙草の灰等を受け入れ得る灰皿使用可能状態となる。また、この状態では灰皿9の上面が受皿6の上面と面一となる。また、窪部10内に溜った煙草の灰等は灰皿9を図3鎖線に示されるように両ピン11,11を中心として前方へ自在に回動させることにより簡単に排出することができるようになっている。
【0022】
これに対し、パチンコ遊技機Aを禁煙者用として使用する場合は、図3鎖線で示されるようにストッパー片16を指掛部18に指を掛けることにより下方へ撓ませておき、灰皿9を後方へ押して移動させる。これに伴い、両前嵌合凹部13a,13aから外れた両ピン11,11がガイド溝12,12内を後方へ摺動し、後嵌合凹部13b,13b内に嵌合する。これにより、灰皿9が前面枠2の裏側に隠れることとなり、この状態で前記ストッパー片16を元の位置に戻す。これにより停止爪19が灰皿9の前側壁9bに当接すると共に後側壁9cの上端縁が庇板20後端の折曲片20aに当接し、灰皿9がしっかりと保持され窪部10へ煙草の灰等を受け入れない灰皿使用不能状態となる。同時に底壁部8bが露呈して図4鎖線に示されるように飲料用容器Cをその上面に載置することができるようになる。
【0023】
この際、底壁部8b上面は受皿6の上面より下方に位置するので、該底壁部8bとその上方の打球供給皿5との間のスペースが充分に確保され、飲料用容器Cを底壁部8b上面に置き易く、しかも打球供給皿5が邪魔になることもない。また、飲料用容器Cはその周囲3方を灰皿収容凹部8で囲われるので転倒しにくく、仮に飲料用容器Cの中味が窪部15内に零れても、該窪部15に設けられるスリット溝17から排出され、該窪部15内の上面に残るようなこともない。
【0024】
このように、灰皿9を後方へ移動させるのみで灰皿使用可能状態と灰皿使用不能状態とに変換できるようにしたので、灰皿の形状に関係なく受皿6のデザインが自由に設計できる。なお、前記底壁部8bは飲料用容器Cを載置するものとして形成されているが、他にコインやカードを置くように形成しても良い。また、灰皿使用不能状態では、それを遊技者に知られるため、図4に示されるように前記側壁部8a面または図5に示されるように底壁部8b上面にシールやスタンプ等で禁煙マークMを付すようにしても良く、底壁部8bの上面に飲料用容器Cが置けることを遊技者に知らせるため図6に示されるようにカップホルダーの文字Hを付すようにしても良い。
【0025】
図7乃至図10は他の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、灰皿収容凹部8は後壁部8cと底壁部8bと一側壁8aとで囲われ、他側面に灰皿収容凹部8内に収容される灰皿9がそのまま横に移動して通過し得る大きさの通口21が形成される。そして、該通口21を介して受皿6内に前記灰皿9を収納できる収容空間S1 が設けられる。
【0026】
前記灰皿9は図7に示されるように耐熱性樹脂からなり、両側壁9a,9aの前側位置に外周縁に沿って円形状の支軸部22,22が設けられている。
【0027】
前記灰皿収容凹部8の一側壁部8aには灰皿9の一方の支軸部22が嵌入する軸受部23が設けられる。また、他方の支軸部22は前記通口21の前端縁部21aに当接するようになっている。このため該前端縁部21aは支軸部22の円弧面と同一形状をなしている。16aは底壁部8bに先端部が一部介入するストッパー片であり、両側及び前側がスリット溝17により囲われ、上下に撓む弾性が備えられている。そして、前端部上面に灰皿9が灰皿収容凹部8内に収容された位置で、該灰皿9の一側壁9aの下端縁に係合しその移動を止めて保持する停止爪19が設けられ、下面にはその係合を解くためストッパー片16aを下方へ撓ませる指掛部18が設けられる。
【0028】
また、前記底壁部8bもその上面が飲料用容器Cを載置するための載置台として使用できるようになっており、その上面に飲料用容器Cが嵌入して載せられる窪部15が設けられる。該窪部15内の底壁部8b上面は、スリット溝17に向って漸次低く傾斜するように形成され、飲料用容器Cから零れたジュースなどをスリット溝17から排出するようになっている。
【0029】
そこで、図8に示されるように前記灰皿9を灰皿収容凹部8内に収容し、その両側の支軸部22,22を軸受部23と通口21の前端縁部21aとに嵌入,当接する。この際、図9実線で示されるようにストッパー片16aの停止爪19が灰皿9の一側壁9a下端縁に係合することとなり、該灰皿9が保持され灰皿使用可能状態となる。また、この状態では窪部10内に溜った煙草の灰等は灰皿9を図8鎖線に示されるように両支軸部22,22を中心として前方へ自在に回動させることにより排出することができる。
【0030】
これに対し、図9鎖線に示されるようにストッパー片16aを指掛部18に指を掛けることにより下方へ撓ませ停止爪19の係合を解いておき、灰皿9を図9鎖線に示されるように右側へ押し移動させる。これにより、灰皿9が収容空間S1 内へ収納され、更に前記ストッパー片16aを戻し、灰皿9の他側壁9aの下端縁に設けられた係合部9dに停止爪19を係合させる。これにより、灰皿使用不能状態となる。同時に図10に示されるように底壁部8bが露呈して飲料用容器Cをその上面に載置することができる。
【0031】
また、この際前記灰皿収容凹部8の側壁部8a面または後壁部8c前面にシールスタンプ等で禁煙マークMを付するようにしても良く、底壁部8b上面にはカップホルダーの文字Hを付すようにしても良い。なお、後壁部8cについてはマークMが見易いように後壁部8cの前面を後側へ傾斜させるようにしておく。
【0032】
図11乃至図15も他の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、灰皿収容凹部8は後壁部8cと底壁部8bと一側壁部9aとで囲われ、他側面に灰皿収容凹部8内に収容される灰皿9がそのまま水平面内で回転して通過し得る大きさの通口24が形成される。そして、該通口24を介して受皿6内に前記灰皿9を収納できる収容空間S2 が設けられる。
【0033】
前記灰皿9は図11に示されるように耐熱性樹脂からなり、一側壁9aの後端縁の上下位置に回動軸25,25が設けられている。
【0034】
前記灰皿収容凹部8の他側面、すなわち通口24の後端内縁に灰皿9の各回動軸25,25が嵌入する軸孔26を有した軸受板27,27が設けられている。16bは収容空間S2内の底壁に設けられたストッパー片であり、両側及び前側がスリット溝17により囲われ、上下に撓む弾性が備えられている。そして、前端部上面に灰皿9が灰皿収容凹部8内に収容された位置と収容空間S2 に収容された位置とで、該灰皿9の一側壁9a,9aの下端線に係合してその移動を止め保持する平面L型の停止爪19が突設され、下面にはその係合を解くためストッパー片16を下方へ撓ませる指掛部18が設けられる。
【0035】
また、前記底壁部8bもその上面が飲料用容器Cを載置するための載置台として使用できるようになっており、その上面に円環状の保持枠28が設けられる。該保持枠28内の底壁部8b上面は中央に向かって低くなるように傾斜が設けられ、その中央には通孔29が開設される。
【0036】
そこで、前記灰皿9を灰皿収容凹部8内に収容し、図12,図13に示されるように一側壁9aの両回動軸25,25を両軸孔26,26に回動自在に軸支する。この際、ストッパー片16bの停止爪19が灰皿9の一側壁9aの下端縁に係合することとなり、これにより該灰皿9が保持された灰皿使用可能状態となる。
【0037】
これに対し、図15に示されるようにストッパー片16bを指掛部18に指を掛けることによとり下方へ撓ませ停止爪19の係合を解いておき、灰皿9を図14に示されるように4左側へ回動させる。これにより、灰皿9が収容空間S2 内に収容され、更にこの状態で前記ストッパー片16bを戻し灰皿9の一側壁9aの下端縁に停止爪19を係合させる。これにより、灰皿使用不能状態となり、同時に底壁部8bが露呈して飲料用容器Cの載置台として使用できるようになる。
【0038】
また、この際も前記後壁部8cの前面に禁煙マークMを付すようにしても良く、灰皿9の後側壁9c面に禁煙マークMを付すようにしても良い。この場合は、灰皿9を収容空間S2 に収容したとき遊技者に見え易く至便である。更に、底壁部8b上面にカップホルダーの文字Hを付すようにしても良い。
【0039】
上記各他の実施の形態に係るパチンコ遊技機にあっても、灰皿使用不能状態では、灰皿9が受皿6の下側へ突出するようなことがなく、灰皿9の形状に関係なく受皿6のデザインが自由に設計できる。
【0040】
図16,図17は、灰皿使用不能状態とするに受皿6から灰皿9を取り外すようにした実施の形態を示すものである。このため、図16に示されるように灰皿収容凹部8は両側壁部8a,8a,後壁部8c及び底壁部8bにより囲われ、両側壁部8a,8aの前側に軸ピン30,30が突設される。一方、灰皿9には両側壁9a,9aに前記各軸ピン30,30が嵌入する嵌入溝31,31が設けられる。該各嵌入溝31,31は前端に前記軸ピン30,30が一担嵌入すると容易に抜け出せない嵌合凹部31a,31aが設けられ、後端は後側縁に達ししかも開放されている。
【0041】
そこで、前記灰皿9は両軸ピン30,30を両嵌入溝31,31にその後端から嵌入し、パチンコ遊技機Aの前側から軸ピン30,30が両嵌合凹部31a,31aに嵌入するまで後方へ押し込むようにして灰皿収容凹部8に収容する。これにより灰皿使用可能状態となる。
【0042】
前面枠2の裏面には灰皿9を収容できるように上面が開口したポケット箱32が取り付けられている。そこで、前記灰皿9を灰皿収容凹部8から前側へ引き出し取り外すことにより図17に示されるように灰皿使用不能状態となる。そして、取り外された灰皿9は図17に示されるように前記ポケット箱32内に収容しておく。このように、前述のような移動手段の外に、取り外すようにしても良い。なお、前記各実施の形態と同一部位は同じ番号を付することにより説明は省略する。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機は上記構成よりなるものであり、次のような効果を有する。
▲1▼灰皿部を移動して灰皿使用不能状態とした場合、底壁部が受皿の上面より下方に位置することから、打球供給皿との間に充分なスペースが確保でき、しかも底壁部の周囲3方向は灰皿収容凹部に囲われるので、底壁部上面に飲料用容器が置き易いと共に不潔感を遊技者に与えることもなく、また不用意に飲料用容器に触れても灰皿収容部に保持されて、転倒しにくくなるという効果を有する。
▲2▼また、底壁部上面に飲料用容器を載置しても、打球供給皿が邪魔になることがないので、該打球供給皿の外観形状に制約が加えられることがなく、自由なデザイン設計が行なえる。
▲3▼更に、灰皿は受皿の下面から下方へ突出するようなことがないので、受皿の下に支障なく球箱を載置することができる。
▲4▼更にまた、灰皿使用不能状態とし、水平面内で移動させるようにした場合、従来の如く灰皿を回転させる必要がないことから、受皿の外観形状に制約が加えられることがなく自由なデザイン設計が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ遊技機の要部の斜視図。
【図2】同灰皿を分離して示す要部の拡大斜視図。
【図3】同灰皿使用可能状態を示す要部の側面断面図。
【図4】同灰皿使用不能状態を示す要部の側面断面図。
【図5】同灰皿収容凹部の平面断面図。
【図6】同灰皿収容凹部の平面断面図。
【図7】他の実施の形態に係るパチンコ遊技機であって、灰皿を分離して示す要部の拡大斜視図。
【図8】同灰皿使用可能状態を示す要部の側面断面図。
【図9】同灰皿使用可能状態を示す要部の正面断面図。
【図10】同灰皿使用不能状態を示す要部の平面断面図。
【図11】他の実施の形態に係るパチンコ遊技機であって、灰皿を分離して示す要部の拡大斜視図。
【図12】同灰皿使用可能状態を示す要部の側面断面図。
【図13】同灰皿使用可能状態を示す要部の平面断面図。
【図14】同灰皿使用不能状態を示す要部の平面断面図。
【図15】図14のX−X線断面図。
【図16】他の実施の形態に係るパチンコ遊技機であって、灰皿を分離して示す要部の拡大斜視図。
【図17】同灰皿使用不能状態を示す要部の側面断面図。
【符号の説明】
6 受皿
8 灰皿収容凹部
9 灰皿
10 窪部
A パチンコ遊技機
Claims (6)
- 遊技機の前面に装着され遊技用の球やコイン等を貯留する受皿と、前記受皿に設けられた有底の灰皿収容凹部と、前記灰皿収容凹部に収容可能な煙草の灰等を受け入れる窪部を有する灰皿と、を備えた遊技機において、
遊技機内部に前記灰皿収納凹部の前記灰皿が移動可能な灰皿収容空間を設け、
前記灰皿が前記灰皿収容凹部に収容されているときは、前記灰皿の窪部が遊技機前面に露出し、前記灰皿が前記灰皿収容空間に移動したときは、前記灰皿の窪部が遊技機内部に隠れると共に前記灰皿収容凹部の底壁部上面が露出するようにしたことを特徴とする遊技機。 - 機枠の前面に開閉自在に取着された前面枠と、前記前面枠の前面に装着され遊技用の球やコイン等を貯留する受皿と、前記受皿に設けられた有底の灰皿収容凹部と、前記灰皿収容凹部に収容可能な煙草の灰等を受け入れる窪部を有する灰皿と、を備えた遊技機において、
前記灰皿収納凹部は、左右の側壁部と底壁部とにより前面側が開放した凹部として形成されていると共に、後端面を開口して前記前面枠の裏側に連通させて前記灰皿を収容できる大きさの収容空間としての収容箱を設け、
前記灰皿の両側には各々ピンを設けると共に、前記灰皿収容凹部の左右の側壁部には前記灰皿のピンが摺動自在に嵌合される横長のガイド溝を設け、
前記灰皿が前記灰皿収容凹部と前記収容箱とを移動可能にしたことを特徴とする遊技機。 - 機枠の前面に開閉自在に取着された前面枠と、前記前面枠の前面に装着され遊技用の球やコイン等を貯留する受皿と、前記受皿に設けられた有底の灰皿収容凹部と、前記灰皿収容凹部に収容可能な煙草の灰等を受け入れる窪部を有する灰皿と、を備えた遊技機において、
前記灰皿収納凹部は、一側壁部と後側壁部と底壁部とにより前面側が開放した凹部として形成されていると共に、該凹部の他側面に前記灰皿が通過しうる大きさの通口を形成して前記受皿内に前記灰皿を収容できる収容空間を設け、
前記灰皿の前側両側部分には各々円形状の支軸部を設け、前記灰皿収容凹部の一側壁部に前記灰皿の一方の支軸部を嵌入させる軸受部を設け、前記通口の前端縁部を前記支軸部の円弧面と同一形状にして前記灰皿の他方の支軸部が当接するようにし、
前記灰皿が前記灰皿収容凹部と前記収容箱とを移動可能にしたことを特徴とする遊技機。 - 機枠の前面に開閉自在に取着された前面枠と、前記前面枠の前面に装着され遊技用の球やコイン等を貯留する受皿と、前記受皿に設けられた有底の灰皿収容凹部と、前記灰皿収容凹部に収容可能な煙草の灰等を受け入れる窪部を有する灰皿と、を備えた遊技機において、
前記灰皿収納凹部は、一側壁部と後側壁部と底壁部とにより前面側が開放した凹部として形成されていると共に、該凹部の他側面に前記灰皿が通過しうる大きさの通口を形成して前記受皿内に前記灰皿を収容できる収容空間を設け、
前記灰皿の一側後端縁の上下位置に回動軸を設け、前記通口の後端縁に前記灰皿の回動軸が嵌入する軸孔を設け、
前記灰皿が前記灰皿収容凹部と前記収容箱とを水平面内で回転移動可能にしたことを特徴とする遊技機。 - 前記灰皿収納凹部の底壁部と前記収容空間との境界部分に前記灰皿の壁部に係合するストッパー片を設けたことを特徴とする請求項1乃至4記載の遊技機。
- 前記底壁部上面には、飲料用容器が嵌入可能な窪部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5記載の遊技機。
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JP11019297A JP3935240B2 (ja) | 1997-04-11 | 1997-04-11 | 遊技機 |
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JPH10286361A JPH10286361A (ja) | 1998-10-27 |
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JP (1) | JP3935240B2 (ja) |
-
1997
- 1997-04-11 JP JP11019297A patent/JP3935240B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH10286361A (ja) | 1998-10-27 |
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