JP3934893B2 - 水性インク組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は速乾性に優れた、地球環境に優しい水性インク組成物に関する。更に詳細には、本発明は速乾性に優れた、地球環境に優しい水性蛍光インク組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、蛍光材料の性質を利用したセキュリティー、ファクトリーオートメーション(FA)、物質の管理に使用される各種カード等様々なものの開発が盛んに行われている。蛍光材料を用いたインクでバーコードを印刷し、コ―ド管理による区分けにより物品を分配するシステムを郵便物などに利用した例もみられる。
【0003】
これらに使用する発光材料として、従来から発光中心としての希土類元素に低分子配位子を配位させた蛍光錯体が用いられ、インク化されている。例えば、特開平8−239607号公報、特開平9−188835号公報、特開平11−279474号公報、特表平11−510213号公報などに示されている。これら蛍光錯体は、溶媒等の液体に染料として均一に溶解され、または顔料として均一に分散され、インク化されている。
【0004】
しかし、これらのインクは溶媒に有機溶剤を使用しているため、大気汚染等の公害、有機溶剤中毒等の労働安全衛生、さらに引火爆発の危険といった問題を抱えている。上記問題を解決する一つの手段として、溶媒に水および安全性の高い水性溶剤を利用した水性インクへの提案もなされている(例えば、特公昭54−22336号公報)。
【0005】
しかし、インク組成物中に水を含むため、従来の有機溶剤系インクに比べ乾燥性が劣るという欠点があった。この問題を解決するため、インクに浸透剤を添加しインクの被印字物に対する浸透速度を上げることにより見かけ上乾燥性を改善する提案がなされている(例えば、特開平8−239609号公報、特開平8−253715号公報等)。非印字物が紙のような浸透性の高いものではその効果はあるが、プラスチックフィルム等の非浸透性のものではその効果は少ない。
【0006】
そこで、プラスチックフィルムのような非浸透性被印字物に対しては、紫外線硬化や熱硬化を利用し乾燥性を改善する提案がなされている(例えば、特開平10−7956号公報)。しかし、この場合、インクの乾燥性を改善するために、紫外線照射装置や加熱装置等の特別な装置が必要となり、利便性に欠けるばかりか、印字コストの増大を招く原因ともなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、紫外線照射装置や加熱装置等の装置を用いることなく、プラスチックフィルム等の非浸透性被印字物に対しても優れた乾燥性を示し、かつ、地球環境にやさしい水性インク組成物を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、水、水溶性溶剤、水溶性樹脂及び色素を含有する水性インク組成物に、水に対する溶解性が前記水溶性溶剤に対する溶解性よりも低い速乾性付与剤を添加することにより解決される。
【0009】
前記のように、本発明の水性インク組成物のインク乾燥性は、インク組成物中に添加される速乾性付与剤の水及び水溶性溶剤に対する溶解度の差を利用することにより改善される。本発明の水性インク組成物で使用される速乾性付与剤の水に対する溶解性は水溶性溶剤に対する溶解性よりも低くなければならない。更に、速乾性付与剤の水に対する溶解性は10wt%以下であることが好ましく、また、その融点は20℃〜250℃であることが好ましい。
【0010】
速乾性付与剤は、水と水溶性溶剤の相互作用を弱め、色素等を水溶性溶剤側に存在しやすくすると考えられる。さらに、速乾性付与剤は、水溶性溶剤に比べ水への溶解性が小さいため、水以外の水溶性溶剤が一部蒸発すると、析出あるいは分離する。その結果、色素等が被印字物に瞬時に定着することにより、乾燥性が飛躍的に向上したと考えられる。以下、本発明において、水及び水溶性溶剤に対する溶解度の差を利用してインク乾燥性(定着性)を速めることのできる添加物を速乾性付与剤と定義することにする。
【0011】
本発明の好ましい実施態様では、水、水溶性溶剤、水溶性樹脂、色素および速乾性付与剤を含む水性インク組成物において、水と水溶性溶剤の比が9:1〜3:7であり、速乾性付与剤の水に対する溶解性が水溶性溶剤に対する溶解性より低く、色素の水に対する溶解性(25℃)が20wt%未満である水性インク組成物を用いることにより、インク乾燥性(定着性)を飛躍的に向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の水性インク組成物に添加される水としては、水道水、井戸水、蒸留水、脱イオン水、純水など適宜な水を使用することができる。水中に溶解している不純物によりヘッド先端を目詰まらせないようにするために、脱イオン水、純水などが好ましい。
【0013】
本発明の水性インク組成物中の水の含有量は30wt%〜95wt%の範囲内であることが好ましい。水性インク組成物中の水の含有量が30wt%未満の場合、引火点が低くなり、危険性が増すので好ましくない。一方、水性インク組成物中の水の含有量が95wt%超の場合、インク乾燥性が遅くなると共に、色素が溶解できなくなることがあるので好ましくない。水性インク組成物の乾燥性と安全性(特に引火性)のバランスを考えると、本発明の水性インク組成物中の水の含有量は35wt%〜85wt%の範囲内であることが一層好ましい。
【0014】
本発明の水性インク組成物に添加される水溶性溶剤としては、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類;ジメチルホルムアルデヒド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレンエチレングリコールモノエチルエーテル等のエーテル類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類;N−メチル−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。
【0015】
優れた乾燥性を得るには、水溶性溶剤の沸点は水の沸点より低いこと、あるいは、水溶性溶剤の蒸気圧は水の蒸気圧より高いことが好ましい。実際には、炭素数3以下のアルコール類がより好ましく、エタノールおよびプロパノールが最も好ましい。
【0016】
本発明の水性インク組成物中の水と水溶性溶剤の比は9:1〜3:7が好ましい。適度な乾燥性を得るには、水と水溶性溶剤の比は7:3〜4:6がより好ましい。水の割合が高すぎると、水溶性溶剤が優先的に蒸発しにくくなるため好ましくない。一方、水の割合が低すぎると、引火点が低くなり危険性が増すので好ましくない。
【0017】
本発明の水性インク組成物に添加される水溶性樹脂は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリエーテルおよびそれらの共重合体の少なくとも1種類から選ばれることがより好ましい。これら樹脂は水溶性が高く、さらに色素に安定に配位することもできるので高いインク発光強度を実現できる。
【0018】
本発明の水性インク組成物に対する水溶性樹脂の添加量は一般的に、0.1wt%〜8wt%の範囲内であることが好ましい。水溶性樹脂の添加量が0.1wt%未満の場合、インク発光強度を高めることができない。一方、水溶性樹脂の添加量が8wt%超の場合、インク組成物の粘度が高くなり、印字不良を起こすことがある。水溶性樹脂の一層好ましい添加量は、2wt%〜8wt%の範囲内である。
【0019】
本発明の水性インク組成物に添加される色素としては、例えば、蛍光色素、無機色素、有機色素及び溶剤不溶解性染料などである。これらの色素は単独でも、又は2種類以上を混合して併用することもできる。色素の水に対する溶解性は水溶性溶剤に対する溶解性よりも低く、25℃における溶解性は10wt%以下であることが必要である。色素の水に対する溶解性が10wt%超の場合、十分な乾燥性が得られない。色素の水に対する溶解性は0wt%〜10wt%の範囲内であることが一層好ましい。
【0020】
本発明の水性インク組成物では色素として蛍光色素を使用することが好ましい。蛍光色素としては希土類元素と配位子からなる色素が好ましい。蛍光色素の発光中心である希土類元素は、ユーロピウム、ジスプロシウム、テリビウム、ネオジウム、プセオジウム、サマリウム、ガドリウム、ホルミウム、エルビウムまたはツリウムの少なくとも一種からなることが好ましい。これらの元素は、安定な蛍光錯体を形成することができ、十分な発光強度を得ることができる。
【0021】
また、セキュリティーやFA、各種カード、バーコードシステム等への本発明の水性インク組成物の応用を考えた場合、上記希土類の中でユーロピウムが最も好ましい。ユウロピウムを発光中心とした場合、発光は615±20nmの赤色である。よって、印刷されたマ―クは紫外線による励起によって上記長波長側の可視光を発光するため、下地の色に影響されることが少なく、シリコンフオトダイオ―ドなどにより高感度で検出できる。青色または緑色の発光は検出性に劣りやすい場合がある。蛍光増白剤を含浸させた白紙上に、青色に発光するマ―クを形成すると、下地も発光するため、発光の光量差が実質的に小さくなり、検出できない場合がある。また、発光する可視光の検出に際し、光電変換素子として一般的に安価で入手が容易であるシリコンフオトダイオ―ドを用いると、可視光の受光感度が長波長側より短波長側で低くなり、青色または緑色の比較的短波長の可視光は、600nm付近の長波長側の可視光に比べて、半分以下の感度となり、十分な検出感度が得られにくいことがある。
【0022】
配位子としては、テノイルトリフルオロアセトン、ナフトイルトリフルオロアセトン、ベンゾイルトリフルオロアセトン、メチルベンゾイルトリフルオロアセトン、フロイルトリフルオロアセトン、ピバロイルトリフルオロアセトン、ヘキサフルオロアセチルアセトン、トリフルオロアセチルアセトン、フルオロアセチルアセトン、ヘプタフルオロブタノイルピバロイルメタン、8-ヒドロキノリン、8-メルカプトキノリン、リン酸トリ-n-ブチル、トリ-n-ブチルホスフィンオキシド、トリ-n-オクチルホスフィンオキシド、ジ-n-ブチルスルホオキシド、ピリジン、α-ピコリン、β-ピコリン、γ-ピコリン、ピペリジン、キノリンなどがある。窒素、酸素、硫黄、燐元素等の配位部位を分子内に含む化合物であれば特に限定されない。また、デンドリマーやカリックスアレー等の樹枝状化合物や包接化合物は希土類元素を分子内に取り込むことが可能なので、より安定な錯体を形成することができる。また、上記元素を含む高分子配位子を用いても良い。これらの中で、特にテノイルトリフルオロアセトン、ナフトイルトリフルオロアセトンが好ましい。
【0023】
上記インク組成物において、蛍光色素の含有量は0.1〜10wt%が好ましく、さらに好ましい範囲は0.5〜5wt%である。0.1wt%以上にすれば発光強度が低下させずにでき、また10wt%以下にすれば濃度消光を防ぎ、再度発光強度が低下することを防ぐことができる。
【0024】
蛍光色素は、通常の当業者に既知の適切な方法により作製できる。例えば、アセチルアセトンのような配位子を硝酸ユーロピウムのような希土類金属ハロゲン化物と適切な条件下で反応させることにより容易に得ることができる。
【0025】
本発明の水性インク組成物で使用できる色素としては、アゾ系、アントラキノン系、インジゴ系、フタロシアニン系、カルボニル系、キノンイミン系、メチン系、キノリン系、ニトロ系の染料が好ましい。
【0026】
本発明の水性インク組成物に配合される速乾性付与剤は、分子内に窒素、酸素および硫黄元素の少なくとも1種類の元素および水溶性の官能基を有している環式化合物が好ましい。例えば、窒素を含む化合物としては、ベメグライド、ベンズイミダゾール、2-ベンズイミダゾールプロピオニックアシッド、2-ベンズイミダゾリルアセトニトリル、ベンゾフロキサン、1,2,3-ベンゾトリアジン-4(3H)-オン、1,2,3-ベンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール-5-カルボキシリックアシッド、1H-ベンゾトリアゾール-1-メタノール、1-ベンゾトリアゾリル-9-フルオレニルメチルカルボネート、N-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イルメチル)ホルムアミド、2H-1,4-ベンゾオキサジン-3(4H)-オン、ベンゾオキサゾール、2-ベンゾオキサゾリノン、2-ベンジルアミノ-4-メチルピリジン、4-ベンジルアミノ-7-ニトロ-2,1,3-ベンゾオキサジアゾール、6-ベンジルアミノプリン、2-ベンジルアミノピリジン、1-ベンジルイミダゾール、N-ベンジルマレイミド、(S)-(-)-4-ベンジル-l-2-オキサゾリジノン、N-(ベンジルオキシカルボニルオキシ)サクシニイミド、4-ベンジルオキシ-2-(1H)-ピリドン、4-ベンジルオキシ-3-ピロリン-2-オン、5-ベンジル-1H-ピロロ[2,3-c]ピリジン-3-カルボキシアルデヒド、N-ベンジルフタルイミド、1,4-ビス(5-フェニルオキサゾール-2-イル)ベンゼン、1,2-ビス(4-ピリジル)エタン、1,2-ビス(2-ピリジル)エチレン、1,3-ビス(3-ピリジルメチル)-2-チオウレア、2,3-ビス(2-ピリジル)ピラジン、N-(2-ブロモベンジルオキシカルボニルオキシ)サクシニイミド、3-カルボキシ-1,4-ジメチル-2-ピロールアセティックアシッド、3,4-ジヒドロ-DL-プロリン、3,5-ジアセチル-1,4-ジヒドロ-2,6-ジメチルピリジン、3,5-ジアセチル-2,6-ジメチルピリジン、1,3-ジアセチル-2-イミダゾリジノン、2,6-ジアセチルピリジン、4,4'-ジメチル-2,2'-ジピリジル、フタルイミド、N-(2-ヒドロキシエチル)フタルイミド、N-ヒドロキシサクシニイミジルアセトアセテート 、N-メチルサクシニイミド、N-フェニルマレイミド、フタラジン、1(2H)-フタラジオン、1-ピペロニルピペラジン、2-メルカプトベンゾオキサゾール、2-ピペロニルピペラジン等、
酸素を含む化合物としては、ベンザールフタリド、1,2,4-ベンゼントリカルボキシリックアンヒドライド、ベンジル、ベンゾ [g] イソキノリン、ベンゾ-12-クラウン-4、ベンゾ-15-クラウン-5、ベンゾ-18-クラウン-6、1,4-ベンゾジオキサン-6-カルボキシアルデヒド、2-ベンゾフランカルボキシリックアシッド、(-)-2,3-O-ベンジリデン-L-スレイトール、3,4-ビス(アセトキシメチル)フラン、ビス[(ベンゾ-15-クラウン-5)-15-イルメチル]ピメレイト、2-コウマラノン、コウマリン、コウマリン-3-カルボキシリックアシッド、18-クラウン-6、ジヒドロアスコービックアシッド、(+)-ジアセチル-L-タルタリックアンヒドライド、3,5-ジアセチルテトラヒドロピラン-2,4,6-トリオン、ジベンゾ-18-クラウン-6、ジベンゾ-24-クラウン-8 、ジベンゾ-30-クラウン-10、ジベンゾフラン、5,8-ジフルオロ-1,4-ベンゾジオキサン、ジグリコリックアンヒドライド、ジヒドロ-4,4-ジメチル-2,3-フランジオン、ジメチル-3,4-フランジカルボキシレート2,3-ジメチルマレイックアンヒドライド、エチレンジアミンテトラアセティックジアンヒドライド、フルフリルサルファイド、フリル、ホモフタリックアンヒドライド、4-ヒドロキシ-1,3-ベンゾジオキソール-2-オン、フタリド、ピペロナール、ピペロニルアルコール、ポペロニリックアシッド、セサモル、2-ベンゾオキサゾリノン等、
硫黄を含む化合物としては、3H-1,2-ベンゾジチオール-3-オン、2,1,3-ベンゾチアジアゾール、2H-1,4-ベンゾチアジン-3(4H)-オン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェンスルホン、5,6-ジヒドロ-5-メチル-4H-1,3,5-ジチアジン、2,5-ジメルカプト-1,3,4-チアジアゾール、2-ヒドロキシベンゾチアゾール、6-ヒドロキシ-1,3-ベンゾオキサチオール-2-オン、2-チオフェンアセティックアシッド、3-チオフェンマレイックアシッド、2-ベンゾイルチオフェン等が挙げられる。
これらの中で、2-メルカプトベンゾオキサゾール、1,2,3- ベンゾトリアゾール、2-ベンゾオキサゾリノン、フタルイミド等の分子内に官能基と芳香族環を含む化合物が好ましい。特に、オキサゾール系およびトリアゾール系化合物が好ましい。
【0027】
また、本発明の水性インク組成物で使用される速乾性付与剤の融点は20℃〜250℃の範囲内であることが好ましい。速乾性付与剤の融点が20℃未満の場合、乾燥時、色素が瞬時に析出・定着しなくなることがあるので好ましくない。一方、速乾性付与剤の融点が250℃超の場合、効果が飽和してしまうので好ましくない。速乾性付与剤の融点は20℃〜150℃の範囲内であることが一層好ましい。
【0028】
本発明の水性インク組成物における速乾性付与剤の添加量は0.5wt%〜10wt%の範囲内であることが好ましく、1wt%〜5wt%の範囲内がより好ましい。速乾性付与剤の添加量が0.5wt%より少ないとその効果を十分発揮できない場合がある。一方、速乾性付与剤の添加量が10wt%超ではその効果は飽和しあまり意味を持たないとともに、粘度等のインク特性を大きく変えてしまうのであまり好ましくない。また、インクジェットプリンタ用インクに用いた場合、ヘッド目詰まりを起こしやすい場合があるので好ましくない。
【0029】
速乾性付与剤の水に対する溶解性は0.1wt%〜60wt%の範囲内であり、水以外の水溶性溶剤に対する溶解性は0.5wt%〜80wt%の範囲内であることが好ましい。これら範囲外では速乾性付与剤が乾燥時に析出しない場合があるので好ましくない。
【0030】
本発明の速乾性付与剤を添加したインク組成物の乾燥速度(A)と速乾性付与剤を添加していない同様のインク組成物の乾燥速度(B)との間には、(1)式が成立することが好ましく、(2)式が成立することがより好ましい。
A <(2/3)・B (1)
A <(1/2)・B (2)
【0031】
また、本発明のインク組成物を、20℃〜25℃の範囲内の温度及び30%〜60%の範囲内の相対湿度の環境下で、例えば、ノズル孔径70μm(インク粒子径133±40μm)のインクジェットプリンターを用いて非浸透性のプラスチックフィルム表面上に記録ドット径386±116μmで印刷した場合、乾燥速度は6秒以内が好ましく、4秒以内がより好ましく、2秒以内が最も好ましい。プラスチックフィルム以外の浸透性紙面に印刷する場合は、これ以上の乾燥速度が得られる。
【0032】
水および水溶性溶剤以外の成分の合計配合量は、水性インク組成物の重量を基準にして、5wt%〜10wt%の範囲内であることが好ましい。5wt%未満では十分な発光強度や定着性が得られない場合があるので好ましくない。一方、10wt%超ではそれら効果が飽和すると共に、粘度等が高くなりヘッド目詰まりを引き起こしやすくなるので好ましくない。
【0033】
本発明の水性インク組成物の粘度は、1cP〜8cPの範囲内であることが好ましい。この範囲外の粘度では安定に印字できないことがあるので好ましくない。また、引火点は20℃以上が好ましい。20℃以下では引火性が高くなるので好ましくない。
【0034】
本発明のインク組成物は、これを被印刷物としてポリスチレンフイルムなどのインクを吸収しない非吸収性物品に印刷する場合には、シリコン系表面処理剤あるいはフッ素系表面処理剤を少なくとも1種類以上を添加しておくのが好ましい。水性インク組成物は表面張力が低く、上記の非吸収性物品では、インクの濡れ性がよいため、にじみが生じやすいが、これら表面処理剤を含ませると、上記濡れ性が低下してにじみを抑制できることがある。このようなシリコン系表面処理剤にはビックケミー社製BYKの他、信越化学、東レシリコーン、チッソおよび東芝シリコーン社製の種々のシリコン化合物、フッ素系表面処理剤には、旭ガラス社製SURFLON、3M社製のフロラード、大日本インキ社製メガファック他、ダイキン社製等の種々のフッ素系化合物を用いることができる。特に、シリコン系表面処理剤はフッ素系表面処理剤に比べ安価で安定性に優れ、溶解性が高く、泡立ちが少ないので好ましい。
【0035】
これら表面処理剤のインク組成物への添加量は、0.01wt%〜2wt%の範囲内とするのが好ましい。表面処理剤のインク組成物への添加量が0.01wt%未満の場合、所期の添加効果が得られない。一方、表面処理剤のインク組成物への添加量が2wt%超の場合、粘度等のインク特性に悪影響を与える可能性があるので好ましくない。
【0036】
本発明の水性インク組成物は、通常のインク組成物に含まれるバインダ、電荷付与剤、pH調整剤、蛍光増感剤、表面処理剤、界面活性剤、レベリング剤、消泡剤、殺菌剤、酸化防止剤等の種々の添加剤類を含有することもできる。バインダとしては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニル等のビニル系樹脂、ウレタン系樹脂、フエノール系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリアミド、マレイン樹脂およびそれらの共重合体等が挙げられる。電荷調整剤としては、例えばLiNO3等のリチウム塩、KCN、KSCN等のカリウム塩、テトラフェニルホスフォニウムブロマイド等のカチオン化合物などが挙げられる。pH調整剤としては、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレンテトラミンなどのアミン化合物のほか、アミド化合物、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の水酸化物あるいは炭酸塩等が挙げられる。蛍光増感剤としては、ホスフインオキサイド化合物、ホスフインサルフアイド化合物およびホスフイン化合物等のリン系有機化合物、ベンゾトリアゾール等の窒素系有機化合物などが挙げられる。
【0037】
本発明の水性インク組成物は、ボールミル、遠心ミル、遊星ボールミル等の容器駆動媒体ミルあるいはサンドミル等の高速回転ミルあるいは攪拌槽型ミル等の媒体攪拌ミル等あるいは、ディスパー等の簡単な分散機を用いても製造できる。
【0038】
蛍光色素を含有する本発明の水性インク組成物による印刷物は、肉眼では完全に、または実質的に不可視であり確認できない。発光中心に希土類のユーロピウム等を用いた印刷物は、紫外光を照射すると、可視光域で赤色に発光して初めて印刷を確認することができる。また発光中心の希土類にネオジウムを用いると、赤外光で励起され赤外光域で発光し、専用の検出器によってのみ検出できる。これら本発明の可視発光および赤外発光の印刷物はどちらも通常は不可視であるという特徴により、セキュリティーやFA、各種カード等様々なものに応用できる。
【0039】
蛍光色素以外の色素を含有する本発明の水性インク組成物を用いてバーコードを印刷すると、白黒バーコード印刷を改良することもできる。従来の白黒バーコード印刷には、物品の外観を損ねてしまう等の欠点があるが、それを回避する事ができる。本発明の水性インク組成物を用いたバーコード印刷は、コード管理による区分けにより物品を分配するシステムを適用する郵便物などに利用することも可能である。
【0040】
本発明の水性インク組成物による印刷物の印刷方法としては、公知慣用の全ての印刷方法を使用できる。例えば、インクジェット印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、感熱転写印刷などの印刷方法を使用できる。特に、本発明の水性インク組成物はインクジェット印刷に適している。本発明のインク組成物は、水系溶剤に溶解または安定に分散しているため、インクジェットプリンタのノズル詰まり等を引き起こすことなく、安定に吐出が可能である。
【0041】
また、本発明の水性インク組成物はインクジェット印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、感熱転写印刷方式等のあらゆる方式用のインクとして使用してもよいが、インクジェット印刷がより好ましい。
【0042】
【実施例】
以下、実施例により本発明の水性インク組成物を具体的に例証する。以下の記載において、「部」とあるのは全て「重量部」を意味するものとする。
【0043】
実施例1
テノイルトリフルオロアセトン 10.6部
エタノール 274.0部
硝酸ユーロピウム(III)6水和物 3.0部
イオン交換水 274.0部
上記成分をマグネチックスターラーで攪拌しながら水酸化ナトリウムを加えpH6〜7に調整した。その後、水溶性樹脂としてポリビニルピロリドンK30(和光純薬工業製)を22.3部追加して、60℃で3時間攪拌後、ろ過し、蛍光体液Aを得た。
【0044】
さらに、得られた蛍光体液A(溶剤を除去したものを蛍光色素Aとする)に、
表面処理剤:ビックケミー製、BYK−348 0.2部
速乾性付与剤:1,2,3-ベンゾトリアゾール 17.0部
を追加し、25℃で1時間攪拌後、ろ過し、水性インク組成物Aを得た。
【0045】
実施例2
実施例1で使用した速乾性付与剤の1,2,3-ベンゾトリアゾールを、2-メルカプトベンゾオキサゾールに変更したこと以外は実施例1に述べた通りに実施して、水性インク組成物Bを得た。
【0046】
実施例3
実施例1で使用した速乾性付与剤の1,2,3-ベンゾトリアゾールを、2-ベンゾオキサゾリノンに変更したこと以外は実施例1に述べた通りに実施して、水性インク組成物Cを得た。
【0047】
実施例4
実施例1で使用した硝酸ユウロピム6水和物の代わりに、ネオジウム6水和物を使用し、蛍光体液B(溶剤を除去したものを蛍光色素Bとする)を作成した以外は実施例1に述べた通りに実施して、水性インク組成物Dを得た。
【0048】
実施例5
実施例1で使用した表面処理剤のBYK−348を除いたこと以外は実施例1に述べた通りに実施して、水性インク組成物Eを得た。
【0049】
比較例1
実施例1で使用した速乾性付与剤の1,2,3-ベンゾトリアゾールを除いたこと以外は実施例1に述べた通りに実施して、水性インク組成物Fを得た。
【0050】
比較例2
テノイルトリフルオロアセトン 12.6部
エタノール 548.0部
硝酸ユーロピウム(III)6水和物 3.0部
上記成分をマグネチックスターラーで攪拌しながら水酸化ナトリウムを加えpH6〜7に調整した。その後、水溶性樹脂としてポリビニルピロリドンK30(和光純薬工業製)を22.3部追加して、60℃で3時間攪拌後、ろ過し、蛍光体液G(溶剤を除去したものを蛍光色素Cとする)を得た。
【0051】
さらに、得られた蛍光体液Gに、
レベリング剤:ビックケミー製、BYK−348 0.2部
速乾性付与剤:1,2,3-ベンゾトリアゾール 17.0部
を追加し、25℃で1時間攪拌後、ろ過し、水性インク組成物Gを得た。
【0052】
比較例3
比較例2で使用した速乾性付与剤の1,2,3-ベンゾトリアゾールを除いたこと以外は比較例2に述べた通りに実施して、水性インク組成物Hを得た。
【0053】
比較例4
アクリラック#200(シェラック工業(株)製アクリル変性シェラック樹脂商品名)4部、エチレングリコールモノエチルエーテル2部、イソプロピルアルコール5部、メタノール10部、エタノール37部、Eu−TTA蛍光体(蛍光色素D)0.5部、蒸留水38部およびpH調整用トリメチルアミンからなるpH9.8の組成物をポアサイズ1.0μmのメンブランフィルターにて精製し、水性インク組成物Iを得た(特公昭54−22336号公報記載の実施例1の蒸留水を75部から38部に変更し、エタノールを37部追加した以外は特公昭54−22336号公報記載の実施例1と同様にインク組成物を作製した)。
【0054】
比較例5
エタノール54.8部、LUMILUX Red CD331(Hoechlanese−Celanese,蛍光色素E)1.6部、イオン交換水36.6部、ポリビニルピロリドン(ISP Corp.K30)1.2部、SURKOPAK5322(MITCHANOL)5.5部、硝酸リチウム0.3部を混合攪拌し、水性インク組成物Jを得た(特表平11−510213号公報記載の処方No.9のエタノール81.4部を54.8部に、イオン交換水10部を36.6部に変更した以外は、特表平11−510213号公報記載の処方No.9と同様にインク組成物を作製した)。
【0055】
比較例6
エタノール274.0部、イオン交換水274.0部、ローダミンB3.0部(蛍光色素F)、ポリビニルピロリドン(ISP Corp.K−30)22.3部、硝酸リチウム1.8部、1,2,3-ベンゾトリアゾール17.0部を混合撹拌し、水性インク組成物Kを得た。
【0056】
比較例6
実施例1で使用した速乾性付与剤の1,2,3-ベンゾトリアゾールを、酢酸ナトリウムに変更した以外は実施例1に述べた通りに実施して、水性インク組成物Lを得た。
【0057】
印字物乾燥時間およびドット径の測定
実施例1〜5及び比較例1〜7でそれぞれ作製された各インク組成物を使用し、マルコーニデータシステムジャパン社製インクジェットプリンター170i(ヘッドノズル孔径70μm)によりポリスチレンフィルム上に印字し、所定時間後、印字物をペンキ用刷毛でこすり、印字物がこすれなくなる時間を測定した。また、印字物のドット径を測定した。測定結果を下記の表1に要約して示す。
蛍光色素溶解性の測定
蛍光色素の水に対する溶解性を調べた。25℃で水に対して10wt%超溶解するものを×、溶解しないものを○とした。
速乾性付与剤の測定
速乾性付与剤の水に対する溶解性を調べた。25℃で水に対して10wt%超溶解するものを×、溶解しないものを○とした。
【0058】
【表1】
【0059】
表1に示された結果より、本発明のインク組成物A〜Eは、速乾性付与剤を添加していなし従来のインク組成物F,I,J,K,Lに比べ速い乾燥性を示すことが確認できた。さらに、溶剤に水を用いていないエタノール系インク組成物G,Hと同様の乾燥性を示すことも確認できた。また、表面調整剤を添加したインク組成物は添加していないものに比べ、ドット径が小さくにじみも少ないことも確認できた。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の水性インク組成物は従来の水性インク組成物に比べ、優れた乾燥性を示すことができる。また、大気汚染等の公害、有機溶剤中毒等の労働安全衛生、さらに引火爆発の危険といった問題の少ない安全な環境にやさしい水性インク組成物を得ることができる。
Claims (17)
- 水性インク組成物において、水、水溶性溶剤、水溶性樹脂と、前記水に対する溶解性が前記水溶性溶剤に対する溶解性より低く、かつ、前記水に対する溶解性が10wt%以下である、希土類元素と配位子を含む蛍光色素と共に、前記水に対する溶解性が前記水溶性溶剤に対する溶解性よりも低く、分子内に窒素、酸素及び硫黄元素の少なくとも1種類の元素を有している速乾性付与剤を含有し、
前記インク組成物中における前記水の含有量が30 wt %〜95 wt %の範囲内であり、前記水と前記水溶性溶剤との含有比が9:1〜3:7の範囲内であり、前記水溶性溶剤の沸点は前記水の沸点よりも低いか又は前記水溶性溶剤の蒸気圧は前記水の蒸気圧よりも高く、
前記蛍光色素の前記水に対する25℃における溶解性が10 wt %以下であることを特徴とする水性インク組成物。 - 前記速乾性付与剤の水に対する溶解性は0.1wt%〜60wt%の範囲内であり、前記速乾性付与剤の水溶性溶剤に対する溶解性は0.5wt%〜80wt%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
- 前記速乾性付与剤の融点は20℃〜250℃の範囲内であり、前記インク組成物中における前記速乾性付与剤の含有量は0.5wt%〜8wt%の範囲内であることを特徴とする請求項1又は2に記載の水性インク組成物。
- 前記速乾性付与剤は、オキサゾール系化合物及びトリアゾール系化合物からなる群から選択される少なくとも1種類の化合物であることを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
- 前記速乾性付与剤は、1,2,3-ベンゾトリアゾール、ベンゾトリアゾール-5-カルボキシリックアシッド、1H-ベンゾトリアゾール-1-メタノール、N-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イルメチル)ホルムアミド、ベンゾオキサゾール、2-メルカプトベンゾオキサゾール、4-ベンジルアミノ-7-ニトロ-2,1,3-ベンゾオキサジアゾール、2-ベンゾオキサゾリノンからなる群から選択される少なくとも1種類の化合物であることを特徴とする請求項4に記載の水性インク組成物。
- 前記水溶性溶剤はアルコール系、ケトン系及びエーテル系溶剤からなる群から選択される少なくとも1種類の溶剤であることを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
- 前記水溶性溶剤は炭素原子数が3以下のアルコール類からなる群から選択される少なくとも1種類の溶剤であることを特徴とする請求項6に記載の水性インク組成物。
- 前記水溶性溶剤はエタノール又はプロパノールであることを特徴とする請求項7に記載の水性インク組成物。
- 前記水溶性樹脂は、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリウレタン、ポリアクリル酸、ポリエーテルおよびそれらの共重合体類からなる群から選択される少なくとも1種類の樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
- 前記インク組成物中における前記水溶性樹脂の含有量は0.1wt%〜8wt%の範囲内であることを特徴とする請求項1又は9に記載の水性インク組成物。
- 前記蛍光色素における希土類元素がユーロピウムであり、配位子がテノイルトリフルオロアセトン又はナフトイルトリフルオロアセトンであることを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
- 前記インク組成物中における前記蛍光色素の含有量が0.1wt%〜5wt%の範囲内であることを特徴とする請求項1又は11に記載の水性インク組成物。
- 前記インク組成物中における、水及び水溶性溶剤以外の全ての添加剤の合計含有量が5wt%〜10wt%の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
- シリコン系表面処理剤及びフッ素系表面処理剤からなる群から選択される少なくとも1種類の表面処理剤を更に含有することを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
- 前記インク組成物中における前記表面処理剤の含有量は0.01wt%〜2wt%の範囲内であることを特徴とする請求項14に記載の水性インク組成物。
- バインダ、電荷付与剤、pH調整剤、蛍光増感剤、表面処理剤、界面活性剤、レベリング剤、消泡剤、殺菌剤及び酸化防止剤からなる群から選択される少なくとも1種類の添加剤を更に含有することを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
- 粘度が1cP〜8cPの範囲内であり、引火点が20℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の水性インク組成物。
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